VAIO Column 特別編 「Do VAIO World 2004」レポート
「Do VAIO World 2004」レポート
これより、VAIO PC を見ていきたいと思います。
まずは、フラッグシップノート「type A」から。最終的にはいわゆる「デスクノート」になってしまった VAIO GR の後継的な位置付けでありながらも従来とはガラッと変わったこの新シリーズは、type R を差し置いて映像だけでなく音にもこだわったある意味「VAIO」ブランド自体のフラッグシップと言って差し支えないシリーズに仕上がったと思います。個人的にもデスクトップ機の代替として買おうかと思っているこのマシン、じっくりと触ってきましたよ。
※各画像をクリックすると大きい画像が表示されます。



VAIO type A 17 インチ「VGN-A70P」。デスクトップ PC でも現時点ではほぼ実現不可能に近い高解像度を備えた液晶、十分すぎる性能、野暮ったさのなくなったデザイン・・・長らくスペック偏重でデザインに手を入れてこなかったフラッグシップモデルのイメージを一新、スポーティなデザインになりました。例えるなら GR がクラウン、type A がソアラといったところでしょうか?今まで A4 ノートに見向きもしなかった私が初めて自分から欲しいと思ったノート PC でもあります。XR もかなり欲しいとは思いましたが、その頃はまだまだデスクトップとノートの性能格差が大きかった頃でしたからね。
それにしても 17 インチワイド液晶というのはかなり迫力があります。比較的広いショールームスペースでも威圧感をおぼえるくらいですから、自宅のデスクに置いたらそうとう広く感じるのではないでしょうか?WUXGA(1,920x1,200)という解像度もたまりません。この液晶のためだけに type A を買っても良いと思うくらい。

キーボードは打ちやすいフルサイズ。XR のステンレスメカキーほど素晴らしいとは思いませんが、柔らかすぎず良好なタッチだと思います。
キーボードの両脇にスペースが空いているのに [Enter] キーの右側に余計なキーをつけないのは最近の良い傾向だと思います。欲を言えば、数字キーと F1〜F12 キーの間にスペースを入れてくれるともっとタイプしやすくなるのですが・・・今後に期待かな。
キーボード上部には各種ハードウェアボタン。ミュートボタン、音量調節ボタン、輝度調節ボタン、拡大(画面解像度変更)ボタン、S1(ショートカット)ボタン、電源ボタン。S1 ボタンにはよく使う機能やアプリケーションを割り当てることができます。また、消音ボタンを押すとボタン自体が赤く点灯するようになっているのもユーザーに優しいです。こういうのってやろうと思えばできるんですが、なかなかやってくれるメーカーがないんですよね。細かいところから家電や AV 機器の使い勝手に迫ろうとしている開発陣の気配りを感じます。


本体両サイド。左側面にはマイク入力、ヘッドホン出力、i.LINK、USB、PC カードスロットが、右側面には DVD±RW ドライブ、モジュラーコネクタがそれぞれ配置されています。細かいことですが、PC カードスロットと DVD±RW ドライブのイジェクトボタンはそれぞれデザイン上のカーブの縁(パームレストへと続く斜めのラインの途中)に置かれていて、手探りで簡単にイジェクトボタンを見つけられるところもなかなか考えられています。ただ、一般的にはドライブのベゼルにつけられているイジェクトボタンが独立して設けられているため、後々ドライブを換装したくなったときに対応可能かは不明ですが・・・いずれ登場するであろう DVD+R DL 対応ドライブへの換装を考えるなら、気になるところではありますね。



パームレストの手前はキュッと絞り込まれたデザインになっています。今までの GR シリーズでは、どうコーナーをカットしても分厚く見えてしまっていたので、フルサイズのノートでこれだけ薄く見えるということもちょっと驚きだったり。この縁の部分にはメモリースティックスロットやワイヤレスのオン/オフスイッチ、各種 LED などが置かれています。
ちなみに type A では VAIO ノート Z などで採用されたラッチレスヒンジではなくラッチのある開閉機構を搭載していますが、ボタンを押すだけでロックが解除されるラッチになっているため、開閉はしやすいと思います。



本体を閉じたところ。
決して薄いわけではありませんが、GRT シリーズよりはずいぶん薄くなったイメージです。パワーアップステーションにセットすると手前側が沈み込んで滑らかに机の天版に溶け込むため、実際以上に薄く見えるというのもあるのかもしれませんが。
直線の組み合わせで構成されていた今までのデザインから一変して、三次元的な曲線を多用したデザインになった点は賛否の分かれるところでしょう。全体的に緩いアールがつけられているのでデザイン的に眠いと感じるかもしれません。どちらかというとシルバーが多くなって膨張感のある閉じたときの印象よりも、ところどころに「VAIO ブラック」が散りばめられて引き締まって見える開いたときの印象の方が好みですね。
私自身は、そこまで感動的なデザインだとは思いませんが、一般的なフルスペックノートのデザインや GR シリーズのデザインを考えると十分「欲しい」と思えるデザインだと思います。でももう少しいぶし銀っぽいカラーリングだったらもっと欲しいかも。(^^;

