VAIO Column |
[Columnから戻る] [他の月を見る] |
|
なかなか発表されない間に DOS/V POWER REPORT 誌にフライング公開されてしまった VAIO ノート春モデルの残りの製品が、ようやく正式発表されました。 ニュースリリース http://www.vaio.sony.co.jp/Info/products_020131a.html http://www.vaio.sony.co.jp/Info/products_020131b.html VAIO QR PCG-QR3E/BP http://www.sony.co.jp/sd/products/Consumer/PCOM/PCG-QR3E/ QR は先代 QR3 から Celeron 750→800、RAM 128MB→256MB、HDD 20GB→30GB と順当にスペックアップを果たしたモデル。これといって目新しい機能などはなく、付属ソフトウェアのバージョンが上がっている程度なのですが、QR3 はもともと完成度がけっこう高いマシンでしたからね。デザインも悪くないし、まぁ妥当なセンといったところですか。価格も \169,800 と据え置きです。 VAIO R505 PCG-R505S/PD, R505J/BD http://www.sony.co.jp/sd/products/Consumer/PCOM/PCG-R505S/ VAIO R505 PCG-R505S/PS (Sony Style 限定モデル) http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Catalog/02sp/R505/ VAIO R505 PCG-R505VJ/K (ビジネスパーソナルモデル) http://www.sony.co.jp/sd/products/Models/Professional/PCOM/vaio_biz/PCG-R505VJ_K/ 「来るぞ来るぞ」と思っていた R505 のニューモデル。予想通り基本デザインは踏襲し、ドッキングステーション路線も継続の方向できた新 R505。期待通り Pentium III-M 1.0GHz+40GB HDD(下位モデルでは Celeron 800A MHz+30GB HDD)とスペック的には十分ですが、かなり重厚長大な方向性になってしまいました。面積としては変わらないものの、厚みは最大で 3cm をゆうに超え(幅 279.5mm×奥行 239mm×高さ 29.4mm(最厚部 33.8mm))、従来の R505 シリーズ(幅 279.5mm×奥行 239mm×高さ 23.0mm(最厚部 29.3mm))から 2 割増となる 5mm アップ。もうここまでくると B5 ファイルサイズノートというより薄手の A4 ノートといった雰囲気です。なんか「VAIO 505 SuperSlims」に属するこのクラスのノートは Z505DX→Z505NR→R505R→R505S と世代を重ねるごとに大きく、厚くなっていっていますね。高機能・高拡張性になっていっているので仕方ないと言えばないんですが、なんかシンプルだった Z505DX に比べてゴテゴテしてしまったな、というのが正直な感想です。消費電力も 36W→46W と約 30%も増えていて、AC アダプタも容量の大きいものになっているようですし。 待望の無線 LAN が内蔵されたのは最近のノート PC の流れではありますが、ある程度環境の整っている/これから導入しようとしているユーザーには嬉しいでしょう。C1 でいうと MOTION EYE が収まるべき場所に無線 LAN のアンテナが収まっているようです。見た感じ、その部分だけマグネシウムボディがプラスチックの切り替えになっているようなので。C1 のようなツートンカラーでこそないですが、この辺の処理が違和感なく収まっているあたり、ソニーのデザイナーはいいなぁ、と思わされます。 性能的には Mobile Pentium III-M 1.0GHz(下位モデルは Celeron 800MHz)。高木産業等マイナー系ベンダーを除けばメジャー系としては先進的なギガヘルツサブ(?)ノート。サブノート PC メーカーの先駆けとしては何としても 1GHz に先に到達したい、という意志が見て取れます。しかし「アドバンスト サーモダイナミクスエアダクト」等の新しい冷却機構や i.LINK ドライブ向けの DC OUT 等、新しいフィーチャーは増えてますがどちらかというと高機能・高性能な方向に進みつつある R505。筐体のサイズもありますが、どんどん A4 サイズ的になりつつあるのがちょっとモバイルユーザーには敬遠される流れではあるでしょうね。 今までは「ドッキングステーションをつけても(なんとか)モバイルできる」を売り文句にしていましたが、さすがにドックつけて 3kg、厚み 5cm のノートを「モバイル」と呼ぶのは無理があるでしょう(^^;もうここまできたら液晶を 13 インチにして懐かしの ThinkPad 570 シリーズ(幅 30mm×奥行 240mm×高さ 28.0mm)風にしてしまえば良かったのに、とか思います。重量が 300g 近く増えて約 2kg(1.98kg)になってしまったら、もう「モバイルノート」とは呼び難いですよね。うーむ。 最初、「GR と R505 どっちがいい?」という方がけっこう多くて私的には「何故?」と思ったものでしたが、そろそろそれも不思議ではなくなってきました。高解像度を求めなければ性能的にも R505S/PD でいいような気がします。モバイル性もそれほど高くなく、かといってスペックは GR に劣る、ある意味中途半端な部分もある新 R505 が切り拓く市場というのはどういうものなんでしょうか。なんか、今まで以上に「自宅と会社の間を持ち運ぶユーザー」というのに限定されてきているような。それ以外の活発なモバイルユーザーは SRX か C1 に行ってね、という意志すら見て取れます。 ある意味 MURAMASA、DynaBook SS S1、Let's Note Light といった流れに逆行する R505。元来 505 シリーズがアイデンティティとしていた「薄型」へのこだわりを棄てたかとも思えるモデル。VAIO 5 周年の今年、新しい 505 シリーズを薄型のカテゴリで出すためにあえて R505 を大型にシフトさせた、と取れば取れるような動きですが、実際のところどうなんでしょうか。 型番の付け方は従来とは変わるようですね。上位モデルに「S」がつけられる、N505 系と同じネーミングルールになるっぽいです。下位モデル R505J は特殊なネーミングでしょう(今までのネーミングルールでいくと、上位モデルが「R505JR」というちょっと電車っぽい名前になってしまうせいもあるかもしれません(笑))。今後メジャーチェンジまでは「R505xS」「R505x」でいくようですね。基本デザインを踏襲したタイプは末尾が変わる、というのは今までの VAIO でもあったことです。 ともかく良くも悪くも随分変わってきた R505 はどれくらい人気が出るんでしょうね。なんか大半のユーザーは MURAMASA や DynaBook といった薄型か SRX のような小型に流れるような気もします。性能、機能的な面で「モバイルノートの草分け」としての意地にこだわった R505 ですが、性能に重きを置きすぎて、一番重要な部分を失ってしまったような気もします。これが超低電圧版 Mobile Pentium III-M 搭載新超薄 505 登場への布石であればいいんですけど・・・というのは、期待しすぎでしょうか?極薄 12.1 インチノートというジャンルは今年のトレンドだと思うので、505 のソニーが出してこないはずはないと思うんですが。 VAIO SR PCG-SRX7E/P, SRX3E/BD, SRX3E http://www.sony.co.jp/sd/products/Consumer/PCOM/PCG-SRX7E/ http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Catalog/02sp/Sr/ 前回圧倒的なインパクトを持って登場した SRX。デザイン、機能、性能ともに申し分ないマシンだったのですが、CPU が Pentium III-M 800MHz と SR9M/K のときから 50MHz しか増えておらず、また HDD も最大容量でない 30GB と「もう一声」だったために「買い換えるほどではない」と待ちに入ってしまった人がいたことも確か。GHz に到達しないまでもせめて 900MHz、いや Intel から低電圧版は 850MHz までしか出ていないから仕方なく 850MHz、その代わり HDD を 40GB にしてね、と思っていたにも関わらずスペック据え置きかょ!!! ・・・かなりがっかりです。上位モデルに WinXP Pro が搭載されていることは評価できますが、このスペックじゃねぇ。いや、通常使用には十分すぎるんですが、気持ち的に物足りないし今買ってしまうと次で大幅にスペックアップして後悔する可能性があるので逝くに逝けない、と思っている人は少なくないはずです。メインメモリも標準 256MB に増量されたものの、128MB×2 でスロットが埋まってしまっているため、サードパーティ製メモリでメーカー保証以上のメモリを増設しようと思ったら標準搭載のメモリは捨てるしかなくなってしまいますし・・・というわけで、かなりご不満気味です今回の SRX。良いマシンであることには間違いないんですが、やっぱりねぇ。 あとは掲示板等で話題になっている、根性なしの液晶ヒンジ(開いているとだんだん傾きが大きくなってきて、最終的には倒れてしまう)とか液晶インバータからの異音とか SRX3 の日立製 HDD の騒音(これはソニーには OEM 元の変更以外にどうしようもない問題なのですが・・・)とかが改善されていることを期待しましょう。というか、ハードウェア的な変更っていったら空きスロットに 128MB のメモリを挿しただけなんですから、細かい改善がなされていないとね。 というわけで、SRX は夏に期待です。とーぜん Pentium III-M 900MHz+40GB HDD ですよね?ね?ね?>ソニーさん 今回は C1、GT のニューモデル発表はありませんでしたね。C1 はある程度 TM5800 の量産が安定したタイミングで時期外れのモデルチェンジになる可能性はありますが、とりあえず年末発売ということで春モデルも C1MRX のまま引っ張られることになりそうです。 GT はホントにこれで最後っぽい。とか言いながら前回も変なタイミングで GT3/K が意表をついて発表されましたから、断言はできませんが。C1/GT 用バッテリが C1M カラーになったことで、今まで本体とバッテリの色がアンマッチだったのが GT にも合う色になったことですし、何かあると面白いのですが。 期待のニュー VAIO「PCV-W101」シリーズの発売が遅れてます。 http://www.vaio.sony.co.jp/Info/products_pcv-w101.html 2/2(土)発売のところが 2/中旬までずれ込む模様。RX75、65 も RDRAM の供給不足で 1 週間遅れましたが、おそらく W101 も VC SDRAM の供給不足による遅れだと思われます。もともとのソニーの読みよりも大幅にたくさんの受注が来て、VC SDRAM の供給不足も相まって玉数が用意できなかったというところではないでしょうか。マニアックなメモリ採用するからですよー(^^;>ソニーさん それはともかく、W101 はソニービルでの人気ぶりから察するにかなり売れてしまうモデルになるのではないか、という気がしてきました。確かに実物の質感はかなり良いですからねー。スペック的に見るとアレなんですが、ある意味今後の VAIO の方向性に多少なりとも影響を与えることになるかもしれません。 ■記事リンク PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0131/sony1.htm http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0131/sony2.htm ASCII24 の記事 http://ascii24.com/news/i/hard/article/2002/01/31/633122-000.html http://ascii24.com/news/i/hard/article/2002/01/31/633122-001.html http://ascii24.com/news/i/hard/article/2002/01/31/633122-002.html MYCOM PC WEB の記事 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/01/31/06.html ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/news/0201/31/vaio_505qrsr.html Microsoft が Windows XP Home Edition を Professional 版にアップグレードする「Windows XP Professional ステップ アップグレード」パッケージを 3/1〜5/31 の期間限定で提供することを発表。 ニュースリリース http://www.microsoft.com/japan/presspass/releases/013102xp.htm PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0131/ms.htm \12,800 という価格で店頭にてパッケージ販売される模様。今まで Windows XP プリインストールモデルには大抵 Home Edition がインストールされており、購入したユーザーがいざオフィスで利用しようと思ったときにドメインにログインできないためわざわざ Pro 版を買ってきてインストールする手間が必要だったわけで、この XP Pro(あるいは Win2000 Pro という選択肢もありますが)のクリーンインストールというのが一つのハードルになっていたわけですが、この「ステップアップグレード」パッケージを利用することによって比較的簡単に、しかも MS のサポート付きで Pro 版にアップグレードすることが可能になります。5/31 までの限定パッケージということで、おそらく今後発売される Windows XP プリインストール PC の多くには Home Edition モデルの他に Professional モデルが用意されることになると思いますが、これまで XP マシンを購入したユーザーにはある意味福音となるこのパッケージ。「買っちゃったけど会社で使えないよー」とお嘆きの方には朗報ですね。Home Edition ユーザーの方はお見逃しのなきよう。 |
|
