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2006/02/18 (Sat.)

VGN-SZ90S レビュー

author : ななちゃん

type S [SZ] が発売されてもう 1 週間経ちました。
意外とレビュー記事が少ないような気がするのですが、あまり売れていないんですか?
確かに type S よりは価格帯が上なのは仕方ないですが、デュアルコア の CPU
を採用している割には低価格モデルも選択できるお買い得感の高いモデルだと
思うんですが。

私が買った type S プレミアムバージョンをレビューしてみたいと思います。

vgnsz90s_1.jpgVAIO として初めて Intel Core Duo プロセッサを搭載した type S [SZ] です。今回も液晶を広げているときに向かいの人から見て正方向になるようソニーロゴと VAIO ロゴが配されています。この写真ではカーボン繊維が縞模様として見えていますが、これは若干補正をかけているからで実物はくっきりは見えません。スポットライト下では縞模様がそれなりに目立つのですが。
vgnsz90s_2.jpgソニーロゴです。今回の type S [SZ] からクリアブラック液晶(スリム LED)を搭載しているため液晶側の厚みがかなり薄く、ソニーロゴのちょうど上に液晶が開きやすくなるよう指を引っかける出っ張りが作られています。この出っ張りを使うか使わないかで液晶の開きやすさは確かに違います。
vgnsz90s_3.jpgバッテリ方向からみた本体背面。バッテリが片側に片寄って配されているのがよくわかります。ちょうどバッテリの上にあるネジで封印された蓋は、ドライバを使って開けるとヒートパイプと CPU クーラーが出てきます。よく見ると Intel Core Duo プロセッサがソケットの上に載っています。これなら上位の CPU を購入して交換することも可能です。気合いと勇気は必要ですが…写真の上方にある蓋は DDR2 SO-DIMM メモリ 増設用です。購入時にすでに 2 枚搭載済みなので、容量を増やしたいときには今挿さっているメモリを外して交換する形になります。 ちなみに私のマシンは NANYA チップのメモリでした。
vgnsz90s_4.jpg背面にあるドッキングステーション用コネクタ。スライド式の蓋があるのですが、固定力が非常に弱く、すぐに自然と開きます。全自動です。
vgnsz90s_5.jpg本体を後ろから。バッテリが片側に寄っている原因は写真右側にある廃熱口のせいです。私が大容量バッテリを搭載しなかった原因です。だって大容量バッテリを搭載すると片側だけ出っ張るのって美しくないし。
vgnsz90s_6.jpg廃熱口です。右側にはケンジントンロックの穴があります。
vgnsz90s_7.jpg本体左奥。吸気(排気?)用スリットとマイク・イヤホン端子、i.LINK(S400)、VGAコネクタがあります。本体はグレーカラーが強いのですが、ヒンジ部分はアルミになっていてアクセントになっています。ただ接続されているだけではないことを示したい開発者のこだわりなのでしょうか。私が type S [SZ] の好きな部分の 1 つでもあります。
vgnsz90s_8.jpgVGA コネクタの横には PC カードスロットが。シャッター式ではなくダミーカードが挿さっているのですが、ダミーカードにも本体のデザインに合わせたエッジがついています。
vgnsz90s_9.jpg試しにダミーカードを裏返しにして挿してみました。明らかに違和感があります。ダミーカードを挿すときには向きに注意して挿さなければならないですね。
vgnsz90s_10.jpgPC カードスロットの右側にメモリースティック DUO スロットがあります。プッシュプルタイプのスロットなので爪を立てて引き抜く必要もなありません。
vgnsz90s_11.jpg本体左側のヒンジ付近です。写真の右側からみてモデム端子、100BASE-TX 端子、USB 2.0 が 2 つ、USB 端子の上に ExpressCard/34 スロットがあります。ExpressCard/34 もダミーカードですが、こちらは表裏逆に挿しても問題ありません。
vgnsz90s_12.jpgモデム端子と 100BASE-TX 端子の蓋を開けてみました。蓋は 2 本の樹脂製ケーブル(というのでしょうか?)で本体とつながっています。このケーブルが結構長くて、電話線や LAN ケーブルを挿してもほとんど邪魔になりません。
vgnsz90s_13.jpg本体に付属してきた ExpressCard/34 のカードリーダである VGP-MCA20 です。ExpressCard/34 はプッシュプルで挿抜できますが、メモリカードもプッシュプル式の挿抜方法なので、 メモリカードを抜こうとして間違えて ExpressCard/34 ごと抜けてしまうこともあります。
