VAIO Column |
[Columnから戻る] [他の月を見る] |
|
富山に帰ってきました。 今日は、ちょうど、去年東京から帰ってきて、一年という節目の日。 昨年の 3/31 に、お花見のような、雪見のような、妙な送られ方をしたことは、今でもいい思い出です。その後、みんなに「こんなにしょっちゅう東京出てくるなんて、あんなにしんみりと送り出したのはなんだったんだ」なんて言われてますが、そんなこといったって私もこんなに出てくるなんて思ってなかったんだもん(笑)。 その後一年間が経って、ふと思い出してみると、この一年間はホントにいろんなことがありました。今までの人生の中で最もタフな一年だったと思います。そのせいか、一年前とは、ずいぶんものの見方や考え方、将来に対する展望みたいなものも変わってしまったなあ。 でも、嬉しいのは、やっぱり仲間は仲間だったこと。ちょうど送別会シーズンということもあって、今回の上京では私が在京時代に属していたいろいろなところに顔を出してきたのですが、久々の私の顔を見つけるなり表情を明るくしてくれる仲間や、会いたがってくれる友人や、そういうひとつひとつが、ここのところ、すごく嬉しいと感じます。 去年はともかく、今年は、大学での同級生の多くが修士課程を卒業してバラバラになる(私の通っていた大学の場合、学部卒ですぐに社会に出る私のようなケースはむしろ少数派なのです)ため、自分一人が東京を離れた昨年よりも、たくさんの別れがやってきました。それ以外にも、近くにいなくなってしまう友人が、何人も。 でも、「送られる側」になってみて、そしてまた久しぶりにいろんな顔に会ってみて、ああ、心さえ別れてしまわなければ、距離の別れなんて大した問題にはならないんだな、ということが解った気がします。 だから、大切な友人が、遠くに離れてしまうことは、それほど怖いことでもないかな、と思っています。 笑顔で「元気で!」と言ってあげられるような、そんな気がします。 ま、寂しいですけどね。 富山に戻ってきて一年。二年目の今年は、どうやって生きようか。来年の今頃は、どこにいるのかな。 さて。 一週間以上も東京に滞在していたわけですが、その間、モバイル機器について思ったことを少し。 シグマリ II ですが、ちょっと物足りなくなってきました。 というのも、買ったばかりの頃は私も慣れていなかったため、操作が追いつかずにマシン性能を持て余し気味だったのですが、さすがに 3 ヶ月も使うと慣れてきて、自分の操作するテンポがマシンスピードを上回り始めたんですよね。おそらく、それだけではなくてメモリにゴミが溜まってきたとかいう原因もあるのかもしれませんが、最近明らかに遅さを感じるようになりました。 かといって、体感的には WinXP をインストールした C1VJ よりは(動作の立ち上がりなんかは特に)高速なんですが、画面描画がやはりそれなりでしかなかったり、根本的に PC より遅い CPU を採用していることからくる遅さというのが目立ってきたんですよね。 でも、それ以上に感じるのは、ソフトウェアの気の利いていなさ。H/PC の乏しいハードウェア資源を有効に使うため、余計な機能は極力削ぎ落とす方向で作られている CE のアプリケーションなのですが、その削られているのが私の欲しい機能だったりすると、かなりガックリきます。私は sigmarion ではエディタは MP エディタ、メールは MP メール、ブラウザは FtxBrowser を使っているんですが、PC では秀丸エディタ、Becky! Ver.2、Donut を使っているので、どうしても CE マシンにもそれと同等の使い勝手を求めてしまいます。ある程度仕方ないのは解っていますが、思った通りに操作できないことによって「思考が妨げられてしまう」のは、けっこうイライラします(逆に、sigmarion によって思いついたらすぐに書き留めたり、調べたりできる恩恵にも与っているんですが)。 こういったものは、私自身もっとそれぞれのソフトウェアに習熟すればある程度解決される話ではあるんですが、それ以前に WinCE 向けアプリの市場が PC のそれに比べて圧倒的に成熟していない分野である、という根本的な理由があるので、私の望みをほぼ完璧に叶えてくれるソフトウェアというのは、まだなかなか出てこないような気がします。 というわけで、実は、VAIO U の購入をちょっと真剣に考えていたりします。 ま、スタンバイ/レジュームにかかる時間や、本体の重さといったら圧倒的に sigmarion の勝ちなのですが、それを差し引いて余りあるだけの使い勝手がもし VAIO U にあるとしたら、かなり魅力的です(そうすると今度は C1 の立場が危うくなるわけですが)。キーボードは小さいといっても sigmarion のに慣れればさほど苦にはならないでしょうし、何よりもソフトウェア的な使い勝手が「Windows ライク」ではなくて「マジ Windows」でできるわけですから、作業の能率というのはかなり変わってくるはずなんですよね。 ただ、問題は、VAIO U の価格。\100,000 に近ければ間違いなく購入なのですが、よくて \200,000 程度かな、というのが個人的な読みです。これだと、かなり厳しいかな。 |
|
今日は、昼間は雲一つないピーカンの青空。というわけで、在京時代に行きつけていたバーのお花見に顔を出してきました。 某バーはマスターがサラリーマン生活の片手間に、趣味で週末だけオープンしている(しかも、会社公認)というバーで、そういう所に共感を覚えたというのもありますが、それ以前に楽しいバーだったのでよく行ってたんですよね。お花見に参加したのは 2 年ぶりだったんですが、やっぱり楽しかったです。 花見といっても半分以上散っていて、ほとんど葉桜といった感じでした。公園の中でも一番花が残っている樹の下でやってたんですが、夕方頃に雨に降られて中断。その後、マスターの自宅で二次会に(^^; 念願だった F707 のワイドコンバージョンレンズを買ってみたので、試し撮りをしてみたんですが、オートフォーカスが使えなくなるようで、ボケまくり。飲む方が忙しくてほとんどいじれなかったんですが、多少使い込んでみないと、使いこなすのは難しそうです。 しかし、これ、専用レンズじゃなくてアダプタを介して S85 なんかでも使えるんですね。F707 で使うには 52mm→58mm のアダプタをいちいちつけなくてはいけないのが難点ですが、使い回しが利くのはポイントが高いです。さすがにツァイスレンズじゃないみたいですが(笑)。でも、引きが弱い F707 で、その場にいながら 40% 近く引けるのは重要です。 ホントは明日も花見の予定だったんですが、なんか花は散ってるしドタキャンが何人か出たので中止っぽい。残念(;o;) 富山には明日帰る予定ですが、そろそろ見頃かな。 |
|
お昼頃、突然 NTT より電話。何かと思ったらフレッツ ADSL 8M の件。そういえば忘れてたよ(笑)。 申し込みから 10 日間経ってようやく電話がかかってきたことは百歩譲って許すとしても、Web 申し込みの後何にも確認できないのはちょっとヤヴァいような。っていうか、申込確認メールくらい自動返信で返すでしょ普通。 立て込んでて電話を取れなかったので折り返しかけ直す。担当者はいかにも工事担当っぽい、ぶっきらぼうなおじさんの声。 NTT)「お客さん、先日『フレッツ・ADSL』の 8M コース申し込まれましたよね?」 私)「ええ」 NTT)「その件なんですけれども、こちらで調査してみた結果、局からお客さんのお宅まで 3.8km あることが判明しまして、8M の速度がちょっと保証できない状態なんですよ」 私)「え!?1.5M のコースを申し込んだときには『局から 2km 以内』と言われたんですけど・・・」 NTT)「あー、あのときね。前は直線距離しか測れなかったんですよ。でもですね、今回回線距離を測ってみたら 3.8km あることが分かったんですよ」 私)「は、はぁ」 NTT)「今、だいたいどれくらい速度出とられますか?」 私)「時間帯にもよりますけど、空いてる時間帯で 1.2M、混んでるときだと 700k くらいです」 NTT)「距離にしたら割と速度は出てる方ですね。私どもも今月から 8M を受付開始したんですけども、お客さんくらいの距離で申し込まれた人で、切り換えたら接続できなくなって、結局戻されてる方がけっこういらっしゃるんですよ」 私)「はぁ・・・」 NTT)「局から 2km 以内の距離であればある程度の速度は保証されるんですが、お客さんのところだと繋がらなくなることもありますし、8M はやめとかれた方が良いんじゃないですかね」 私)「うーん・・・B フレッツとか、・・・」 NTT)「B フレッツですね、あれも今月から工事を始めまして、地域による末端の工事状況と、お客さんの申し込みの数で順次工事を初めてますんで、そっち申し込まれた方が良いんじゃないですかね。インターネットからも申し込みできますし」 私)「そうですね・・・じゃ、とりあえず、8M は保留で・・・」 NTT)「申し込み取り消ししておきますね。じゃ、B フレッツの申し込みお願いします。じゃ、よろしくお願いします。ガチャ」 ・・・一方的だ・・・。 というわけで、ADSL 8M は見事玉砕。こんな展開、予想だにしてなかったです。だって、一応富山市の中心街近くですよ。こちとら富山駅までクルマで 5 分だってんだ(何故か江戸っ子風)。なのに、8M が届かないなんて・・・。 っていうか、ちょっと態度悪いぞ NTT。申し込みが多くて工事が忙しいのは分かるし、ちゃんとしたコールセンターがないから現場担当者が電話を受けているのも分かる。でもなー、いつも思うけど NTT(他は知らないので一応 NTT 西日本富山支店)の工事受付は態度悪いなー。元公社だか何だか知らないけど、こちとら ま、担当者に文句いってもしょうがないのですが、3.8km もあったか・・・確かに、局(富山本局)からウチまでは線路はあるし、変電所もあるし、って感じであまり回線の状態はよくなさそうなんですが、それでも一応 700〜1200k は出ていたので、極端に悪いことはないだろう、と思ってました。実際はそうでもないんですね。リンク速度は Ibuki 師匠(師匠だって(笑))直々に電話サポートで最適化してもらったので一般人より速くて当然なんですが、それでもこれだけ出てればイケてると思ったんだけどなあ。 で、次の一手。というかもう B フレッツしか残されていないんですよね。月額で \10,000 を超えてしまうベーシックタイプは手頃な値段に下がるまで手は出せないので、あとはファミリータイプにするかマンションタイプにするか。マンションタイプは先日 NTT 西日本で申し込み条件の緩和が発表されましたが、 http://www.ntt-west.co.jp/news/0203/020325.html 結局工事をしてもらえるのは 1 棟 8 世帯が集まった時点というのは変わらず、単に申し込みが個人単位でできるようになったというだけなので、相変わらず現実的ではなく。 となると、ファミリータイプか。今の ADSL 1.5M の倍、NTT の基本料金を合わせると \10,000 行ってしまうけど、どうしようかなぁ。 あー、悩む。 ■本日の一品 IBM Design の写真集を買ってみました。 http://www.ibm.com/jp/NewsDB.nsf/2002/03151 http://japan.cnet.com/News/Infostand/Item/2002-0315-J-4.html IBM のデザインをコンセプトにした写真集です。ThinkPad の大半は日本 IBM が手がけたものだそうですが、この ThinkPad や Web デザインを集めた写真集。でも、写真集といっても別にバタフライキーボードやピアノ調 s30 の写真が載っているわけではなくて、どちらかというとデザイン画集的な作りになっています(ホントは私も前者だと思ってたんですけどね。っていうか、それはそれで買ってもあまり楽しくなさそうです(笑))。いずれにせよ、かなりマニアな一品。 個人的にはこういったデザイン画集とかデザイン展を見るのがすごく好きで、工業デザイン展みたいなものがあるとけっこう行ってしまうのですが(逆に、画家にもよるけど普通の画集とか美術館はちょっと苦手だったりする)、けっこうこれは好みな内容かな? 基本的に bk1 等のオンライン書店での販売以外はごく一部の限られた書店でしか購入できないのですが、私は何故か秋葉の若松通商で購入(笑)。イヤ、ちょっと別のものを探しに行ってたんですが、それが手に入らなかったのでブラブラしてたら発見。青山ブックセンターに行く手間が省けました(笑)。 |
|
「Meet SonyStyle」のレポートがようやく完結しました。 →VAIO Column 特別編「Meet SonyStyle」レポート Sony Style のサイト上でも公式のレポートが上がっています。会場の雰囲気などはこっちのほうが詳しいです。 http://app.jp.sonystyle.com/Meet-ss/Report/ SRX3 ユーザーで最近 VX7/BD を購入された(羨ましい・・・)という YOU さんから、こんな写真をいただきました。 SRX と VX の底面写真です。ちょうどバッテリの部分を合わせているので、VX はホントに SRX の中身に VX のガワをつけただけというのがよく判りますね。基盤を貫通していると思われるネジ穴の位置までバッチリ同じです(笑)。ちょうどバッテリの幅に合わせて走っている線の部分に SRX と同じ基盤が入っていて、両脇はフラットケーブルか何かでコネクタを繋げているだけなのでちょっと薄めにでき、見た目に薄い印象を与えることができる、という按配なんでしょう。 今度は基盤の比較写真を見てみたいですね。バラした方がいたら、教えてください。 今日ちょっと川崎ヨドバシに寄ってきたんですが、サラリーマン風の二人組が VAIO を眺めていて、VX を見て「これはちょっとデカすぎるよね」。 個人的には、家族がデスクトップを持っていて、これから新入学・就職のために自分用のパソコンを買おうと思っているユーザー、が主だと思っているんですが。比較的若くて、一応 PC は初めてではないけれど、自分専用として持つのは初めて、みたいな。あまり、買い換えユーザーとか、簡単なオールインワンがいいユーザーとか、リアルモバイラーじゃない、けっこう隅っこをつついてきた商品だと思うのですが。実際、このマシンを購入するユーザーってどんな人達なんでしょうね。 そうそう、気づけばとうの昔にサイト開設 3 周年(1999/03/21 開設)を迎えていました(汗)。 今更ですが、っていうか誰も気づいていなかったかもしれませんが、とにかく今後ともよろしくお願いします。 |
|
更新遅れ気味ですいません(汗)。 お待たせしている、「Meet SonyStyle」のレポート続編です。 →VAIO Column 特別編「Meet SonyStyle」レポート # お誕生日おめでとうございます。>Ibuki さん # 台湾行っても元気でね!>Clio さん あぁ、もうだめ・・・。 |
|
昨日、ソニービルでのイベント「Meet SonyStyle」に行って参りました。 お待ちの方も多いと思うので、例によってレポートを作成しました。 →VAIO Column 特別編「Meet SonyStyle」レポート DSC-P9 とか GRX とかが書けてませんが、とりあえず寝かせてくださいzzz.... |
|
春なので、カバンを買い替えてみました。 というのも、富山に帰ってきてからクルマばっかりで歩くことといえば自宅の玄関からクルマのドアまでという感じで、最近じゃ体力も落ちたな、と感じていたんですよね。で、ここのところ暖かくなってきたし、ちょっとした運動も兼ねてチャリンコ通勤(といっても 15 分ほどなんですが)しようかと。私の自転車はバスケットのついていない MTB タイプなので、肩掛けも何もついていないゼロハリでは厳しい。かといって、通勤に Jack Wolfskin はちょっと・・・。会社程度には持っていけたとしても、お客様先に持っていくのは躊躇われます。 というわけで、買ってしまいました。ずっと前から欲しい欲しいと思っていた、吉田カバンの 3Way「TANKER 622-9308」。 今まで吉田カバンはいくつか所有してきましたが、実は PORTER のレギュラーラインって恥ずかしながらこれが初めてなんですよね。今まで持っていたのって、HEADPORTER かダブルネームものばかり。 やぱ、いいですね、PORTER は。特にスタンダードなブリーフタイプの TANKER は、どこにも衒ったような部分はないんですが、機能的ですし、飽きのこなさそうなデザイン。キャパも、私のゼロハリよりあるくらいです。 内張のレスキューオレンジ、いいっすね。BLACKBEAUTY もよかったですが、ポップだけどどこかシックな感じのあるオレンジなので、気に入りました。でも、BLACKBEAUTY の 9308(か、2Way な 9311)があるなら欲しいですね。C1-CASE 以上に入手困難でしょうが・・・。もし入手できそうなら、どなたか教えてください(と振ってみる)。 バッグ自体はブリーフスタイルでもバックパックスタイルでも違和感なく使えるように作ってあります。私は昔からバックパックといえば Wolfskin とか THE NORTH FACE といったちょっとしっかりめのデイパックばかり使ってきたので、そういうのと比べるとさすがに見劣りしますが、バックパックスタイルはあくまでチャリ用なのでよしとします。ただ、荷物を固定できないので、バックパックとして使うと荷物が寄ってしまうのがちょっと問題かな。ベルクロつきテープかなんかでで固定できればベストなんですけど。 今まではゼロハリは完全に仕事用、その他のバッグはプライベート用、という感じで完全に使い分けていたんですが、ビジネスカジュアルな感じの TANKER はどちらにも使えそうなので、X21 にも C1 にも使っていけそうです。吉田カバンなので、何年選手、という感じで長く使っていけそうだし、良い買い物をしたかもしれません。 会社の近くにある黒川鞄店で購入したんですが、ここ、けっこう吉田カバンの品揃えがいいですね。入ったのって高校時代以来くらいだったんですが、思った以上に商品が豊富でびっくりしました。偶然、商店街のキャンペーン期間中だったので、抽選で \1,000 キャッシュバックが当たったし。ラッキー(^^) |