ソニーマーケティング株式会社とソニースタイルドットコムジャパン株式会社の 2 社が合併を発表しました。 ニュースリリース(ソニーマーケティング株式会社) http://www.sony.co.jp/sd/CorporateCruise/Press/200201/02-0130/ ニュースリリース(ソニースタイルドットコムジャパン株式会社) http://www.jp.sonystyle.com/Company/Press/020129.html MYCOM PC WEB の記事 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/01/30/13.html その名の通りソニー製品のマーケティングを司るソニーマーケティングと、直販サイト「Sony Style」にてソニー製品の販売を担当するソニースタイルドットコムジャパン。もともとソニー(株)とソニーマーケティングの折半出資で設立されたソニースタイルでしたが、設立 2 周年にして片親であるソニーマーケティングと再びくっつくことになりました。 大会社がある日突然ドラスティックな組織変更を行うことは最近では珍しいことではなくなりましたが、さすがにこのニュースには私も驚きました。設立時からみて明らかにソニスタの規模も売上も認知度も順調に拡大しており、ソニーグループの中でも重要性が高まってきたところでのソニーマーケティングとの合併。個人向け e コマースの市場が成長してきたため、よりマーケティング・販売に力を入れることと経営の効率化を計ろうということのようです。 雰囲気としてはソニーマーケティング内のサイバーマーケティング/セリングの中心となる部門として統合されるように取れますが、新生ソニースタイルの、ひいてはソニーマーケティングのイニシアチブを取っていくのはソニースタイル、ソニーマーケティングのどちらなのでしょうね。最近のソニースタイルは、取扱製品での他の販売店と差別化に力を入れたり、件の「バイオ&WindowsXP Supporter's Site」における協力で我々ユーザーサイドとの接点を広げようとしたり、従来のソニーの殻を破るような新しい試みを見せてくれていましたが、この合併でその方向性がどちらに向いていくのか、少し気になるところではあります。 ただ、私は、「ソニースタイル」という言葉は、「ソニーが作り出した製品やその使い方を押し着せられた『スタイル』」ではなくて、「ソニー製品をユーザーが自分の観点で選び、ときにはソニーに提案したり CTO で作ったりしながら、自分なりに自分の生活を音楽や映像、ネットワークで満たしていく『スタイル』」という意味が込められているのではないか、いや、後付けでもいいからそういう想いを込めたい、と思っています。ソニースタイルがいちショップからより企画・製造に近い位置に移ることで、よりメーカーとユーザーの距離が近づいてくれればいいな、と思います。 がんばってくださいよ>ソニーマーケティングさん、ソニースタイルさん このニュースと日を同じくしてソニーの広告・宣伝業務を担当する 100%子会社・株式会社インタービジョンと広告業界最大手・株式会社電通が資本提携を発表。 ニュースリリース http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200201/02-0130/ BizTech の記事 http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/gen/167141 営業・販売系のソニマ、ソニスタに対してこちらは広告系。電通といったら広告業界の人間でなくともその名を知っているくらいに有名な企業ですし、それだけの実績もあります。その電通がインタービジョンに資本参加する(おそらく電通側からの人材の流入もあるでしょう)ということは、それだけソニーが今後の(特にオンライン上での)宣伝活動に力を入れようという意志の現れでしょう。ソニマ・ソニスタ合併とこのインタービジョン・電通の提携は、ソニー全体として見れば何か大きな方向付けの一環、と見ていいと思います。これによってソニースタイルの位置付けは更に重要なものとなったのかもしれないですね。 ま、私は株主ではないのでそこまで企業としての動向には興味はないですが、これによって我々の未来のスタイルがよりエキサイティングになれば、と思います。 |
|
R505 と SRX のニューモデルが VAIO のオフィシャルサイトに先立って今日発売のインプレス「DOS/V POWER REPORT」3 月号に掲載されたようです(情報ソース:CYBALION)。 例によってウチの方はいわゆる「一部地域」らしく、書店に行ってもまだ 2 月号が陳列してありましたが(泣)、話によると発売されるのは
Pentium III-M 1.0GHz, 256MB RAM, 40GB HDD, Bluetooth/\280,000 Celeron 800MHz, 256MB RAM, 30GB HDD/\200,000 Pentium III-M 800MHz, 256MB RAM, 30GB HDD, Bluetooth/\220,000 Celeron 650MHz, 256MB RAM, 20GB HDD/\150,000 ソニーが VAIO カスタマー登録ユーザー向けに 3 年間修理保証サービス「VAIO セーフティープラス」を開始するそうです。 ニュースリリース http://www.vaio.sony.co.jp/Info/safety_plus.html 案内ページ http://www.vaio.sony.co.jp/VSP/ 2002/1 以降発売の VAIO 各機種にて、購入から 60 日以内に規定のサービス料金(デスクトップ:\7,000、ノート:\8,000)を払うことによって 3 年間の修理保証がなされるサービスです。経年による故障だけでなく、事故や過失による故障まで保証されるので入っておけば安心できるサービスといえるのではないでしょうか。持ち運びの使用が中心となるノート VAIO では特に。 基本的に Sony Style の購入特典である 3 年保証 http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Store/Guide/three_y.html と同じシステムですが、有償とはいえこういったサービスが受けられるのは嬉しいですね。けっこうメーカー保証が切れる購入後 1 年といったタイミングで少し調子が悪くなるマシンも少なくないと思いますが(よく「ソニータイマー」などと揶揄されたりしますが、それはまず根も葉もないただの中傷でしょう)、3 年間保証されればたいていのマシンは PC としての製品寿命を一通り終えるくらいの頃合いだと思いますから。 さすがに改造機までは面倒を見てくれないようなので、私みたいな人はこういう保証もすぐに無効になってしまうんですが(^^; 私も持っている IBM の「32MB USB メモリー・キー」の一部ロットにウィルスが混入していたとか。 http://www.ibm.com/jp/pc/support/thinkpad/j020116.html 感染していたのはブートセクタ感染型の「Wyx」(別名「Eek」)というウィルス。破壊活動を行ったり、ネットワーク感染したりすることもない(更に言えば、伝染力も弱い)ウィルスなのですが、それでもウィルスはウィルス。駆除ユーティティも提供されていますので、ユーザーの方は早めの対処を。 ちなみに私が購入したロットはセーフだったようです(ホッ)。私のメモリー・キーをデータ受け渡しに使った方は、ご安心ください。 |
|
いやーすいません。すっかりサボってました。 仕事の研修のために火曜の夜から東京に行っていたんですが、ちょっと自分のやりたい方面の研修だったので真面目にやってたことや連日の飲み会(笑)のためかなりほったらかしにしてました。 というわけで昨日は新年会だったんですが、午後から秋葉原をうろうろしたついでに噂のカレー屋さん「喫茶 東洋」に行ってみました。 このお店、昨年 10 月に店内に無線 LAN の設備を導入して以来、Web 上でもけっこう話題になっていたところなんですよね。 http://www.watch.impress.co.jp/broadband/news/2001/10/26/curry.htm http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20011027/etc_bbcurry.html http://www.zdnet.co.jp/mobile/rensai/howtomake/26/ http://www.zdnet.co.jp/broadband/0201/21/ibm1.html http://www.ibm.com/jp/pc/wireless/solution02.html 世界初の「ブロードバンドカレー」が食べられるお店、という話で、「ブロードバンドでカレーって意味わかんねーよ」と思いつつも興味があったので行ってみました。 店内に設置されているルータはウチと同じ IBM の 22P6401 に eAccess の ADSL 1.5Mbps 回線。IBM が協力しているというだけあって、ThinkPad の貸し出しこそさすがにないものの ThinkPad 用 AC アダプタは無料で貸し出してくれます。VAIO を持ち込んでも全然関係ないんですが(^^; 生憎無線 LAN カードを持っていくのを忘れてしまったため、店内のネットワーク環境というかアクセス速度がどの程度出るかというところまでは分かりませんでしたが(←意味ないやん!)、ルータの設定は基本的にウチと変わらないのでまず繋がるはずですし、見た感じ実際に無線で繋いでいる人も大して多くない(笑)みたいだったので、混雑して遅いということもあまりなさそうでした。 肝心の(ってどっちが本命だか分かりませんが)カレーのお味は、というと、「うーん、学食のカレー・・・」という感じ。見た目からしてボンカレー風ですしねぇ・・・。 というか、チキンカレーをオーダーすると 鶏唐揚げカレーが出てくるわ、 カレーうどんには カレー屋としてのこだわりなのか福神漬ライスがついてくるわ、ちょっと謎気味です。 私はカツカレーを頼んだんですが、うーん、といった感じですね(^^;カレー自体はまぁけっこう辛口の学食風カレーなんですが。 秋葉散策の前に腹ごしらえがてら情報収集、というのにはそれなりに便利そうなので、たまには使おうかとも思いますが、アイスコーヒーにデフォルトでガムシロが入ってくるお店ではお茶しばきたくないんですよね。 コンセプトというか無線ホットスポットという存在としてはなかなかありがたいので、できれば本業の方にもう少し力を入れてくれれば嬉しいんだけどなぁ。 最近では、居酒屋「村役場」や今後私もよく利用することになるだろう「Linux Cafe Di PRONTO」など、秋葉原を中心に無線 LAN のホットスポットとなるお店が徐々に増えてきています。まあ、これは日本の情報産業の中心(といったらちょっと大袈裟かもしれませんが)である秋葉原の象徴的な姿なのかもしれませんが、それでもモスバーガー(全然関係ない話ですが、以前米国人の知り合いに「MOS Burger」のことを話したら不審な顔をされました。だって、直訳したら・・・イヤ、スペルは違うんですけどね)やミニストップなどをはじめとした飲食店系で少しずつ無線 LAN の設備が整い始めています。おそらく、店内に流す有線放送と同じ感覚のサービスなのでしょうが、こういうのはやはり嬉しいですよね。 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/20011225/mobile133.htm ↑こんな話もありますが、本当は、飲食店等に設置されるだけでなく、携帯電話や PHS 網のように AP が至る所に設置されて、「世界中がホットスポット」状態になればかなりネットワークインフラ的には充実すると思うんですよね。ここから先はまた違う話になるのでまた別途お話ししたいと思いますので、ここでは深く突っ込みませんが、とにかく現状の携帯通信技術を発展させて電話網を使い続け、高い通信料となかなか高速化されないネットワークに悩まされるのがいいのか、とりあえず現存の無線 LAN 技術を使った高速な常時接続環境を一般化させるのがいいのか・・・。政府やいろいろな企業の思惑も絡みますし、たぶんどちらにしろ普及させるのにはかなりの資金が必要でしょうから一朝一夕にはいかないことだとは思いますが、なんか無線 LAN ホットスポットのありがたみを感じてしまうと AirH" あたりでちまちまやっているのが馬鹿らしく思えてしまうんですよね。 でも、大きい話の前に、もっと私の生活圏内にホットスポットを! |
|
昨年 5 月〜12 月発売の VAIO 各機種に プリインストールされている「CyberSupport for VAIO」にセキュリティ上の不具合が発覚、修正パッチがリリースされています。 ニュースリリース http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200201/02-0124/ PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0124/sony.htm 対象となるのは 2001/5〜12 発売の VAIO 各機種。修正版の CyberSupport for VAIO に置き換えることで問題は修正されますし、今年 1/26 発売のモデルからは問題は改善されているそうですが、WinXP モデルあたりはけっこう購入されている方が多いのでは。対象ユーザーの方には至急パッチのダウンロードをお勧めします。VAIO のオフィシャルサイトでもトップで報じている内容だけに、該当される方は速やかに対策された方がよろしいでしょうね。 新 RX シリーズの中から RX75、RX65 の 1 週間の発売延期が発表されました。 http://www.vaio.sony.co.jp/Info/products_pcv-rx75.html 発売延期になったのは DRDRAM 搭載モデル。おそらく 512MB モジュールを中心とした RIMM の供給不足によるものでしょう。WinXP の発売後あたりからメモリの全体的な品不足、価格高騰が傾向としては明らかにありましたが、RIMM 搭載 RX シリーズの発売延期もそれと全く無関係ではないでしょう。ま、1 週間なので大した延期ではないんですが、予約してる人にとっては 1 週間でもかなりの延期。やきもきしている人は少なくないと思います。もう少しお待ちを・・・って私はメーカーの人間じゃないんですけどね(^^; Panasonic が久々に(?)「Let's Note」シリーズの新作を発表しました。 ニュースリリース http://www.matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn020123-1/jn020123-1.html PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0123/pana.htm ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/news/0201/23/letsnote.html サブノート系 2 種類のリリース。B5 サブノート「CF-R1RCXR」と B5 ファイルサイズノート「CF-A3R8CXR」。CF-R1R の方は 240mm×183mm×23.5〜37.2mm。厚みこそは SRX と同じくらいありますが、重量が約 960g。B5 サイズながら C1 よりも若干軽いくらいのウェイトです。このクラスでは世界最軽量。CF-A3R は厚みこそ 30mm 近くあるため決して薄いとは言えませんが、お家芸・実装に厚みが必要なトラックボール採用ということを考えると十分に薄い。久々にモバイルノートの Pana、というところを見た気がします。「HITO」をリリースして以来、ノートの開発陣も二手に分かれて開発力が薄くなったか?と思われた Pana でしたが、密かにこういうものを開発していたとは。東芝の新 DynaBook といい、ニューモデルおよび企業向けモデルを発表した MURAMASA といい、かつて VAIO 505 と群雄を割拠したモバイルノートの雄がここにきて相次いで旗印をあげてきたのは古い 505 ユーザーとしては妙な嬉しさをおぼえますね。私も愛読する本田雅一氏のコラム http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0123/mobile136.htm ではないですが、Tillamook(0.25μm プロセス版 MMX Pentium のコードネーム)時代の薄型 B5 ノート、通称「銀パソ」ブームが最新技術を携えて再来した、という気配すら感じます。こういう流れでくると、どうしても VAIO 505 のニューモデルを期待してしまいますよね。超低電圧版 Mobile Pentium III-M 搭載の新 505 シリーズ、出ないんでしょうか。 |
