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2005/08/31 (Wed.)
VAIO新製品発表
8/30日、VAIO秋冬モデルが発表されました。
昨日UPするつもりでしたが、執筆中に撃沈…(_ _)Zzz
VAIO | お客様へのお知らせ
また、今回の発表に合わせて期間限定でVAIOオーナーメード通信が配信されるようです。
VAIO | VAIOオーナーメード通信
早速レビューに行ってみたいと思います。
<デスクトップ>
type R
相変わらずその時点での最高スペック追求というRシリーズの伝統は変わりません。
上位機種のVGC-RC70PS、RC70PはVAIOオーナーメードモデルという位置づけになっています。
まず、変わったのは空冷機構。
以前はケース側面中央部の上にインテークがあり、そこから空気を取り込んで冷却していましたが、今回からインテークの位置が横向きになることでエアフローが変更されていますが、それだけPentiumDの発熱が凄まじいのと、動画編集等の長時間の高負荷作業を想定してのことでしょう。
また、HDDはインテークの向かいに隔離されていて、本体の熱が極力伝わりにくいような構造になっています。
キーボードにはFeliCaポート、サウンドチップとしてノイズを低減するSound Realityも搭載されました。
そのほか、キャプチャーカードもXCode2-Lを搭載した新型のダブルチューナーボードになっています。
基板内でのアンテナ線分配となるので接続するアンテナ線は1本で済むのが嬉しいところです。
ちなみにtype RのメモステスロットはMagicGate非対応です。
…VGC-RC50L7・RC50の違いがよく分からないのですが(ぉ
RC70PSとRC70Sの違いもOSだけ。
ちなみに最高仕様にすると961600円(^^;
type H
PentiumD搭載の陰に隠れて密かにMagicGate対応メモステスロットが復活しています。
なぜ対応を統一しないのか非常に不思議なのですが…
また、キャプチャーカードの具体的な記載はありませんがスペックを見る限りではtype Rと同等品のようです。
type V
よりTV化というか、リビングにとけ込む方向性が強調されているようです。
スピーカーパネルの配色が変更可能です。
この分野は富士通のDESKPOWER TX90M/Dと思いっきり被るのですが果たしてどうなるか。
この機種もキャプチャーカードはtype Rと同等の模様。
メモステスロットはMG非対応。
type M
なんか微妙。
今回デスクトップ機で唯一新型キャプチャーカードが搭載されなかったり、メモステスロットのMG対応・非対応の記載自体が無かったり…
あんまり力が入ってないですね。
<ノート>
type A
今回は17インチのみ。
15インチはこのまま消えるのでしょうか。
密かにBluetoothを内蔵しています。
メモステスロットはMG対応…、頼むから同時期モデルのスロットの仕様くらい統一して下さい。
type F
そこそこ使えて、それなりに広い画面、光学ドライブ付き、重量は3kgを切るのでちょっとした持ち運びなら問題なし。
ハイスペックを必要としない方にはこういう選択肢もありかなと思います。
メモステスロットはMG対応。
オーナーメードでそれなりのスペックを持たせることも可能です。
メモステスロットはMG対応。
type BX
VAIO Zのデザインから脱却、側面がΣ形状のスクウェアなデザインに仕上がりました。
ドッキングステーションとマルチベイユニットを組み合わせることで、ノートでもデュアル光学ドライブ化が可能に。
ただしベイユニットが結構高そうですが、果たして…
細かいところではタッチパネルとスティックポインタを両方搭載しています。
さりげなくBluetoothとMOTION EYEを搭載可能。
メモステスロットはMG非対応。
type S
大きな変更はファンくらいなので、見た目には変わりません。
従来の物より羽の枚数が増え、ファンの回りに枠が付いています。
地味ながら息の長いモデルですね。
メモステスロットはMG非対応。
type T
人気だったTはフルモデルチェンジ。
より薄く、軽くなり、明らかに不格好だった標準バッテリの出っ張りもなくなりました。
液晶はバックライトにLEDを採用したことで従来の蛍光管液晶の半分の厚さになり、基板の小型化・軽量化・省電力化が果たされました。
液晶自体も10.6インチから11.1インチに大型化しています。
ACアダプタも名刺サイズまで小型化・軽量化されていて、プラグ部分はL字になっています。
Bluetoothとskypeも搭載しています。
更に天板にはX505以降もうおなじみのカーボンファイバー積層板を、底面はプラスチックにカーボン繊維を混入させたカーボンモールド素材をそれぞれ採用しています。
AVモードボタンはそのまま残っています。
キーボードは爪が引っかかりにくいらしい形状に。
メモステスロットはMG対応。
VAIO関連製品はVGP-UHDM08というセキュリティ機能搭載のUSB接続HDDが気になります。
それ以外は特にコメントは無し。
実機のレビューはまた改めて。
2005/08/30 (Tue.)
