VAIO Column |
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いろいろ頑張ろう、と思う、今日この頃。 今日は有給を取って東京に来ています(実は昨夜から)。というのも、私が大好きな R&B アーティストの一人・JOE(って、ウチのサイトを見に来る方で知っている方は少ないでしょうけど)の来日公演を観に来たんですよね。 そろそろ本当に自分自身の音楽活動を再開させようかと思っているので、最近音楽やライヴというものにはちょっと貪欲になってます。 というか、黒人になりたい(笑)。声帯と Soul だけでも良いから。 それはそうと、今日初めて DoCoMo の 504i シリーズなるものを見てきました。富山じゃ 504i シリーズは 6 月にならないと発売にならないようで、どこにも置いていないんですよね。 東京では早くもけっこうな売れ行きのようで、携帯電話売り場も 504i に注目している人が多いようでした。 個人的には、背面液晶がサイバーな感じの F504i が見た目的に良さそうかな、と思ったんですが、これけっこう傷に弱そうですね。完成度の高さでいうと N504i、P504i(未発表)が良さそうです。 知らない間に SO504i も発表され、来週月曜日(6/3)には発売されてしまうようですが、サイズと価格を考えるとなかなか手が出せません。やっぱり、他社製品が 105g とか言ってるのに SO504i だけ 15% 増しの約 120g は厳しいです。というか、SO503i よりも重いくらいだし。 SH251i?なんだそれは、うまいのか?(ぉ 今日はちょっと短めで。オヤスミナサイ。 |
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Transmeta が昨日、マシュー・ペリー新 CEO の初来日記者会見にて「ジャパン・ファースト」戦略の強化を発表しました。 http://www.crusoe.jp/news/20020529.html 要するに、Crusoe 搭載 PC の出荷のほとんどを占める日本市場へのマーケティング戦略の強化を表明したものですが、この中で Transmeta は「Crusoe1000」構想を明らかにしました。 この「Crusoe1000」構想とは、「$1,000 以下、1000g 以下で 1000 分以上、1000MHz(1GHz)以上のパフォーマンスを持つコンピュータ」の開発を目的とした構想。Transmeta 自体、Crusoe の象徴として PCG-U1 をプロモーションの最先端に持ってきているあたり、VAIO U のコンセプトと「Crusoe1000」構想はかなり近い位置にある、ということが言えると思います(あとは OQO くらいか)。 しかし、1,000 分もつということは、単純に計算しても 17 時間はもたなくてはならないということです。今までにおいて、モバイルノートとして標準バッテリで最長の駆動時間をマークできた NEC の「LaVie MX」でさえ、液晶背面に敷き詰められたリチウムポリマーバッテリと反射型液晶(後期のモデルでは微透過型液晶もありましたが)という裏技を駆使して何とか 11 時間(カタログスペック。省電力モードを駆使しなければ、5〜6 時間が標準的な駆動時間だったそうです)が限界だったため、一口に 1,000 分、といっても技術的にはかなり高いハードルを越えなくてはならないことは確かでしょう。しかも、プロセスルールの微細化といったようなブレイクスルーによって一気に性能を高めることのできる他の要素と違い、バッテリ駆動時間というものは、比較的ゆっくりとした電池技術の進歩と、一つ一つのパーツのわずかな省電力化の積み重ねによってようやく数分、数十分単位で伸ばしていくもの。CPU クロックや液晶の輝度等の実用レベルを維持したまま連続バッテリ駆動 1,000 分というのは、とてつもない壁です。 Crusoe が Pentium 4 等と比べて大幅に省電力性に優れているのは誰もが認めるところですが、ことモバイルノートに関しては CPU の消費電力が 50% 削減されたとしても、マシン全体の消費電力はよくて 10〜20%、ひどい場合には数 % しか削減できません。1,000 分バッテリ駆動できるノート PC の実現のためには、Transmeta だけではなく、業界全体が協力しあって低消費電力化技術の開発に努めなくてはなりません。もちろん、現在各社(特に日本メーカー)がこぞって消費電力の少ないパーツ、PC を開発すべく努力しているはずですが。 どちらかというと 1 台あたりの利幅が大きく、しかも捌けるロット数の多いオールインワンノートの方がビジネスとしては「オイシイ」ので、巨大企業 Intel はむしろこちらの市場に力を入れ、TDP や消費電力の削減にはせいぜい Transmeta を黙らせる程度しか力を入れていない(と言ったら大げさかも?)ようですが、ニッチなこの市場での成功を目指す Transmeta は、単に CPU の低消費電力化に力を入れるだけでなく、多くのメーカーと協力してマシン全体の消費電力を少なくするための活動に力を入れることこそが大事なのではないか、と思います。構想はあくまで構想なので、これが今日明日にも実現されるというものではないですが、これが本当に将来実現されていくものなのか、それともただの構想として「絵に描いた餅」で終わってしまうのか、は、Transmeta がどれだけ日本企業を中心とした PC ベンダ、パーツベンダの協力をとりつけられるかにかかっていると言って良いでしょう。そのための「ジャパン・ファースト」戦略であり、今回の CEO 来日であると思います。 Crusoe は昨年 10 月に新 CPU「TM6000」を発表しましたが、これはこの「Crusoe1000」構想に合致する低消費電力型の統合 CPU(CPU、ノース/サウスブリッジ、グラフィックを統合。ちなみに現行の Crusoe はノースブリッジ統合型)であるといえます。今後 Transmeta がこの構想に基づいた方向へ進んでいくとすれば、Transmeta の主力 CPU は TM6000 ばかり、ということになってくるかもしれません。そうなると、パフォーマンスという観点からいえば Crusoe の「本命」ともいえる TM8000(256bit Crusoe)は Transmeta の本流から外れた CPU、ということになりかねないわけで、Crusoe はパフォーマンスに優れた Intel の Banias(コードネーム)に喰われてあとは IA や情報家電市場に逃げるのみ、という最悪のシナリオも有り得ます。Crusoe1000 構想も良いですが、Crusoe ユーザーとしては TM8000 の開発にもしっかり注力していってほしいですね。なかなか「その後」が聞こえてこなかった TM8000 ですが、ここにきて少しその姿が明らかになったことは、良いニュースであると思いたいです。少しずつ明らかになってくる Banias の詳細 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0530/kaigai01.htm が、Transmeta の余命をカウントダウンしているようで怖いのですが、競争による市場の活性化のためにも、TM8000 には期待したいところですね。 ■記事リンク ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/news/0205/29/nj00_transmeta.html http://www.zdnet.co.jp/news/0205/29/njbt_03.html ASCII24 の記事 http://ascii24.com/news/i/keyp/article/2002/05/30/636134-000.html PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0529/trans.htm MYCOM PC WEB の記事 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/05/29/10.html |
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ソニーが「CLIE」の新製品「PEG-T650C」を発表しました。 ニュースリリース http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200205/02-0529/ 製品情報 http://www.sony.jp/products/Consumer/PEG/PEG-T650C/ 型番からも分かるとおり、CLIE のスタンダードタイプ「PEG-T600C」の後継機種です。カメラ、キーボード、回転式ディスプレイを備えた「PEG-NR70V」ほどの派手さはないですが、確実に完成度を高めたいい Palm マシンに仕上がっているようです。というより、むしろ T600C をベースに NR70 で培った技術を積極的にフィードバックした製品、という認識の方が正しいでしょうね。 スペックは以下の通り。比較対照として、T600C、NR70V、Palm m505 も掲載しておきます。
端的に話すなら、T650C は T600C とほぼ同じ筐体に NR70 と同じ Dragonball Super VZ 66MHz という従来の倍速となる高速 CPU を搭載し、更に音楽再生機能(MP3、ATRAC3)をインプリメントした機体です。T600 を NR シリーズと比較したときに多くの人が T600C のディスアドバンテージを感じるであろう CPU 性能と音楽再生機能の二つが強化されたのは嬉しいですね。むしろ、カメラや回転式液晶、キーボードといったデバイスは筐体サイズと重量を増すだけの不要物ともいえたわけで(あくまで従来の Palm 機の延長線上に考えた場合、ですが)、余計なことをせずに順当にパワーアップさせてくれた T650C の方を歓迎する向きは多いことでしょう。 音楽再生機能が標準搭載されながらも T600C からの重量増が 2g にとどまっているのも魅力的です。従来の NR70 や N750C は最近の Palm 機にしてはやや厚くて重いため、音楽再生機能のために N750C を買うくらいなら T600C+ネットワークウォークマン or MD ウォークマンの方がいいや、と思ったものでしたが、T600C のサイズ・重量で音楽再生機能がついているのであれば「普段はウォークマンを持ち歩くけど、たまに CLIE で音楽聴いてみてもイイかな」という気持ちになりそうです。 本体付属のイヤホンは、ボリュームスイッチがついただけの簡易なもの。旧機種用のオーディオアダプタ「PEGA-SA10」は再生操作系のボタンが付いていましたが、おそらく音楽再生機能を実現する DSP が内蔵されていたのでややかさばりました。シンプルになったのはいいのですが、ボリュームスイッチとイヤホンがバラせないっぽいのが×。音質を追求するなら、ボリュームは本体で操作することにして別途まともなヘッドホンを購入した方がいいかもしれません。ま、ホントにいい音で聴きたければウォークマンの方が全然マシでしょうが。 別売の通信アダプタ「PEGA-CF61」(CF TypeII 対応PHS・モデムアダプタ)は相変わらずのランドセル型。旧タイプから変わって CLIE 本体に給電もできるようになったそうですが、装着すると厚みが増すからなぁ。できれば厚みが増さないよう、下方向に長くするとかいった形にしてほしかったところです。 ところで、ソニーさんは NR でキーボードユニットの使いやすさに味を占めたのか、この「余計なものがない」T650C にも外付けキーボード「PEGA-KB20」が用意されています。 http://www.sony.jp/products/Consumer/PEG/Acc/PEGA-KB20/ CLIE の底辺にあるシリアルコネクタに接続し、Graffiti エリアに固定して使うタイプのキーボード。ちょうど、NR シリーズのキーボードを外付けにしたような雰囲気です。おそらくキータッチも NR と似たような感じなのではないでしょうか。 このあたり、「Graffiti」という Palm 入門の障壁となる入力方式をより単純なものにして、Palm 初心者ユーザーの導入を促そう、という目論見なのでしょうか。確かに、いくら ATOK による日本語 Graffiti というソリューションが登場したからといって、手書きによる文字認識はやはりバリアが高い、というのは分かります。でも、結局 Palm による長文入力を諦めて sigmarion に走った私としては、Stowaway Keyboard のようなフルサイズキーボードを外付けにしなければあまり実用的ではない、と思います。ま、オプション品に過ぎないわけですし、選択肢があるのはいいことなのですが。個人的には NR と同じソフトウェア Graffiti にしてもらえた方が嬉しかったのですが、カラー液晶でソフトウェア Graffiti はさすがの 66MHz でも厳しいでしょうから、やっぱりソフトウェア Graffiti が標準になるのは ARM 系 CPU が搭載されるようになってからなのではないでしょうか。 ちなみにこのキーボード、T600C および T400 でも使用できるようです。 ともかく、シンプルさや携帯性と性能・機能の両立を果たし、かなり完成度の高まった T650C。NR70V が ARM+PalmOS 5.0 のための「勇敢なる試み」であるとすれば、T650C は次世代 Palm を前にした「Dragonball+OS 4.x の集大成」である、と言えるのではないでしょうか。ちょうど、Palm Vx が OS 3.x 機の一つの完成形であったように。 私は、他の機能や性能にはそれほど興味はないものの、ずいぶん前からハイレゾ液晶の Palm 機が一台欲しくなっているので、(WorkPad も打ち切られてしまいましたし)ここらで CLIE に、と思っています。ちょうど T600C と同じ実売 \40,000 程度で、高速かつ音楽再生機能というオマケまでついてくる T650C は、そんな私にとってはかなり魅力的。PEG-T シリーズのデザインは嫌いじゃないですしね。 ただ、T600C と違い本体カラーがサテンシルバー 1 色のみなんですよね。シルバーだと、ちょっとつまらないかな?ブルー系かブラックがあれば良かったんですが。せめて、Sony Style だけでも限定色を出してくれれば・・・。ALL BLACK とか。 私が T650C に逝くかどうかは、カラーバリエーション次第になりそうなのですが、当面はサテンシルバー以外のカラー展開はなさそう。買い換え(買い増し?)はしばらく先になるかな・・・。 そうこうするうちに、Palm も sigmarion も整理して VAIO U が欲しくなったりしそうです。 ■記事リンク ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/mobile/0205/29/n_ngt650.html http://www.zdnet.co.jp/mobile/0205/29/n_t650hama.html http://www.zdnet.co.jp/mobile/0205/29/n_clacc.html PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0529/sony2.htm ケータイ Watch の記事 http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/0,,9590,00.html MYCOM PC WEB の記事 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/05/29/18.html ASCII24 の記事 http://ascii24.com/news/i/hard/article/2002/05/29/636086-000.html |
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先週末あたりから、ノート PC 向け 2.5 インチ HDD の新製品が登場していますね。 AKIBA PC Hotline! の記事 http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20020525/etc_40gnx.html ASCII24 の記事 http://akiba.ascii24.com/akiba/news/2002/05/25/636030-000.html 流通が開始されたのは、IBM の新製品「Travelstar 40GNX」シリーズで、40GB の「IC25N040ATCS05」と 20GB の「IC25N020ATCS05」の 2 製品。ディスク回転数が 9,5mm HDD では初の 5,400rpm に到達した、待望の高速ドライブです。IBM 製 HDD の型番は、昨年から末尾 2 桁がディスク回転数を表すようになったのですが、それが遂に 5,400rpm を表す「05」になりました。逆にプラッタ枚数や HDD としての世代は「Travelstar 40GN」と同じなので、4,200rpm の製品との見分け方は型番の末尾しかないというやや紛らわしい状態になっているので、注意が必要です。 もう 3 年ほども前から 7,200rpm の高速回転ドライブに主流が移った 3.5 インチ HDD に対して、随分長い間 4,200rpm の時代が続いていた 2.5 インチ HDD のお陰で、ノート PC はそのディスクスピードが最大のボトルネックとなり、デスクトップ PC との差がなかなか埋まりませんでした。しかし、今後 5,400rpm のドライブが主流になっていくことにより、デスクトップ PC との差が大きく縮まる可能性があります。昨年あたりから徐々に実用的になってきた「ノート PC でのビデオ編集」といった作業も、デスクトップ PC と大きくは違わない環境で、快適にこなせるようになるのではないでしょうか。 2.5 インチ HDD でもフルスペック A4 ノートに入るような 12.5mm 厚の製品に関しては、一部 5,400rpm の高速回転ドライブが存在しましたが、プラッタあたりの容量が 4,200rpm の製品よりも少ない一世代前のプラッタであったため、今回のような「最新のプラッタで且つ高速回転」というのは、3.5 インチと違ってなかなか容量が稼げない(特に 9.5mm 厚 HDD は 12.5mm 厚 HDD よりもプラッタ枚数が 1 枚少ないため、一世代前のプラッタとなると最大で 30GB にしか到達しないことになります)2.5 インチではかなり意味のあるものです。加えて、最近では VAIO GR シリーズのように A4 ノートでも 9.5mm 厚の HDD にしか対応しないノート PC が増えてきており、高速かつ大容量な 12.5mm 厚ドライブに対応したマシンはごく一部になってしまっています。その昔存在した 17mm 厚の HDD が 12.5mm 厚の HDD に取って代わられたように、今後 2.5 インチ HDD といえば 9.5mm 厚のものしかなくなってしまう可能性は十分にあります。というか、現在 12.5mm 厚の HDD を発売しているのは IBM だけとなっているため、12.5mm 厚の HDD がなくなってしまうのも時間の問題、と言えるかもしれませんね。 IBM の HDD 事業に関しては、先月、IBM は日立との HDD 事業の統合・新会社設立を発表しており、 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0417/ibmhit.htm http://www.ibm.com/news/jp/2002/04/04171.html 出資比率からいっても事実上 IBM が HDD 事業を「手放した」ことになっているため、IBM ブランドの HDD 製品としてはこの「Travelstar 40GNX」が最後となる可能性があります。PC をいじり始めた頃から HDD に関しては IBM を贔屓にしていた私としては、ちょっと寂しいものがありますが、以前よりマニアの間で定評が高かった日立とくっつくことにより、この新会社のリリースする HDD はより質の高いものになることが期待でき、その点ではむしろ楽しみでもありますね。 Travelstar 40GNX の発表により、従来の Travelstar 40GN は見送ることにした私ですが、最近出番のなかった 505EX を家庭内サーバとして復活させようかな?という目論見があり、そのためにより大容量かつ静かな流体軸受 HDD に換装しようかな、と思っています。ここでアンダー \20,000 が当たり前になった IC25N040ATCS04 を入れるか、高速な IC25N040ATCS05 をどれかのマシンに入れて余った 30〜40GB のドライブを 505EX に回すか、と考えています。でも、まだまだ出たばかりの IC25N040ATCS05 は \40,000 オーバーが当たり前。もうしばらく我慢するか、とりあえず IC25N040ATCS04 を入れておいて IC25N040ATCS05 が \30,000 を切るくらいまで待つか・・・。 |