|
Intel がノート用 CPU 7 製品を発表しました。 ニュースリリース http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2002/020121.htm PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0121/intel2.htm 発表になったのは、低電圧版 Mobile Pentium III-M 866/850MHz、超低電圧版 Mobile Pentium III-M 750MHz、Mobile Celeron 1.20/1.13/1.06GHz、超低電圧版 Mobile Celeron 650MHz。 VAIO の春モデルが続々発表されていくなか、サブノートカテゴリに属する R505、SRX の新機種発表が遅れていたのはおそらくこの新 CPU の発表待ちだったのではないかと思われます。SRX7 の後継機はほぼ間違いなく Mobile Pentium III-M 850MHz(i815EM チップセットが FSB100MHz のみのサポートのため、866MHz 版ではなく 850MHz)を採用してくるでしょう。SRX3 の後継機には何でしょうね?低電圧版 Celeron は 650MHz 以上のクロックの品が出ていませんから、そのまま低電圧版 Celeron 650MHz 据え置きか超低電圧版 Celeron 650MHz にしてバッテリ駆動時間を稼ぐか、どちらかだと思います。意表をついて低電圧版 Mobile Pentium III-M 700MHz というセンもあるかもしれません。これに HDD を増量して明日あたり発表になるんじゃないかな?現行の SRX がかなり完成度の高いマシンなので、特に目新しい変更はないでしょうね。 R505 はそろそろ大幅なモデルチェンジがありそうな予感。i830 系チップセット(グラフィックス機能内蔵の i830MG か?)に低電圧版 Mobile Pentium III-M 866MHz 搭載というセンが妥当でしょう。低電圧版 Celeron では FSB133MHz が未サポートなので、下位モデルでは低電圧版 Mobile Pentium III-M 733MHz か通常版 Mobile Celeron 733MHz くらいでしょうね。SRX と同じく無線 LAN・Bluetooth 両内蔵(下位モデルは無線 LAN のみ内蔵)は当然かな?少なくとも無線 LAN は内蔵してくるとみていいでしょう。あとは気になるデザインですが、Z505 シリーズが Z505JX→Z505NR となったときのように基本デザインは踏襲する路線でくるのか、それとも完全な新デザインで出してくるのか・・・いずれにせよ、初代 R505R が出て以来 HDD 以外の変更点はほとんどないまま引っ張ってきたモデルですから、そろそろ何かあるのは間違いないと思います。 ともかく、新機種発表のネックになっていた新 CPU は出てきました。早ければ明日、遅くとも今週中にはニューモデルが出るのは確実でしょう。期待していましょう。 この新 CPU の中から、超低電圧版 Mobile Pentium III-M 750MHz を搭載した強力なサブノート PC が東芝から発表されています。 DynaBook SS S4/275PNHW http://www.dynabook.com/pc/catalog/ss_c/020121s4/ ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/mobile/0201/21/n_toshiba.html http://www.zdnet.co.jp/mobile/0201/21/n_dyna.html PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0121/toshiba1.htm MYCOM PC WEB の記事 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/01/21/08.html 驚くべきはその筐体サイズ。幅 289mm×奥行 229mm×厚さ 19.1mm(最薄部では 14.9mm)、重量 1.19kg。同じカテゴリに属する Z505VR/K が 275×231mm×32.3mm (最薄部で 24.5mm)/1.7kg、極薄 B5 ファイルサイズノートの代名詞「Pedion」が 297mm×218mm×18mm/1.45kg と考えると如何に薄くて軽量か分かるでしょう。サイズ的に 1 ランク下である SRX7 よりも約 700g 軽いことになります。それでいて、超低電圧版 Mobile Pentium III-M 750MHz、256MB RAM(最大 512MB)、20GB 1.8 インチ HDD(8.0mm 厚)、無線 LAN 内蔵、SD カードスロット搭載とスペック的にも押さえるところは押さえてあり、かなり魅力的なマシンと言えると思います。デザインも VAIO Z505 をそのまま薄くしたようなスクエアデザインで悪くない。いやー、Libretto は出したけど DynaBook SS は厚いのばかり、と思っていたらやっぱりこういうの開発してたんですね。 薄型化のために採用した自社開発の 1.8 インチ HDD「MK2003GAH」は 20GB と今となっては平凡ですが、このマシンの主なターゲットと思われるビジネス・モバイルにはこのくらいの容量でも十分でしょう。(実物を見たわけではありませんが)金属加工の工夫によって本体の剛性も確保してあるらしいので、いかにもすぐ折れてしまいそうな「MURAMASA」よりはしっかりしていそうです。 あとはやはり使い勝手が問題になるでしょうが、MURAMASA のようなキーボードのギミックもあるわけではないようなので、これだけ薄いとキータッチの良さは期待できないでしょうね。ポインティングデバイスがアキュポイントではなくてタッチパッドになってしまったのも個人的にはマイナスです(これはおそらく実装に必要な厚みがタッチパッドの方が薄くて済むことによるものだと思います)。 ひたすら薄型軽量化にこだわったマシンであるため、こういった使い勝手や拡張性といった点が大幅に制限されてしまうのはある意味仕方のないことではありますが、このあたりが納得できる人にはかなり魅力的なマシンに映るのではないでしょうか。 昨年の MURAMASA に始まり Evo N200/N400c、LaVie J、そしてこの DynaBook SS S4 と厚み 20mm 前後の極薄 B5 サブノートクラスの PC が俄かに脚光を浴びてきているような気がします。スリムノート PC の先駆者である VAIO 505 もそろそろ・・・という期待をしてしまうのは、VAIO ユーザーであれば当然のことでしょう。折しも今年は VAIO 生誕 5 周年、R505 シリーズとは別系統で超低電圧版 Mobile Pentium III-M 搭載の極薄 505 を出してきてくれないでしょうか。 |
|
先週に引き続き、密かに今週も東京に出てきていました(^^;ちょっと小用で・・・。 新幹線に乗っている間にふとこの土曜日から PCV-W101 と PCV-JX10 の展示が始まっていることを思い出したので、ちょっと銀座ソニービルまで行ってきました。 http://www.vaio.sony.co.jp/Info/showroom_200201.html http://www.sonybldg.com/showroom.html
W101 は思ったより悪くないですねー。あまり期待せずに見に行ったんですが、第一印象は「思ったよりいいんでない?」でした。ワイド液晶もなかなか広く、プライベートルームに置くマシンとしてはこのくらいがちょうどいいのかな、という感想です。 登場時期・スタイル的にライバル視されている iMac ともちょっと位置付けの違う製品のようですね(メーカー側が作り上げたコンセプトとユーザーの使用スタイルは必ずしも一致しないものなので、同じ液晶一体型コンパクトデスクトップという範疇でこの 2 製品を比較するユーザーはたくさんいるでしょうが)。 スペック的には平凡なマシンですし、GigaPocket の MPEG-2 エンコードがソフトウェア処理だったり拡張性がノート並みに低かったりと他のデスクトップ VAIO と比べると見劣りする部分も少なくないですが、あくまでパーソナルユースとして割り切って使えるユーザーや Web・メール端末としての入門機の購入を考えているユーザーには悪くない選択肢だと思います。 ショールームでの反応も上々のようで、単なるコンセプト PC の枠に留まらず「もしかしたらけっこう売れちゃうんじゃないの?」という予感がしましたね。 ホワイトモデルとブラックモデルの違いはフロントのアクリルパネルとキーボードだけなので、これを交換することによりいろいろなデザインのものが比較的容易に作れそうな気もします。ソニスタ限定カラーなんかそのうち出てくるんじゃないでしょうか?一応企画段階ではそういう話もあったらしい、という噂も聞きますし・・・。豹柄とか木目調とかあったら面白いかも。買うかどうかは別として(^^;でも、au の C1002S のように別売りでいろんな種類のパネルを用意してくれると楽しいでしょうね。限定で有名人がデザインしたパネルがあったりとか。 JX もなかなか良さげですねー。質感なんかは旧 J シリーズよりもあるし、個人的にはデザインも LX より好みです。つやつやなので擦り傷がついたら目立っちゃいそうですが、黒じゃなくて白ベースなのでそうでもないのかな? 拡張性は当然ですが高くないです。改造のベースモデルとしての評価も高かった旧 J シリーズに比べるとそういう点では物足りませんが、今後は改造したい人は RX を買っていじってね、というスタンスなんでしょうね。最近 J シリーズのポテンシャルが高くなりすぎて RX5x 系の立場がない感じでしたが、これで各シリーズの棲み分けがはっきりしてきましたね。その代わり、行き場のなくなった LX シリーズは消え去る運命にあるのでしょうが・・・。 同じ液晶コンパクトデスクトップである W101 と JX10 の棲み分けがどうなるのか気になりますが、ソニーさんがターゲットとしているユーザー層は微妙に違うような気がします。W101 はどちらかというとこれから PC を始めようというユーザーか、RX のように高機能であったりサーバとしても使えるハイスペック機を一台持っているユーザーが、スペックは割り切ってプライベートルームに置くためのマシン、あるいはファミリー向け(お父さんが RX あたりを持っていて、子供用に W101 を買うとか)なのではないかと思います。それに対して JX は当然入門用としてもいいでしょうが、既に 1 台何らかのマシンを持っているユーザーが買い換え対象とするマシンなのではないでしょうか。イメージとしては 300〜500MHz クラスの CPU を搭載したマシン、初代 J10 とかそういったあたりのユーザーが新しいマシンに買い換えるためのモデル、つまり「少し PC のことが分かっているユーザーが、ある程度拡張性とかハードウェア MPEG-2 エンコーダのことを分かって選ぶためのマシン」という感じなのではないでしょうか。他にも静粛性(W101 は JX10 よりもノート用パーツを使用している割合が高いようですし)やワイド液晶など、差別化のファクターは少なくありません。どちらかというと JX は「あくまで PC」であり、W は airboard や bitplay に近い位置にいる製品のような気がします。デザインもそれっぽいですしね(^^; ・・・ところで、申し訳ない! ベンチ取ってきちゃいました(ぉ HDBENCH 3.30
W、JX ともにスコアとしてはまずまずのようです。Pen4-1.5GHz 搭載の LX53 といい勝負、トータルスコアでは J21MG を完全にノックアウト。ま、J21MG はかなり拡張の余地があるので、改造次第では RX75 に負けないくらいのスペックにまで引き上げることができますが。 CPU の性能はさすが Tualatin コアなだけあってかなり高いスコアを出しています。単純にビジネスアプリで比較すると Pen4-1.5GHz より明らかに速いはず。 ただ、W101 のメモリアクセスがやけに低い値なのが妙に気になります。VC SDRAM 搭載にも関わらず PC100 SDRAM である JX10 よりも低い値。VC SDRAM の性能はこんなに低いはずはないので、VIA のチップセットのせいなのか発売前のバージョンのためチューニングが進んでいないだけなのか分かりませんが、ちょっと気持ち悪いですね。そうは言っても特に操作がもたついたり GigaPocket や SonicStage の動作が遅かったりするわけではないので、実用上問題ないレベルなのですが。クロックモードから SonicStage を起ち上げる際にバグがあったようなので、展示品はまだ少し改善の余地が残っているものである可能性があります。初号機にありがちな「発売直後に修正パッチ配布」ということにだけはならないでほしいですが。 それはさておき、総じてマシン性能としては実用上十分な速度が出ていると思います。ローエンドモデルが 800MHz を超えてきたあたりからずっと感じていましたが、Web やメール端末にするくらいであればこのくらいのマシンで当分困ることはないでしょうね。その代わり、拡張性がそれほど高くないので「何か新しいことをやりたい」と思ったときにはそう簡単に改造できないのはちょっと苦しいでしょう。でも、モバイルしないで単にデスクトップ機の置き換え用に FX や GR を買うくらいならば W あたりを買った方がよっぽど面白いと思うのは、私だけではないはずです。 ・・・というか、ウチの自作機(Athlon 1.2GHz、1GB RAM、120GB HDD)がローエンドになってしまう日もそう遠くないようです(泣)。 |
|
少々久々のシグマリオンネタです。なんか最近 VAIO ネタよりシグマリネタの方が反響が大きいのは気のせいだろうか(^^; 掲示板で教えていただいた LAN 経由での「いきなり ActiveSync」を試してみました(情報さんきゅーです>moons さん)。 シグマリ II サイト「My sigmarion II Diary」の記事ですね。 http://sigmarion2.hoops.jp/mysigmarion2/20011021.html 手順としては、