新 VAIO(デスクトップ編)
キター!と書いたものの、あの後すぐに仕事で外出してしまい実は全然中身を確認していなかったりします。
type R
前モデルから引き続き Pentium D を採用しているもののとうとう熱設計に限界がきたのかHDD の隔離、BTX(正確には MicroBTX)への変更を行ってきました。BTX は Intel が提唱し始めてずいぶん経ちましたが、まだまだメジャーになりきれておらず採用するメーカーもほとんどない状態。ソニーの場合 ATX を採用しているモデルが type R しか残っていないので、完全に BTX になってしまいました。
ハードに関わる部分で熱設計以外の変更点はサウンドの高音質化を行った Sound Reality の採用ぐらいでしょうか。この Sound Reality を利用するソフトとして SonicStage Mastering Studio もバージョンアップしています。Sound Reality と SonicStage Mastering Studio を組み合わせることで SACD でも採用されている DSD(Direct Stream Digital)方式での録音・再生に対応。各社のパソコンにテレビチューナーが搭載され、どのパソコンを買ってもほぼ同じという状態から差別化を図ってきましたね。通常だと SN 比を向上させてノイズを減らすことのみ対応しそうなところですが、高音質録音にも手をつけてくるところがソニーらしいです。
type H
スリムデスクトップのラインアップである type H ですが、こちらにも Pentium D が搭載されました。また type R にも搭載された Sound Reality にも対応しています。type R と比べると比較的軽微な変更に止まっていますし、マイナーバージョンアップというところでしょうか。
type V
液晶一体型 の type V もメジャーバージョンアップしてきました。液晶の額縁部分に交換可能パネル(アクセントカラーパネル)を採用し、ユーザが好みに応じて交換できるようにしているのですが、液晶の左右のみしか変更できないのは中途半端すぎません?アイオーデータの液晶みたいに額縁すべて変更できる方がすっきりしていていいような気がするのですが。
また今回新開発の Life FLOW というソフトがプリインストールされています。VAIO W に搭載されていた MotionClock を拡張したもので、RSS フィード機能、画像のスライドショー機能などを追加したもののようです。より生活にとけ込むことを想定しているようですね。RSS に対応しているならデフォルトでニュースや天気予報などをセットしておいて「こういうものが使えます」とアピールした方がいいと思います。RSS の存在すらしらない人も結構いる、というか知っている人の方が少ないはずだし。初心者に優しいパソコンが望まれていると考えているのは私だけでしょうか。
type M
より一層カラフルになった type M。ポップな感じがよく出ていますが、旧モデルからの変更点がメモリの増量(+256MB で計 512MB)、光学ドライブのデチューン(DVD-RAMが 5 倍速から 3 倍速にダウン)ですか…あまり変更点がないですね。メモリの増量は歓迎すべきところですがデチューンって久々のような気がします。前モデルが安くなればそちらを買ってメモリを買い足す方がいいかと。
VAIO秋冬モデル
ついに出ましたねぇw
今回の目玉はやはり販売方法の拡充でしょうか。
今までは店頭販売かソニスタでの一般販売とTUNEモデルの3種類でしたが、
新たにソニスタのTUNEモデルが VAIOオーナーメード と名称変更し、
ソニスタやこれまでのTUNEモデル販売店舗に加えて順次販売ルートを拡大する事になったようです。
VAIOホームページ "VAIOオーナーメードモデル発売のご案内"
http://www.vaio.sony.co.jp/Info/2005/info_0830_vom.html
