VAIO Column 特別編 「New VAIO Days」レポート
「New VAIO Days」レポート
引き続き、今回もう一つ新登場となったモデル・type B と、type E の新色ライムについて書いてみたいと思います。というわけで、もう少しだけお付き合いください。
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「何もあきらめなかったモバイル」VAIO ノート Z の生まれ変わりとして登場した VAIO type B。ビジネスパーソナルモデル [for biz] および Sony Style 限定モデルとして発表されました。基本的なデザインは PCG-Z1x を踏襲していますが、内面がブラックになり随分イメージが変わっています。
上位モデルで Pentium M 755(2GHz)、SXGA+(1,400x1,050)というスペックはノート PC の中でもかなり高い部類に入ります。グラフィック機能がチップセット内蔵のものになってしまったのはスペックダウンですが、ゲーム用途以外では現存するノート PC の中でもトップクラスの性能といっていいでしょう。とはいってもプリインストールソフトは少なめなので、エンタテインメント用途というよりはビジネスで性能を発揮しそうな製品です。



イメージは PCG-Z1x のそれを継承している type B ですが、残念なことに細部へのこだわりの大部分を失ってしまいました。ラッチレスヒンジの廃止、電源ボタンおよび AC アダプタ端子部の LED 省略、マグネシウムを捨てて樹脂製になり、厚くなった筐体、ヘアライン加工を失った VAIO ロゴ、等々・・・たくさんのものをあきらめてコストダウンを図ったマシンであることがよく分かります。言ってみれば「VAIO ノート Z を VAIO ノート FR の予算で作ったらこうなる」という感じでしょうか(笑)イメージだけは Z に似ているんですが、非常に残念な製品に仕上がっているといえます。



こうしてみるとやっぱり高級感がなくなり、厚ぼったくなってしまっています。VAIO ノート Z の流れはやはり type S と type A に引き継がれた、と言っていいのではないでしょうか。何となく有名人の出来の悪い二世みたいな印象を持ってしまうのは何故でしょう(笑
コストパフォーマンスだけを考えれば確かにいいマシンなんですが、VAIO の持ち味って本来はコストパフォーマンスじゃないと思うんですが、いかがでしょう。




続いて type E のライムカラー。個人的にかなり好きだったオレンジの次のオリジナルカラーですが、これ、ライムというよりは玉虫色というか、コガネムシ色(笑)。オプションのライムマウスがちょっと昆虫っぽく見えましたよ(^^;まあ、ショールームの照明が本体の反射の具合と相まってちょっと妙な色に見えちゃってますが、普通の部屋の蛍光灯下とかではもう少し落ち着いたいい色に見えるのかも。
オレンジのときにはなかったテレビチューナが内蔵されていますし、店頭では買えない色なので type E を買うならソニスタでライムを選ぶのがいいかな、と思ったんですが、オレンジ以上に好みがハッキリ分かれる色かもしれないですね。個人的にはオレンジにテレビチューナ内蔵モデルを追加してほしいところ。




VAIO ではありませんが、新しい CLIE・PEG-VZ90 の展示も始まっていたので見てきました。ブラックのヘアライン加工を施されたフロントパネルに高級感があり、また話題の有機 EL ディスプレイに存在感があるモデルです。最近はムービープレイヤーというと HDD を内蔵したやや大ぶりのポータブル機というイメージが強くなってきているので、こういうフラッシュメモリデバイス中心の製品で動画を再生していると妙に小さく感じてしまいます。とはいっても CLIE のなかでは大きいほう。UX や TJ などの小さい・軽い CLIE を見慣れているとやはり大きく見えることでしょう。



スライド式のボディを開くと、SO505iS や SO506i と共通のディスクジョグをあしらったインタフェースパートが顔を出します。個人的にはディスクジョグはあまり好みではなくて、どちらかというとやはり通常のセンタージョグタイプが最も使いやすいと思っているのですが、薄型化も考えるとどうしてもディスクジョグになってしまうのでしょうね。
VZ90 が有機 EL の画質を最大のセールスポイントとしているだけあって、動画再生時には送り・戻し操作が直感的に行えるという点ではディスクジョグに利がありますが、純粋な PDA としてはこのディスクジョグはちょっと扱いづらいような気もします。逆にハードウェアボタンを極力廃し、ケータイのようにディスクジョグでほとんどの操作を行うようにして、スライドのギミックなんかも省略してもっと薄く軽くしてくれた方が嬉しかったかも。



横から見たところ。厚いです。本体部か液晶部だけの厚さで十分です(ぉ
メモリースティックスロットと CF スロットがついているのは嬉しいですが、この厚さは厳しい。せめて NX80V の CF スロットを閉じたときくらいの厚さならば・・・。ただ、Microdrive や CF が使える(はず)なので、動画再生機能を中心に考え、PDA 機能はあくまでおまけくらいに考えるならば許容できるレベルだと思います。



サンプルの静止画。この映像を見たとき正直言ってビビりました。まさか、ここまできれいだとは・・・。感覚としては、「クリアブラック液晶」の画面よりも色再現性が高い気がします。色の乗りも濃厚で、写真の料理が本当に美味しそうに見えます(笑)画面隅のアイコンも通常の液晶のように青白く写っていないのが分かるでしょうか。今までの CLIE の液晶よりも表示品質が高いだけでなく、カメラを通しても肉眼で見るのとほとんど変わらない風合いです。通常、CLIE の液晶画面を撮るときは画面だけ多少レタッチして色味を変えてアップするのですが、この写真に限ってはほぼ無補正。有機 EL の表示がどれだけすごいか分かるというものです。
でも・・・PDA でまでテレビ観ようとは思わないんですよね(ぉ でも、純粋にデバイスとしてこの有機 EL 液晶は欲しいと思いました。

今回はこんなところです。とはいっても、type A はまだモデルチェンジしていませんし、地上波全チャンネル同時録画のあの「type X」も年内発売だと言われています。となると、今年は冬までにもう一度モデルチェンジがあるのではないか、と思っているのですが、いかがでしょうか。モバイルな人は今回 type T で決まりでしょうが、モバイルにこだわらなければもう少し待ってみるのも面白いかと思います。

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