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2010/05/25 (Tue.)
SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM
このレビューはWillVii株式会社が運営する国内最大級家電・ゲームレビューサイト「 みんぽす」から商品を無償でお借りして掲載しています。本レビュー掲載によるブロガーへの報酬の支払いは一切ありません。レビューの内容につきましてはみんぽすやメーカーからの関与なく完全に中立な立場で書いています。(唯一事実誤認があった場合のみ修正を行います)商品無償貸し出しサービス「モノフェローズ」に関する詳細はこちら。
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今年の2月に発売されたSIGMAのASP-C専用レンズのSIGMA 17-70mm DC MACRO OS HSM。
気になってはいたのですが、旧モデルも持っているので・・・と思っていたところ、みんぽす様経由で貸し出し応募があったのでお借りて使用してみました。
私が持っている旧型のSIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACROとの使用感の差を見ていければと。
画質は素人の私が判別できるようなものではないですのでレビューはしません。
ピクセル等倍の比較とかは興味もないので。
が、あいかわらず体調がいまいちな状態が続いたためなかなか撮影に行けず・・・orz
機材は手持ちのα700に付けて使ってみました、というか他にありません。
AFはAF-S(シングル)・センター固定にしています。
基本的に借り物ですので取り扱いにはかなり気を遣いますね・・・
付属フードは傷を付けたくないので未使用、レンズに傷が入らないように手持ちの旧モデルのプロテクターを付けて使用していました(Kenko PRO1D 72mm)。
フードそのものは旧モデルと同じです。
右側が新型ですが新型の方が一回りサイズが大きく、重量も80g重くなって535g。
手持ちのレンズでは重量級だと思っていた
SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM(505g)より重たくなっています。
レンズ自体も12群15枚から13群17枚に増えているので当然と言えば当然ですが。
実際カメラに装着すると新型の方がずっしりと重いですね。
大きな違いはOS(Optical Stabilizer)のスイッチとAF/MF切り替えスイッチがあることでしょう。
OSに関してはONにする場合、本体側をOFFにする必要がありますが、気がつかずに両方ONのまましばらくそのまま使っていました(^^;
逆効果になったでしょうけど特別問題もなかったのでまあいいかなと。
どうせぶれるときはぶれますし・・・
OSが動作するときはレンズ自体がカコカコ動き、同時にファインダー内の像も動きます。
レンズが動くためにフォーカスを合わせた場所が若干ずれてしまいます。
半押しから安定するまで1秒は必要らしいので瞬時に撮りたいという時には使いづらいでしょう。
風景撮りなどならさほど気にならないでしょうが、マクロ撮影時は本体側を使用した方が安定します。
使用した感じでは手ぶれしやすくなってくる1/30~1/10くらいでは安定した効果があると思います。
また、具体的に統計を取った訳じゃないですが、望遠側のF値が4.5から4へと明るくなったこともあってシャッタースピードをかなり稼ぎやすくなり、望遠側での失敗写真が少なくなった感じです。
広角側に関しては旧モデル同様に19mmですぐにF3.2に落ちてしまいます。
なお、新型では円形絞りが採用されていますが、もともとぼけ味に多大な期待をするレンズではないですし、個人的に差は体感できませんでした。
MFスイッチはごく普通のAF/MF切り替えです。
このレンズでMFを使うことは少ないでしょうが、瞬時の切り替えが効くのは便利なこともあるでしょう。
使用時はOSのスイッチと間違えないように注意。
続いてHSM。
個人的にはHSMの搭載が一番嬉しいです。
旧モデルはAFの音がギコギコとやたらうるさく、静かな場所でのAF使用は遠慮したいくらいでMFで使うこともしばしば。
特に製品発表会のような静かで暗い場所だと延々フォーカス合わせをし続けたりして嫌になるときも多々あったので・・・
静音性についてはSIGMA 50mm F1.4 EX DG HSMで体験済みではありますが、やはり静かなのは良いものです。
AF自体は特に早くはなく若干迷いやすいです。
迷いやすいのはα700の性能も多分にあると思いますが・・・ぶっちゃけ旧モデルとそんなに変わりません。
HSMだからといってAF速度や性能に過度な期待をしない方がよいでしょう。
続いてマクロ性能。
新型で若干低下した?マクロの最短撮影距離(220mm、旧型は200mm)ですが、実際使ってみるとほとんど気になりません。
実際は広角17mmでは画角が広すぎるためズームを使用することが多く最短撮影距離で撮影することはほぼ無いからです。
また、新レンズ自体が7mmほど長くなっているため、レンズ先端からの差では実質13mmほどしか差がありません。
結局のところ新型でも大して変わらないので実用上問題にならないでしょう。
若干差があるとすれば広角側の周辺部の歪み。
以下は広角側マクロの写真ですが新型の方が周辺に歪みがやや強くでています(特に上部の黒いキーボード)。
被写体は手持ちのPSP-3000VB、左が旧型で右が新型です。
まあマクロ性能をそのものを求めるのであれば単焦点のマクロレンズを買った方が幸せになれるでしょうね。
全体としては今まで通り標準ズームレンズとして十分すぎる性能を持ったレンズだと思います。
旧モデルと比較して重量増だけが欠点ですが、たいていの状況でこれ一本あればマクロから広角・望遠まで一通りのことはこなせる汎用性はそのままに、HSM搭載による静音化やOS搭載、望遠側F値の改善など実用上のメリットが大きいです。
これから一眼レフを始めるという方にもお勧めしたいレンズです。