Road to Home Theater ホームシアターへの道

DVD プレイヤー DVP-NS900V


このプレイヤー、なんとガンマ補正機能がついています(リモコンの「画質調整」ボタン→「メモリー」メニューから入れます)。さすがはソニーのミドルグレード(といっても上から二番目なので高い方か)プレイヤー。どんなソースでもそつなく表示できるブラウン管はともかく、ソース及びモデルによって表示品質の大きく異なるプロジェクタを利用する際にはかなり重宝しそうです。しかも、プロジェクタの画質調整は多くていくつかのプリセットと二、三のユーザーメモリーしか記憶できないため、DVD ソフトによって細かい設定を使い分けることは難しいのですが、NS900V 上で行ったガンマ補正は DVD 200 枚まで記憶できる仕様になっているため、よほど大量の DVD ソフトを所有している向きでもほとんどのソフトの設定を記憶しておけるのではないでしょうか?
ちなみに、このガンマ補正機能は NS915V の方には搭載していない模様。多少古くても上位機を買って良かった、と後になって思いました。



プレイヤーの映像出力設定画面。
モニタの縦横比設定やプログレッシブ/インターレースの切り換え等ができます。プログレッシブ/インターレース切り換えは本体背面のハードスイッチでも設定可能ですが、一般的にはソフトスイッチの方が切り替えが簡便かもしれません。



音声出力の設定画面。
DVD はともかく、SACD のマルチチャンネル出力はデジタル出力できない(DVP-NS900V 発売時点では SACD マルチチャンネルをデジタル出力する規格が策定されていなかったため)ので、5.1ch をアナログマルチチャンネル出力からアンプのマルチチャンネル入力に接続した上で、プレイヤー側でマルチチャンネル出力を設定する必要があります。
設定はマルチチャンネル出力をオンにした後、 AV アンプと同様に各スピーカの有無・サイズ(Large/Small)・リスナーからの距離を入力します。ちなみに私はこれを忘れていたので SACD を入れても音が出ない(最初デジタルケーブルでしか接続していなかったため)と焦りました(^^;

・・・というわけで、さっそくマルチチャンネル出力の設定を済ませ、SACD を視聴してみました。
ソースはヨドバシカメラで無料配布していた SACD デモディスク、「2001 Multi-Channel DEMONSTRATION DISC」というものです。五嶋みどり、工藤重典、BIRDLAND、T-SQUARE plus の 4 曲がマルチチャンネル収録されています(2ch 再生もできるけど)。

これは・・・すごいかも。「音に包囲されている感じ」というのはこういうのをいうんですかね?まるでコンサートホールで聴いているかのような臨場感があります。
「マルチチャンネル」といっても必ずしも映画の音響のように音源の位置が激しく動き回るのではなくて、どちらかというとマルチチャンネルのスピーカにうまく反響の成分を割り振ってバーチャルリアリティを作っている感じ。T-SQUARE plus の「TRUTH21c」あたりはフュージョンということでスピーカごとに楽器を割り振ったような作りになっていますが、それはそれで自分がバンドの一員としてステージに立っているかのような感覚があって面白いです。言葉ではなかなかこの感覚が伝えられないのがもどかしいところ。

SACD の音自体は確かに CD の PCM 音源よりも良くて、倍音がたくさん入っている、というか密度の高い感触があるのですが、いずれも通常版の CD と聴き比べているわけではないのでホントのところはよく判りません。現在のウチの環境じゃそこまで明確な差は意識できないような気もします。でも MD と CD を聴き比べたときくらいの音の厚みの違いを感じるので、SACD の方が情報量が多いというのは判るような。今度何か手持ちの CD の SACD 版を購入して聴き比べてみようかな。
SACD マルチチャンネルに関しては、ちょっと新しい楽しみを発見したかも、という感じです。かといって今後全ての音楽 CD が SACD マルチチャンネルになっていくわけもありませんし、2ch で作るサラウンドとはまた種類の違う音楽の楽しみ方になるのでしょう。個人的にはどちらかというとマルチチャンネル録音されたライヴ CD なんかが聴いてみたいですね。でもそれだったらビデオ入りの 5.1ch なライヴ DVD の方がいいか。
今のところ SACD は(2ch、マルチチャンネルを問わず)ほとんどがクラシックかジャズのタイトルなのですが、管楽器や弦楽器の深みのある音を再現するのにこそ相応しいメディアだと思うので、一般的ないわゆるポップスがほとんど SACD 化されないのは仕方のないところでしょう。でも、ウチの環境でもちょっとは SACD のポテンシャルみたいなものが見えたような気がするので、せっかくだから久しぶりにクラシックを聴いてみてもいいかな、という気がしています。



■現在のシステム構成:
プロジェクタ SONY CPJ-A300
スクリーン Unknown 60inch Screen
モニタ SONY WEGA KV-25DA55
フロントスピーカ ONKYO D-50
センタースピーカ ONKYO D-20C
リアスピーカ TANNOY CPA5
サブウーファ YAMAHA YST-SW205
AV アンプ SONY STR-DB1070
DVD プレイヤー SONY DVP-NS900V
MD プレイヤー SONY MDS-S50
ゲームマシン SONY PlayStation 2 SCPH-10000
VHS ビデオデッキ SONY SLV-R350

■現在のネットワーク構成:


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