VAIO Column 特別編 「Do VAIO World 2004」レポート
「Do VAIO World 2004」レポート
それでは、引っ張りに引っ張ってきましたが(笑)VAIOethics 的にも大注目の「type U」のフォトレビューに移りたいと思います。ここまでもそうとう長かったですが、この先も十分に長いですから、カ・ク・ゴ・して読んでください(ぉ
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ここにも巨大モックが・・・な VAIO type U ブース。
ふと耳に入ってきたスタッフの方の会話「これこのイベント終わったらまた潰しちゃうのかなぁ」「だねぇ」・・・潰しちゃうくらいなら私にくだs(略



三日間を通して全体的にかなり混雑していたこのイベントでしたが、中でも type U ブースは最も混雑しており、ある意味異様な人垣ができていました。集まっている人だかりも、なんか他のブースとは少し雰囲気の違う人が多かったのもマニアックなマシンならではというか(笑)。展示機は 5 台ほどありましたが、それぞれの展示機に常に 2〜3 人の待ち行列ができているくらいの人気でした。

で、これが VGN-U50 の実機。確かに、小さいです。
上のプレゼンテーションの写真をご覧になると分かりますが、まさに片手で持つことができてしまうサイズ。U101 ではどうしても両手で持たなくてはならない大きさでしたが、これならば PDA ライクな使い方もできそうですね。
液晶左上はポインティングデバイスのクリックボタン。左下が左クリックボタン、右下が右クリックボタン、右上がスクロールボタンです。リングの左右にクリックボタンがあって中央がスクロールボタンだった U101 のボタン配置に比べると、ややデザイン重視になってしまったようです。とはいえ左クリックボタンの中央に突起がついていて手元を見なくてもボタン配置が把握できるので、慣れれば大した問題にはならないでしょう。
液晶左下には [ZOOM] ボタンと [ROTATE] ボタンがあります。それぞれ U101 と同じようにワンボタンで画面解像度と縦横表示を切り換えるためのボタンですが、[ROTATE] に関してはキーボードがなくなったことで縦長に使うことにも違和感がなくなったこともあり、使いようによっては便利に使えるボタンかもしれません。
上の方には電源/バッテリ/HDD LED も見えますね。
本体右上にはカーソルキーとスティックポインタが。カーソルキーはデザイン重視で正方形ですが、この四角を上下左右に傾けることで方向を入力します。中央は [Enter] キーになっているので、「Do VAIO」を操作する際にはこのカーソルキー+[Enter] のみで一通りの操作が可能になっています。
スティックポインタはアルミ削り出し(高そう)なキャップの先端にゴムがついた珍しいタイプ。折りたたまれるノート PC と違ってポインタが常にむき出しになっていて一般的な繊維入りのキャップではすぐに剥げるためこの形になったのでしょうが、触った感じだとやはりザラザラのキャップの方が使いやすいですね。
右下にあるのは各種設定/画面輝度調節/NextText ボタン。type U でモバイル時によく使われるであろう機能にはダイレクトにアクセス可能になっています。キーボードがないが故の工夫ですね。
上の方に見える 3 つの穴はモノラルスピーカです。一応本体からも音が出せるんですね(笑
これらのボタンを押すと、ボタンに埋め込まれた白色 LED がパッと光って操作に反応します。そして、しばらく放っておくとすぅっ、とまるで潮が引けていくかのように消えていく。このあたりの演出はさすがにうまいですね。暗がりで操作したときに液晶周囲に浮かび上がる円と四角の白い光も幾何学的で美しいです。こういう細かいところで物欲というのは膨らまされていくんだな、と思い知りました(ぉ
本体のフロントパネルはヘアライン加工されたアルミ素材。歴代 VAIO U の中で最も高級感があると思いません?しかも、液晶下部には VAIO ロゴが彫り込みで入っているし・・・金属フェチにはたまりません(^^;こういう細かいところで物欲というn(以下略


