VAIO Column 特別編 「Sony Dream World 2002」レポート
「Sony Dream World 2002」レポート
続いては、人気の AIBO ブース、謎の「QUALIA」ブース、そして個人的に気になっている AV 製品ブースです。
「QUALIA」に関してはほとんど詳細が明かされていませんが、かなーり気になるブランドだと思いますよ。
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AIBO ブース。子供達と女の子でごった返していました(^^;あと、マイ AIBO を連れてきている方もたくさん。
ここと So-net の PostPet ブースだけは他のブースとは全く違う雰囲気でしたね。アテンダントさん達も仕事をしているというよりは子供達と一緒に楽しんでいるという感じでした(笑)。しかし AIBO の人気ってすごいんですねー。
かなり話題になっていた「スケボー AIBO」。ホントにスケボーに乗ってます。
ピンクのボールを転がすと反応して、自分で地面を蹴って滑ります。しかもけっこう速いぞ(笑)。
滑るときは四本の脚を大の字に広げて「だーっ」という感じで滑ります。この力の抜け具合が妙に愛嬌があるというか、めちゃめちゃかわいい(^^;専用スケボーは近々単体販売される予定とのことですが、これだけで AIBO を買ってしまう人が後を絶たないのではないでしょうか?(笑)
AIBO ブースでは、自律二足歩行ロボット「SDR-4X」も展示されていました。といっても、ポーズを取ったりわきわき動いたりするだけで、この場で歩いたり、踊ったりするわけではないのですが。
しかし、ステージのある「エンタテインメントゾーン」では一日に何度か件の「パラパラショー」を観ることができたようです。さすがに人がいっぱいすぎて、私は観ることができませんでしたが・・・。
SDWE2002 会場の一角におもむろに現れた、謎の「QUALIA」(クオリア)ブース。
「QUALIA」とは、ソニーが 2003 年に立ち上げを予定している新製品群のブランドネームで、「ソニースピリッツの原点に戻る取り組み」「8 つの新しい製品分野」「数値に表せない質、クオリティを意味し、長い期間使える質の高い製品のブランド」といった抽象的なキーワードしか分かっていません。現在のソニーの中でもかなり重要なプロジェクトらしいのですが・・・。
「QUALIA」ブース内で観ることができたのは、抽象的、象徴的なナレーションが吹き込まれたイメージビデオ。一口に「赤」といっても、「薔薇のような赤」「朱色っぽい赤」という感じでいろんな「赤」があるように、一言では表現できないたくさんの性質、認識、に関わるものだといいます。もしかすると、センシングコンピュータに考えるものとどこか共通点があるものかもしれません。この「QUALIA」については、ソニーコンピュータサイエンス研究所が主宰するサイト「Qualia Manifesto」に行けば、ヒントが得られるかも。しかし、難解だ・・・。
http://www.qualia-manifesto.com/
WEGA ブース。WEGA も最近は「GRAND WEGA」「PLASMA WEGA」「液晶 WEGA」など、高精細かつ大画面な方向にバリエーションがかなり増えてきていますよね。さらに、テレビとしての WEGA 単体に留まらず、DVD シアターシステムと組み合わせた「ベガシアター」としての訴求にかなり力が入っています。やはり単純に地上波放送を楽しむだけでなく、最新 WEGA の高画質を最大限に引き出す DVD や BS デジタルといったソースと絡めることによって、大画面・高画質 TV の需要を掘り起こすとともに、WEGA を中心とした新しいライフスタイルを提案しようとしているのでしょうか。
「ベガシアター」の展示はやはりリアプロジェクションテレビ「GRAND WEGA」やプラズマディスプレイ「PLASMA WEGA」+DVD ホームシアターパッケージ、という組み合わせがほとんど。大画面という点ではフロントプロジェクタには敵いませんが、明るく色乗りの良い画像で手軽に楽しめ、リビングルームへの導入も容易なフラットパネルテレビ+スタイリッシュなオールインワンシアターシステムはユーザーにも提案しやすいのでしょうね。
こちらは単品コンポタイプの AV 機器の展示。写真は先日発表されたばかりの AV レシーバの新製品「STR-VZ555ES」と未発表の DVD プレイヤーのフラッグシップモデル(参考出品)。おそらく「DVP-S9000ES」の後継機という位置付けなのでしょうか。
VZ555ES はオーディオシステムの展示では至るところで使われていました。DVD オールインワンシステム全盛のラインナップの中で、ソニーが唯一力を入れている単品アンプであることがよく分かります。
こちらは DVD プレイヤーのミドルレンジモデル(参考出品)。現行の「DVP-NS900V」の後継機種と思われます。私が狙っているのもこのライン。
NS900V と比べてずいぶん薄くなりました。まだ開発中のようでしたが、早く正式発表されないかな。
AV 製品コーナーでは、ソニーが開発中の Blu-ray Disc 製品も展示されていました。 Blu-ray Disc は各メーカー来年にも製品化予定ということなので、かなり製品レベルに近いものができあがっている頃ではないでしょうか。これを見る限り、初号機の登場までそれほど時間はかからないかな?という雰囲気でした。
しかし、東芝・NEC が Blu-ray Disc 対抗の次世代 DVD 規格を提案し始めたり、Blu-ray の登場で終局を迎えるだろうと思われていたフォーマット戦争にまた怪しい動きが見えてきたあたり、ちょっと不安ですね。

ホームシアター関連は、ソニーはどちらかというとパッケージもの中心になりつつあって単品ものは限られたラインナップになってきているのが、最近単品ものでホームシアターを構築しようと考えている私にはちょっと残念なところ。でも、今後デジタルアンプを広く採用したり省スペースな DVD プレイヤー・AV アンプが増えてきそうなので、手軽にホームシアターを作りたい向きにはうってつけなのではないでしょうか。間もなく 5.1ch ホームシアターパッケージにも 1bit デジタルアンプが当たり前のように使われるようになるはずです。
個人的にはプロジェクタに興味があるんですが、PLASMA WEGA とか GRAND WEGA の発色のいい画を観てしまうと、プロジェクションテレビや PDP(プラズマディスプレイ)もいいなーと思っちゃいますね。
→パート 12

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