|
世間じゃ、今日は春分の日。 なんか、暦に合わせたかのように、激しいほどの春一番が吹き荒れてましたね(汗)。 今日で名実ともに「春が来た」と言って良いのでしょうね。 春なので、東京では、桜が満開のようです。私が行くまで散らないか心配です。 春なので、クルマのタイヤを今更ながらスタッドレスからノーマルタイヤに履き替えました。 春なので、ロングコートをそろそろ仕舞おうかと思います。 春なのに、呑気に遊んでいる暇がないので休日出勤してました(泣)。 仕事後、しばらくぶりにお気に入りのバーに行って来たんですが、やぱ、いいですね。 こないだTamaさんが遊びに来たときに久々にシェーカーを振ったんですが、腕がだいぶなまってました。ハマってた頃はしょっちゅうオリジナルとかも研究してたんですが、最近さっぱりだったからなー。そこそこレベルの高いバーは、飲んでて楽しいし、勉強になります。サイフには痛いけどね(泣)。 ちょっと掲示板で話題が出ていたんですが、ミノルタがスティックタイプのコンパクトデジカメ「DiMAGE F100」を発表しました。 ニュースリリース http://www.minolta.com/japan/press02/dp/02-03-19-2_j.html 製品情報 http://www.dimage.minolta.co.jp/f100/ PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0319/minolta.htm http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0315/cebit05.htm ホントに Cyber-shot P シリーズかと思うくらいよく似たモデル。質感たっぷりのアルミボディとか、400 万画素 CCD とか P9 を意識しまくりです。さすがはスチルカメラの専門メーカーだけあってレンズは自前。オートフォーカス機能に Cyber-shot の「マルチポイント AF」と同様の「エリア AF」に加えて、被写体を自動的に追尾する「自動追尾 AF」を備えるなど、Cyber-shot を凌駕する部分もあり、かなりミノルタの気合いを感じることができるカメラになっています。 ボディカラーもシルバーとインディゴブルーから選択でき、本体色のバリエーションが増えつつある最近のコンパクトデジカメのトレンドは一通り押さえた仕様。標準価格が \88,000 とやや高めですが、400 万画素の CCD を搭載していることを考えると、P9 の対抗になるとすれば妥当な線でしょうか(それだけ P9 が予想以上の低価格に収まったということも言えるでしょうが)。 スティックタイプデジカメといえば、松下の「LUMIX F7」なんてもっとあからさまです。 製品情報 http://www.panasonic.co.jp/products/dc/f/ サイズ的に DSC-P1 と同じくらい。しかも Panasonic+Leica とくれば、SONY+Carl Zeiss と被り被り(P シリーズのレンズはソニー製ですが)です。っていうか、ライカのカメラは好きだけど、そのデザインの中に Panasonic ロゴが入ったらライカの良さが半減してしまう気がする・・・。 「他ブランドのブランド力に頼る」ことの是非については既にこの Column でも何度か書いているので今回は触れませんが、Cyber-shot P シリーズ、他メーカーからもめちゃくちゃ意識されてますね。P1 以来売れまくっているからなぁ。P5 なんて発売から半年経っているのに未だに売上トップらしいですし。 そういう現状ですから、P1 のフォロワーともいえるスティックスタイルのカメラがどんどん出てくる(もしかしたら今後もっと出てくるかも)のも無理はないのですが、なんかオリジナリティがないなあ。特に、ミノルタなんて光学 3 倍ズーム機で世界最小の「DiMAGE X」を持ってるんだから、むしろスティックタイプなんて必要ないじゃん、とすら思います(というか、逆にソニーにこの屈曲光学ユニットを使ったズームつき回転レンズで F55 シリーズを復活させてほしいくらい)。携帯性とかをトータルすると、F100 より DiMAGE X の方が使いやすそうな気はしますが、あえて F100 を出してきたのはやはり売れ筋だからでしょうか。どこも、市場に迎合するのか・・・。 最近デジカメの新機種の発表が相次いでますね。IXY DIGITAL の新機種も発表になってますし。 ニュースリリース http://www.canon-sales.co.jp/pressrelease/2002-03/pr_ixyd300a.html IXY DIGITAL 200a, 300a http://www.canon.co.jp/Imaging/IXY200a/ http://www.canon.co.jp/Imaging/IXY300a/ PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0320/canon.htm この新 IXY は今までの IXY より数段使い勝手がよさそうで、現行 IXY ユーザーにも買い換えを勧めたいくらい良いモデルに仕上がっていると思います。さすがに IXY に誇りを持っているキヤノンはスティックタイプは出さないでしょうが、あと 1〜2 社くらいは出してくるんじゃないかな?単焦点でもカシオとかアクシアとかがかなり小型のを出してきていますが、ズーム機にしろ単焦点にしろ、この春は百花繚乱、という感じですね。 っていうか、P5 手放して一ヶ月我慢は辛い(泣)。 http://www.zdnet.co.jp/news/0203/20/cyber_p9.html 紹介記事とか見るともっと欲しくなってしまうし。早く出してくれ・・・>ソニーさん |
|
IBM が「ThinkPad s30」の生産終了を発表しました。 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0320/ibm.htm ThinkPad s30 といえば、ピアノ調の「ミラージュ・ブラック」で有名になった B5 ジャストサイズノートの名機。両サイドにせり出したこだわりのキーボードと、その形状に合わせて出っ張った液晶両サイドに無線 LAN を内蔵した独特のスタイルでしたが、携帯性・機能性・ユーザビリティ・デザインがうまくバランスしていたと思います。ノート PC への無線 LAN の内蔵の先鞭をつけた功績も大きいですが、まとまりの良さや質感の良さで SR 系から流れていった VAIO ユーザーも少なくないはず。非常に惜しいマシンをなくしてしまうことになります。 s30 の打ち切りについては、先月の ASCII24 の特集記事 http://ascii24.com/news/i/keyp/article/2002/02/24/633467-000.html で既に伏線がありますが、まさか本当に打ち切られてしまうとは。確かに 10.4 インチノートというジャンルの人気は日本が特別であり、ワールドワイドで見ればサブノートは 12.1 インチが主流、というのは事実です。実際、s30 はほぼ日本専用モデルに近い位置づけでしたし、VAIO でも米国では Z505/R505 の方が人気が高い(R505 に至っては米国市場に先行投入された)です。ある程度手が小さくて 10.4 インチサイズのキーボードでも何とかなってしまったり、もともと小さい物好きな国民性(?)によって日本では 10.4 インチノートがある程度の地位を築いていますが、欧米人(特に米国人)は一定以上軽い、小さい、薄い=耐久性が低い、使いづらいという認識になるようで。 上記記事では「X シリーズと s30 のマージナル」という言葉が使われていますが、10.4 インチと 12.1 インチの両方のサブノートを持っている私に言わせてもらうと、12.1 インチには 12.1 インチの、10.4 インチには 10.4 インチの良さがあり、なかなかマージできるものでもないと思います。それを可能にする方向性としては、間をとって 11.3 インチ液晶とか、MURAMASA や DynaBook SS のような極薄 12.1 インチノート、というアプローチくらいしかないのではないでしょうか。 s30 のセグメントは、かつては ThinkPad 220、235、240 などといった数多くの名機を生み出した ThinkPad 200 シリーズのセグメント(220〜235 はほぼ日本専用モデルだったためか、IBM 製ではなくライオスシステムズの OEM なのですが)なので、このまま消えてしまうのはいささかもったいない気もします。これが VAIO ならば XR シリーズの終焉のときみたいに「次からは FX がハイエンドです」とかいいながらしっかり GR を用意しているというバレバレのタヌキっぷりを見せてくれるところですが(笑)、こればっかりはさすがに難しそうです。 SRX シリーズの良きライバルとして「気になる存在」であっただけに、非常に残念です。 日本語入力システム ATOK15 のアップデートモジュールが公開に。 http://www.justsystem.co.jp/download/atok/up/win/020319.html Windows XP で起動時(ログオン時)にタスクバーが隠れてしまうバグや、Excel での文字入力時に ATOK ナビが有効になっていると同じ文字が 2 回入力されてしまうバグなど、通常使用においても問題となるバグがけっこう多かった ATOK15 ですが、ようやく修正モジュールが公開されました。特に、せっかく便利な ATOK ナビなのに、これのおかげで Excel がまともに使えず今まで泣く泣く ATOK ナビを切っていたので、これでようやく ATOK15 の恩恵に与ることができます。だって ATOK ナビがなかったら私にとっては ATOK14 と何ら変わらないからなあ。(^^; ATOK って初版は MS やソニーの初物と同じくらいバグが多くて、ATOK14 のときも「二回連続で [*] を入力するとアプリケーションごと落ちる」という致命的な欠陥(プログラマにとっては、けっこうコメント入力時に [*] を多用するのでかなり痛い)がありましたが、今回もバグは少なくない方だったので、これでやっと安心して使えるようになります。ジャストシステムのソフトって某 OS メーカーと違って、新 OS 対応時以外は最初のアップデートモジュールでだいたいバグは解決できてしまうので、もう安心でしょう。とりあえず、タスクバーの問題と Excel の問題が解決できているのは、私も確認しています。 あと問題は、どういうシチュエーションで関西弁を使うか、と、どうやって関西弁を覚えるか、ですね(笑)。 |
|
今、店頭で一番人気の VAIO W がマイナーチェンジ。 ニュースリリース http://www.vaio.sony.co.jp/Info/products_020319.html 製品情報 http://www.sony.co.jp/sd/products/Consumer/PCOM/PCV-W101A/ PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0319/sony1.htm 型番は「PCV-W101A」だそうです。ハードウェアスペックは W101 と同じで、今まで別売りだった Giga Pocket LE・DVD 用のリモコンが同梱され、Giga Pocket LE にビデオサーバ機能がついたのが主な変更点。 Giga Pocket LE に関しては、ほとんど W101 単体で完結した使い方の他に、将来的には RX や MXS をビデオサーバに立て、そのクライアント的な使い方を目指しているところがあるのだろう、とは思っていましたが、まさか逆に PicoPlayer 向けのサーバとして機能するようになるとは思いませんでした。ま、エンコードはともかくデコードはソフトウェア処理でも何とかなりそうですしね。 W101 からの変更がほとんどこの 2 点のみであるにも関わらず、実売価格は \20,000 ほど値上げされるようです。実売数千円、原価でいったら \1,000 とかその程度のリモコンを付属して \20,000 というのはちょっと高いですね。実売価格は \180,000 くらいになってしまいます。 ちょっと前に、ZDNet の記事で VAIO W の開発秘話がありましたが、 http://www.zdnet.co.jp/news/0203/15/vaiow_iv.html この記事中で「今後売価は上がるかもしれない」といった発言がありました。それから間もない価格変更。微妙に型番が変わっていますが、実質単なる値上げに近い状態であるといえます。 今まで \160,000 だったので、価格で「うぅぅ・・・」と唸ってしまう(あるいは、つい逝ってしまった)ユーザーは少なくないでしょうが、\180,000 と言われると急に萎えてしまうのは気のせいでしょうか。 ま、メモリも液晶も高騰しているから、仕方ないんですけどね。特に画面が大きめな W101 は影響を受けやすかったということでしょう。 これは、次期 FX・GR もちょっと心配ですね。 ソニーが二足歩行ロボットのニューモデル「SDR-4X」を発表。 ニュースリリース http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200203/02-0319/ ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/news/bursts/0203/19/02.html http://www.zdnet.co.jp/news/0203/19/sony_sdr_m.html PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0319/sony2.htm http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0319/sony3.htm MYCOM PC WEB の記事 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/03/19/06.html http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/03/19/19.html ASCII24 の記事 http://ascii24.com/news/i/hard/article/2002/03/19/634534-000.html 2000 年、本田技研のASIMO とほぼ同時に発表され、大きな話題となったあの「SDR-3X」の後継機種です。間接の制御機構等の改良により、安定性の悪い場所でもバランスを崩しにくくなっています。初登場時にいきなりパラパラを踊って見せた「SDR-3X」と比べるとさすがにインパクトには欠けますが、着実に進化している模様。 前述の制御機構の改良に加えて、頭部の CCD カメラはいわゆる「モノアイ」から 2 個搭載の「ツインアイ」に変更され、より 最近では ASIMO がニューヨーク証券取引所の取引開始のベルを鳴らしたり、IBM に就職したりしてしまうなど、一足先にある程度の「実用化」を果たしてきていますが、ほとんどがホンダ自身のプロモーション活動と、ホンダによる保守サービス込みのリース契約なので、まだ「購入した」人はいないはずです(購入したところで、保守できる人がいませんしね)。そういう意味では、年末に出る SDR の最新機種が、市販された初の自立二足歩行ロボットの名誉を手にするのかもしれません。 今月末の第二回「ROBODEX」を目前に、川田工業からもあの「isamu」の後継となる二足歩行ロボット「HRP-2」が発表されています。 製品情報 http://www.kawada.co.jp/ams/hrp-2/ PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0319/hrp2.htm エンタテインメント志向の SDR シリーズと違い、こちらはどちらかというと人型作業ロボット的な意味合いが強いですが、川田工業もホンダやソニーと同じ頃から二足歩行ロボットに取り組んできた企業。それぞれの企業のそれぞれのアプローチで、人々の長年の「夢」が形になりつつあるのは歓迎したいです。 この「HRP-2」ですが、秋には化粧直しされ、あの「機動警察パトレイバー」の出渕裕氏のデザインに生まれ変わるそうです。っていうか、そのデザイン画、まさにレイバーそのもの。 しかし、あれですか、マクロスデザイン、パトレイバーデザインと来たら、次はやっぱりガン○ムですか。 鉄腕アトムにはまだ遠そうですが、私たちが幼い頃憧れていた世界は、少しずつ近づいているようです。 |