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お待ちかね。PCG-C1MRX/C1MR ユーザー向けに「Giga Pocket LE アップグレードサービス」の提供開始がアナウンスされました。 Support Info. http://vcl.vaio.sony.co.jp/products/note/pcg-c1mrx/info4.html PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0527/sony2.htm このアップグレードキットで提供されるのは、
しかし、C1MRX と C1MSX のハードウェアスペックの差(CPU が 133MHz、HDD が 10GB)を考えると、C1MRX を下取りに出して C1MSX を購入した方が結果的に安くつくこともあるのでは?と思います(特にヨドバシ等のポイントを考慮すると、買い換えで \20,000 分のポイントが還元されるわけですし)。私だったら買い換えてるかな? とにかく、C1MRX/MR ユーザーの方は要チェックです。 ソニーが PC 用液晶ディスプレイの新製品 2 機種を発表。 SDM-X82 http://www.sony.jp/products/Consumer/Peripheral/Display/LCD/SDM-X82/ SDM-X52 http://www.sony.jp/products/Consumer/Peripheral/Display/LCD/SDM-X52/ PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0527/sony.htm ASCII24 の記事 http://ascii24.com/news/i/hard/article/2002/05/27/635911-000.html 今年 1 月に「SDM-S」シリーズが登場しましたが、こちらはアナログ入力のみに対応したいわば「廉価版」とでもいう位置付けのものだったため、今回の SDM-X シリーズは「ようやく発表された」DVI 接続対応版「SDM-M」シリーズの正統な後継機種、ということになります。 一年前に登場したソニー初の DVI 液晶ディスプレイ「SDM-M」シリーズは、DVI 接続時の互換性問題が深刻で、当時は自社製品であるはずの VAIO デスクトップシリーズで XGA(1,024x768)を超える解像度での DVI 接続による使用は推奨されていなかった http://vcl.vaio.sony.co.jp/products/common/pcom/info22.html ばかりか、R505 シリーズで SDM-M シリーズは動作対象外にさえなっていました。 http://vcl.vaio.sony.co.jp/products/common/note/info41.html そういうわけで、SDM-M シリーズは発色にこそ定評はあったものの、「相性問題が発生する可能性が極めて高い」として、特にインターネット上の口コミでは「買わない方がいいよ」と言われていました。 DVI のコネクタ形式には 2 種類あって、デジタル接続専用の「DVI-D」という形式と、接続する相手によって通す信号のデジタル/アナログを切り替えることができる「DVI-I」というものがあります。この 2 種類の DVI は、ディスプレイ側にもビデオカード側にも存在し、「DVI-I のビデオカードに DVI-D のモニタは繋がるの?」とか「DVI-I のビデオカードと DVI-I のモニタを繋げるのには、DVI-I/DVI-I のケーブルが必要なの?」といった風に、ユーザーの混乱の元、ひいてはトラブルの元となっていました(そのため、最近ではことディスプレイ側については DVI-D 端子のものが主流になってきています)。 SDM-M シリーズは DVI-I 端子を備えた液晶ディスプレイでした。このシリーズの互換性その他の問題に関しては、必ずしも DVI-I であったことだけが原因ではなく、ソニーの設計時点でのミスや動作テストの少なさの方がむしろ問題であったわけなのですが、今回の SDM-X シリーズはその反省を踏まえて DVI-D 2 系統、アナログ 1 系統を備えた「ちゃんとした」液晶ディスプレイであるように見えます(そういう意味では、SDM-S シリーズは廉価シリーズであったと同時に、SDM-X シリーズの検証が終わるまでの「つなぎ」としての役割もあったように思います)。 この製品の接続互換性に関しては、まだ流通前であるためほとんど情報は存在していませんが、ソニーの公式サイト上にあるビデオカード対応一覧表 http://www.sony.jp/products/Consumer/Peripheral/Display/LCD/taiou/win.html に逐次情報が追加されていくでしょうから、この表をチェックしつつ、Web 上に点在する口コミ情報をまめに探して接続性を確認した方がいいでしょうね。でも、SDM-M シリーズの「失敗」から学んだ良いディスプレイとなっているような気がします。少なくとも、私はそうであることを願います。 液晶ディスプレイの DVI 接続に関しては、上記のような相性問題がまだまだ収束しきっていない感はあるものの、それでも一時期に比べれば随分と落ち着いてきた気がします。やはり、新規に登場するデスクトップ PC に採用されるディスプレイの多くが CRT から LCD に切り替わってしまったため、DVI も多少「枯れて」きたということなのでしょうか。 それに加え、今シーズンのデスクトップ VAIO では、17 インチ SXGA という大きな液晶が JX シリーズでも選択できるようになるなど、液晶ディスプレイの普及は加速度的に進んでいるということが言えます。一昔、というかむしろ 0.5 昔前(笑)と比べて液晶自体の表示品質も随分 CRT のそれに近づいてきた今日この頃、私もそろそろ液晶ディスプレイかな、と思っています。まだまだ「ちょっと思い切らないと買えない価格」ではあるものの、18 インチの SDM-X82 あたりはけっこう良さそうかな・・・なんて思っています。でも、18 インチあってもまだ SXGA(1,280x1,024)止まりなんですよね。今の 17 インチ CRT で SXVGA(1,280x960)で使っている私としては、18 インチ−−CRT に換算すると 21 インチ近い−−もあれば UXGA(1,600x1,200)で使いたい。でも、そこまで高解像度になると急に価格がつり上がってしまうのが痛いところです。シャープの「LL-T2010W」で \30 万オーバー。コレ買うお金があったら、クリエイターの憧れ「GDM-FW900」が買えてしまいます(T_T)。そう考えると、GRX は 16 インチ UXGA 液晶込みの価格なので、トータルで見るとかなりお買い得なのかもしれません。 やっぱり、MXS を買って付属の 17 インチ液晶、が現実的な落としどころなのかな・・・。 ■参考 URL DVI情報広場 http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Bay/9439/ /Vmag.Online 「最新液晶ディスプレイ購入決定法」 http://www.vwalker.com/vmag/special/sp_200110153/ |
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C1MSX 用に Windows XP Professional ステップアップグレード・パッケージを購入してみました。 本当は、私の今の使い方では WinXP Professional はあまり必要ないというか、私用でしか使わないのでドメインにもログオンしないし、マルチプロセッサにもなり得ないし、リモートデスクトップもマルチユーザーも使うことはないので WinXP Home で十分なんですよね(^^; でも、やっぱり起動時の「Microsoft Windows XP Home Edition」の文字を見る度にブルーになっていたので(笑)\12,800 払って Professional にしてみました。 ステップアップグレードについての注意点等は、ステップアップグレード・パッケージ発売当時の PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0322/xp.htm を読んでいたので、大丈夫そうかな、と思いあまり深く考えずにセットアップしてみました。 ステップアップグレードでは、最悪の場合「スタート」メニュー内のショートカットアイコンが消えてしまうことがある、ということだったのですが、今回は特に問題なし。すんなりセットアップが完了してしまいました。 セットアップにかかった時間は約 1 時間。普通に WinXP をクリーンインストールするのと、大して変わりません。というか、ステップアップグレードといっても普通に WinXP のセットアッププログラムが走って Professional を上書きインストールしただけっぽいかったです。 最悪リカバリすればいいや、という感じで後先考えずにセットアップしてしまったんですが(笑)、ちゃんと VCL のサイトに「Windows XP Professional ステップアップグレード関連情報」というページがあるんですね。 http://vcl.vaio.sony.co.jp/products/winxpstepup/ それによると、C1MSX では
このステップアップグレード・パッケージ、上書きインストール以外にクリーンインストールすることも可能なようなので、いずれ暇を見てクリーンインストールにチャレンジしてみたいと思います。Win2000 のクリーンインストールも試してみたいですしね。 |
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今日は 2002 年夏 VAIO の発売日。夏モデルの発売日に相応しく、天気も良かったですよね。 というわけで、早速見に行ってきました。最近では発売前にソニービル等での展示があることが珍しくないので、発売日前にだいたい様子が分かってしまうことがほとんどなのですが、今回私は残念ながらスケジュールの都合上行けなかったので(泣)、VAIO NV なんかは今日が初対面となりました。 で、今回の目玉である VAIO NV。第一印象は、 デカっ!! 確かに「エンターテインメントベイ」周辺はコンボドライブと拡張ベイの二段重ねなので、かなり厚いであろうことは予測していたのですが、カタログスペック上は FX と大差ないということだったので、実物を見てその厚さに唖然としてしまいました。一応、上から見下ろしたときにはあまり厚さを感じさせないようなデザイン上の工夫がなされているのですが、横から見たときのこの圧倒的なまでの厚さよ。過去の VAIO ノートの中で最も厚い、というのは伊達じゃないです(笑)。R505+ドッキングステーションくらい、雰囲気的には FX の 1.5 倍くらいはあるように見えますね。カタログ数値はただの数値に過ぎない、というのがよく分かった気がします。 今日は 4 店舗ほど見て回ったんですが、NV はいずれも MD デッキ搭載状態で、ウーファーの音の感じは確認できませんでした。残念。 キーボードは FX と同じ感触というか、キータッチもレイアウト的に見ても FX のものをそのまま流用しているっぽい。GRX とはだいぶ違ったフニャフニャしたタッチです。でも C1MSX のキータッチよりは全然マシなのですが。 NV に関してはこんなところでしょうか。このクラスのマシンに今更スペックの話もないでしょうし。せめて、エンターテインメントベイの換装デモをやっているショップがあれば・・・。 GRX は軒並み GRX71 しか展示がありませんでした。広視野角液晶での Giga Pocket の雰囲気とか、高解像度でどれだけアラが見えるか確認したかったんですが。 ちなみに、それぞれ搭載しているドライブは、GRX(71) が HDD:TOSHIBA MK4018GAS;CD/DVD:SONY CRX810E、NV(77M) が HDD:HITACHI DK23DA-30F;CD/DVD:MATSHITA UJDA730 でした(コンボドライブに関しては GRX と NV で逆だった可能性が・・・(汗))。 改めてカタログをよく確認してみると、両機種とも CD-R の「読み込み」が 24 倍速で「書き込み」は 16 倍速ですね。新機種発表時の Column で「書き込み 24 倍速」としていたのは間違いです。ここに改めて訂正し、お詫び申し上げます。ただし、PCGA-CRWD2 だけは「書き込み 24 倍速」なのが気になるところ。CRX810E は書き込み 16 倍速、UJDA730 は未発表ながらこのスペックを見る限り CRX810E とほぼ同スペックと見られるので、PCGA-CRWD2 に搭載されているのがどこのドライブなのか、ちょっと気になります。 今回私は気になっていた純正 USB テンキーパッド「PCGA-UTK1」が突然欲しくなってきて、買おうとしたのですが(笑)周辺機器関連の入荷が遅れているようで、どこにも在庫ナシ。一応、2〜3 日中に入荷するという店舗もあったのですが、今買えないと言われたので急激に萎え。近々新宿西口ビックに行ったときに在庫があったらまた考えよう。 しかし、あるお店の店員さんに「どうしても VAIO の純正じゃないとダメですか?」とか言われちゃいました(^^;やっぱ、普通そう思うよなぁ(笑)。たかがテンキーパッドに \9,800・・・でも、アルミだし、ステンレスメカキーだし・・・。 多分外付けテンキーなんて滅多に使わないんですけどね(笑)。 |
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三日前のこと。 寝室に置いていた C1MSX のポートリプリケータを移動させようと思い、私は付属のアンテナケーブルとアンテナ延長ケーブル(市販のもの)を外そうとしました。 そしたら、コネクタが思った以上に固くて、抜けない。 思いっきり引っ張ったら、付属ケーブルが端子だけを残して切れてしまいました。 付属のケーブルって実は単なる同軸ケーブルだったので、自分でハンダ付けし直しても良かったんですが、ケーブルが短くなってしまうのがイヤだったので、取り寄せようかと。 で、一昨日 VAIO カスタマーリンクに電話したんですが、 VCL)「本体引き取りの上、修理になります。」 との回答。えと、ケーブル破損しただけで本体引き取りなんですか。そうなんですか。 私)「イヤ、本体は何ともないので、ケーブルだけ売っていただけないでしょうか?」 VCL)「私どもの方では、部品の単体販売は行っておりませんので・・・」 私)「でも、本体は大丈夫なので、本体引き取りになってしまうと困るんですけど・・・」 VCL)「では、少々お時間を頂いて、部品のみお送りできるかどうかお調べしてから、折り返しお電話致します」 私)「あ、お願いします」 ・・・数分後・・・。 VCL)「お調べ致しましたが、やはり部品の単体販売は致しかねますので、本体を引き取りの上修理となりますが・・・」 私)「えええ。じゃ、ケーブルだけお送りして、修理していただくことは可能ですか?」 VCL)「それでも結構です。ケーブルのみ引き取らせていただいて、その後部品交換あるいは修理という形にさせていただきますね」 ・・・ちょっと待てよ。「修理」って。 私)「えと、修理ということは、やはり部品代の他に技術料がかかるんですよね?」 VCL)「はい。破損の状況を私どもの方で拝見してからでなければはっきりとは申し上げられませんが、技術料は別途必要になります」 私)「ケーブル一本交換するだけで、技術料 \13,000 もかかるんですか?」 VCL)「最近、技術料の体系が変更になりまして、修理の程度によって技術料は変わってきます」 私)「でも、ケーブルをこちらからお送りして、良品のケーブルを返送していただくだけですよね?それで『技術料』が必要になるというのはちょっと・・・」 VCL)「いずれにしても、ケーブルの部品代と送料はお客さまにご負担いただく形となりますが・・・」 私)「ええ、それは構わないんですが、『技術料』か・・・何とか、ケーブルだけ単体販売していただけないでしょうか?」 VCL)「しかし、私どもの方では単体でご提供できる部品の在庫はございませんが・・・」 私)「何とかならないですかね・・・」(半ば懇願モード) VCL)「・・・分かりました。では、私○○の方で部品のみお送りできないか、各部署を当たってお調べしてみます。何日かお時間をいただくことになるかもしれませんし、必ずしもご提供できるという保証はございませんが、それでもよろしいでしょうか?」 私)「はい、お願い致します。お手数おかけして申し訳ございません。よろしくお願い致します」 ・・・その夜。 VCL)「お客さまにお問い合わせいただいたアンテナ変換コネクタの件ですが、在庫がございましたので、お送りさせていただきます。つきましては送付先ご住所を・・・」 ・・・というやりとりの結果、アンテナケーブルの取り寄せに成功しました。 保守部品代 \900、送料 \1,100 で税込計 \2,100。数十 cm のケーブル 1 本にしてはバカ高いです(泣)。保守部品ってモノによっては案外高いし、たかがケーブル 1 本でもしっかりコンピュータ用の宅配便で送っているので送料も無駄に高いんですが、取り寄せに成功しただけでも良しとしましょう。 担当の方は比較的丁寧な口調で印象は悪くなかったんですが、例の如く「VCL 的」な対応でしたね。というか、その気になれば周辺パーツくらい用意できると思うんですけど。パーツによって対応マニュアルを分けるのが面倒なので、部品取り寄せに関しては一律拒否する方針になっているだけで。もうちょっと上の方の人に出てきてもらえば良かったんでしょうが、小心者なので(笑)。 仕事柄、コールセンターとかサポートセンターのシステムはある程度知っているだけに、もどかしいですね。 ともあれ、VCL の N さん、ありがとうございました。ご面倒おかけしました。 で、また固いコネクタでケーブルが駄目になったらイヤなので、アンテナケーブルを買い換えてみました。 仕事帰りに会社の近くの小さな電気店(一応ソニーの修理受付認定店らしい)に寄ったら、アンテナケーブルはほとんどオーダーメイドしかないと言われたため、その場で発注。作ってもらったら、案外良いではないですか。 端子がちゃんとネジ式になってました。アンテナケーブルの加工くらいなら自分でもできるんですが、市販のコネクタってネジ式になってないものが多いので、これはけっこう良かったかも。これなら、固くてケーブルを破損させてしまうこともないですしね。 でも、このケーブル(4m)が \1,100。20cm とない変換ケーブルが \900。つくづく、高いですねー。 |
