sigmarion II シグマリオン II

C1/Palm ユーザーにとってのシグマリ II
シグマリ II。けっこう気に入ってしまいました。もう C1 は要らないかも、とは言いませんが、ちょっとしたことなら sigII で用が足せてしまいそうです。というか、今の私の使い方で C1VJ でできて現状の sigII でできないことといったら画像編集とナビくらいだもんなぁ。
使用 2 日経過した時点での雑感みたいなものを、C1 および Palm との比較を中心に述べてみたいと思います。

  • 起動が速い!

  • 起動が速いんです。電源ボタンを押して 1 秒で使用可能になるその速さはほとんど Palm と同じ使い勝手を提供してくれます。まさに必要なときに取り出してさっと使える「PDA」というカテゴリに属する製品ならではといったところでしょうか。正確には電源が切れているわけではなくて、常時スタンバイになっているだけなんですが。PC 版 Windows において「スタート」メニューの終了オプションが表示されるべき場所に「スタンバイ」しか選択肢がなかったのはちょっとカルチャーショックでした。

  • キーが小さい!&独自配列!

  • 分かってたことなんですが。キーが小さいです。私は体格の割に手は小さいんですが、指だけはしっかり太いんでこのサイズのキーは打ってて窮屈な気分になってしまいます。おそらく慣れによって解決する問題ではありますが、それでも誤って隣のキーを押してしまうという間違いはしばらく続くんでしょうね。でも、キータッチは思ったほど悪くないです。そこそこ打てます。
    あと、アルファベットはいいんですが記号系のキー配列がかなり特殊です。あとあまりキーボードオペレーション重視でない作りなので「マウス使わない派」の私としてはちょっと物足りません。まあ、このあたりは Handheld PC だけでなく Palm-sized PC も守備範囲とする WinCE 系の対象の広さが裏目に出ているのかもしれないですね。

  • 画面が狭い!

  • Half VGA(640x240)の解像度があるといっても、結局上下はアプリケーションのツールバーと WinCE のタスクバー(こちらは設定で「自動的に隠す」ことも可能ですが)に占有されてしまうため、実際にアプリの実行画面が表示できる領域は画面解像度のせいぜい 3/4 といったところ。上下にフレーム分割されたサイトを閲覧するのはほぼ不可能に近いです。このあたりはむしろフレーム毎に切り替えて表示できる(全てのフレームを一度に表示することは不可能ですが)Palmscape の方が潔いとすら感じます。ま、このあたりも Palm という(ほぼ)統一された画面を持つプラットフォームと WinCE というマシンによって解像度のことなるプラットフォームとの違い、ということができるでしょう。IE for H/PC といっても sigmarion だけのために開発されたわけではありませんからね。

  • アプリが少ない!

  • アプリの選択肢が少ないんです。IE や Office がプリインストールされているため(果たして外部ディスプレイ出力を持たない sigmarion で PowerPoint を使ったプレゼンをやることがあるのか?などという疑問はさておき)購入時の状態でもそれほど不満なく使っていくことができるとは思いますが、やっぱり使うほどにいろいろなことがその中でやりたくなるのが PDA。「sigmarion であれがやりたい」と思ったときに実際にそれを実現してくれるアプリが存在しないということがままある気がします(単に私が WinCE 用オンラインソフトウェアの世界を知らないだけなのかもしれませんが)。
    このあたりは PC は言うまでもなく Palm だって豊富に Palmware が存在するわけで、ややアプリケーションがメーカー頼みになっている感のある WinCE はちょっと弱い気がしますね。

  • 動作が軽快!

  • 動作が軽いんです。他の CE マシンってほとんど触ったことがないので sigmarion が特別なのか WinCE マシンが全般的にこうなのかは分かりませんが、けっこうちゃんとしたコンピュータな割には PDA らしくサクサク動きます。Crusoe な C1 は一度アプリが動き出してからは快適なんですが、やや腰が重いしちょっと変わった処理をさせると反応が鈍くなるんですが、sigII はそういう感じがしません。まあ IE にしたって Word にしたって WinXP 用と WinCE 用じゃ全然違うわけで、同じ土俵で比べること自体間違っているのかもしれませんが、でも必要なことの範囲を考えると「必要なときに Windows とほぼ同じ環境がサッと使える」のは WinCE ならでは、でそれでいいのかもしれません。

  • やっぱり「何でもできるポケットボード」なのかも!

  • なんか、使っていて私がシグマリ II に求めているものって「多少いろんなことができるポケットボードかブラウザボード」だったんだな、というのを実感しました。それは用途としては C1VJ と全く違うものでもなければ全くぶつかってしまうものでもなく、WorkPad とも全く違うものでもなければ全くぶつかってしまうものでもないんです。C1 には C1 の、Palm には Palm の「必要とされる場面」がちゃんとあるんだな、と思いました。おそらくこのあたりは使ってみないと分からない感覚かもしれませんし、人によってはこれら 3 種のモバイル機器を手にしてもどれか 1 つないし 2 つは必要なくなるものなのかもしれませんが、少なくとも私はそう感じました。それを一番よく表している言葉が「sigmarion って『何でもできるポケットボード』だね」というものでした(^^;
    けっこう、重宝しそうです。
こんなところですね。何か長所・短所ともに遠慮なく書いてしまったような気がしますが、良いところも悪いところも全て納得ずくで購入したものなので、それで不満に思うことはほとんどありません。そういうときは C1 なり Palm なりを使えば済むことですからね。

実は、シグマリ II で地図を試してみよう、と思いアルプス社の「モバイルアトラス MX」を買いに走ってみました。で、商品のパッケージを掴んだまでは良かったんですが、レジに向かう途中で

「これって首都圏版じゃん!」

ということに気づき、やめてしまいました(^^;というか、首都圏版持っててもあまり意味ないし。
全国版が出たら買おうと思います。早くしてね>アルプスさん

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