VAIO Column
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(2003/03)


[ MEGA ] 2003/03/29(Sat)
暖かな日射しと南風のもと、桜の蕾も徐々に綻び始めた昨今。皆様いかがお過ごしでしょうか。


私は、・・・斃れてました(笑

どうやら過労(?)のようです。ここ一ヶ月くらいは終電近くに帰ってきては調べ物や書き物で就寝時刻が平均 3:00 とかいう生活が続いていたので、無理もないか・・・。点滴を受ける等して現在はある程度回復しているのですが、まだ歩いたり走ったりするのが辛い状態です。
人間として、仕事とサイト更新で健康を害していてはしょうがないというかいつかホントにくも膜下出血あたりで斃れてしまいかねないので、今後はあまり無理をしすぎない方針でいこうと思います。


マザーボードベンダ大手の MSI から、オーディオ機能重視のデスクトップ PC ベアボーンキットが発売されます。
AV Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20030328/msi.htm
初代 VAIO MX のように、PC の電源を入れなくてもオーディオ系は独立して動作できるのが特徴。昔流行った 5 インチベイ内蔵グライコみたいなものを標準搭載したキューブ型ベアボーン、といったところでしょうか。でも、見た目にあまり高級感がなかったり、VAIO を意識しているっぽいネーミング「MSI Entertainment Gaming Appliance」略して「MEGA」というのも中途半端な感じで何とも言えない味を出しています(笑)。しかも「Gaming」とか言っておきながらゲームは全然関係ないし(笑)。
オーディオ機能の具体的な特徴はというと、マザーボード上の音源チップ周りのみ別系統で電源を供給し、PC を起動しなくても内蔵する FM/AM チューナや別途装着した CD-ROM ドライブ内の CD-DA あるいは MP3 CD-R/RW を再生できる、という仕組み。HDD に溜め込んだ MP3 ファイルを・・・とまではいきませんが、さすがにいきなりそれは望みすぎでしょうか(^^;
しかし、オーディオにこだわっていそうな割には音声出力がミニジャックだったり、サウンドチップやアンプの素性が明らかにされていなかったりと謎な部分も多いです。というかそもそもアンプは積んでいないんでしょうね(通常、PC のオーディオ出力は別途アンプに繋げるか、アンプ内蔵のアクティブスピーカに接続するもので、アンプ内蔵の場合は MX シリーズのようにスピーカ端子がついている)。それ以前に音質を求めるならこんなノイズの密集地帯のようなキューブ型ケースに音源まで押し込むようなことはするはずがないので、どちらかというと PC で何でも一通り楽しみたい、とか、手軽にオーディオ PC が自作できる、みたいな方向性を狙っているのでしょう。
私もずいぶん以前から自作機の刷新を図りたいと思っていて、POLO シリーズあたりで一台組もうか、それともお気楽に VAIO W か・・・と悩みつつ結局一年ほど保留にしている状態なので(笑)一瞬だけ「いいかも」と思ったんですが、ホントに一瞬だけでした(ぉ まあ、デザインに関しては MSI のベアボーンにしてはがんばっている方(笑)だと思いますが、やっぱりまだまだ台湾発のデザインって私の琴線に触れるものが多くないのかな・・・。
VAIO MX もそろそろフルモデルチェンジの時期だと思いますが、こういうのを見て触発されたりしてくれないでしょうか?って出たところで U101 を目の前にぶら下げられた現状では、他のものを買ってるヒマがあったら U101 買ってるでしょうけど。(^^;


[ 17 Tracks ] 2003/03/25(Tue)
明日、3/26 は楽しみにしていたあの CD の発売日。
しかし、レコード業界の暗黙の了解として、一般的なレコード店では正式な発売日の前日には店頭に並ぶものです。
というわけで、


買いました、YUKIニューアルバム。<違うだろ



・・・というお約束はさておき(ぉ、『CM STYLE』さっそく買ってまいりました。
http://www.jp.sonystyle.com/welcome?iO7qyOJ
で、さっそく繰り返し聴いています。やっぱりいいですねー、このアルバム。
OASYS、underworld、Hall & Oates から Miles Davis、Billy Joel まで一枚で聴けてしまう CD なんて今まで聞いたことがありません。が、これがまた、うまいこともっていかれるというかごくごく自然な流れで OASYS から Billy Joel まで聴けてしまうんだなこれが。しかも、これだけナチュラルに繋げるにはこの曲順以外に考えられない、という絶妙な並びです。選んだ人、イイ仕事してますなー。おそらくこれだけまとめるために泣く泣く切った曲も何曲かあるに違いありません。
17 曲も入っていると、中には今聴くと音にちょっと時代を感じてしまう楽曲や、自分の中で製品 CM との関連づけが強すぎてアレな楽曲もあったりするのですが、やっぱり曲自体は粒ぞろいですよね。
個人的には、[15] の Janet Kay から [16] の Miles Davis に続く流れがすごく好きです。Janet Kay の抜けるような歌声に、つかず離れず聴かせてくれる Kenny G(ですよね?あの音色は。クレジットが詳しくなかったので違うかもしれませんが)の、あの女性でなくとも溶けてしまいそうなソプラノサックス。とろとろになっているところに、ズシッと心の底に響いてくる Miles Davis の重いトランペット。この部分だけで、たぶんバーボン五杯はイケますね(笑)。前半〜中盤のハイテンションな展開も良いんですが、[13]〜 の「大人の時間」セクションがかなりお気に入りになりました。あれですね、このアルバムを端的に表すとしたら、「朝から夜までの一日の流れを音楽で綴ったアルバム」という感じがします。
[4] に収録されている唯一の日本人シンガー YOSHIKA は改めて聴いてみるともうひとつかな?という気がしなくもないです。楽曲そのものの良さは申し分ないですし、YOSHIKA 本人の声にも悪いクセがなく、さらっとした感じの R&B(というよりはブラック・ポップに近いのかな、作りとしては)としては聴きやすいのですが、英語が・・・特にネイティヴな人たちと同じ盤に並べられると・・・。ま、これがデビュー曲ということなので、将来に期待といったところでしょうか。