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一昨日になりますが、VAIO にプリインストールされているサポートプログラム「CyberSupport for VAIO」にセキュリティ上の脆弱性が発見されました。 「CyberSupport」のセキュリティに関する重要なお知らせ(VAIO カスタマーリンク) http://vcl.vaio.sony.co.jp/notices/security/info1.html ジャストシステム「CyberSupport」のセキュリティ対策ホームページ(ジャストシステム) http://www.cybersupport.justsystem.co.jp/sony/ ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/news/0205/22/njbt_01.html 今年 1 月にもセキュリティ上の脆弱性が発覚した CyberSupport ですが、今回はそれとはまた別クチの問題だそうです。おそらく内部で使っている IE コアのセキュリティホールに引きずられているという感じなのでしょうか。 対象となる機種は 2000 年春モデル以降の全ての VAIO。私の C1VJ も C1MSX もバッチリ入ってます(泣)。ま、C1VJ はクリーンインストしたので関係ないですが。 というか、そもそも私は「CyberSupport」って使ったことがないので、何をするソフトなのかほとんどしらなかったり(^^;と思ったら、FAQ がありました。 http://www.cybersupport.justsystem.co.jp/sony/faq.html#A0 おそらく、PC の中にあるオンラインマニュアルやヘルプファイルを串刺し検索して、ユーザーが VAIO やソフトウェアに関して知りたいことを調べることができる、というものなのでしょう。日本語に精通したジャストシステムのことですから、自然言語による検索くらいできるのかな?今度試しに使ってみよう。 ともかく、このサイトをご覧になっている方の多くも対象になっていると思われます。是非とも、早めのご対処を。 Netscape Communications が Web ブラウザの最新版「Netscape 7.0」のプレビューリリースを公開。 Netscape 7.0 Preview Release 1 http://channels.netscape.com/ns/browsers/7/download.jsp 現行の「Netscape 6」の後継となる「Netscape 7」は、先日バージョン 1.0 の Release Candidate(最終的な製品版の出荷候補となるプレリリース版)が公開された「Mozilla」ブラウザから、デバッグ機能(Mozilla はオープンソースブラウザなので、標準で開発者向けの機能がインプリメントされているようです)等を省略したものとなっています。双方とも、Netscape 6.x 同様オープンソースプロジェクト「Mozilla.org」が開発した HTML レンダリングエンジン「Gecko」を採用し、タブブラウザとしての機能も備えているというのが特徴です。 早速、Netscape 7.0 PR1 とつい 2 週間前に出たばかりの Mozilla 1.0 RC2 をインストールして試してみました(実は Mozilla 1.0 RC1 は試していなかったので、今回が初めての Mozilla 体験だったりします)。 二つのブラウザを比べてみると、似すぎているというくらいに酷似しています。
起動時のスプラッシュイメージとウィンドウタイトル部の表示、および右上のシンボルマーク以外は全くと言っていいほど同じ。本当は Mozilla の方はデフォルトのテーマ(スキン)が Modern ではなく Classic だったので Modern に変更してみたくらいでしょうか。テーマが同じだと、Netscape 6 も 7 も Mozilla もほとんど同じに見えますね。これでは、Netscape は Mozilla ベースというよりも、Mozilla そのものである、と言った方がいいかもしれません。Mozilla はシンボルマークやスプラッシュイメージ等、いわゆる「Linux 的」な、いかにもオープンソースソフトウェア然とした出で立ちですが、それに Netscape 的な画像をくっつけただけ、というイメージである、とも言えます。 元々、Mozilla と Netscape は、核となるところは同じものの、Mozilla は Mozilla として、Netscape は Netscape として登場するはずのものだったのですが、ここまで同じだと、Mozilla.org が設立された当初の Mozilla と Netscape に関するポリシーって何だったんだろう、という気分になりますね。(このあたりの話については、Netscape 6.0 PR1 発表当時の ASCII24 の記事 http://ascii24.com/news/i/soft/article/2000/04/06/608198-000.html が詳しいです。) 使ってみた感想としては、基本的に Netscape 6 と大差ないものの、起動時間がけっこう短くなったかな?という感じです。バージョン 4〜6 くらいまでの Netscape は、起動に妙に時間がかかるので、億劫になってサクッと起動できる IE ばかりを使っていたのですが(バージョン 4 以降の IE はエクスプローラシェルに統合されているので、あの速さはある意味反則ではありますが)、Netscape 7 くらいの起動時間ならまあ我慢してやってもいいか、といったところ。 HTML レンダリングエンジン Gecko も、それなりにちゃんとしたレイアウトを吐いてくれます。でも、Netscape 6 の Gecko からどこが変わったんだろう、くらいにしか違いが分かりません。相変わらず IE と比べるとスタイルシートのサポートが弱い部分はありますね。 肝心のタブ機能は、確かについているけどまだまだ詰めが甘いかな?このバージョンからの新機能なので、まだとりあえず「ついただけ」という感覚は否めません。私は IE コンポーネントタブブラウザの定番「Donut」シリーズの機能性と使い勝手に慣れすぎているので、Netscape 7/Mozilla のタブブラウザ機能にはまだまだ不満。これに関しては、今後に期待といったところでしょうか。 「ブラウザ戦争」も落ち着いて久しいですが、最近では「Opera」等の登場によってまた少しブラウザ選びの面白みが増してきています。以前のように熾烈なシェア争いが起こることは考えにくいですが、少なくともユーザーに選択権があることはいいことです。 しかし、サイト制作者からすれば、クロスプラットフォームに対応させる手間が増えてけっこう大変なんですよね。私も IE の挙動はだいたい読めるんですが、他のブラウザだとスタイルシートを無視されて困ることがよくあります。というわけで、VAIOethics では相変わらず IE5.0 以上での閲覧を推奨いたします(笑)。 ■記事リンク ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/news/0205/23/ne00_netscape.html INTERNET Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2002/0523/ns7.htm ASCII24 の記事 http://ascii24.com/news/i/soft/article/2002/05/23/635933-000.html MYCOM PC WEB の記事 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/05/23/13.html |
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昨日は 504i のニュースで書きそびれてしまいましたが、Intel が Pentium 4 向けの新チップセット「Intel 845」シリーズの改良版を発表しました。(本日ライバル VIA が i845E 対抗の「P4X266E」を発表しましたが、VAIO で採用される可能性はさほど高くないので、とりあえずご紹介のみ。) ニュースリリース http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2002/020521.htm PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0521/intel.htm 発表になったのは、「Intel 845E」「Intel 845G」「Intel 845GL」の 3 製品。共通の特徴として、USB 2.0 に対応した初のチップセットである、ということができます。 個別の特徴としては、i845E が前モデル i845 B-Step(DDR SDRAM 対応 i845)を FSB 533MHz に対応させた製品。i845G は FSB 533MHz に加えてグラフィックスコア内蔵かつ外部 AGP(4x)もサポート。i845GL は i845G の機能限定版であり、内蔵グラフィック機能のみで外部 AGP バスをサポートせず、Willamette-128K(Pen4 ベースの Celeron)向けであることから FSB は 400MHz のみのサポート、という感じになっています。 これらのチップセットの性能としては、インプレスおよび MYCOM の以下の記事が参考になるかと思います。 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0521/hotrev163.htm http://pcweb.mycom.co.jp/benchmarklab/2002/13/ 性能的には真っ向から競合する SiS650 チップセットと拮抗しています。内蔵グラフィックを使ったときのパフォーマンスが妙に低いので、性能を重視するなら i845G+外部グラフィックカード、という組み合わせがベストのようですね。 デスクトップ VAIO でこのチップセットが搭載されるとしたら、どのあたりでしょうか。次期 MXS(こちらは RDRAM の価格次第で i850E という可能性もありますが)や RX5x で i845G、JX や W の次期モデルで i845GL 搭載という可能性はありそうです。ただ、個人的な希望もありますが、JX は Athlon 系で行ってほしいかな。 今シーズンの MXS3/R、RX56 は軒並み SiS650 チップセットでしたが、あと 1 週間 i845G/L を待たなかったのはやはりチップセットの OEM 価格でしょう。ソニーに限らずメーカー各社、液晶ディスプレイとメモリの高騰、および円安の影響によって PC のシステム価格を上げざるを得なかったわけですが、販売価格の上昇を最小限に抑え、かつ自社の利益を確保するためには、なるべく安価なパーツを揃えた方が良いわけで、それが結果的に i845G ではなく SiS650 という選択に結びついたのではないでしょうか。RX の上位機種との性能の差別化のためには、むしろ FSB 533MHz をサポートする i845G を載せて、下位モデルで FSB 533MHz の Pentium 4 に換装されては RX76 のプレミアムも薄れるでしょうし。唯一旧 i845 を搭載している LX は売り切りのために CPU と HDD を焼き直しただけのものなので、新規に発注した i845 チップセットの数はほとんどないと思われます。 という感じで今シーズンは SiS650 チップセットがかなり幅をきかせていますが、最近のデスクトップ VAIO は一つのマザーボードをしばらく使い続けるというよりは、シーズン毎に採用チップセットをコロコロ変える傾向にあるので、i845G の価格がこなれるなり値上がり傾向が落ち着くなりしたところで MXS/RX5x に i845G 搭載という可能性はありそうですね。Athlon XP の熱処理の目処が立った(?)JX はしばらく Athlon XP で行ってくれた方が面白いのですが、W の後継機種はどうでしょうか。 実際のところ、i845GL と Celeron 1.70GHz(Willamette-128K)が登場したことで、W の後継機種にも NetBurst テクノロジ(即ち、Pen4 ベースの CPU)に対応させることが可能になったわけですが、仮にここで Celeron 1.70GHz 版の W を出してしまうと今度は JX11 を見かけ上(CPU のクロック数という意味で)上回ってしまいます。JX11 は Athlon XP 1500+(実クロック 1.30GHz)を採用しているので、(必ずしも JX は W の上位機種、という位置付けではないでしょうが)この 1500MHz という数字を上回る CPU は載せづらい(とはいえ、実際は Celeron 1.70GHz よりも Athlon XP 1500+ の方が、処理ベースでは高速である可能性は高いですが、マーケティング上はそうもいかない)。となると、先日 Celeron 1.70GHz と同時発表になった Celeron 1.40GHz(Tualatin-256K)か?ということになるのですが、今度は Celeron 1.40GHz の方が Celeron 1.70GHz よりも OEM 単価が高い。これは Intel のマーケティング戦略によるところが大きい(Pen4 系プラットフォームへの移行を促進したい)のですが、ソニーの商品展開とはまた別の話。この CPU クロックと価格、性能の折り合いを今後どうつけてくるかがちょっと見物かな、と思っています。W101A の後継(W102?)は、HDD 増量程度でお茶を濁すのか、それとも利幅が薄くなるのを覚悟で 1.40GHz を載せるのか、思い切って NetBurst アーキテクチャに合わせてくるのか、あるいはそのいずれでもないのか。W に関しては秋のモデルチェンジより早いタイミングで新機種投入という流れになるでしょうから、気になるところではありますね。 個人的には、i850E+RDRAM のハイエンドな組み合わせも良いですが、i845G+DDR SDRAM や SiS650+DDR SDRAM とか、Athlon XP+DDR SDRAM という比較的安価かつハイパフォーマンスな組み合わせが当面は良さげかな、と思っています。RDRAM は、何だかんだ言って高いですからねー。私自身去年くらいからしきりに口にしていますが、「バランス」という点では今 DDR SDRAM 系のプラットフォームが最も良いのではないかと。以前のように、どうせ買うなら最高スペックのものでないとすぐに陳腐化してしまった、という時代が終わり、どちらかというとスペックが過剰気味になったため、そういった「バランス」や自分の重視する「ポイント」でマシンを選べる時代になってきましたよね。 例えばそれは、価格と性能のバランスであったり、性能や機能とモビリティ、バッテリ持続時間、あるいは静粛性のバランスであったり、デザインやサイズと操作性のバランスであったり、楽しさや拡張性と安定性のバランスであったりするわけなんですが、自分の求めるところと、それに対するメーカーの回答の折り合いがついたところ(デスクトップであれば自作、というアプローチはありますが)でマシン選びができる、非常に良い時代になったなあ、と思います。 ただ、私自身の物欲と収入のバランスはとれていませんが(ぉ と、 最近、PC 業界では多くのジャンルで一部メーカーによる寡占化が進んでいますが、チップセット業界は最も競争の激しいジャンルの一つなのではないでしょうか?そういう背景もあって、しばらくはこの DDR SDRAM プラットフォームは目が離せなさそうです。 |
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NTT DoCoMo が i モード対応携帯電話の新シリーズ「504i」の 2 機種を発表。 ニュースリリース http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/02/whatnew0521.html ムーバ D504i http://www.nttdocomo.co.jp/p_s/products/keitai/504i/d504i/d504i.html ムーバ F504i http://www.nttdocomo.co.jp/p_s/products/keitai/504i/f504i/f504i.html 昨年末くらいから「出るぞ出るぞ」と言われ続けてなかなか出てこなかった 504i シリーズですが、ようやく出てきました。J-PHONE が躍進し、au が続々と「3G」携帯を投入する中、DoCoMo はやや出遅れた感があります。そんな状況にも関わらず、相変わらずの横綱相撲という雰囲気なのは、やはり圧倒的なシェアが背景にあるからなのでしょうね。DoCoMo が主力である 5xxi シリーズのアップデートを 16 ヶ月も待ったのは、その間に FOMA 2002 シリーズのリリースや全国展開、および i モードの欧州進出に注力しても、シェアを背景に 210i/211i シリーズやマイナーチェンジ版の 503iS シリーズで何とか繋げるだろう、という余裕からなのか。特に、年末あたりから聴こえていた聴こえていた 504i の噂では、「GW 前には出る」というものもあったので、買い換えを考えていた人はまさに「我々は半年待った!」とでも言いたい気分ではないでしょうか。 この 504i シリーズの新しいフィーチャーは、以下のようなものになっています。