|
ASCII24 で興味深い記事が。 「本邦初公開!! ソニーのバイオノートが発する“声”の正体はこの人!!――『バッテリーの充電が完了しました』」 http://ascii24.com/news/i/topi/article/2002/03/18/634457-000.html VAIO ノートユーザーであれば誰でも一度は聞いている「バッテリーの充電が完了しました」の音声。密かなファンも少なくないという(笑)あの声の「主」茂木優理子さんが初めてメディアに登場しました。 噂では、開発中に仮の声として開発担当の女性社員の声を入れていたのが、何故かそのまま発売されてみると思った以上に評判が良くてそのままになっている、という話でしたが、本当は確信犯だったようです(笑)。 裏話も面白いですが、声のイメージに違わぬ美人ですね。既に人妻なのがひじょーに惜しい(ぉ 今日発売(富山では明日(泣))の ASCII の付属 CD-ROM に茂木さんの生録メッセージが収録されているそうなので、PC 雑誌は買わなくなって久しい私ですが、買ってみようかな(笑)。 最近、無線 LAN のホットスポット関連のニュースが続いています。 NTT 東日本がフレッツユーザー向けの無線アクセスサービス「M フレッツ」の検討を発表。 http://www.watch.impress.co.jp/broadband/news/2002/03/14/ntt1.htm NTT DoCoMo が商用化を前提とした無線 LAN モニターサービスを実施。 http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/02/whatnew0315a.html IBM のホットスポットサービスの話題と、今日発表した「ホットスポット・スターターキット」のニュース。 http://www.watch.impress.co.jp/broadband/news/2002/03/15/foglio.htm http://www.ibm.com/news/jp/2002/03/03182.html 無線 LAN に関しては、固定ネットワークのインフラ企業、移動体通信のキャリア、そして無線 LAN を利用するためのハードウェアやシステムのメーカー、今までどこも本腰を入れていなかった分野だけに、ここのところ様々な立場の企業がこぞってこのインフラをビジネスにしようと躍起になっています(IBM に関しては、あまりこのホットスポット事業自体を本格的な商売にしようとは思っていないようですが)。特に、固定/移動電話で国内のパイを食い尽くしたインフラ事業者は、「高速無線通信」という新しいパイを見つけ、軒並み事業参入に名乗りを上げています。特に NTT や DoCoMo なんかは、DoCoMo が完敗している DDI の Air128k が本格普及する前に潰しておきたい、という意図が見えるような気がします。 それぞれの企業/店舗がサービスする無線 LAN ホットスポットには、有料・無料合わせて様々なサービスが登場しようとしています。価格も、課金の方法も、認証方法も、ホットスポットの設置ポイントも、様々です。無線 LAN で本当にちゃんとユーザー認証ができるのか、という技術的な問題から、混在する無線 LAN スポットをどうユーザーが使い分けていけるのか、といった運用上の問題まで、無線 LAN が普遍的なワイヤレス通信網として本格普及するにはまだまだ解決すべき問題がたくさんあります。しかし、高速移動中のハンドオーバーということを考えなければ、今までなかなか高速化されなかったモバイル向けのネットワークインフラを一気に高速化できる可能性を秘めています。 M フレッツに関しては、フレッツユーザーの私としてはかなり歓迎したいです。フレッツユーザーであれば毎月数百円の追加料金でモバイル無線 LAN が使えるようになるかも、という話ですからね。実際に田舎に M フレッツのサービスが入ってくるのはまだ当分先になるでしょうが(泣)。 IBM の発売する「ホットスポット・スターターキット」はコードネーム「カレーの東洋スターターキット」と呼ばれていたもの(笑)。基本的にこのキットを導入することで、喫茶店やレストラン等を無線 LAN のホットスポット化できる、というのが売りのようです。 何故か、自社で無線 LAN 製品を発売しているにも関わらず AirStation なのがナニなんですが、設定の平易さを重視してのことなのでしょう。IBM のゲートウェイの設定画面、イマイチこなれてないからなぁ。 ところで、本日フレッツ・ADSL 8M 申し込みました。B フレッツもかなり悩んだんですが、マンションタイプに 8 人集めるのが事実上ほぼ無理なことを考えると、個人で月額 \10,000 超えはさすがにまだ高いです。せめて通信料だけで \5,000 くらいにはなってくれないと。その点、ADSL 8M ならほとんど基本料金はそのままで移行できますし。 Web で申し込みをしてまだ確認のメールすら届いていないので、本当に申し込めたのかどうか不安なのですが(汗)、いつごろ開通できるのかな。 |
|
「モンスターノート」と呼ぶに相応しい GRX90/P ですが、この週末発売ということで、どんなものか見てみよう、と思い出かけてみました。マグネシウムボディとかアルミニウムパーツとかステンレスメカキーとか巨大な 16 インチ液晶とか、主に質感という点で興味のあるポイントが多いマシンなので、是非一度見てみたかったんですよね。 でも、 ない。 どこに行ってもないんですよー。結局、ヤマダ電機とピットワン、COMP100 満ボルトのそれぞれ富山店と高岡店、あと自宅近くのパソコンの館(いつの間にか秋葉の ZOA と提携してたんですね)に行ってみたんですが、どこにも影も形もない。挙げ句の果てには、高岡のピットワンで「うーん、一ヶ月以上待ちですね・・・」とか言われてしまいました。 ま、ピットワンの PC 関連の取り扱いってけっこう貧弱なのでやや引いて見積もったとしても、C1MRX 以上の品薄の模様。発売当初の TM5800/5600 系 LOOX と同じくらいでしょうか。 なんか、かなりやる気で見に行ったのに、「一ヶ月以上」という言葉を聞いて、激しく萎え・・・。 同じ Mobile Pentium 4 機でも東芝の「DynaBook G4/U17PME」は若干数入荷していたみたいなので、Pentium 4 の品薄というよりは GRX 自体の出荷数がまだ全然少ないみたいです。各掲示板でも、田舎に限らず東京でも品不足らしい、という話のようですし。 やっぱり、基本的に筐体を使い回している他機種と違い、ほとんど全て新規設計に近い GRX は量産が間に合わなかったのか、あるいは部材の調達が足りなかったのか。うーん、見たかったよぉ。 しかし、GRX がないから代わりに DynaBook G4 を眺めていたんですが、店員さんが目ざとく近寄ってきて「これ、今一番高速なパソコンなんですよー」といかにも売りたそうに勧めてきました。他のマシンをいじっててもほとんど営業トークを仕掛けてこないくせに、やっぱり単価が最も高いマシンは違うなあ。売ってもほとんど儲けの出ない低価格機と違って、Pentium 4 の載るハイエンドクラスだと販売店に入るマージンはそれなりのものなんでしょうね。 DynaBook G4 をいじっていて気づいたんですが、パーソナル向け A4 DynaBook って生意気にも「harman/kardon」のスピーカ内蔵してるんですね。harman/kardon といえば iMac DV や G4 Cube のスピーカに採用されたり、Mac 向けの「SoundStick」サウンドシステム(あのくらげっぽい透明のウーファー・スピーカセットです)なんかでも有名な、名門オーディオメーカーです。 そういえば、COMPAQ の「Presario 700」には JBL のスピーカがついていましたし、最近こういうのが流行っているのかもしれません(そういえば、だいぶ昔ですが IBM Aptiva の付属スピーカが BOSE 製だった頃がありました)。 以前の Column で、「何でもかんでもゼロハリデザイン、ポルシェデザイン、じゃないだろう」みたいな話を書きましたが、こういうのを見ると、やっぱりそういう気持ちになってしまいます。harman/kardon だ JBL だといっても、普通のノート PC よりも多少大きめのスピーカユニットに有名オーディオメーカー製のコーンをつけただけ、という気がします。エンクロージャは本当に考えて作っているの?サウンド回路のノイズ対策はちゃんとやっているの?肝心のサウンド機能なんてチップセットの内蔵サウンドなんじゃないの?と言いたいです。音質に対する制約の多いノート PC の筐体で音質を云々するには、スピーカだけどうこうすればいい、という問題ではないのでは。スピーカのブランドなんかよりも大事なところをほったらかしにして、目に見えるところだけ有名ブランドのロゴをつけて、ユーザーの気を引こうとしている気がします。ソニーでいうツァイスレンズに関しても、多少同じような感想を持っている部分はありますが、それとはレベルが違います。 私はどんなにこだわったところでノートのスピーカは所詮ノートのスピーカだ、と思っているので、そもそも内蔵スピーカの音なんてさほど信用していないんですが、こういったノート PC のサウンド品質って、本当のところどうなんでしょうか。 むしろ、詳しい方、教えてください。というのも、私のこの考えってけっこう固定観念が入っている部分がある(ちょっと古いオーディオマニアみたいな理屈です)ので、全く間違っていないとは言い切れないので。 ・・・と、なんかだいぶ横道に逸れてしまいました。 そういうわけで、GRX のレポートは次の週末ソニービルに行ってから、になりそうです。 とりあえず、今日はこの辺で。 |
|
13 日(水)よりドイツの Hannover で CeBIT が開催されていることもあり、ここのところニュースが目白押し気味なんですが、それでもソニーの新製品ラッシュでこの Column でのフォローが後手後手になってます。さすがに全部網羅、というわけにはいきませんが、面白そうなところをかいつまんでみようと思います。 まずは、CeBIT 2002 のソニーブースの様子から。 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0314/cebit04.htm ここ一週間ほどで発表した VAIO U、VAIO VX、CLIE NR、Cyber-shot P9 をいきなり展示するなどまさに花盛りという感じ。東京では今日観測史上最も早いソメイヨシノの開花宣言がなされましたが、ドイツのソニーブースはもう春ですか。 ほとんどが実製品として発売目前のものですが、VAIO U だけはほぼ唯一「謎」の部分が多い製品ということで、注目度は高いようです。 これに対抗するかのように、JVC(ビクター)が A5 サイズのミニノート PC を発表しました。 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0315/cebit06.htm 未だベールに包まれた部分の多い VAIO U と違い、こちらは実製品ベースでの発表。上位モデルの「MP-XP7210DE」と下位モデルの「MP-XP3210」の 2 ラインナップ。 幅 225mm×奥行 152mm×厚さ 28mm、重さ 875g(標準バッテリ装着時)という小ささ軽さであるにも関わらず、CPU は上位モデルが Mobile Pentium III 750MHz(おそらく超低電圧版)、下位モデルで Mobile Celeron 650MHz(同)。体積ベースでは C1MRX より若干小さい(奥行と厚みがほぼ同じで、横幅が 20mm ばかり短い)にも関わらず Pentium 系の CPU を積んでくるとは恐れ入りました。C1 では Bluetooth や MPEG-2 デコーダチップを積んでいることもあって、あのサイズに Mobile Pentium III を積むのはいくら超低電圧版といえど発熱の点から無理、と言われていましたが、やってできないことはないということが証明されました。あるいは VAIO U でも超低電圧版 Mobile Pentium III 搭載というのはあながち有り得ない話でもないのかもしれません(GT シリーズベースで作っているとすれば無理でしょうが)。あるいは、将来の C1 シリーズとか。 JVC ロゴの好き嫌いはあるでしょうが、外装はマグネシウム or アルミ風で悪くない。無難ながらも野暮ったくなりすぎず、飽きのこない良いデザインだと思います。 今のところこのマシンの主な用途は明らかにされていませんが、JVC の考えているところとしてはデジカメと一緒に持ち歩いて大容量ストレージ代わりに使う、というのがまず一つでしょうか(その割に、拡張カードスロットが CF やスマメではなくデジカメでの採用があまりない SD カードスロット+PC カードスロットなのが不可解ですが)。IEEE1394 がついているので、JVC としてはビデオの取り込みも考えているのかもしれません。その他の拡張ポートといえば USB×2 と Ethernet くらいで、特に無線通信機能などが内蔵されておらず、どちらかというとオーソドックスなタイプのミニノートといえるでしょう。付属アプリにもよりますが、エンターテインメント性の強い VAIO U や LOOX 対抗というよりは Libretto や CASSIOPEIA FIVA といった実用本位のカテゴリに属するかもしれません。 しかし、どちらにしろ VAIO U とこのミニノートが火付け役となって、A5 以下のミニノートが 2002 年のトレンドのひとつとなる可能性は高いです。日本国内での発売はまだ未定ですが、リリースする予定はあるようですので、ちょっと注目ですね。 次に、VAIO ユーザーにとっては聞き捨てならないニュース。PC Watch による、ソニーの「バイオノートブックコンピュータカンパニー」島田 啓一郎プレジデントへのインタビュー記事です。 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0315/sony.htm タイトルからしてシャレになってません。「バイオノートはこれから値上がりする!?」・・・。 昨年後半くらいから、ノート PC および液晶ディスプレイ、液晶テレビ等の出荷量増加によって液晶パネルの品不足が深刻化してきていることは、各ニュースサイトでも頻繁に報じられていました。それに加えて、WinXP 発売以後のメモリ高騰、そして円安がトリプルパンチで PC の製造原価に影響を与えているようです。特に液晶パネルの値上がりがかなり深刻なようで、島田氏自身「液晶パネルが大きく、メモリをたくさん積んでいる機種」が「一番影響を受けるでしょう」と言っています。 VAIO ユーザーというのは特にノート PC といえばモバイルタイプに目が行ってしまいがちだと思いますが、世界的に見ればそれはむしろニッチ市場であり、現在のノート PC のシェアのほとんどは 2〜3 スピンドル(HDD、CD-RW/DVD 内蔵あるいは+FDD内蔵)ですから、VAIO に限らず値上の影響を受けるのは、ノート PC ユーザーの大半ということになります。更に、2002 年発売のモデルからは VAIO では JX10 の CRT モデル以外は全てのデスクトップで付属のディスプレイは液晶(同じく Mac も旧型の CRT iMac 以外は全て付属ディスプレイは液晶タイプ)であるため、液晶の品不足はなかなか改善されそうもありません。