収録曲はあらかじめ全部聴いたことがあったのですが、改めて聴いてみるとやっぱりよくまとまった作品だなーと思います。むしろ、「ソニーの CM 曲コンピ」という冠なしで出会ってみたかったアルバムかも。それくらいに内容は充実していると思います。単純に内容と曲数だけ考えても、これだけの楽曲(17 曲)が入って \2,520(税込)ってかなりお買い得だと思います。積極的に「買おう!」と煽らないのがポリシーのこの Column ですが、このアルバムだけは「みんな買おう!」と言いたい(^^;
Sony Style の特設サイトでは、期間限定でこのアルバムにオリジナルデザインのジャケットデータを配布しています。それぞれの楽曲にまつわる製品とか、ソニスタの「Gallery Project」をモチーフにしたジャケットで、PDF ファイルをプリントアウトしてジャケットにするわけですね。詳細は「CM STYLE」ライナーノーツの最終ページに記載されています。


で、結局『Commune』も買ってしまったわけですが、もしオリコン初登場で YUKI の方が上だったら、ゴメン!>ソニスタ(笑


[ Centrino の先に ] 2003/03/23(Sun)
先週 19 日(米国時間)、ネットワーク製品大手の CiscoLINKSYS を買収。同日に IP 電話関連ソフトウェア開発会社の SignalWorks の買収も発表しています。
ZDNet の記事
http://www.zdnet.co.jp/news/0303/21/nebt_15.html
http://www.zdnet.co.jp/news/0303/20/nebt_23.html
Cisco といえば、なかなか量販店で製品を見かけることはないですが、業務用のネットワーク製品に関しては最大手と言ってもいいほどのシェアを誇っており、大企業のマシンルームに行けば大抵はあの独特な緑色のルータや HUB を見かける、というくらいによく使われています。逆にコンシューマ製品にはほとんど力を入れておらず、小売製品もあるにはあるものの、とても高くて手が出ないものばかり。一般のエンドユーザーには Cisco 自体知らない人も少なくないのではないでしょうか。
その Cisco がここにきて LINKSYS と SignalWorks を買収するということは、無線 LAN やブロードバンドの分野においてコンシューマ向け事業を大幅に強化するということになります。特に LINKSYS に関しては、先頃 IEEE802.11g 製品のリリースを機に日本市場でのマーケティング展開に本腰を入れ始めたところですから、ゆくゆくは量販店でも Cisco 製の無線ルータなんかが普通に並べられる日が来るのではないかと思います。
日本国内での無線 LAN 関連製品では、ほとんどメルコが一人勝ち状態でその後に NEC やコレガがつけている、という感じでしょうが、Cisco の実績と LINKSYS の現在の戦略的な価格設定を考えると、もしかすると Cisco が本格的なワイヤレス・ブロードバンド時代の台風の目となる可能性を秘めている、と言えるかもしれません。

