VAIO Column 特別編 | 「WPC EXPO 2002」レポート |
「WPC EXPO 2002」レポート |
最後はマイクロソフトの「Tablet PC」ブースと、ThinkPad が 10 周年を迎えた IBM ブースの紹介です。 ※各画像をクリックすると大きい画像が表示されます。 |
ThinkPad は X30 はともかく X31 以降の機種はかなりよさげな感じなので、X31 か X32 のタイミングで仕事マシンも X21 から買い換えようかな、と思っています。Intel 自身、Mobile Pentium 4-M 搭載機の一部を Banias でリプレースしようという戦略に転換し始めたようですし、Banias のパフォーマンスについてはかなり期待していいということでしょう。 Tablet PC は今回初めて体験しましたが、思ったより悪くないんじゃないの?というのが正直な感想。注目度もかなり高まっているようで、私自身今までほとんど気にかけていなかった Tablet PC ですが、ちょっと改めなければならないかな?と思い始めました。 「手書き入力可能な PC」というと、今まではどうしても「手書き文字認識」というところに意識が行きがちで、それに対する最適解がどこのメーカーからも提示されなかったためになかなか製品として成立しなかったというこれまでの経緯がありましたが、どちらかというといろいろなドキュメントファイルやプレゼンテーションファイル等に手書きで赤線や矢印を書き加えてコラボレーションの助けにしたり、ドキュメントの表現力を高めるためのツール、という考え方で使うことに適しているように思います。 ただ、問題はやはり価格になるでしょうか。あくまで「欲しいマシンの選択肢の中に TabletPC としての機能がついていれば、積極的に選択したい」ということであって、最初から「Tablet PC が欲しい」ということはなかなかないと思います。「Tablet PC として」売り出され、「Tablet PC として」の価格設定がなされた製品だとやはり普及は難しいのではないでしょうか。マイクロソフト自身が本気で Tablet PC の普及を考えているのなら、PC ベンダーに多少のリベートを支払ってでも販売価格の引き下げを行わなければいけないような気がします。 というわけで、今回の WPC EXPO は「Tablet PC」と「ホーム AV ネットワーク」が重要なキーワードとなっていました。が、「ホーム AV ネットワーク」という観点では VAIO が一足先にパラダイムを進めていますし、Tablet PC に関しては個人的にそれほど重要視していなかったこともあって、思ったほど収穫はなかったかな、というのが感想です。しかし、各メーカーが確実に「ホーム AV ネットワーク」ということを考え、本気で取り組もうとしていることが分かったことは良かったですね。来年の WPC EXPO で、この分野における現在の勢力図がどのように書き換えられているか、ちょっと楽しみになりました。 |
[Back] [Back to Top Page] | Copyright (c) 1999 - 2005 Brown Sugar. All rights reserved. |