まして、比較的大きな液晶を搭載した W101 がバカ売れしている現状。 液晶パネルというのは、高解像なパネルであってもある程度量産体制が確立してしまえば、ピクセルの細かさ(ドットピッチの狭さ)に関係なく、パネル価格はパネルの面積にリニアに比例するようになるそうです。しかし、最近のノート PC ではより高解像度が求められるようになっているため、どちらかというと解像度の高い(ドットピッチの狭い)パネルが品不足を起こしているのではないでしょうか。でなければ、VAIO VX により高解像度の上位モデルが用意されていても不思議はありません。使い勝手やコストという問題もあるのでしょうが、液晶の品不足によって製品ラインナップ自体が影響を受けるという事態も、考えられることです。 まあ、液晶やメモリが値上がりしたり円安になったからといって、すぐにノート PC の価格が二倍、三倍になるということは有り得ませんが、不景気の折。\10,000 高くなるだけでも消費者としては痛いわけで。でも、ユーザーにできることといえば、祈ることばかり・・・。 先週から銀座ソニービル、今週からは心斎橋ソニータワーでも開催されている Sony Style のイベント「Meet Sony Style!」 http://www.jp.sonystyle.com/Meet-ss/ ですが、思った以上にかなり濃ゆい内容になっているようです。 先週は Network VAIO と PCG-GRX90/P、今週は PCG-VX7/BD に CLIE NR、新 Cyber-shot 。それぞれ開発者の方が実際に解説してくれる、滅多にない機会です。ユーザーが直接開発者の方と話せる機会といえばせいぜい VAIO EXPO 開催時くらいだと思うので、貴重なお話が伺えるチャンスだと思います。このときばかりは、田舎住まいが恨めしい・・・。 今週の分については、NOMO さんのサイト「PC-TOWER」に臨場感たっぷりのレポートがあるので、ご覧になってみてください。 http://homepage2.nifty.com/examinees/PC-tower/ 私は来週(23 日)行ってみる予定です。しかし、今のところ展示内容って明らかにされていないんですよね。当然、未発表の新製品が来週中に発表され、このイベントに初披露されることになると思うんですが、何でしょうね? 少なくとも一つは新ネットワークウォークマンだろうと思っているんですが。 そうそう、買い換えることにした私の P5 ですが、既に手元にありません(はやっ)。買い換えを決意した翌日には、新しいマスターの元へと巣立っていきました。 最初、ヤフオクにでも出すか?と思っていたんですが、最近特に評判の良くない Yahoo! ですし、元々自分の愛着のあるものを見知らぬ人の手に渡すのってできないたちなんですよね。結果的に友人の手に渡ったわけなんですが、安心して任せられる人の元に決まって本当に良かったです。海の外に行っても元気でね!>P5 |
|
うう、昨日 CLIE NR の記事書くとか言って結局書けませんでした。申し訳ない。体力の限界です。仕事がぁ、仕事がぁ。 というわけで、もう発表から 4 日遅れてしまいましたが、CLIE の最新モデル「NR」です。 ニュースリリース http://www.sony.co.jp/sd/CorporateCruise/Press/200203/02-0311B/ PEG-NR70V, NR70 http://www.sony.co.jp/sd/CLIE/PEG-NR70/ http://www.sony.co.jp/sd/products/Consumer/PEG/PEG-NR70V/ カメラ付きの「NR70V」とカメラ無しの「NR70」。ほんの一ヶ月前の「PalmSource」(社名じゃなくてイベントの方ね)で公開されたキーボードつき折り畳み CLIE。大方の予想を裏切っての早い登場でしたが、逆算するとこの PalmSource の時点でほとんど完成していたということになりますね。外見も、全くそのままだし・・・。 最大の特徴はなんといってもキーボードとそのギミック。VAIO GT や HP のコンセプト PC を彷彿とさせる液晶部分の回転構造は、ソニー自ら「オープン&ターン」という呼称で売り出している新 CLIE の目玉です。こういうギミックはソニーのお家芸というか、このギミックだけで CLIE NR を買おうと心に決めたソニーファンは少なくないことでしょう。確かにかっこいい・・・。 このギミックは、機能的には通常は折り畳み式ケータイのような感じで使って、通常の Palm 機のように使いたくなったらクルッと回してみてね、ということです。液晶を回転させてキーボードを畳むと、通常の PDA スタイルに早変わり。 この「オープン&ターン」スタイルのために液晶も考えられています。キーボード使用時と PDA スタイル時では液晶画面の天地が逆になるため、それに対応するために敢えてハードウェアボタンを液晶下部に置かずキーボード側に、また Graffiti エリアもそれを考慮して HandEra 330 のようなソフトウェア Graffiti になっています。このソフトウェア Graffiti、応用で ThumbType のソフトウェア版みたいなことができたり、Graffiti エリアに入力された Graffiti の軌跡を描いて Graffiti 入力補助に使えたりします。ThumbType はともかく、Graffiti の軌跡表示機能はかなり便利そう。今後 Palm 機の CPU が高速化されてソフトウェア Graffiti が軽快に動く環境が整えば、逆にソフトウェア Graffiti の方が当たり前になってしまうかもしれません。 Graffiti を利用しないときは、ソフトウェア Graffiti エリアの表示を切っておくこともできるので、従来の CLIE よりも広くなった 320x480 の全画面で静止画・動画の再生が楽しめます。 機能面でも妥協していません。最も目につくのはカメラ。なんか一昔前に流行ったカメラ付きサブノートよろしくヒンジ部につけられたカメラは、昨今の携帯電話・PDA のトレンド。そういえば Zaurus にもカメラついちゃいましたからね。 ノート PC では「ヒンジ部分にカメラを付けると、撮ったときに下からのアングルになって鼻の穴が写ってしまって良くない」ということで、あえて「最もいいアングルから撮れる」として液晶部上端に付けられた C1 の MOTION EYE でしたが、NR70V の「回転カメラ」(特に MOTION EYE のような愛称はないらしい)はヒンジ部分。CLIE であれば持つ高さによって自由にアングルを変えられるから、ということでしょう。MOTION EYE と同じように 300°回転するので、自分撮りや相手撮りはもちろんのこと、「オープンスタイル」でも「ターンスタイル」でもカメラが使えるのでいろいろ楽しめそうです。 撮影した画像は付属のペイントソフト「CLIE Paint」で加工することもできます。幸いなことに CLIE の液晶はタッチパッドですから、スタイラスで直接的に画像をいじることができます。これは使いようによっては遊べそう。けっこう撮りっぱなしになりがちな C1 や携帯電話のカメラとは違い、画像で「遊ぶ」ことの楽しさはありそうです。昔、写真に自由に「落書き」ができるタイプのプリクラがけっこう流行っていたことからも、この機能は案外ウケるんじゃないかと思います。 その他、ジョグダイヤル、メモステスロット、ハイレゾ液晶、音楽(ATRAC3、MP3)再生機能や Navin' You Pocket、AV リモコン機能等、これまでの CLIE に搭載されてきた独自の拡張機能は当然のごとくほとんど全て実装しています(ATOK for Palm も入っているので、逆に内蔵メモリの残量が心配)。ある意味、現時点での CLIE の集大成とも言えるモデルなのではないでしょうか。 CPU は Dragonball Super VZ 66MHz、実に PEG-T600C の 2 倍速。筆跡すら表示できるソフトウェア Graffiti の負荷がそれだけ高いということなのかもしれませんが、CLIE のセールスポイントである音楽や動画再生の性能にも大きく寄与しそうです。 しかし、CPU の速度が 2 倍になるということは、それだけ CPU が必要とする電力も当然大きくなる上に、カメラだキーボードだ音楽再生用 DSP だとハードウェアも満載なので、バッテリの持ちはかなり心配ですね。毎日クレイドルに立てていないと、すぐにバッテリ切れを起こしそうです。 デザインも悪くない。マグネシウムボディの質感の良さは言うまでもありませんし、なんたってギミックがたまりません。デザインだけなら、今までの CLIE の中で一番好みかも。 しかし。 大きいんです。重いんです。 他のカラー機(Palm 互換機、Zaurus、PocketPC)と比較してみると、
・・・という感じで、今までの Palm 互換機の中でもトップクラスのサイズ。コンパクトさ、軽さという点であった他の PDA に対するアドバンテージが全くなくなり、Zaurus や PocketPC 端末と同クラスになってしまっています。折り畳み式キーボードなので、厚みや重量の増加は仕方ないのでしょうが、キーボードの必要性とサイズを天秤にかけてしまうと、重くなったことのデメリットの方が大きいような気がします。 Zaurus や PocketPC、Palm IIIc クラスからの買い換えユーザーやこの機種から PDA に入ろうというユーザーであれば「こんなものか」と思って使うこともできるかもしれませんが、Palm m505 や PEG-T600C クラスのマシンを使っているユーザーは移行する気になれないのではないでしょうか。厚み 15mm、重量 150g を超えてくるとさすがに胸ポケットに入れて使う気がしませんからねー。 ある程度市民権を得てきたカメラ搭載や音楽再生機能はいいとしても、キーボードをつける必要性がどこにあるのか、ちょっと疑問に感じます。ソニーは NR70 のキーボードで何をさせようとしているんでしょうか?メール端末として?それとも、チャットでもしろと? その人の慣れや好みにもよるんでしょうが、私は NR70 や Zaurus のようなちまちましたキーボードで文字入力するのってあまり好きになれないんですよね。それなら、まだ付属の ATOK の推測変換機能で(長すぎない)メールの入力をちょちょっとやった方が楽だと思います。 CLIE の目指すところを考えると、このキーボードが目的とするのは「オンラインコミュニケーションをスムーズに行う手段として」というところだと思います。しかし、Palm 機でもそこそこメールや Web ができる環境があることは事実ですが、私が思うに、Palm のネットワークでの使い勝手はまだまだ低い。将来のための試行錯誤としてのキーボード、ということであれば納得がいきますが、ハンドヘルド PC ならいざ知らず、パームトップタイプの PDA にキーボードが必要かと言われれば、疑問が残ります。むしろ、最初にギミックありき、であった可能性も否定できません。 あと、ちょっと気になったのがハードウェアボタンが液晶側にないこと。液晶側を全面液晶にしたため、キーボード側にハードウェアボタンを配置せざるを得なかったのは分かりますが、「ターンスタイル」時の操作はどうなるのでしょう?ソフトウェアハードウェアボタン(?)ということもないようですし、そのことに関する記述がどこにもない。「ターンスタイル」では全てジョグダイヤルとスタイラスで操作してください、ということでしょうか。それはそれで、理に適っていると言えばそうなのですが、慣れるまでは戸惑いそうです。 いずれにせよ、この CLIE NR でソニーがやろうとしていた「PIM」「マルチメディア再生」「写真撮影」「オンラインコミュニケーション」といったことのほとんどは、一応できる状態になったと言えます。足りない機能といえば、単体での通信機能くらいではないでしょうか?現時点での Palm 機のハードウェア/ソフトウェアでできることはすべてやった、CLIE が当初掲げていた「手のひらでなんでもやろー」というスローガンにまた一歩近づいた、とソニーさんも考えているのではないでしょうか。 ただ、これが本当に PalmOS プラットフォームである必要があったのか、ちょっと疑問に感じます。CLIE の初登場時は PDA のプラットフォームの選択肢はほとんど PalmOS しかなかったわけですが、PocketPC が台頭してきてからは「PocketPC に乗り換える」という選択肢も当然あり得たはずですし、そちらの方が CLIE の目指すところを容易に実現できたかもしれません。逆にそこで安易に Palm プラットフォームに見切りをつけず、むしろ Palm プラットフォームを牽引する役割を担ったおかげで、今日の Palm プラットフォームの発展があったわけですが・・・。しかし、独自の拡張を繰り返した CLIE のプラットフォームは、もはやある意味「Palm」とは呼べないのかもしれません(^^; 今夏登場予定の PalmOS 5.0 で ARM プロセッサへの対応が実現すると、CLIE には今以上に機能追加が行われていくでしょう。CLIE N/NR 系の機能を必要としていない私としては、なんかだんだん CLIE が遠いところにいってしまう気もするのですが、N/NR シリーズと T シリーズに分かれている現在の CLIE のラインナップを見ると、「手のひらでなんでも」というオールインワンタイプと、T シリーズのように PDA としての機能は押さえた上で薄さ、軽さを重視したモデルの 2 ラインナップ構成でいきそうですね。ノート PC でいう A4 オールインワンと B5 サブノートといった感じです。 私は、買うとしたら T シリーズの後継機種かな。 ■記事リンク PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0311/sony1.htm ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/mobile/0203/11/n_nclie.html http://www.zdnet.co.jp/mobile/0203/11/n_cliephoto.html ASCII24 の記事 http://ascii24.com/news/i/hard/article/2002/03/11/634214-000.html MYCOM PC WEB の記事 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/03/11/20.html |
|