これまた先週になりますが、ATIIntel と Pentium M バスのライセンス契約を締結し、事実上の Pentium M 用互換チップセットの開発を発表しました。
ニュースリリース(英文)
http://mirror.ati.com/companyinfo/press/2003/4623.html
ZDNet の記事
http://www.zdnet.co.jp/news/0303/19/nebt_19.html
PC Watch の記事
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0319/ati.htm
ご存じの通り、Pentium M のプラットフォームブランド「Centrino」を名乗るためには、Pentium M プロセッサに加えて Intel 855 シリーズのチップセットと Intel PRO/2100 ワイヤレスネットワークチップを搭載せねばならないため、この ATI 製チップセットを採用してしまうと必然的に「Centrino」プラットフォームを名乗ることはできなくなってしまいます。しかし、来月出荷開始されると言われているグラフィック内蔵型チップセット i855GM のグラフィック機能は従来の Intel 製チップセットのビデオ機能から想像する限り、あまり性能が高いとは言えなさそうなので(それでも従来のグラフィクスコアからブラッシュアップはされている模様)、そこそこの機能・性能を備えたビデオ機能を搭載しつつ、基板上の実装面積も抑えたい B5 サイズ以下のサブノート PC ではこの ATI 製チップセットは魅力的なものとなるかもしれません。
ただ、今のタイミングでライセンス契約締結を発表したということは、実際の製品の登場までにはまだ当分時間があるということになるでしょうから、それまでの間に Intel が「Centrino」ブランドをエンドユーザーに広く浸透させてしまうと、ATI にとっては少し苦しい展開になるかもしれません(現在 Intel と ATI は協力関係にあるので、逆に Intel が ATI のグラフィックス関連技術を自社チップセットに取り込んでくる可能性も否定できませんが)。逆に言えば、i855GM チップセットと IEEE802.11a/b をサポートした PRO/2100A ワイヤレスモジュールの出荷が遅れている現在のうちに、うまく無線 LAN チップメーカーと協力して独自のプラットフォームを提案することができれば、Intel の「Centrino」ブランドが立ち上がりきる前に有名無実化することもできたかもしれません。とはいえ、Pentium M のバス技術は Pentium 4 のバスとの共通点がかなり多いため(Pentium M は乱暴に言うと Mobile Pentium III-M+Pentium 4 バス+SSE2+新 SpeedStep なので)、Pentium 4 向けのグラフィックス統合チップセット「RADEON IGP」を既に製品化している現在、その技術を Pentium M 向けに Apply して製品化すること自体はさほど難しくないことなのかもしれませんが。
個人的には、Intel の独占状態からモバイル向け CPU の TDP がどんどん引き上げられていき、結果的に PCG-505 に始まったユニークなモバイル PC(といっても当時はそのほとんどが PCG-505 の模造品だったわけですが)がほぼ Intel によって淘汰されてしまった過去をトラウマに感じているので、あまり「Centrino」によって PC ベンダに対する Intel の影響力が大きくなりすぎないでほしいと思っているのですが、ATI が作ろうとしているこの新チップセットはこれに一矢報いることができるでしょうか?Banias-Celeron という切り札を出されてしまった現在、Transmeta だけでは Intel の当て馬としてはやや心許ないので・・・。

できることならばこのライセンス締結発表と同時に互換チップセットの出荷開始、そしてこのチップセットを搭載した新 VAIO SR&C1 発表、という流れだったら面白かったのに、と思います。ATI のチップセットを搭載してしまえば、あと無線 LAN は .11a/b/g トリプルスタンダード搭載だろうが気にすることはなかったので。
その SRX と C1M の後継機種ですが、当初は LV Pentium M と i855GM チップセットの出荷が実質開始される来月に発表かな?と期待していたのですが、なんかもうここまできたら夏モデルまで出ないのではないかと。今まで 4/末とかいうタイミングで登場したのは VAIO U くらいのもので、SR のような売れ筋というかスタンダードラインナップ系のモデルは決まって通常のモデルチェンジサイクルに合わせて出てくることが多いんですよね。U はほんとにマニア向けのマシンで、モデルチェンジサイクル自体半年周期というやや特殊な製品ですが、SR は一般にアピールするものなので、半端な時期に発売してボーナス商戦の目玉を欠いてしまうくらいなら、5 月の夏ボーナスモデルでバシッと見せた方がマーケティング的にもやりやすいんじゃないかな、と思います。来月発表だと、新入学・就職商戦にも間に合いませんしね。
C1 は C1 でそろそろ大幅に新モデルを練っている頃ではないでしょうか。CLIE の内蔵カメラが 200 万画素になって、ケータイでさえメガピクセルという時代に C1 の MOTION EYE が 30 万画素そこそこ、というのはカメラがついている意味自体問われることになりかねませんからね。デジカメがこれだけ普通に買えるようになってきて、写真を撮るためにわざわざ PC を起ち上げなくてはならない、というよりは、Cyber-shot U でも使った方が楽ですし、一般ユーザーはむしろカメラ付きケータイの方を重宝するでしょうし。そう考えると、今後の C1 の方向性としては、カメラを残すならばデジカメとは一線を画すクオリティの動画が録れるとか、撮/録ったもののリアルタイム配信ができるといった付加価値を求める方向に向かうような気がします。って、それって GT では・・・という気もしますが(笑)。
・・・と、まだまだ妄想にすぎないのですが、各メーカーや市場の動向を踏まえた上でこれらの次期モデルについて考えを巡らせてみるのも、楽しいものです。


