VAIO Column 特別編 「Sony Dream World 2002」レポート
「Sony Dream World 2002」レポート
Cyber-shot ブースの続きです。
Cyber-shot ブースの新製品は F シリーズ 3 機種のみだったため、以下は F77/FX77 の記事が中心です。Cyber-shot の代名詞とも言えるような回転レンズ機構の復活機なので注目している人も多いのではないでしょうか。
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展示会場というやや特殊な環境下ですが、一応 F717 と F707 との実写画像比較を行ってみました。
写真は F707 での実写画像です(リサンプル以外は無加工)。個人的にはこの画質を見慣れているためそこまで違和感を感じませんが、赤色系が立って緑が若干引っ張られた、良くも悪くも「Cyber-shot 画質」になっています。良い言い方をすれば「人肌の暖かみが立つ画作り」というのでしょうか。
こちらは F717 の実写画像。どちらかというと青に寄った感じというか、F707 と比べて寒色系に映る画になっています。肌の色等がけっこう抑えられて自然な印象に仕上がっています。ただ、この「発掘現場」は微妙に暖色系の照明が当たっていた感じなので、それを考えるとちょっとしっかりホワイトバランス補正がかかっているのかな?と思います。でも、画作り的にはこちらの方が自然かなぁ。もう少し暖かみが欲しい気もしますが・・・。
続いて、FX77/F77。ある意味 Cyber-shot のルーツである、自分撮り可能な回転レンズ機です。
従来の F55 シリーズから随分コンパクトに、薄くなりましたね。F55 シリーズのイメージは踏襲しつつも、実機を見た印象は随分違います。
充電や PC との USB 接続には付属のクレイドルを使用します。クレイドルは最近のコンパクトデジカメのトレンドの一つにもなっていますが、充電等で煩雑なケーブルの抜き差しを行わなくて済むのでありがたいですね。P シリーズにもクレイドルがついてくれればいいのに。
クレイドルセット時に背面が前を向く仕様は、やはり AC から給電を行いつつ撮影画像の確認を行うという使い方を想定しているんでしょうね。
操作系。ボタン類の配置はかなり P シリーズに近いというか、使用パーツまで含めてほぼそのままです。コストダウンのために P シリーズから流用しているパーツも少なくないのでしょう。というか、そのまま横にレンズをつけたら P シリーズじゃ・・・(汗)。
回転レンズの後部には光学ファインダが見えますね。こんなのつけるヒマがあったら屈曲光学系の搭載希望。お願いしますよソニーさん。
右側面にはモードダイヤルとメモステ/バッテリスロットが。バッテリ部の蓋には P シリーズと共通の「インフォリチウム C」バッテリ採用の証も見られます。
モードダイヤルがこの位置にあるのはどうなんでしょう。使いやすいのかな?ちなみに、DSC-U10 と同じくレンズの開閉が電源に連動しているため、再生モードで電源を入れる際にはモードダイヤル中央にあるボタンを押すという操作になります。
FX77 の左側面には Bluetooth モジュールの実装部らしきパーツが(F77 のこの部分には特に何もナシ)。紺色の Bluetooth パーツの中央部にある小さなボタンで Bluetooth 機能のオン/オフを行うのでしょうか。上にある LED は Bluetooth 通信時には青く光りそうです。
F77/FX77 の最大の特徴である回転レンズ。F55 シリーズであったフード部が取れて独特の顔つきになっています。
「ディスタゴン」レンズ、光学ファインダ、内蔵フラッシュの他に暗所撮影用のイルミネーション LED がついたのが F55 シリーズとの相違点でしょうか。
比較用に展示してあった F55DX と並べてみたところ。
こうして見ると、同じコンセプトの後継機種とはいえ随分違うイメージになっていることがよく分かります。F77 の方が一回り小さく、そして金属の質感を重視したサイバーなカメラに仕上がっていると言えるでしょう。
横から比べてみたところ。F77 の方が随分薄くコンパクトにまとまっていますね。小型のインフォリチウム C バッテリを採用したことがかなり大きいのでしょうが。
それにしてもよく見るとソリッドでサイバーな良い機体だ・・・。あっ、やばいやばい(汗)。

F707 と F717 は解像感は同じものの、色合いのチューニングが随分違う製品だということがよく分かりました。F707 では同じアングルから撮ってもホワイトバランスが微妙にずれたりすることがけっこうあったのですが(不具合は一応対策済み)、F717 ではそのあたりも改善されているのかな。F707 のカラーバランスはどちらかというとポートレートや人物撮影には向いていますが、風景写真等には(緑の再現性という意味で)ちょっと弱点を抱えていただけに、本気カメラとしてはけっこうパワーアップしていると思います。ま、レタッチで何とかなる範囲ですし、ボタン周りの操作性と天秤にかけると微妙な差異ではありますが。というか、やっぱりファームウェアアップデートやってくれないかな。(^^;
F77/FX77 は非常に良いカメラだと思うのですが、やっぱりこのサイズで単焦点というところがどうしても気になります。頼むから、屈曲光学系によるズームの実現を・・・そうなったら私は間違いなく買ってしまうことでしょう。動作速度とかも含めてかなり完成度の高いカメラに仕上がっているだけに、単焦点であることが最大の弱点になりそうです。次期モデルには是非・・・。
→パート 8

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