i アプリ待受画面はその名の通り、待受画面に画像の代わりに i アプリを登録できるというもの。単に動きのあるコンテンツを待受画面に設定できるというだけではなく、機種によっては i アプリからの LED 等の制御もできるようなので、作りようによっては着信時の発信者の判別が容易になったり、着信時の対応を振り分けたりできるようになるのかもしれません。 赤外線通信機能搭載は今更と思うかもしれませんが、シリーズで統一して搭載されたのは DoCoMo ではこれが初めてではないでしょうか。一時期流行った NOKIA 端末+Palm でのワイヤレスモバイルといった使い方もできますし、シリーズで共通ということは赤外線を使って 504i シリーズ同士で電話帳や待受画面、着メロデータの送受信ができたりするのかな?技術的には明らかに Bluetooth の方がホットなんですが、シリーズとして標準搭載するには時期尚早ということなのでしょうね。 3D ポリゴンレンダリングエンジンはほとんど i アプリ向け。Java と組み合わせたリッチかつインタラクティブなコンテンツの下地となるものですが、ケータイで 3D ってそんなに必要でしょうか?まさか、ケータイで QUAKE ってわけでもないだろうし。画面も小さいし。 211i シリーズに対する 504i シリーズのアドバンテージはやはり i アプリ対応というところでしょうが、211i よりもリッチなコンテンツをきれいな画面で見られるようにと全機種 65,536 色オーバーのフルカラー液晶を備えています。全機種 TFT とはいきませんでしたが、TFT ではない端末でも TFD 液晶を採用していたりと、未だに STN 液晶の多い 211i シリーズよりはカラーのコンテンツが美しい状態で閲覧できます。私は SO503i から SO210i に乗り換えたため、液晶の発色や反応速度に関してはちょっと不満を抱いていますが、同じ理由で 503i から 211i に機種変更するのはイヤだという人は案外少なくないのでは? 液晶といえば、504i シリーズでは全機種に背面液晶を搭載。P209iS で初搭載され好評だった背面液晶ですが、当面上位機種である 5xxi シリーズのアドバンテージとなってくるのでしょうか。 また、本日より開催しているビジネスシヨウにて、504i シリーズ各機種と並んで DoCoMo のカメラつき i モード端末「251i」が展示されている様子。 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/05/21/14.html 「写メール」のブレイクでシェアを上げた J-PHONE、「恋に落ちたら撮る」カメラだけでなく GPS までつけてきた au に続き(あ、あとツーカーもいたな(笑))、最後発でのカメラケータイ市場参入。3D は 504i でようやく搭載、カメラは 251i で搭載、GPS は今年後半を目標に企画中、とある意味現在の「トレンド」とも言える機能に関して、DoCoMo は完全に後手後手になっている印象ですね。 これについては、カメラにしろ、3D にしろ、あと GPS もだったかな?各モジュールメーカーが最初に DoCoMo に部品および企画を持ち込むものの製品化の検討をしてもらえず、J-PHONE なり au なりに話を持ち込んで商品化→ヒット、そして DoCoMo が後追い、という図式になっているらしい、という話を聞きます。本当かどうかは分かりませんが(少なくとも「写メール」のヒットの裏にはこういう経緯があったらしいです)、いかにも DoCoMo 的な話ですよね。いや、むしろ NTT 的と言うべきか。どことなく、i モードの成功に胡座をかきすぎて新しい試みをしようとしない、そういう体質が(少なくとも競合他社よりは)強くなっているのではないかと思います。 ま、503i の登場初期のように、逆に必要かどうか分からない機能を詰め込みすぎることによって、デンワとしてまともに使えないバグだらけの端末を売りつけられるよりは、よっぽどマシなんですが(笑)。 D504i、F504i に関しては今週末、5/24(金)発売。それに続いて 6 月には N504i、P504i、SO504i が発売になり、その後に SH251i が発売になる見込み、と言われています。個人的にはそろそろ買い換えたい時期なので、ちょっと注目してみようかな、と思っています。というのも、最近 SO210i の調子が悪くて、自分自身のスピーカで電波を拾って干渉ノイズが乗ることがあるし(汗)、筐体の塗装はかなり剥げてきたし、ネジが少し緩んでいて着信バイブレータが鳴ると筐体がビビる(←自分で締めればいいじゃん、と思いますが、ケータイのネジって星形なんですよね。なので通常の精密ドライバーが使えません)し、ということで、買い換えたくなっています。でも、504i はどう考えても機種変更で \30,000 は切りそうにないから、ちょっと無理かな?503i を買った当時と違って、最近は携帯に \20,000 以上出す気がしなくなっているので。503i のときにほとんど i アプリを使わなかったことを考えると、SO211i あたりで十分なんですよね。そして、SO505i を待つという(笑)。 というか、i アプリって何に使ってます?私はゲーム以外に思いつかないんですが。 もう少ししてケータイでもカメラや GPS が当たり前になったら、Java で動作し地図データを常時インターネットからダウンロードしてウォークナビに使える「Navin' You for ケータイ」とか、さらにカメラも組み合わせて「GTREX for ケータイ」とかができればけっこう使えるかな?と思ったりしています。でも、通信料が半端じゃなく高くなりそうな気も。 ■記事リンク ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/mobile/0205/21/n_504.html http://www.zdnet.co.jp/mobile/0205/21/n_natsuno.html http://www.zdnet.co.jp/mobile/0205/21/n_dtanmatsu.html MYCOM PC WEB の記事 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/05/21/13.html ケータイ Watch の記事 http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/0,,9466,00.html |
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今日は VAIO 夏モデルのうち FX55Z および FX11VA の発売日でした。というわけで、一ヶ月も Pending になっていた祖父の PC を買いに行ってきました。 一応、県内で一番ポイント還元率が良い(10%)ヤマダ電機へ。上位機種である FX55Z ともちょっと迷ったんですが、やっぱり安かった FX11VA にしました。 でも、衝撃の事実が。ヤマダ電機って PC 本体にはポイントつかないんですね。ポイントでプリンタくらいは買えるだろう、と思っていったのでかなり愕然としました。ケチケチするなよ・・・。 ある意味 PC 本体に 10% とか 13% とかポイント還元する関東の二大カメラの方がおかしいのかもしれませんが、最近 PC 本体はヨドバシかビックでしか買ってない私にはなんか納得がいきませんでした。一応、ヤマダの店頭価格は市場価格から 5% 引きくらいではあるものの、10% 還元が当たり前になっている私にしてみれば、何だかなあ。なんか、今日一日でヤマダ電機で買い物をする気がなくなってしまいました。こんな私は間違ってますか? ここで私一人なら他のお店に移るところなんですが、年寄りをあちこち連れ回すのも忍びないので、結局ヤマダ電機で FX11VA とプリンタを購入。プリンタは、お買い得なソニーの MPR-501 が展示品しかないと言われ、仕方がないので同型のキヤノン「BJ S300」にしました。ま、しょうがないか。 FX に限らず、今シーズンのモデルは値上がり直後だけに割高感がありますね。VAIO でもいくつかのモデルではコンボドライブを同梱にして割安感を出そうとしていますが、買い換え・買い増しユーザーにはむしろ逆効果のような。 今回の私(の祖父)のように、春モデルと全く同じスペックのモデルを高い価格で買わざるを得ないのは何か損した気分になるし。自分がお金を出して買うものではないので、余計に気を遣ってしまって辛いです。 それはそうと、FX は今回初めてまともに触ったんですが、3 スピンドルのオールインワンって案外使いやすいかもしれないですね。FDD が必須な人には特に。繋ぐものが AC アダプタくらいでいいというのはあまりヘビーでないユーザーが自宅でデスクトップ代わりに使うのにはちょうど良いかもしれないです。安いし。実は VAIO で一番売れているのは FX シリーズ、というのがよく解った今日この頃。 ただ、キーボードの質は良くないですね。XR シリーズや ThinkPad を知っていると、特にこのふにゃふにゃしたキーボードは打ってて頼りないです。C1MSX も FX と同じ感じで、C1VJ に比べてかなりふにゃふにゃになってしまったのですが、このテのふにゃふにゃキーボードは私が一番苦手な類のキーボードです。この辺とか、筐体のやや安い作りとか、そういうのを見ると GR や XR との明らかな違いを感じてしまいます。 でも、VAIO の彫り込みの周囲に 4 つ■の凹みがある VAIO って今や FX シリーズだけなのではないでしょうか?そういう意味では、古き良き時代の面影を残す貴重な VAIO なのかもしれません。 しかし、年寄りに PC を使わせるのって思った以上に難しいですね。一応、初期設定は私が行って、余計なアイコンとかは全部排除したのですが、かといって根本的に使いやすくなるわけでもなく。 ワープロ専用機で、しかもかな打ちしかしてこなかった祖父には、PC のキーボードは案外敷居が高いらしく。確かに、[半角/全角|漢字] とか [英数] とか [カタカナ ひらがな|ローマ字] とか、入力モードの切り替えにどのキーを押して良いか解りづらいし、変換に [スペース]、確定や改行に [Enter] というのはその「決まり」を知っていないと使えませんし。さらに日本語キーボードって [〜] をはじめキートップ通りに入力できるわけではないし、と難しいルールが多いです。むしろ私がキートップに [確定・改行] とか [変換] [漢字入力] とかそういうシールを貼ってやろうかと思ったくらい。 PC もある程度普及が進んできて、今まで一般的にそういうものを使いこなせる若い層にはほぼ行き渡ったはずなので、これからはそれ以外の層、つまり多少年齢の高い層とか低い層に使いやすい PC というものの研究が進んできても良さそうなのですが、なかなかそういったものはニュースになっていませんよね。ケータイでは DoCoMo の「らくらくホン」がシルバー層に随分売れているらしいという話を聞きますが。PC でそういう話をほとんど聞かないところを見ると、よほど研究がされていないのか(メーカーに研究や企画をする体力すらないのかもしれませんが)、ニッチ商売にしかならないと思っているのか・・・。仮に大ヒットにはならないとしても、必ずニーズは存在すると思うし、そういったことに積極的に取り組んでいるというだけでそのメーカーの評価は高まると思うんですが。 と、こういう話をし始めるとユニバーサルデザインとか、人間工学とは何ぞやといった話になってそれこそ論文が一本書けてしまうことになってしまうのでこのあたりでやめておきますが、そんなことを考えてしまった一日でした。 というか、電源を切るのに「スタート」だとか、一般人が知らない単語が多いとか、PC の(というか Windows の)世界では非常識なことが常識になりすぎていますよね。よく言われる話ですが。 |
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ここ数日 VAIO の新製品でいっぱいいっぱいでしたが、その他にも新製品の発表が相次いでいます。 まずは、カーオーディオの新製品から。 ニュースリリース http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200205/02-0515/ AV Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20020515/sony.htm ソニー初となる HDD カーオーディオ「MEX-1HD」です。10GB の HDD を内蔵し、ATRAC3 フォーマットで約 2,000 曲(1 曲 4 分として、132kbps でエンコードした場合)もの楽曲が保存できます。しかも、CD-R/W に記録された MP3 再生機能を備えた CD プレイヤーと更に MG メモリースティックスロット(当然 HDD 内の ATRAC3 ファイルをチェックアウト可能)まで搭載した、贅沢な 1DIN ユニット。デジタル I/O 端子(おそらく USB 互換?)を備え、ネットワークウォークマンへのチェックアウトまでできてしまうなど、至れり尽くせりです。 価格は \16 万とカーオーディオの中でもかなり高価な部類に入りますが、これだけ高機能なら無理もない価格。あとは HDD が自分で換装できるかどうかが問題です(笑)。 私は MDLP 派(というかデッキを買ったばかりだし)なので HDD カーオーディオはもう少し普及するまで待ってみようかと思います。今のところ MEX-1HD にマッチするシステムアップ MDLP プレイヤーも用意されていないみたいですし、何より今のカーオーディオ環境を整えてまだ 1 年半しか経っていないので、買い換えるのももったいないし。 というか、そろそろソニーも HDD ナビですか?HDD/DVD/MP3 CD/MG メモステ/システムアップ MDLP プレイヤーなんていう HDD ナビがソニーから出たら、PC ナビ派の私もかなり揺れることは間違いないでしょうね・・・。 昨日(5/15)で 3 周年を迎えた AIBO が本日新ラインナップを発表、一気に 6 種類の AIBO が登場しました。 ニュースリリース http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200205/02-0516/ PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0516/sony1.htm http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0516/sony2.htm ASCII24 の記事 http://ascii24.com/news/i/hard/article/2002/05/16/635788-000.html MYCOM PC WEB の記事 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/05/16/20.html 新機種(一応「ペットロボット」に向かって「機種」というのも若干失礼な気はしますが・・・)といっても、基本的に従来の AIBO のデザインのまま、いくつかの機能追加や性能アップを行ったにすぎないのですが、それでも一気に 6 機種とは何かソニーの意気込みのようなものを感じてしまいます。 まず、「ERS-210A」および「ERS-220A」は子ライオン型およびマクロスタイプ「ERS-200」シリーズの CPU を 2 倍高速な「SuperCore」にしたもの(ノーマル CPU は 192MHz、SuperCore は 384MHz)です。CPU が 2 倍速くなったからといって、別に動作速度が倍になったり 1 機で 5 隻の戦艦を沈めたりはしません(笑)。おそらく、今後実現されていくであろうより高度な双方向コミュニケーション等の複雑な処理に対しても反応が鈍くならないための高速化であると思われます。 Tommy february6 のプロモビデオや音楽番組に出まくったり、TV アニメ化されたり、関節可動型のフィギュアが発売されたりと AIBO の知名度を高めた感のある「ラッテ&マカロン」には、Bluetooth 搭載モデル「ERS-311B」「ERS-312B」が追加されました(今回のものは 2 機種間で同じ育成プログラムを搭載しているため、ラッテ&マカロンという愛称では呼ばれない模様)。搭載された Bluetooth と付属の Bluetooth リモコン「AIBO ハンディビューワー」を使って AIBO に会話情報を送ったり、AIBO の感情を知ったりすることができるほか、Bluetooth 搭載 AIBO 同士で会話ができる(しかもそれをリモコン上でモニタリングすることができる)というなかなか面白い機能を備えています。中でも AIBO 同士で会話ができるというのは興味深いですが、ある意味与えられた語彙の中から会話が成り立つような文章をやりとりするだけでしょ?という気がしなくもない(それを言ったら身も蓋もないんですが)。むしろ、2 台の AIBO がお互いを認識できずにぶつかったり無視し合ったりする方が、よっぽど愛嬌があるような気もします(笑)。 この Bluetooth 搭載 AIBO の白モデル(いわゆる「ラッテ」タイプ)には、本体表面をスエード風に処理した特別モデル「ERS-311B/X」が用意されます。愛玩系ペットロボットということなので、やはり触ったり撫でたりする際には無機質な樹脂製ラボディよりもナチュラルなタッチの方が好まれる、ということなんでしょう。個人的にはロボットはロボット然としていてほしいので、ERS-100/200 系統のようなメタリックな雰囲気の方が好きなんですけどね。 更に、今回は ERS-31x ベースでフェイスデザインを新しくした新 AIBO「ERS-31L」が仲間入り。機能的に ERS-311B から Bluetooth を省いた程度、即ち ERS-311 と同等ということになりますが、この新 AIBO はこんな顔をしています。 あ、違った ・・・・・・。 えーっと、沖縄名物シーサーですか?それとも、獅子舞の獅子頭でしょうか?いやマジで。 本当は、パグをモチーフにしたデザインということなのですが、あまりの変さに最初写真を見たときには思わず声を上げて笑ってしまいました。会社で見なくて良かった・・・(汗)。 というか、かわいい、かわいくないというかこれは怖いです。本気で口からビームくらい出しそうです(笑)。 いくら安い(\69,000)とはいえ、これはお金もらっても欲しくないでしょー。今までハッキリ言って好きになれなかったラッテ&マカロンに愛おしさすら覚えます(笑)。 ソニーさん、本当にこれが良いと思って出したんでしょうか? |
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一昨日、昨日、と新発表の VAIO 各モデルを眺めてきましたが、今日はまだその続きです。今回の発表はかなり周辺機器類に関しても充実したものだったので、新しく発売される VAIO 専用周辺機器についてもちょっと見てみようと思います。 http://www.vaio.sony.co.jp/Info/Products_020513.html http://www.vaio.sony.co.jp/Products/Guide/2002su/ 2.4GHz ワイヤレス LAN アクセスポイント PCWA-A220 http://www.sony.jp/products/Consumer/PCOM/Acc/PCWA_2_4/ 先日、「出っ張らない無線 LAN カード」PCWA-C150S が発売になったところですが、コンパクトなブリッジタイプの無線 LAN アクセスポイントがラインナップに追加されました。最近ではメルコ「WLA-A11G」のように機能がシンプルで安価、かつコンパクトな無線 LAN AP が増えてきていますが、VAIO 純正オプションもこれに倣った形になっていますね。ルータタイプの ADSL モデムが増えてきて、無線 LAN AP にルータ機能がついている必要性が低くなってきたことによるのでしょう。 実売価格はまだ分かりませんが、PCWA-C150S の実売価格(\9,800)や旧モデル PCWA-C100 の値下げ(\8,800)等から察するに、このブリッジタイプ AP もリーズナブルな価格に落ち着きそう。\15,000 くらいで購入できるのではないか?と思っています。これから無線 LAN を始めようと思っている人で、ルータ機能が必要のない方(ブリッジとルータの違いが解らない方はこのあたりを参照してください)には良い選択肢となるのではないでしょうか。壁掛け OK なあたりも重宝しそうです。 IEEE802.11a(54Mbps 無線 LAN)も普及に向けて選択肢が広がる気配を見せていますが、まだまだ高価なことと IEEE802.11b 機能内蔵 PC の出荷台数が増えていることを考えると、高速無線 LAN を推したいソニーとしてもまだまだ IEEE802.11b には手を抜けないところでしょう。PCWA-A220 は、無線 LAN 機能搭載/付属 VAIO を買ったけど無線 LAN は持て余しているユーザーに、ちゃんと無線 LAN を使ってもらうためのソニーの後押しとなるでしょう。 i.LINK CD-RW/DVD-ROM ドライブ PCGA-CRWD2 http://www.sony.jp/products/Consumer/PCOM/Acc/PCGA-CRWD2/ 昨年秋の WinXP モデルに合わせて発売された i.LINK コンボドライブ PCGA-CRWD1 が早くもモデルチェンジしてきました。CD-R 書き込み速度が最大 24 倍速にアップ&バッファアンダーランエラー防止機能搭載(BURN-Proof、JustLink 等といった具体的な機能名は明らかにされていません)。