まぁ、VAIOのBTOの間口が広くなったのは歓迎します。
ただし、今回の販売方法で気になるところもありますね。
まず一番大きな問題点はオーナーメードモデルを作ったのは良いけれど、
店頭販売モデルがどちらかと言えばローエンドモデルに限られている点でしょうか。
ローエンドモデルと言ってもひと昔前のそれと比べて性能的にはそこそこな感じはしますけど、
それでもオーナーメイドモデルと比べるとローエンドな感じが否めません。
パソコンをBTOで買うという買い方はかなり広まってはきましたが、
それでも、やはり消費者の中には店頭でじっくり見て買いたいという人も多いはず。
その点を考えてしまうと、ちょっと店頭とBTOのモデル比率が偏り過ぎな感じがしますね。
VAIO全体で見ると、ノートPCで傾向が顕著に表れています。
トータルで16種類のラインナップのうち、10種類はオーナーメードモデル。
主力量販モデルであるtype Fを除けば全てのシリーズがオーナーメード主体の構成。
元々ネット専売だったtype BX(元のtype B)に加えてついにtype AもBTOオンリーとなり、
仕様が確定している店頭販売モデルは無くなってしまいました。
追記
よくよく見たらtype Aの15インチモデルは今まで通りの販売なんですね(^-^;;;
一気にラインナップ減ったのかとヒヤヒヤしちゃいましたw
ユーザーのニーズが多様化しての今回のラインナップになったんでしょうけど、
家電量販店でのVAIOの扱いがどうなるのか少し気になりました。
2005/08/25 (Thu.)
ウォークマンビーンズ正式発表
なんだか気が付けば2週間近く書いていなかったのですが(ぉ、ひさびさのColumnです。
先日、欧米で発表された「Walkman Beans」がE30xシリーズとして正式に日本でも発表されました。
News and Information コンパクトボディにUSB端子&FMチューナーを内蔵 “3分充電、3時間再生”の急速充電に対応した 新デザイン ウォークマン 発売
SonyDrive
http://www.ecat.sony.co.jp/audio/walkman/products/index.cfm?PD=22144&KM=NW-E307
http://www.ecat.sony.co.jp/audio/walkman/products/index.cfm?PD=22135&KM=NW-E305
E305・307の2機種での展開となり、いつの間にか生産完了となったE10xの後継、E40x、50xの下位機種という位置づけのようで、発売日は10/26と2ヶ月も先。
容量はそれぞれ512MB、1GBとなります。
E40x、50xの陰に隠れてかなり微妙だった感のあるE10xとは異なり、仕様の面でもFMチューナー内蔵、有機EL採用など基本的な機能はE50xと同等、さらにポップアップ式USBコネクタを内蔵し、ATRAC3 PlusはSS3.2の48~320までの各ビットレートに正式対応するなど一部は上回っています。
さすがにE50xの様にハーフミラー構造ではありませんが、差別化としては順当なところかなと思います。
サイズも仕様を見る限りでは少し厚みがあるものの、E40x・50xと大差ありません。
…というかデザイン以外でE40xの立場が無くなりそうです(ぉ
ちなみに私はE507を持っているので購入予定はありません。
実機がまだ無いので何ともいえませんが、高級感という観点からはやはりE50xにはかなわないものの、よりポップなデザインが好みな方には良い選択肢かなと思います。
ソニスタ限定モデルとして「リコリッシュブラック」というカラーリングも用意されており、こちらはイヤホン無し・本体のみの販売とのこと。
ちなみにE50x、407ではMDR-E931が標準で付属してきましたが、E30xは異なるようです。
操作性は展示が始まってみないと分からないのですが、十字キーになっているのでその点がどうなのかは気になるところです。
これは展示が始まってから改めてレビューしたいと思います。
