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2007/02/11 (Sun.)
全てのVistaに欲しかったシャドウコピー
我が家のVAIO(VGN-S94PS)にVistaを入れて間もなく1ヶ月。
ひと通りインストールされていたソフトウェアのVista対応もほぼ終わり、
ようやく本格的にVistaを動かせるという段階まできました。
今度のVistaはXPと比べて様々な新機能が追加されているわけですが、
今回はそんな中から私がWowと思った新機能をちょこっとご紹介しようと思いますw
まぁ、Vistaは見た目からしてインストール直後はWowって感じなんですが、
そんな中でも特にWowと思ったのは "シャドウコピー" という機能です。
このシャドウコピーという機能は簡単に言えばファイルの復元機能です。
従来のXPでは市販のファイル復元ソフトにやらせていた事をOSに実装してしまいました。
私としてはかなり待望のシャドウコピーなんですが、実はちょっと欠点があります。
その欠点というのは搭載されているVistaが限られてしまうという点。
従来のXPと違ってエディション毎に結構機能が異なるVistaなんですが、
シャドウコピーはどちらかと言えばビジネスユースのエディションにしか搭載されません。
具体的には Vista Business、Vista Enterprise、Vista Ultimate の3エディションに搭載され、
ホームユースのVista Basic及びVIsta Home Premiumには搭載されません。
個人的には全部のエディションに付けても良いんじゃない?と思うんですけどねぇ。
メーカー製のPCなんかはプリインストールされるのは大抵Vista Home Premiumですし、
ホームユースでもファイルの復元機能なんか結構重宝がられると思うわけで、
搭載されるエディションが限定されちゃうのはちょっと残念だったり。
まぁ、実際シャドウコピーがどんなもんか画像使ってご紹介しようと思います。
まず上の2枚の画像ですが、シャドウコピーを試すために "シャドウコピーテスト" なるフォルダを作り、
そのフォルダの中に "サンプル1.txt" と "サンプル2.txt" なるファイルを作ってみました。
今回はこの2つのファイルのうち "サンプル2.txt" をいじっちゃおうと思いますw
ちなみに、このシャドウコピーという機能はXPの頃からあるシステムの復元機能を利用するもので、
従来の復元ポイントにファイルやフォルダの更新情報を追加する事でシャドウコピーは成り立っています。
復元ポイントは任意の指定したドライブに定期的かつ自動的に作成されていくため、
普段は復元ポイントの存在を気にせずにシャドウコピーを利用出来ます。
ただし、今回はシャドウコピーの機能を試すためのテストであり、
次の復元ポイントが出来るまでじっと待つというわけにもいきませんから、
とりあえず今回に関しては復元ポイントは手動で作成しています。
ちなみに今回の様に復元ポイントはシステムのプロパティで任意に作成可能なので、
重要なファイルなどが絡む場合などはちょこちょこ復元ポイントを作るよう心掛けると良いでしょう。
また、当然復元ポイントは作れば作った分だけディスク容量を消費してしまうわけですが、
ディスククリーンアップにて不要な復元ポイントは削除する事が可能なので、
定期的な復元ポイントのメンテナンスさえしっかり心掛ければ、
復元ポイントを作ってもディスク容量は問題ありません。
さて、話をシャドウコピーのテストに戻しましょう。
ファイルの復元を試すからにはまずはファイルを消さなくちゃ行けません。
というわけで、"シャドウコピーテスト"フォルダの"サンプル2.txt"をまずは消してみます。
すると当然の事ながら削除されたファイルはごみ箱に格納されています。
続いてゴミ箱に格納された "サンプル2.txt" を完全に削除してみます。
すると完全にファイルは削除されてしまいますから、XPではファイルは元に戻せなくなり、
市販のファイル復元ソフトでも使わない限りファイルの復元は出来ませんでした。
今までのXPであれば完全にファイルを消してしまった段階で「あっ」と思い、
一度はファイル復元ソフトに関する情報を集めたかと思います(ぉ
ちなみに当然元の "シャドウコピーテスト" のフォルダにはファイルは1コしか残ってません。
なんかどこぞのマジックショーみたいなノリになってきましたが、ここから消したファイルを復元していきます。
なお、ここから先は復元ポイントを作成するか、自動的に作成された事が前提ですから、
当然ながら復元ポイントが存在しないファイルは復元出来ません。
では、元々ファイルがあった "シャドウコピーテスト" フォルダで右クリックすると、
コンテキストメニューの中に "以前のバージョン" という項目があるのでクリックしてみます。
すると、フォルダのプロパティーの以前のバージョンというタブにフォルダの更新履歴が表示されます。
ちなみにこの更新履歴は復元ポイントが作成されたか作成した分だけ表示されるので、
複数の復元ポイントが存在すれば更新履歴も複数並ぶことになります。
そこで復元したいファイルがあると思われる履歴を選んで開くを押すと、
元々のフォルダ名に復元ポイントの日付と時刻が付けられたフォルダが開かれます。
このフォルダは復元ポイント作成時点での構成なので、中には元通り2つのファイルがあります。
ちなみにこのシャドウコピーのフォルダは通常のフォルダと同様の操作が可能です。
シャドウコピーのフォルダから復元したい "サンプル2.txt" を選択して元のフォルダにドラッグしてやります。
すると、元の "シャドウコピーテスト" のフォルダに元のファイルが復元されて利用可能になります。
これらの一連の動作がシャドウコピーの機能であり、Vistaに搭載された新機能の一つです。
今までは費用をかけてソフトを買っていたファイルの復元という作業ですが、
Vistaで標準搭載されたのは私としては結構驚きなんですけどね。
ホントこの機能が全てのエディションに搭載されなかったのが惜しい...。
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