これを待っていた! しかし、ノート PC 向けの薄型コンボドライブで CD-R 書き込み 24 倍速のものって、確かまだ発表されていないんですよね。現在正式発表されているノート用 CD-RW/DVD-ROM コンボドライブの最速はソニーの「CRX800E」(CRX85A の内蔵ドライブ:最大 20 倍書き込み)であり、先日発表された東芝の「SD-R2202」は CD-R 16 倍書き込み止まりなので、早速 CRX800E の上位機種が出たか、松下あたりの未発表ドライブかな?と想像していますが、具体的なところはまだ分かっていません。 私は C1MSX 用の外付けドライブってまだ買っていなかったのですが、これ逝ってみても悪くないなーと思っています。 20 倍書き込みで Power-Burn 対応の CRX85A の後に出た CRWD1 は 8 倍でバッファアンダーランエラー防止機能なしだったため、どうも逝く気になれなかったんですが、CRWD2 は買って損はないでしょう。Tamaさん曰く > 書き込みが24倍速だよ。今までのが8倍だから、3倍のスピードじゃねーか。これじゃ赤くなくてもシャア専用じゃねーか!!! ということなのでね(笑)。 問題は、C1MSX で外付けドライブが必要になる場面が少ないことなのですが、滅多に使わない i.LINK 端子を有効活用できるのと、いつもは通信系カードが挿さっている PC カードスロットにわざわざ挿し替えなくて良い(しかも外部電源不要)というのは魅力的。お金に余裕ができたら買おうかな。 アクティブスピーカ PCGA-SP1 http://www.sony.jp/products/Consumer/PCOM/Acc/PCGA-SP1/ MXS や QR、GRX 等相変わらずスピーカ周辺へのこだわりを売りの一つとしている VAIO ですが、久々に純正アクセサリとして単体スピーカが発売されます。どのくらい久々かというと、505 の「耳スピーカ」PCGA-SP51 以来。汎用の PC 向けスピーカとしては VAIO っぽいカラーリングの SRS-xxxPC シリーズを出していますけどね。 まず目を引かれるのが金属の質感。フロントパネルはアルミ素材らしいです。その他の樹脂素材部はダークブルーとなっており、最近の VAIO ノートにマッチしそうです。デザインや性質からいって NV シリーズとのカップリングが推奨されるのでしょうが、SRX や VX でも悪くなさそうですね。 スピーカとしてのスペックは、5cm コーンに出力 3W+3W なので音はそこそこかな。入力は 2 系統で、ミニジャックだけでなくちゃんと L/R のピンジャックがあるのが嬉しいですが、どうせならアナログ入力だけでなく USB スピーカとしても使えるようにしてほしかったです。せっかく NV は USB が 3 ポートなんですから・・・。 ドッキングステーション PCGA-DSM51 http://www.sony.jp/products/Consumer/PCOM/Acc/PCGA-DSM51/ 今シーズン発売の PCG-R505X/PD、R505V/BD に付属するものと同等の性能を持った、R505 シリーズ専用ドッキングステーションの新モデル。内蔵の CD-RW/DVD-ROM コンボドライブが PCGA-CRWD2 等と同じく CD-R 書き込み速度が最大 24 倍に高速化されています。今のところ R505 シリーズ全機種に対応しているのが嬉しいですが、ドッキングステーションが必要な人はもうほとんど入手済みでしょうから、流通量はそれほど多くないでしょう。 旧モデルユーザーの方は、内蔵ドライブの同等品が流通し始めたら自力で換装してしまうのが吉。 USB テンキーパッド PCGA-UTK1 http://www.sony.jp/products/Consumer/PCOM/Acc/PCGA-UTK1/ 今までありそうでなかった、純正 USB テンキーパッド。もちろん、VAIO ロゴ入りです。 というか、ある意味「たかがテンキー」なのに凝りすぎです。ステンレスメカキー、アルミボディ、しかもキートップまでアルミで刻印はシルクプリントなんかじゃなくホントの刻印、USB プラグには金メッキ!今までこんなにこだわった USB テンキーパッドがあったでしょうか、いやない(反語)。マウスが接続できる USB ポートを 1 個備えていたり、[0] キーだけでなく [00] キーがあるので桁数の多い数字の入力が楽だったり、[NumLock] キーが PC 本体と非連動なので [NumLock] を押しても本体のキーボードが勝手に NumLock 状態にならなかったり(ドライバがちゃんとしていない安物のテンキーパッドだと、PC 側の NumLock も有効になってしまって文字が入力できなくなるものがあります)、240g という適度な重量があるおかげで入力中にテンキーパッドが滑りにくかったり、と実用面での考慮もちゃんとなされています。 問題は、実売価格が \10,000 程度になりそうなことなのですが、機能や質感を考えると納得できる気もします。ただの USB HUB のくせに \9,000 近くもする「PCDA-UH4」に比べればよっぽど適正な価格。私自身、ノートではまずテンキーを必要としない人なのですが、こればっかりは所有欲を満たすというだけの目的で買ってしまいたいなぁ、と思わされています。 しかし VAIO はノートのキーボードにはこだわる(といっても XR と GR くらいですが)くせに、デスクトップのキーボードはかなりないがしろにされていますよね。ナビゲーションボタンがついていたり、省スペースだったりする分には良いのですが、キータッチの良い標準的なキー配列のキーボードというのがありません。PCV-R シリーズ(Rx2 の世代まで)についていたフルキーボードが一番まともだった気がします。別売りで、多少高くても(\10,000 くらい)いいから、ちゃんとしたキーボードを出してほしいですね。サードパーティ製でいいのもありますが、やっぱり VAIO ロゴ・・・。 あと、そろそろ純正光学マウスは欲しいでしょう。まだ出ないのかな? キャリングポーチ PCGA-CPE1 http://www.sony.jp/products/Consumer/PCOM/Acc/PCGA-CPE1/ GRX、NV に対応するキャリングポーチ。SRX 用キャリングケース「PCGA-CK5S」と同様に、ウレタン素材に直に型押しで VAIO ロゴが入っています。「へこ文字」の雰囲気は出ていますが、革パッチに型押しのタイプと好みが分かれるところ。 付属のミニポーチは NV の換装ベイを入れるのにちょうど良さそうです。 トートバッグ PCGA-MBT5 http://www.sony.jp/products/Consumer/PCOM/Acc/PCGA-MBT5/ 505 や SR にぴったり合いそうなトートバッグ。ブラックのナイロン素材ということで、吉田カバンあたりをイメージしているのでしょうか。側面には、例によって VAIO ロゴが入っています。純正バッグ系では、吉田カバン製を除けば一番いい出来に見えますね。 個人的にはオシャレな学生さんにキャンパスで使ってほしい気がします。VX と組み合わせると良さそうだなあ、と思いますが、対応リストには VX の文字が見当たりませんね。サイズ的に問題なく使えるとは思いますが・・・。というか、このリストの中にある XR シリーズの「現在、動作を確認中です」という文字が非常に気になります。「動作」って・・・。 テンキーベイユニット PCGA-TKN1 http://www.sony.jp/products/Consumer/PCOM/Acc/PCGA-TKN1/ NetMD ベイユニット PCGA-MDN1 http://www.sony.jp/products/Consumer/PCOM/Acc/PCGA-MDN1/ NV シリーズ用ベイユニット。NV は最上位モデル NV99M にはウーファーを含め全てのベイが付属していますが、NV77M にはテンキーユニットが、NV55 にはテンキーおよび NetMD ユニットが(そして両モデルともにウーファーユニットが)付属していないため、それぞれのユニットを使いたければこれらを別途購入する必要があります。 NetMD ベイユニット「MDN1」は事実上 NV55 専用ということになりますが、どうせなら USB バスパワーにして他機種にも対応してほしかったような。あとは、このユニット単体でウォークマンにできる、とかいうのであれば、かなり物欲指数も上がるんですけどね。でも、ケーブルが延びる煩わしさを厭わなければ、ウォークマン「MZ-N1」の方が良い気もします。あとはこのユニットの実売価格次第、というところでしょうか。 NV シリーズ用の拡張ベイは今後種類が追加されていく可能性はありますね。内部的には USB 接続っぽいのでセカンドバッテリというセンはないでしょうが(というか NV でモバイルする人もいないだろうからセカンドバッテリも必要ないでしょうが)、NetMD 以外にもいろいろ「遊べる」拡張ベイが出てもおかしくありません。例えば、アルプス電気が昨日発表した超小型チューナユニット http://www.alps.co.jp/press/new2002/0513-j.htm +「MPEG2 R-Engine」を内蔵し、Giga Pocket LE を添付したチューナユニットとか。イヤ、これはいずれ必ず出るでしょう。断言してもいいです(←ってホントにいいのか?)。 ・・・という感じで、今回は周辺機器に関してもかなり興味深いものが多かったのですが、私はとりあえず PCGA-CRWD2 かな。実売約 \50,000 と高価なのがネックですが。あと、テンキーも、使わないのは分かっているけど欲しい・・・手が滑ってしまったらどうしましょう。 なお、今回も春休みのイベントに引き続き Sony Style の新製品体験イベント「Meet Sony Style」が開催されます。 http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Newline/meet-ss.html NV、ギガポ GRX に加えて DSC-P2 が「ALL BLACK」を含め全 7 色展示されます。 私は今回はさすがに行けないのですが、お近くの方はぜひ銀座・心斎橋に行ってレポートしていただけないでしょうか。 ■記事リンク AV Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20020513/sony3.htm ASCII24 の記事 http://ascii24.com/news/i/hard/article/2002/05/13/635686-006.html MYCOM PC WEB の記事 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/05/13/19.html |
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2002 年夏モデル発表速攻レビュー、2 日目の本日はデスクトップ編です。 GRX、GR、NV、FX、VX、QR、R505、SRX、C1M、U1 と 10 シリーズを数え百花繚乱といった感じのノート VAIO に比べるとややおとなしめのモデルチェンジとなったデスクトップ VAIO ですが、今回はある意味「今後のデスクトップ VAIO の方向性が見える」モデルチェンジになったような気がします。 http://www.vaio.sony.co.jp/Info/Products_020513.html http://www.vaio.sony.co.jp/Products/Guide/2002su/ それでは、早速 VAIO RX PCV-RX76, RX66, RX56 http://www.sony.jp/products/Consumer/PCOM/PCV-RX76/ いよいよ「RX78」まであと 2 モデルとなりました(笑)。 動作周波数が 1GHz の大台に乗って大騒ぎしていたのも今は昔、ハイエンドでは 2.50GHz を超えてきたデスクトップ用 Pentium 4。当然 RX の最上位モデル・PCV-RX76 では最高クロックとなる 2.53GHz 版を搭載。CPU が FSB は今回から 533MHz に引き上げられています。ミッドレンジモデル・RX66 でもマザーボードは共通で CPU が Pentium 4 2.26GHz。160GB(RX76)/120GB(RX66)の大容量 HDD に、2 倍速(DVD-R 書き込み)DVD-R/RW ドライブ搭載。ビデオカードは今回から GeForce4 MX 440 に強化(旧モデルでは GeForce2 Ti)されるなど、相変わらずフラッグシップ機ならではの奢ったマシン構成になっています。その分、RX76 の 17 インチ液晶モデルでは \49 万と価格も逝っちゃってますが(^^; 現在の CPU(FSB 533MHz 版 Northwood)は来年第 3 四半期の Prescotto への世代交代まで、一年をかけて 3.2GHz 近くまでクロックアップされるはずですから、今買っても(おそらく)当分はパーツ交換しつつ最新の状態を保っていることが可能ということになります。CPU の世代交代直後のマシンですから、長く使うことができそうですね。 下位モデルである RX56 は今回マザーボードを変更。DDR SDRAM に対応した SiS650 チップセット搭載マザーになっています。 SiS650 は、Pentium 4 用互換チップセット「SiS645」にビデオチップ「SiS315」相当のグラフィックス機能を統合したチップセット。チップセット性能の検証については http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/20011227/hotrev144.htm http://pcweb.mycom.co.jp/benchmarklab/2002/03/page1.html ↑あたりの記事が参考になると思います。SiS645 と違い DDR SDRAM のサポートが PC2100(266MHz)のみで、再新の PC2700(333MHz)がサポートされないことと、グラフィックス性能が GeForce2 MX より若干劣るくらいなので i850E+GeForce4 MX の上位機種には敵いませんが、実用上十分なパフォーマンスと互換チップセットにしては上々の安定性を誇るチップセットとして、RX56 に載るには十分のチップセットといえるでしょう。RX55 の i845 マザーから変更されたのは、チップセットの OEM 単価と将来性(いずれ出る SiS651 チップセット(ピン互換?)に変更することにより、容易に PC2700 メモリに対応可能)を買ってということだと思われます。いずれにせよ、3D 性能に不満を感じたら AGP スロットに別途高速なビデオカードを挿せば良い(標準では AGP スロットは DVI 接続用のライザーカードで埋まっている)ので、拡張性もありますし。 今回の RX シリーズで興味深いのは、今までは必ず RX シリーズのカタログページの先頭にあった「テレビ生活」というフレーズが、ついに先頭ではなくなったこと。「先進のハイスペック」「こだわりの作品づくり」「快適なテレビ録画・再生」「楽しさ広がる DVD 制作」と、一気に 3 番目にまで下がってきました。これはもちろん、Giga Pocket が全てのデスクトップ VAIO に搭載され、「RX らしさ」のアピールポイントではなくなってしまったことによるものでしょう。このことは、「作品づくり」「DVD 制作」といった部分にフォーカスを当て、かつハイエンド機としてのプレミアムをつけるくらいしか、他のシリーズと差別化ができなくなったということを意味します。RX に関しては、そろそろ方向転換を行わざるを得ない段階に来ているのかもしれません。 このプロモーション方法の転換が、いよいよクリエイター志向のマシンとして本格的に路線を変更し、次期モデルでプロに迫れる本格的な映像制作マシンとしてのリニューアルを図るための伏線であったら面白いのになあ、と個人的には考えています。 VAIO MXS PCV-MXS3R, MXS3 http://www.sony.jp/products/Consumer/PCOM/PCV-MXS3R/ http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Catalog/02su/Mx/ 「ミュージックサーバー」MXS シリーズも早 3 世代目。DVD-RW 搭載モデルが登場した MXS2 シリーズと比べると、ハードウェアスペック的なインパクトは小さいですが、今回はある意味最も「ミュージックサーバー」らしくなった、重要なモデルチェンジであるような気がします。 「ミュージックセンター」である「SonicStage Premium」と「ビデオセンター」である「Giga Pocket」を中心としたソフトウェア構成は変わらず、単体でほとんどの AV ソースを操れる最強の AV マシンであることに違いはないのですが、今回の MXS3 を最も特徴づけているのが新登場の VAIO オリジナルアプリ「VAIO Media Launcher」です。「Launcher」という単語から、単に動画や音楽ファイルを一元的に扱えるただのランチャソフトと侮る事なかれ。これによって、MXS シリーズは本当の意味での「ミュージックサーバー」になることができます。 この「VAIO Media Launcher」。VAIO U の「FlyingPointer」同様、他の VAIO にもインストールすることができます。そして、MXS のクライアントソフトウェアとなる「PicoPlayer」「SonicStage Player」「Photo Viewer」の 3 つのソフトをインストールすることにより、ネットワークに接続された MXS の Giga Pocket ビデオカプセル、SonicStage Premium 上の音楽ファイル、および画像ファイルを直接再生することが可能になります。Giga Pocket と PicoPlayer の組み合わせでデスクトップ VAIO をビデオサーバ化することは最近の VAIO ではできていましたが、それを更に一歩押し進めてほとんどの AV ソースに対応させてしまったこの「VAIO Media Launcher」および周辺 3 アプリケーションは、今までの VAIO オリジナルアプリの中でも最も画期的なものかもしれません。 「VAIO Media Launcher」自体は MXS に限らず今回発表になったデスクトップ VAIO 全機種にプリインストールされ、どの VAIO でも AV サーバ化することは可能ではありますが、あらゆる AV ソースを扱うことのできる MXS で最も意義のあるアプリだと思います。まさに「ミュージックサーバー」ですね。 ソフトウェアばかりに話がいってしまいましたが、ハードウェアについても触れてみましょう。上位機種「MXS3R」は Pentium 4 2.20GHz、下位モデル「MXS3」でも Pentium 4 1.80GHz。CPU は相変わらず RX の一世代遅れで、FSB も 400MHz 止まりなのが残念です。RX56 と同じ SiS650 チップセットで、FSB 533MHz に対応できないのが悔しいですね。ビデオカードは上位モデルのみ GeForce4 MX 440 で下位モデルはチップセット内蔵グラフィック。 今回は下位モデルである MXS3 にも標準で DVD-RW ドライブが内蔵されており、モデル間で機能的な差異は全くなくなりました。それでは、上位モデルと下位モデルの違いは CPU と HDD、ビデオカードだけかというと、そうではありません。