[ 4 ] 2003/03/21(Fri)
VAIOethics は本日をもって開設 4 周年を迎えました。
区切りのいいことに、同日に 1,200,000 アクセスも突破。縁起がいいですね。
1,000,000 アクセスのときにも書きましたが、開設時はホントにこんなに長続きするサイトになるとは思ってもいませんでした。当時はあくまで別に存在したメインサイトの別館という感じでしたが、今では元メインサイトはなくなってしまっていますし(笑)。
VAIO のサイトと言いつつ、私の興味の対象が移るに従ってサイトの内容も少しずつ変化してきていますが、ときどき本当にこんなので面白いと思ってもらえているのだろうか、と不安になりますね。究極の自己満足だと思っているので。
最近 VAIO ネタ自体がかなり薄くなってきているのは、何というか改造ネタ自体がなくなってきたことや PC の性能が全体的に上がってきたおかげであまりいじらなくても普通に使えてしまうようになってきたことなどがあるのですが、やっぱり一番大きいのは「最近の VAIO 自体がつまらなくなってきていた」ことだと思います。VAIO のシェアがかなり高くなってきて、気がついたら「VAIO」といっても普通の PC とさして変わらなくなってしまっていた。昔は「あえて禁忌を犯す」「今まで誰もやってこなかったことにチャレンジする」みたいなところが面白かったわけですが、最近の VAIO は確かに「VAIO らしさ」とか「こだわり」みたいなものは見えるものの、守りに入っているように見えたというか、あまり冒険している製品が見当たらなかったことは事実だと思います。新製品が出るにしても、何となく次はどういうものが出るか見えてしまっていたり、新しいものが出ても昔ほどワクワクしなくなっていることを、私自身感じていたんですよね。それは、もしかしたら私が黎明期からずっと VAIO を見守り続けているせいで、流れが見えてしまっているからなのかな・・・?とも思っていたんですが、やはりそうではなかった、ということは、最近の市場の動向が物語っています。
そんな中、ソニーが掲げた「モノづくりの復権」というスローガン。去年、VAIO U1 が出たときに、その「とにかく自分たちが作りたいものを作ってみよう」という思いに、初代 505 以来の衝撃を受けたものですが、今年はきっとそういう製品がたくさん出てくるんじゃないか、と期待しています。私自身、エンジニアの端くれなので、「作り手のこだわり」が感じられる製品には弱いんですよね・・・まあ、「作り手のこだわり」というのは一つ間違えば「作り手の独りよがり」と紙一重ではあるのですが。でも、ここのところの Centrino 絡みの VAIO のイベントに参加していろいろなお話を伺うにつけ、「VAIO はこのままではイカン」という開発側・マーケティング側の意気込みだけは確固たるモノとして感じるわけで。
ともかく、今年はそういうワクワクする製品をたくさん出していただいて、私のインスピレーション、あるいは物欲(?)をたくさん刺激してほしいな、と切に願う今日この頃であります。

今日は 3/21、ということで DSC-P8 およびメモリースティック関連製品の新製品発売日でした。
これに伴い、VAIO でも PRO 対応のファームウェア・ドライバのアップデートプログラムがいくつか出ていますので、お試しください。
http://vcl.vaio.sony.co.jp/support/info/2003/004.html
http://vcl.vaio.sony.co.jp/download/PK-000095-01.html
http://vcl.vaio.sony.co.jp/download/PK-000214-00.html
http://vcl.vaio.sony.co.jp/download/PK-000224-00.html
メモリースティック関連では、メモリースティック PRO 256MB/512MB/1GB と、メモリースティック Select 128+128MB、MagicGate メモリースティック Duo 128MB、という感じでたくさん発売になっています。
ところが、Sony StyleC-TECYodobashi.com のいずれも在庫状況が芳しくありません(今日は実店舗は覗いてないのでそちらの状況は不明)。ヨドバシは Select と PRO の 256MB 版のみの在庫、C-TEC は即納が Select のみ。ソニスタは一番在庫が潤沢なようですが、PRO の 512MB/1GB は入荷未定となっています(それでも Duo の 128MB があるのは立派かも)。やはり、PRO は高い上にまだ対応機器が少なすぎるので手を出す人も少ないのでしょうか。当初 \90,000 と言われていた 1GB 版の価格が予想より安い \80,000 程度であったことは歓迎ですが、それでもこれ 1 枚買う値段で Cyber-shot P8+U20 を買っておつりが来てしまうというのはいかがなものか(笑)。いくらなんでもまだまだ買えないよなあ・・・と思います。256MB 版なら手の出ない価格でもないんですが、手持ちのデジカメが対応していない以上買ってもしょうがないし。
ちょっと迷っているのが Duo の 128MB なんですが・・・どうしようかな。


[ 北風と太陽 ] 2003/03/20(Thr)
改めて書くまでもないですが、アメリカ・イギリス連合軍によるイラクへの攻撃が開始されてしまいましたね。
http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2003/iraq2/
http://www2.asahi.com/special/iraqattack/
http://www.yomiuri.co.jp/features/gulf2/
http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/nybomb/iraq/attack/
戦争の是非をここで議論しても仕方ないので多くは語りませんが、いろんな国の事情や思惑、利害があるとはいえ、人の命や想いよりそんなものの方が大事なのでしょうか?(そういえば、大学の頃にいた官僚下りの教授は「市民」としての人間を数えるときに「匹」という単位を使っていました。政治屋さんにとって名も知らぬ人命なんてその程度のものなのかも。)
始まってしまったものはもう止められないし、失ってしまったものはもう二度と手に入れることはできません。今、願えるのは、少しでも早くこの戦争が終わることくらいでしょうか。

この攻撃開始に関連して、サイバーワールドでも様々な事件が発生しています。
攻撃開始に先立って発覚した Windows 2000 Server の IIS の脆弱性はまず最初に米軍のサーバが被害を受けて発覚したものですし、
http://www.zdnet.co.jp/news/0303/20/ne00_hack.html
今日公開された Windows 全バージョン対象の深刻なセキュリティホール
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0320/windows.htm
に関しても、このタイミングで公開された裏にはサイバーテロへの自衛の意味が込められている可能性があります。
また、サイバーテロによるものかどうかは判明していないものの、海外では主に米英のサイトでクラッキングが多発しているようですし(国内では未発生)、
https://www.netsecurity.ne.jp/article/1/9226.html
予想された通りこの戦争に便乗したウィルスが 2 種類確認されているそうです。
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0320/virus.htm
とはいえ、このウィルスなんかでも特に「WANOR」あたりは破壊活動は行わず、反戦メッセージを拡げることを目的としたワームですから、必ずしも悪いだけのものとは言えないなあ・・・と思います(もちろん、ワームをばらまくことは決して誉められたことではありませんし、今後悪質な亜種を生む原因にならないとも限らないのですが)。

