VAIO Laboratory VAIO カメラ PCGA-VC1
VAIO カメラ PCGA-VC1
1999 年末、VAIO の楽しみをより広げる周辺機器シリーズ「VAIO GEAR」が発表になりました。最初に発表されたのは「VAIO カメラ」「Music Clup」「infoCarry」「USB ジョグコントローラ」の 4 種類です。それぞれ USB 端子を備えており、VAIO の USB ポートを利用して簡単に活用できるようになっています(2000 年 5 月現在、Windows 98 プリインストールモデル以外では正式な動作保証はされていませんが)。私としてはジョグコントローラと infoCarry にはあまり興味が沸かなかったのですが、先にご紹介した Music Clip と、いわば全ての VAIO を C1 化する VAIO カメラは第一印象でかなりソソられたので買ってしまいました(^^;
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これが「VAIO カメラ PCGA-VC1」の実物写真。C1 のカメラ「MOTION EYE」をそのまま取り外したような感じです。
スペックとしては C1XE クラス、41 万画素を備えているようです。このサイズで画素数的には初代 Cyber-shot を超えているというから驚きです。
ちなみに、レンズ周辺のリングを回転させることによってフォーカスを合わせることができます。
VAIO カメラは動画対応ということで、ピンマイクも付属しています。これを 505 であればマイク端子に挿してやるんですね。
しかしこういう細かいところにも VAIO のロゴ。当然 VAIO カラーですし。このあたりのこだわりがいかにもソニーらしいというか。
ちょっとしたキャリングポーチも付属しています。しっかり VAIO のロゴがエンボスで入っていて満足度高し。サイズ的にはちょうどカメラとマイクが入るくらいであまり余裕はありません。
505 に装着してみたところ。
クリップで引っ掛ける感じで液晶上部に固定するのが一般的でしょう。クリップはバネ式である程度広げられるため、A4 ノートの液晶のような多少厚みのあるものにも使えそうです。
それにしてもこのクリップにまで彫り込まれたロゴが泣かせます(笑)。
デスクトップ機にはさすがにクリップで留めることができないので、付属の足をつけて設置することになります。付属の両面テープで固定することによってディスプレイの上に配置してもずれたり落ちたりしないと思います。
本体には C1 と同様の「Capture」ボタンがついています。これは付属ソフト「Smart Capture」上のキャプチャボタンと同じ役割を果たしてくれます。自分撮りをするときはアプリ画面のキャプチャボタンを押せばいいのですが、カメラを別の方向に向けて何かの対象物を撮るときにはこの Capture ボタンの方が圧倒的に有利でしょう。しかし残念ながら Smart Capture 以外のソフトではこのボタンは有効にはならないようです。
デバイスマネージャ上ではこのように見えています。どうやらデバイスとしては普通の USB カメラとして認識されるらしく、カメラとしてだけならドライバさえ入れれば VAIO 以外の PC でも利用できるようです。
で、これが「Smart Capture」。C1 に付属しているものと同等です(残念ながらこのアプリは VAIO 以外の PC ではインストールできません)。この Smart Capture 上で静止画や動画を撮影し、見ることができます(余談ですが、Smart Capture のファインダは Print Screen が通らないため左の画面は合成です)。
この VAIO カメラ(というよりは Smart Capture の方かな?)では動画のキャプチャが 60 秒まで、フレームレートは 10fps という制限があるのですがこれはレジストリを書き換えることで変更可能です。しかし、この設定専用フリーウェア「C1REG」(佐久間 明さん作)というものがあり、レジストリを書き換えなくても簡単に変更ができてしまいます。元々 C1 専用のアプリだったらしいですが、VAIO カメラでも動作するようです。
同じく佐久間さん作のフリーウェアで「C1添付er」というものもあります。これは Smart Capture から直接「Becky!」(シェアウェア)に画像の添付が行えるソフトです。Smart Capture からの添付は標準では大手メーカー製メーラーにしか対応していないのですが、C1添付er を使うことで高機能な Becky! に直接画像を送ることができるようになります。ちなみに私は Becky! ユーザーです。
ところが。私の環境(PCG-505EX/64+Windows 98SE)では Smart Capture の静止画キャプチャ機能が動作しません。静止画キャプチャ機能(Ssstill)がロードできない、というエラーメッセージが出てしまいます。
Smart Capture 自体は静止画・動画両方に対応しているのですが静止画モードにしてキャプチャしようとしてもキャプチャボタンが押せない状態です。動画キャプチャの方は全く問題なく動いているのですが・・・。
というわけで代わりに見つけたのが「VideoViewer」というソフト。一般的な PC 用 CCD カメラ用キャプチャソフトです。
カメラ上の Capture ボタンが利用できない点は Smart Capture に譲りますが、それ以外の機能としては Smart Capture と同じくらいだと思います。見た目があまり派手ではないので Smart Capture に比べて地味な印象を受けますが、必要十分な機能を備えているといえるでしょう。これでフリーウェアだというのが嬉しいです。
ちなみにこのソフトを利用するという前提であれば VAIO 以外の PC でもこのカメラが使えるということになります。

これで 505 が C1 に!C1 が欲しくても手が出せなかった人には朗報ですね。しかし普通はデジカメを持っていたらこのカメラはあまり使わないかも・・・。C1 を買えなかった人が自己満足&見せびらかしに使うという用途が一般的でしょう(笑)。
静止画キャプチャが使えない状況を改善すべく何度か Windows を再インストールしたりしてみたのですが、まだ解決できていません。おそらく SSStill と何か(Win98SE 自体かビデオドライバ、ATOK あたりが怪しいと思っています)の相性が悪いのではないでしょうか。まあもともと 505EX は動作保証対象外なので文句は言えないのですが・・・。
と思っていたところ、「SmartCapture を利用するには『Smart Shared Library』が必須らしい」という情報をさぼてんさんからいただきました。うーん、私の 505EX にはそもそも Shared Library 系は Sony Shared しか入っていないので全然気づきませんでした。確証はないですが、動作対象機種になっている Win98 プリインストールモデルにはちゃんと Smart Shared が入っているんでしょうか?どちらにせよこればかりは仕方ないですね。あきらめてフリーウェアでガマンしますか・・・。

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