VAIO Laboratory PCV-J21 レビュー
PCV-J21 レビュー
後半はソフトウェア周りをチェックしていきます。
※各画像をクリックすると大きい画像が表示されます。

こちらがデスクトップ画面。
新しい壁紙ですね。ちなみに時間・季節で変わりません。色違いだけでも構わないから変更してくれたら良かったなぁ。
ここでは「マイ コンピュータ」が表示されていますが、デフォルトの状態では表示されていません。
Windows XP の目玉。Luna です。
最近使用したアプリケーションが左側に表示されます。
使用頻度が高いアプリケーションをすぐ呼び出せますってことなんでしょうが、そんなに使うならデスクトップにショートカットを・・・という気もしないでもありません。
デザインは Windows 2000 や Windows Me のスタートメニューのような「クラシック」も選択できます。Luna がしっくり来ない方には、慣れたスタートメニューに変更もできます。
私もこちらを使っています。
コントロールパネルです。
こちらは「カテゴリ表示」モードです。
アイコンをクリックすると「テーマを変更します」や、「職場のネットワークに接続する」など、文章でわかりやすく設定の変更が行えるようになっています。
「クラシック表示」で Windows 2000 等と同じ表示方法も選択できます。
システム情報です。
メモリは 256MB と 512MB を増設しているので、実際は 768MB なのですが、ビデオメモリーで 16MB 使用しているため、752MB の表示になっています。

1.00GHz の文字が眩しい(^^)
総評:
これがローエンド機?というくらい高性能です。
Giga Pocket 不要で 15 インチ CRT ならば 139,800 円で買えてしまいます。1GHz、60GB、CD-RW&DVD-ROM と日常使用するにはこれ以上何が必要?というレベルですね。
本体の色が私好みでないので、ブツブツ文句を言ってしまいましたが、このカラーリングが好みな方も多いかもしれません。なんと言うか、ポップでキュートです(ぉ

実は、カラーリングに納得がいかなかったので部品取り寄せを試みてみました。
J21 のシルバーはソニスタ限定で、さすがに無理だろうということで、ちゃんと付くか分からないのですが、J20 のフロントパネルと CD-ROM 部分の蓋を注文してみようと、ソニーのホームページに「部品取り寄せ可能」なサービスステーションが記載されていたので電話してみました。



結論:
やはり無理でした。(泣

が、フロントパネルは取り寄せできるとのことでした。
何が無理かというと、CD のドライブ部の蓋は修理扱いなんだそうです。
つまり、フロントパネルを取り寄せて換装できても、蓋部はそのままなので、更にカッコ悪くなること請け合いです。
私も色違いになってしまうのはチョット…とのことで止めておきました。
ちなみにフロントパネル部の部品代は 4,800 円とのことです。



うぅ・・・シルバー、シルバーシルバー・・・ ←しつこいって(^^;
以下、Brown Sugar 追記:
実際のところ J21 のポテンシャルはどうなのか?というところを検証すべく、HDBENCH で他のデスクトップ VAIO と比較してみました。特に J21 に搭載されている「3DNow! Professional」を搭載した新 Athlon(Palomino コア)はクロック数でいうと 200〜300MHz 上の Pentium 4 を凌駕する性能を持っている、というのが売りですから、そのあたりを中心に比較してみましょう。
参考値として Athlon(Thunderbird コア)マシン、Athlon MP(Palomino コア)マシンの HDBENCH 値も掲載してみました。Athlon MP 機のベンチマーク結果はななちゃんに提供いただきました。どうもありがとうございました>ななちゃん

比較対象にしたマシン:
  PCV-J21MG PCV-R53 PCV-MXS1 PCV-LX53 PCV-LX33
CPU Palomino 1.0GHz Pentium 4 1.5GHz Pentium 4 1.5GHz Pentium 4 1.5GHz Celeron 1.0GHz
チップセット SiS 730S Intel 845 Intel 845 Intel 845 SiS 630
RAM PC133 SDRAM PC133 SDRAM PC133 SDRAM PC133 SDRAM PC100 SDRAM
HDD Maxtor 4K080H4 Seagate ST380020A Seagate ST380020A Maxtor 4K080H4 Maxtor 4K080H4
ビデオチップ SiS 730S RIVA TNT m64 GeForce2 MX GeForce2 MX SiS 630
OS WinXP Home WinXP Home WinXP Home WinXP Home WinXP Home
  自作 Athlon 機 自作 Athlon MP 機
CPU Thunderbird 1.2GHz Palomino 1.2GHz
チップセット VIA KT133 VIA KT266
RAM PC133 SDRAM PC2100 DDR SDRAM
HDD IBM IC35L060AVER07 IBM DTLA-307030
ビデオチップ Matrox G450 GeForce2 MX
OS Win2000 Pro SP2 Win2000 Pro SP2

HDBENCH Ver 3.30
  ALL Integer Float MemoryR MemoryW MemoryRW DirectDraw
PCV-J21MG 15385 42866 52144 12183 16941 20169 20
PCV-RX53 25686 35443 57901 58883 24650 49262 29
PCV-MXS1 23622 34981 57111 58037 24661 49151 59
PCV-LX53 25460 34333 57584 58771 24931 49760 29
PCV-LX33 19128 45692 45511 8438 9265 14324 14
自作 Athlon 機 24791 51328 62452 14794 14173 22707 37
自作 Athlon MP 機 25628 51142 62224 19709 24619 28654 75
  Rectangle Text Ellipse BitBlt Read Write Copy Drive
PCV-J21MG 7173 5147 2711 65 18723 19143 1956 C:\100MB
PCV-RX53 14977 77800 5551 127 28739 25295 2333 C:\100MB
PCV-MXS1 44400 2295 6015 315 28000 27878 2434 C:\100MB
PCV-LX53 114977 2360 5573 145 28634 17066 2299 C:\100MB
PCV-LX33 10776 7759 3917 70 32456 31067 2274 C:\100MB
自作 Athlon 機 19946 2155 6255 211 32353 37167 15056 C:\100MB
自作 Athlon MP 機 54706 48118 9353 640 34408 22178 2555 C:\100MB

