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2005/07/27 (Wed.)

重DRMの終焉-SonicStage v3.2-

author : IceSeed

SonicStage Ver3.2が予定通り公開されました。
…FreeBBSを見るまで忘れてたんですが(^^;

それはともかく、主な変更点としては以下の通りです。

・音楽CDからの録音時に、著作権保護処理を行うかどうかを選択可能

・音楽CDからATRAC3形式(ATRAC3plus/ATRAC3)で取り込み時のビットレートが変更
SonicStage Ver.3.2でのビットレート:320kbps/256kbps/192kbps/160kbps/132kbps(ATRAC3)/128kbps/96kbps/64kbps/48kbps
※追加されたビットレート: 320kbps/192kbps/160kbps/128kbps/96kbps(すべてATRAC3plus)
※削除されたビットレート: ATRAC3 105kbps/66kbps

・Hi-MD機器で録音した音楽データのマイ ライブラリへの取り込みの回数制限廃止

・"メモリースティック PRO" および "メモリースティック PRO デュオ" への転送対応
※音楽再生機能が "メモリースティック PRO" および "メモリースティック PRO デュオ" に対応した機器でのみ再生できます。

まず、最も大きな変更点である著作権保護処理の見直し。

これによって、エンコードの際にATRAC系エンコーダを選択したとき著作権保護を行うかどうか選択できるようになりました。
これで、今後はバックアップを忘れて大量のゴミファイルを抱える…ということは無くなりそうです。
加えて、エンコードの際「CDから録音した曲が国際条約ならびに各国の著作権法で保護されていることを理解し、録音した方自身がその曲を適切に使用する全ての責任を負うことを了承します」という一文とチェック欄が入り、著作権保護の有無にかかわらずこれを了承しなければATRAC系エンコーダで変換できないようになっています。
これまで、ガチガチのDRMを採用してきたSONYにとっては最大限ユーザーに配慮した形での変更といえるでしょう。
ともかく、これでSS2.3以降の転送回数制限撤廃と併せて理不尽なまでのDRMは事実上無くなったわけですが、こうしたある意味当たり前のことが複雑な社内事情があるにせよもっと早く出来ていれば、SONYの現状ももっと違ったものになったであろうと今更ながら思わずにはいられませんね。

続いてATRAC3plusのビットレートに320・192・160・128・96kbpsのビットレートが追加され、選択肢が大幅に増えてMP3とDRMでもビットレートでも同等になりました。
これまで、ビットレートの選択肢があまりにも少なかったので、この変更は遅まきながらATRAC系エンコーダを利用している方には歓迎すべき変更ですね。
とはいえ、ビットレート追加ができるのなら最初からやってくれと思いますが…、今回のDRM選択制とビットレートの追加によってATRAC系にこだわる方はまた再エンコードすることになるのでしょうか。
一方、旧来のATRAC3は132kbpsを残すのみとなりました。
今後のATRAC系エンコーダはATRAC3plusを軸に展開していくのでしょう。

Hi-MDは使ったことがないので全然分かりませんが…今まで自分で録音したデータまで取り込み回数制限してたんですか?

最後に掲示板でも話題になっていましたが、メモリースティックProへの正式対応です。
2003/1/10のメモステPro発表以来、実に2年半もかけてようやくの対応となりました。
しかし、ななちゃんも仰ってますが、音楽再生機能でメモステProに対応しているのがPSPしかないのでは、残念ながらせっかく対応しても現状では余り使い道はなさそうです。
メモリースティックウォークマン自体が既に過去の物となりつつある状況では、正直なところ今後の展開も余り期待できないですね。

23:58

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