こんな感じで、いとも簡単に ActiveSync の設定が完了しました。ホントに先達の知恵というのは素晴らしいですね。この方法がなかったら、今ごろ USB 接続の赤外線アダプタを買いに走っていたことでしょう(^^; Win2000/XP 時代に Win2000 非対応のケーブルを発売する DoCoMo も DoCoMo ですが、一度ケーブル接続しないと ActiveSync できないなんていう片手落ちの仕様にする MS も MS ですよね。何とかしてくださいよ>両社さん というか、まさに「無用の長物」となってしまった USB 接続ケーブル、どうしましょ。 |
|
昨日は新製品情報でそれどころではありませんでしたが、DDI Pocket が「AirH" 128kbps パケット通信サービス」の開始を正式に発表しました。 ニュースリリース http://www.ddipocket.co.jp/news/i_h140117.html サービス概要 http://www.ddipocket.co.jp/data/i_128k.html ケータイ Watch の記事 http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/0,,7787,00.html ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/mobile/0201/17/n_128.html MYCOM PC WEB の記事 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/01/17/21.html 2/26 から試験サービスを開始し、正式なサービスインは 3/26 となるようです。最初に DDI Pocket が H"128K のサービスイン目標としていたのが 2000 年冬ですから、1 年以上も待たされたことになりますが、ようやくのサービス開始。ま、私はもしかしたらもう少し遅れるんじゃないか、くらい思っていたのでむしろ早かったな、という感じなのですが(笑)、とりあえずは歓迎です。 128Kbps AirH" 対応カードとしてリリースされるのは、本多エレクトロン製の AirH" カード「AH-G10」。カード自体は 1/25 に発売し、当面は 32K AirH" カードとして利用しておいてサービス開始から 128K で利用できるようになるようです。これと同時に日本通信が提供している「b-mobile」サービスも 3/26 より 128Kbps での利用が可能になります。 肝心の料金の方はというと、現行の 32K AirH" の基本料金 \5,800 に加えてオプションサービス「オプション 128」(\3,500)を利用する形になります。完全に固定料金なのは嬉しいですが、\9,300/月 という料金をどうとるか。ワイヤレスというメリットがあるとはいえこの金額を毎月払うだけの価値があるか、見極めは必要でしょうね。 個人的にはこの手のサービスが現実的に普及し始める価格は \7,000 程度だと思っています。確か、NTT が「フレッツ・ISDN」のサービスを開始した当初の金額は、プロバイダ利用料と回線使用料を合わせてこのくらいの価格だったはず。毎月 \1 万近い金額がかかるとなると、私はちょっと躊躇してしまいますね。 そもそも、この 128Kbps AirH" は従来の 32Kbps AirH" を 4 回線同時に確保するというやり方で実現されています。(接続プロバイダにもよりますが)現状の AirH" でさえ時間帯や場所によってはなかなか繋がらない(その代わり、一度接続に成功すればあとはなかなか切れにくい)という状況で、128K サービスがどの程度快適に利用できるか。ベストエフォート型である AirH" の性質からしても、よほど回線が増強されない限り、フルスピードに近い速度を出すのは難しいかもしれません。サービス開始当初はかなりの混乱が予想されます。 モバイルで INS64K(ISDN)の 2 倍速い回線が利用できるのは非常に魅力ですが、遅いとはいえそれなりに快適な 32K AirH" ユーザーが急いで乗り換える価値があるでしょうかね。私は、とりあえずは「あくまでモバイル」というスタンスで様子を見てみようと思います。最近ではこの手のサービスが価格改定を行う頻度も高くなっていますし、実際にどの程度「使える」サービスなのか、実際に始まってみないと分かりませんから。しかも、プロバイダは当面 PRIN のみですし・・・。 それ以前に、シグマリ・Palm ユーザーな私は CF タイプの 128K AirH" が出ないことには乗り換えようがないんですけどね。 ま、最終的には移行することも視野に入れつつ、しばらく見守ってみたいと思います。 |
|
デスクトップ VAIO の春モデルが一斉に発表に。 http://www.vaio.sony.co.jp/Info/products_0117.html VAIO JX PCV-JX10G, JX10BP, JX10 http://www.sony.co.jp/sd/products/Consumer/PCOM/PCV-JX10G/ VAIO JX PCV-JX10GBP (Sony Style 限定モデル) http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Catalog/02sp/Jx/ 昨年夏に筐体のマイナーチェンジを行って J1x シリーズから J2x シリーズに切り替わってまだ日の浅い J シリーズがフルモデルチェンジ。新たに「JX」シリーズとして登場しました。他のモデル名に「X」がつき始めたときに「J も JX になるだろう」みたいなことを書いたものの J1x から J2x になったに留まりましたが、新しい型番はこの新しい筐体のために取ってあったんですねー。確かにコンセプトこそ J シリーズのものを継承していますが、ハードウェア的には全くの別製品。前モデル J21MG でメモステスロットつきの筐体に変更したばかりなんでちょっともったいないような気もします。 J シリーズとは打って変わってスリムデスクトップタイプとなった筐体は、LX シリーズに近くなったというか hp pavilion にも似ています。やはり J/JX シリーズがターゲットとするライトなユーザー層には、拡張性よりも省スペース性の方が求められるということなんでしょう。 MXS シリーズとも似たフロントのアクリルパネルは最近の PC のデザイントレンドになっていますが、J シリーズとは一味違ったスタイリッシュさを醸し出しています。ソニーが「欧州の先進建築や家具の雰囲気をイメージ」したというのにも頷けますね。強烈なインパクトこそありませんが、その分飽きずに長く使えるデザインであると思います。 スペック的には Celeron 1.20GHz、i810E2 チップセットに PC100 SDRAM 256MB、80GB HDD と普段使いには申し分ありません。チップセットが i810 系なのでグラフィック性能と将来性が皆無に等しいんですが、CPU バスクロック 133MHz をサポートしている(http://developer.intel.com/design/chipsets/810e2/)ようなので Tualatin 系の Pentium III-S への換装は可能なようです(それでも現状の最高クロックは 1.40GHz ですが)。まあ、本来 JX がターゲットにしている層にはあまり中身をいじってほしくないでしょうから、ソニーさん的にはこのスペックでいいということでしょうが。 しかし J1x/J2x が非常にいじりがいのあるマシンだっただけに、改造ベースとして J シリーズを考えていた人には多少物足りないかもしれません。J21 なんかはポテンシャルも高く、Athlon というあたりも自作魂をくすぐるものがありましたが、JX はあまりいじりがいがありませんよね。マザーも FlexATX 等ではなく、LX 等と同じライザーカードを利用する独自形状ですから、交換もまず無理でしょうし。LX と違ってディスプレイ端子が独自形状ではなく DVI-D/アナログなので付属ディスプレイと一生添い遂げなくてもいいというのが救いではあります。 他には PC カードスロット装備で FDD は外付けオプション(PCVA-UFD2)とほとんど LX シリーズとかぶってきました。W シリーズも立ち上がったことですし、そろそろラインナップが整理されてもおかしくはないですよね。 VAIO RX PCV-RX75, RX65, JX55 http://www.sony.co.jp/sd/products/Consumer/PCOM/PCV-RX75/ RX75 といってもガンタ○クではありません(RX78 まで続けてほしい気もしますが(笑))。RX70 から数えて 5 世代目となった RX シリーズ、更に「濃い」仕様になってきています。 CPU は RX75 では PC 用プロセッサでは現在の最高峰である Pentium 4 2.2GHz、ローエンドの RX55 ですら 1.7GHz。RX75 の 2.2GHz と RX65 の 2.0AGHz は新しい「Northwood」コアの Pentium 4 を採用しています。「Northwood」は 0.13μm プロセスの Pentium 4 で、L2 キャッシュの容量が従来の Pentium 4(Willamette コア)の 2 倍の 512KB。512KB っていったら一昔前のサーバ用 CPU のキャッシュ容量ですよ。このキャッシュ容量の増加により、これまであった Athlon との同クロックでの性能差がかなり埋まっているようで(それ以前に Athlon は実クロック表記からモデルナンバー制に移行していますが)、Pen4-2.2GHz は Athlon XP 2000+ を凌ぐ現在最速の CPU であるといいます。 メインメモリは従来通り RDRAM ですが、今回ソニーから純正 512MB 増設メモリが発売されるため、正式に 512MB×2=1GB のメモリがサポートされました。RX75 の標準 512MB というのも流石はハイエンドといった感じ。 RX55 のチップセットは i845 B-Step(コードネーム「Brookdale-D」)のようで、RX53 では PC133 SDRAM だったメインメモリが RX55 では DDR SDRAM に変更されています。SDR SDRAM では Pentium 4 の性能が十分に引き出せませんでしたが、DDR SDRAM の帯域であれば Pentium 4 にもついていけるでしょう。 搭載される光学ドライブは RX65、RX55 では DVD-RW のみですが、RX75 は DVD-RW と DVD-ROM のツインドライブ構成。これは DVD-ROM をオンザフライでコピーしてくれ、ということでしょうか?(そもそもコピープロテクトが入った DVD-ROM のコピーは無理ですが) DVD-RW ドライブは CD-RW 書き込み機能も持っていますが、CD-R 8 倍と高速とは言い難い性能なので、どちらかというと DVD-RW・CD-RW という構成の方が嬉しかったですね。 今度の RX シリーズは全体的に「ここまでハイスペックなマシンを必要とする人がどれくらいいるのか?」と思ってしまうくらいに極まったマシンですね。RX75、RX65 あたりはもう個人ユースじゃなくて編集機にしてくれぃ、みたいな。次あたり、そろそろ標準でデュアルディスプレイにできるオプションが欲しいかもしれません。 RX55 は DDR SDRAM に DVD-RW と「欲しかったところはしっかり押さえて、かつお買い得感のある」マシンに仕上がっています。本体のみで \20 万、15 インチ液晶モデルで \25 万は決して安い買い物ではないですが、DVD-RW がついてくることを考えると十分に安いです。拡張性も十分高いことを考えると、あまりいじりがいのなくなってしまった JX シリーズの代わりにちょっとがんばって RX55 あたり逝ってみるのも悪くないでしょう。今回の RX シリーズでは私はこの RX55 をイチ押ししたいと思います。 VAIO LX PCV-LX95G, LX85/BP, LX55G/BP, LX55/BP http://www.sony.co.jp/sd/products/Consumer/PCOM/PCV-LX95G/ http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Catalog/02sp/Lx/ PCV-W101 と PCV-JX10 によって行き場を失ってしまった感のある LX シリーズ。今回の LX は唯一の Celeron モデルであった LX3x がラインナップから消え、全モデルが Pentium 4 1.70GHz、256MB RAM、80GB HDD というスペックにまとまってしまいました。完全に「タブレット液晶の有無」と「GigaPocket の有無」の組み合わせで選ぶ 4 モデル、という構図になってきましたね。 唯一 LX95G/BP では DVD-RW を搭載していますが、ほとんど JX との差別化のため、という印象が強いです。構成のバリエーションが少なく製造ラインが簡易に済ませられることが容易に想像できるあたり、そろそろ在庫処分、といった感じなのでしょうか。 http://japan.cnet.com/News/2002/Item/020117-3.html ↑の記事にもありますが、米国では Pen Tablet モデルの生産が打ち切り。JX シリーズと W シリーズの傾向から見ても、日本でもこの LXx5 シリーズで LX のラインは終了になるのはほぼ確実でしょう。 ペンタブレット液晶 PC というジャンルは確かにグラフィックデザイナーには心惹かれる仕様であり、また他メーカーとは異なる「VAIO らしさ」がよく現れていると思いましたが、やはりニッチ市場であることは否めません。寂しい話ではありますが。 ペンタブレット液晶でお絵描きしたい人は、(ワコムの「Cintiq」シリーズを購入する、という選択肢を除き)パッケージングされた PC 製品としてペンタブレット液晶 PC を購入できる最後のチャンスかもしれませんよ。 VAIO MX PCV-MXS2R, MXS2 http://www.sony.co.jp/sd/products/Consumer/PCOM/PCV-MXS2R/ http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Catalog/02sp/Mx/ 出たぁー DVD-RW な MXS が出たぁー、ということで出てきました DVD-RW な MXS2R。米国では初代 PCV-MXS10 で既に DVD-RW 搭載モデルが出ていましたが(しかも CPU も日本仕様より速い Pen4-1.7GHz)、日本仕様もようやくそれに追随してきました。どうやら米国市場では MXS シリーズのようなマシンを買う人はかなりの富裕層で、多少プレミアが高くても高機能なものを好むため米国では一足先に DVD-RW 搭載ということになったようですが、割と一般層でも MXS のようなマシンを買いたいと思う日本人でも DVD-RW が欲しかったのは事実(^^;これはホントに嬉しいです。 スペック的には PCV-RX55 の基本仕様を引き継いでいます。i845 B-Step/DDR SDRAM を搭載した Pentium 4 マシン、メモリは最大 1GB まで OK。CPU が 2GHz の大台に乗っていないのが残念ですが、十分なスペックです。DVD-RW 搭載の MXS2R の他に、MXS1 の CPU を Pen4-1.7GHz に強化した MXS2(こちらは DVD-ROM/CD-RW コンボドライブ搭載、なおメモリは DDR SDRAM)もラインナップ。 