Cyber-shot Laboratory | メモリースティックアダプタあれこれ |
メモリースティックアダプタあれこれ |
F55K 以降(正確には D700 以降ですが)の Cyber-shot にはメモリースティックが記憶媒体として採用されています。それだけではなく、最近では携帯音楽プレイヤーをはじめとしたあらゆるソニー製品にメモリースティックが採用され始めました。このメモリースティックを専用スロットのない PC で読み書きする場合には当然アダプタが必要になります。 というわけで、今回はいくつか発売されているアダプタのうち私の所有する 3 製品について比較してみます。 ※各画像をクリックすると大きい画像が表示されます。 |
まず、ノート PC に最適なのがこの PC カードアダプタ。Z505 や SR には標準でメモリースティックスロットがついていますが、これを使えば他のノート PC でも読み書きできます。また、R シリーズや MX のような PC カードスロットを備えた PC にも利用可能です。R のカードスロットを利用している人って案外少ないと思うので、このカードを挿しっぱなしにしておくというのもアリでしょう。青い方がメモリースティックの発売と同時に出た「MSAC-PC1」で、赤い方が速度を向上させた新バージョン「MSAC-PC2」です。メモリースティックスロットの横にイジェクトボタンがあり、これを押すとメモリースティックが排出される仕組みになっています。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
カードにメモリースティックを挿入して PC カードスロットにセットすると、自動的に「ハードウェアウィザード」が起動します。ここで「既存のドライバの中から・・・」を選択し、「標準 IDE/ESDI ハードディスクコントローラ」を指定するだけでメモリースティックが認識されます。デバイスマネージャ上では IDE ハードディスクとして認識されているようです。また、ドライバはメモリースティックの容量ごとに導入してやる必要があります。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
これらの PC カードアダプタはレガシーな 16 ビットカードである上に、VAIO の PC カードスロットは(少なくとも 505EX のは)ややクセがあるらしく他の PC カードと挿しかえるとうまく動かないときがあります。カードやメモリースティックを交換するときはちゃんとタスクトレイの PC カードアイコンから PC カードを停止させて抜き差しした方が安全確実だと思います。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
で、こちらは USB 対応のメモリースティックリーダ/ライタ「MSAC-US1」。 USB 接続なので PC カードアダプタに比べて取り扱いが非常に楽です。サポートページにて Windows 2000 対応ドライバも提供開始されました。 ちなみに、同様の製品はアイ・オー・データ機器からも発売されています。おそらく MSAC-US1 と OEM 元は同じだと思いますが・・・。ちなみにこちらはあまり VAIO カラーではないので VAIO っぽさにこだわりたい人には純正品の方がオススメですね。 |
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メモリースティックと比較するとこんな感じ。カラーはどちらかというとデスクトップ VAIO 系の VAIO カラーです。 まあ、VAIO ノートには PC カードアダプタを使う方が一般的だと思うのでデスクトップ VAIO に合わせたのは当然でしょうね。でも、付属の USB ケーブルが普通のグレーなのでイマイチ合っていません。ここはサードパーティから出ている(純正品も出ていますが)VAIO カラーのケーブルにでも買い換えた方がマッチしそうです。付属のケーブルは一応ソニーのロゴ入りですが・・・。 |
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メモリースティックの抜き差しはボタンを押す PC カードアダプタとは違い、トグル式になっています。メモリースティックを挿しこむと「カチッ」と音がしてセットされ、抜くときはメモリースティック自体を一度押しこむことで排出される仕組みになっています。 また、スロット付近には赤い LED でアクセスランプがついているのでアクセス中に間違って抜いてしまうこともなく安心です。 |
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デバイスマネージャではこのように見えています。こちらは PC カードアダプタと違って汎用ドライバでは動作しないので、付属の CD-ROM からドライバをインストールします。 PC カードのように「PC カードスロットさえあればどのマシンでも動く」というわけにはいきませんが、「ドライバさえ入っていればいつでも抜き差し可能」というメリットがあります。認識に不安を抱える PC カードに比べるとこれは大きなアドバンテージではないでしょうか。 |
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「マイコンピュータ」からは「リムーバブルディスク」として認識されています。いわゆる USB 接続の MO ドライブなどと同じ感覚ですね。そのため特にメモリースティックの容量によってドライバを入れなおす必要はなく、気軽に抜き差しができます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
というわけで、以上 3 製品について簡単にベンチマークを取って比較してみました(比較用に HDD 東芝 MK6412MAT のデータも掲載しておきます)。使用したメモリースティックは 32MB のもの(MSA-32A)です。
ハードディスクと比較するとやはりお話にならないくらい遅いのですが、メモリースティックの仕様では最大 1.5Mbps ということなので仕方ないでしょう。仮にメモリースティックがもっと速かったとしても、PC カード(CardBus 未対応)や USB(1.1 仕様では最大 12Mbps)の速度がボトルネックになってしまうでしょうし。 「メモリー」という名前からこれにアプリを入れておけば HDD よりも速い!?という幻想を一瞬だけ抱いたのですが、よくよく考えてみるとこれは PC のメインメモリに使われている DRAM ではなくフラッシュメモリの一種なんですよね。しかし、小さいアプリ(オンラインソフトなど)ならば十分実用になる速度なのでメモリースティックにデジカメで撮った写真とフリーの画像ビューワ(「Susie」や「IrfanView」など)を入れて家族や友達にプレゼントする、という使い方もいいんじゃないでしょうか。 |
というわけで、私の持っているメモリースティックアダプタ 3 種類を比較してみました。今までは PC カードアダプタしか持っておらず、写真データをデスクトップ機でレタッチしたいときは一度 PC カード経由で VAIO に保存、それから LAN を介してデスクトップに送る、という手順を踏んでいてすごく面倒だったんですが、USB アダプタが出たおかげで直接デスクトップ機から読み書きできるようになり非常に重宝しています。 また、データやドライバをメモリースティックに保存しておいてフロッピー代わりにも利用しています。Zip や MO とは容量的には比較になりませんが、普段扱うデータのやりとりならばメモリースティックでも十分だと思います。特に LAN が不調で PC 間のデータのやりとりができなくなったときにはこのメモリースティックが活躍してくれています。 |
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