VAIO Laboratory 英語キーボード/505EX
英語キーボード/505EX
キーボードに触ってもいないのに勝手に「]]]]]]]]]]....」が入力されてしまうという問題が発生していた(しかも不定期に)私の 505EX ですが、この際だからということでキーボードユニットを交換してみました。しかも英語キーボードです。交換方法自体はごく簡単なのですが、参考までにご紹介します。
※各画像をクリックすると大きい画像が表示されます。

これが今回入手した PCG-505 シリーズ用英語キーボード。US ソニーから発売されている米国版 VAIO 505 シリーズのパーツです。本当は私は日本語キーボード派(特に ATOK のオン/オフを [変換] キーに割り当てているため)なのですが、日本のソニーは最近特にパーツ単体の取り寄せには渋くなっているようで、パーツの種類にもよりますがよほど運が良くなければ取り寄せには応じてもらえません。
私はたまたま「CYBALION」の掲示板で知り合った米国在住の THIN32 さんという方に取り寄せていただきました。どうもありがとうございます>THIN32 さん
さっそく交換法を。 のごとく本体をバラします。フィルムケーブルを外してキーボードとパームレスト部だけにします。
キーボードを固定している 3 本のネジを外します。
次に、キーボードの底面とマザーボード上の部品を絶縁している透明のシートを外します。両面テープで貼りついているだけなので剥がせばOK。でも再利用を考えて丁寧に外します。
最後に、キーボードとシャシーを固定している 2 枚の粘着テープを剥がせばキーボードは簡単に外れてしまいます。これも剥がすときは慎重に。
余談ですが、ハードディスクや PC カードスロットからマグネシウム合金を伝ってパームレストに逃げてきた熱は、この金属製のテープを伝ってキーボード底面の金属部にも拡散する工夫がなされています。こうやって全体を積極的に使った放熱によるファン無しの比較的静粛なマシン作りが MMX Pentium の時代はできていましたが、今じゃこうはいかないですよね。時代を感じてしまう部分。
外した日本語キーボードと新しい英語キーボードを比較してみました。
505 シリーズは、PCG-505R の世代から微妙に本体内側のカラーが従来のグレーから紫がかったグレーに変更されています。必然的に補修部品であるこのキーボードも後期型のカラーが採用されています。比べてみると微妙に違いが分かる程度ですが、旧型のカラーはこうしてみるとちょっと野暮ったい気がしないでもない。
日本語キーボードを外し終わったら、あとは逆の手順で英語キーボードを取り付けるだけ。新しいキーボードはフィルムケーブルも真新しく、折り癖がついていないのでここで古いキーボードと同じように折り曲げておくとあとの組み立て作業が楽になります。
と、いうわけで、慣れてさえいれば換装作業はものの 10 分で終わってしまいます。
よーく見るとキーボードの色と本体の色が少しアンマッチしているのですが、本当に気をつけないと分からない程度。使い込んで表面が磨り減り、テカテカしていた旧キーボードから見違えるように美しくなったので満足。
英語キーボードは余分なキーがない分レイアウトもスッキリしています。特に幅の広いスペースキーと横長の [Enter] キーが特徴といえます。
この 505 の英語キーボードで変わっているのは、右端のあたりでしょう。右 [Shift] キーが [↑] キーの左、即ち日本語キーボードで [ろ] キーに当たる部分に位置しています。で、本来右 [Shift] キーのある部分に日本語キーボードにはない右 [Fn] キーが存在しています。右に [Fn] があるとカーソルキーとの組み合わせによる [Home] [End] [PgUp] [PgDn] キーが利用できるので、これらのキーを割と頻繁に使う私には嬉しい点ですね。
外した日本語キーボード。写真では分かりにくいかもしれませんが、磨耗によりけっこうキートップがテカってます。写真でもスペースキーなんかはそれと分かる程度に光ってますよね(^^;
ともかく、長い間お疲れさまでした>日本語キーボード君
ただキーボードを換装しただけではキーボードドライバは日本語キーボードのままなので日本語キーボードとして認識されているため、キートップのシルクプリントと実際に入力される文字とが不整合を起こしてしまいます(特に記号関係)。
そういうわけでキーボードドライバを更新してやります。Win2000 ではドライバ関係のバグにより、標準では英語キーボードのドライバが入ってしまってこれが悪さをすることがありますが、私の環境ではちゃんと手動で日本語キーボードドライバを入れてありました。
キーボードドライバのプロパティを開き、「ドライバの更新」ボタンを押してやります。
ウィザードに従って操作を進めると「デバイスドライバのアップグレードウィザード」が起ち上がるので、「このデバイスの既知のドライバを表示して、その一覧から選択する」のラジオボタンをチェックして「次へ」。
「デバイスドライバの選択」画面では、「このデバイスクラスのハードウェアをすべて表示」にチェックを入れ、表示された一覧の中から「(標準キーボード)」の「PC/AT エンハンス PS/2 キーボード」を選択します。英語キーボード用ドライバであれば基本的にどれでも大丈夫なので、「101/102 英語キーボードまたは Microsoft Natural PS/2 キーボード」なんかを選んでも問題なく動作するようです。
「PS/2 マウスポート」(要するにタッチパッドですね)のドライバに関するエラーダイアログが出ますが、気にせず先に進みます。
「デバイスドライバのアップグレードウィザード」を完了し、マシンを一度再起動すると晴れて英語キーボードが正しく使えるようになります。

やっぱり新しいキーボードというのは気持ちのいいものです。キータッチ自体が大幅に良くなったということはありませんが、見た目的にきれいなのはかなり精神衛生上いいですねー。
しかし、私はハッキリ言って日本語キーボード派なので、英語配列のキーボードでは違和感を感じてしまうのもまた事実。特に [変換] キー一発で ATOK のオン/オフができないのはこの上なく不便です。かといって [Alt]+[~] キー(日本語キーボードでいう [全角/半角] キーにあたる)を押すのも面倒だし、ちょっと新しい組み合わせを考えてみなくてはならないですね。あるいは右 [Alt] キーあたりを IME のオン/オフに割り当ててしまうとか。何か英語キーボード遣いの方で良い方法をとっている方がいらしたら是非教えてください。

ちなみに、キーボードを換装することで解決するかと思われた「]]]]]]]]]]....」問題ですが、直ってはいないようです。今度は日本語キーボードでほぼ [」] キーがあった場所にあたる [\](=バックスラッシュ)キーがときおり連打されてしまうようになりました。テキストエディタの画面にひたすら「\\\\\\\\\\....」と入力されていくさまは、とってもシュールです(^^;
それにしてもキーボード自体を変えても直らない、というのはどういうことなんでしょうね。キーボードユニット自体に問題がある、ということではなくて、途中のケーブルか何かが経年変化でおかしくなっているのか、BIOS の方に問題があるのか・・・。ともかく、これを根本的に解決するにはマザーの交換しかないんじゃないだろうか?という気がしてきました。この件に関して、ハードウェア方面に詳しい方、何か分かることがあれば教えていただけると嬉しいです。
なお、キーボード関連の情報はメールにてお待ちしています。

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