本体の両側面。向かって左にはワイヤードリモコン対応ヘッドホン端子、HOLD スイッチ、電源スイッチ。右側には USB 2.0 ポート、ワイヤレス LAN スイッチ、そして強制終了のための [Ctrl]+[Alt]+[Delete] ボタン(笑)確かにキーボードがないので Ctrl+Alt+Delete が必要なのはもっともなんですが、なんか笑ってしまいました(^^;
ストラップホールは左右両側に設けられており、ストラップ経由で装着する付属のフィンスタイラスは右利きでも左利きでも快適に使えそうです。ちなみに U101 では強度が保証されておらずあくまで「アクセサリホール」だったストラップホールは今回ちゃんと検証され、ストラップを持った状態で不意に落下してしまっても大丈夫なようになっている模様。両側についているので(右利きの場合)右にはフィンスタイラスをぶら下げておいて、左にはちょっとしっかりめのストラップをつけて使用時には左手首に巻いて使うようにすれば安心かもしれません(両側にストラップをつけると見た目がちょっとアレですが)。
なお、本体とクレイドルの間に少し隙間がありますが、これは L バッテリを装着した状態でもクレイドルにセットできるようになっているためということです。逆に言えば L バッテリを装着するとこの隙間分くらいの厚みが増すということが言えます。数字的には約 6mm の差ですが、本体サイズからの比率でいうとけっこう厚くなることになりますね。



本体上面。STANDBY ボタン、排気スリット、CF スロット、メモステスロットがあります。両端にはバッテリのロックレバー。放熱は本体下面のスリットから吸気して、上面から排気するようです。というか形状からして上下にしか空気を流せない(笑
今回ほとんどのモデルで STD/Duo 両対応のメモステスロットが搭載されましたが、さすがにまだ type U に搭載できるほど小型化できていないのかこのモデルでは通常のメモステスロットです(Duo の利用はアダプタが必要)。CF スロットはシャッターではなくダミーカードで保護されているのがちょっと残念です。ちなみにこの CF スロットにはイジェクトボタンがついていませんが、出っ張るため引き抜きやすい通信系カードはともかく普通の CF や Microdrive はどうなるんでしょうね?抜けなくなったりしないのかな(^^;



本体底面は一面のバッテリ。U101 と同様の平型バッテリですが、指先で触れると妙に気持ちいいゴム足のツルツルや握りやすいバッテリの凹みがなくなって普通の平型バッテリになりました。しかし、今回は「モバイルグリップ・スタイル」にしたときに対面側に見えるのはバッテリのみになったため、バッテリの真ん中に「VAIO」のルミナスミラーロゴがあしらわれました。せっかくなのでこのバッテリにカラーバリエーションやロゴの素材にバリエーションを用意してもらって、デザインで遊びたいところ。
持ったときの感じは、バッテリに凹みがなくなってしまったので U101 に比べると厚みを感じやすく持ちにくくなってしまいました。多少厚みが増してもいいので持ちやすい形状にしてほしかったような・・・そういう意味では本体が両端に向かってなだらかに薄くなっていてバッテリにも凹みがついていた U101 のデザインは、工業製品的にかなり秀逸だったんですね。

触ってみての換装ですが、本体の発熱はけっこうあります。開場で丸一日電源を入れっぱなしにされていたことを差し引いても、だいぶ熱を持つなぁという感じでした。本体よりもむしろバッテリの方が熱を感じやすいかな?触れなかったり低温やけどをしてしまったりするほどではないですが、夏場などは掌が汗ばみそう。汗をかく→滑りやすくなる→何かの拍子に落とす→合掌、という流れにならないよう(笑)ストラップは手首に巻き付けて使った方がいいのかな。ちなみに通常モデルの Celeron M は SpeedStep に対応していませんが、ソニスタモデルならば SpeedStep 対応の Pentium M なので長時間連続で使っても通常モデルほどは発熱しないはずです。
→パート 11 - type U (2)

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