今回の開戦までの動きを見ていて私が強く思ったのは、実はこの国は国民ひとりひとりの総意が国の意思とはなり得ない国であって、実はこの世界はそれぞれの国の総意が世界の意志とはなり得ない世界である、ということです。逆に、このサイバーワールドでは、善意であれ悪意であれ、最小限ひとりの人間の主張を比較的簡単に全世界に伝える、あるいは押しつけることのできる世界。正しいものも、そうでないものも、全て同じ重さで伝播する世界です。こういうときだからこそ、情報の取捨選択ができる目を持ち、外部からの脅威に対しては自分自身で対応していかなければいけません(常にそうなんですけどね、こういうときだから特に)。この戦争に対して、私たちひとりひとりができることってそれほど多くはないと思いますが、少なくとも自分の身くらいは守れるようにありたいですね。
危機感を煽るつもりはありませんが、皆様くれぐれもお気をつけられますよう。


[ ライバル意識 ] 2003/03/18(Tue)
ソニーが CRT テレビ「WEGA」の新製品を発表しました。
ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200303/03-0318/
AV Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20030318/sony.htm
新しく発売されるのは、25・29 インチ、28・32・36 インチワイドの CRT 型 WEGA 8 製品。廉価モデルのフルモデルチェンジというところです。新たに 32・36 ワイド型の廉価モデルに同社の誇る「WEGA ENGINE」を積んできたところがトピックでしょうか。
「WEGA ENGINE」というのは、以下の公式サイトが詳しいのですが、
http://www.sony.jp/products/Consumer/wega/technology/
かいつまんで説明すると WEGA の画質の要となっている LSI 群の総称です。従来のテレビでは、回路内で複雑な A/D 変換・D/A 変換を繰り返し、結果的に最終の出力である画面に到達するまでの間にかなりの画質劣化が発生していたのですが、この WEGA ENGINE の入り口で全ての信号を一括してデジタル化。その後の内部処理を全てデジタルで行うことで、劣化を極限まで抑えたシステムである、ということです。
また、ブラウン管・リアプロ・液晶・プラズマ・そして将来的には有機 EL パネル、と、長らく続いてきたブラウン管から次世代デバイスへの過渡期にあたる現在では、各方式の製品が乱立しています。そして、それぞれのデバイスの特性の違いにより、同メーカー内でも方式によって画質の傾向が異なる、ということが起きてしまっていました。WEGA ENGINE は、そうしたデバイスの特性を「WEGA ENGINE」によって吸収し、どんなパネルを使っていても「WEGA 画質」が再現できるようにする、PC でいうところの Java VM などいわゆる「仮想マシン」的な発想を持ったものという側面も持っている、というのは以前にも一度どこかで書いたとおりです。
昨年秋のこの「WEGA ENGINE」搭載 WEGA 発売以後、かなり多くの AV 雑誌においてこの「WEGA ENGINE」の特集記事が組まれたり、プロモーション戦略自体が「WEGA」そのものよりも「WEGA ENGINE」の名前を一般に浸透させる方向で進められたりと、ソニーの力の入れよう・そして市場としての注目度はなかなか高いものがあるように思います。
しかし、今までは「WEGA ENGINE」搭載機種は BS デジタル・110° CS デジタルチューナ搭載の高級機種しかなく、価格も実売 \22 万(28 インチモデル)からという「高嶺の花」であったわけですが、今回発売される「WEGA ENGINE」搭載 WEGA はググッとお安くなって実売 \17 万(32 インチモデル)から、となっています。同サイズで比べると \10 万近く安くなっており、比較的手の届きやすいレンジに下がってきました(とはいえまだ高いですし、BS デジタル/CS デジタル非対応)。WEGA ブランドの価値を高める「WEGA ENGINE」をより多くのユーザーに、という点ではなかなか意義があることなのではないでしょうか(WEGA の画質自体には賛否両論あるようですが)。
私が昨年夏に購入し、ホームシアターにハマるきっかけとなった 25 インチ「KV-25DA55」もついにモデルチェンジし、「KV-25DA65」になってしまいました。しかし、仕様を見比べてみたところ、付属のリモコンで DVD/VTR の簡易コントロールができるようになった程度。これなら別に悔しくないかな。WEGA ENGINE 搭載だったら地団駄踏んでるところですが(^^;