背面の VAIO ロゴは今ではほとんどの機種に使われるようになった U101 の「ルミナスミラーロゴ」、ではなくて、PCG-Z1 シリーズと同じようなヘアラインロゴになっています。が、このロゴも単なるヘアラインロゴではなく、ヘアライン加工したアルミパネル(?)にさらに塗装を施してシブい光沢を出しています。「ルミナスミラーロゴ」の華やかな感じも好きですが、このロゴも新鮮ですね。シブい輝きが大人っぽくてカッコイイ。


VGN-A70P、A60B に付属する AV パワーアップステーション(A50B では別売)。テレビ録画に利用するハードウェア MPEG エンコーダボードとデジタルアンプ「S-master」の基板を内蔵しているだけあってかなり大きいです。ドライブを内蔵しないドッキングステーションとしては異例の大きさ・・・と思いましたが、そういえば XR のパワーアップステーションステーションもそうとう大きかったような。(^^;
しかし、それ以上に本体が大きいのでパワーアップステーションの大きさをあまり感じないことの方がスゴイ(笑



これまた専用に起こされた付属のスピーカ。音質にこだわっただけではなく、液晶を開いたときの角度に傾きを合わせてあるあたりもこだわってます。パワーアンプにはパワーアップステーションに内蔵の S-master を使うのでこのスピーカ自体はパッシブなのですが、右スピーカにボリュームダイヤル、左スピーカにリモコン受光ユニットを内蔵しているため他のスピーカに交換することはできません(コネクタも専用端子)。基本的にこのセットで完結した使い方になると思いますが、DVD のマルチチャンネル再生などどうしても他のスピーカを繋ぎたいときには SPDI/F 端子から AV アンプ等に繋いでやることになるでしょう。しかし、将来的には S-master マルチチャンネルアンプを搭載したマルチチャンネル・パワーアップステーションとかの登場を期待しています(笑)VAIO MX シリーズがなくなった今、そこまでやるのが本当のフラッグシップかと(^^;
音の方は・・・普通に音楽を聴いたりテレビを観たり DVD を(2ch で)観たりする分にはこのスピーカでも十分かも、というくらい良い音が出ていました。少なくとも最近のヘタなラジカセやミニコンの音よりは全然良いのではないでしょうか。スペックで音が決まるわけではないと思いますが、10W+10W のパワーアンプは伊達ではない、ということです。しかし、近い将来 VAIO で SACD や DVD-Audio に対応する計画があるらしい、という話ですから、音質に関しては今後もっともっと改良が加えられていくのでしょうね。そういうことを考えながらこのスピーカとパワーアップステーションを眺めるのも、また楽し(笑



こちらは下位モデル VGN-A60B。15 インチ SXGA+(1,400x1,050)で GA が MOBILITY RADEON 9200 ということ以外の基本スペックは A70P とあまり違いがない(CPU や HDD、無線 LAN の仕様が一部異なりますが、一般的にそのあたりのスペックは今やあまり問題にならないでしょう)ので、私みたいにとにかく解像度にこだわる人でなければ A60B がお買い得でしょう。というか、普通に PC として考えると SXGA+ もあれば十分でしょうし・・・購入を検討している人や、アテンドの説明員の方に聞いても「液晶は 15 インチで十分かなー」という声の方が多いようなので、一般的には A60B あたりがオススメっぽいですね。

今までノート PC の中では最高だった PowerBook 17" の液晶を凌駕する type A の液晶ディスプレイは、やはり強烈な印象でした。サイズだけでなく、やはり WUXGA という解像度は驚異的。理論上 HD クオリティの映像に完全対応可能なわけで、もはや PC 用途とアナログ放送を観るだけに使うのは勿体ない・・・と感じてしまいました。デジタル放送への対応はデスクトップ機の次あたりになるのでしょうが、この液晶で早くデジタル放送を観てみたいですね。
というか、マジで、冬のボーナスあたりで自作機から買い換えようと思いました。(^^;キューブ型ベアボーンと 20 インチ液晶で自作しよう、と思っていたけど、これならもうどうでもいいや(ぉ
→パート 3 - type S

[Back] [Back to Top Page] Copyright (c) 1999 - 2005 Brown Sugar. All rights reserved.