Cyber-shot の新製品が発表に。 http://www.sony.co.jp/sd/CorporateCruise/Press/200203/02-0312/ 発表されたのは、「DSC-P9」「DSC-P71」「DSC-P31」の 3 機種です。 DSC-P9 http://www.sony.co.jp/sd/products/Consumer/DSC/DSC-P9/ P5 の登場から半年にして、後継機の P9 が出てしまいました。早い、早いよ>ソニーさん 一見、大きな変更点は CCD が 400 万画素になったことくらい。一見、筐体をそのままに CCD だけ積み換えた以前の F55K・F505K→F55V・F505V のような「なーんだ」という感じのマイナーチェンジ機かと思いきや、よく見るとそこにはソニーのかなりの「気合い」を見ることができます。 まずは、ボディから。 幅 114mm×高さ 35.8×奥行 51.5mm・重量 177g と DSC-P5 の 112.5×36.2×53.8mm・185g(いずれも本体のみ)から若干のシェイプアップ。小型軽量化といっても微々たるもので、P5 から体感できる違いではないとは思いますが、P5 の時点でほぼ限界に近い小ささ・軽さだったので、これ以上はほとんど無理なのでしょう。「インフォリチウム C」バッテリとメモリースティックを使う限りはこれ以上はどうにもならないと思います。逆にこれ以上小さくなると今度は操作性が悪くなってしまうため(現状でも、他のやや大きめのデジカメと比べると小型化によって使い勝手が犠牲になっている部分はあると思うので)むしろこの程度で落ち着いてくれた方が良いのかも。いずれにせよ、これ以上の小型化には屈曲光学ユニットの採用くらいしか手はないような気がしますが。 ボディの質感はこれまでの Cyber-shot では随一かも。液晶モニタ上部には VAIO ではおなじみの「へこ文字」で Cyber-shot ロゴが。ボディ前面の SONY ロゴと「4.0 MEGA PIXELS」ロゴは PCG-C1MRX で採用されたダイヤカットで表現。し、シビレる・・・。 彫り込みロゴのおかげでバッテリ残量等を表示する液晶窓がなくなってしまったのは少し残念ですが、そんなのは液晶モニタでも確認できるし、彫り込みロゴの方が 1,024 倍重要です(ぉ P シリーズが多モデル展開になってきたことを受けて、最上位である P9 は「プレミアムモデル」という位置付けで高品位ボディを売りのひとつにしています。P5 では樹脂製だった部分もほとんどがメタルパーツに変更されているようですし、金属感フェチの私には、た、たまらない。デザインも若干物足りないくらいシンプルだった P5 から根本的に見直されているようで、P5 ではところどころ辻褄を合わせた感のある部分の処理がブラッシュアップされています。全体としてかなり所有欲をくすぐるフォルムに仕上がっていると言えます。 この P9 のデザインに合わせてか、純正メモリースティックケースもアルミ製の「MSAC-HGA8」にモデルチェンジ。私は旧型の「MSAC-A8」は持っていて、アルミ外装という点以外に機能的な違いはない(メモステ 8 本 or メモステ 4 本+PC カード)のですが、質感だけで買ってしまうことでしょう(^^; デザイン周りだけでも昔からの Cyber-shot ファン・VAIO ファン(実は私は VAIO ファン歴よりも全然 Cyber-shot ファン歴の方が長いのです)だけでなく、ソニーファンであれば必ず欲しくなってしまうだろう P9 ですが、機能面でも P5 を凌駕しています。 操作系や基本機能は P5 譲りですが、Cyber-shot のフラッグシップモデルである F707 などから受け継いだ撮影機能・撮影品質も少なくありません。 「マルチポイント AF」や「マルチパターン/スポット測光」、「オートブライトモニタリング」、「クリアカラー NR」、「クリアルミナンス NR」などなど。各機能の詳細はカタログを見ていただくとして(単に書くのが面倒なだけともいう)、ピンボケ・後ろピンになりがちだったり若干ノイズが入り気味だったり照明の弱い場所での撮影に特に弱かったりと、今まで「手軽さ重視のコンパクトカメラだからいいや」と割り切っていた部分のほとんどが P9 では改善されているようなのです。今までは「F707 持って行くほどのこともないけど、P5 だとちょっと不安だし、一応持っていくか」といってわざわざ F707 を持ち出していた面倒さがなくなるのは嬉しいです。 あとは、P5 で一番不満に思っている「シャッターボタンを押してもときどきシャッターが切れないことがある」というバグ(仕様?)が直っていてくれれば、間違いなく買い替え決定なんですが。これ、けっこう困るんですよね。せっかくのシャッターチャンスとか、みんなにポーズをとってもらっているときとかにシャッターが切れずに「あれ?あれ?」ってなって「だっせぇ〜」と言われることがたまにあったりして、その度に「サポートに文句言ってやる!」と思うのですがつい忘れてしまって文句が言えない(笑)。これ、P5 だけじゃなくて P1 とか S シリーズとかにもあったバグらしいんですが、一向に直る気配がない。(私の知る限り、っていうか F2 から F707 までほとんどの F シリーズを使っているわけなんですが)F シリーズではなかったので、Cyber-shot 全部ということではないらしいんですが・・・。 新しい P9 でも修正されていなかったらかなり痛いんですが、それを抜きにしても P5 からの改善点は多いです。P5 から買い換えるべきや否や・・・。あ、P5 の名誉のために言っておくと、決して P5 は悪い機種じゃないですよ。むしろ気に入ってしょっちゅう持ち歩いています。 強引にまとめてしまうと、DSC-P9 は P5 のいいところを受け継ぎつつ、デジカメとして更に高い領域への一歩を踏み出した名機といえる機種になるかもしれませんね。 っていうか、これを書いている間に P5 の嫁ぎ先が決まってしまいました(ぉ DSC-P71 http://www.sony.co.jp/sd/products/Consumer/DSC/DSC-P71/ DSC-P31 http://www.sony.co.jp/sd/products/Consumer/DSC/DSC-P31/ P71、P31 は DSC-P シリーズの廉価モデル。米国で先行して発売されている同型番の機種を日本語ローカライズしたバージョンということになります。詳細に関しては米国版発表時の Column に既に書いているので今回は触れませんが、P9 ほどのスペックは必要としていない or もう少し安いデジカメが欲しいユーザーにはお買い得感の高いモデルと言えます。若干サイズはあるものの、名機 P1 譲りのデザインに Cyber-shot の上位モデルから受け継いだ操作性。P71 あたりは「P1 が欲しかったけど買えなかった」ユーザーには、けっこうな引力を持っていると思います。 廉価モデルと言えば、ちょうどオリンパスが実売 \30,000 の 200 万画素・光学 3 倍ズーム機「C-2 Zoom」を発表したところ。低価格なコンパクトデジカメの「台風の目」となりそうなこの製品に対抗するには、同価格帯になる DSC-P31 では明らかに役不足です。 更に、ここまで低価格でなくとも、P51 と競合する価格帯にはキヤノンの「IXY」シリーズ、ニコンの「COOLPIX2500」、ミノルタの「DiMAGE X」、Panasonic/Leica の「LUMIX DMC-F7」、と各社が最も力を入れているモデルが目白押し。P9 は価格の分だけスペックも他社から抜きん出ていますが、P9 のちょっと下を狙っているユーザー層を相手にするには、P71・P31 のラインナップでは苦戦は必至。 できることならば、米国で発売されている 200 万画素・光学 2 倍ズームの「DSC-P51」級の製品を P31 のレンジに持ってこなくては、この先他社に対抗できないのでは?と思います。 「P5 はかわいいから欲しいんだけど、高いのよね。でも P50 はかわいくないし、大きいから、やっぱり他のにしよ」 と流れていくユーザーが少なくないと思うので(実際似たような話を何度か聞いたことがあります)、もう少し本腰を入れてこないとライバルに出し抜かれちゃいますよソニーさん、と言いたいです。そりゃあ、P1・P5 がバカ売れして儲かっているから、あえて利幅の狭い廉価モデルに本気を出すまでもないのかもしれませんが、せっかく P5・P9 ラインからこぼれたユーザーを拾えるだけの魅力を持った P71・P51 というモデルを作ったんだから、もう少し力を入れても良いようなものを。P51 をちょっとがんばって \35,000 くらいに設定すれば、他社のコンパクトズーム機に負けないくらい売れてしまうような気がするんですが。 っていうか、いくらなんでも P31 を「スティックスタイル」と呼ぶのは無理がないかい?>ソニーさん 最近、新製品ラッシュで Column が追いつかない・・・(汗)。明日こそ、CLIE NR 書きます。 ■記事リンク PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0312/sony.htm ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/news/0203/12/cybershot.html ASCII24 の記事 http://ascii24.com/news/i/hard/article/2002/03/12/634215-000.html MYCOM PC WEB の記事 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/03/12/16.html |
|
昨日は本当ならニュー VAIO 2 機種とニュー CLIE を全部書こう、と思っていたのですが、あまりに長くなりそうだったので三日に分けることにしました。それだけ、最近の VAIO の新製品って面白いんですよね。なんかこう、昔の VAIO と目指すところが違ってきたというか。 初代「VAIO」から 3〜4 年の間の VAIO は、「いかにして AV と PC の融合を図るか」が命題だったのですが、結局ソニーのやりたいことをやるにはマシンパワーが全然足りなかったことが分かってきて、しばらくはマシンパワーとの競争だったんです。それが、Intel と AMD の CPU クロック競争のあたりから徐々にマシンパワーがソニーの要求するラインを超え始め、ソニーのやりたいことが民生用の PC でもけっこう高いレベルでできるようになってきた頃、VAIO の新製品はあまりエキサイティングじゃなくなった気がします。しかし最近の VAIO は「ネットワーク」という新たな水を得て、面白いチャレンジを再開し始めたフシがあります。なんか、ラインナップを見ててもかなり滅茶苦茶になってはいますが、必死でもがいている姿は、私たちに期待を抱かせます。それで、どうしてもこの Column も一回が長くなりがちに・・・(文章力がないからだよ、とか突っ込まないで(汗))。 というわけで、今日は昨日しそこねたニューコンセプト VAIO のお話。 昨日の VAIO VX の発表と同時に開発中のモデルとして「VAIO U」の存在が明らかになりました。 http://www.vaio.sony.co.jp/Info/products_vaio_u.html ソニー自ら「『Windows XP搭載マシンで世界最小・最軽量』をキーワードに、いつでもどこでも毎日持ち歩ける、“ユビキタス”なモバイルマシン」と銘打っているとおり、C1 シリーズよりも更に小さく今までの VAIO のどれよりも小さく軽いミニノートになるようです。各ニュースサイトの記事を見る限り、VAIO GT と同じ液晶(6.4 インチ XGA)を搭載したマシンである可能性が高いです。というか、「カメラ無し GT」と言った方がいいか。 VAIO U の大きさは、GT の本体サイズである幅 241mm×奥行 155.5mm×高さ 40mm(手前最薄部。後部は44.8mm)、重さ 1.1kg から換算すると、おそらく幅 190mm×奥行 140.0mm×高さ 30mm(バッテリが ThinkPad 240Z の バッテリのようになっているため、バッテリ部の厚みはおそらく 50mm 程度)、重さは 800g 程度になると思われます。 カラーはホワイト系で、キートップの刻印デザインなどからしても「マイクロ QR3」とでも言いたくなるような雰囲気である模様。なかなか悪くないです。 VAIO U の「U」は「ユビキタス(Ubiquitous)」の U であると同時に「ユースフル(Useful)」の U でもあるらしく、VAIO U の使用スタイル(立ったままモバイルとか)でも操作性が損なわれないように入力デバイスが考えられています。 キーボード自体は PC Watch の VAIO GT レビュー記事にあるキーボード写真 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/20001213/newpro.htm と ASCII24 の発表会レポート記事にある U のキーボード写真 http://ascii24.com/news/i/hard/article/2002/03/11/634300-000.html を見比べる限りほぼ同じ配列(記号キー等を上部に逃がした変則配列)になっており、キーピッチもほぼ同じでありそうなことから、一般的なノート PC のキーボードのつもりではタイプできないでしょうが、サイズがサイズだけに致し方ないでしょう。 面白いのがポインティングデバイス周り。GT では C1 や ThinkPad と同様な TrackPoint を採用していましたが、U ではキーボード右上ヒンジ近くにあるゴム製ポインティングスティックでマウスポインタを動かして、左上の 2 ボタンでクリックする、という懐かしの IBM Palm Top PC 110 を彷彿とさせるポインティングデバイスを採用しています(そう思って見ると、製品コンセプトも Palm Top PC 110 に酷似していますね。ということは、専用ドッキングステーションが別途用意されるかも・・・?)。ポインティングデバイスは普通の 2 ボタンマウス互換のようですが、ウィンドウのスクロールはジョグダイヤルで、ということなのでしょう。 更に VAIO U の特徴となりそうなのは、クリックボタン横に見える [Thumb Phrase] ボタンの存在です。キーボードの英数字キーの左から 3 列がちょうど [Thumb Phrase] ボタンと同色でラベリングされており、そこには携帯電話のダイヤルボタンと同じような刻印がなされています。これはおそらく [NumLock] キーのような感じで [Thumb Phrase] ボタンを押すことでキーボードが「Thumb Phrase」モードに切り換わり、左手の親指を使ってケータイで文字入力を行うが如く入力操作が行える、といった類のものでしょう。右利きの人にとっては右手親指で操作できた方が速いはずですが、キーボード右側は [Enter] キーや NumLock 時のテンキーがくることになるため、左側にしか配置できなかったんでしょうね。でも、いずれにせよ、PC の入力方式としては新しいものであると同時に、ケータイメール文化の発達した日本ならではの発想であるということが言えます。 基本的にこの機種の入力デバイスは「親指で操作する」ことを推奨するものがほとんどというか、キーボード以外は全て「立った状態で操作」することを前提としてデザインされているようです。むしろ一般的な PC 操作の中心であるキーボードは H/PC と同じレベルであればいい、という割り切りのもとに、ウォーキング/スタンディングモバイル時の操作に的を絞った設計となっている点が、このマシンの対象とするユーザーを表しているように思います。 スペック的に予想されるところとしては、Crusoe TM5500(TM5800 という可能性も)、256MB SDRAM、1.8 インチ 20GB HDD「MK2003GAH」。「カメラ無し GT」として考えると TM5800 に 2.5 インチ HDD ということも有り得ます。 拡張ポートは PC カードスロット、MG メモステスロットが見えます。背面にある保護カバーの中に USB 1.1 や i.LINK、外部ディスプレイ端子が隠れているものと思われますが、小型化のために思い切って不要なポートは削除している可能性もあります。ハードウェアとしては必要最小限のレベルに留めて、とにかくモビリティに注力したマシンであることは間違いありません。しかし、「ユビキタス」を謳うからにはネットワークは標準で備えているはず。2.4GHz 無線 LAN か AirH"IN あたりを内蔵している可能性は高いです。拡張ポートの少なさを補うために Bluetooth、ということも考えられなくはないですが、対応機器が少ないことや実装しているらしき箇所が見あたらないことから、現実的ではないですね。個人的な予想としては無線 LAN。思い切って有線 LAN ポートは省略されたりしたら、あまりの潔さにシビれそうです(笑)。 このように、極端にモビリティに注力した VAIO U ですが、そのために Windows XP が動作する PC としては「必要最小限」のスペックでしかないこともまた事実。C1 や GT でいう MOTION EYE や VAIO 全般にあるビデオ編集性能など、キラーアプリとなるものがないかまたは最低限の動作環境でしかないため、「VAIO らしさ」をアピールするポイントがないのも事実です。まあ、Sonic Stage を使って PC ウォークマンとか、デスクトップ VAIO で録画した TV 番組を外出先で観るビデオウォークマンとしてならその携帯性や他の VAIO との連携をうまく活かした使い方ができるとは思いますが、現在ソニーが VAIO U で打ち出しているものは、どちらかというと「VAIO」のそれよりも Windows CE を搭載した Handheld PC(sigmarion や jornada 6xx/7xx)のそれに近いのではないか、と思います。 VAIO U のキーボード上部ほぼ中央に配置されたボタンには、カタカナで大きく「スタンバイ」と書かれています。これはそのまま当初は日本市場のみでの発売になることを意味するでしょう。それと同時に、電源ボタンとは独立して(しかも電源ボタンより大きく、使いやすい位置に)配置された [スタンバイ] は「VAIO U はシャットダウンやハイバネーション(休止状態)よりもむしろスタンバイ状態で使ってください」ということなのだと思います。それは、まさに WinCE 機が提供する運用形態と同じものです。 「ユビキタス・コンピューティング」の具現化を掲げ、いつでもどこでもサッと取り出して使うスタイルを提供しようというからには、いちいち Windows の起動やレジュームに数分(短くても 10 秒以上)なんてとても待っていられない、だからスタンバイで使おう、というのは当然の流れでしょう。しかし、問題なのは Windows XP のスタンバイ復帰時間。