VAIO Column 特別編 「VAIO EXPO 2001」レポート
「VAIO EXPO 2001」レポート
そんなわけでその他の VAIO(笑)を。QR と MX に関しては既に一度見ているし、あとは基本的にマイナーチェンジということで内容もそこそこです。でも RX と J にメモステスロットがついたのにはけっこう意義があると思います。MG じゃないのがアレなんですが・・・。
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今回のモデルチェンジで一番変更点の少なかった R505。こう言ってはナンですが、ついていた説明員さんのレベルも開発担当者クラスがついていた新機種と比べて低めだったあたりから、他機種との力の入りようの違いも分かろうというもの。ただ CPU ファンに関しては随分改良されており、かなり静かそうな雰囲気でした。
CPU が初代 R505 からずっと 850MHz 据え置きなのが残念なのですが、説明員さん曰く「次は何か考えている」らしいです。Mobile Pentium III-M か Mobile Pentium 4 あたり、狙っているのでしょうか?
ニュー QR。件の耳スピーカは 2W+2W(つまり 505 の耳スピーカの 2 倍の出力)というだけあって見た目の割にはまずまずの音だったような気がします。スタイリングも含めて、悪くないんじゃないの、というのが見た目の印象。でも案外「黒の方が良かった」という声もあるそうです。
筐体デザインはガラッと変わったものの、「QR」というシリーズネームは引き継がれています。これは「スタイル」にこだわるというコンセプト自体は QR1 から受け継がれているという主張によるものだそうです。
余談ですが「パイプ椅子 PC」という QR1 のキーワードには開発者サイドは納得いってないらしい(笑)。
新しい GR。やっぱり 15 インチ UXGA 液晶はものすごく存在感があります。UXGA だと文字がかなり小さくて読みにくそうなイメージがありますが、比較的液晶の質が良いらしく割とくっきりとした映像。VAIO ノートのフラッグシップらしく、質の高い部品を使っているようです。
ただ、[Enter]キーの右隣にキーのあるキー配列だけはどうしても納得がいかない・・・。むしろ PowerBook G4 のように両脇に余裕のあるデザインでも良かったのでは。
Duron から Athlon 搭載マシンに出世した J21。フロントパネル横にメモリースティックスロットと共に i.LINK 及び USB 端子が配置されたのは歓迎できます。今までは両端子とも背面にしかなかったため、使い勝手の点で R/RX シリーズに劣っていましたがこれで更に良いマシンに仕上がったと思います。
フロントパネルの色がシルバーからライトブルーに変更されていますが、個人的には前の配色の方が良かったなあ。Sony Style 仕様ではこのフロントパネルの色が新色と旧色から選択できるので、ここにこだわりたい人は Sony Style で購入するのも手。
LX シリーズ。LXx2 シリーズは Pentium III 1GHz 止まりで WinMe モデルのみ、というかなり寂しい仕様でしたが、今回の LXx3 シリーズでは Pentium 4 搭載、WinXP モデルとなっています。
ペンタブレット液晶は健在、というか LX 買うならペンタブレットモデルでしょう。でも買うだけ買ってタブレットにはすぐ飽きた、という人がどれくらいいるんでしょうか。(^^;
筐体カラーは従来のソフト路線から一転、シルバーメタリック調になってサイバー感が増しています。なんか突然男性向けデザインになった感じ。液晶ディスプレイのカラーリングも本体に合わせて変更されています。
筐体デザイン自体はほとんど変わっていないものの、Pentium 4 の発熱を逃がしてやるために側面に排気用スリットが追加されました。
こちらはソニーブランドで発売されるインクジェットプリンタ、「MPR-501」。どうもキヤノンの OEM 品のようです。というわけでもちろんキヤノン製のスペアインクが使用できます、というかソニー純正のスペアインクなんてほとんど店頭では入手できないと思うので、キヤノン製インクを使う人がほとんどになるでしょう。
今までは各プリンタメーカーから VAIO カラーのプリンタが多数発売されていましたが、自前のブランドでプリンタを発売するのは今回が初めて。
注目の新 MX。ソニーさん的に今回イチ押しのモデルらしく、展示にもかなり力が入っていました。
けっこう「PC の電源が入っていない状態でも MD は再生できますか?」という質問が多かったみたいです。でも今回の MX にはオーディオモードはナシ。いくら WinXP の起動時間が短いとはいっても、やはり省エネや静粛性を考えるとオーディオモードがあった方がユーザーとしては嬉しいわけで。でも内蔵アンプがデジタルアンプに変更になったからどうしても無理っぽい。むうう。

フルモデルチェンジした 4 機種以外のモデルに関しては、とりたてて目新しさこそないものの着実に完成度が上がっています。特に OS が一本化されたので、CPU や HDD によほどの性能や容量さえ求めなければエントリクラスでも十分に使いやすいマシンに仕上がっているといえるでしょう。プリロード環境でもあまり不安定になることはないんじゃないかな?
→パート 4

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