VAIO Laboratory PCV-W102 の HDD 換装
PCV-W102 の HDD 換装
前回は PCV-W102 のメモリ増設を行いましたが、使っていくうちに「やっぱり HDD が 60GB じゃツライ!」ということで、今度は HDD を大容量のものに換装してみることにしました。まー、最近は PC で動画を扱うことも多くなりましたからね。というわけで、以下に換装手順をご紹介します。
※注:くれぐれも改造は自己責任で行って下さい。このページの情報をもとにあなたの VAIO を改造するとソニーによるメーカー保証が受けられなくなるだけでなく、最悪の場合 VAIO が壊れてしまう事態も考えられます。仮に、同様の改造を行って VAIO やデータ等が壊れても作者(Brown Sugar)は一切責任を負いません。ご了承下さい。
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と、いうわけで、今回も VAIO W の裏側です。
HDD はメモリスロットほどではないですが、比較的アクセスの容易なところに配置されています。組み立てや修理のことを考えてある程度アクセスしやすいように設計されているんでしょうね。
まずは、背面から見える 4 本のネジ(メモリスロットにアクセスするときに外した 2 本と、ベース側の 2 本)を外します。
ネジを外したら、背面のカバーを取り払っていきます。背面は大きな外枠のほかに 3 枚のカバーで覆われているのですが、この 3 枚を取り払います。メモリスロットの上下 2 枚のカバーは簡単に外れますが、ベース部分を覆っているカバーがちょっと外れにくいですが、これはネジ以外にツメで留められているので、本体の後ろ側をを少し持ち上げてやりながらツメを外し、引き抜いてやります。
すると、写真のような感じでカバーがきれいに外れます。
カバーが外れたベース部分。この部分には、HDD と電源ユニットが収められています。
で、これが今回交換対象となる HDD。
ちょっと変わった形のステーに覆われています。
まずは、このステーを固定している 1 本のネジを外します。
次に、IDE のフラットケーブルや電源ケーブルを養生しているテープを剥がします。
こういうところを見ると、さすがに廉価モデルだなーという雰囲気が漂っていますね(^^;

テープを剥がしたら、その奥にある IDE ケーブルのコネクタも外しちゃいます。内部は狭いので慎重に・・・。
HDD を固定しているのは、上記の手順で外した 1 本のケーブルと、写真の板バネ 1 枚です。すごい固定方法だ・・・でも、通常のデスクトップケースと違い、HDD 自体が底置きになっているのでこれでもいいんでしょうね。
で、その板バネをずらして HDD ステーを持ち上げます。
けっこう持ち上げにくいので、ドライバーか何かをテコにして持ち上げると良いでしょう。
ようやく外すことができた HDD。けっこう面倒そうですが、慣れればここまで到達するのにそれほど時間は要しません。
それにしても、フラットケーブルをうまく利用してケーブルを処理しているのはすごいですね。ケーブルを保護するようになっているステーのつくりとか、ステーにもついている固定用の板バネとか、けっこう工夫して筐体の構造を設計しているのがよく分かります。
あとは、HDD をステーに固定している 4 本のネジと IDE ケーブルを外し、新しい HDD に付け替えます。
ちなみに今回換装した HDD は、日立(旧 IBM)の「IC35L120AVV207-1」。120GB・7,200rpm の製品です。デフォルトの倍くらいあれば当分はしのげるかな?
ステーに新しい HDD を取り付けたら、あとは分解したときと逆の手順で取り付けていくだけ。思ったほど難しい作業ではありませんでした。
再組み立てが完了したら、OS を再セットアップする前にいったん電源を投入して、HDD が正常に認識されているかどうかを確認します。
BIOS 起動画面で Primary Master に新しい HDD の型番が表示されていれば OK です。
あとは OS の再インストールですが、今回は単純にリカバリ DVD でリカバリをかけてみました。
特に何も設定しなくても、リカバリユーティリティが最初に HDD のパーティション構成を聞いてきてくれて、C: ドライブを 10GB〜30GB の間で 5GB 刻みで指定し、操作を進めるだけでリカバリが完了します。アプリリカバリ時には Giga Pocket のために D: ドライブもちゃんとフォーマットしてくれるので楽ですね。
最近のリカバリユーティリティは GUI で操作できるため、誰にでも分かりやすくていい感じです。
再セットアップが完了したら、好みに応じて VAIO Media 等の不要アプリをアンインストールします(笑)。

・・・という感じでディスク容量が倍になった W102。最新のドライブに換装してさぞパフォーマンスが上がっただろう・・・と思いきや、比較用にベンチを取っておくのを忘れてしまいました(笑)。ま、もともとパフォーマンスに不満があったわけではなく、ディスク容量の確保に主眼を置いて換装したわけですから、あまり速度は気にしていないんですけどね。
メモリ、HDD、ときたら次はいよいよ CPU 換装に手を出したくなってきました・・・(笑)。一応 W102 は Pentium 4 2.60GHz まではアップグレードパスが用意されていますから、限界までパワーアップさせて「RZ に負けない W」を作ってみるのも、楽しそうです。

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