VAIO Column 特別編 [「Meet SonyStyle 2003 Summer Version」レポート]

VAIO Column 特別編

「Meet SonyStyle 2003 Summer Version」レポート

「Meet SonyStyle 2003 Summer Version」レポート

2003/夏 VAIO のニューフェイスが展示・体験できる Sony Style のイベント「Meet SonyStyle 2003 Summer Version」に参加するため、銀座ソニービルまで出かけてきました。比較的静かなモデルチェンジだったこの夏モデルですが、その中でも要注目の VAIO TR1・VAIO W500 を中心に、じっくり拝見してきましたのでレポートさせていただきます。
なお、一部写真には先行して展示が開始されていたお台場メディアージュで撮影した写真も含まれていますのでご了承ください。
※各画像をクリックすると大きい画像が表示されます。

	で、本題の（問題の？）VAIO TR。想像していたものよりもホワイトの印象が強く、一見して「あ、iBook」とか「あ、dynabook」とか思ってしまいそうな外観です。女性受けしそうなデザインではあると思いますが、果たして 505/SR ユーザーが買い換えに手を伸ばしたいデザインか？と問われると、答えに詰まってしまいます。コンセプトも考慮すると、TR は「SR/C1 の後継」というよりは「新しいジャンルの新製品」ととらえた方が無理がないと思います。
	TR のセールスポイントの一つ「クリアブラック液晶」。暗部は基本的にデバイスが発光しないブラウン管と違い、液晶ではバックライトが常に発光しており、それをシャッターで遮光する原理となっているため、どうしてもシャッターの隙間から光が漏れる＝「黒浮き」が発生する、ということになるのですが、最近の液晶は AV 分野での技術開発が進んだおかげで「引き締まった黒」が表現できるようになってきています。輝度も従来より大幅にアップしており（一見して判る程度）、かなり印象的な画質を実現しています。
	問題になっている「MOTION EYE」。カメラ周辺部はミラーデザインになっていますが、対面で撮影する際に被写体が自分の表情等をチェックできるようにという配慮でしょうか？液晶上部、MOTION EYE の周辺はスピーカグリルとなっています。画面の上部から音が出てくる感覚ってどんななんでしょうね？DVD で映画を観たりする際には、下から音が出てくるよりは臨場感が増しそうな気はします。
	液晶右サイドには [CAPTURE] ボタン、ボリューム調整ボタン、そして VAIO U と同じ [ZOOM] ボタンがついています。[ZOOM] ボタンは一発で 1,280x768 と 1,024x600 が切り替えられるようになっています。ボリュームボタンがハードウェアで提供されているあたり、TV や DVD を積極的に使うような使用法を想定しているようですね。聞いたところによると、開発（企画担当？）の方（女性）の趣味がカフェ巡りで、カフェで DVD を観るのが好きだから今回の TR のようなコンセプトが生まれたんだとか。
	テレビ的な要素を重視しているだけあって、「クリアブラック液晶」は非常に視野角が広いです。通常、横方向から液晶を眺めると色が反転したように見えてしまうのですが、「クリアブラック液晶」では無問題。大勢で画面を覗き込むようなシチュエーションにも十分に耐えてくれます。やはり、TR は個人が PC に向かう従来のスタイルよりも、動画コンテンツを全画面表示にして楽しむようなスタイルが似つかわしい気がしますね。
	キーボード部分。写真は CTO の英語キーボード換装サービスを適用した状態になっているため、英語キーボードです。余計なものがなくなって、なおかつ白いのでとてものっぺりとした印象です。
	ヒンジ部分。旧型 VAIO U のようにキーステータスのインジケータ LED が配置されています。ヒンジの開閉は VAIO Z と同じラッチレス構造になっているため、スマートに開閉できるようになっています。また、SRX シリーズではすぐにクタクタになってしまうと問題になっていたヒンジの固さですが、今回はかなり（必要以上に）固めに作ってあるので、クタることはなさそうです。
	キーボード。キートップは QR3 シリーズにかなり似せて作ってあります。光沢がない以外はほぼ同じ感じですね。タッチは非常に軽く、またストロークがかなり浅めで、底打ち感があるため、個人的には好きになれそうもありません。でもこの機種が想定している女性のライトユーザーにはこれくらいの方が好まれるという結論からこうなっているのでしょうか？
	タッチパッドは最近の VAIO で流行っている段差レスなものではないようです。液晶に合わせたややワイドなパッドに、VAIO Z1 と同じようなクリックボタンがついています。クリックボタン手前にある各種 LED が滲むような発光になっており、なかなか特徴的ですね。
	これまた問題の（？）薄型コンボドライブは手前側にトレイが出てくるようになっています。改めて見てみると、10.4 インチノートと比較すると CD/DVD ドライブって大きいですね。

