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2007/07/19 (Thu.)
VAIOethicsを振り返ってみる
Brownさんのコラムをふと読み返してみると、終了間際の2005/07/01にこんなコラムが。
詳細は、そちらを読んでいただくとして…
>・Mac mini のようなミニマルデスクトップ PC
基本的に汎用PCのキューブサイズなMac Miniとは異なり、はじめからHDMIでの接続を前提としたTP1は興味深いですね。
TP1はリビングに存在感無くとけ込むデザインですし、置いていても主張しすぎないデザインですが、完全にリビングに特化している点が大きい差ですね。
性能的にもC2Dなら十分かと思いますし、レコーダーとしてもPCの柔軟な構成は使いやすい面もあるのではないでしょうか。
反面、専用機のような単機能というわけにはいかないので、まだまだPCならではの敷居の高さというのはありますが、そこを突破して扱いやすさに繋げることが出来ればまだまだ広がってくるのではないかと思います。
また、TP1単機だとあまりメリットが見えてこないのが難しいところ。
DLNAサーバ機能を使って家中のコンテンツをリンク・動的にリビングで利用可能にしないとこのTP1のメリットはなかなか伝わりにくいんじゃないでしょうか。
OSがVistaのため、若干安定性が気がかりではありますが。
後は地デジがもうグダグダなので、その辺がどう転ぶか…本体はアナログTVチューナですが。
録画するならHDDの負荷分散のために録画専用ドライブを使いたいところですが、さすがに本体サイズが許さないか…
>・上記デスクトップ向けの外部チューナや増設 HDD などのパワーアップユニット。
外付けでDT1が出ていますね。
他機種でも使えますが、デザインを考えてもTP1専用と見た方が良いような。
HDDはスキルのある人なら交換するでしょう。
それにTP1ならDLNA前提と考えてコンテンツはネットワークのDLNAクライアントに持たせれば、本体容量は適当に録画できるスペースがあればいい気がします。
これならローカルにHDD持たなくてもDLNA-NASで実現できますね。
>・縦置き可能なノート PC
縦置き用スタンドはありますが…ノートとして実現されているかというと厳密には無いです。
一番近いのはtype Lでしょうか。
中のパーツなんかほとんどノート用ですし、ちょっとした持ち運びも可能なので縦置きノートと言えなくもないです。
どちらかというとバッテリも装備可能なVGC-LBがこちらのコンセプトに近いのかも。
>・本格的なモバイルノートの復活
これは言うまでもないでしょう、TZですね。
Tシリーズが欠点の少ない良い機種だとわかっていても、いまいちしっくり来なかった方には特に。
いわゆるB5サイズのノートとしては、デザイン・価格・性能ともに今年最強モデルでしょうね。
かつてCYBALIONの猛者が光学ドライブスペースにHDDを搭載した実例がありましたが、まさかソニー自らオーナーメードで光学ドライブのスペースにHDD搭載可能にしてくるとは思いませんでしたw
従来機の欠点をほぼすべて克服していますし、ポチッた方は多いことでしょう。
>・VAIO 純正 Bluetooth モバイルマウス
これはVGP-BMS30(光学)・BMS33(レーザー)で実現されてますね。
ちなみにBMS30とBMS33では微妙に挙動が違っていて、BMS33は再起動などをしても一度ペアリングをしてあれば基本的にそのまま使えるんですが、BMS30は左クリックしないと復帰しないんですよね。
BMS30の仕様はTZ買った後でBMS33と比較してるときに気がつきましたw
一年以上もいちいちペアリングやり直してたんですがorz
ざっとこんな感じですが、当時のBrownさんの希望?はほぼ実現されていますね。
「夢を見させてくれるPC」たりえるのか?というBrownさんの問いに対しては今までのところYESだったかなと思います。
ただ、ここ2年でUX・TZが出るまでは無難な製品ラインだったことを考えれば手放しでは喜べないのかなと。
今年に入って標準型デスクトップも消え、厳しさを増すコンシューマ向けPCビジネスはコストが以前以上にトッププライオリティになっています。
正直なところ、もはやハードウェアの性能が大多数のライトユーザにとって飽和してしまっている以上、マスマーケットに投入するローコストで無難なモデルがより拡大するのは避けられない流れでしょう。
初期のような(といっても私はさほど知らないのですがw)尖ったモデルが少なくなってくるのは、PCがこれだけ一般化してしまった以上ビジネスモデルとしてはなかなか難しいでしょうね。
とはいえ、10年たってハードウェア・ネットワーク環境が追いついてようやく「Video Audio Integrated Operation」らしい使い方が現実的になってきたことも事実です。
次の10年、VAIOは更にどんな「夢」を見させてくれるでしょうか。
23:20