いくら WinXP のスタンバイ復帰が短いとはいえ、CE 機の「電源を入れて 1 秒で完全復帰」というレベルには及ばないでしょうね。短くて 3 秒、長ければ 10 秒くらいかかるのではないかと思います。うまく 5 秒くらいで戻ってきてくれるといいのですが、それでも CE 機の手軽さには届かないのでは。このあたりはどれだけ開発陣が Microsoft の協力を得てチューニングできるかにかかっています。 というわけで、VAIO U は既存のノート PC よりもむしろ H/PC と競合するマシンになりそうなのですが、最後に問題になってくるのは販売価格。キーボードを備えたハンドヘルドタイプの WinCE 機は実売で \70,000〜100,000。通信費でハードウェアコストを回収する、というマーケティングスタイルにより驚異的な低価格で販売されている DoCoMo の sigmarion II は実売で \40,000 以下。VAIO U はいくら Windows XP の使い勝手やアプリケーションの互換性というアドバンテージを備えているとはいえ、できる限り近い価格帯(高くても \120,000〜150,000 程度)に抑えないことには、いくら先細りの H/PC(ユーザーとしてはあまりそういう自覚はないのですが)と互角に渡り合うことは難しいでしょう。でも、PC の小型化にはコストがかかるものなので、 \200,000 は下らないような気もします。そうなると、どれだけニーズがあるかは難しいところでしょうね。あとは、どれだけ魅力あるオリジナルアプリや他の VAIO との連携性を見出せるか、がカギになってくると思います。 今のところ VAIO U に関してはあくまで「開発中」の発表に過ぎないのですが、最近のはこの手の発表から 2 週間〜1 ヶ月以内には必ず実際の製品として発表されていますからね。今月中には実製品の発表、4 月には発売というスケジュールとみていいんじゃないでしょうか。GT や C1 のコンポーネントを使っていてハードウェア的に新しいフィーチャーがないとすれば、特に開発や動作検証にかかる手間も大きくはなさそうですし。 この VAIO U と同時に、こちらは記者発表レベルですが、Giga Pocket を搭載した初めての AV ノート PC の開発も進んでいるようです。 各社の記事を見る限りでは、その機体は C1MRX をベースに Giga Pocket を搭載したもののようです。C1MRX といえば MOTION EYE 用にハードウェア MPEG-2 エンコーダを搭載して MPEG-2 リアルタイム録画を可能にしたと同時に、アナログ AV 入力端子を備えた専用ポートリプリケータ経由でビデオ録画も可能になったサブノート。発表時に「これでポートリプリケータに TV チューナが内蔵されていれば、Giga Pocket だって載せられるのに」と思っていたのがいよいよ現実のものとなりそうです。 というか、ハードウェア MPEG-2 エンコーダは最初からこっちが目的だったんでしょ?Giga Pocket の開発が間に合わなかっただけなんでしょ?>ソニーさん、と言いたくなるくらいです(笑)。あながち間違ってはいないと思うんですが。筐体サイズの都合上、チューナユニットは外付け(新しいポートリプリケータが出る?)になるでしょうが、もしチューナユニットにアンテナまでついていたとすれば C1 単体でモバイルテレビにもできてしまう。み、魅力的だ。 こちらの Giga Pocket C1 はまず今度のモデルチェンジ、あるいは VAIO U の発売に合わせてくるに違いありません。買ってしまいそうだ・・・っていうか、C1MRX に手を出さなくて却って良かったのかも(笑)。 本日はこれにて。明日は CLIE NR・・・と思ったら、DSC-P9 だってぇ!? ■記事リンク PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0311/sony3.htm ASCII24 の記事 http://ascii24.com/news/i/hard/article/2002/03/11/634300-000.html ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/mobile/0203/11/n_vaiou.html MYCOM PC WEB の記事 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/03/11/07.html |
|
GRX で一段落してしばらく新製品の発表はないだろう、と高を括っていた矢先、意表を突いてニューモデル「VX」が発表されました。 ニュースリリース http://www.vaio.sony.co.jp/Info/products_vx7.html PCG-VX7/BD http://www.sony.co.jp/sd/products/Consumer/PCOM/PCG-VX7/ A4 サイズの極薄ノート PC が出てくるとは、一体誰が予想したでしょうか。10.4〜12.1 インチの極薄マシンであれば予測し得た(というよりもむしろ期待していた)でしょうが、14.1 インチは全くのノーマーク。 筐体サイズは幅 312.8mm×奥行 261.5mm×厚さ 17.7mm(最厚部 33.1mm)と、Ethernet や CRT 端子をそのまま実装しているため差威圧部はそれなりに厚みがあるものの、A4 の表面積の広さも相まって今までのどんなノート PC よりも薄く感じることのできるフォルムとなっています(実物を見なければ分かりませんが)。イメージとしては PowerBook G4 に近いのかもしれません。コーナーが丸い SRX に比べ、Z505 のようにあくまでスクエアにこだわったデザインも、シャープさを強調しています。 重量は約 2kg。なんとかモバイルはできなくないレベルだと思います。しかし 12.1 インチの R505 で 2kg と言われるとモバイルする気にならないのに、14.1 インチで 2kg と言われると途端に持ち運べそうな気がしてしまうのは何故でしょうか(^^; デザインは SRX シリーズをそのまま麺棒か何かで延ばしたような感じ。言ってみれば「手延べ SRX」?(笑)。液晶背面の中央から若干下(液晶を開いた場合)にずれた配置の VAIO ロゴといい、上下二面のマグネシウム合金ボディといい、半透明のポリカーボネート素材やジョグダイヤルのデザインといい、SRX の質感そのままといった雰囲気。サイドビューなんかはちょっと R505 に似ている部分もありますが・・・。 スペックは低電圧版 Mobile Pentium III-M 850MHz に i815EM チップセット、RAM 256MB(最大 384MB)、HDD 30GB、無線 LAN。基本的に、というよりほとんどそのまま SRX7E に準じています(Bluetooth は非搭載)。実用上十分なレベルとはいえ、SRX7E でさえやや物足りない気がしていたのに、A4 サイズでこのスペックはちょっと不満を感じてしまいます。拡張ポートの方も、モジュラージャック 、USB 1.1×2(左右各 1 個)、ヘッドホン出力、マイク入力、電源コネクタ、MG メモステスロット、Ethernet、外部ディスプレイ出力端子、ワイヤレス ON/OFF スイッチ、i.LINK 4pin+専用 DC OUT、PC カードスロット(TypeII×1)、と、USB ポートが 2 基であることと外部ディスプレイ端子が中継コネクタ経由でなくてフルサイズのものがついていることを除けば、SRX シリーズとポートの配置までほぼ同じ。V-CLUB さんとこにある SRX7 の本体裏面の写真 http://www.ah.wakwak.com/~v-club/myvaio2h.html と PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0311/sony2.htm にある VX7 の本体裏面の写真を見比べると、これまた HDD や冷却ファンの位置までほとんど同じ。更に、バッテリが SRX と共通で、VX7 底面両端のラインが「これが SRX の幅だよー」と言っているようです。もしかしたら、SRX のメインボードをそのまま流用して、コネクタだけケーブルで引き出しているのかもしれません。一度、バラして SRX の内部と見比べてみたいです。 他にも SRX と共通の部材を利用してコストダウンを図っている部分は少なくないと思われます。CPU 冷却機構である「ハイコンダクタンス ユナイテッド−シェル構造」(←だからそんな名前つけられたってワケ分かんないってば(^^;)こそ新開発もののですが、その他はこれといってユーザーに新しい提案をするスタイルや新機構といったものがないことからも、どちらかというとコストダウンを図ってエントリユーザーを狙った機種なのでは?という気もします。オールインワンというわけでもないので(一応ポータブルコンボドライブは付属しますが)一台目、というわけにはいかないかもしれませんが、モバイルの入門用や自宅での利用がメインだけどそこそこモバイルもやってみたい、というユーザーがターゲットになっているのでしょう。バリバリに SRX や R505 を利用するヘビーモバイラーには合わないでしょうが、大学のキャンパスなんかにはよく似合うんじゃないかな。そういう意味では、新入学・就職シーズンをターゲットにスタイルや価格を合わせてきたマシンなのではないかと。発売時期なんかはズバリそのものですし。たくさんのソニーアプリに MS Office まで入って \25 万、学生さん勉強に遊びにどんどん使ってください、というソニーの声が聞こえてきそうですね。 OS に WinXP Professional が用意されている SRX と違い、Home Edition を採用していることからも、オフィスユースをあまり考慮に入れていないことが伺えます。対象とする価格帯からしても、WinXP Home の採用は自然ですしね。 最近の VAIO ノートの傾向からして、14.1 インチで XGA というのはパワーユーザーからすればイマイチ食指の動かないスペックなのですが、仮に上記のようなユーザー層がターゲットだとすれば逆に解像度が高すぎても使い勝手が悪くなることもあるので、むべなるかな、といったところです。このスペックが下位モデルの VX3/BD で、上位モデルの VX7/BD は 14.1 インチ SXGA 液晶であればかなりヒットするモデルになったかもしれない、と思うんですがどうでしょうか。 画面解像度の好き嫌いはさておき、全体としてのユーザビリティは悪くなさそうです。これは SRX と比べて筐体サイズが大きくなったことに由来するのですが、キーボードのピッチは十分に広いようですし、(これは結果論ですが)キーボードとパームレストの間に配置されたスピーカが、キーボードユニットとタッチパッドの間のセパレータの役割も兼ねていて、タイピング中のミスタップも防止してくれるような気がします。ただ、使い勝手が良くないといわれる SRX とほぼ共通のタッチパッド/センタージョグを採用してしまったのはちょっと残念です。 あとは左右に配置された USB ポートや標準 VGA コネクタ等、筐体が大きい分余裕を持って各ポートが配置されているのも、使い勝手という点を含めて好感が持てます。 本体はこんなところかな。私はこのマシンを「学生さんのためのスタイリッシュノート」と呼びたいですね。 周辺機器も 2 点発表になっています。 256MB 増設メモリモジュール「PCGA-MM256T」 http://www.sony.co.jp/sd/products/Consumer/PCOM/Acc/PCGA-MM256T/ VAIO VX/SRX/C1M 用の 256MB SDR SDRAM モジュール。とことん SRX と共通部分の多い VX ですが、メモリモジュールも共通の MicroDIMM です。これまで SRX/C1M の純正増設メモリは 128MB が最高で、サードパーティであるメルコの「VA-M133-256M」「MS133-256MY」およびアイ・オー・データの「MDIM133-256MX」がそれぞれ独自に動作保証されているだけでしたが、これにより純正メモリで正式に 256MB の増設(合計 384MB 化)が保証されたわけです。 2.4GHz 無線 LAN PC カード「PCWA-C150S」 http://www.sony.co.jp/sd/products/Consumer/PCOM/Acc/PCWA-C150S/ こちらは無線 LAN カード。R505FR/D や C1MRX 等に付属されていた「出っ張りの少ない」無線 LAN カード「PCWA-C150」の同等品が市販されることになりました。といっても、出っ張り部の樹脂色やカード表面のロゴシールのデザインが若干異なり、VX7 等にマッチする(と思われる)カラーになっているのが特徴です。 私の C1VJ は動作保証ですが、とりあえず買ってみようかな、と思ってます。 なんか長くなってしまったので、今日はこの辺で。 本当は VAIO U とか CLIE NR とかたくさんあるんですが、それは明日以降に。 ■記事リンク PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0311/sony2.htm ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/news/0203/11/vaio_vx.html MYCOM PC WEB の記事 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/03/11/07.html ASCII24 の記事 http://ascii24.com/news/i/hard/article/2002/03/11/634128-000.html |
|
金曜の夜から、明日で 3○歳になるTamaさんが富山に傷心旅行(笑)に来ています。 せっかく東京から来てもらってるし、ということで、この週末は今まで以上に富山のあちこちを歩き回ってました。まさに、山から海から、といった感じ。海岸から山の麓まで車で 1 時間程度だからなせる技なんですが・・・。 とりあえず、富山はけっこう名水が多い、ということで昨日は名水を飲みに穴谷(あなんたん)へ行ったんですが、年に何度あるかというくらいに山がよく見える天気の日で、思わず車を停めて写真を。 F707 は 5 倍ズームなので、こういうときに重宝します。 ズームでここまで寄れる。改めて F707 の良さに感激。 その後、一気に海の方まで行ってほたるいかミュージアムへ。富山の名産品であるほたるいかはちょうど今くらいからゴールデンウィークまでが旬なのですが、ほたるいかミュージアムの裏手の海岸でカモメの群れが産卵に来たホタルイカを捕食する場面に遭遇。 なかなか、趣のある情景でした。 その後、温泉三昧。その後は酒と肴三昧。 今日は今日で、同郷のむっちーさんを交え、昼から寿司ビールに逝った後、こないだ行った五箇山・合掌集落へ。 ここは何度行ってもいいですね。生憎昨日とは違って雨まじりだったのですが、なかなか良かったです。 その後、またしても温泉三昧。う〜ん、やっぱり温泉は良い。 自宅近くまで帰ってきた後は、29 最後の夜だから、ってわけじゃないけど(笑)牛角で肉&天狗舞三昧。 というわけで、土日はあちこち歩き回り&食べまくり&呑みまくり。いくらなんでも 190cm の巨人と食事を共にしていたら、過食気味。ラーメンに海鮮料理に寿司に焼肉・・・。うう、食べ過ぎだ。 明日から胃に優しい食事にしなくてはならなそうです。 最後に、3○まであと数十分となったTamaさんご本人からコメントをいただきたいと思います。 -------------------- 30にしてぷー太郎(ぉ すぐにお前らも30サ。 -------------------- 今隣で「あ〜もうどうすればいいんだ俺は。星でも見に行こうかな」とか言ってます。 お誕生日おめでとうございます。(笑) |
|
ThinkPad X21 のインナーバッグを買い換えてみました。 X21 は仕事マシンということもあって、自作機や C1 よりも稼働率が高い(平日で 10 時間/日 くらい)ため、大事に使ってはいるもののそれなりに本体の劣化・摩耗も激しめになります。 購入以来、ゼロハリに入れておくためのインナーケースとしてエレコムのキャリングケースを使っていて、これが案外イイ感じだったんですが、ファスナーで開閉するタイプなので、ThinkPad の C 面カット(GR シリーズでも使われている、面のエッジを鋭角にカットする設計)もたたって、カドのラバーコーティングがやや剥がれてきました。 これを防ぐために、ファスナーでなくベルクロで開閉するタイプのインナーケース(VAIO の純正ソフトケースみたいなタイプ)を探していたんですが、以前ケータイ Watch で ThinkPad s30 専用インナーケースの記事 http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/todays_goods/0,,6546,00.html を見かけたのを思い出し、製造元である国立商店の Web http://www.kawaya.com/ にアクセス。このオリジナルインナーケース「In-Packed」の B5 ファイルサイズ版があることを知り、使ってみたくなったのですが、買おうかどうしようかと悩んでいる間に在庫切れで一旦受注を停止されてしまったのが約 1 ヶ月前のこと。 「受注再開は 2 月末」とあったので、2 月の下旬くらいからほぼ毎日チェックしていたんですが(笑)ようやく受付が再開されたので、速攻発注してしまいました。