この発表と同日、ライバル松下が「液晶 T(タウ)」シリーズの新製品を発表。
ニュースリリース
http://matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn030318-2/jn030318-2.html
AV Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20030318/pana1.htm
こちらは 14・17・20 インチの液晶テレビ。普段だったら松下の、しかもテレビ製品なんてここで紹介することもないのですが、びっくりしたのがこれらの製品に搭載されている新機能なんです。
この液晶タウ向けに新たに開発された高画質化機能につけられたネーミングが、「タウターボ」。
・・・ワタクシ、ギャグかと思ってしまいました(笑)。松下さんそんな安直なことでいいのかと。
「エンジン」に対して「ターボ」・・・これが「狙ってつけたのではない」と言われたら、たぶんもっとビックリするでしょう(^^;というか、「WEGA ENGINE」の「ENGINE」はどちらかというと「レンダリングエンジン」とかと同様の意味合いで使われているのだと思うのですが・・・。それに対してターボとか言われてしまったらもう、WEGA には NA 最速を目指していただくしかありませんな(違)。
ネーミングはともかくこの機能自体はかなりまっとうなものなので少しだけ解説しますと、応答速度が速い(16ms)のパネルに黒浮きを抑えコントラスト感を向上する画質制御エンジン(あ、エンジンって言った)を組み合わせたものが「タウターボ」と呼ばれるそうです。今のところ液晶シリーズにのみつけられている呼称ですが、今後他方式のパネル向けにも開発されるかもしれません。そのときのネーミングが今度は「タウロータリー」とか「タウ V10」とかだったらどうしよう(汗)。

今までの DVD-Video、BS/CS デジタル(ハイビジョン)放送に加え、今年 12 月にはいよいよ地上波によるデジタル放送が開始されます。それに伴い、従来のテレビとは一線を画した高画質が求められるようになってくるでしょうが、高解像度に対応し、高画質なソースをできる限り高画質なまま再現できるテレビへのニーズが高まってくることでしょう。今後、従来は表に立つことのなかったテレビの内部回路が、ソニー・松下を含む各メーカーごとにブラッシュアップされ、それらしい名前をつけてブランドイメージの確立のために利用されるようになっていきそうですね。
でも、やっぱり「タウターボ」というネーミングだけはイタいなぁと。(^^;


[ PIANO MAN ] 2003/03/17(Mon)
ここ数日、So-net の「HN-RT1」の話題が続いていますが、今日も HN-RT1 関連のニュースです。
ソニーと SCN が、HN-RT1 と CoCoon を使った IPv6 コンテンツ配信実験の開始を発表しました。
ニュースリリース
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200303/03-0317/
AV Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20030317/sony.htm
Broadband Watch の記事
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/968.html
ZDNet の記事
http://www.zdnet.co.jp/news/0303/17/njbt_01.html
http://www.zdnet.co.jp/broadband/0303/17/lp14.html
実験の内容は、コンテンツ提供会社各社の提供するストリーミング映像コンテンツを HN-RT1 経由で CoCoon に受信し、テレビで視聴するというもの。プロトコルには次世代インターネットプロトコル・IPv6 を利用し、IPv6 本格普及に向けた公開実験とするとともに、動画コンテンツ配信のクオリティテストにあてよう、という試みです。IPv6 の公開実験自体は ISP 各社がすでに開始していますが、動画コンテンツ配信と絡めてきているところはまだないんじゃないでしょうか。

CoCoon は配信された動画を録り貯める目的ではなく、単純にストリーミング映像が Ethernet 経由で流れてくるためその受け口として必要なわけで、そもそもコンテンツにはプロテクトがかけられているのでストリーミング映像の録画には使えないのですが、こういう使い方こそいよいよネットワーク型ビデオレコーダ「CoCoon」の本領発揮という感じがします(似たようなコンセプトの製品は松下も発売しています)。
しかしこの実験自体、リリースを読む限りでは不明瞭な部分も多く、例えば「CoCoon ではストリーミング配信の番組表は取得できないの?(なんか現状では無理そうな気もするけど)」とか、「ストリーミング映像受信用のユーザーインタフェースはどうなっているの?通常の CoCoon となるべくシームレスな感覚で使えないと、使い勝手が悪いんですけど」とか、疑問点もいろいろ出てきます。実験に使用する HN-RT1 や CoCoon のファームウェア自体、実験用の特別バージョンだったりしそうですし、もしかすると私が「なっとく・購入プラン」で返却した端末も含まれていたりして(笑)。

実験に参加したユーザーは 2 ヶ月の使用後、レポート等を提出するとともに機器を返却、という流れになるのですが、せっかくだから実験終了後はモニター価格で買い取りできる仕組みだったらもっとおいしかったのに(笑)。でも、今回のモニター対象ユーザーも、So-net フォンのときと同じくまたしても ADSL コースユーザーのみ。なんで高い FTTH コースユーザーはこんなに邪険にされているんだあああ。こんな面白そうな実験なのに参加できないなんて、ううう・・・。
ともかく、私は指をくわえて眺めていることにします。ううう。


