VAIO Laboratory Windows 2000 のクリーンインストール(PCG-C1VJ 編)
Windows 2000 のクリーンインストール(PCG-C1VJ 編)
C1VJ に載っている Crusoe TM5600 は決して遅い CPU ではないと思うのですが、標準搭載である Windows Me と各種プリインストールアプリによって非常に遅いマシンとなってしまっています。それに、安定性の高い NT カーネルを備えた Win2000 が浸透してきている今、不安定で古臭い Win9x カーネルなんて使ってられるかー!(怒)、ということで Windows 2000 をインストールしてやることにしました。実際、一部の機能制限以外はちゃんと使えていますし、安定しているので WinMe よりは全然快適。しかも電源管理機能は Win2000 の方が優れているため、バッテリ駆動の長時間化という二次的効果ももたらす(かもしれない)とけっこういいことずくめです。少なくとも重くて使い物にならないプリロード環境よりはよっぽど使えると思います(Win9x 環境でしか使えないデバイスやアプリがある人は別ですが)。
そんなわけで、C1VJ への Windows 2000 インストール法をご紹介します。一応 C1VR/BP および C1VS/BW についても少し触れているので、参考にしてみてください。
なお、本稿執筆にあたっては「CYBALION」を参考にさせていただきました。どうもありがとうございました。
※各画像をクリックすると大きい画像が表示されます。

事前準備
事前に用意しておくもの:
C1VJ に Win2000 をインストールするために必要なモジュールを事前に収集しておきます。ほとんどは VCL のサイトから Win2000 対応モジュールがダウンロード可能です。
※あえてファイルに直リンクはしませんので、それぞれの機種のページに行って確実にダウンロードしてください。

VCL のダウンロードサイトより
http://vcl.vaio.sony.co.jp/products/win2000/products/pcg_c1vj.html (PCG-C1VJ, C1VJ/BP)
http://vcl.vaio.sony.co.jp/products/win2000/products/pcg_c1vrbp.html (PCG-C1VR/BP)
http://vcl.vaio.sony.co.jp/products/win2000/products/pcg_c1vsbw.html (PCG-C1VS/BW)
モジュール C1VJ C1VR C1VS
BIOS C1VJ_R0211P1.exe - -
Sony Notebook Control SonyNC_60005300.exe SonyNC_60005300.exe SonyNC_60005300.exe
Programmable I/O ドライバ SonyPI_60507140.exe SonyPI_60507140.exe SonyPI_60507140.exe
SonyUtilities SnyUtils_21211300.exe SnyUtils_21212265.exe SnyUtils_21212265.exe
ディスプレイドライバ VideoATI_5002195.exe VideoATI_50021955001.exe VideoATI_50021955001.exe
TrackPoint ドライバ TP_213J.exe TP_213jb.exe TP_213jb.exe
モデムドライバ Modem_RH56LD_212166.exe modem_212166003p.exe modem_212166003p.exe
オーディオドライバ YMF754_512012236_327.exe YMH512012239010302.exe YMH512012239010302.exe
MG メモリースティックドライバ USB_MS_1205160011220.exe USB_MS_1205160011220.exe USB_MS_13032200104040.exe
MOTION EYE ドライバ SonyCap_10161097.exe Camera_10161097.exe Camera_10161097.exe
Sony Shared Library SonySLib_2050007060N2.exe SonySLib_2060003080N2.exe SonySLib_2060003080N2.exe
Sony Notebook Setup SNS_200611080.exe SNS_200701220.exe SNS_200701220.exe
SNS サウンドサンプル SNS_Sound_061499.exe SNS_Sound_061499.exe SNS_Sound_061499.exe
PowerPanel PowerPanel_401S011T2.exe PowerPanel_401S009T.exe PowerPanel_401S009T.exe
JogDial ユーティリティ JDU51005.exe JogDial_621.exe JogDial_621.exe
HotKey ユーティリティ HotkeyUtil_200110261.exe HotkeyUtil_200110261.exe HotkeyUtil_200110261.exe
CameraControl ユーティリティ CameraCtrl_12010w.exe - -

同じ C1V シリーズでもモデルによって若干ハードウェア構成が異なる場合があります。VCL のサイトよりダウンロードできる Win2000 対応モジュールは、モデル毎に微妙に異なっているので必ずその機種専用のモジュールをダウンロードするようにしてください。実際、C1VS/BW では C1VJ 用のメモリースティックスロットドライバが動作しなかったという報告があります。
ま、メモステスロット以外はまずどのモデルも同じドライバで動作すると思うので、最新版を入れた方がバグが少なかったりというメリットもあるんでしょうが、このあたりは自己責任ということで。

ファイルのバックアップ
必要ファイルを外部メディアにコピーします(「フォルダオプション」から「すべてのファイルとフォルダを表示する」を選択しておいてください)。
  • C:\Program Files\Common Files\Sony Shared (フォルダごと)
  • C:\WINDOWS\MG_ICON.ico (MG メモリースティック用アイコン)
  • C:\WINDOWS\SYSTEM\OEMINFO.INI (OEM 情報)
  • C:\WINDOWS\SYSTEM\OEMLOGO.BMP (OEM ロゴビットマップ)
アップデートドライバやソフトウェアを含む以上のファイルが揃ったら、一旦これらをまとめて CD-R などに書き出すか、D: ドライブ以降のパーティション(HDD を換装する場合は新しい HDD)に退避させてやりましょう(ダウンロードしてきたモジュールは予め解凍(自己解凍式)してフォルダに分けておくと後が楽です)。できれば HDD の Win2000 をインストール用以外のパーティション(D: やE:)にまとめて置いておいた方がインストール後の環境設定が楽に済みます。

セットアップ時にあったほうが良いファイル
FDISK.EXE DOS 上で HDD のパーティション作成を行う
FORMAT.EXE DOS 上で作成した HDD パーティションをフォーマットする(FAT フォーマットのみ)
SMARTDRV.EXE DOS 上のディスクキャッシュを有効にしてセットアップ中のファイルコピーを高速化する
以上のユーティリティがあれば Win2000 のセットアップがスムーズに行えます。なくても問題はない(パーティショニングやフォーマットは Win2000 のセットアッププログラム上でも可能ですし、SMARTDRV はなければファイルコピーが遅いというだけですから)のですが、効率よく Win2000 をセットアップしたければこれらのファイルを起動 FD なり HDD なりに置いておいた方が良いでしょうね。
ちなみに DOS 上で動作するプログラムなので、Win2000 環境から取ってきたものを使ってもまず動作しません。WinMe 上で取ってきても良いと思うのですが、イマイチ自信がなかったので私は Win98 環境から取ってきたものを使いました。おそらく「C:\Windows」以下に入っていると思うので検索してみてください。

Windows 2000 のインストールには、更にアプリケーションリカバリ CD-ROM からソニーアプリを抽出してやらなくてはなりません(ソニーアプリを一切使わないというのであれば不要ですが)。というわけで次節ではアプリリカバリ CD-ROM のからのソニーアプリを抽出してみます。
→アプリケーションリカバリ CD-ROM からのソニーアプリの抽出

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