それにしてもこのケース。かなり満足度が高いです。いろいろ試しつつもなかなか決め手のないシグマリ II のケースと違い、X21 のケースはこれが決定版でしょう!価格が \6,900(税抜。B5 ファイルサイズ用の値段)とインナーケースにしては割高な部類に入りますが、実物の質感と機能性を見れば納得できる値段。デザインも渋くていいですしねー。何というか、ThinkPad の哲学をそのままインナーケースに当てはめた感じ。PC バッグ専門メーカーなだけあって、モバイルのことをよく研究しています。 耐衝撃性も十分に高く、全面に 3mm の衝撃吸収剤が入っている上に、液晶にあたる面には樹脂製プレートが。持ってみただけで「しっかりしているなー」という印象を受けます。さすがに 1〜2m の高さから落としたりすればただじゃ済まないでしょうが、あくまで傷防止を謳っているだけで耐衝撃性は皆無に等しい VAIO の純正ケースよりは遙かに衝撃に強そうです。 国立商店さんは超有名な吉田カバンと違い、誰でも知っているブランドというわけではないですが、製品は確かなもの。むしろ PC 用バッグとしては定評が高いブランドとして「知る人ぞ知る」という感じですかね。それを証明するかのように、B5 ファイルサイズ用と PowerBook G4 用の In-Packed は受注再開から 10 日経っていない今日の時点で、既に在庫切れになっています(^^; ただ、残念なのはカラーバリエーションがないこと。ThinkPad にはこの上なくマッチするんですが、逆に他のノート PC にはあまり似合わないかもしれないです。似合ったとしてせいぜい Evo Notebook くらいかな?せめて、内張がレッドじゃなければ・・・でもそれだと逆に ThinkPad らしさが失われてしまうし。 C1 用にもあればぜひ使ってみたいんですが、残念ながら C1 サイズは用意されていません。VAIO にマッチしたカラーで、C1 サイズで、というのがあればいいんですけど。 オンライン専門ということもあってけっこうユーザーの声が届きやすいメーカーのようなので、問い合わせてみようかな。 |
|
カシオが小型かつ高性能な燃料電池の開発に成功したそうです。 ニュースリリース http://www.casio.co.jp/release/fuelcell.html ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/news/bursts/0203/06/07.html PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0306/casio.htm ASCII24 の記事 http://ascii24.com/news/i/tech/article/2002/03/06/634153-000.html MYCOM PC WEB の記事 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/03/06/19.html この燃料電池というのは、メタノール等のアルコールを特殊なフィルタ(マイクロリアクター)を等して水素を生成し、その水素を燃焼させることで電気エネルギーを得るという、大雑把に言えば「水の電気分解の逆」のようなことをするわけです。現存のイオン系のバッテリよりも発電効率が良い(電磁コンロよりも燃料系のガスコンロの方が熱量が多い、というのをイメージすると解りやすいでしょうか?)ため、同じバッテリサイズでも容量を大きくできる、または同じバッテリ容量であれば小型軽量化が可能なわけです。 燃料、といってもアルコール系なのでライターに近いというか、試作品では「燃料電池」であることを分かりやすくするために 100 円ライターみたいな外観になってます。FIVA 用のなんて蛍光灯みたいです(^^;実用化されるときにはちゃんとカバーがかけられるかもしれませんが、中身が見えた方がバッテリ残量が一目瞭然でいいのかな(笑)。 しかし、燃料ということは、イオン系バッテリとは違い内部では基本的に不可逆な化学変化を起こしているわけで、バッテリセルは使い捨てになるのでしょうか。市販のアルカリ電池みたいに規格をある程度統一してくれれば、コンビニでセルを買って手軽に交換できたりしそうです。充電池とハイブリッドタイプにしてくれれば、ランニングコストもかからなくて良いですね。 とりあえず実用化は 2004 年をめどにしているらしいので、実際に私たちの手元に届けられるのはもう少し先になるでしょうが、CPU 性能や HDD 容量に比べて非常にゆっくりしていたバッテリ大容量化のペースが、このブレイクスルーによって一気に加速するかもしれません。現在のノート PC は、レイアウトを工夫してできる限り多くのバッテリセルを搭載したり、薄型のリチウムポリマーバッテリを敷き詰めたりするという血のにじむような努力をもってバッテリ容量を稼ごうとしていますが、燃料電池が実用化されれば、そんな努力も無用になるでしょうね。 ノート PC のバッテリに関しては、ちょっと前の話ですが以下の記事が非常に参考になるので、まだの方はぜひご一読を。 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/20010717/mobile109.htm http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/20010724/mobile110.htm http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/20010731/mobile111.htm それにしても、この燃料電池といい、日立が開発中のノート PC 向け水冷システムといい、ここのところノート PC 向けの新技術の発表が相次いでいますね。Mobile Pentium 4 だ 5,400rpm HDD だと言われてももうそれほど驚きもしませんが、そういった数値に表れにくい PC の機能を高めるための技術が続々と実用化に近づいているということは、そろそろノート PC も新しい局面に入ってきた、ということが言えると思います(それらの技術がより高消費電力、高発熱なパーツに必要とされて出てきたものであることは、疑いようもない事実ではありますが)。ことバッテリ技術に関しては、いくらマシンが小さく軽くなり、またモバイルで常時接続できる環境が整ったとしても、バッテリだけは常について回る問題、というかモバイルを突き詰めていくと最後に残る問題はバッテリになるわけですから、このバッテリ技術にブレイクスルーがもたらされることは、意義が大きいです。一見、地味に見える「バッテリ」というパーツですが、二年後三年後を考えたとき、今日という日は記念すべき日となるのかもしれません。 そうそう、忘れてたけど、これ、明日のお昼〆切です。 http://www.jp.sonystyle.com/Cont/P1-porter/ 時間がないので、興味のある方はお早めに。 私は・・・。 |
|
Intel がノート PC 向けの新 CPU「Mobile Pentium 4-M」を正式発表。 ニュースリリース http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2002/020305.htm PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0305/intel.htm デスクトップ機に勝る勢いで高クロック化が進むフルサイズノート PC 用プロセッサですが、これまでの Mobile Pentium III-M の最高クロックである 1.2GHz から一挙に 0.5GHz アップの 1.7GHz/1.6GHz からのスタートとなりました。1 クロックあたりの性能が Pentium III、Athlon などに比べて低い Pentium 4 のアーキテクチャですが、急激な高クロック化に加え、Mobile Pentium 4-M では L2 キャッシュを 512KB に倍増した第 2 世代の Pentium 4 コアとなる「Northwood」コアを採用し、「Intel 845MP」チップセットで DDR SDRAM を利用することにより、性能対クロック比の低さをカバーしています。 当面はハイエンドの 1.7/1.6GHz というクロックでのスタートということになりますが、各メーカーが次のモデルチェンジを行う季節には高クロック化に加えて低クロックの方向にもラインナップが拡大され、A4 オールインワン(と、一部のハイパフォーマンス B5 ファイルサイズノート)の CPU は全て Pentium 4 ベース、ということになるでしょうね。近々 AMD から Mobile Athlon 4 の後継「Mobile Athlon XP」が登場すると言われていますから、Intel としてもどんどん先行して AMD に付け入る隙を与えたくないところでしょうし。 この Mobile Pentium 4-M を搭載した GR のニューモデルも同日発表になっています。 ニュースリリース http://www.vaio.sony.co.jp/Info/products_020305.html PCG-GRX90/P http://www.sony.co.jp/sd/products/Consumer/PCOM/PCG-GRX90/ PC Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0305/sony.htm ASCII24 の記事 http://ascii24.com/news/i/hard/article/2002/03/05/634106-000.html ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/news/0203/05/vaio_gr.html 「PCG-GR9S/P あたりかな?」と予想していた新しい GR のモデルナンバーは「PCG-GRX90/P」。SRX と同じく、「以前のモデルのコンセプトを踏襲しつつ、更なる高みを目指して開発されたニューモデル」という意味合いでしょうか。「GR eXtreme」「GR eXcellent」といったところかな? 個人的には「従来の GR シリーズに Pen4-M を搭載して、多少放熱性を良くするために筐体にも改良を加えてくるだろうけど、そこまで大きな変更はないだろう」と思っていましたが、実際蓋を開けてみると「外観イメージ以外は全くのフルモデルチェンジ」と呼んでも差し支えないくらい大きなモデルチェンジがなされています。 まず目につくのが VAIO ノートでは初となる 16.1 インチ UXGA(1,600x1,200)液晶。で、でかい。 初代〜二代目 GR で「14.1 インチ SXGA+」「15.1 インチ UXGA」というノート PC の液晶の大画面化・高精細化の牽引役となってきた感のある GR ですが、他社が軒並み 15 インチ SXGA+〜UXGA クラスの液晶でラインナップを組んできたのに対し、GRX90 は現在唯一の 16 インチ。昨年あたりまではデスクトップ PC の液晶ですら 15 インチが主流(しかも XGA 止まり)だったことを考えると、「ハイエンドの液晶画面に PC ユニットがついた」という間隔ですね。モバイルには厳しいですが、「持ち歩ける 16 インチ液晶」ってある意味凄いものがあります。 この超弩級液晶をドライブするビデオチップは ATI Technologies のモバイル向け最新チップ「MOBILITY RADEON 7500」。現行の「MOBILITY RADEON」のマイナーチェンジ版のようなイメージがありますが、その実「ハードウェア T&L」に対応し、MOBILITY RADEON から大幅に 3D 性能をアップさせた新世代の GA(グラフィックアクセラレータ)であると言えます。他メーカーではライバル nVIDIA の最新 GPU「GeForce4 Go」を採用したモデルもありますが、3D 性能に勝る(と思われる)nVIDIA を選択しなかったのは、消費電力や発熱、画質まで含めたトータルバランスと、これまで歴代の VAIO で作り上げてきた ATI との協力関係や信頼性を重視しての選択でしょう。しかし、消費電力や発熱の点で GeForce4 に勝ると思われる RADEON 7500 ですが、それでも発熱は高いようで、CPU ファンの他に GA にも冷却ファンが搭載される模様(ツインファンサーマルクーリング機構)。GR の冷却ファンはかなり静かな方だとは思いますが、2 個搭載になるとさすがにうるさくならないか、ちょっと心配です。 更に、GRX は機能面でも妥協していません。 キーボードに採用されているのは、"あの"「ステンレスメカキー」。初代 PCG-XR シリーズで初めて採用された、ステンレス製の板バネを使用したキーボードユニットです。数あるノート PC の中でも打鍵感の良さががトップクラスであったそのキーボードは、「スコココココ・・・」と小気味よい(場所によってはむしろ耳障りなくらいの(^^;)打鍵音と共に XR ユーザーに愛されていたのですが、GR への移行に従って廃されてしまい、残念がったユーザーも少なくありません。当初、GR で命題とされたのは「筐体の薄型化」と「静粛性」であったため、薄い筐体でも打ちやすく、また静かなキーボードとして「エンハンスト・リニア・ムーブ」キーボードが新規に開発されたという経緯がありましたが、GRX では Pen4-M の搭載に伴って筐体が大きくなったため、副次的効果として「ステンレスメカキー」の復活がかなった、ということだろうと思います(「ステンレスメカキー」の復活を求めるユーザーの声が、開発陣に与えた影響も無視できないとは思いますが)。 ただ、残念すぎるのがキーレイアウトが 15 インチ GR や FX と同じく「[Enter] キーの右側にキーが並んでいる」こと。これはイヤすぎるー。横幅が余っているんだから、せめて、せめて [Enter] キーと右隣のキーとの間にセパレータを入れてほしかったです。 筐体の液晶背面部に採用されている素材はマグネシウム合金。A4 ノートといえば樹脂製ボディが常識でしたが、サブノートの薄型軽量化のために利用されているマグネシウム合金を、惜しげもなく GRX に採用してきました。16.1 インチという広大で、かつ薄い液晶パネルでも歪みが生じないだけの強度を確保すると同時に、マグネシウム合金ならではの質感でハイエンドノートらしさを演出する効果も狙っているのでしょう。従来の GR シリーズは購入直後の素材感はいいのですが、傷に弱い素材を利用しているらしく、(特にモバイルして)使っているとすぐに液晶背面に傷が入ってしまうという欠点がありました。傷のつきにくいマグネシウム合金になったことは、傷対策が先にあったのか、合成の確保が先にあったのかは分かりませんが、せっかくの高級ノートがすぐに質感を失ってしまったのではあまりに悲しいですから、嬉しい配慮ではあります。 液晶背面といえば、先日日立がノート PC 用の水冷システムの試作機を発表しましたが、今後このように「液晶背面に熱を逃がす」システムが当たり前になってくるとすれば、A4 ノートでも液晶背面のマグネシウム合金化は一般的なものになるかもしれませんね。クルマになぞらえるのがお好きらしい(笑)VAIO 開発陣の方々なら、水冷式の「インタークーラーフラップ II」とか作ってきそうですが(^^; あとは、スピーカ。筐体が大きくなってくるとこのあたりにもそれなりにちゃんとしたものが使えるようになります。元々 GR のスピーカは「AV ノート」を謳って妙に大きいスピーカがついたものを除けば、ノートの中ではまだまともな方だったとは思いますが、今度のはちゃんとしたボックススピーカ。スピーカコーンにはちゃんとエンクロージャがあった方がまともな音が出る、ということは言うまでもないのですが、ノート PC の中でそのスペースを作り出すのは至難の業だったわけで。重みのあるエンクロージャとはいかないまでも、ボックスで他の回路や空間と隔離されているだけでも、ノイズの混入や振動からは守れますから、けっこう期待していいのでは。 