vgnsz90s_14.jpg左側のヒンジ部分に型番が記されています。私が購入したのは WindowsXP Home Edition なので VGN-SZ90PS ではなく VGN-SZ90S になっています。別に会社に持って行ってドメインに参加しないし Professional Edition である必要がないので Home Edition を選択しました。ちなみに昔は WindowsXP 起動時のプログレスバーの色が Home Edition では緑、Professional Edition では青でしたが、Service Pack 1 だか 2 で 同じ色(青)になりました。
vgnsz90s_15.jpg各種スイッチ・LED 群です。スイッチは左からプログラマブルボタン(S1・S2)、動作モード切替スイッチ、ワイヤレス ON/OFF スイッチ、電源スイッチとなります。LED は電源、バッテリ、HDD、無線 LAN、Bluetooth となります。プログラマブルスイッチは初期設定は S1 がミュート、S2 が静音へのモード切り替えになっています。プログラマブルスイッチは長押しすることでユーザの任意の機能に変更することが可能です。動作モード切替スイッチは type S [SZ] の特徴であるグラフィックアクセラレータの切り替えスイッチ。STAMINA のときは Intel GMA950、SPEED のときは nVidia GeForce Go 7400 TurboCache で動作します。WindowsXP 動作中にスイッチを切り替えると再起動を促すダイアログが表示されるので、指示に従って再起動すればグラフィックアクセラレータが切り替わることになります。ワイヤレス ON/OFF スイッチは無線 LAN の有効・無効を切り替えるスイッチですね。あまり目立ちませんがスイッチの下には NumLock、Caps Lock、Scroll Lock の LED がありますね。
vgnsz90s_16.jpg指紋認証は選択しなかったのでタッチパッドは非常にシンプルです。指紋認証って使い道があまりないなと感じたのと、あと左右のボタンのサイズが小さくなることの弊害を考慮して指紋認証を外しました。タッチパッドのスライド部分はフラットではなく若干へこんでいるため、画面を見ながら指でなぞっているときに指がパッドを越えていくことはないでしょう。
vgnsz90s_17.jpgFeliCa リーダ。発売前にはパームレストと FeliCa リーダ の境目の枠とか色の違いとか物議を醸しましたが、パームレストの素材がアルミ素材で、アルミ素材では FeliCa リーダの信号が阻害されるためこの部分だけプラスチックになっているそうです。そのため素材の違いによる見た目の違和感は仕方ないかなと自分に言い聞かせてます。この FeliCa リーダを使うまで全然気がつかなかったのですが、外付け FeliCa リーダの時にはアクセスランプがついていたのですが、type S [SZ] のリーダにはアクセスランプがありません。そのためカードの取り外し時期が非常に分かりづらいです。 この辺は次モデルで改善されていることを望みます。
vgnsz90s_18.jpgプレミアムエディションにはもれなくついてくるカメラです。type S [SZ] とカメラがコンセプトとして一致していないような気がするのですが、 これは Skype 用ですか?電話大嫌い人間なので速攻削除しましたが。
vgnsz90s_19.jpg前述した VGP-MCA20。ExpressCard って PCI Express で接続されたホットプラグ対応のカード規格 と思いがちですが、PCI Express 接続と USB 2.0 接続のどちらかで接続される規格になっています。ですのでカードによっては接続方法が USB 2.0 になってしまうこともあり、この VGP-MCA20 も実は USB 2.0 接続です。

とりあえずハードウェア周りをまとめてみました。今回のモデルは Intel Core Duo プロセッサを搭載した初モデルということですが、一から設計し直しているため非常によくまとまっていると感じます。デザインについては賛否両論の部分もありますしマイナーチェンジで改善されていくことを望みますが、このモデルでも十分長く使っていけるはずです。PCG-TR1/P からの買い換えで購入しましたが、また 2 年くらいは使っていきたいと思います。

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