今回の MXS3R は前回 Sony Style 限定の「WORKS」モデルで好評だった「GOLD アンプ」と純銀でシールドされたスピーカケーブルが付属しています。GOLD アンプは基盤上のコンデンサを標準より高品位なものに変更したこだわりのアンプ。スピーカケーブルはドイツのメーカー製のものだそうですが、前回の MXS2R「WORKS」モデルのときにソニスタの方が「このケーブル、ドイツから取り寄せてるんであまり数が出せないんですよー」と言っていたような・・・。供給数のメドが立ったのか、あるいは高価な上位機種はあまり売れないだろうという見込みなのか・・・。いずれにせよ、その気になれば簡単に交換できる CPU や HDD と違って、GOLD アンプはなかなか単品で入手できるものでもないですから、どうせ買うなら上位機種でしょう、と思います。 こんな感じで、「ミュージックサーバー」としての機能も、音に対するこだわりも更にパワーアップした MXS シリーズ。いつも「いいなぁ〜」と指をくわえて眺めているだけの私ですが、秋冬モデルではちょっと狙ってみたいと思います。 VAIO LX PCV-LX96G/BP, LX86/BP, LX56G, LX56/BP http://www.sony.jp/products/Consumer/PCOM/PCV-LX96G/ http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Catalog/02su/Lx/ 今季も残った LX。CPU はいよいよ Pentium 4 1.80GHz まで来ましたが、よっぽどメーカー在庫が捌けないんでしょうか、それとも派手さはないながらも確実にある需要のためにタブレットモデルを残してあるのでしょうか? ペンタブレットディスプレイでないモデルに関しては、DVD-RW ドライブを搭載していることくらいしか JX との違いを見出せませんし、スタイリッシュな省スペースモデルという観点では VAIO W に敵うべくもない。まさか、ここまで残ってくるとは思いませんでした。 やはり、ライトユーザーではペンタブレット液晶は結局持て余す向きがほとんどなのではないでしょうか?お手軽さ、という利点はあるでしょうが、絵描きさんであればより汎用性の高いワコムの Cintiq とか業務用ですが PL シリーズとかの方が、本体を選ばず使える(LX の液晶は専用ケーブルなので、本体の性能が不満になったときに自作機に接続、ということができません)ので重宝すると思います。 個人的には、学生時代にタッチパネルの研究(といってもデバイスそのものの研究ではなくて、タッチパネルを用いたユーザーインタフェースデザインの研究ですが)に関わっていたこともあって、こういったペンタブレットタイプの PC がなくなっていくのは惜しい気がするんですけどね。 VAIO JX PCV-JX11GBP, JX11BP http://www.sony.jp/products/Consumer/PCOM/PCV-JX11G/ http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Catalog/02su/Jx/ 春モデルでマイクロタワー路線からスリムデスクトップ路線への転向を図った JX でしたが、CPU が突然 Celeron から Athlon XP 1500+(実クロック 1.3GHz)に。チップセットも今更の感があった i810E2 から SiS740 に変更、DDR SDRAM 対応になっています。筐体が狭くなり、CPU のアップグレードパスもほとんどなかった JX10 に比べ、いきなり将来性の高いプラットフォームに変更されたことにより、「いじれるマシン」J シリーズの後継機種として復権なるか、といった構図になってきました。 J21MG で「おそらく Palomino コアの Athlon XP なら上限まで CPU 換装できるんじゃないか」というくらいアップグレードパスがあったものの、JX10 の i810E2 ではせいぜい Celeron 1.4GHz 止まり。それが J21MG と同じだけ CPU がアップグレードできて、しかも DDR SDRAM に対応できるとあれば、AGP/PCI スロットの数や空きベイの数の違いこそあれ、J21MG に勝るとも劣らないパワーアップが可能。SiS740 チップセットは RX56 や MXS3 で使われている SiS650 の Athlon 版ということなので、パフォーマンスもまずまず。常に最新の 3D ゲームで遊ぶというのでなければ、グラフィック性能も十分です。これに、Giga Pocket やメモステスロットがついて、あとは内蔵コンボドライブを DVD-RW にでも換装すれば RX シリーズだって要らないくらいです。 しかし、今回が前回のモデルチェンジと違うのは「値上げ」を挟んでいるということ。最も標準的な構成であろう J11GBPL5(Giga Pocket 搭載 15 インチ液晶モデル)で実売 \23 万なら、ちょっとがんばって RX56 に行ってしまいたい価格帯です。かといって、Giga Pocket を省くのはもったいないし・・・じゃ、余計なアプリを省いて低価格にする、というアプローチで「Network VAIO」はどうかというと、 Network VAIO JX PCG-JX11GN http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Catalog/02su/Nwjx/ ノーマル JX との価格差が約 \25,000 として、15 インチ液晶モデルで約 \205,000。本体単品でも \155,000 という計算に。Network VAIO には通常モデルに入っている Office XP Personal が入らないので、その価格差を考えてもかなりな値上がりになってしまいます。互換チップを使っても、値上げの波には逆らえなかったということか・・・。 JX といい W といいノート FX といい、一番コストパフォーマンスに優れたレンジの製品がこうやってお買い得感がなくなっていくのは非常に残念です。こうしてまた日本は不景気になっていくのね(^^; ・・・と、Network VAIO について値段の話ばかりしてしまいました。だって、それくらいしかする話がないんですもん。 今回の発表に合わせて Network VAIO 関連ソフトのバージョンアップや新サービスの発表があるかと思ったら、まだみたいですね。ソニスタ自身 Network VAIO にはかなり力を入れているようなので、初代 JX10GN で感触をつかんだ次は何か新しいサービスを打ち出してくるとか、Network VAIO 関連ソフトのバージョンを上げてくるとか、Network VAIO を他の機種にも展開してくるとか、そういった動きを期待していただけに肩透かしを食らってしまいました。確かに、まだこういうのにはちょっと早いというか市場が追いついて来れないだろうな、という気はしていたので、ソニスタももうしばらく動向を窺ってみよう、というステータスなのかもしれませんが。 デスクトップ VAIO に関してはこんなところです。ベストセラーとなった VAIO W は先日「リモコンつき」W101A が発売になったところなのでまだしばらくは出てこないかと思いますが、間もなく Pentium 4(Willamette コア)ベースの Celeron が登場するらしい(秋葉原では既にフライング販売が開始されている)ので、案外早い段階でこれを搭載した PCV-W102(?)が登場する可能性もありますね。 デスクトップ VAIO 夏モデルのレビューを済ませたところで、ここに興味深いニュースが。 ニュースリリース http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200205/02-020/ BizTech の記事 http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/gen/185105 AV Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20020514/sony.htm PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0514/sony.htm MYCOM PC WEB の記事 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/05/14/32.html ソニーの 2002 年度経営方針説明会にて、「この秋をめどに、VAIO に無線接続した WEGA に転送する」といった VAIO の「ホームサーバ」化計画や、本格的な AV 機器のネットワーク化計画が明らかにされました。今回のデスクトップ VAIO に搭載された「VAIO Media Launcher」はまさにこの戦略への布石とも言えるもので、今後のソニーの事業戦略の重要な核の一つになる可能性を秘めています。デスクトップ VAIO のフラッグシップであった RX シリーズはやや違う方向性ということになるでしょうから、今後 VAIO 全体の中核になるのは「ミュージックサーバー」MXS シリーズということになるかもしれませんね。もしかすると、秋以降「ミュージックサーバー」という MXS の愛称は、全く別のより大きなものに置き換わっているかもしれません。 「家電や AV 機器をネットワーク化する」という、ここ数年イメージされてきた「未来の世界」は、実はもうすぐ先に見えているのかもしれません。今シーズンのデスクトップ VAIO によって、その「未来」を一足先にちょっとだけ体験することができるかもしれませんよ。というのは、別に上にソニスタのバナーを貼ったから言っているわけではありませんが(^^;少なくとも、今シーズンの VAIO は数年後には「あのときの VAIO は業界のターニングポイントだったなぁ」と言われるようになるのではないか?と、ちょっと、思ってます。 ■記事リンク PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0513/sony4.htm ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/news/0205/13/nj00_vaio_summer.html ASCII24 の記事 http://ascii24.com/news/i/hard/article/2002/05/13/635671-000.html WPC ARENA の記事 http://arena.nikkeibp.co.jp/rev/pc/20020514/01/ MYCOM PC WEB の記事 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/05/13/10.html |
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VAIO の夏モデルが一斉発表になりました! http://www.vaio.sony.co.jp/Info/Products_020513.html http://www.vaio.sony.co.jp/Products/Guide/2002su/ いやぁ、思ったより遅かったですね。見ているこちらがやきもきしてしまいました。 今シーズンはある意味「目玉」である VAIO U1 と C1MSX が先行してリリースされてしまったため、おとなしめのモデルチェンジになるかな?と思ったらとんでもない。なかなか良いモデルの揃った新機種発表となりました。特に A4 ノートと周辺機器関連は「豊作」と言ってもいいくらい。オールインワンノートが欲しかった向きには、悩ましい季節でしょう。 では、早速いってみましょう。まずは新機軸「NV」から。 VAIO NV PCG-NV99M/BP, NV77M/BP, NV55/BP http://www.sony.jp/products/Consumer/PCOM/PCG-NV99M/ http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Catalog/02su/Nv/ 先日お伝えした US Sony Style で先行発売された A4 オールインワンノートのニューフェイス「NV」シリーズが日本市場にも登場。その実体は、意表をついてマルチメディアノートでした。 FDD、ウェイトセーバーに加えてテンキーパッドやサブウーファーまで内蔵できるちょっと変わった「マルチパーパスベイ」程度に思っていた拡張ベイにはなんと NetMD ユニットを内蔵!名付けて「エンターテインメントベイ」だそうです。正直、これにはビックリ。ソニーは PC で音楽といったらどちらかというと MG メモステだと思っていたので、デスクトップはともかくノートに内蔵させてくるとは思いもしませんでした。 内部的には USB 接続で何でも繋げられる感じになっていそうです。これを活かして、今後も何か面白い拡張ベイを発売してくれないかな?例えば「MPEG2 R-Engine」内蔵 TV チューナベイなんかは面白そうです。サブウーファーベイはちょっとギャグにしか見えないのですが(笑)、どの程度音質向上に貢献するんでしょうね。せっかくの MD と同時使用できないのが残念ですが、DVD-Video 鑑賞等には効果を発揮しそうです。ま、サブウーファー自体最上位モデルの NV99M にしか付属せず、単体販売の予定もない、ということなのでホントに「お金がある人向け」のオマケなんでしょうが(^^; と、NV はやたらと「エンターテインメントベイ」にばかり目がいきがちですが、ここらでスペックについて少し。 CPU は Mobile Pentium 4-M 1.60GHz。最高クロックでこそないですが、もうこのくらいまできたら 100MHz や 200MHz(むしろ 0.1GHz や 0.2GHz と書くべきか)など大した違いではないでしょうし、GRX と違って絶対的なパフォーマンスばかり追求するようなユーザー層でもないので問題ないでしょう。CPU に合わせてメモリは DDR SDRAM。そろそろノートでも DDR SDRAM が当たり前になりつつありますね。サポートは最大 512MB となっていますが、モジュールさえ入手できれば保証外ながら 1GB は積めそうな気がします。 液晶は 15.1 インチで、NV99M が SXGA+(1,400x1,050)、NV77M/NV55 が XGA(1,024x768)。最近 16 インチ UXGA とか 6.4 インチ XGA といった高解像度液晶が流行ってますが、15 インチ SXGA+ あたりが一番 Windows の画面表示と相性がいい解像度だと思います。 内蔵 CD-RW/DVD-ROM コンボドライブは最大 24 倍速書き込みの高速ドライブ。今シーズンのモデルでは、ノートでも多くがこの高速ドライブを搭載してきています。バッファアンダーランエラー防止機能については記述がありませんが、サブノート向けの「PCGA-CRWD2」に「バッファアンダーランエラー防止機能」搭載の旨記述がありますから、これと同じ仕様であると思われます。このコンボドライブについては完全固定で「エンターテインメントベイ」とのスワップができないようになっているのがちょっと残念なところ。交換できれば NetMD とウーファーの同時使用とか、FDD とテンキーで事務処理仕様(笑)にできたのに。ま、内部接続方式の違い(たぶん ATAPI と USB)で構造上無理だったのでしょうが、ちょっと惜しいですね。 他には、NV99M には無線 LAN 内蔵というあたりが目新しいですね。A4 VAIO では初の無線 LAN 内蔵。NV99M は最上位モデルなので全部つけちゃうぞー的な太っ腹さが見えます。これで実売 \30 万は案外安いかも。 それにしてもやはり二段重ねのベイのせいで本体の厚みが気になりますねー。一見して「デカっ!」と感じます。GRX のデカさとはまた違った重厚感。実際の数字でいうと FX と大差ない(双方とも厚みの最大値は 50mm 超)のですが、エンターテインメントベイの存在感が NV の厚さを際立たせています。これに NetMD や FDD を内蔵すると、重量は 4kg 級になりそうだし、とても持ち歩こうとは思えないでしょうね。もはや「ノートブック PC」ではなくて「電話帳 PC」の域(^^;PCG-U1 とはある意味対極を為してます。 「A4 オールインワンノート」という言葉は昔からありますが、CD-RW/DVD-ROM に FDD、テンキー、NetMD にサブウーファーまで(更に言えば有線/無線 LAN まで)内蔵した「オールインワン」は今までに例を見ません。ソニーがまた「新たな市場を創造」しようとするこの製品、マーケットがどういう反応を示すのか、楽しみであったりします。私は買いませんが(^^; VAIO GRX PCG-GRX81G/P, GRX71 http://www.sony.jp/products/Consumer/PCOM/PCG-GRX81G/ VAIO GR PCG-GR5N http://www.sony.jp/products/Consumer/PCOM/PCG-GR5N/ VAIO ノートのフラッグシップを採る GRX もモデルチェンジ。C1MSX に続き、最上位機種「GRX81G/P」には Giga Pocket LE を搭載してきました。 Giga Pocket LE の録画を実現する TV チューナおよびハードウェア MPEG-2 エンコーダ「MPEG2 R-Engine」は本体ではなく、付属のポートリプリケータ(GRX 用「PCGA-PRGX1」とは別物)に内蔵。チッ、本体内蔵だったらいつでもどこでも TV 環境ができたのに。C1M に「MPEG2 R-Engine」を内蔵できるんだから、筐体の大きな GRX にはチューナまで簡単に内蔵できそうな気もするんですが。そんなに簡単じゃないですか。 いずれにせよ、このモデルを契機に「ノート PC でも TV」の波が一気に加速しそうな気がします。今年の冬頃には、VAIO ノートの過半数に Giga Pocket LE がプリインストールされていたりして。 CPU は GRX81G が Mobile Pentium 4-M 1.70GHz。C1MSX では Giga Pocket LE でいっぱいいっぱいですが、Pen4 1.7GHz もあれば Giga Pocket を起ち上げても全然余裕そうです。 下位モデル GRX71 には 1 ランク下の Mobile Pentium 4-M 1.60GHz。3DCG ソフト「LightWave 3D express for VAIO」が付属していたり、CPU 以外はほぼ先代 GRX90 のスペックそのままといった感じのようです。 と、ここまで読んで気づいた方は気づいたでしょうが、そうです、「GRX91G/P」がまだなんです。先日発表になった Mobile Pentium 4-M の最高クロックとなる 1.80GHz 版を搭載したモデルが出ていない、というのはコンシューマ向け PC のトップシェアを誇る VAIO にあるまじき状態。おそらく、Mobile Pentium 4-M 1.80GHz の供給が安定してきたところでこの CPU を搭載し、Giga Pocket LE と LightWave 3D の両方をプリインストールした豪奢なモデルとして「主役は遅れてやってくる」ことになるのでしょう。HDD は 60GB とか 5,400rpm とか言ってくれると嬉しいんですが(^^; 最下位モデル GR5N は Mobile Pentium III-M 1.13GHz と、旧 GR シリーズの売り切りを狙ったモデル。今後はよりハイエンド志向、高級志向で 3DCG やビデオ編集をするユーザーをターゲットにしていき、ホビーユーザーは NV シリーズに任せる、という構図になるのかもしれません。なんか、NV は次期モデルにでも Giga Pocket LE が載るような気がしてならないので(笑)。 