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2005/09/12 (Mon.)
Walkman Aシリーズ雑感(修正版)
先日、ソニービルにてWalkman Aシリーズを見てきました。
…が、予告通りモックアップ展示のみで、しかもあんまり目立たない窓際。
E30xもモックアップだけだったので、なんかもう終わってる感が漂ってます(ぉ
遅くなりましたが、とりあえずレビュー行ってみます。
※ 9/13写真アップ、文章を若干訂正、加筆
まずA60xですが、完全にE50xのマイナーチェンジなので、ハードウェア的な変更があるとは思えません。
外装もE50xと同じハーフミラーの蒸着塗装なので、全然違いを感じないのが正直なところ。
A1000はサイズ・容量ともに明らかにiPod miniへの対抗として発表されたものでしょう。
表はハーフミラーと蒸着塗装、側面も鏡面仕上げとかなりメタリックな質感になっています。
…が、E50xと同じく有機ELをハーフミラーに投影して表示する方式なので、屋外では文字が非常に見づらいのは変わらないと思います。
厚みはさほどではないのですが、iPod nanoを見た後だと正直霞んでしまいます。
バッテリ稼働時間はスペックが発表されていないのでまだ分かりませんが、期待するとしたらその程度しか無いような…
A3000は…A1000の大型版なので、全然書くことがないですね。
…とまあ全体的にiPod nanoの前にそこそこあった新型の期待感も消えてしまった感じです。
iPod nanoがフル機能のフラッシュメモリiPodという位置づけで価格競争力、iTunesとの連携、サイズ、重量の面で他社製品を圧倒していて、HDDタイプの欠点であったサイズ・重量とディスククラッシュも起きないので、製品としては完璧に近いです。
というか、Walkmanが現状勝てる要素って音質とバッテリ性能くらいしか無いんですよね。
おまけにWalkmanは今回発表だけで、実際商品が出てくるのは2ヶ月も先の話。
このまま行くと、Aシリーズが店頭に出てくる頃にはiPod nanoに全部市場を持って行かれ、話題にすらならないのは確実ですね。
すでに店頭ではiPod nanoに注目が集まっていて、Walkmanのブースには客がいなくなっていますし…
「一年でiPodに追いつく」とかつて豪語しながら突き放される一方の現状に、本当にSONYはどうするつもりでしょうか?
今回の発表ではウォークマン第二幕として「AシリーズでCONNECT Playerと新機能を提供する」ようですから、明記されてはいませんが既存ユーザーにはアップグレードパスを用意せずに切り捨てる…そう受け取るのは深読みしすぎでしょうか?
もしそうであるなら、結局本質的なところでこれまでのやり方を変えていないことになります。
まあ、SonicStageも後に無償化されたので、CONNECT Playerもいずれ公開されるのかもしれませんが、ソフトだけ公開ならあまり意味が無いんです。
このまま第二幕だけを軸に進むのなら、これまでのSONYと違うことを期待して4月にE50xなど当時の新型を購入したユーザーが一番馬鹿を見るんじゃないでしょうか?
ほんの少し購入時期が早かったばかりにアップグレードパスが無い、新しい機能が使えない、サービスが受けられない…そうした不安が少なからずある以上、新製品発表と同時に既存ユーザーへのサポートを明らかにしないとまずいのではないかと。
ATRAC系コーデックへの拘りや、使い勝手を無視した重DRMも確かに問題ではありましたが、既存ユーザーへのサポートがこれまであまりにもないがしろにされてきた経緯がユーザーのSONY製品に対する不信感を醸成してきたと考えるのは言い過ぎでしょうか?
新製品を発表することは、不信感に対する本質的な回答にはならないでしょう。
今からでもVME採用機種であれば、対応コーデックの拡張等は行えるはずです。
HD1の様に有償且つ期限付きのアップグレードパスでユーザーサポートが出来ていると考えるならばそれは甘いのではないかと思います。
そうした小さなことの積み重ねがSONYブランドを復権させる上で何よりも重要だと思うのですが、どう考えているのでしょうか。
CONNECTの言葉を語るとき、機器間の接続やMoraへのアクセスはあっても、その中にメーカーとユーザーの関係が入っていないのなら、こんな虚しいことはないと思います。
17:49