VAIO Column 特別編 「PCG-U1」インプレッション
「PCG-U1」インプレッション
次はキーボードおよびソフトウェア周りを見ていきましょう。
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展示機には C@rdH"64 MC-P200 が挿さっていたのですが、けっこうこの位置に出っ張る PC カードは使いづらいです。いわゆる「モバイルグリップ・スタイル」で使いたいときにここに出っ張りがあると、非常にクリックボタンが押しづらい。
・・・というわけで持参していた CFE-02 を挿してみました。これならば許容範囲かな、と思える程度になりましたが、ちょっと違和感があることは否めません。
出っ張りの大きな AirH" 128K のカードや無線 LAN カードで「モバイルグリップ・スタイル」は無理がありそう。無線 LAN カードでも VAIO 純正の「PCWA-C150S」くらいしか使えなさそうです。
キーボード。
VAIO GT のキーボードをほぼそのまま(カーソルキー部分を若干変更)流用しているようです。基本的にはフルキーボードなのですが、アルファベット以外の記号キーは変則的な配列になっているので、快適な入力にはそれなりの慣れが必要です。
sigmarion II のキーボードと比較してみました。
キーピッチはほぼ sigmarion II と同等。個人的には sigmarion II のキーボードでもそれなりに文章が打てるので、ある程度割り切りさえすればこのキーボードでも何とか文字入力はできそうです。
思っていたよりもキーボードはまともだったので、ちょっと意外でした。人を選ぶでしょうが、案外使えるかも?
超細かい液晶画面。
ドットピッチで計算すると確かハイレゾの CLIE よりも細かいんです。これで Web ブラウジングをするのは文字が細かくなりすぎてちょっと厳しいかな?画像や動画を閲覧するにはいいんですが。
液晶画面右側の [ZOOM IN] ボタンを押すと、瞬時に 800x600 の解像度に切り替わります。最初、Windows 標準の機能のようにマウスポインタ周辺の一部分が拡大表示されるのかと思っていたんですが、解像度自体が SVGA に落とされるようです。
でもこの拡大状態でも C1M シリーズと同じくらいの細かさなんですよね。
VAIO U の特徴の一つである「ThumbPhrase」。キーボード上部にある [ThumbPhrase] ボタンを押すと、「ThumbPhrase」のソフトウェアが自動的に起ち上がってきます。入力方法はソニーエリクソン製携帯のように「POBox」互換の予測変換機能を使ってキーボード+ジョグダイヤルで入力していく感じになるのですが、ケータイと違って利き手が使えない(左手しか使えない)ので慣れないとちょっと戸惑うかも。
VAIO U のもう一つの特徴となるアプリケーション「FlyingPointer」。
母艦となる PC(Windows 2000/XP)にも同じアプリをインストールしておけば、i.LINK 接続してファイルをドラッグ&ドロップでやりとりできます。ただ、相手側のマシンに送るのみで受信はできないっぽいのと、任意のフォルダでなくデスクトップ上へのドロップしかできないのが難点といえば難点ですね。
FlyingPointer は画面の上下左右全ての端から相手側のマシンの画面上にマウスポインタを飛ばすことができます。相手側のマシン上にある自分のポインタは、ちゃんと羽がついて(FlyingPointer にちなんで?)間違わないようになっています。しかしこれ、自分一人で使っている分にはいいんですが、二人で使っている場合自分のマシンの人のポインタが入ってくるのはちょっと気持ち悪いですね(^^;
ポインタが PC 間を移動する瞬間に、壁を突き破る(破片が飛び散る)効果が入って「シュオン!」という音がするのがかっこいいです。
展示機の J21 の Giga Pocket ビデオカプセルを U1 に FlyingPointer で転送し、PicoPlayer で再生するデモを行っていました。PDA 的な利用法を提案している U1 ですが、普通 PDA でビデオ再生は(CPU 的にも記憶媒体容量的にも)厳しいでしょうから、やはりこういうのは VAIO U ならではの楽しみ方といえるのではないでしょうか。
同じく展示してあった GT3。こうして見ると画面サイズが同じはずの U1 よりもずいぶん大きいです。持った感じもけっこうズシッとくるものがありますし、そう考えると U1 はかなりコンパクトに仕上がっていると言えます。

聞いたところによると、VAIO U は C1 の開発者の方々がハードウェアデザインからプリインストールアプリまで設計を手がけたもののだそうで、本体デザインやボタンの配置、ソフトウェアの使い勝手といったあらゆる部分に「手を抜いていない」こだわりを感じることができるマシンに仕上がっています。
メイン基板も GT とは違って一から設計し直しているそうなので、一度分解して見てみたいと思わされました。さすがに展示機を見て「分解してみたいなあ・・・」と言ったら止められましたが(ぉ
→パート 3

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