VAIO Laboratory | SNC1-128M |
SNC1-128M |
C1VJ は標準で 128MB のメインメモリを搭載していますが、そのうち 16MB を Crusoe の CMS(Code Mofing Software:有り体にいうと x86 エミュレータ)が使用するため、実質 OS が利用できるメモリは 128MB−16MB=112MB、となります。まあこれだけあれば WinMe の使用にはあまり困ることはありませんし、Win2000 でもそこそこ使える容量ではあります。でも私が C1VJ を購入した最大の目的である Navin' You はけっこうメモリ喰いのアプリなので、やっぱりメモリは多いに越したことはない、というわけで増設してみました。 ※各画像をクリックすると大きい画像が表示されます。 |
C1VJ ではソニーが保証する最大メモリ容量は 64MB を増設した 192MB となっていますが、チップセットの仕様上はもっと積むことはできます。このアイ・オー・データの「SNC1-128M」はおそらく 2001/3 現在入手可能な唯一の C1X/C1V 用 128MB メモリです。ソニー純正・サードパーティ製ともに 64MB のメモリモジュールは基盤の片面にのみメモリチップが実装されているのでそのまま取り付けできるのですが、128MB のモジュールはチップが両面に実装されているので蓋が閉まらないんですよね。それを回避するために SNC1-128M では 128MB でも干渉しないオリジナルの蓋と、蓋が床面に触れないためのゴム足を付属してこれを回避しています。 | |
で、これがそのメモリモジュールと専用蓋。 | |
メモリの取り付けはそれほど難しい作業ではありません。ソニーはユーザーによるメモリ増設を推奨していませんが、505EX のときとほぼ同様に、ごく簡単な作業で取り付けることができます。 まず、本体裏のメモリスロットの蓋を外します。ネジを 1 本外すだけで OK。標準の蓋もプラスチックに色を塗ってあるだけなので、微妙に質感が違うといえば違っています。 |
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蓋を外した様子。ここに増設メモリを挿します。 メモリチップはごく一般的な SDRAM チップと違い、正方形に近いかなり小さいチップが載っています。オンボードのメモリ、SNC1-128M ともに使用しているメモリチップは SAMSUNG 製でした(両方ともロットによってチップの製造元が違う可能性はありますが)。 |
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このメモリスロットに SNC1-128M の端子を合わせてサクッ♪と挿し込むだけ。それほど力を込める必要もないと思いますが、端子を壊してしまわないように慎重に臨むにこしたことはありません。念のため作業前に金属に触れるなどして体内の静電気を放出しておくと良いでしょう。 | |
メモリを挿し終わったら、SNC1-128M 付属の専用蓋を被せてネジ止めするだけ。これだけで増設作業は終了です。 ただ、蓋の色が C1 のバッテリ等に近い色使い(濃いめの紫色)なので C1V だとちょっと違和感があります。私としてはできればこれを塗るなりしてもう少し見栄えを良くしたい気がしています。でも C1V の色ってなかなかなさそうですよね。混ぜ合わせて作るにしても配合が難しそうだし。今後 C1V カラー版の蓋を付属したバージョンって作ってもらえませんか?>アイ・オーさん |
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専用蓋の厚みはこんな感じ。1mm ほど厚みが増しています。 | |
専用蓋は本体のゴム足よりも厚みがあるため、このままでは安定感がなくなってしまいます。SNC1-128M にはこれを回避するために標準のゴム足よりもちょっと足が長めのゴム足が付属していて、写真のように取り付けてください、ということのようです。でも私は見栄えが悪くなってしまうのと、L バッテリを使っていると自動的にその問題はクリアされてしまうので、チルトスタンド代わりにほぼ常時Lバッテリを使っている私は今のところ敢えて使っていません。 | |
「デフォルトの蓋じゃ本当にダメなのか?」というわけで標準の蓋を無理矢理つけてみたところ。なんとかつけられないことはないみたいですが、蓋が反ってしまっています。このままだとメモリにテンションがかかって調子が悪くなったりしそうなので、あまりお勧めはできませんね。 | |
「システムのプロパティ」でもちゃんと 240MB(256MB のうち 16MB を CMS が使用しているため)認識されています。メーカーのカタログ値をあっさりと超えることができました(※注:192MB より大容量へのメモリ増設はソニーの保証対象外となります)。 | |
メモリ増設の効果としては、128MB のときよりはちょっと軽くなっているみたい。デフォルトの 128MB でも WinMe/2000 ならそこそこ使える容量なのですが、OS そのもの+PowerPanel、JogDial、HotKey などのサービスだけで常時 90MB 近く使っているのですが、Navin' You 5.0+GPS Player32 を起ち上げると 20MB 強のメモリを消費するため、128−16=112MB がいっぱいいっぱいになってしまいます。増設すればアプリに割り当てられるメモリ容量がそれだけ多くなるわけですから、少なくとも 192MB くらいには増設しておきたいところですね。 |
やはり Win2000 を使う上ではメモリ増設は重要なポイントですね。C1VJ は標準で 128MB 積んでいるのでまだマシですが、VAIO は機種によっては Win2000 モデルでも 64MB しかメモリを積んでいないものがあるので、こういったモデルには増設は必須といえるでしょう。 C1X/C1V で使える 128MB のメモリは今のところ SNC1-128M しかありませんが、他メーカーからも発売してほしいところです。アイ・オーさんにも蓋の色くらいは何とかしてほしいですね。とはいえ今後メモリチップの集積度が上がって基盤の片面だけで 128MB のメモリが搭載できるようになれば、このように専用蓋を用意する必要もなくなってくるのかもしれませんが。 |
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