MXS2R のモニタ付きモデルには 17 インチ液晶が付属。SXGA(1,280x1,024)の解像度が使えるのはやはりビデオを編集して DVD-R オーサリングも目的とするユーザー向けの仕様なんでしょうか。高解像度液晶を求める向きが多くなってきた昨今ではやはり 15 インチ XGA じゃ物足りませんからね。個人的には 18 インチ SXGA〜SXGA+ クラス(今日発表の「SDM-S81」とか)が欲しいですが、そうなるとどうしても MXS 単品+液晶は別途、ということになるでしょうか。 Sony Style では「WORKS」モデルと称して付属のスピーカケーブルを高品位なものに、内蔵アンプを「ハイクオリティアンプ」にした(というか、スピーカケーブルを太い物にして、Sony Digital Audio System の端子を金メッキしただけ?)オリジナルモデルを用意しています。こだわりといえばこだわりなんでしょうが、今ひとつ引きが足りないなぁ。 ・・・と今回のモデルは多くの機種に DVD-RW が搭載されたこと、i845 チップセットモデルが DDR SDRAM 搭載になったこと、そして JX のフルリニューアルなど見所の多いモデルチェンジとなっています。 DVD-RW 搭載は今後の VAIO、ひいては PC 業界全体の動向に大きな影響を与えそうです。CD-RW 標準搭載やテレビ・ビデオ PC、IEEE1394(i.LINK)搭載など現在のコンシューマ向け PC のスタンダードを作ってきたと言っても過言ではない VAIO ですから、今後書き込み可能 DVD ドライブを搭載した PC の先鞭をつけることになるのかもしれないですね。 逆に、RDRAM、DDR SDRAM、VC SDRAM と採用メモリ規格はバラバラになってしまいました。ノート PC では専用メモリというのは(こと VAIO では)珍しくありませんでしたが、VAIO W の VC SDRAM というのは今やほぼ VAIO W 専用に近い状態になっています。コストとの兼ね合い、ということもあるのかもしれませんが、メモリくらいは入手性の良いものにしてほしかったという気がします。 オーディオマスターに特化していく「ミュージックサーバ」MXS。そしてビデオ編集やビデオサーバの領域へ突っ走っていく RX。次モデルでは筐体を変えて「ストリーミングビデオサーバ」RXS シリーズとして出てくることもあり得ると思います。 かたや、VAIO のコンセプトを活かしたままライトユーザー志向を強めてきた JX に W、と今までよりも更に各モデルの方向性が強く現れてきたような気がします。ソニーが VAIO 事業部をデスクトップとノートで分割したことの強みが、いよいよ発揮されてきたのかもしれませんね。 私は春モデルはちょっと C1 にいきたいので、今回はよっぽど臨時収入でもない限りデスクトップには手を出さないつもりです。でも、夏ボあたり、MXS3R に逝ってしまうかも。いや、きっと逝くでしょうね(^^; ・・・残りのサブノート VAIO 系はまだ Intel CPU 待ちのようです。来週の今頃には発表にならないかな? ■記事リンク PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0117/sony1.htm http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0117/sony2.htm ASCII24 の記事 http://ascii24.com/news/i/hard/article/2002/01/17/632776-000.html http://ascii24.com/news/i/hard/article/2002/01/17/632776-001.html http://ascii24.com/news/i/hard/article/2002/01/17/632776-002.html http://ascii24.com/news/i/hard/article/2002/01/17/632776-003.html MYCOM PC WEB の記事 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/01/17/09.html http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/01/17/10.html ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/news/0201/17/vaio.html |
|
ソニーがひっそりと(?)フラッシュメモリストレージの新製品「POCKET BIT」を発表しています。 http://www.sony.co.jp/Products/Pocketbit/ 昨年秋の COMDEX で展示されていたものが出てきたことになります。 同様の製品に Trek の「ThumbDrive」、私も使っている IBM の「USB メモリー・キー」等がありますが、「POCKET BIT」はソニーらしくポップさを強調したデザイン。さらに転送速度も他社のものが読み取り 500〜700KB/秒、書き込み 250〜350KB/秒なのに対し、POCKET BIT はカタログ表記上は 1MB/秒と倍近く速い。本当にこれだけの速度が出るかどうかは分かりませんが、出るとしたら他メーカーのものに比べてかなりのアドバンテージになりますね。また、IBM メモリー・キーと同様マスストレージクラスに対応しており、Win2000/MacOS 9.0 以降であれば OS 標準ドライバで自動認識というのも、いざというときの使い回しがきくので便利です。 サイズ的には、USB コネクタの大きさから察するに USB メモリー・キーの 8MB 版やアイ・オーから出ている「EasyDisk」と同じくらいに見えます。というわけで、だいたいどれくらいのものか比較してみました。 見れば分かると思いますが、左からメモリースティック、32MB USB メモリー・キー、8MB USB メモリー・キー。ちなみに 8MB 版はなくしたと思っていたんですが、32MB 版を購入した直後にズボンのポケットから発掘されました(笑)。 写真右端の 8MB メモリー・キーとほぼ同じ大きさ(8MB メモリー・キーが 25.4×12.7×101.6mm、POCKET BIT が 26×13×92mm)と考えるとあまりコンパクトではないように思えます。内部の保護を兼ねているシルバーの外装部分をある程度省けばもっと小さくできただろうに・・・。でも、フロッピーディスクの数倍の容量のデータがこのサイズに収められると考えるとけっこう重宝しますよ。 しかし、どっちかというと POCKET BIT の方が「メモリースティック」の名前に相応しい外見ですよね(^^;実際、私のメモリー・キーのことを「メモリースティック」と呼んだ人も何人かいたりします。 この POCKET BIT、米国では既に発売されているようです。 http://www.sony.co.jp/Products/Pocketbit/1-3.html http://www.mediabysony.com/NASApp/ctsc/personalSubcat.jsp?pSubCatId=370&pCategoryId=845 時期的に昨年の COMDEX/Fall の直後には発売されていたようですね。向こうでの商品名は「Micro Vault」。「小さな跳躍」という名前はさすがに日本では理解されない(むしろ「Micro Value」=「小さな価値しか持たないもの」という誤解を生みかねない)でしょうから、POCKET BIT という分かりやすい(のか?)名前をつけられたのでしょう。 米国では 16MB、32MB に加えて 64MB、128MB も発売済みの様子。16MB・32MB 版の反響次第では大容量版も早い時期に登場しそうです。カタログページに既に 64MB 版と 128MB を表すブルーとブラックの POCKET BIT の写真も掲載されていますしね。 POCKET BIT については「メモリースティックを推すソニーが何故?」という気もしますね。確かに、あらゆるソニー製品を繋ぐストレージデバイス(今後 Application Stick によってストレージに限らない展開を見せようとしていますが)としてメモリースティックを推しているソニーとしては、コンピュータのストレージとしてメモリースティックに競合し、なおかつメモリースティックより用途が限定されてしまう(PC 以外に接続できる機器がまずない)この手のデバイスはソニーのコンセプトとは方向性が違うため、手を出しにくいはずです。それが何故?ということの答えには、やはり POCKET BIT が米国発の製品である、ということが理由になりそうです。 結局メモリースティックってソニー製品にしか使えないものなんですよね。日本では VAIO も Cyber-shot も Handycam も CLIE もそれなりのシェアを持っているのでメモリースティックの「口数」だけは多く、それなりに使い回しもきくと思いますが、米国では VAIO はそれなりに売れているとはいえやはり DELL 等の直販が主流。デジカメも FD Mavica がヒットしている、という現状を考えると、メモリースティックの引き合いというのはそこまで多くないのではないでしょうか。今でもカセットテープタイプのヘッドホンステレオ(※注:「ウォークマン」は商標名)が主流なアメリカじゃ、「メモステウォークマンって何?」状態でしょうし。 こういう米国だからこそ、PC の世界に限定すれば最も使い回しのきく USB ストレージのニーズが多かったのではないでしょうか?デスクトップ機でも FDD 無しモデルが多くなり、また FD に入りきらないほどデータが大きくなりつつある現状では。無理矢理メモリースティックを普及させようとするのでなく、市場のニーズ優先で商品を発売する姿勢は US ソニーならでは、という気がします。あの実用性・コスト重視マシン「PCG-F」シリーズも元は米国向けに開発されたものを、後に日本でも発売したものですから。 だから、日本のソニーとしてはソニーのコンセプトには必ずしも合致する製品ではないのだと思います。PC の周辺機器として販売はするし、3.5 インチフロッピーの開発メーカーの意地としても、ストレージメディア市場というものは無視できないでしょうから。 現状の USB ストレージデバイスは、USB1.1 規格準拠ということで転送速度は決して高くありませんが、メディア自体の容量がまだそれほど大きくないため、何とか間に合っています。しかし、今後この種のメディアが大容量化していったときに、USB1.1 では実用にならないほどファイル転送に時間がかかるようになるのは火を見るより明らか。ちょうど USB2.0 対応製品が徐々に増えてきたところですし、いずれは GB クラスの USB2.0 対応 POCKET BIT も出てくるんでしょうね。 既にメモリー・キーを使っている私としては、これ以上増えてもあまり使わないような気はしますが(笑)、とりあえず 1 本買ってみようと思います。2/10 発売。 |
|
シグマリ II 用に地図ソフト「モバイルアトラス MX」を買ってみました。首都圏版しかないので普段は使えないんですが、東京出張のときとか遊びに行ったときにシグマリで地図が見れたら何かと便利かと思って。レベル 2 くらいなので別に地図を見て和むような地図マニアなわけではありません(笑)。
ナビができるわけでもなく、首都圏版なので詳細な地域も収録されているわけではないですが、さすがプロアトラスのサブセットだけあって地図の内容は悪くないですね。これで首都圏版しか出ていないのがもったいないくらい。早く全国版も出してくれー>アルプスさん 実は Zaurus 版は初回限定版として首都圏版にも全国の主要都市が入っているパッケージもあったりするんですが、WinCE 版はそういうのはナシ。非常に残念です。 とりあえず、東京に出てきたときには地図も活用してみようと思います。 おまけとして温泉オフの写真を少々(ホントに少々)ご紹介。
火曜日の朝富山に帰る予定。 |
|
シグマリ II で PC との連携がしたい、というわけで、専用の USB 接続ケーブルを買いました。単なる接続ケーブルに何故 \4〜5,000 も払わなきゃいけないのよ、とか思いながらも仕方がないので購入。 シンクロソフトの ActiveSync はもうインストールしてあるし、あとはケーブルのドライバをインストールすれば使えるだろう、と思いドライバをインストールしようとしたのですが、付属のドライバディスクのラベルには「Windows 98/Me 用」としか書いてありません。怪しいなぁ、と思いつつもドライバディスクからインストールしようとすると×。何?Windows 2000/XP 用ドライバは DoCoMo のサイトからダウンロードしなきゃいけないの?と思い、DoCoMo のサイトに行ってもドライバはない。WindowsCE FAN に行ってもそれらしいものは見当たらない・・・。いろいろと情報を探しているうちに、どうやら「USB 接続ケーブルは Win2000/XP には未対応らしい」ということが分かってきました。 はぁ? sigmarion II が発売されたのって Win2000 の発売後ですよね?そんなに古い製品じゃないですよね? というか、最近は周辺機器の接続って USB が標準じゃないんですか? おかしいですよ、DoCoMo さん! 一応 Win2000/XP でも RS-232C(シリアル)接続ケーブルや赤外線経由ではシンクロできるようなんですが、仮に拡張ポートと言ったら USB くらいしか持たない WinXP プリインストールノート PC しか持っていない人が シグマリ II を買ったら、接続のしようがないということですか?なんというか、滅茶苦茶な仕様としか言いようがない。DoCoMo(NEC?)にはドライバを書く技術力もないのか、それとも適当作っているのか知りませんが・・・。 とりあえずウチにはもう Win98/Me 機は 1 台もなく、赤外線ポートのあるマシンは 505EX のみ。シリアルケーブルはこれまた高いのでできれば買いたくないし・・・と思い、505 でしか ActiveSync ができないのは面倒くさいなぁ、と思いつつも 505 で赤外線通信を試してみる。でも設定がいけないのか、どうやっても通信できない? USB が使えなくて既にかなりやる気のなくなっていた私には、これ以上設定を調査する勇気はありませんでした。 終了・・・。 それにしても、Win2000/XP で使えないなら使えないで、買ってしまう前に分かるように製品紹介ページくらいには書いておくのが当然じゃないですか?公式サイトでは探しに探してようやくドコモ九州の FAQ ページ http://www.mtc.docomokyusyu.co.jp/support/faq_mm2_18_714_715_1.html に書いてあるだけ、というのは、おかしいですよ!DoCoMo さん! しかも、ここに書いてあることすら > Windows95/2000、Windows NT4.0では、OSの仕様上接続できません。 Win95/NT4.0 は USB 非サポートなので解ります。でも Win2000 が OS の仕様上接続できない、というのはあり得ないと思うんですが?ドライバ作ってないなら作ってないでそう言ってくださいよ。ドライバ書く気があってまだできてないだけなのか、今後サポートするつもりもないのか(一般に発売される PC がほぼ全て WinXP になってしまった状況で、WinXP をサポートしない、というのはあり得ないと思うんですけど)、それだけはハッキリしてくれないと困るんですけどね>DoCoMo さん というわけで、憤慨中。 家には使いたくても使えない USB 接続ケーブルだけが転がってます。ハァ。 ケータイ Watch の記事に私のシグマリ II に対する(というか DoCoMo に対する)想いを非常によく代弁した法林岳之氏のコラムを見つけたので、リンクしておきます。 http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/notenough/0,1650,6319,00.html 仕方ないので、温泉にでも浸かってきます。 |