対応コーデックについては従来通りATRAC3/ATRAC3 Plus/MP3となっています。
SS3.2に合わせたのか、ATRAC3は132kbps以外が無くなっています。
アメリカ発表だとWMA、WAVにも対応という記載があったのですが、国内とファームの仕様が若干違うのか、単にSSからATRAC形式で変換して転送可能なファイルを指しているのかは分かりません。
ともかく、E30xからSS3.2で大幅に増えたATRAC3 Plusのビットレートに正式対応したことで、転送時に強制的に変換されるという事態に悩まされることはなくなりそうです。
いずれ他の機種でもファームアップで対応するでしょう。
一番気になる「省時間仕様」については今のところ何も書かれていませんし、CDと比較できなければ確認することはほぼ無理なので、買ってみないと分からないですね(購入予定の方よろしく)。
ともかく、Walkman品質を語るならば早く改善を。
再生速度が任意に変更できるなら分かりますけど、強制ですからね…
価格はソニスタでE307が20000円、E305が15000円と機能がE507と同等以上な割に安価です。
…ますますデザイン以外でE40xの立場が(ry
<追記> (05/08/26)
どうやら有機ELが1行表示のようですね。
まあ、HDDタイプと違って大量の曲を持ち歩けるわけではないので、アルバム選択・選曲という動作にはあまり関係ないかなと思います。
E40x・50xでも選曲自体は1行しか使っていませんからね。
まあ情報量が少なくなるのでメニューは使いにくくなるかもしれませんが、頻繁に使うものではないですから問題ないでしょう。
2005/08/19 (Fri.)
香水の次は…豆!?
米国で新しいネットワークウォークマンが発表された模様。
これまでのNW-E10x、E40x、E50xに続いて"E30x"が登場しました。
ちなみにE10xが国内では既に生産完了(?)の様なので、
E10xの後継機という位置づけなのかも知れません。
E40x、E50xは香水瓶のデザインが女性に大好評でしたが、
今回はオーガニックな"豆"をイメージしてデザインされたようで、
スクエアとスティックに続いて"Walkman Bean"のニックネームが付いたようです。
ITmedia "ソニー、米国で「Walkman Bean」発表"
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0508/19/news016.html
基本的なメカニズムは従来のNW-E40x、E50xと同じ模様です。
E305が容量512MBのフラッシュメモリ内蔵でE307は容量が1GBなのはそのまま。
ちなみにFMチューナーはE40x、E50xとは異なり、E305もE307も搭載しているようです。
また、有機ELのディスプレイが1桁表示になるのもE40x、E50xとの違いでしょうか。
ちなみに今回のE30xは黒、ピンク、青、白の4色構成のようです。
E40x、E50xの透明感のあるアクリルボディとは異なり、パール感が強いイメージです。
確かに豆をイメージしたBeanにはパールな感じが似合ってるかも知れません。
ちなみにITmediaやSonystyle USAには仕様の中に、
ATRAC3/ATRAC3plus、MP3、WMA、WAVが対応フォーマットと書かれていますが、
本体でも再生出来るようになったのか、従来通り変換が必要なのか気になります。
まぁ、従来通りに変換して転送は出来ますよって意味だとは思いますけど。
また、E30xの特徴として、USBコネクタがUSBメモリの様に内蔵されたので、
本体をそのままVAIOなどのPCに挿して曲の転送が可能になりました。
しかも、USBコネクタはキャップをしたりするわけではなく、
先端からポップアップする様な仕掛けらしいです。
今回は豆をテーマにまたまた女性客の取り込みを狙ってそうですが、
まぁ、価格帯次第ではスティック程ではないにしろ、そこそこ売れるのではないかと。
日本国内での発表が待たれるところです。
2005/08/18 (Thu.)
