VAIO Laboratory PCV-W102 のメモリ増設
PCV-W102 のメモリ増設
えー、またしても私のものじゃないんですが(^^;PCV-W102 のメモリ増設作業を行ったのでその手順をご紹介したいと思います。W102 では(相変わらずというか)ユーザーによるメモリ増設は認められておらず、マニュアルにもそれらしき解説がされていないのですが、結論から言ってしまえば一般的なデスクトップ PC と大して変わらない難易度で増設可能です。
※注:くれぐれも改造は自己責任で行って下さい。このページの情報をもとにあなたの VAIO を改造するとソニーによるメーカー保証が受けられなくなるだけでなく、最悪の場合 VAIO が壊れてしまう事態も考えられます。仮に、同様の改造を行って VAIO やデータ等が壊れても作者(Brown Sugar)は一切責任を負いません。ご了承下さい。
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2002 年、大ヒットした PCV-W101 の後継「PCV-W102」ホワイトモデル。NetBurst アーキテクチャ(つまり Pentium 4 ベース)の Celeronを搭載し、旧機種と比べてポテンシャルが大きくアップした良いマシンです。デザインは良いし、コンパクトだし、Giga Pocket まで入って性能や機能ももうこれくらいで十分すぎるよなあ・・・と、見ていると欲しくなってきてしまいますが(笑)、私のマシンではないんですねー。
W102 のメモリスロットには本体背面からアクセスします。
電源オフ状態で電源ケーブルも外し、本体を裏返します。液晶は角度可変ですが、できる限り立てておいた方が作業はしやすいでしょう。
背面の VAIO ロゴおよび排気口の下にあるプレートを外します。
プレートの両隅にある 2 つのスクリューを外します。ネジ山は小さめなので、精密ドライバーを用意した方が良いかもしれません。普通サイズのドライバーだとネジ山をなめてしまうかも。
プレートを下方向に抜き去ります。うまくはまっている感じでちょっと抜けにくいですが、カチャカチャやってるうちに取れます、たぶん(笑)。
本体下半分にあたるもう一つのプレートを開きます。こちらも外すのにはちょっとコツが必要。ま、固いとかそういうわけではないので大丈夫でしょうけど。
これでようやくメイン基盤に辿り着けるわけですが、本体内部はフラットケーブルだとかコンデンサだとかでかなりゴチャゴチャしており、設計者の苦労が忍ばれます。
HDD が見あたりませんが、フラットケーブルを使って下のボックスに逃がしているのかな。
メモリスロットはこの右側の金属製カバーの中に隠されています。
薄いアルミ板(?)はツメに引っかけてテープで留めてあるだけ。ビス留めしていないのはメモリ増設サービスの作業を簡略化するためなのかもしれませんが、なんかちょっと安っぽくてコストダウンの跡か?と思わされます。
金属板に貼られているテープを剥がし、板を引っかけているツメを外してカバーを開きます。開くといっても途中までしか開けませんが・・・。
板のフチは一応処理されていて安全なようになっていますが、それでも万が一にも手を切ったりしてしまわないように注意が必要ですね。
金属カバーの内側に見える、2 本のメモリスロット。上側に標準の 256MB メモリが見えます。
下のスロットが空いているので、今回はこちらに増設メモリを挿入します。
今回買ってきた増設メモリ。PC2100(266MHz)の 512MB DDR SDRAM です(バルク)。標準の 256MB と合わせて計 768MB になりますが、スペック上は標準のメモリを 512MB のものに差し換えることで 1GB まで増設可能です。
この通り、メモリをスロットに挿入します。やや奥まったところにあるのでちょっと作業がしづらいというだけで、あとは普通のデスクトップ PC のメモリ増設と何ら変わりません。おそらく VC-SDRAM な W101 も同様の手順で大丈夫でしょう。
あとは逆の手順で本体を元に戻していくだけです。BIOS および Windows 上から増設分のメモリ容量が増えて見えていれば成功です。

W102 は Giga Pocket など最近のメモリ喰いな VAIO アプリが満載な上に、ワイド画面は案外 Photoshop 等の画像編集にも向いている(画面の横幅が広い分、ツールパレットを表示させても十分に広い作業領域が取れる)ため、比較的メモリが必要な作業をしがちになります(もちろんそういう使い方をしない人もいるでしょうが)。Windows XP は 256MB のメモリではちょっと厳しいため、少なくとも+256MB はしておきたいところ。768MB もあればまずメモリ不足に悩むことはないでしょう。
本当のことを言うと、実はこのメモリ、実は相性問題がシビアだったようで挿すと動作が不安定になってしまいました。VAIO だから・・・ということはないでしょうが、私個人としても久しぶりに遭遇したメモリの相性問題だったため、ちょっとびっくりしました(初期不良でないことは確認)。結局メルコの対応品を買ってきて無事動作するようになったのですが、やっぱり最近はサードパーティの箱入りメモリも十分に安くなってきているので、あえてバルクで安くあげようとするよりも安心を買うという意味でメーカー製のメモリを購入した方が良いのかもしれませんね。

今回増設作業をしてみて思ったのは、VAIO W は半分ノート PC のような汎用性の低いつくりになっているので、一般的なデスクトップ PC と違い改造や増設に対する敷居がちょっと高いということです。でも、むしろそこにちょっと燃えてしまいました(笑)。NetBurst ベースなのでうまくすれば 400MHz FSB の Pentium 4 に換装できそうだし、HDD もより大容量のものに換装できれば、JX シリーズやひょっとすると RZ シリーズの下の方ならば軽く凌駕できるスペックのマシンに強化できそうです。そこまでするのはやや難易度が高いでしょうが、ぜひやってみたい・・・とちょっと企み中。最近はノート PC の HDD 換装くらいは当たり前になってきたので、このへんのマシンをいじる方がよっぽど面白そうなんですよね(^^;

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