■本日の散財
ヤマハのキーボードを購入しました。
http://www.yamaha.co.jp/product/epiano-keyboard/dgx-300/
「DGX-300」というものです。76 鍵でだいぶデカいです。実際部屋に入れてみてその大きさを実感(^^;
東京に戻ってきてから再開した音楽活動もそろそろもう少し本腰を入れてやってみようか、ということで購入。学生時代から使っていたキーボードは実家に置いておいたら母親に取られてしまったので、そのままあげてきちゃいました。なので、今までは音取り用のオモチャ鍵盤を使っていたのですが(笑)、やっぱりフルサイズの鍵盤がないと話にならないので。
とはいえ、もともと鍵盤はへたくそなのに、かれこれ三年くらいブランクがあったのでもう全然弾けなくなっています。自分でもびっくりしたくらい・・・というわけで、今日は帰ってから小一時間熱中してしまいました。まあ、もともとキーボードはメインではなくてあくまで音取りや編曲の手助け程度にしか使わないのでそこまでできなくてもいいんですが、どうせならこの際少し練習してみようかな。
そういえば私が編曲や譜面作成に使っている MIDI シーケンサも Win3.1 の頃のものを未だに使っているので(おかげでそりゃあもう軽い)そろそろ最近のに乗り換えようかと思っているんですが、この辺のジャンルは疎いんですよね。詳しい方、オススメとかあったら教えてください。私は基本的に楽譜入力派です、というか楽譜作成の方に重きを置いています。


■まめ情報
PCG-U101 について。
どうやら、U101 では音源チップがシステムボードとは別基盤で実装されているらしいです。
ヘッドホン等で音楽を聴くときに本体の高周波ノイズを極力拾わないように(あの狭い筐体内なので、どんなにがんばってもある程度拾ってしまうことは必至ではありますが)、ということですが、CPU パワーが上がってバッテリ性能も若干上がっている(CPU の消費電力自体は TM5800 よりむしろ上がっているので、バッテリの高容量化によるところが大きい)ので、電車の中等で使うなら U101 の SonicStage で音楽を聴きながら使ってもいいんじゃない、という開発者側の提案でしょうか。
今までの VAIO では、本体をカバンの中に入れて USB ジョグリモコンでウォークマン風に使ってみてよ、という提案はありましたが(もちろん U101 でもそういう使い方はできますが)、そういうことではなくて素直に本体側で音質改善を図ってきたことに好感を覚えます。なるほど、印象的なほど大きくなったスピーカグリルはそういうことだったのか。
それにしても、あの筐体のどこに別基盤で入れる余裕があったのでしょうね。PC カードの位置等もかなり無理をして動かしたようですが、ソニーさんやればできるんじゃん(笑)。


■オフ会のお知らせ
VAIOethics では来る 4/5(土)、開設 4 周年を記念してオフ会を開催します。詳細は以下の URL から。
../off/
歓迎会等で何かとお忙しい時期かと思いますが、たくさんのご参加をお待ちしています。
時期的にアレなので、お花見でもいいかな?と思っているんですが、どうでしょう。


[ sonystyle@So-net at Marunouchi ] 2003/03/16(Sun)
昨日「LAN カードは 3Com なのに、スループットが上がらない」と書いたら早速掲示板にて「スループットは 3Com 製より Intel 製の方が高い場合が多い」という情報をいただきました。感謝です>おおにしさん、term さん
「そういえば、ThinkPad X21 の Ethernet チップって Intel だったよな・・・」と思い(Intel PRO/100 SP)、スピードテストを試してみましたが、自作機の半分程度しか出ない始末・・・やっぱりノート用のチップじゃしょうがないかあ。最近 Gigabit Ethernet カードもかなり安くなっていることですし、ここはひとつ買ってみるべきかな?しかし、今の自作機は Athlon ベースの脱 Intel マシンなので、そこに LAN だけ Intel というのもなんだかなあ・・・。

ブロードバンド AV ルータですが、何か参考になる話は聞けるかな?と思い、丸ビルにて開催中の Sony Style×So-net のイベント「sonystyle@So-net at Marunouchi」にちょっとだけ顔を出してきました。
http://www.so-net.ne.jp/marunouchi/
コラボイベント、とはいえ実質 So-net のイベントという感じでしたが(ソニスタのイベントとしてはソニービルの方がメインぽかった感じ)、せっかくなのでこのルータと今後の So-net(の、主に FTTH 系)のサービスについていろいろお話を伺ってきました。

まず、HN-RT1 についているメモステスロット。これは HN-RT1 をメモステ内のファイルを公開する簡易 HTTP サーバとして使えるというものなのですが、私は「どうせ使わないだろうなあ」と思っていました(笑)。でも、メモステを挿して公開処理をするだけでいいので(フォルダ内のファイル一覧は Apache が吐くディレクトリ一覧にもう少し気を利かせたような感じ)、友達と遊びに行ったり飲みに行ったときの写真をここで公開して「あとは適当に拾っていってねー」で配布が済んでしまうので、楽と言えば楽かな?index.html を置けばちゃんとした Web ページ状にもできるみたいですが。
でも、外部(WAN)からこのルータにアクセスする際は当然 IP アドレスを指定しなくてはならないわけで、知人にアクセスしてもらうにはいちいち IP アドレスを知らせなくてはなりません。常時接続が当たり前な昨今、繋ぎっぱなしならば一度 IP アドレスを教えればあとはまず変更されないわけですが、私は「自分が使っていないときに繋がりっぱなしになっているのは気持ち悪い」ため、まめにセッションを切る設定にしているんですね。となると、ここは最近流行りの Dynamic DNS が欲しくなるわけですが、So-net もこの夏までに DDNS サービスを開始する予定があるそうです。まさに HN-RT1 ユーザーを狙い撃ちするかのようなサービススケジュール、ありがたいですね。
また、HN-RT1 の現在のファームウェアバージョンではこのルータの HTTP サーバへのアクセス制限をかけることはできないのですが、要望が多いため近日中にアップデートパッチで対応予定だとか。話の感じからするとアクセス制限設定のフロントエンドが用意されていないだけという雰囲気だったので、機能的にはすぐにでも実現可能なのではないでしょうか(この製品の実態は Linux+mini_httpd というごく標準的なものの組み合わせですしね)。あと、将来的には HN-RT1 に USB で接続した機器のメモリ内のデータを直接公開できるような機能をつけたい、とも仰っていました。

