VAIO Laboratory HDD 換装と CPU のクロックアップ
HDD 換装と CPU のクロックアップ
さてさて、作業も終わったことだし、ベンチマークを取って総括といきましょう。

HDD 換装とクロックアップに関する考察
今回は、定番の HDBENCH 2.61 でベンチを取ってみました。
★ ★ ★ HDBENCH Ver 2.610 ★ ★ ★
Processor(改造前)Pentium(MMX) 233.8MHz [GenuineIntel family 5 model 8 step 1]
Processor(改造後)Pentium(MMX) 267.2MHz [GenuineIntel family 5 model 8 step 1]
解像度800x600 65536色(16Bit)
DisplayNeoMagic MagicGraph 128ZV+
Memory64,616Kbyte
OSWindows 98 4.10 (Build: 1998)
HDC = Intel 82371AB/EB PCI Bus Master IDE Controller
HDC = 標準バス マスタ IDE ハード ディスク コントローラ
HDC = セカンダリ IDE コントローラ (デュアル FIFO)
A = GENERIC NEC FLOPPY DISK
C = GENERIC IDE DISK TYPE40
  ALL Text Scroll DD Read Write Memory Drive
改造前 5859 13541 14374 6292 1183 2560 74 4 4452 4398 13178 C:10MB
改造後 7072 15482 16436 6273 1269 2457 73 3 7500 7090 15212 C:10MB
今回手を加えていないビデオ性能は特に変わっていませんが、整数演算、浮動小数点演算ともに 14.3% アップ、ハードディスク性能に至ってはリードで 68.5%、ライトで 61.2% という大幅な伸びを記録しています。これは体感でもはっきりわかる程度のパワーアップといっても差し支えないでしょう。オフィス系アプリやフォトレタッチソフトを使って少し重い処理をしたときのレスポンスがやや軽くなっている気がします。アプリの起動やデータの読み込み速度は明らかに速くなっています。
しかし、HDD 性能がここまでアップするとは思っていませんでした。確かにディスクの記録密度は単純に考えても 3 倍になっているので、それだけでもスピードアップの要因として大いに考えられるのですが。
気になる発熱、騒音、バッテリ寿命ですが、発熱はノーマルの時とほとんど変わっていません。HDD の騒音に関しても、回転音、シーク音ともに旧ドライブと大差なく、むしろ静かになったかな?という気さえしています。バッテリ寿命も 10% くらい短くなっていても不思議はないのですが、気になるほどには変わっていません。まあ、もともとバッテリ駆動自体あまりやっていないので、特に問題ないとも言えます。
最近ではモバイル Pentium II やモバイル Celeron が普及してきて、MMX Pentium の出番が少なくなっていますが、266MHz と最新の HDD 性能をもってすればまだまだモバイル PC の最前線でやっていけるだけのパワーを得ることができたと思っています。

今回、私は軽い気持ちで改造に取りかかってしまいましたが、以上のような改造はあくまで自己責任のもとで行って下さい。
私は、今までジャンパの設定だけで出来てしまうデスクトップマシンのクロックアップは経験がありましたが、今回のような作業はおろかハンダゴテを使ったのも中学校の技術の授業以来だったのでかなりおそるおそるでした。緊張のあまり、ハンダゴテを持つ手が震えてなかなか作業になりませんでした(笑)。

[Back] [Back to Top Page] Copyright (c) 1999 - 2005 Brown Sugar. All rights reserved.