VAIO Column 特別編 「PCG-U1」インプレッション
「PCG-U1」インプレッション
最後は C1MSX です。
VAIO U のお陰でちょっと影の薄い C1MSX ですが、注目の Giga Pocket を含めなかなか良いマシンに仕上がっていましたよ。
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PCG-C1MSX。初の Giga Pocket 搭載ノートということで話題性はあるものの、どうしても同時発表の VAIO U にばかり目が行ってしまいがちでちょっと可哀想な気もします。実際、隣り合わせに展示してあるのに VAIO U にばかり人だかりができ、C1MSX はあまり注目が集まっていない感じでした。
C1MSX のハードウェア自体は C1MRX をベースに Crusoe 867MHz、HDD 40GB に強化したもの。マシンとしてはあまり目新しさがないですが、クロック周波数の向上と併せて Crusoe 初搭載の C1V 系よりも CPU 周りのチューニングが進んでいるのか、Crusoe 特有の「引っかかり」のようなものがずいぶんなくなり、使いやすいマシンになったと思います。
C1MRX からリニューアルし、新たに TV チューナ内蔵となったポートリプリケータ。旧 C1MR/MRX ユーザーにも、新ポトリ+Giga Pocket LE のアップグレードキットが用意されるようなので、旧タイプユーザーの方も嬉しいところ。ソニスタの方曰く「もうニューモデルが出たからといって、旧モデルユーザーが新しいサービスを受けられず、買い換えざるを得ないという時代は終わった。今後はできる限りアップグレードキット等を使って旧モデルユーザーにも新しいアプリが使えるようにしていきたい」だそうで。Network VAIO なんかもその一環なのでしょうね。
ポトリには、旧ポトリと同じ Ethernet、アナログビデオ入力端子に加えて TV アンテナ端子がついています。付属の変換ケーブルを介して同軸からミニプラグに変換して接続する形になっています。
タバコの箱よりも一回り大きいくらいのサイズで、けっこう大きいです。どこでもアンテナを接続して TV 鑑賞、ということもないでしょうが持ち運ぶにはちょっと辛いサイズですね。
Giga Pocket LE。LE(機能限定)版なので、MPEG-2 のみ、MPEG-1 での録画ができません。
写真は通常全画面モードでの表示。4:3 の画面をそのまま表示させているので、両端が余っています。
CPU が Crusoe なので動作速度が気になるところですが、ハードウェアでエンコードする録画動作やチューナで受信した映像をそのまま表示する分にはラクラクです。ただ、ソフトウェアデコード処理になる録画データの再生はかなりキツキツだとか。
全画面表示の引き延ばしモード(正式な呼び名は忘れました(笑))。
要するにワイド TV で 4:3 の映像を表示させた状態になってます。縦横比が合わないので番組内容によっては見づらいかも。
全画面表示・ズームモード。
縦横比を保ったまま、できる限り画面全体を使って表示させるモードです。これだと 4:3 のビデオデータは上下が切れてしまうので、字幕スーパー系の番組は厳しいですね。あまり画面上下の情報量が多くない番組では問題ないのでしょうが・・・。ま、この辺の表示モードは番組内容によって使い分け、という感じですね。
ソニータワー 3F での体験会の様子。私は朝一に行ったんですが、オープン直後にも関わらずかなりの盛況。VAIO U の注目度の高さが伺えます。
VAIO U の説明を熱心に聞き入る他のユーザーさん達。
「普段は新機種の展示といっても朝から混雑することはないのですが、今回はかなり反応がありますね」というのは写真の担当者さんの談。どうやら Sony Style の先行予約エントリーだけで入荷予定数を上回っているとか。発売当初はかなりの争奪戦になることが予想されます。
Sony Style のイベントでは必ずといっていいほどオリジナルグッズのプレゼントが行われていますが、今回は FRISK のケースに貼る Sony Style のロゴ入りシールでした。実用性があるのかどうか不明なあたりがまた(笑)ま、携帯ストラップはもう 5 本も持っているんでいいんですけどね(^^;

・・・といったところです。
VAIO U、予想以上に完成度高いじゃないですか。正直、ここまでとは思っていなかったのでびっくりです。でも、現状では「ただ小さいだけ」のマシン、いつでもどこでもサッと取り出して使えるマシンということに終始していて、まだまだ「ユビキタス・ネットワーク」という観点では物足りない(ネットワークアプリやサービスが欠けている)のも事実。将来的にはそういったアプリを乗せることも考えているんでしょうが、ハードウェアはともかくトータルとしては期待していた類のものとは微妙に違っているような気もします。このあたりは初号機ということで、今後に期待ですかね。
C1MSX は完成度の高かった C1MRX を更にブラッシュアップした良いマシン。Giga Pocket LE 抜きでも十分に使えるマシンなのではないでしょうか?確かに、「C1 でそんなに TV を観るか?」と言われれば微妙なところではありますからね(笑)。でも、試みとか愉しみ方という意味では「お遊びツール」としての C1 の良さを更に引き出すことのできるアプリケーションだと思います。個人的には U1 よりも C1MSX の方が魅力的なんだよなあ。

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