と、いうわけで、ソニーブース。去年の WPC のソニーブースは SDWE の直後ということもあってほとんど見るものがありませんでしたが、今年もやや地味な展示となりました。PC 関連で言えば、VAIO もフルモデルチェンジがほとんどありませんでしたし、CoCoon はカテゴリ的には家電・・・個人的には何とかしてパリに行きたかったのですが、仕方ありません(泣)。
で、まずは、これ。Cyber-shot F828 です。これが今回のソニーブースの全てだったと言っても過言ではないかな?というくらい、注目度が高かったです。ソニーブースの中央を陣取っていたせいもあり、人だかりのでき具合はステージイベントを除けば No.1 だったかもしれません・・・私もなかなか実機にたどり着けずにやきもきしました。
基本的なイメージは F7x7 のそれを踏襲していますが、操作系は全くと言っていいほど違ったモノになっています。レンズはマニュアル繰り出し方式、フォーカスリングとのダブルリングになっており、従来は液晶側の十字キーにアサインされていたストロボやマクロスイッチ、ナイトショットスイッチもレンズ側に移動しています。また、F7x7 では自動ポップアップのみだった内蔵フラッシュがマニュアルで開くようになりました(開動作は機械式ではなく電動式)。F505x のイメージに近くなりましたが、強制発光にしていると自動で開くインテリジェントな機構になっています。
グリップや操作周りはかなり改善されました。グリップは張り出しが大きくなって明らかに握りやすくなっています。これなら多少無理な体勢でもブレることはないでしょうね。シャッターボタンも押しやすい位置になっています。
モードダイヤルはブラックメタルの削り出しでかなり高級感があります。かなりメカメカしくて DSC-P シリーズや U シリーズのそれとは対照的なイメージがありますが、これがまた物欲をそそります。モードダイヤル横には一眼っぽいモノクロの液晶窓があったり、かなりカメラ然とした佇まいを強めています。
マニュアル撮影時のシャッタースピードや絞りを調節するジョグダイヤルは F7x7 ではシャッターボタン付近にあったのですが、F828 では右手親指の位置に変更されました。位置が変わっただけでなく、このジョグダイヤルを使ってカメラの操作自体をグラフィカルに行うことができます。これはぜひ実機で確認していただきたいのですが、今までのデジタルカメラにないリッチなインタフェースで、ぐるぐる動くのがおもしろい^^いろいろいじってみたい気にさせられます。
液晶周りはこんな感じ。より一眼っぽい感じに仕上がっています。液晶は、若干明るさや色再現性が上がった感じですかね・・・ファインダの方は、解像度が上がったおかげでより細部まできっちり確認できるようになりました。また、操作ボタンは十字キーからスティックタイプに変更されています。
液晶右横にはメモステ/CF 切り替えスイッチがついていて、使用する記録メディアをこのスイッチによって切り替えるようになっています。
ファインダと LCD の切り替えスイッチが、会期中触られまくったおかげで剥げているのが若干気になりますが・・・(笑
F707 との比較。写真では、一見大差ないように見えますが、実際は F828 の方が明らかに一回り大きいです。また、質感も F828 の方がより一眼レフに近いものに仕上がっていて、気持ちを撮るモードにさせてくれます。
というか、実際に触り比べてみて感じたのですが、F828 を使った後には操作性、レスポンス、いずれをとっても F828 の圧勝という感じで、もう F707 を使うのが厭になりました・・・許容範囲だった起動時間や記録時間、そして圧倒的に速いと思っていたズーム速度、そのどれもが F828 の前ではオモチャレベル。F707 を買った 2 年前には信じられない感覚です。
ソニーお得意の分解モデルなんかも展示されていました。
F828 のコーナーは新 Handycam(DCR-PC300K、DCR-IP1K)と同じくソニーブースのど真ん中だったのですが、別におねえちゃんが撮れるわけでもないのにかなり人が集まっていましたね。同じくらい人を集めていたのは松下の D-snap コーナーとキヤノンの EOS Kiss Digital コーナーくらいだったでしょうか?どちらも、おねえちゃん撮れましたが(笑)見た感じ、必ずしも分かって触ってる人ばかりではない感じでしたが、それでも注目度の高さは伺い知ることができました。
|