|
本日付で以外にも早く春モデルの一部が発表になっています。 ニュースリリース http://www.vaio.sony.co.jp/Info/products_0111.html PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0111/sony.htm ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/news/0201/11/vaio_grfx.html VAIO GR PCG-GR9F/P, GR7F, GR5F/BP, GR3F/BP http://www.sony.co.jp/sd/products/Consumer/PCOM/PCG-GR9F/ VAIO GR PCG-GR90F, PCG-GR90F/P (Sony Style 限定モデル) http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Catalog/02sp/Gr/ A4 オールインワンノートである PCG-GR シリーズはラインナップ、ソフトウェアを強化してきました。最上位モデルの GR9F/P はハードウェア仕様こそ GR9E からほとんど変更はありませんが、待望の Windows XP Professional プリインストール。WinXP Pro は Home Edition にないネットワークドメインへの参加が可能なので、十分に企業ユースにも耐えることができます。逆に言うと、個人レベルで Professional 版の機能が必要になるのってこのドメイン参加くらいしかないんですよね。でも Sony Style 限定でなく市販品で WinXP Pro の入った VAIO ノートが手に入るのは嬉しい人には嬉しいんじゃないでしょうか。また、WinXP Pro ユーザーの使い方を考慮してか、メインメモリも初めから最大容量の 512MB が搭載されています(メーカー保証外ながら、別途サードパーティ製メモリを利用して 1GB まで増設可能のようですが)。 下位モデル GR5F/BP の下に新しく用意されたのは GR3F/BP。Pentium III-M 1GHz に 40GB HDD、CD-RW/DVD-ROM コンボドライブ搭載、Office XP までついて実売 \20 万はかなりお買い得でしょう。14.1 インチ液晶で XGA(1,024x768)の解像度は今更感がありますが、XR の頃まではこれが標準だったわけで。解像度がこのくらいで納得できる人には良い買い物なのではないでしょうか。 Sony Style では BTO に対応した GR90F シリーズとして発売されます。このあたりはそろそろ Sony Style のやり方として定着させていこうという姿勢になってきましたね。A4 ノートならば BTO にも柔軟に対応できますし。 けっこう評判の悪い 15 インチ液晶モデルのキー配列ですが、キーボードを気にするならば敢えて Sony Style で 14.1 インチ液晶で組んでみるのもアリでしょうね。 VAIO FX PCG-FX77V/BP, FX55V/BP, FX11V http://www.sony.co.jp/sd/products/Consumer/PCOM/PCG-FX77V/ FX シリーズも GR と同時発表。最上位モデルの FX77V/BP は前モデルの HDD を 40GB に増量しただけ。中堅モデルの FX55V/BP、下位モデルの FX11V は共に Celeron 900MHz となっています。前モデルでは Mobile Celeron 搭載の FX33S というものがありましたが、そのクラスがそのまま FX11V に降りてきて Mobile Duron モデルが消えた格好になっています。また、FX11V は Office XP が付属しないためその分価格が抑えられ、実売 \16 万程度になる模様。「とにかく安いノート」の引き合いも少なくないというか今年は 10 万円台前半のノートが当たり前になってくるはずで、そのあたりを考えると Office なしで低価格というのは妥当な路線でしょうか。 これだけモデルが整理されたことや枝番が「V」なことなどから考えると FX もそろそろフルモデルチェンジが近いんでしょうね。 他の VAIO ノートをさしおいてこの 2 機種だけが先に発売になる意味を考えてみましょう。前のモデルが出たのが 10/25 ですから、新 GR・FX の発売日 1/26 はほぼちょうど 3 ヶ月目。最近の VAIO は 4 ヶ月周期が当たり前になっているので、少しその感覚で言うと短いことになります(なんか 11 月に発売になった SRX があったり 年末の C1MRX があったりしたのでもっと短い感覚がありますが)。しかも、W のように全くの新製品ならまだしもマイナーチェンジモデルを一斉発表のときに一緒に発表しない、というのは必ず何かあるんです。そう、大幅なモデルチェンジの前兆ということ。 ちょうど春(4 月頃?)には Intel が Mobile Petium 4 をリリースすると言われています。これに合わせて GR を出すとすれば、1 月下旬に発表して 2 月発売だと 4 月の発売にサイクルを合わせられません。かといって新 CPU の発表と同時に新モデルを出さないと、他社に後れをとってしまうことになるし・・・。というわけで、やや短いスパンでのモデルチェンジということになったのではないでしょうか。要望の多かった XP Pro モデルを追加した以外はほぼそのままの仕様ですからね。 FX の方も、最終モデルの証である(?)「V」が末尾についたことで次モデルでのフルモデルチェンジは確実。ほとんどのノート用 CPU が Tualatin コアになっている現状で、FX と R505 だけは Coppermine コアの CPU を採用していました。そろそろ Coppermine の時代も終わるので、新しい CPU に切り替えたいところですが、FX クラスの筐体なら Mobile Pentium 4 の TDP もクリアできそうなので、そうしてくるんじゃないでしょうか。以前私は FX には Athlon とか言ってましたが、今のソニーの傾向を見るにその方向はなさそうだな。 とりあえず、4 月頃には新 CPU とビデオチップ、そして無線 LAN あたりを搭載した新 GR・FX が見れるのではないでしょうか。 期待の新 R505 を含むノートの残りのモデルはあと 2 週間くらいの間には発表されるのではないでしょうか?期待して待ちましょう。 |
|
昨年末に開発中の発表があった「VAIO W」がいよいよ、というか早くも正式発表されました。 ニュースリリース http://www.vaio.sony.co.jp/Info/products_vaio_w.html 製品情報 http://www.sony.co.jp/sd/products/Consumer/PCOM/PCV-W101/ ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/news/0201/10/vaio_w.html PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0110/sony1.htm ASCII24 の記事 http://ascii24.com/news/i/hard/article/2002/01/10/632519-000.html 「PCV-W101」。本体色によって「/W」(ホワイト)と「/B」(ブラック)モデルが用意されます。一般に販売される VAIO としては初の本体色が選択可能なモデル。きっとそのうち Sony Style 限定カラーとか出てくるんでしょうね。 15.3 インチワイド液晶(1,280x768)はほぼ予想通り。拡張性は PC カードスロット×2、USB×2、i.LINK×2(6 ピン×1+4 ピン×1)、Ethernet、モデム、メモリースティックスロット。ディスプレイの左側に見えていたコネクタらしきものは、実はディスプレイの輝度とスピーカの音量を調節するダイヤルでした。ま、拡張性としては A4 ノート並みといえるでしょう。 スペックは、Celeron 1.20GHz、VIA ProSavage PN133T、256MB VC SDRAM、40GB HDD、DVD-ROM/CD-RW コンボドライブ。数字だけ見ているとまぁこんなもんかな、というスペックに見えますが、見慣れない「VC SDRAM」の文字。これはどういうことなんでしょうか? 「VC SDRAM」は「Virtual Channel SDRAM」の意味で、ごく大雑把に説明すると「SDRAM の帯域不足を補うために、SDRAM にキャッシュメモリのようなものをくっつけて『見かけ上』SDRAM へのアクセスを高速化させたもの」です。ちょうど、SDRAM の次世代メモリ規格を DDR SDRAM と DRDRAM で争っているときに、既存のメモリ技術を応用して「安くて速い」VC SDRAM を使うことで次世代規格のメモリが普及するまでのつなぎにしよう、という類のものです。実際の製品はそれほど多くなく(というかメーカー製 PC で VC SDRAM 採用というのは私は聞いたことがありません)、話だけで少しもてはやされたものの、結局 DDR SDRAM のある程度の普及や i820 チップセットの失敗に引きずられるように下落した DRDRAM によって、ほとんど表舞台に出てくることのなかった VC SDRAM。 なのに、今なぜ「VC SDRAM」なのか? チップセットの ProSavage PN133T はグラフィックス機能に S3 Savage4 コアを採用した、ごくごくありふれたグラフィック機能統合型チップセットです。Tualatin コア、Coppermine コアの Intel CPU および VIA C3 プロセッサに対応し、利用可能なメモリは PC100/PC133 SDRAM と VC SDRAM。Tualatin 対応でグラフィック機能統合型で一番安い、といったら他に選択肢がなかったのでしょうが、でも VC SDRAM・・・。DDR SDRAM が使えない以上、(特にビデオメモリとしても使われるため)それなりの帯域を確保できるためには VC しかなかったんでしょうが、現状だと純正とメルコ製くらいしか入手性の良さでは選択肢がないんですよね。ソニスタや純正の増設サービスを頼む人以外は、メモリ入手には苦労しそう。そのうち他メーカーからも出るでしょうが。 ともあれ、W101 のポイントは性能的な仕様ではなく、そのスタイルであり、デザインであり、ソフトウェアなんですよね。さしずめ「様々な AV ソースを再生できる、パーソナルメディアプレイヤー」とでもいったところでしょうか。GigaPocket は LE 版ということで MPEG2 録画固定、外部入力非対応、サーバ機能なし、と VAIO RX や MX のような「デジタルハブ」「ビデオ/ミュージックサーバ」といった機能は持ち合わせてはいませんが、VAIO W 一台で完結した使い方ができます。まさにパーソナル志向というか、家族それぞれの部屋に一台ずつ W101 を置いてください、と言っているかのような仕様ですよね。でも GigaPocket LE の MPEG2 エンコードが専用ボードではなくソフトウェアエンコード、というあたりが映像の品質やパフォーマンスの点で気になります。 内蔵のスピーカは 3W+3W。VAIO QR3 の「耳スピーカ」が 2W+2W でそこそこ良い音を出していたことから考えると、W101 はさらにいい音なのではないでしょうか(MX ほどではないにしても)。キーボードを畳んだときに自動的に SonicStage の Skin が画面のはみ出しサイズに合わせて縮小するだけでなく、マウスの可動域も表示領域に合わせて小さくなるという芸の細かさ。ただ、もうひとつ欲を言うならば、キーボードにパームレストを付けてほしかったです。パームレストの表裏に VAIO ロゴが入っていて、ちょうどパームレスト部分で画面の残りの部分を隠せる上、パームレストを折り畳むとスピーカと画面の上半分が見えて音楽モードにできる、という。個人的にはちゃんと閉じないのは気持ち悪いんですよね(^^; あと、ケーブルが全て本体横に接続されるのはあまり見た目が良くなさそう。少なくとも、アンテナケーブルや電源ケーブル、モデムといった「一回つないだらまず当分外さないだろうケーブル」類はカバーをしてすっきり見えるようにしてほしかったですね。初代 iMac のコネクタ周りの処理みたいに、と言ったら分かるかな? そんなところでしょうか。 価格は実売 \16 万前後、とかなり戦略的。スペック的に見るとまあそんなもんか、という気もしますが、画面解像度はこのクラスにしては高い方ですし、個人のお遊びマシンには悪くないですね。ただ、他のシリーズのような「強力な何か」が足りない気がしますし、個人的には J21MG ほどいじりがいもなさそうな気がします。入門用にはいいでしょうが・・・。 やはり液晶 iMac と同じく「まず液晶一体型ありき」で作られたものなのかな?という雰囲気がどこかにありますね。特に液晶 iMac はかなり前から噂があったので、それに(価格でも)対抗してさらに VAIO らしく、となるとこのあたりに落ち着くのが必然ではありますが。 少なくとも今年は液晶一体型がひとつのトレンドとなるでしょうから、そういう意味では VAIO W も iMac も、コンセプト・完成度ともにまだまだこれからリファインされていくものだと思います。でも、少なくとも RX や MX を必要としている人よりはこの手のデスクトップ、あるいはデスクトップの代替としてのノート、を必要としている人の方が多いでしょうから、本当にユーザーの心を掴むことさえできればかなりヒットする要素を持ったジャンルといえるはずです。注目していきたいですね。 とりあえず、2/2 にショップで。 |
|
