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2006/03/11 (Sat.)
Playlog雑感
先月末のサービス開始から2週間ほど使ってみての感想です。
登録しているユーザーはまだそれほど多くはなく、一部アーティストの使用フォント違い(全角・半角等)や、登録漏れなどのためにリンクが有効に機能しないなどの問題は抱えていますが、直近の再生履歴10件表示やアーティスト別の累計再生回数が記録され、そのアーティストのリンクから他のユーザーのPlaylogページへアクセスできるなど、かなりユーザー間の繋がりを意識した作りになっています。
加えて、Blogやメール機能、コミュニティなどによって単に音楽だけにとどまらないユーザー同士の繋がりを生み出していくでしょうね。
※最近のメンテナンスでアーティストのリンクに関してはかなり改善されたようです。
今回のような、コミュニケーションの場だけを提供し、後はユーザーの自主性に任せるようなやり方というのはATRAC系コーデックとOpenMGに異様なまでの拘りを見せていた頃からは想像も出来ないような変わりようではあります。
かつてウォークマン初代機が登場したとき、ユーザーがモノを手にして音楽を外で聴くという文化を創っていったといいますが、さすがに私はリアルタイムでは知りませんし(当時0歳…)、物心付いた頃には既にウォークマンは当たり前に存在していましたから全然ピンとこないのですが、ある意味VAIO初期のユーザー間のコミュニティの広がりもそれと同質のものなのかな、という気がします。
作り手である企業自身が使い方を、楽しみ方を、制約を決め…、そうしたOpenMG Jukebox以来のユーザーに受け入れられてこなかったやり方が、転送回数制限の撤廃、MP3対応、著作権保護選択制を経て最終的にPlaylogのサービスで終わったのではないかなと思います。
iTunesにさえ対応したことがなによりの証明ではないでしょうか。
今提供されているのがハードウェアではなく、ソフトウェアだという違いはありますが、いずれにしてもユーザー自身で使い方や楽しみ方を創り出していくことに柔軟でなければ何も育たないことが改めてはっきりしたんじゃないでしょうか。
しかしどう考えても痛いのが現在メインのAシリーズ。
Playlog自体はSSさえインストールすればウォークマンを持たずともすべての機能が使えますが、Aシリーズに関してはSSのVer3.3以降で公式サポートされたとは言え、今もすべての機能を使うにはCPしかない訳です。
2つのソフトを使い分けることに何らかのメリットが見いだせるならともかく、現状のCPは単なるAシリーズ専用ソフト以上にはなり得ていません。
このままだとSSの資産を引き継がずに完全な新規作成で作り上げたCPと、専用ハードとしてのAシリーズの存在意義が問われそうですが、どうなるんでしょうね。
すでにコネクトカンパニーはコネクト部門に再編されましたが…
マシンインテリジェンスやコネクトの概念など発想自体は面白いにもかかわらず、製品として転けてしまっているのはちょっと残念でなりません。
1月末以来アップデートもありませんがCPはどうなるんでしょうね。
仮にSSと統合されるにしても、Aシリーズを購入したユーザーが切り捨てられるようなことだけは止めていただきたいものです。
20:52