スタイリッシュ・サイバーショット
3週間弱ほどアメリカに遅れて DSC-T5 が発表されました。
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200508/05-0818/
DSC-T1 から踏襲したスライド式レンズフードは未だ健在。
カールツァイス・バリオテッサーレンズを採用した光学系も
引き継いでいます。
DSC-T1 以降この形態にはまったく興味が沸かないので
詳しくはニュースリリースを見てほしいのですが、
最近のソニーの商品展開がこの DSC-T5 のニュースリリースに
典型的に現れています。
基本的にニュースリリースの冒頭にはそのメーカーが
訴えていきたい部分を強く表現するものです。
たとえばこの DSC-T5 の場合、
「スタイリッシュサイバーショット」
「高級感を演出」
「360度どこから見ても美しいスタイリッシュなデザイン」
「新規購入層をはじめとする幅広いユーザー」
といったところでしょうか。
明らかに流行のセレブ志向を取り入れた20後半~30前半の女性向け。
企業イメージ、商品イメージ先行で訴えていこうという形ですね。
この商品展開が他のジャンルにも波及するのであれば type T を越える
スタイリッシュ VAIO も期待できるはず。
私の場合、PCG-TR1 に十分満足しているので買い換えは考えていないですが。
2005/08/16 (Tue.)
ビジネスバッグ新製品発表
SonyStyleで販売されているL.E.D.BITESとのコラボによるビジネスバッグに新色が追加されました。
従来ブラウンのみが販売されていましたが、新たにホワイトが追加されました。
VAIOホームページ "VAIOオリジナルビジネスバッグ新製品発売のご案内"
http://www.vaio.sony.co.jp/Info/2005/products_0816.html
VAIOホームページ "VAIO関連製品 ビジネスバッグ「VGP-MBD2」"
http://www.ecat.sony.co.jp/vaio/acc/acc.cfm?pd=19896
明らかに女性をターゲットにした商品って感じですねぇ。
このビジネスバッグはお台場のソニースタイルで度々見てはいますが、正直微妙(爆)
これを買うなら他にもっと安くて良い製品は探せばいくらでもありそうな感じがするんですよねぇ。
VAIOにこだわる人としてはアリな製品なんでしょうけど、バッグとしての使い勝手はと言われると、
他に良い製品いくらでもあるよと言わざるを得ません。
このバッグも悪くは無いんですが、ぶっちゃけ高い。
ま、好きな人は買って下さいって感じです(笑)
2005/08/12 (Fri.)
999.9 S-307T
メガネを新調しました。
ご存じの方も多いと思いますが、999.9(フォーナインズ)というブランドのメガネです。
今年の4月23日がちょうど10周年だったそうで、今回はその10周年記念モデルの一つであるS-307T(ダークグレーマット)を購入しました。
以前から気になっていて欲しいと思っていたのですが、フレームを予約すること2ヶ月半、ようやく手にすることが出来ました。
というわけで、VAIOethics初のメガネレビューです。
999.9というブランドの意味合いは純金を示す999.9のインゴットにちなんで最高品質を示すと共に、1000という完璧を目指して常に0.1の不足を埋め続けるという意味も込められているそうです。
名前に違わず、999.9のメガネはとにかくその物作りに対するこだわりが特徴で、「眼鏡は視力矯正具であるということ。機能を追求していくと必然的に生まれる形があり、それが美しいフォルムとなる」という視点から、軽い、錆びない、高すぎない、といったコンセプトで制作されています。
実際かけてみると分かりますが、一般的なメガネと比較してかけ心地の良さは格別です。
頭全体でメガネを支える構造になっているので、メガネ自体も軽いのですが、重量バランスが良いので掛けたとき重さ以上に軽く感じます。
なんというか、もう羽のように軽くて、耳が痛くなるようなこともありません。