VAIO FX PCG-FX77Z/BP, FX55Z/BP, FX11VA http://www.sony.jp/products/Consumer/PCOM/PCG-FX77Z/ http://www.sony.jp/products/Consumer/PCOM/PCG-FX11VA/ FX シリーズは完全に AMD 路線に移行。FX77Z に Mobile Athlon XP 1400+、FX55Z には Mobile Duron 1.1GHz。いわゆる「FXA」シリーズになったことになります。最上位モデルでも実売 \24 万となかなかリーズナブルですが、それでも FX99V の実売 \22 万を考えると、一気に値上がりしてしまったなーという感覚が否めません。GRX みたいなモデルだったら \1〜2 万値上がりしても誤差にしか見えないのですが(笑)、こういったコストパフォーマンス重視のモデルで値上げされると懐具合にダイレクトに響きますよね。1 ランク下のモデルでいいかーみたいな。 CPU が変更になったことで、バッテリ駆動時間が大幅に短くなっています。FX77V の 3 時間程度に比べて FX77Z では 1.5 時間がいいところ。いかに Mobile Athlon XP が電気食いか分かりますね。 FX11VA は旧モデルの売り切りへ。型番に「A」がついて \20,000 アップは VAIO W と同じ。でもリモコンがついてこない分こっちの方がタチが悪い(笑)。せめてリモコンくらいつけてくれー(何のだ)。ダメなら、せめて Word と Excel くらい・・・。 なんか NV のおかげですっかり印象が薄くなってしまった FX ですが、コストパフォーマンスに優れた良い製品であることには違いありません。しかし、FX77Z を買うのとほぼ同価格で NV55 が買えてしまう(NetMD は別売りですが)ことを考えると、やっぱりちょっと考えてしまいますよね。 とりあえず、私は先月から保留にしていた祖父のノート PC に FX11VA を選択するつもり。ああ、あと 2 週間早く話を聞いていれば、なくなる前に FX11V が買えたものを(泣)。 VAIO QR PCG-QR3S/BP http://www.sony.jp/products/Consumer/PCOM/PCG-QR3S/ QR は今回も地味ながらも順当なパワーアップ。CPU は Mobile Celeron 850MHz に強化されたものの、それ以外は QR3E からそのまま継承。これで実売 \19 万は高すぎる気すらしてしまうのが怖いところです(^^;今まで、QR といえば改編期には \15〜16 万で買えることも珍しくなかったのに、今や消費税を入れると \20 万に届くかというところですからね。 個人的には QR3 シリーズのデザインはけっこう好きな部類なので、PC 初心者の女性ユーザーを中心に勧めていきたいところなのですが、最近じゃ 13.3 インチ XGA 液晶もちょっと中途半端かな?と思います(元々ライトユーザーをターゲットにしたコストパフォーマンス重視モデルなので、マニアックな仕様の液晶も選択しづらいのでしょうが)。QR は無印→E→S ときてフルモデルチェンジ、という QR1 のときの流れに従うと、次期モデルはメジャーチェンジになるのかな?QR の売りの一つであった「音楽との親和性」という株を NV に奪われてしまったので、次期モデルではまた新しい「QR らしさ」をアピールしてくれるマシンになるといいですね。 って、新機種発表直後に次期モデルの話をすると、狙っている方々に怒られてしまいますね(^^; VAIO R505 PCG-R505X/PD, R505V/BD http://www.sony.jp/products/Consumer/PCOM/PCG-R505X/ http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Catalog/02su/505/ R505 はいよいよ CPU が Mobile Pentium III-M 1.20GHz に。筐体が大きくなってからは、水を得た魚のようにどんどん CPU クロックを上げてきています。下位モデルの R505V ですら Mobile Celeron 1.0GHz ですよ。 今回からは付属のドッキングステーションがパワーアップし、コンボドライブの CD-R 書き込み速度が 24 倍速(バッファーアンダーランエラー防止機能搭載)に高速化されています。そろそろノートでも DVD-R を・・・という気もする昨今ですが、やっぱり CD-R も高速書き込みの方が嬉しいわけで。 でも、個人的には「太って」からの R505 はどうも好きになれないですね。同じ 2kg なら VX の方が面白そうというか。「そんな重いマシン、505 じゃないやい!」と駄々をこねたくならないこともないのですが(笑)、やはり 7 月には VAIO 5 周年記念モデルとして「極薄 505」を期待してしまいます。 なんとなく、記念モデルは何か付加価値を持った GRX91G じゃないかという気もしてきましたが・・・。 VAIO SRX PCG-SRX7F/PB, SRX3F/BD http://www.sony.jp/products/Consumer/PCOM/PCG-SRX7F/ http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Catalog/02su/Sr/ 先日、低電圧版 Mobile Pentium III-M 933MHz の発表あったときに、なかなか CPU クロックの上がらなかった SRX もこれでようやくベース 133MHz だー、今回の SRX7F は買いでしょう!と勝手に思いこんでいました。が、蓋を開けてみると低電圧版 Mobile Pentium III-M 850MHz 止まり。 「CPU 一階級特進って・・・それだけで、それだけでおしまいなんですか?」>ソニーさん(ぉ というか、そりゃないでしょう・・・。残念すぎます。私の周りでも、今回の SRX は逝くわ!と言っていた人は多数だったのに、これでまた次期モデル待ちモードに突入すると思われます。ああ、ソニーさん、販売機会を損失しましたね・・・。 ま、でも、FSB が変更になるということは基盤(チップセットも?)の変更が必要になるということですから、次期モデルには全く新しい基盤を採用して、何かすっごい新機能とか内蔵してくる可能性もあるわけで、それはそれで期待したいですね。やっぱり、「MPEG2 R-Engine」内蔵ですか・・・? 今回は SRX にもビジネスパーソナルモデルが用意されています。 http://www.vaio.sony.co.jp/Info/biz_srx7fp.html http://www.sony.jp/products/Models/Professional/PCOM/vaio_biz/PCG-SRX7F_P/ 今まで「ビジネスパーソナルモデル」といえば Z505/R505 と FX くらいしか選択肢がなかったのですが、モバイルに使うビジネスマンには 10.4 インチサブノートの引き合いも少なくないでしょうから、これは歓迎すべきでしょう。 しかし、この「ビジネスパーソナルモデル」、購入経路がソニー→企業くらいしかないので、一般ユーザーが入手できるルートがほとんどありません。VAIO をビジネスで使いたいのは大企業よりもむしろニューメディア系の個人事業者や SOHO ユーザーの方が多いような気がするので、もう少し入手経路がオープンに(Sony Style でも扱うとか)なるといいんですけどね。いったい何個ロットくらいから受けてもらえるんでしょうか。 ノートに関しては、A4 期待以上の豊作だったのに対して 14 インチ未満の小型ノート(そう考えると、昔は XR だって 13.3 インチだったのに、今では小さく見えます)はイマイチ不作でしたね。といっても悪いマシンというわけでは全然なくて、どれも基本のしっかりしたいいマシンだとは思います。単に、ウォッチャーとして面白みに欠けるだけで(^^; NV については明日(14 日)から早速銀座ソニービル・心斎橋ソニータワーで先行展示が開始されるそうです。私は今回はさすがに行けないのですが(というか仕事が・・・)、ご覧になってきた方には早速レポートをお願いしたいですね。 今日のところはこんなところで。続きはまた明日。 ■記事リンク PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0513/sony1.htm http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0513/sony2.htm http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0513/sony3.htm ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/news/0205/13/njbt_11.html ASCII24 の記事 http://ascii24.com/news/i/hard/article/2002/05/13/635686-000.html WPC ARENA の記事 http://arena.nikkeibp.co.jp/rev/pc/20020513/01/ http://arena.nikkeibp.co.jp/rev/pc/20020513/02/ MYCOM PC WEB の記事 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/05/13/10.html http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/05/13/19.html |
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VAIO の新製品がなかなか姿を見せない中、NEC が PC 製品のラインナップを一新。 ニュースリリース http://www.nec.co.jp/press/ja/0205/1002.html PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0510/nec2.htm http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0510/nec3.htm ノートでは Mobile Pentium 4-M 搭載モデルの幅が広がったことと、ほとんどのモデルで CPU の動作周波数が 1GHz を超えてきたことなどが特筆事項ですが、NEC 系サイトじゃないのでそれぞれのスペックその他に関してはこの辺で。 数多く発表された新ラインナップの中でも興味深いのが、スタイルを一新し高級感を追求した A4 オールインワンノート「LaVie C」。VAIO でいう GRX シリーズのようなハイエンドモデルなのですが、「ピアノのようなグロス処理をほどこした光沢感ある筐体」を採用しているとのこと。「ピアノ調ボディ」というと当然連想されるのは「ミラージュ・ブラック」ボディの ThinkPad s30 ですよね。s30 は既にシリーズの打ち切りが決まっているモデルですが、かといってパクっていいんかい NEC さん・・・。 NEC といえば、PC Watch の記事に「今秋には VAIO W 対抗の液晶一体型デスクトップを出す」という記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0415/gyokai27.htm がありましたが、なんか、モノマネというか、最近「二匹目のドジョウ」を狙ったものがやけに多いような。この記事の中に「相手を蹴散らす商品ではなく、新たな市場を創造していく商品を今年秋以降投入する」とありますが、後追いの製品を以て「新たな市場を創造」とは滑稽だ、と思わず笑ってしまいました。こんなことを言っているようじゃ、NEC のコンシューマ向け PC に未来はないなぁ、と思います。 (余談ですが、先日発表になった Crusoe 搭載液晶一体型デスクトップ「Mate MA90W/F」は価格的にもターゲット的(企業向け)にも VAIO W の対抗製品という位置付けではないようです。) 「二匹目のドジョウ」といえば、ゼロハリデザインの「LaVie Z」もある意味そうだし(sigmarion 自体 NEC が開発したものではありますが)、最近の NEC は妙に小手先の製品が多いような気がします。それでも、Crusoe を搭載し長時間駆動を実現した「LaVie MX」やサブノートに CD-RW を内蔵した「LaVie J」など、中には「名機」と呼べるマシンを作れる力を持っていますし、「LaVie L」のようにリーズナブルでいいマシンも出せるのだから、もっとがんばってよ NEC さん、と思います。 せっかく PC 事業を子会社の NEC カスタマックスに移管し、かつての NEC のお家芸の再興を目指す体制が整ったというのに、本当になすべきことが解っていないまんまじゃ何にも変われませんよ、と言ったら、少し毒舌が過ぎるでしょうか。 |
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ソニーから Cyber-shot の新機種「DSC-P2」が発表されました。 ニュースリリース http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200205/02-0508/ 製品情報 http://www.sony.jp/products/Consumer/DSC/DSC-P2/ http://www.jp.sonystyle.com/Product/Dsc_mvc/Dsc-p2/ つい 2 週間前に発売された「DSC-P9」の下位モデル。完成度の高かった P9 の CCD 画素数を 200 万画素に変更し、価格を実売 \50,000 に抑えた意欲作です。普及機でも画素数が 200〜300 万画素が当たり前になった現在、ハイアマチュア以上のレベルのユーザーでもなければ 200 万画素もあれば画質的には十分なのが現実なわけで、最近では 200 万画素・3 倍ズーム・実売 \50,000 のコンパクトモデル、というのがヒットの必要条件となっています。ということは、P2は P1・P5 を超えるクリティカルヒットになる可能性を十分に秘めたモデルといえるのではないでしょうか? このクラスにはもはや定番となった IXY DIGITAL 200a/300a、ライカのブランドイメージで売る DMC-F7、極小のコンパクトさがセールスポイントの DiMAGE X など、強豪がひしめいています。先日発売になった DSC-P71 は悪いカメラではないものの、サイズ的な不満やインフォリチウムバッテリでないことへの不満があり、競合製品に対するアドバンテージが今ひとつ見出せませんでしたが、ソニーさん日本市場向けにこんないいものを隠してたんですね。っていうか、もうちょっと早く出してよ・・・P9 買ってから言われてもさあ・・・。 コンパクトなズーム機にはこれらよりも約 \10,000 下にニコンの COOLPIX2500(くるくる君)が控えており、(P2 より若干大きいものの)これまたかなり売れている良いモデルのようなので、このあたりとどう競っていくのか見物だったりします。 上位機種である P9 との主な違いは、画素数(P9:400 万画素、P2:200 万画素)、A/D コンバータ(P9:16bit、P2:12bit)くらい。あとはボディの質感くらいでしょうか。下位モデルなので、起動時間や画像の書き込み時間は敢えて P9 より抑えめにチューンしているかもしれません(実機を触ってみないと分かりませんが)。バッテリ持続時間に関しては逆に P2 の方が長くなっています。これはチューンが進んだというよりは、画素数の違い(CCD の消費電力の違い?)なのでしょうかね。 画質としては 200 万画素なので、最近のデジカメとしては可もなく不可もなく、といった解像感でしょうが、スナップを撮って Web にアップしたり、せいぜい葉書サイズに印刷するくらいならば全く問題ないレベルでしょう。P9 の基本機能をほとんどそのまま受け継いでいるので、マルチポイント AF やクリアルミナンス NR・クリアカラー NR・NR スローシャッターといったところもバッチリ搭載。解像度の差を気にしなければ、P5 よりも P2 の方が完成度が高いということすら言えるかもしれません。画素数が低い分、逆に P9 よりも暗所でのノイズの乗りが少ない可能性だってありますし。 最近ではデジカメにも売れ筋にはカラーバリエーションを用意するのが当たり前となってきましたが、P2 では 6 色(スパークルホワイト、パールブルー、ライラックピンク、コズミックブルー、ブラック、シルバー)もの色バリが用意されています。これだけ多いとなんか逆に人気色と不人気色の間で在庫量のバラツキが発生しそうで、売る側も大変そうなのですが、それだけソニーは今回の P2 に気合いを入れている証拠なのではないでしょうか。P1 にしろ P5 にしろ P9 にしろ、コンパクトなフルオートデジカメにしてはかなり高価な部類に入るため、価格で敬遠する向きも少なくなかったでしょうから、その分売れ筋価格帯の P2 は競合製品を圧倒、とまではいかないでしょうが P9 や P71 といった兄弟機を喰ってしまう可能性は十分に考えられます。 しかし、残念なのは、色違いなのがほとんどほとんど筐体のみで、その他のパーツは全てシルバーで共通なである点。やっぱり、レンズ周りとかモードダイヤルだけ銀色だとデザインが崩れがちというか、興ざめ気味なので、できればそこまでこだわってカラバリにしてほしかったところ。今の感じだと、何となく DMC-F7 っぽいですし。P1 のスタイルを真似て出てきた F7 に、本家 P シリーズが似てしまうという何とも皮肉な展開に。 ・・・と思ったら、あるじゃないですか。Sony Style 限定モデル「ALL BLACK」が。 http://www.jp.sonystyle.com/Product/Dsc_mvc/Dsc-p2/Black_photo/ 出ましたねー。久々の「これぞ Sony Style!」という感じの限定モデル。シブい黒モデルっすよー。 限定ブラックモデルは懐かしの「DSC-F3」と「DSC-F55K」のときにもありましたが、久々の限定ブラックモデル復活となりました。F3・F55K のときも細かいパーツやネジ色まで黒で統一するという完成度の高さでしたが、P2 の限定ブラックモデルもまさにその路線を受け継いだこだわりのモデルとなっています。 本体のブラックは、通常のブラックモデルの黒(つや消し)とは違い、深い光沢のあるブラック。シャッターボタンやモードダイヤル、レンズ周り、その他操作系までことごとくブラック、黒くでない部分といったらダイヤカットの SONY ロゴとストラップホール(これも黒にしてほしかった・・・)くらいです。でも、さすがにレンズまでは黒く塗れなかった模様(ぉ 個人的には PORTER の黒い P5 ケースと BLACKBEAUTY×カーボン C1 の組み合わせだと渋く決まりそうです。あぁ、よだれが・・・。というか、P9 を買う前に出ていたらこっちに転んでいたような気がします。P5 より解像度で劣るけど、本気カメラは F707 があるし・・・。 専用アクセサリも何点か同時発売されます。 まず、4 色の新型ソフトケース「LCS-PA」。旧型「LCS-P1」よりもデザインが私好みだし、使いやすそうです。LCS-P1 は P5 と共に手放してしまったので、とりあえず 1 個買ってみようかな。限定色のオレンジあたり。 また、面白そうなところでスレーブフラッシュも発売されます。これ、P2 の外部フラッシュ的に使って内蔵ストロボの光量を補うもののようですが、ちょっとこのフラッシュを持ち運ぶとなると P2 のコンパクトさが犠牲になってしまうので、どうなんでしょう、と思います。本体カラーを見る限り P9 でも使えそうなのですが、同じ外部フラッシュなら私は F707 の外部フラッシュが欲しいなあ。 それはさておき、今回の P2、かなり良さそうなモデルですね。P9 は良いですがハッキリ言って高いので、必ずしも万人に勧められるものではなかったのですが、P2 はなかなかお手頃なのでデジカメ初心者から中上級者まで万遍なく勧められる佳作、ということができそうです。同価格帯にライバルはたくさんいますが、むしろ完成度の高い COOLPIX2500 かな・・・。 実を言うと、私もけっこう欲しかったりします>P2。イヤ、P2 が欲しいんじゃなくて「ALL BLACK」モデルが欲しいだけなんですが(^^; ■記事リンク PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0508/sony1.htm ASCII24 の記事 http://ascii24.com/news/i/hard/article/2002/05/08/635530-000.html ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/news/0205/08/cyber.html MYCOM PC WEB の記事 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/05/08/15.html |