シグマリ II に LAN カードを買ってみました。 なんか使っていくうちに、PC がないとインストールできないアプリがあったりして、母艦との連携無しで単体でやっていくのには限界があるな、と感じたので必要に迫られての購入、という感じです。USB で PC と接続できるケーブルが純正オプションであったりするんですが高い(\5,000 くらい)し LAN が組めるなら LAN を使った方が快適に違いない、というわけで LAN カードにしました。ホントは無線 LAN カードが欲しかったんですが、急に物いりになってあまり金銭的に余裕がなかったため有線 LAN カードで当面はガマン。 買ってきたのはメルコの CF TypeI 型 LAN カード「LPC-CF-CLT」。 http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/catalog/item/l/lpc-cf-clt/ もしかして私ってメルコ製品を自分で買うの、初めてかも。 CF 型 LAN カード自体それほど選択肢が多くなく、店頭で比較的容易に入手可能なのはこのメルコのものかあとはせいぜいエレコムかプラネックスの製品くらい。最近私の中でプラネックスの評価って下がり気味なので、この中だったらメルコかな、と思ってメルコにしてみました。 と、シグマリ II 単体で Web にアクセスできるところまではかなりサクサクいったんですが、母艦との接続の時点で立ち往生。PC との接続には「ActiveSync」なるシンクロソフト(Palm でいう「Palm Desktop」みたいなものでしょうか)を利用すれば良く、最新版は MS のサイト http://www.microsoft.com/japan/mobile/pocketpc/downloads/activesync3.5.asp からダウンロードできるというところまでは分かり、ActiveSync をインストールしたものの、どうやってもその ActiveSync からシグマリ II が見つからない。どうも USB かシリアルで直接ケーブル接続された CE 機しか探しに行っていないようなので、何とかならないかと思い情報を探してみたところ、「一度ケーブル接続して母艦に CE 機を認識させてやらねばならない」模様。 ・・・結局、ケーブル要るのかょ。 せっかく LAN に参加できるのに、なんだその仕様は!と憤慨してみても、ケーブルを買わにゃどうしようもない。 終了・・・。 とりあえず、ケーブル買ってきましょ。 でもケーブルがないと使えないという仕様も仕様だし、標準で接続ケーブルが何もついてこないパッケージ仕様もパッケージ仕様だけど、ケーブルだけで \5,000 ってユーザーなめてませんか?>DoCoMo 様 ■本日の一品 話は変わりますが、シグマリ II 用のキャリングケースを買ってみました。 なんか裸で持ち歩いていると早くも細かい傷がつき始めた感じなので、慌ててお店に行って適当に買ってきたものなんですが、MIDORI の「SP モバイルケース <S>」というもののようです。 だいたいサイズ的にも悪くなく、内ポケットはあるしクッションもまずまずなのですが、私がイメージしているのはもう少しジャストフィットなソフトケースなんですよね。VAIO ノートの純正ソフトケースみたいな。それに比べるとこれはちょっと大きいし、作りもやや雑な感じなのでとりあえず当面のしのぎに使ってみて、他に良さげなケースがあったらいろいろ試してみようと思ってます。何かお勧めってありませんかね? |
|
MACWORLD にて Apple が新しい iMac を発表しました。 製品情報 http://www.apple.co.jp/imac/ ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/macwire/0201/08/n_newimac.html http://www.zdnet.co.jp/macwire/0201/08/n_keynote.html http://www.zdnet.co.jp/macwire/0201/08/n_ogikuboimac.html PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0108/apple.htm http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0108/apple3.htm http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0108/macw02.htm http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0108/macw03.htm MYCOM PC WEB の記事 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/01/08/14.html かねてより噂のあった液晶 iMac。2002 年最初の注目の新製品ということができるでしょう。 CPU は PowerPC G4 の 700〜800MHz、ビデオチップは GeForce2 MX。最も低価格なモデル(\159,800)では CD-RW ドライブを搭載し、中堅機(\189,800)では DVD-ROM/CD-RW コンボドライブ、ハイエンド機(\224,800)では DVD-R/CD-RW の「SuperDrive」を搭載などスペックもまずまず。MacOS 標準添付のビデオ編集ソフト「iMovie」を推す同社のわりに HDD 容量が控えめ(40〜60GB)なので初期状態では長編ムービーの編集は難しいでしょうが、VAIO のようにビデオ PC としての用途を想定しているわけでもないので、普通に使う分にはこのくらいのスペックで十分かも。 新生 iMac での注目はやはりそのデザインに尽きるでしょう。今まで「液晶一体型」というジャンルからイメージされるのは、液晶ディスプレイの裏側に PC のシステムユニットをくっつけたタイプで「薄さ」というものはあまりありませんでしたが、iMac は「液晶一体型」ではあるものの液晶ディスプレイとシステムユニットは物理的に離れた配置になっています。液晶ディスプレイとシステムユニットはクロームの輝きもまぶしいステーで結ばれており、このステーを使って自由に高さや角度が調整できるという特徴があります。ユーザーが使いやすい高さや角度に自由に設定できるのは長所ですが、液晶の視野角についてはほとんど謳われていません。中堅モデル以上の機種では DVD-Video の再生も可能なわけですが、特にそこまで DVD 観賞やビデオ鑑賞をコンセプトにしたものではないようです。 iMac の本体が格納されているシステムユニットは、まるで鏡餅のようです。いや、Mac のシンボルカラーが「スノー」だからむしろ雪見だいふくか(笑)。けっこうぽてっとしていてかわいいといえばかわいいのかもしれませんが、その直径は 27cm。必ずしもコンパクトとは言い難いくらいの場所は取ります。液晶 iMac では液晶部の「薄さ」にはこだわっていますが、その液晶を支える 第 1 期の iMac/iBook での「ポップでキュート」な路線のデザインコンセプトが一段落し、昨年の新 iBook あたりから始まるスノーホワイト系のシンプル路線に切り替えて以後の Apple は、復活後の第 2 期ということができるかもしれません。「iMac ショック」とでもいうような初代 iMac シリーズのヒットに始まる(比較的)好調なハードウェアの売れ行きで経営の再建をみた Apple でしたが、ハードが売れない/売っても儲けが薄い時代に入ってきて、ソフトウェアやコンテンツを含めた自社が提唱する「コンセプトそのもの」を売ってユーザーを囲い込んでいく、そういった姿勢は他のコンシューマ PC を作っている Windows PC メーカーの現在の方向性に、非常によく似ていると思いませんか?Windows 陣営が(特に日本において)TV の受像機機能をもっていたり、下り優先の ADSL 対応を前面に出して「受け身」のライフスタイルを PC に映し出しているのに対し、Apple が「iMovie」「iTunes」「iPhoto」「iDVD」でユーザーに訴えているのは「自分でコンテンツを創る」ことの楽しさである、というのは、いかにもクリエーター志向の Macintosh らしいですが。やっぱり「作り手」というのは「受け手」よりも一つ先の工程、一つ先の段階であるわけで、そういう志向に走れるかどうか、が Windows と Mac の根本的な違いなのかもしれないですね。そういう意味では VAIO が「作り手志向」の Mac ユーザーにも認められることが多いのは、なるほどよく分かる気がします。 VAIO Column として気になるのはやはり現在開発中の「VAIO W」との関係ですが、この 2 製品はある部分では競合するものの、目指すライフスタイルとかコンセプトという点では直接競合するものではない、と思います。iMac はどちらかというと「省スペースなスタイリッシュ PC でありながらも、ただのインターネット端末に終わらない、想像力をカタチに変えるツール」ですが、VAIO W は「あらゆる AV ソースをパーソナルに楽しむためのパーソナル・エンタテインメント PC」になると思うのです。VAIO W は詳細こそまだ分かりませんが、おそらくテレビや DVD-Video の観賞を主眼に置いた広視野角 LCD や、それぞれが自分の部屋に簡単に設置できるための無線 LAN、そして当然搭載されるはずの GigaPocket といった要素は、iMac にはないフィーチャーです(無線 LAN は iMac でも別途ユニットを内蔵可能ですが)。まあ、ユーザーのニーズはメーカーの思惑通りにいくわけではないので、「液晶一体型デスクトップ」という基準のみでこれらのマシンが比較対象にされることは少なくないとは思いますが。少なくとも、Mac と VAIO が立て続けに出してきたことで、今年は「液晶一体型」が一つのキーワードになりそうです。 |
|
ここのところずーっとシグマリばっかりいじってましたが、本日は久々に VAIO ネタです。 そうか、そういえばここは VAIO サイトだった(ぉ アイ・オー・データより発売されていた C1V シリーズ専用 256MB 増設メモリ「SNC1-256M」を購入しました。 http://www.iodata.co.jp/products/memory/snc1.htm といっても田舎ではなかなか入手も困難なので(金沢はアイ・オー・データのお膝元のはずなのに何故?)ななちゃんに買って送ってもらったんですが。なんかななちゃんにはこういうことでは頼りっぱなし。いつもすまないです>ななちゃん 内容は既に出回っている 128MB 版「SNC1-128M」とメモリモジュール以外は全く同じ。専用蓋と補助ゴム足(3 個)が付属しています。パッケージも同じ箱で、容量を示すシールが「256MB」になっているだけ。 メモリモジュールは↓こんな感じ。 写真左が 128M、右が 256M。ほとんど同じものに見えますが、256M は基板に載っているメモリチップが 128M のものより若干大きいです。256Mbit(=32MB/個)とチップ 1 個あたりの容量が倍になっているのにチップサイズが倍になっていないのは、チップの製造プロセスが進んで集積度が上がっているためでしょう。 しかし 128M より更にメモリチップがきゅうきゅうの状態で載っているのが分かりますね。開発には苦労したでしょうが、片面に 128Mbit チップ 8 個を無理して載せているメルコの「VA7-128M」よりは余裕があります(笑)。 ちなみに SNC1-128M に載っているメモリはオンボードと同じ SAMSUNG 製でしたが、SNC1-256M のチップは三菱製でした。 ↑Windows XP の「システムのプロパティ」で確認してみたところ。オンボード 128MB+増設 256MB=384MB となるところですが、例によって Crusoe の CMS が 16MB 確保しているので Windows 上から見えるのは 368MB となります。 実際メモリを増設してみて、効果はあったか?と言われれば、けっこう効果は出ているようです。Windows XP といえど通常使用には 256MB もあれば問題ないはずだから、384MB に増やしたところで重いアプリでも使わない限り体感できないだろうな、とあまり期待はしていなかったのですが、実際使ってみると思った以上にサクサク動作。ちょうど、合計 256MB で Win2000 を使っていた頃と同じくらいの体感速度にはなった感じです。WinXP、クラシック表示にしても C1VJ ではかなり重かったので、クリーンインストール手順もまとまったしそろそろ Win2000 に戻そうかな?とも思っていた矢先、嬉しい誤算でした。デスクトップ表示を Luna モードにしても思ったよりいける感じなので、この際 Luna でいってみようか、とも思うくらいです(その分画面は狭くなってしまいますが)。Win2000 の ThinkPad(PenIII-700)よりは流石に苦しいですが、実用にはなりそうです。 タスクマネージャでメモリ使用量を見てみると、WinXP 起動直後の状態で 110MB 程度のメモリを占有しています。これならば合計 256MB でも 100MB 程度は余る計算になるはずなのに、かなり苦しかったのは何故なんでしょう?「増設した」という気分の問題かも、とも思いましたが、今回はパフォーマンスに関しては最初からあまり期待していなかったし。謎なんですが、速くなったので良しとしましょう。うん、満足。 ちなみにメモリを増設したのでそれに比例して休止状態への移行/復帰時間は長くなりました。休止状態って要するにメインメモリの内容をそのまま HDD に書き出しているだけなので、メモリを増設したらその分時間がかかってしまいますが、動作中の速度にはかえられません。 というわけで、思った以上に良い買い物でした>SNC1-256M C1V 系で WinXP を常用しようと思っているなら、買った方が快適になるかもしれません。 |
|
シグマリオン II なんですが、その後いじれていそうであまりいじれていません。なかなか時間が取れなくて、モバイル端末として Web ブラウジングとメールには活用しているものの WinCE そのものを研究する暇がなかなか取れなくて。とはいえ、その起動の速さを活かして就寝前・起床後のメールチェック&Web 巡回端末として私のベッドサイドに早くも定着しつつあります。 そんなシグマリ II の Web ブラウジング環境で、やっぱり気に入らないのはその画面解像度の低さ。多少は我慢できる範囲ではあるものの、縦方向の狭さはどうしようもないもので、これを何とかできる Web ブラウザはないものか、とちょっと探してみたら、あるじゃないですか、いいのが。 そのブラウザ、「ftxBrowser」というタブブラウザです。タブブラウザというと PC 用にも数多くリリースされている「一つのブラウザの中に複数のウィンドウを表示できるブラウザ」のことで、PC 版はそのほとんどが IE コンポーネントブラウザ(IE のブラウジングエンジンを利用して、外見や操作性を改善したもの)でもあります。私も少し前に通常の IE から IE コンポーネントタブブラウザ「Donut」シリーズに乗り換えたところで、ftxBrowser はこの Donut シリーズに外見が近かったので「こりゃいいや」ということで使ってみることにしました。(ちなみに ftxBrowser も IE for H/PC コンポーネントブラウザです) というわけで、IE for H/PC と ftxBrowser の雰囲気をスクリーンショットで比較してみることにしましょう。 掲載したスクリーンショットでは、画面下のタスクバーも非表示設定にしているため、スクリーンショットの画面がシグマリ II の画面サイズに等しいわけで、いかにシグマリ II の画面表示領域が狭いかおわかりいただけると思います。この中での 2 行の違い、というと画面全体の約 20%近くになるので、ブラウザによってずいぶん閲覧性が違ってくるわけですね。私もなかなか気に入りました>ftxBrowser Windows や Palm ほどではないものの、WinCE 用のオンラインソフトも探してみると結構あるものですね。PC でいう Vector や Palm でいう Muchy.com のように WinCE 用アプリが集まっている「Windows CE FAN」 http://www.wince.ne.jp/ というサイトを発見。