VAIO Column 特別編 「Sony Dream World 2002」レポート
「Sony Dream World 2002」レポート
続きまして、VAIO デスクトップ系の周辺機器とお楽しみ「VAIO 研究所」の簡単なレポートです。
※各画像をクリックすると大きい画像が表示されます。

今シーズンの VAIO の一番の目玉、といっても過言ではない「ルームリンク」PCNA-MR1 の登場です。
無線 LAN のアクセスポイント並みのコンパクトな筐体に、ビデオ/S ビデオ/オーディオ/光デジタル出力と Ethernet 端子を備えています。本体の操作系は電源以外特についておらず、ほとんどの操作を付属のリモコンから行う形になっています。
デザインはなかなかクール。「IT WEGA」にしっくり合いそうな、シルバーグレー×鏡面サイドパネルというデザインになっています。
ただ、鏡面サイドパネルはハッキリ言って汚れると目立ちそうです。現に展示機も指紋ベタベタになってました(^^;
で、これがそのルームリンクの機能を最大限に活かす IEEE802.11a 無線 LAN 機器。写真はブリッジタイプのアクセスポイント「PCWA-A520」です。
本体はなかなかコンパクトで、手のひらにも収まりそうな大きさ。かつ、電源は Ethernet ケーブル経由で取るため AC アダプタレス。一応、Ethernet ケーブルと外部電源ケーブルを接続する小型の中継ボックスを途中に挟む感じになりますが、それでも取り回しはかなりいいと思います。実売 \30,000 と安いし、これはけっこう欲しいかも。ちなみに前面パネルは LED によって光ります。
「ルームリンク」のデモ。液晶 WEGA に映してリモコンで操作してます。
でも VAIO 本体の近くにあるし、小さい画面じゃ画質も分からないー、と思っていたら・・・別の場所で大画面の WEGA でデモをやっているじゃないですか。でも場所が悪いのかあまり注目されていない模様(笑)。
今回の Giga Pocket Engine は大幅に画質が上がっているようで、「ルームリンク」経由で大画面 TV に映し出しても破綻ないかなりきれいな画面で観賞することができます。これにはちょっと感動。ソースにもよりますが、S-VHS すらお話にならないくらい高画質かもしれません。というかこれだけきれいだともう地上波放送すら観る気が起きなくなるかも(^^;新しい Giga Pocket Engine はまさに PLASMA WEGA、GRAND WEGA で観るために開発されたといえるのではないでしょうか?
続いては VAIO EXPO ではもはや恒例となった「VAIO 研究所」。毎度、VAIO の若手開発陣が考えた面白いアイディアを公表する場になっています。しかし彼らが考えたアイディアが一年後の新製品に取り入れられていることも有り得るわけですから、なかなか目が離せません。でも発表の様子はなんだか高校の文化祭ちっくで微笑ましいんですが(^^;
今回の「研究所」の中で個人的にちょっとすげぇと思ったのが、VAIO NV のエンタテインメントベイに小型の液晶ディスプレイを搭載してデュアルディスプレイにするという発表。名付けて「DxGA」(でらっくすじーえー)だそうです(笑)。「VAIO 研究所」自体がお笑いベースで進行するため(笑)研究の中身自体は軽んじられがちですが、これは実際便利かも。でも、NV のベイが内部 USB 接続だとすると、現行の NV の設計のままでは実現不可能でしょうが・・・。
もう一つ、VAIO のユーザーインタフェースに関する研究。個人的にこっち方面の研究には興味があるため、つい注目してしまう(^^;
全身に装備したスイッチやセンサーを使って体の動きで PC を操作してしまおうという研究なんですが、研究員さんの動きが無駄にオーバーでコミカルなのが笑える(^^;
おもむろに白衣を脱ぎだしたかと思えば、中から金色の全身タイツ姿が現れ、開発したインタフェースユニットを使って「Dance Dance Revolution」(笑)。もう大ウケでした(^^;

「VAIO 研究所」はさておき(笑)、「ルームリンク」を使った VAIO とホーム AV との連携は今回の VAIO ブース、WEGA ブースを通してかなり力が入っていた展示でしたね。この「ホーム AV ネットワーク」という方向性は今ソニーが最も注力している戦略だけに、自ずと熱も入ろうというもの。Sony Style でも CoCoon とも絡めた「Home Network Style Lab.」というサイトを立ち上げるくらいにがんばっている様子です。まだまだ Ethernet 接続のユニットを使ってオーディオ・ビデオを出力するだけの状態ですが、「Video Audio Integrated Operation」の目指すところには間違いなく近づいていますし、まだまだ開発が続けられていくことでしょう。今シーズン VAIO デスクトップを購入しようと思っている方は、「ルームリンク」も買って「未来の香り」を一足先に味わってみるのも一興ではないでしょうか。
今回の Giga Pocket 用 MPEG-2 エンコーダボード「Giga Pocket Engine」は、VAIO の開発陣ではなく WEGA の開発チームが手がけたものということで、大幅な画質アップが図られています。「MPEG2 R-Engine」を搭載してノートでも Giga Pocket が使えるようになった VAIO ノートや、カノープス・NEC といった単品 MPEG-2 チューナユニットを手がけるメーカーに対するアドバンテージを見せつけようという VAIO デスクトップカンパニーの意地が垣間見えると同時に、「ルームリンク」を使って PLASMA WEGA や GRAND WEGA 等の高品質なモニタに映し出すに十分足る高画質を獲得しています。このあたり、「CoCoon」チャンネルサーバーにも言えることですが、最近ソニーをはじめ AV メーカー各社が提案し、ちょっとしたブームになっている「ホームシアター」にネットワーク/HDD レコーディングの利便性と高画質を訴求していくことにより、マーケティング的な相乗効果を狙っているといえるのではないでしょうか。その割には「ルームリンク」には S 端子と RCA 端子しかないなど、画質的な面でちょっと物足りなさを感じてしまうのも事実です。できれば次期「ルームリンク」には D 端子 1 つだけでもいいのでコンポーネント出力をつけてほしいですね。
→パート 5

[Back] [Back to Top Page] Copyright (c) 1999 - 2005 Brown Sugar. All rights reserved.