VAIO Laboratory | IBM DJSA-220 |
IBM DJSA-220 |
「IBM DARA-212000」が 505EX で動作したことで、「これなら 20GB でもいけるのではないか?」と思い買ってみました。Win98/2000 をデュアルブートにしていたこともあり、MK6412MAT では最近ちょっと手狭になっていたので。で、試してみたところ案の定上手く認識できたので、505 に 9.5mm 厚の HDD を取り付ける手順と合わせてここでご紹介します。 ※各画像をクリックすると大きい画像が表示されます。 |
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これが IBM「DJSA-220」。2.5 インチ、9.5mm 厚で 20GB の HDD です。前モデル「DARA-212000」から容量以外の基本仕様はあまり変わっていないはずなのに、型番が大幅に変わってしまっています。何故? しかし 505EX 標準の HDD は約 2GB でしたから、2 年半で約 10 倍に容量アップしたことになります。デスクトップ機だって 1999 年まで私が使っていた HDD は 10GB だったというのに・・・こうしてみると隔世の感がありますね。 |
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505EX にもともと入っていたドライブ(MK2105MAT、および私が換装した MK6412MAT)は 8.45mm 厚、今回換装する DJSA-220 は 9.5mm 厚。約 1mm の違いがあります。たかが 1mm、と思うかもしれませんがそこはギリギリ実装により薄型化を実現している 505、その 1mm を詰め込むのが大変だったりします。というわけで、HDD の取り付け金具を加工してやらなくてはなりません。 ちなみに、505 を分解して HDD を交換する手順については、「HDD 換装と CPU のクロックアップ」を参照してください。 |
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取り付け金具自体はこんな感じになっています。この金具、HDD の上面に少し覆い被さるように折り曲げられているのですが、この部分が HDD についているねじ(側辺の中央付近についているもの)と干渉してしまい 9.5mm 厚の HDD に上手く取りつけられません。で、この干渉する部分を切り取ってやろうというお話です。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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干渉する部分を切り取った後の写真。私は干渉する部分だけをニッパーと精密ヤスリで削り取りました。この作業、それなりに厚みのある金属を削り取るわけですからけっこう体力が必要です。もし近くにフライス盤などがある環境ならば(ってそんな状況はそんなにないでしょうが)それらの機械を使った方が断然楽です。 私は部分的に切り取っていますが、CYBALION で紹介されている方法によると金具の曲がっている部分を全体的に切り取るという手もあります。もしかしたらこの方が仕上がりはきれいかもしれません。 |
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ドライブに加工した金具を取り付け、505 に取り付けるとこんな感じになります。まだ少し HDD のケースと干渉しているのか、微妙に金具がたわんでいる気がしますが私はあまり気にしていません。 ちなみに、8.45mm の HDD を使っていたときについていたゴム製の緩衝材は取り付けると却って 505 の筐体と干渉しそうだったので使っていません。むしろ 9.5mm 厚の HDD を取り付けた状態だと微妙にキーボードに遊びが発生したため、マザーボードとキーボードの間に挟む緩衝材として再利用しました(もともとついていたマザーの緩衝材の上に取り付けた感じですね)。 |
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これでとりあえずはちゃんと 505 の筐体に HDD が収まったわけですが、やはり微妙に本体に隙間ができてしまいました。まあこれは個体差にもよるでしょうね。私は動作に支障がある程度(FDD コネクタの蓋が外れやすくなる等)ではなかったのでこれで我慢しています。しのさんもおっしゃってましたが、ここにもう 1 本ネジがあればよかったのに。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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さて、ドライブの設定作業です。ここでは「505EX でオーバー 8GB の HDD を使用する」「IBM DARA-212000」で使ったのと同じ手法で認識させます。DJSA-220 のデータシートによると、Cylinders の値は「38760」に設定すればよさそうなので、BIOS で HDD の Type を「User」に変更して、 Cylinders : 38760 Headers : 16 Sectors/Track : 63 に設定します(データシートを見ると Cylinders の値は「39070」でも良さそうなのですが、そうすると最後尾のパーティションにアクセスしたときに高い確率でフリーズしてしまうので、「38760」にしておいた方が無難だと思います)。 |
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すると 20GB の全領域が DOS から見えるようになるので、起動 FD から起動し、FDISK を使ってパーティションを設定、再起動後、BIOS 画面から今度は Cylinders の値を「4200」など 16383 以下の適当な値に設定します。 私は FDISK のときに 3 パーティション(基本パーティション 1、論理パーティション 2)に設定したのですが、再起動後なぜか論理パーティションの方が(拡張パーティションごと)なくなるという現象が発生しました。Cylinders の値を 4200 で起動した後に FDISK で論理パーティションを設定しなおしたのですが、基本パーティションを設定した後ならば Cylinders の値が 4200 でも FDISK が通るんですね。しかしなぜ論理パーティションが消えてしまったかは不明・・・。とりあえず問題なく動いているのでよしとしましょう。 ちなみに、東芝の 20GB ドライブ「MK2016GAP」の場合も基本的に同じ方法で使えるはずです。 |
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というわけで HDBENCH。
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ところで、HDD の動作音ですが、MK6412MAT と比べてかなりうるさいです。ディスクの回転音はともかく、シーク時のヘッドの移動音(?)が「ゴリゴリゴリ・・・」と耳障りな音を立ててくれます。デスクトップ機ならば他に騒音源があるので HDD の音はそれほど気にならないんでしょうが、ノート PC はやはり HDD がうるさいとすごく気になります。 DJSA-220 をはじめとする最近のドライブ(DARA-212000 も同じような感じでしたが)は HDD のクラッシュを防止するため(ノート PC はデスクトップ PC と比べて動作中に外部からの衝撃を受ける確率が高いから、ということなんでしょうが)、動作中でも頻繁にヘッドをディスクから退避させる仕様になっているようで、それとおぼしき「カタン、カタン」という音がしきりに聞えてきます。というわけで、うるさい HDD が嫌いな人にはあまりお勧めできないかもしれません。とはいえ最近のドライブはみんなこんな感じなのですが。ノート PC 用に静音ドライブが開発されているらしいので、今後は静かなドライブも出てくるとは思いますが、早くしてほしいものですね。 |
と、いうわけで、推測通り 20GB のドライブも設定によって認識できました。20GB もあれば当分容量不足に陥ることはないでしょうね。C:、D: ドライブを 3GB ずつ WinMe、Win2000 に割り当てましたが残り 14GB のデータドライブ。これは使いでがあります。 パフォーマンス的にも最新ドライブ(2000/10 現在)ということで「ノート PC にしては」よくやっている方だと思います。MK2105MAT なんかに比べると全然速いですし。 これで私の 505EX も CPU266MHz、RAM128MB、HDD20GB と「最強」になったといっても過言ではないでしょう。もういじるところはまず残っていないでしょうね。そろそろ買い替え時なのかな・・・? |
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