また、デザインもシンプルながら洗練された物が多いです。
そんな999.9のS-307Tを細部にわたってみていきたいと思います。
まずは全体像から。
フレームは一部セルパーツ等を除けば全てチタン製で非常に軽く仕上がっています。
正面から見たときの流れるようなブローラインとテンプルの一体感が非常に綺麗です。
また、写真での判別は不可能ですがブローラインの中央部に縦線が入っていて、これはブリッジ部分の非常に弾力のあるチタン合金と、ブロー部の固いチタン合金という種類の違うチタン合金の接合部をあえて残しているのだそうです。
ブリッジ部分はフロントの広がり防止のために大きく前にせり出した構造になっています。
さらにブリッジを2重にすることでさらなる強度の確保と、デザイン上のアクセントにもなっています。
ちなみにちょっと力を加えたくらいではこのブリッジはびくともしないほどの強度です。
そして、普段本人以外まず目にすることのないフロント裏面。
表面の流れるようなデザインとは違い、ゴテゴテした非常に無骨でメカニカルなデザインに仕上げられています。
この構造を見ただけでも非常に物欲をそそられます(ぉ
レンズを保持するフレームと、ブローバーも独立した別々の構造になっているのが分かります(外れません)。
側面の「智」(ち)と呼ばれるヒンジ部分です。
メガネの可動部であり最も力のかかる部分で、質の悪いフレームだと大体最初にこのヒンジ部分が壊れます。
999.9のフレームのほとんどには「逆R」と呼ばれる内側にアール型を描く特殊なヒンジ構造が使われていて大きな特徴にもなっています。
この逆Rは見た目通り、ヒンジにかかる力を外側にうまく逃がすとともに、テンプルに適度な力を加えて頭を挟むのに大きな役割をはたしています。
以前は外側にR型をつけていたようですが、耐久性等の問題から現在の形状になり、その時に逆Rという名称になったそうです。
この智の先にあるのが「テンプル」と呼ばれる耳に掛けるつる状の部分です。
一般的なメガネでは、テンプルは直線あるいはそれに近い形状をしていることがほとんどですが、999.9のテンプルはよく見ると各部で素材の厚みが異なっています。
逆Rだけでなく、このテンプル部でも頭を挟む力を適度に抑え、過度な力を逃がす構造になっています。
先端部の直接耳に当たるプラスチック部は「モダン」といいますが、999.9の頭全体を包み込む構造を実現するためにかなり大きめの構造になっています。
ノーズパッドです。
一見何の変哲もない普通のノーズパッドですが、一般的な平面構造ではなく、Rを描いた曲面構造になっていて、皮膚に触れる面積が極力少なくなるように設計されています。
この構造によって鼻にパッドの跡がつきにくくなっています。
平面パッドもあるそうですが、普通はこちらを使うことになるでしょう。
また、ノーズパッドには亀があしらわれていて、これは設立者の一人であり現社長の三瓶(みかめ)氏と「亀」を掛けた物になっています。
こうした細かな遊び心も嬉しいところです。
S-307Tのレビューはこれくらいです。
ちなみに、999.9ではフレームの掛け心地を最大限に引き出すために、時間を掛けてフィッティングをしてくれます。
私の場合、購入直後ということもあって、30分ほどかけて納得のいく調整をしてくれました。
購入したのが銀座の直営店ということもありますが、お店の雰囲気も非常に良いものがありました。
販売代理店で購入した物でも持ち込めばきちんとフィッティングしてくれるそうです。
価格は75600円(フレーム45150円、レンズ30450円、税込み)と相応に高価でしたが、私は品質・サービスともに納得のいく買い物だったと思います。
予約しに行ったときがちょうど『FourNimes FAIR 10 YEARS』開催直後だったので、記念のストラップも頂くことが出来ました(多分今は手に入らないと思います)。
最後に999.9が眼鏡作りに掛ける姿勢がどれほどの物かを10周年記念の文章から引用して紹介したいと思います。
