VAIO Laboratory サイバーマウス IntelliMouse Explorer
サイバーマウス IntelliMouse Explorer
マイクロソフトから「IntelliMouse Explorer」が発売されました。これがなんと、「ボールがない」マウスなんです。ボールがないということは、面倒な手入れも必要ないだけでなく、ボールの代わりに内蔵のカメラでスキャンして移動を検知するという原理のもので、マウスパッドすら必要としないすごいマウスです。
私はどちらかというと手が小さい方で、ソニー純正 USB マウスやロジクール製品などがしっくりきます。それで、いわゆる「ナス型」で大きなインテリマウスはいまいち手になじまないので遠慮していたんですが、発売前からあちこち(雑誌やWebの記事など)でかなり高い評価を得ていたので気にはなっていました。そしていざ発売となったら、いち早く手に入れたみとみさんはあまりに勧めるし、秋葉原や新宿などの販売店では軒並み売り切れという情報が入っていたので「そんなにいいのかな〜?」と思っていたんです。そんな折、別の用事でふらっと川崎のヨドバシに行ったら件の IntelliMouse Explorerが。瞬間「レア物ゲット!」的な感覚が働いていつの間にかレジに並んでいる自分がいました(自爆)。
まあ、徐々に品薄状態は解消されるとは思いますが、原稿執筆時点ではまだレア物・新し物ということでとりあえずレポートです。
※各画像をクリックすると大きい画像が表示されます。

これが IntelliMouse Explorer。裏面を見ると確かにボールがなくなっており、その代わりに「インテリアイ」と呼ばれるカメラがついていて、これで机上(でない場合もありますが)の模様をスキャンして動きを読みとる方式になっています。このこのデザイン、いわゆる「エルゴノミクスデザイン」というやつですね。普通の IntelliMouse の「ナス型」にくらべ、ずいぶん洗練されたデザインという印象を受けます。しかし、個人的には旧型の IntelliMouse PRO の形の方が好みです。また、PRO で採用されていたサイドのラバーグリップは残念ながら今回は見送られています。その代わり親指が当たる部分にサイドボタンが 2 つついていて、デフォルトではこれがブラウザの「進む」「戻る」に割り当てられています。これは Web ブラウジングにはちょっと便利な機能ですね。
マウスのインストールに関する注意です。
いきなり USB ポートにコネクタを差し込むのではなく、先に付属 CD-ROM からドライバソフトをインストールして、それからマウスを差し込みます。こうしないとマウスが正しく認識されず、ホイールの操作などがうまくいかなくなります。
現在私の 505 は Windows 98/2000 beta3 のデュアルブートになっているため、両方の OS にマウスをインストールするのですが、Windows 2000 beta には注意が必要です。普通に CD-ROM のセットアッププログラムを走らせると、「このバージョンの Windows にはインストールできません」という旨のエラーメッセージが出てインストールができません。そこで、「ファイル名を指定して実行」より「G:\SETUP\SETUP.EXE WIN2000」を指定して実行します。すると、問題なくインストールが完了します(CD-ROM のルートディレクトリにある「SETUP.EXE」では「WIN2000」オプションが利用できません)。
マウスを USB ポートに差し込むと、マウスのしっぽの部分がぼんやりと赤く光ります(写真は発行している様子がよく分かるように照明を落としています)。この「サイバー」な感じがミョーに VAIO にしっくりきたりするんですよね。しかしこれ、マウスの受光部とは別にわざわざ LED がつけてあるんですね。このあたりにもこだわりが感じられます。うん、高いだけのことはある。
裏側を見たところ。LED が発光しているのがよく分かると思います。
これ、マウスを持ち上げたり裏返したりすると 1 秒くらいで即 LED が暗くなり、マウスが浮いている状態ではマウスが動かなくなるんです。原理的にはマウスを浮かせていてもちゃんと使えるはずなんですが、マウスが浮いた状態でマウスカーソルが動いてしまうのはかえって不便です。そのあたりがちゃんと処理されていたのはすごいですね。
ちなみに、この写真は LED が暗くなる一瞬前の様子です。
で、これが LED が暗くなった状態。
VAIO に IntelliMouse Explorer を接続してみた図。こうしてみるとマウスの大きさがよく分かると思います。
マウス自体は VAIO カラーではないのですが、シルバー系なのでいわゆる「銀パソ」にぴったりだと思います。しかしデスクトップ機でも使える仕様(USB−PS/2 変換アダプタも付属)なのでケーブルが長くてちょっと煩雑な感じ。
私が所有しているマウスと大きさを比較してみました。左からソニー PCGA-UMS1、IBM ScrollPoint、MS-IME(笑)です。真ん中の ScrollPoint が標準的サイズなので、IntelliMouse がいかに大きいか分かります。
実際の使用感としては、おそらくこの 3 種の中で IntelliMouse がクリックボタン・ホイール共に最も軽い感触です(ScrollPoint はレバー式ですが)。私はなるべくクリック間の重いものの方が好きなのでイマイチかな?まあ、この辺は完全に好みの問題ですが。あと、小さい方の 2 つが基本的に指先を使って動かす類のものであるのに対して、IntelliMouse は掌が完全にホールドされてしまうので手首で動かす感じになります。慣れればこのフィット感は離れられないかもしれませんが、小さめのマウスが好きな私には今ひとつ・・・といった感じですね。

この他に特筆すべきは、ポインタの感度の良さでしょうね。マウスの内部処理速度が 18MIPS(Million Instruction Per Second)というとてつもない数字(通常のマウスは 1.5MIPS)であるため、指先の微細な動きにも正確についてくる感じがします。初めて USB マウスを使ったときもけっこう感度がよくて驚いたのですが(おそらくインタフェースの速度が上がったせいでしょう)、これはその比ではないです。フォトレタッチやドローソフトに最適ですね。ある程度のことならタブレットなしでもかなりいけると思います。
また、サイドボタンは確かに便利なんですが、私はどちらかというとキーボードオペレーション派なのでそんなに使わないかな?ある程度このサイドボタンに慣れてしまったらサイドボタンなしのマウスには戻れなくなってしまうのかもしれませんが。
結局のところ、私はやっぱり小さめのマウスの方が好きですね。PCGA-UMS1 やロジクールのやつなんかがちょうど良い感じ。なんか、IntelliMouse 系はフィットしすぎて気持ち悪い気もします。でも慣れればこっちの方が扱いやすいのかも・・・。
あと、不満な点!ケーブルがグレーなのに、USB コネクタが黒!これはちょっとイヤでしたね。他の同社製 USB 機器とパーツを同じくしてコストダウンを図ったのかもしれませんが、せっかくだからここはグレーにして欲しかったですね。ま、細かいことかもしれませんが。
まあ、全体としては操作性も良いし、かなり良いのではないでしょうか。さすが「マイクロハード」の製品だけはありますね(^^;
とりあえず、このまま遊ばせておくのももったいないので、IntelliMouse Explorer は(大きいので)自宅で VAIO を使うときに、小さい PCGA-UMS1 は持ち運ぶときに・・・という風に使い分けていこうかな、と思っています。

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