スピーカ周辺部の素材はアルミニウム(余談ですが、PC Watch の写真を見る限り、スピーカコーンの色は Sony Mobile よろしく赤に見えます。もしほんとだとすると、Sony Mobile ユーザーとしてはちょっと嬉しい。)。アルミ製ということで、スピーカユニットの耐震性と PC 全体の放熱に一役買っているのでしょう。 あとは、スピーカユニットが JBL のように有名オーディオメーカー製だったらいうことないのに。って、ソニーも有名オーディオメーカーだっけ(^^; 筐体の大型化は、スピーカだけではなくて細かい使い勝手の向上にも寄与しているようです。従来、GR の USB 端子は背面に 3 つありましたが、奥行に余裕ができたため、本体左右に各 1 個ずつ USB ポートが移動。右利きの場合、マウスは右に、頻繁に挿し替えるデバイスは左に、挿しっぱなしでいいものは後ろに、というように使い分けができます。ヘッドホン端子も臆面に移動したため、これまで本体背面に挿さなければいけなかったヘッドホン端子へのアクセスが良くなりました。初代 GR から PC カードスロットやコンボドライブが左側面に配置されたことと合わせて(右利き向きなので、左利きの人にはちょっとかわいそうですが)ユーザビリティがかなり高まったと言えます。 他にもタッチパッド・センタージョグ周りのデザインが見直され、使いやすそうになっていたりと、本体の大型化による恩恵という側面はあるものの、確実にユーザビリティ重視で作られていることがよく分かります。ハイエンドマシンであるからこそ、オーナーがゆったりと使える設計思想は、高級車に通じるものがありますね。 最近の VAIO では、あまり使われることのなかった「プログラマブル・パワーキー」は廃止傾向にありますし、ジョグダイヤルも「センタージョグ」という比較的実用になるアプローチを見つけ、今度は徐々に「使い勝手」を云々する段階に入ってきたようです。VAIO が最初に出てきた頃は、どちらかというと「まずアイディア or テクノロジー or デザインありき」で設計されていた感がありましたし、またそれが「VAIO らしさ」でもあったと思うのですが、VAIO に限らず PC がこれだけ一般的に普及してきた現在、ユーザビリティ・デザインということを重視するようになってきた VAIO には好感が持てます。 ただし、大型化は当然いいことずくめなわけではなく、弊害もあります。 バッテリパック+コンボドライブ装着という「標準コース」での重量は、実に 3.8kg にまでなりました。これをモバイルすることは、ちょっとしたトレーニングでしょう。ちょっと大きめの新生児並みの重さなので、持ち運びにはおんぶひもが必要になりそうです(笑)。 消費電力は 61W。Pentium III-M な GR9F の 51W から約 20%増。GR3F なんて 35W だからなー。CPU の消費電力が上がっているから仕方ないのでしょうが、Athlon な FX99V の 69W や東芝の Pentium 4-M/GeForce4 Go 機「DynaBook G4/U17PME」の 75W(!)なんかと比べると、まだだいぶマシな方だな、という気もします。 オプションのポートリプリケータもモデルチェンジしています。 PCGA-PRGX1 http://www.sony.co.jp/sd/products/Consumer/PCOM/Acc/PCGA-PRGX1/ 基本的に GR に対する PRGR1 と同じ位置付けなのですが、PRGX1 は USB ポートが 1 つ増設できるのと、ステレオ音声入出力端子がステレオミニジャックからピンジャック(赤白で LR が独立しているやつ)になったのが特徴です。光デジタル入出力がないのが残念(NetMD なりネットワークウォークマンなりを使ってくれ、ということかな?)なのですが、なんかこう端子類が林立する中にピンジャックがあると嬉しくなりますよね。え、なりませんか?(汗) ・・・以上のように見てくると、新しい GR は、現在に至るまでの VAIO ノートでの経験を積極的にフィードバックし、性能にも機能にも妥協しない、従来の GR とは一線を画す「極上のオールインワンノート」に仕上がっていると言えます。古くからの VAIO ユーザーであれば、「ステンレスメカキー」「マグネシウムボディ」という単語を聞いただけでくらくらくることでしょう。 ソフトウェア的には、Premiere LE、Photoshop Elements といったこれまで GR にプリインストールされていたグラフィッククリエーター向けアプリに加え、「LightWave 3D express for VAIO」が追加されました。3DCG デザイナーの間で定評の高い「LightWave 3D」のサブセットという感じです。高性能になった 3D アクセラレータと Pentium 4 のプロセッサパワーを活かしてくれぃ、ということなんでしょうが、どの程度 3DCG ツールに需要があるかは不明です。DV 編集ならまだそれなりにニーズはあると思うのですが・・・。 個人的には、フルバージョンの Premiere や Photoshop をつけてくれた方が嬉しかったような。ソニーと Apple の尽力で、ノートでも DV 編集をやろうという機運が高まりつつあるところですから。でなければ、Flash と Dreamweaver を添付するとか・・・。ソニーの思惑としては、どちらかというとマシンパワーを活かせるアプリを使ってほしい感じなのでしょうが、それほど高いマシンスペックを必要としない Web クリエイターのことはあまり考慮されていないようで、残念です。 Network VAIO ではありませんが、単価の高いこのあたりのアプリケーションはユーザーが取捨選択できるようにしてもらえるとありがたいですね。Premiere/LE、Photoshop/Elements、Flash、Dreamweaver、LightWave、Shade、Painter、Illustrator、After Effects・・・そういった、クリエイター向けのアプリを購入時に選択できる、あるいは購入後にも比較的安価に導入できる、そんなシステムがあれば、ユーザーの「あたらしい遊び」を増やすことができると思うんですけどね。Network VAIO だけにこだわらずに、そういうところはどんどんやっていって欲しい気がします>特に Sony Style さん どちらにせよ、今の GRX ではその高いハードウェア性能を活かそうとプリインストールアプリも工夫していることは分かりますが、まだ空回りというか「本当にハードウェアを活かせるか」「本当にニーズがあるのか」といった点で、まだまだこれから、といった感じがします。ま、ハードウェア性能が過剰すぎるのは、昨日今日始まったことではありませんが、スペックが低くて動かないアプリが多すぎるよりは、ユーザーにとってみれば喜ばしいことですよね。 トータルとして、GRX はある意味「今までの VAIO の集大成」ということができると思います。R505S/PD あたりは「何をやっているんだ」という気もしますが、VAIO 生誕から 5 周年を迎えるにあたって、それぞれのモデルが「VAIO」の一つの完成形に近いところまで来た、と言えるのではないでしょうか。 しかし、そろそろ私たちは「ハードウェアの革新」に対してさほど驚かなくなってきたような気もします。以前から何度か述べているように、PC 単体でのハードウェア性能がある程度満ち足りた状態になってしまったので、求められているのは次の「VAIO らしさ」ではないかと思います。その設問に対するソニーの一つの挑戦が「Network VAIO」なのでしょうし、その他の駒もまだいくつか用意しているのでしょうが、今、VAIO 全体が「ユーザビリティ」「スタイル」そして「人と情報の関わり方」といった方向にシフトしてきている気がします。 おそらく夏には 5 周年記念モデルはあるでしょう。性能もデザインも、私たちの期待以上のものが出てくるかもしれません。でも、5 周年という節目に私が期待したいのは、新しい VAIO のデザインやスペック以上に、「VAIO らしさ」を語れる新しいライフスタイルだと思っています。 「今までの VAIO」と「これからの VAIO」を繋ぐ新しい GR、あなたはどう感じましたか? |
|
2、3 日前、マンションの郵便受けに、NTT からの郵便物が。料金関連でなく、営業系の封筒に入っていたので、何だろう、と思い確認してみると、どうやら今月からウチの住所が B フレッツのサービス提供地域に入った模様。知らなかった・・・。 そういえば、と思い、まだ全然先だろうと思ってチェックしていなかった フレッツ・ADSL の 8M プランの対応状況を調べてみると、こちらも今月からサービス開始らしい。しかも、これまで西日本では買い取りのみだった ADSL モデムのレンタルも提供開始されたようで。 さらに、いつの間にか Yahoo! BB も利用可能に・・・。 唐突に、ブロードバンドの選択肢が広くなりました。 ちなみに、実家の地方では未だに 1.5M 止まり。ビバ、中心地。 とりあえず、今のところ ADSL 1.5M でそれほど速度的な不満は感じていないのですが、今の 1.5M とサービス料金も大差ないので、この機会により高速な回線に乗り換えてみようと思います。早くしないと引っ越しシーズンと重なって、工事が遅くなるかもしれませんし。 Yahoo! は BB に限らずオークションなど最近イメージが悪くなる一方なのでパス。本当は So-net ADSL が来てくれれば料金的にはベストなんですが、ないものねだりをしてもしょうがないので、悔しいけど、引き続き NTT のサービスを受けることにします。 で、迷っているのが、どのサービスを選択すべきか、ということ。 一番移行が簡単なのは、当然 ADSL 8M。 でも、8M に切り替えたところで、どの程度スループットが出るか未知数名部分はあります。4〜5Mbps 出れば御の字だとは思っていますが、ひどいケースだと 1.5M サービスと同じくらいしか速度が出ないこともあるようで。自宅が NTT の局から 2km 以内にあるのでそれなりに出るとは思うんですが。 その次に考えているのが、B フレッツ・ファミリータイプ。 これなら、ADSL 8M より理論的には高速。でも、10Mbps といってもベストエフォートなので結局はフルスピードが出るわけではないし、ADSL 8M との差額を払うだけの価値があるかは微妙。月額 \5,000 を謳っているけどなんだかんだと雑費でトータル \7,000/月くらいにはなっちゃいますから。 ADSL 8M の 2 倍の月額利用料に加え、工事にかかる初期費用は \27,100。けっこう厳しい。 ADSL にしてから固定電話の通話品質が非常に悪いので、デジタル回線に切り替えたい気もするんですが、滅多に固定電話で通話しないから、我慢かな。 もう一つの選択肢は、B フレッツ・マンションタイプ。 こっちの B フレッツは、100Mbps(ベストエフォート)。工事費は \11,900、月額利用料 \3,500 と「ファミリータイプ」に比べいいことずくめなんですが、マンション内で最低 8 ユーザーをまとめて一括申込が前提。ウチのマンション、18 世帯。NTT の回線契約数約 5,000 万に対して国内のブロードバンド回線契約数がようやく 300 万回線に達しようというときに、マンションの世帯数の半分に光ファイバーに対する需要があるか、と言われると、厳しいものがあります。 っていうか、ウチのマンションって賃貸のせいか管理組合みたいなものもないんですよね。となると私が各戸に B フレッツの勧誘に回るのか?それも厳しいような・・・。 というわけで、これまた、びみょー。 月額利用料が \9,000 で諸費を含めると軽く \10,000 を超えてしまう B フレッツ・ベーシックタイプは論外だしなー。 というわけで、若干 ADSL 8M という無難な選択肢が一番良いのかなぁ、というところに落ち着きそうになっているんですが、どうなんでしょうねぇ。B フレッツがせめて月額 \3,000 台にまで下がってくれれば即決なんだけど・・・。 |
|
いつの間にか 3 月なんですね。道理でちょっと暖かくなってきたわけだ。最近仕事が忙しすぎて、暦を気にする余裕がないというか、更新頻度も下がり気味。申し訳ないです。 VAIO ノート FX シリーズの最上位に Mobile Athlon 4 1.2GHz を採用した「PCG-FX99V/BP」が追加されました。 ニュースリリース http://www.vaio.sony.co.jp/Info/products_020228.html 製品情報 http://www.sony.co.jp/sd/products/Consumer/PCOM/PCG-FX99V/ GRxF シリーズと同時に春モデルが発表されたため、GR と同じタイミングで Mobile Pentium 4-M を搭載した新機種が発表されるのでは?と予想していた FX ですが、何故かここにきて Mobile Athlon 4 採用。とはいえ、何も全くのスクラッチというわけではなく、US モデルでは AMD 製プロセッサを採用したモデルは「FXA Series」として主力モデルの一つとなっていたわけで、チップセット等の基本スペックはそれらのモデルを継承しています。グラフィックチップがもはや 1 世代前となる RAGE Mobility-M1 を採用していることからも、枯れた FXA Series の基盤そのままであることは間違いありません。 Mobile Pentium 4-M 発表直前のこのタイミングに Athlon 搭載の FX を出してくるということは、間違いなく「今後 FX は AMD 路線で行く」という意思表示の顕れでしょう。上記米国モデルの FX では、「FXA Series」と並んでラインナップされていた Mobile Pentium III モデル「FX Pro Series」がひっそりと clearance されていることも、そのことを暗示しています。 個人的には、FX シリーズは次モデルでフルモデルチェンジになるのではないか、と予想しているんですが、それが Mobile Athlon 4/Duron ベースになる可能性は高いでしょうね。そのほとんどが「デスクトップの代替」として購入されているだろう FX ですが、デスクトップとノートのいいとこ取りをしてオールインワンノートよりもコストパフォーマンスが高く且つ高機能な PCV-W シリーズが登場し、あまつさえ大ヒットしている現在、FX シリーズが W シリーズにはない価値を見出していくには、余計なものが入っていない「シンプルさ」と更なるコストパフォーマンスの良さをアピールするしかないと思います。シンプルであることは、現在の FX の路線そのままでいいんですが、ハードウェア性能を維持したままコストパフォーマンスを高めるには、ノート PC としての主要な部材である液晶が値上がりしている現在、CPU やチップセットで削るしかない。本体の質感をこれ以上落としてしまうと、逆に VAIO ブランドに傷をつけることになりかねませんし・・・。そういう意味での Ahtlon 路線なんだと思います。随分前から「FX は AMD 全面採用でコストパフォーマンスをアピールすべき」と言ってきた私としては、やっとそっち路線に切り換えてきたか、という感じなのですが。 しかしこの FX99V、消費電力がスゴいです。実に 69W。Mobile Pentium III/Celeron 搭載の下位モデルが 48〜49W なので 40%も消費電力が高い。以前にも Mobile Duron を搭載した FX11G や FX11S もありましたが、Duron は Athlon よりも動作電圧が低いこともあって Intel CPU モデルと大差なかったので、いかに Mobile Athlon 4 が電気喰いであるか分かると思います。だって W101 でさえ消費電力約 60W ですよ(Giga Pocket などでフル稼働させると約 160W 程度まで上がりますが)。 FX に関してはこんなところで、来週にも Mobile Pentium 4-M が正式発表になる模様です。 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0301/intel.htm IDF では既に Pentium 4 搭載 GR の参考展示もされていたようで、CPU の発表と同時に新 GR の発表の可能性も高いですね。1.7GHz(?)の CPU に 15 インチ UXGA 液晶と、ヘタなデスクトップ PC よりも贅沢な仕様になることは確実。早ければ 2、3 日中にも発表されるかもしれないニュー GR、楽しみに待ってみましょう。 |
My Diary Version 1.21 [ 管理者:Brown Sugar 著作:じゃわ ] |