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2005/07/28 (Thu.)
ちぐはぐな対応が残る公開 ~SonicStage Ver.3.2~
いよいよ公開になった SonicStage Ver.3.2 を早速導入しましたが、
いくつか気になる点があったので書いておこうと思います。
細かい変更点はIceSeedさんが書かれているので、
私はあえて詳しくは触れません。
まず大幅に変更になったATRAC3およびATRAC3plusのビットレートですが、
ATRAC3plusのビットレートが細分化されて種類が増えたのは歓迎すべき点でしょう。
ソニーのネットワークオーディオは現状ではATRAC3plusを使うのが前提という感じですから、
ユーザーが自分の環境やプレーヤーによってビットレートを選べるようになりました。
ただし、ビットレートの選択肢が広がったのは良いのですが、
実は現状では従来からのビットレート(48kbps/64kbps/256kbps)及び、
新しく追加されたビットレートの中で192kbpsでしかプレーヤーに転送する事が出来ません。
プレーヤーが新しいビットレートに対応していないのは仕方無いという気もしますが、
現状ではプレーヤーを新しいビットレートに対応させる気配はありません。
プレーヤーのファームウェアのアップデートの同時にあるのかと思いましたが、
現在のところ、ソニーのサポートページ ではアップデートが行われる気配はありません。
プレーヤーの対応も同時並行で行うべきなのではないだろうかと私は感じました。
ビットレートが追加されてもPCでしか曲を聴けないのでは意味がありません。
続いて今回の目玉でもある著作権保護の選択もユーザーには歓迎すべき点でしょう。
今まではネットで購入した曲はまだしも、CDから取り込んだ曲まで保護されていましたから、
バックアップなども含めて曲の管理が面倒であった事は否めません。
ようやく著作権保護の無いファイルを扱えるようになったわけですが、
この著作権保護に関しても大きな問題を抱えてのスタートになったようです。
現在、VAIOにはAVコンテンツを再生出来る Do VAIO がインストールされていますが、
著作権保護されていないATRAC3plusのファイルを再生しようとしたところ、
下の画像のようなエラーメッセージが表示されて再生出来ませんでした。
どうやら著作権保護されていないファイルは現状ではDo VAIOでは再生出来ないようです。
Do VAIOに関してもアップデートされる気配は今のところ無いようですし、
こちらもソニーの早い対応が望まれます。
ようやく大きな転換点を迎えたSonicStageですが、
周りを取り巻く環境が大きく出遅れてのスタートとなってしまったようです。
周りの環境が追いついてこそ始めてSonicStageの真価が問われる事になりそうです。
19:42
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