何というか Athlon が Pentium 4 を圧倒してますね。いくら Pentium 4 がクロック数と浮動小数点演算性能にフォーカスした CPU とはいえ、クロック数で 1.5 倍の差をつけている CPU に整数演算で大幅に敗れ、得意の浮動小数点演算でも大差ない結果ということからも Pentium 4 のクロックあたりの性能はお世辞にも高いものではないということが言えると思います。SSE2 に対応したアプリケーションではかなり高い性能を発揮するでしょうが、SSE2 の性能を大きく引き出せるアプリがまだそれほど多くない現状を考えると、地力に勝り SSE(≒3DNow! Pro)と Enhanced 3DNow! 命令に対応した新 Athlon の方が当面は有利であるとも言えるでしょう。
しかし CPU の性能がマシンの性能の全てを決定するわけではないので全体的なパフォーマンスとして見てみると、J21 の性能はそこそこのところで落ち着いてきます。まず、互換チップセットということでメモリアクセス周りがやや弱いこと。Intel 845 搭載機種のメモリアクセスの結果が異常なほど高いのは HDBENCH と Intel チップセットとの相性という側面も少なからずあるでしょうが、それでもやはり SiS のチップセットはメモリアクセスが弱い、ということは言えると思います。しかしメインメモリが DDR SDRAM や Direct RDRAM でなく通常の PC133 SDR SDRAM である以上、体感的にチップセットによるメモリアクセススピードの違いが分かることはあまりないでしょうね。
問題なのはビデオチップ。SiS 730S は普通に 2D 画面を表示したり DVD-Video を再生する分には処理がついてこないことはないでしょうが、やはり GeForce2 MX を搭載したマシンには歯が立たないようです。3D ゲームをプレイしたり超高解像度で Windows を操作するような場合はやはり DVI コネクタの挿さっている AGP スロットに GeForce シリーズや RADEON シリーズクラスの大容量の VRAM を搭載した AGP ビデオカードを挿すべきでしょう。そうでなければベンチマーク上の違いくらいしか感じられないかもしれません。液晶ディスプレイモデルの場合 DVI 接続なので画質が悪いということもあまりないでしょうし。なんか RX や LX で部分的にやけに高い数値を出している項目がありますが、これはおそらく HDBENCH とビデオドライバの相性問題か何かでしょう。
HDD は若干他機種に比べて遅いような気もしますが、それほど気にならないレベルでしょう。HDD そのものは LX シリーズと同じ Maxtor 製ドライブ(の容量違い)を搭載しているので、HDD に関しては SiS 730S チップセットの IDE 周りの能力が Intel 845 に比べて劣るためにややベンチマーク上では違いが出ていますが、体感できるかといったらほとんどできないと思います。

トータルとして見てみると、思った以上に J21 のポテンシャルは高いということがよく分かりました。HDBENCH の ALL の値でも、明らかに上位モデルとして位置づけられている MXS1 や RX53 に匹敵する数値を出していますし、Athlon 1GHz のおかげで処理する内容によっては MXS1 などよりも速いと感じる瞬間もあるのではないでしょうか。最近のコンシューマ向け PC はベンチマーク結果よりも機能とか全体的な使い勝手をひっくるめて分類する傾向にあるため、ベンチ結果や CPU 速度で「このマシンの方がいい」ということは言えなくなっていますが、こと処理能力という観点から言うと J21 も MXS1 も違いはありません。
J21 は他のデスクトップ VAIO と違って余計なものが入っていない、即ち「いじりがいのある」マシンであると言えますが、まずはどこをいじるべきか?WinXP の重さを少しでも和らげるため、もはやタダ同然の価格になっているメモリを足して 512MB〜1GB 程度にすることは必須として、ビデオカードを RADEON か GeForce2 MX の DVI コネクタモデルにしてやるだけでも全体的な戦闘力は大幅にアップすると思います。あとは Giga Pocket のために HDD を増設してやるとか。静粛性を考えてデフォルトの Maxtor を敢えて外し、Seagate の流体 80GB を 2 本入れるのもアリだと思います。これくらいやれば RX53 はメじゃないかな。トータルでかかる金額も RX53 なんてメじゃなくなってしまいますが(^^;
それはさておき J21、何もいじらない状態でもかなりよくまとまったマシンだと思います。マザーボード上にビデオ、サウンド、LAN を備え、DVD-ROM/CD-RW コンボドライブに i.LINK とメモステスロット、さらに Giga Pocket まで入ってこの価格はお買い得。J20 までと違い WinXP なので OS も安定しているしで文句のつけどころのない良いマシンだと思います。

でも・・・シルバー、シルバーシルバー・・・ ←しつこいって(^^;

・・・だそうです。いいなあ、ニューマシン。WinXP モデルのデスクトップ VAIO はなかなかいいマシンが多いですが、中でもこの J21MGL5 と MXS1、R63 あたりは非常に完成度が高いですよね。いい買い物でしたねぇ>冬雪さん

あ〜、私も MXS1 欲しくなってきた・・・。

[Back] [Back to Top Page] Copyright (c) 1999 - 2005 Brown Sugar. All rights reserved.