VAIO Laboratory PCV-JX10 レビュー
PCV-JX10 レビュー
2002 年春モデルで PCV-J シリーズがフルモデルチェンジ。従来の J シリーズと LX シリーズのいいとこ取りのような JX シリーズが誕生しました。面白そうなこの新シリーズですが、今回は、LX ユーザーでもあるたかぽん♪さんに、早々に購入された JX10G のレビューをお願いしてみました。

以下の情報は、たかぽん♪さんに書いていただきました。どうもありがとうございました>たかぽん♪さん
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JX シリーズは、2002 年春モデルとして、J シリーズの後継モデルという位置づけで VAIO のラインナップに新たに追加されたモデルです。J シリーズの特徴は、「低価格であるにも関わらず、VAIO の思想をたっぷりと楽しむことができる入門者向けモデル」といえます。現に上級者向けの RX 等に搭載されているほとんどのソフトウェアが導入されていますし、スペック的にもそれらのソフトウェアを存分に楽しむことができるものです。そんな J シリーズの特徴を受け継ぎつつ、LX シリーズの省スペース性をも取り込んだ JX シリーズは、さらに使い勝手と洗練されたデザインの追求が行われ、完成度の高いモデルに仕上がっています。
今回はこの JX の中でも一番 VAIO らしいと思われる Giga Pocket の搭載された、PCV-JX10GL5 のレビューをお送りしたいと思います。
JX は今回からデザインが一新され、今までの J シリーズとは一線を画するものになっています。
イメージ的には 2001 年冬にリニューアルを果たした MXS シリーズのデザインを受け継いだものになっており、飽きのこない落ち着いたデザインですね。開発者の言葉ではヨーロッパのモダン家具に近づけようとデザインしていったようです。あ、シールがまだ張っていて自己主張しちゃってますね。スミマセン、近々剥がします(^^;
前面のパネルを開くには、本体上部にある [DOOR OPEN] ボタンを押します。ボタンを押すと少しだけ横にパネルがスライドするので、あとは手でスルリとスライドするだけです。LX シリーズよりも開けるときの感覚は良い感じですね。
ちなみに左のパネルについているボタンは DVD/CD-RW イジェクトボタンです。ここは押したのか押してないのかわからないふにゃふにゃした感触であまり良いとは言えませんね。
パネルを開くと、PC カードスロット、メモリースティックスロット(MG 非対応)、i.LINK 端子、USB 端子、そして光デジタルアウトが搭載されています。これらの端子郡が前面からアクセスできるのはとても便利です。
PC カードスロットはノートに搭載されているものとほぼ同じで、CD ドライブや通信カード、無線 LAN 等様々な機器を接続でき、拡張性の低い省スペースパソコンでは非常に有効なスロットです。もちろんホットスワップですので、電源の入ったまま抜き差しできる点も PCI のそれよりも便利かもしれません。
光デジタルアウトからは、背面にあるアナログアウトと同じ音が出ています。
背面です。ところ狭しとギッシリと端子類が並べられています。上から電源、スピーカ用電源、キーボード、マウス、USB×2、Ethernet コネクタ、LINE-OUT、LINE-IN、MIC-IN、i.LINK、ディスプレイ端子(VGA、DVI)。
PCI スロットにはモデム端子と Giga Pocket モデルのみに付属されるリアルタイム MPEG エンコーダーボードが搭載されています。また LX では PCI スロットが 2 基だったのに対し JX では 3 基搭載されているので、他のボードを挿す事も可能です。さらに LX ではモデムがリモコン用 USB 端子兼用のカードだったので外す事ができなかったのですが、JX では単体のモデムカードになっているため、モデムを使用しないユーザーは取り外して PCI スロットを 2 基をフルに使用できます。マザーボードを取り替えることは難しいですが、拡張性に関しても筐体の大きい J シリーズに劣らないはずです。
電源は LX シリーズよりも少し大型のものが採用されています。この効果は抜群で、掃除機をかけているようなファンの騒音がユーザー泣かせの LX シリーズや J シリーズとは違い、騒音レベルは MXS 以下に抑えられています。PlayStation 2 のファンよりも静かですので、深夜番組を予約録画する際にも睡眠の邪魔になることはないでしょう。個人的にはココが一番嬉しかったりします。今まで騒音に悩まされ続け、結局 Giga Pocket をほとんど使用していなかったのですが、今度からは時間帯を気にせずいつでもガシガシ録画できそうです。静穏性についてはカタログや Web で一切書かれていない JX ですが、これまでの VAIO の中で一番静かですので静音マニア(?)にはかなりお勧めです。
先ほどの写真にもありましたが右にある「LOCK/UNLOCK」と書かれたスライダーは、本体内部にアクセスするためのものです。このスライダーを「UNLOCK」にカチャとスライドすると、簡単に本体の側面を開けることができメンテナンス性は抜群です。
LX の時はネジを一本外す必要があったのですが、今回はスライドするだけですので手間なくできます。また本体を立てた状態でメモリ増設等もできるので、LX よりもメンテナンスは楽だと感じました。

後半は本体内部、および付属品について見ていきます。
→パート 2

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