VAIO Laboratory
液晶修理顛末記
それは、ある日突然起こりました。
一旦作業を中断し、1 時間ほど経ってから再開するため 505 の電源を入れました。すると、画面右上に黒い汚れのようなものが・・・。拭いてみたのですが取れません。ドット落ち?なんでこんな使い込んだ頃に・・・と思いつつよく見てみると、液晶自体が黒くなっているように見えました。液晶漏れでした。
※各画像をクリックすると大きい画像が表示されます。

最初はウィンドウを最大化したときに「×」ボタンが少々隠れる程度だったのですが、徐々に悪化して最終的にはこのようになりました。なぜか液晶上側の全体に広がってきています。
まるで血を垂れ流しているよう・・・。
普通に作業をする分には作業領域はちゃんと見えるのですが、やはりウィンドウを最大化したときのファイルメニューや最大化・最小化・閉じるボタン類が完全に見えなくなってしまいました。505EX は最高解像度が SVGA なので、多くの作業で画面の最大化は必須といえるだけに、これはかなり痛いです。
新機種に買い換えるかそれとも修理するか悩んだのですが、とりあえずサポートに電話して見積もってもらうことにしました。
そんなわけで VCL(バイオカスタマーリンク)に電話したところ、案の定「液晶漏れではないか」とのこと。とりあえず修理見積を出すために一旦メーカーに送ることになりました。
事前に何人かの人に相談したのですが、「液晶の交換は 14〜5 万円かかるだろう」という話だったのでちょっと心配になり、サポートの方に聞いてみたところ、「安ければ 3 万円くらいでできるかもしれない」ということで一応安心。
VAIO を発送して翌日、早速連絡がありました。
そこで提示された修理見積は、

液晶パネル交換: \75,000
技術料: \13,000
合計: \88,000

だいたいこれくらいでした。あとこれに消費税がかかっています。
当初の「3 万円程度」という話にすっかりその気になっていた私は、ちょっとびっくりしてしまったのですが、とりあえず懐の中身と相談しなければならないので一旦現状のまま返却してもらえるようお願いしました。
この時点で、VCL には HDD の交換、クロックアップなどを行っていることを伝えてあります。
結局このときはこのまま返却してもらったのですが、最初に日通の配達員の方に VAIO をお預けしてから見積、返却まで丸 5 日間くらいでした。
VAIO が戻ってきてから数日後、何とかお金を用立てるめどが立ったので再度 VCL に電話。翌日には再び日通の配達員の方が自宅まで VAIO を引き取りに来てくださいました。
2 日後、VCL から再度修理見積が来て仰天。

修理費: \254,000

前回の見積とあまりに金額が違っているため、その旨を告げたところ、「ユーザー側で HDD の交換とマザーボードの改造が行われているため、これらを修理して出荷時の状態に戻さないと出荷できない」とのことでした。
自分でわざわざ改造したものを「修理」するとはいかに!?しかも、前回見積をいただいたときには「改造済の HDD と M/B に関する動作保証は行わない」という前提で、液晶パネルのみの修理ということで話がついていました。
このときの担当の方はややマニュアル通りの対応(別にいい悪いということではなくて)であったのですが、何とか食い下がってみたところ、「修理担当の者と相談して折り返し電話する」ということでこの場は保留。この電話をしたのが土曜日だったため、修理センターが営業している月曜日まで待つことになりました。
翌週月曜日、約束通りVCLから最終的な修理の見積があがってきました。
当初の見積通り、\88,000(+税)程度で修理してもらえることになりました。
しかし、「重ね重ね申し上げますが、HDD と M/B に関する動作保証は行いませんのでご了承下さい」とのこと。
わかってるって(^^;しかも、とっくに保証期間過ぎてるし。
というわけで、修理をお願いしました。早く直ってこないかな♪
中 3 日ほどおいて、修理が終わった VAIO が日通のお兄さんの手によって届けられました。
帰ってきた記念に梱包を解いたときの写真を撮ってみました(^^;
緩衝剤のいわゆる「プチプチ」だけでなく、本体に衝撃を与えないように十分な対策が施された梱包がなされています。ちょうど段ボール箱の中に中心部にマシンが宙吊りになる格好になっています。最初これを見たときは「をを!すげぇ」と感心してしまいました。
この梱包法、日通の「パソコンポ」というシステムらしいです(なんでパソコン『ポ』?笑)。
また、箱の中には修理が完了した VAIO の他に新しい「VAIO カルテ」が同封されていました。
修理の受付から修理完了までの間、VCLのホームページで修理完了予定日インフォメーションサービスを受けることができます。修理受付番号と電話番号を入力するだけで、修理の進捗状況がわかるというサービスです(SSL 対応)。これで修理が終わってくるまであまりやきもきせずにすみます(^^;

というわけで、一時はどうなることかと思いましたが、無事直ってきました。修理が終わってからウチの VAIO はすこぶる快調。VAIO に対する思い入れも深まろうというものです。慌てて新機種買わなくてよかった。ごめんよ>EX。まあでも新しいのは今でも欲しいのですが、修理費のモトをとるくらいまでは使い倒そうと思っています。
VCL とのやりとりは、ちょっとよけいな時間がかかったりと面倒でしたが、VCL の応対に関しては Web 上などでひどい噂を聞いたこともあるので、私の場合はずいぶんよかったんでしょうから、あまり文句は言わないでおきましょう。多少時間のロスはあったものの、それ以外では非常に迅速な対応で好感が持てました。でも、やっぱり最初に見積があがってきたときに迷わず修理をお願いしておけばよかった・・・。
結局、液晶が壊れた原因は不明ですが(ホントに何もしてないんです)、普段からあちこち持って歩いているので、おそらく少しずつショックを与えていて素材が疲労でもしていたのではないかと思っています。モバイル用途で使っている PC につきまとうリスクですね。今後は、できれば保険などに入っておいた方がいいかもしれません。
修理費、よく考えるとこれだけのお金があればいろんなモノが買えたなあと今になってつくづく思っています。ああ、DSC-F505K も買えたのに・・・。
でもまあ、とにかく直ってよかったです。

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