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2005/10/04 (Tue.)

VAIO type X Living 発表

author : ななちゃん

秋冬モデルで新製品が発表されなかった type X に新製品が発表されました。

http://www.vaio.sony.co.jp/Products/VGX-XL70S/
http://plusd.itmedia.co.jp/pcupdate/articles/0510/04/news020.html
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20051004/sony2.htm

6 チャンネル同時録画を実現していた超キワモノ PC から、リビングニーズを取り入れた PC に変貌を遂げています。同時 2 チャンネルになったものの DVD レコーダ風の横置き型に変更されています。横置き型というとバイオ LX やバイオコンポ以来となります。コンセプト的にいうとバイオコンポが近いでしょうか。リビングに設置して大画面テレビでテレビ録画を楽しむというのは富士通や NEC が提案していましたが、type X Living では PC ディスプレイ接続用の RGB や DVI 端子が撤廃され、HDMI と D4 端子のみが搭載されています。HDMI 端子は最近搭載されるようになったコネクタのため、HDMI 端子がなければ若干画質は落ちるものの D4 端子で対応するという形をとっています。そのためドットという概念がなく細かな表現が難しいブラウン管テレビで使用するのは避けた方がいいでしょう。

操作はほとんどが 10 フィート GUI を採用していて、キーボードやマウスを使用せずリモコンで操作することが基本になっています。もちろんキーボードは付属していますが、マウスは付属していないようです。録画したテレビ番組やデジカメで撮った写真はこれまで通り Do VAIO で視聴できます。デジタル放送には StationTV Digital for VAIO で対応しています。アナログ放送とデジタル放送で視聴するソフトが違っていて、見たい番組によって切り分けなければならず使い勝手が悪くなってしまっているのが残念です。

秋冬モデルで搭載されている Sound Reality も組み込まれており、SonicStage Mastering Studio を使ってステレオ音声を 5.1ch 化することも可能です。テレビ放送の音声を 5.1ch 化して DVD にできれば面白いと思うんですが、録画データを取り込んで編集できるのかどうかは一切不明です。

DLNA ガイドラインにも対応していますし、DTCP-IP にも対応していますので家の中の他の PC から type X Living で録画した番組を見ることができます。コピーワンスのデジタル放送は VAIO Media Ver.5.0 でのみ再生が可能とのこと。著作権保護の絡みで再生ソフトが限られてしまうのは残念なのに加えて、VAIO Media Ver.5.0 が提供される PC も 2005 年秋発売の VAIO の一部機種でのみ提供されるので、ほとんどの場合外から見られないことになってしまいます。

テレビ録画が当たり前になってきたメーカー製 PC ですが、DVD レコーダを強く意識したソニーならではの意欲作が出てきたと感じます。MD ドライブは搭載されていませんがバイオコンポや VAIO MX、MXS の直接の後継機種ともいえるのではないでしょうか。ただ古い VAIO 所有者が切り捨てられた感もあり、VAIO Media Ver.5.0 が有償でも提供されてほしいところ。

そういえばこんなのもありましたね。手元にはカタログが残っていたりして…

10:23