というかたぶんその道じゃかなり有名でしょうから、単に私の無知というだけなんでしょうけど(^^;いろいろと使えそうなアプリを見つけたので試してみようと思っているんですが、WinCE の概念が今ひとつ分かっていない部分があるのでちょっと戸惑っています。OS や CPU によってダウンロードすべきバイナリが違う、というのは最近の Windows ユーザーにはまず混乱の元なわけで、というか Mac ユーザーでも 680x0 と PowerPC が混在していた頃のユーザーでないと知らないような話な訳で、今時こういうものがあるとは却って新鮮かも。 しかも、今のところ AirH" しか通信手段を持たない私としては、sigII に直接ダウンロードしてフラッシュメモリ上で全てのファイルをやりくりしないといけないわけで、あまりダウンロードしすぎると今度はフラッシュメモリがいっぱいになるし、PC からインストールするのが前提のアプリは LAN なり接続ケーブルがないといけなかったり・・・と制約は多いです。何かしら、母艦となる PC へのアクセス手段がなければいけないのかもしれません。 話は変わりますが、なんか最近 Palm ユーザーの間でもシグマリオン II が流行しているようで。 掲示板で教えていただいたんですが、Palm サイトの大御所「WorP@holic」さんのセカンドサイトとしてシグマリオンサイト「シグマり!シグマれ!シグマ郎!」というサイトがオープンしていました。 http://www.worpaholic.com/sigmare/ WorP@holic のオーナー・ドクター yashimac さんとは WorkPad(現在は CLIE だそうですが)、VAIO C1 つながりで縁があったのですが、最近シグマリオン II および AirH"(CFE-02)までお揃いになってしまって。何かと縁があるなあ(^^; このサイトは軟弱なので(笑)Column でネタのある限りシグマリネタを扱う程度ですが、「シグマり!シグマれ!シグマ郎!」はけっこういろいろ網羅しています。必要な情報にアクセスしやすいように作られていますので、シグマリ初心者でも重宝すること請け合い。お勧めです。 最近 Palm の方は普通に使っていただけで Palm サイトの巡回もおろそかになっていたんですが、久々に巡回してみると「シグマリ II 買いました」というところの多いこと多いこと。やっぱりみんな考えることは一緒なのかなぁ。確かに DoCoMo が販売しているため、後々の通信料で稼いでハードの売り上げは原価(あるいは割れているかも?)でいい、ということにしてもこの性能で実売 \50,000 以下は安すぎるでしょう。 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/20010829/mobile114.htm ↑の記事にもありますが、シグマリオン II はこの市場を破壊してしまうかもしれないほど強力な競争力を持ったマシンだと思います。迷ってるなら、福沢さん 5 人、旅立たせてみる価値はあるかもしれませんよ。 |
|
シグマリ II。けっこう気に入ってしまいました。もう C1 は要らないかも、とは言いませんが、ちょっとしたことなら sigII で用が足せてしまいそうです。というか、今の私の使い方で C1VJ でできて現状の sigII でできないことといったら画像編集とナビくらいだもんなぁ。 使用 2 日経過した時点での雑感みたいなものを、C1 および Palm との比較を中心に述べてみたいと思います。
起動が速いんです。電源ボタンを押して 1 秒で使用可能になるその速さはほとんど Palm と同じ使い勝手を提供してくれます。まさに必要なときに取り出してさっと使える「PDA」というカテゴリに属する製品ならではといったところでしょうか。正確には電源が切れているわけではなくて、常時スタンバイになっているだけなんですが。PC 版 Windows において「スタート」メニューの終了オプションが表示されるべき場所に「スタンバイ」しか選択肢がなかったのはちょっとカルチャーショックでした。 分かってたことなんですが。キーが小さいです。私は体格の割に手は小さいんですが、指だけはしっかり太いんでこのサイズのキーは打ってて窮屈な気分になってしまいます。おそらく慣れによって解決する問題ではありますが、それでも誤って隣のキーを押してしまうという間違いはしばらく続くんでしょうね。でも、キータッチは思ったほど悪くないです。そこそこ打てます。 あと、アルファベットはいいんですが記号系のキー配列がかなり特殊です。あとあまりキーボードオペレーション重視でない作りなので「マウス使わない派」の私としてはちょっと物足りません。まあ、このあたりは Handheld PC だけでなく Palm-sized PC も守備範囲とする WinCE 系の対象の広さが裏目に出ているのかもしれないですね。 Half VGA(640x240)の解像度があるといっても、結局上下はアプリケーションのツールバーと WinCE のタスクバー(こちらは設定で「自動的に隠す」ことも可能ですが)に占有されてしまうため、実際にアプリの実行画面が表示できる領域は画面解像度のせいぜい 3/4 といったところ。上下にフレーム分割されたサイトを閲覧するのはほぼ不可能に近いです。このあたりはむしろフレーム毎に切り替えて表示できる(全てのフレームを一度に表示することは不可能ですが)Palmscape の方が潔いとすら感じます。ま、このあたりも Palm という(ほぼ)統一された画面を持つプラットフォームと WinCE というマシンによって解像度のことなるプラットフォームとの違い、ということができるでしょう。IE for H/PC といっても sigmarion だけのために開発されたわけではありませんからね。 アプリの選択肢が少ないんです。IE や Office がプリインストールされているため(果たして外部ディスプレイ出力を持たない sigmarion で PowerPoint を使ったプレゼンをやることがあるのか?などという疑問はさておき)購入時の状態でもそれほど不満なく使っていくことができるとは思いますが、やっぱり使うほどにいろいろなことがその中でやりたくなるのが PDA。「sigmarion であれがやりたい」と思ったときに実際にそれを実現してくれるアプリが存在しないということがままある気がします(単に私が WinCE 用オンラインソフトウェアの世界を知らないだけなのかもしれませんが)。 このあたりは PC は言うまでもなく Palm だって豊富に Palmware が存在するわけで、ややアプリケーションがメーカー頼みになっている感のある WinCE はちょっと弱い気がしますね。 動作が軽いんです。他の CE マシンってほとんど触ったことがないので sigmarion が特別なのか WinCE マシンが全般的にこうなのかは分かりませんが、けっこうちゃんとしたコンピュータな割には PDA らしくサクサク動きます。Crusoe な C1 は一度アプリが動き出してからは快適なんですが、やや腰が重いしちょっと変わった処理をさせると反応が鈍くなるんですが、sigII はそういう感じがしません。まあ IE にしたって Word にしたって WinXP 用と WinCE 用じゃ全然違うわけで、同じ土俵で比べること自体間違っているのかもしれませんが、でも必要なことの範囲を考えると「必要なときに Windows とほぼ同じ環境がサッと使える」のは WinCE ならでは、でそれでいいのかもしれません。 なんか、使っていて私がシグマリ II に求めているものって「多少いろんなことができるポケットボードかブラウザボード」だったんだな、というのを実感しました。それは用途としては C1VJ と全く違うものでもなければ全くぶつかってしまうものでもなく、WorkPad とも全く違うものでもなければ全くぶつかってしまうものでもないんです。C1 には C1 の、Palm には Palm の「必要とされる場面」がちゃんとあるんだな、と思いました。おそらくこのあたりは使ってみないと分からない感覚かもしれませんし、人によってはこれら 3 種のモバイル機器を手にしてもどれか 1 つないし 2 つは必要なくなるものなのかもしれませんが、少なくとも私はそう感じました。それを一番よく表している言葉が「sigmarion って『何でもできるポケットボード』だね」というものでした(^^; けっこう、重宝しそうです。 実は、シグマリ II で地図を試してみよう、と思いアルプス社の「モバイルアトラス」を買いに走ってみました。で、商品のパッケージを掴んだまでは良かったんですが、レジに向かう途中で 「これって首都圏版じゃん」 ということに気づき、やめてしまいました(^^;というか、首都圏版持っててもあまり意味ないし。 全国版が出たら買おうと思います。早くしてね>アルプスさん やっぱり PDA には地図は必要ですよ。人間に愛が必要なのと同じ理由で。(?) |
|
今年の買い初め。「sigmarion II」を買ってみました。ええ、今年も逝かせていただきます(笑 私がシグマリ II に逝ったきっかけは AirH" でした。最初、WorkPad で AirH" の通信環境を整えてみて、そこそこ使いものになるとは思ったものの、やはり Palm では文字入力に限界があることを感じ、何かしらキーボードのある端末が欲しいなぁ、と思っていたんですよね。Palm にも外付けキーボードというものはあるんですが、コミュニケーションアダプタがユニバーサルコネクタを占有してしまうので PHS とキーボードの同時使用ができないのが致命的でしたし。そんな中、DoCoMo 以外の PHS は使えないようにプロテクトがかけられたはずのシグマリ II で CF 型 AirH" が使えるらしい(シグマリ II よりも後に発売になったため、プロテクトがかかっていないため)という噂 http://www.zdnet.co.jp/mobile/news/0110/03/air.html を耳にし、逝ってみようかと思い立ったわけです。ちょうど新色「ポリッシュガンメタル」が出たところ(ちなみに関西圏では台数限定らしい)だったので、最近ブラックづいている私としては黒系のがんめたかな、と思いガンメタルにいってみました。私の持っているゼロハリのアタッシェ(シルバー)にはマッチしなくなっちゃいましたけどね。 基本的にモバイル環境での Web ブラウジングとメール、テキストエディタを使った文章書きを主目的としていたので、ブラウザの出来がそこそこ良かっただけでも合格点をあげたいですね。ただ、縦方向の解像度を考慮せずにフレームを切ってあるサイトはまともに見れずに辛い思いをしますが・・・。付属のメーラ「MP メール」もマルチアカウント対応で機能的には十分。テキストエディタ「MP エディタ」はメモ帳に毛の生えた程度の機能しかありませんが、ATOK Pocket がプリインストールされているので日本語入力環境は十分です。 基本的に WinCE といっても Windows と同じような感覚で使えるのでとっつきやすくはあるんですが、マン−マシン・インタフェースがノート PC のそれとはずいぶん違う。ポインティングデバイスはタッチパネルディスプレイだし、キーボードは基本的に ASCII に準拠しているもののピッチの狭い独自配列だし。GUI の操作にマウスやポインティングスティックではなくいちいちスタイラスを取り出すのは操作性が悪くなるし、キーボードもタッチタイプ(=ブラインドタッチ)ができるようになるのには多少慣れが必要になるでしょう。まあ、それでも Graffiti だ手書き認識だと言っていた世界よりはキーボードでタイプできる方が圧倒的に高速に大量の文章が入力できる訳なんですが。でも、ちんまいキーボードでちまちま打っているといつか腱鞘炎になりそう。 操作の快適性はけっこう高いです。液晶の反応速度が思った以上に速いので、ストレスなく作業できます。CPU も MIPS 系の VR4131 200MHz と、この CPU がこのクラスのマシンとしてはどの程度のものなのかは分かりませんが、使用感としてはけっこう速いんじゃないかと思います。全体的に WinXP 化した C1VJ よりは軽快な感じすらしますね。 まだちょっとしか使っていないのでこの程度しかレポートできないですが(ちなみにこの Column も sigII で書いています)、しばらくいろいろ試しつつその成果をこの Column でも紹介していきたいと思います。C1 も Palm も持っている私としてはそれぞれと役割的にかぶってくる部分も出てくるでしょうが、どういうシチュエーションでどういう使い分けを行っていくのか、その分析が私自身楽しみだったりもしています。 とりあえず、手始めに無線 LAN からかな。無線 LAN マニアとしては(^^;いずれ地図ソフトなんかも導入してみる予定です。シグマリで歩行ナビ、が最終目標ですが、そこまでお金が続くかどうか・・・新 C1 も欲しいしなあ。 |
|
2002 年、明けましたね。今年もよろしくお願いします。 なんか私自身はあまり新年とかそういう感覚もないんですが、テレビの正月特番とかお雑煮とかそういったものが強制的にお正月気分にさせるもので(^^;でも明後日さっそく出勤なんですが。 さてさて、今年一発目の Column ですが、今日はちょっとネタ系で。 C1MRX の発売日、結局買わずじまいに終わって以来、ずーっと「欲しいなー」ということばかり考えている私ですが、次期モデルこそは買おう、と思っています。TM5800 の生産状況が急激に改善されるとも思えないので、CPU はおそらく 733MHz のまま HDD だけ 40GB に増量されて出てくるんだと思いますが、C1Vx に比べてレスポンスはそれなりに良くなっているみたいなのでそれはそれでいいかな、と。 んで、来るべき次期モデルの型番は何になるか予想してみましょう、というのが今日のネタ。 とりあえずアルファベット順に見てみましょうか。
んー、思いつくアルファベットを並べてみましたが、実際に型番としてありそうなのは「C1MFX」「C1MJX」「C1MNX」「C1MZX」くらいのものでしょうか。個人的に「C1MAX」だったら絶対買うんですが(^^; 米国で発売されているモデル「PCG-C1MV」ですが、米国モデルらしく(?)WinXP Professional プリインストールモデルが用意されるらしい(Ibuki さん情報) http://www.ita.sel.sony.com/support/pc/pcgc1vm_p/softupdates/ んですよね。「Professional」の「P」なんでしょうが、それにしても「MVP」なんて欲しすぎるっ。当然デフォルトで英語キーボードなわけで、個人輸入してでも買っちゃおうかな?とかちょっと思っています。ただ、万が一のサポートが国内で受けられないのが心配。 しかし VAIO 各モデルの型番ってどういう決め方をしているんでしょうね。以前 XR シリーズの発売当時、開発者の方のインタビュー記事で「XR は特に何かの略、とか意味が込められているわけではなくて、響きがマシンのイメージにぴったりだったので XR にした」と仰っていた記憶がありますが、C1「MRX」などの枝番はどうやって決まっているんでしょうね。確か、数字以外の型番がつけられたのって 505EX が初めてだったような。 みなさんは、自分のマシンの型番に何か思い入れはありますか? |
My Diary Version 1.21 [ 管理者:Brown Sugar 著作:じゃわ ] |