フォーナインズの存在理由 「眼鏡は視力矯正具であるということ。機能を追求していくと必然的に生まれる形があり、それが美しいフォルムとなる」これがフォーナインズブランドの眼鏡フレームに対する考え方です。この考え方は、時代の流行によって仮に受け入れられなくなったとしても変わることはありません。これを捨て去るということはフォーナインズの考える品質が落ちることであり、品質に自信が持てなくなったとき、すなわち、品質を落として会社の存続を図ろうとするとき、フォーナインズブランドの眼鏡フレームは消滅します。
最後に この眼鏡作りへの考え方は、フォーナインズブランド設立時も現在も、そしてこれからも……100年先も、変わらず持ち続けていきます。
<参考リンク>
イノベーティブワン〜三瓶哲男氏(フォーナインズ 代表取締役社長)(05/06/01)
"Quality & Touch" 〜 NEW COLLECTION 2005 SPRING
mono online | 特集 999.9 フォーナインズ
<追記> (05/08/20)
1週間の間に3回のフィッティングを行ってようやく理想的な掛け心地になりました。
頭の形に個人差がありますから、納得いくまでフィッティングを繰り返した方がいいと思います。
2005/08/07 (Sun.)
iTMSサービス開始
8月4日にiTMSがサービスを開始しました。
提供曲数は100万曲とかなりの数が揃っており、サービス開始に伴ってiTMS限定で提供される楽曲もあるようです。
しかし、ソニーやビクター、東芝EMIなど国内大手のレーベルが参加していないので、そのあたりの曲を主に聴いている人にとってはちょっと厳しい感じです。
私はiPodを持っていないので、今回のサービス開始は直接的には何の関係もありませんが、とりあえず、iTunesだけダウンロードしてiTMSを見てみました。
まず目に付くのは限定提供曲、そして価格の高さ。
設定は1曲あたり150円 or 200円となっていますが、レンタルと価格面では全く競争できないですよね。
200円の曲は全体の10%程度とのことですが、150円でも高いことに変わりはないです。
エンコード等の面倒な作業がいらないのが利点ではありますが、アルバム1枚分ダウンロードすれば1500~2400円くらいにはなってしまいますし、かなり緩いとはいえDRMはかかっています。
せめて海外と価格を揃えて100円での提供であったらなら良かったと思いますが、個人的にはこの価格で圧縮音源買うくらいならCDDAで買いますね。
全ての曲は試聴できるようになっていて、音質もそれなりに良いです。
全て試聴できるのは結構嬉しい…のですが、ほとんどの曲がイントロからたった30秒しか試聴できないので、ちょっとイントロの長い曲だと歌い出す前に終わってしまいます(ぉ
まあ、iTMSはまだ始まったばかりですし、私は今のところ使う予定もないので当面は静観です。
ソフトの作りに関しては今更言うまでもないことですが、iTunesを使ってみてSonicStageでは全く相手にもならないと改めて思いました。
動作の重さ、曲管理、ウォークマンとの連携等の基本的な使い勝手に関してあまりにもSSはおざなり過ぎます。
MP3でウォークマンを使われる方の場合、単なる転送ソフトにしかなり得ていないのではないでしょうか。
取り込んだ曲やフォルダに変更があってもそのままでは全くライブラリに反映されないとか、普通のプレイヤーが当たり前に備えている機能さえ無いというのはソフトとして終わってます。
というか普通にMP3のID3Tagを参照して変更があれば反映すればいいだけなんですが、これができないんでしょうか?
SS3.xとVAIOとの相性問題はとりあえず対応アップデートが出ているので回避可能になりましたが、しゃちさんも仰っているようにDRMの有無やビットレート等で周辺機器と他のソフトの連携が全く取れていないちぐはぐな状況が続いています。
DRM等の路線変更に関してはしばらく混乱するでしょうが、ソフトがハードの足を引っ張る状況がこれ以上続かないようにして欲しいと思います。
VAIO での SonicStage Ver.3.x ご利用について
2005/08/02 (Tue.)
