VAIO Column 特別編 「WORLD PC EXPO 2001」レポート
「WORLD PC EXPO 2001」レポート
WORLD PC EXPO 2001」に行ってきました。今回の WORLD PC EXPO はせいぜい Windows XP 関連以外には見るべきものもないかな?と思いつつ行ったんですが、なかなかどうして濃い展示会でした。個人的に興味を引かれるジャンルのものばかり見て回っていたのでアレなんですが、その中でも特に今私が注目しているものについてレポートしてみたいと思います。
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まず目に入ってきたのが Transmeta ブース。超低電圧版 Mobile Pentium III に押され気味の同社ですが、TM5800 搭載製品の出荷が目前に控えているというだけあってなかなかの力の入れようでした。
TM5800 搭載第一弾と目されている富士通「LOOX」シリーズが特に前面に出されていましたが、VAIO C1 はどこにも見当たらず(一応あったらしいですが私は見つけられませんでした)。もしかしたら次期 C1 は・・・?とちょっと思わされてしまう内容でした。
富士通ブース。件の TM5800 搭載ミニノート「LOOX」が展示されていました。こちらは DVD-ROM ドライブ搭載の「LOOX T」シリーズの後継機のようです。
デザインが現行の LOOX からガラリと変更され、ずいぶんと洗練されたイメージになりました。これなら購入の選択肢に入れてもいいかなという程度。ただ DVD-ROM 搭載モデルの方は相変わらず大きめですね。
こちらは「LOOX S」シリーズの後継機。解像度が縦 600 ドットに向上し、Ethernet ポート標準装備、重量 800g 台とスペック的にはかなりキてる感じのノートに仕上げてきました。これは Libretto L2 を超えているかも。
CPU はどうなんでしょうね。現行 LOOX S は TM5400 とちょっと非力でしたが、今度のモデルでは上位機種同様 TM5800 で来る公算が強いです。
TM5800 もそうなんですが、今回の LOOX の目玉は何と言っても「AirH" IN」モジュール搭載であるという点。従来の H" IN を更に勧めた「AirH" IN」はちょっと魅力です。複数台の取り回しが利かないのが難点ですが・・・。
機能的な面を置いておいても、液晶サイドに光る蒼い LED はかっこいいです。なんか VAIO SR とか ThinkPad s30 を意識している気がしないでもないですが。
目を引かれた透明モック。AirH" IN モジュールがよく見えます。IBM ブースで聞いたところによると、PC カードスロットに無線 LAN や Bluetooth カードを挿すよりも高い位置で送受信できる液晶付近のモジュールの方が安定して通信できるという利点もあるそうです。液晶周辺に通信系モジュールを入れるのが今後のトレンドとなるのかもしれませんね。
NEC ブース。特にこれといって見るべきものもなかった気がしますが、唯一注目したのがこの WinCE ベースの PDA。実際の動作デモが一般人の目に触れる機会は実はこれが初めてだったりします。
とはいえ、この PDA をベースにした実験プロジェクトが国内数ヶ所で実施されているらしく、この動作デモも松江(だったと思う)の観光振興プロジェクトに実際に利用されていたものだとか。他にも企業や医療機関向けに他のデバイスと組み合わせて利用する実験プロジェクトがいくつか走っているらしく、興味深い展示内容でしたが、肝心の PDA 本体に関する質問等にはほとんど答えてもらえず(泣)。
東芝ブース。こちらは発売されたばかりの PocketPC「GENIOe」です。こちらは企業向けかと思いきや、PDA 本体の機能性や拡張性、スペックの高さをウリにした展示でした。
どちらかというとコンシューマをターゲットにしているのかな?と思わせられる内容でした。
IBM ブース。こちらも WorkPad の展示にはなかなか力が入っていました。サードパーティ製の CF タイプ PHS アダプタを使ったデータ通信のデモの他、グループウェアや DB と組み合わせた企業向けソリューションとしての WorkPad の展示がメインだったような。Palm ブースもよく似た内容で、PDA 開発各社が企業向けサービス事業の一環としての PDA 戦略を打ち出していることがよく分かる内容でしたね。
IBM ブースでは他にも ThinkPad や NetVista、ワイヤレスソリューションなどの展示が行われていましたが私的に気になったのがやはりハードディスク関連の展示。
マイクロドライブの中身なんて「すげぇ!小せぇ!」と感動することしきり。一枚買っちゃおうかな。
こちらは 2.5 インチの流体軸受け HDD の動作デモ。上面のクリアパーツのおかげで高速動作するヘッドの動きがよく見えます。
やっぱりこういうハード屋さん的展示には惹かれてしまうなー。この HDD なんかオブジェとして欲しいとか思ってみたり。
TDK ブース。TDK は今回はワイヤレスソリューション関連の展示にかなり力を入れていました。写真は IEEE802.11a(5GHz 帯)の無線 LAN カード。54Mbps と従来の 5 倍の転送速度を誇る無線 LAN 製品です。年内に製品化の見通しがあるんだとか。現行の無線 LAN ユーザーは悩みどころですね。
他にも Bluetooth アダプタも数種類展示されていました。
今秋発売予定の AirH" Card petit。CF タイプの AirH" カードです。
11 月頃までには発売したいという話でした。実は夏に発売する予定があったのが DDI Pocket さんの都合で遅れているらしく、製品としてはかなり前から出来上がっていたのだとか。実際 Zaurus で動作しているデモなどもあり、かなりドライバ等も揃ってきているのではないかと感じさせられました。
Libretto L1 で動作していた AirH" Card petit。Crusoe 搭載マシンでは CF 系 PHS カードが安定しない、というイメージがあったのでこれには少し驚きました。しかも安定して通信しているし。
一応 P-in Comp@ct と C1VJ での不具合の件もあったので尋ねてみたのですが、今のところ問題があるという話は聞いていないとのこと。いずれにせよ発売までには各機種との動作検証リストを公開予定ということなので、Crusoe ユーザーは期待していてもよさそうです。

続いてはメモリースティックブースをどうぞ。
→パート 2

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