Road to Home Theater ホームシアターへの道

スクリーンの導入とプロジェクタ天吊りの巻
ようやくスクリーンを導入しました。

せっかくいいプロジェクタを導入したものの、60 インチの簡易スクリーンでは HS10 本来の画質を満喫できない、と常々考えてはいたのですが、なかなか先立つものもなく(涙)ちまちま小さいスクリーンで見ていたのですが、友人を自宅に招待して鑑賞会をやるにはスクリーンはちゃんとしたのでないと!と思い、一念発起してスクリーン周りの環境を整えてしまいました。

キクチ科学研究所「MTSR-80HDAM」    \55,200 (税抜、ビックカメラ有楽町店



キクチの「グレイマットアドバンス」ワイド 80 インチ・スプリングローラータイプです。本当はどちらかというとオーエスのスクリーンに憧れていたのですが、液晶プロジェクタにはオーエスのピュアマット II よりもキクチのグレイマットの方が相性が良いと聞き、キクチにしてみました。非使用時には収納しておきたいこと、使うときにはサッと出せるようにしたいことからスプリングローラータイプを。掛図式は出し入れが面倒ですし、床置立上式はセンタースピーカの置き場所に困りそうなので却下。電動は・・・さすがに手が届きません(^^;



このスクリーン、「グレイマット」といいますが、幕面は一見ホワイトマットに見えます。ハッキリとしたグレーではないんですね(というか裏打ちがグレーだからなのか?)。
ちゃんとしたスクリーンだから当然と言えば当然ですが、今までの簡易スクリーンとは違ってシワは寄らないし、何より大きい!6 畳の短辺側の壁ほぼいっぱいに広がります。事前に採寸してイメージしていたよりも大きかったのでびっくりしました。これ以上大きいとスピーカを置く場所がなくなるばかりか、HS10 の当社距離では幕面いっぱいに投射しきれないので、ちょうどいいサイズを選択できたと言えそうです。

スクリーンの設置にはイタリア Manfrotto の AutoPole を使用。

Manfrotto「AutoPole 032B」    \15,300 ×3 (税抜、ヨドバシカメラマルチメディア京急川崎



Manfrotto はカメラの三脚メーカーとしてはかなり有名で、またこの AutoPole は照明機材の設置だけでなく、今回のようなスクリーンの設置や楽器店でのキーボードの展示等にもよく使われます。業務用の定番製品だけあって、かなりの安定感があります。安くあげるためにホームセンターで適当な突っ張りポールを買ってきても良かったのですが、スプリングローラーのスクリーンはかなり重くなるので奢ってみました。というか、半分自己満足なのですが(ぉ
AutoPole にはブラックとシルバーがあり、今回のようにリビングルームに設置することを考えたらスクリーン非使用時に空間に対して違和感の少ないシルバーの方が良かったような気もしますが、プロジェクタからの光が反射するのをさけたかったことと、シルバーにしてもどうせジョイント部や金具が黒では却って浮いてしまうかも、という判断のもとブラックを選択しました。

この AutoPole に取付金具を使ってスクリーンを固定するのですが、Web を探し回っていたところ、ニッシャ技研というメーカーがホームシアター向けの設置金具を「DREAM/SQUARE」というシリーズで多数ラインナップしているのを発見しました。
この中の汎用取付金具である「スーパークランプ」と、プロジェクタの設置用にプロジェクタ設置台を発注。

ニッシャ技研「DST-107-B」    \7,040×3 (アバック Web-Shop
ニッシャ技研「DST-115SSS」    \6,240 (アバック Web-Shop

AutoPole にスーパークランプを噛ませ、このクランプに直接ネジ留めすることでスクリーンを取り付けています。しかしこのクランプ、届いてみたらポールと同じ Manfrotto 製(QUICK ACTION SUPER CLAMP #635)だったという(笑)それなら普通にヨドバシで取り寄せれば良かった・・・。



プロジェクタは天吊りに。といっても賃貸ゆえ天井に穴を空けるわけにもいかないので、これも AutoPole とニッシャのプロジェクタ設置台で固定します。
天吊りにしたのは、テレビの高さとの兼ね合いでスクリーンの設置高が高くなってしまい、スタンドを置くよりも天吊りした方が良かったことと、プロジェクタを頭上高いところに逃がすことで極力プロジェクタの動作音を遠ざけようという狙いがありました。今まではスタンドがなくてソニスタの箱を重ねて台にしていたのですが(笑)部屋も広く使えるようになって一石二鳥です。
そういうわけで設置関係だけでなんだかんだスクリーン本体よりお金がかかってしまったことは秘密だ(ぉ