「livedoor Wireless」試験サービス開始
旧VAIO Column(05/06/17)でBrownさんも触れていた、livedoorの公衆無線LANサービス「D-cubic」が「livedoor Wireless」というサービス名になり試験サービスが08/01より開始されました。
まだ対応エリアは狭く、JR中央総武線の西側~新宿まで・六本木周辺しかないのですが、9月末にはほぼ山手線圏内と東京駅周辺をカバーする一大無線LANエリアが出現することになります。
10月からは本格稼働とのことなので、かなりのスピードでアクセスポイント設置が行われるようです。
このlivedoor Wirelessの最大の特徴はやはり広大なエリアを面でカバーすることと、他の無線LANサービスと比較して525円という安価な価格設定にあると思います。
まあ、屋外にアクセスポイントを設置する関係上、屋内でのリンクは弱くなるでしょうが、それでも都心部にこれほどの規模で無線LANエリアが出現することは相当に大きなインパクトがあります。
私もホットスポットという形ではYahoo! BBモバイルを利用したことが何回かありますが、やはり点でしかなく、事前に場所を調べておかなければ事実上使えないため実際の利用はなかなか難しいということが結構ありました(05/10/02に試験サービスを終了し、商用サービスに移行とのこと)。
特定の場所でしか使えないのは実用的にもかなり問題があったわけで、livedoor Wirelessによってそうした状況がどのように覆るのか注目していきたいと思います。
私は外では@FreeDを使っているのですが、皆さんもご存じの通り、既にDocomoは04/30以降PHSの新規契約受付を終了しており、段階的な撤退を行っている状況にあります。
純粋に私用なので切羽詰まった状況ではないのですが、PHSの代わりとして今後の公衆無線LANには期待したいです。
NTTグループも少し前ですが、無線LANの急速なサービス拡大を受けてか、各社が行っている各種無線LANサービスを統合して、アクセスポイントの効率的な運用を行うことを発表しています。
公衆無線LAN基地局の効率的な構築、運用及び利用に関する合意について
「無線LAN倶楽部」サービス終了のお知らせ
NTTグループのアクセスポイントは首都圏の駅の多くに設置されており、livedoor Wirelessと併せて都心部の地上・地下のかなりの部分に無線LANが行き渡ることになります。
NTT系のサービスだけでは点しかカバーできませんが、livedoor Wirelessとの併用によってかなり使い勝手が良くなるでしょう。
併せて契約しても月額で2000円程度とかなり安価に済む上、使えるアクセスポイントも激増するので、当分は都心部限定ではありますがおもしろくなりそうです。
livedoor Wirelessも9月にはエリアも広がるのでそのころには試験サービスを利用してみようと思います。
後は電源も自由に確保できるようになると良いんですけどね…
<追加・訂正>
当初、サービス名を「D-cubic」と表記していましたが、試験サービス開始と共に正式サービス名も「livedoor Wireless」に変更されていました。
試験サービス中に申し込んだ方は初期費用1050円が無料になるようです。
ライブドア、公衆無線LAN「livedoor Wireless」の試験サービスを開始
イメージステーションサービス終了
昨日、「イメージステーション終了のお知らせ」が掲載されました。
2006 年 1 月末をもってイメージステーションのサービスを終了するというもの。
インターネットで提供されている同様のフォトストレージサービスは
無料で提供されていることが多く、有料サービスであったイメージステーションは
他との差別化に苦労していたことでしょう。
サービス開始当初は無料で利用できてそこそこ人が集まっていたのですが、
有料になった途端人が減り始めていったように見受けられます。
日本人気質として目に見えないサービスにお金を払うことへの
抵抗感があるのかもしれません。
今サービスを利用している人向けに既にアップロードされている写真の
ダウンロードツールが 11/1 から提供される予定です。
ダウンロードツールが今まで提供されていなかったこと自体不思議なのですが…