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連休も終わり、本日からいつも通りの日常が始まったわけですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 「あー、仕事したくねぇー」という心境だった方も少なくないでしょうね。ええ、私もその一人です(笑)。 でも、GW 後半の 4 連休はほとんど何もせずゆっくりすることができたので、おかげでリフレッシュ。これで 5 月は仕事もサイト更新もがんばるぞー。 Intel が Pentium 4 2.53GHz 他を発表しました。 ニュースリリース http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2002/020507.htm PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0507/intel1.htm ラインナップは 2.53/2.40/2.26GHz の 3 種。いずれも初の FSB 533MHz 対応製品となっています。 先月頭に Pentium 4 2.4GHz の発表がありましたが、 http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2002/020403b.htm このときにはデスクトップ VAIO のニューモデルは出ませんでしたよね。というわけで、今度のデスクトップ VAIO のハイエンド機は 2.53GHz で決定でしょう。 それにしても最近は新 CPU の発表=新機種の発表、という構図に必ずしもならなくなってきたのが興味深いですね。プロセッサパワーの過剰なまでの上昇によって、PC のシステム要件における CPU クロックのプライオリティが随分下がってきて、「性能」以外の「機能」にフォーカスが当てられていることが実感として分かります。これも時代でしょうか。 いずれにせよ、これによりデスクトップ/モバイル両方の新 CPU が一通り出揃ったことになるので、明日明後日にも夏モデルの一斉発表があるんじゃないかな?と睨んでいます。要注目。 ソニーが AIBO 等のエンタテインメントロボット用アーキテクチャ「OPEN-R」の仕様、および SDK を公開しました。 ニュースリリース http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200205/02-017/ PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0507/sony.htm 「OPEN-R」はその名の通り、エンタテインメントロボットの制御ソフトウェア仕様をまとめたな規格。ソニーはこれをオープンにすることで、エンタテインメントロボットの標準規格としての「OPEN-R」の浸透と、エンタテインメントロボット自体の市場の拡大、業界の技術レベルの向上を図っているのでしょう。オープンである、というのはどういうことかというと、オープンソースである Linux が、一つのコアを元にいろんなメーカーからディストリビュートされていたり、あるいは個人でもコンパイルして Linux 環境を作り上げることができるように、「OPEN-R」に基づいたあらゆる種類のエンタテインメントロボットが、あらゆるメーカーから発売されることになる可能性を秘めている、ということになります(OPEN-R SDK を用いて開発された製品を商用ベースに乗せるには、別途ライセンス契約が必要ですが、アーキテクチャそのものはオープン)。 今回配布される SDK に対応する AIBO は「ERS-200」シリーズのみ、即ち「子ライオン」と「マクロス」タイプのみということになりますが、それでも自分で AIBO のプログラミングができる、ということは、そっち方面に興味のある人にはたまらないでしょうね。 いずれ、他メーカーからこの「OPEN-R」に基づいたロボットが発売されるようになるかもしれませんし、何か変わった動作をするようにプログラムされた OPEN-R メモリースティックや、基本動作の組み合わせでエンドユーザーでも簡単に AIBO にオリジナルアクションをさせることのできる制御キットが発売されるようになるかもしれません。また、OPEN-R SDK の開発言語は C++ ということなので、その道に明るい人であれば比較的簡単に AIBO を自由に制御できるようになるのかもしれないですね(C++ であれば「手クラス」「足クラス」みたいなクラスを持っていて、各々のクラスの動作メソッドを呼び出すだけで良さそうなので、知っている人ならばプログラミングはさほど難しくなさそうです)。そのうち、エンドユーザーのプログラミングによる AIBO のダンスコンテストとか、AIBO で作った無声映画コンテストといったイベントが開催されたりしたら楽しそうですね。 でも、さすがにいくらがんばっても AIBO にビームを撃たせることはできないから(笑)。 ちゃんと、別売りの内蔵ビーム砲を買わないと(ぉ |
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Sony Style から 3 月に発注していた DSC-P1 用 PORTER ケース(限定品)が届きました。既に 2 ヶ月前のことで忘れかけていた上に、GW のまっただ中に届けなくても・・・。 P5 のときに Sony Style で限定販売された P5 ケースの P1 版、ということでスポーティな縦型とオシャレな横型があったのですが、横型は P5 用のを持っていたので縦型を買ってみました。というか、P1 ユーザーでなくても買えてしまったのでちょっとびっくり。
こんな感じです。特に目的もなく買ってしまった(笑)PORTER ケースですが、P1 ユーザーならともかく P9 ユーザーの私にはちょっと持て余してしまいそうな気がします。半ば勢いで買ったものだしなあ(^^; でも、モノ自体はいいんです。個人的には横型のケース(これ、PORTER の通常ラインにある化粧品ポーチのマイナーチェンジ版なんですよね)の方がやっぱり好みかな。スポーティなのが好きな方は、こっちの方がいいでしょうが。でも、冷静にこのケースに \8,000 払う価値があるかと言われると・・・。 吉田カバン×Sony Style も、良い物は良かったんですが、最近はイマイチですね(P1 ケースは悪くないですが、価格が・・・)。そろそろブランドはいいから、本当に良い物を適正な価格で出してくださいョ。 |
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4 連休も 2 日目というのにあいにくの雨。今日はさすがにお出かけできませんでした。 というわけで昨日のネタで申し訳ないですが(笑)、DSC-P9 のテストを兼ねていろいろ写真を撮りに行ってきました。 ※写真は基本的にリサイズ以外、色調補正・トリミングは行っていません。 とりあえず、花から。 まだまだ撮影技術が未熟なので、静物しか撮れません(泣)。 画の解像感はなかなか高いのですが、F707 と比べるともう一つかなあ(そもそも F707 と比べちゃいけないんですが・・・)。でも、ヒメジョオンの花弁あたりの表現はけっこう出ていますね。 ツツジ(クレノユキ?)の白がディスプレイによっては飛びがちになってます。それほど悪くはないですが、もう少し落ち着いてくれた方がありがたいかな?色数が少ないと、のっぺりした画になりがちなのかな・・・。夏日だったので、日差しは強めだったのですが、これくらい普通にこなしてほしい気がします。 鳩はさすがに近寄りすぎると逃げられるので、 3 倍ズームで寄れるだけ寄ってあとはトリミングしてます。木陰なためかちょっと立体感に欠ける画になっているような・・・。 見た感じ、彩度の高い画に関してはイイ感じで撮れているのに対して、彩度が低く明度が高い/低い部分はちょっと階調表現が弱いのかもしれません。 タンポポの綿毛や細かい草の表現力を見ると、なかなか解像力は高いように見えます。F707 を知らなければこれでかなり満足していたでしょうね。でも、光量があるところでは十分にきれいです。 起動と記録時間が短いので、シャッターチャンスは逃しません。これがスナップ命の P9 の最大の長所といえるでしょう。 ちょうど田植えの時期、ということで農村(といっても中心街からクルマで 10 分なあたりが田舎なのですが(笑))まで田植え風景を撮りに行ってきました。 昼間であればピンはほぼ外れない、と言っていいと思います。必要に応じてマルチポイント AF(デフォルト)、センター AF を切り替えられるので、敢えて自分でフォーカスロックするような使い方もできます。 測光やカラーバランスも P5 に比べればかなり賢くなったとは思いますが、ハイライトの色や空の色がもう少し落ち着いてくれれば言うことはなかったですね。このあたりは F707 の方が艶やかな表現ができている感じです。 全体的に、フォーカスや色合いは悪くないんですが、暗所撮影も含め光の強弱に弱いかな、というのが感想です。特に暗所撮影はノイズが P5 よりも明らかに見えるくらい。これはレンズ周りの仕様はそのままに、画素数だけ上げたことによる弊害でしょうが、もう少しチューニングしてほしかったですね。それとも私がもっとうまく NR 機能を使ってやらなくてはならないのか・・・。でも、フルオートが身上のコンパクト機ですから、ユーザーがモードを気にしなくてもいつも大体きれいに撮れるようにもう少し配慮が欲しかったかな? 個人的には、これだけスペックが十分なカメラなんだから、もう少しマニュアル撮影という遊びの要素が欲しかったです。いじれる部分が少なくて、ちょっと物足りないかも。スペックも価格も高いんだから遊ばせてよ、というのが正直なところです。そういう意味では、画素数とか記録スピードを重要視しなければ、安価で性能十分な COOLPIX2500 とか DiMAGE X とかの方が手を出しやすくてオススメなのかな? いや、でも P9 もいいカメラですよ。欠点が多くないから、その少ない欠点が余計に感じられてしまうだけで。 |
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GW も後半 4 連休に突入しましたが皆さんいかがお過ごしでしょうか。最近買い物のしすぎで 4 日じゃいじりきれないよーと半ば悲鳴を上げている Brown Sugar です今晩は(謎)。 今日も DSC-P9 の試し撮りやら C1MSX の環境設定やら PS2 やらやってたんですが、その辺の話題はまた明日以降ということで、今日はその兆しを見せ始めた今夏の新製品について触れてみたいと思います。 まず、ななちゃんとこに書かれていた情報。JATE((財)電気通信端末機器審査協会)の認証済端末一覧に VAIO の新製品がいくつか掲載されたようです。 http://www.jate.or.jp/jp/tanmatsu/20020401_20020415.html 掲載されたのは、
LX が残っているのはかなり意外。米国では製造中止になった上に、日本でもスリムになった JX と省スペースデスクトップの決定版 W に押し出されて行き場のなくなった LX は LXx5 シリーズで終了か?と思っていたので、まだ引っ張るかー、といった感じ。もしかしたらビックリするような新機能が隠されているのかもしれませんが、在庫処分なのかなー。 ノートの方はまだ出てきていませんが、連休明けあたりに公開される 4/16〜30 分の認証端末リストに掲載されるかもしれませんので、ちょっと注目してみましょうか。 さてもう一つ。US Sony Style で新しい VAIO ノート「NV」が出てます(情報提供:TSU さん>ありがとうございました)。 http://www.sonystyle.com/vaio/nv/ Mobile Pentium 4-M 搭載オールインワンノート。Pen4 1.7〜1.6MHz に 15.1 インチ SXGA+〜XGA 液晶、MOBILITY RADEON 7500、40〜30GB HDD となかなか奢ったスペックです。 面白いのがドライブベイ周り。右サイドに二段重ねでドライブベイがセットされており、下段のベイはマルチパーパスベイになっている模様。FDD にセカンド HDD、ウェイトセーバー、まではまあ普通なのですが、ThinkPad A3x シリーズの「ウルトラベイ・プラス」と同じような感じでテンキーがセットできたり、サウンドの音域を広げるサブウーファーが入れられたりとかなり凝ってます。ノートに内蔵ウーファーってかなり無茶な気もしますが(笑)、こういう無駄なことをやってしまうあたりも VAIO らしいというか(^^; でもドライブベイが二段重ね、ということはかなり厚みがあるんじゃないかと心配になりますよね。US Sony Style のカタログからすると、インチ換算なので厳密ではないですが厚みは 43〜53mm。FX シリーズの 38.5〜54.1mm と大して変わりません(ちなみに GRX は 39.8〜44.4mm、GR(15 インチモデル)は 37〜39.8mm)。しかし、FX は液晶部分が厚く、本体部分の厚みはそれほどでもなかったのに対し、NR は液晶が薄くて本体が分厚い感じになっているので、実際に使う上ではけっこうパームレストが高く感じてしまうのではないでしょうか。多分実物を見るとかなり大きい印象を受ける(GRX とは違った感じ方で)ような気がします。 やはり 3 スピンドルノートということで FX シリーズの後継という見方になるのでしょうが、実際のところどうなんでしょう。とにかくシンプルさが命で余計なものはほとんどついていなかった FX シリーズでしたが、NV にはメモステスロットはついているわ、センタージョグはついているわ、マルチパーパスベイだわ、で性格がけっこう違います。それに加えて Pentium 4、RADEON 7500 とスペックもかなり高めですし。FX に比べて高価になるでしょうし、本当に FX の後継になり得るのか?という疑問はありますね。最近ラインナップの幅を急激に広げてきた VAIO のことですから、FX とは違うジャンルとして出してくるものなのかもしれません。 ともかく、その答えは来週には出るんじゃないでしょうか。待て続報。 |
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書くのが遅くなりましたが、関東で DSC-P9 と PCG-C1MSX を買ってきたついでに、ヨドバシのポイントでソニーの「LAM-1」を買ってきました。NetMD 対応の CD-DA/MDLP 複合機です。 っていうか、東京から帰る時点でノート 1 台、デジカメ 1 台、MD デッキ 1 台増えたため帰りは大変でした(笑)。 ちなみに、スピーカは手持ちの「SRS-Z1000PC」というちょっと懐かしいモデルがスピーカ付属モデル「LAM-Z1」の付属スピーカと同等品だったので、これを使うことにしました。 MDLP 対応 MD デッキは一応「MDS-S50」という 280mm 単体デッキを持っているんですが、録音元となる CD デッキが古くて録音が煩わしい(光デジタル出力はついているものの、曲やディスクの終わりを認識できないため、MD 側が自動的に録音開始・終了してくれない)ので録音が億劫になっていたんですよね。で、普段はクルマがほとんどなので、買ってきた CD をクルマのグローブボックスに放り込んで、という感じで最近せっかくの MD をあまり活用していなかったので、簡単に録音できるデッキが一台欲しいな、と。録音機能がメインで NetMD はとりあえずおまけに過ぎなかったため、同価格帯でそこそこのスピーカが付属した MDLP マイクロコンポ(ちょっと古いけど「CMT-PX5LTD」なんかはけっこうよさげ)が買えてしまうのでちょっと迷ったんですが、やっぱり NetMD の方がネタになるかな?と思い LAM-1 にしました。でも、ちょっとしたコンポが買えてしまう値段なんだから、LAM-1 って割高ですよね・・・。 写真を見れば一目瞭然ですが、電源を入れると液晶ディスプレイと MD スロットが青く光ります。けっこう輝度の高い青で、これだけでポイント高し。一応アンプ内臓(ラジオチューナ無し)なのですが、持ち上げてみても軽くてオモチャみたい。各パーツも、質感も、サイバーさはあるものの高級感に欠けてます。最近何かと業務機に触れる機会が多かったのですが、多少肥えた目で見るとホントにオモチャにしか見えません。でも、再生には MDS-S50 があるし、LAM-1 は録音機兼ベッドサイドミュージックプレイヤーにしてしまおうと思っています。「デスクトップオーディオシステム」とか言ってますが、ウチはオーディオのあるリビングにデスクも置いてあるので、わざわざ机上に置く必要ってないんですよね。 音の方は、なんか軽い本体ながらにそこそこ迫力のある音が出ているような気がします。合わせているスピーカが所詮 PC 用だし、ベッドサイド用なのでこの程度あれば十分かな、という程度。元々再生音質を求めて買ったものではなくて、気軽に録音できることを求めて買ったのでこれで十分です。 そんなところかな。 え?肝心の NetMD はどうなのよ、って? 実は、まだ試していません(笑)。っていうか、NetMD 機能ってそんなに必要?メモステウォークマンやネットワークウォークマンであれば、録音メディアがそうそう買えない or 交換ができないという理由で頻繁にチェックイン/アウトを行わなければならないですが、安いところでは \100/枚 から買える MD でそんな面倒なことをする必要が感じられません。確かに PC で音楽ライブラリの管理ができるのは便利だし、音楽のネット配信がもっと当たり前になってくれば、NetMD であるメリットも生きてくるんでしょうが。基本的に私は CD は買うし、4 倍速で録音できればそれで十分なんだよなあ。 というわけで、NetMD に関してはまた後日試してからレポートしたいと思います。 ベッドサイドに LAM-1 と C1MSX、で寝ながらにして音楽にも映像にも Web にもアクセスできる環境になってしまいました。なんか、4 連休はこのままベッドの上で過ごしてしまいそうな気もします(笑)。 でもその前に、ベッドサイドテーブルを買わないと。 |
My Diary Version 1.21 [ 管理者:Brown Sugar 著作:じゃわ ] |