まだまだ TR が続きます。
→パート 2

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	で、本題の（問題の？）VAIO TR。想像していたものよりもホワイトの印象が強く、一見して「あ、iBook」とか「あ、dynabook」とか思ってしまいそうな外観です。女性受けしそうなデザインではあると思いますが、果たして 505/SR ユーザーが買い換えに手を伸ばしたいデザインか？と問われると、答えに詰まってしまいます。コンセプトも考慮すると、TR は「SR/C1 の後継」というよりは「新しいジャンルの新製品」ととらえた方が無理がないと思います。
	TR のセールスポイントの一つ「クリアブラック液晶」。暗部は基本的にデバイスが発光しないブラウン管と違い、液晶ではバックライトが常に発光しており、それをシャッターで遮光する原理となっているため、どうしてもシャッターの隙間から光が漏れる＝「黒浮き」が発生する、ということになるのですが、最近の液晶は AV 分野での技術開発が進んだおかげで「引き締まった黒」が表現できるようになってきています。輝度も従来より大幅にアップしており（一見して判る程度）、かなり印象的な画質を実現しています。
	問題になっている「MOTION EYE」。カメラ周辺部はミラーデザインになっていますが、対面で撮影する際に被写体が自分の表情等をチェックできるようにという配慮でしょうか？液晶上部、MOTION EYE の周辺はスピーカグリルとなっています。画面の上部から音が出てくる感覚ってどんななんでしょうね？DVD で映画を観たりする際には、下から音が出てくるよりは臨場感が増しそうな気はします。
	液晶右サイドには [CAPTURE] ボタン、ボリューム調整ボタン、そして VAIO U と同じ [ZOOM] ボタンがついています。[ZOOM] ボタンは一発で 1,280x768 と 1,024x600 が切り替えられるようになっています。ボリュームボタンがハードウェアで提供されているあたり、TV や DVD を積極的に使うような使用法を想定しているようですね。聞いたところによると、開発（企画担当？）の方（女性）の趣味がカフェ巡りで、カフェで DVD を観るのが好きだから今回の TR のようなコンセプトが生まれたんだとか。
	テレビ的な要素を重視しているだけあって、「クリアブラック液晶」は非常に視野角が広いです。通常、横方向から液晶を眺めると色が反転したように見えてしまうのですが、「クリアブラック液晶」では無問題。大勢で画面を覗き込むようなシチュエーションにも十分に耐えてくれます。やはり、TR は個人が PC に向かう従来のスタイルよりも、動画コンテンツを全画面表示にして楽しむようなスタイルが似つかわしい気がしますね。
	キーボード部分。写真は CTO の英語キーボード換装サービスを適用した状態になっているため、英語キーボードです。余計なものがなくなって、なおかつ白いのでとてものっぺりとした印象です。
	ヒンジ部分。旧型 VAIO U のようにキーステータスのインジケータ LED が配置されています。ヒンジの開閉は VAIO Z と同じラッチレス構造になっているため、スマートに開閉できるようになっています。また、SRX シリーズではすぐにクタクタになってしまうと問題になっていたヒンジの固さですが、今回はかなり（必要以上に）固めに作ってあるので、クタることはなさそうです。
	キーボード。キートップは QR3 シリーズにかなり似せて作ってあります。光沢がない以外はほぼ同じ感じですね。タッチは非常に軽く、またストロークがかなり浅めで、底打ち感があるため、個人的には好きになれそうもありません。でもこの機種が想定している女性のライトユーザーにはこれくらいの方が好まれるという結論からこうなっているのでしょうか？
	タッチパッドは最近の VAIO で流行っている段差レスなものではないようです。液晶に合わせたややワイドなパッドに、VAIO Z1 と同じようなクリックボタンがついています。クリックボタン手前にある各種 LED が滲むような発光になっており、なかなか特徴的ですね。
	これまた問題の（？）薄型コンボドライブは手前側にトレイが出てくるようになっています。改めて見てみると、10.4 インチノートと比較すると CD/DVD ドライブって大きいですね。