こうしてプロジェクタはほぼ天井に近い位置から逆さ吊りになりました。HS10 は元々天吊りでの使用も想定に入れてあり、投射映像の天地を反転させる機能も当然のごとくついています。なんかこういう設置の方が本格的で、映画を見るのも気が引き締まる思いがするのは気のせいでしょうか(^^;
しかし高い位置に固定してしまうと本体内蔵のメモリースティックスロットが使えなくなってしまいますが・・・今までだって一度として挿したことはないので、問題ないかな(笑



スクリーンは天井いっぱいよりも少し低めに取り付けてみたところ、ちょうど底辺がテレビの上端にぴったり来るくらいの位置になりました。この高さに合わせてプロジェクタの映写角を調整。WEGA が 25 インチと高さがそれなりにあるため、最悪はスクリーンをテレビを覆うような形で設置しなくてはならないかな、などと考えていましたが、いい感じに設置することができました。多少テレビの天板にプロジェクタの光が反射しますが、どうしても気になるようなら黒い布でも被せることにしようと思ってます。今のところそれほど気にはなっていませんが・・・。



画質については、ちゃんと裏打ちされた本格的なスクリーンということで今まで使っていた簡易スクリーンより全然良い画を見せてくれています。サイズが大きくなったこともさることながら、メリハリのきいた画になり、観ていてとても楽しい気分にさせてくれます(写真ではちょっとキツい発色に見えますが、実際はもっと落ち着いています。ちなみに投射画面写真は DSC-F707 のオートモードで撮影し、サイズ変更以外は無修正)。
元々が液晶プロジェクタなので、完全に黒浮きを抑えることができるわけではありませんが、それでも HS10 の「シネマブラック」モードの力もあってかなり黒は沈むようになったと思います。

解像感は申し分ありません。液晶プロジェクタにつきものの格子模様も、



これくらいまで近寄らなければ見えませんし。それよりも、80 インチクラスにまで引き延ばすと今度は DVD の解像度の方が物足りなく感じ始めました。DVD の解像度よりも HS10 のスペックの方が高いわけですからね・・・MPEG のブロックノイズやモスキートノイズを抑える機能を備えた最新の DVD プレイヤーにしないと、これは解決できないかも・・・突き詰めると Blu-ray や D-VHS じゃないと物足りなくなってくるのでしょうが・・・。いや、でも、映像系は十分満足いくシステムができあがってきたと思います。


この設置が完了してから見つけたのですが、小学館「Digital DIME」にまったく同じような設置を実践している記事がありました。やっぱり賃貸住宅ではこういうやり方ってかなり一般的なのでしょうか。
http://www.digital-dime.com/roadtest/nakazawa/rt_005_01.html

あと、時間を見つけて HS10 のガンマ補正など画質の追い込みにも挑戦してみたいと思います。まあ、今の状態(HS10 無調整+シネマフィルタ装着+シネマブラック ON+シネマモード+グレイマットアドバンス)でも十分美しいと思っているのですが、少し潰れがちな暗部の立ち上げを何とかしてやれればもっといい画になると思うので。

こうして画質面ではかなり満足いくシステムにはなったのですが、幕面が高めなので今までのように床にクッションを敷いただけでは非常に首が疲れます。今は映画を観るときは暫定的に PC デスクで使っている椅子を持ち込んで座っているのですが、これでは友人を招いて観賞会というわけにもいきませんし・・・スピーカももう少し大きめのものに買い換えたい気はしているのですが、とりあえずソファを購入する方が先決かな・・・。

■現在のシステム構成:
プロジェクタ SONY Cineza VPL-HS10
スクリーン KIKUCHI MTSR-80HDAM
モニタ SONY WEGA KV-25DA55
フロントスピーカ ONKYO D-50
センタースピーカ ONKYO D-20C
リアスピーカ TANNOY CPA5
サブウーファ YAMAHA YST-SW205
AV アンプ YAMAHA DSP-AZ2
DVD プレイヤー SONY DVP-NS900V
CD プレイヤー SONY SCD-XB7
MD プレイヤー SONY MDS-JB940
ゲームマシン SONY PlayStation 2 SCPH-10000
VHS ビデオデッキ SONY SLV-R350
サラウンドヘッドホン SONY MDR-DS8000


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