このほか、ルータとは直接関係ないのですが、現状では ADSL ユーザーしか利用できない So-net フォンを 7 月をめどに So-net 光にも対応させる予定がある(現状では TEPCO 側が対応できていないので無理らしいです。ちなみに USEN のコースはサービス自体が始まったばかりなので、So-net フォンへの対応はまだ未定らしい)ようです。また、年内には FTTH コースのサービス料金を \5,000 程度に下げたい、とも。どうやら今年の So-net は今までの ADSL から一気に FTTH を進めていく方針のよう。なかなか期待が持てそうです。
ともかく So-net フォンは申し込み開始時に光ユーザーである私は蹴られてしまったので(泣)、これがあと数ヶ月で利用可能になる(しかも追加料金ナシらしい)のは嬉しいですね。でも、今パッと思い浮かぶ身近な So-net フォンユーザーって、Tamaさんとななちゃんるう。さんくらい・・・せっかく開通しても、話し相手がそれしかいないんじゃちょっと厳しいなあ(笑)。

ちなみに今日の戦利品はメモステ型カイロでした。


[ So-net AV Router ] 2003/03/15(Sat)
先週発注していた So-net のブロードバンド AV ルータ「HN-RT1」が到着しました。
http://www.so-net.ne.jp/products/router/
「7〜10 日の納期」となっていたので、まあ妥当なところですね。

HN-RT1年末の発表以降、首を長くして待っていた HN-RT1。ようやく我が物となりました。
本体カラーはパールホワイト。いかにも「PC の周辺機器」然とした一般的なブロードバンドルータとは異なり、ソフトな質感で家の中にあっても違和感がありません。このあたりは CoCoon や PS2 との接続を重視して家電的なデザインを目指したのでしょう。
SIZE本体は無線 LAN アクセスポイント機能を内蔵し、なおかつ 400MHz の高速 CPU を搭載しているためけっこう大きいです。フットプリントベースで VAIO U の約 2 倍弱といったところ。最近のブロードバンドルータは無線 LAN 内蔵でなければかなりコンパクトなものが増えているので、これはちょっと大きく感じてしまいます。
とはいえ、スタンドが付属しており縦置きにも対応しているので、何とかなる範囲だとは思います。
LCDフロントパネルには液晶ディスプレイがついており、基本的な設定であればこのパネルからセットアップできます(操作は十時キー+Enter)。
黄色く光る文字がカッコイイ。
MS Slot本体側面にあるメモステスロット。縦置き時は上向きになりますが、蓋がついているので埃の進入の心配はありません。
このスロットにデータを保管したメモステを挿入して、簡易 Web サーバにもできるようなのですが、たぶん使わないんだろうなあ(笑)。一応 FTTH で繋がっているので、うまくすれば自分専用の InternetDisk みたいに使えそうなんですが。
Ethernet/USB Port背面のポートは電源スイッチ、USB(A/B 各 1)、LAN(10BASE-T/100BASE-TX)×4、WAN(10BASE-T/100BASE-TX)、DC IN というスタンダードな構成になっています。
できればハードリセットボタンも用意しておいてほしかったような。けっこうルータってハングしたり調子悪くなったりするものなので。
Setup Pageルータの設定は本体側でもできますが、基本的にはブラウザベースの設定ユーティリティを使います(デフォルトの IP アドレスは 192.168.100.1)。
設定画面はデザインも比較的こなれていて、使いやすそうな雰囲気。ルータの設定画面ってかなり素っ気ないものが多く、初心者にはそれだけで「難しそう」なイメージを抱かせるものですが、そういうのを取り去る意味でもこのデザインは秀逸かも。しかも、So-net 専用ということであらかじめ So-net の DNS アドレスが入力されていたり、親切です(笑)。

とりあえず設定(といってもユーザー ID とパスワード、仕事用に VPN の設定を入れただけでまだ無線 LAN の設定も何もしていないのですが)して繋いでみました。
今まで使っていた NEC の「Aterm BR1500H」では上り 50Mbps、下り 17Mbps 前後で頭打ちになっていましたが、HN-RT1 でどれくらい速度向上が望めるのか・・・ということで、おもむろに RBB TODAY のスピードテストで比較比較。
http://speed.rbbtoday.com/
その結果、

NEC Aterm BR1500H
Aterm BR1500H / Downstream: 50.76Mbps; Upstream: 17.79Mbps

SONY HN-RT1
HN-RT1 / Downstream: 56.16Mbps; Upstream: 11.03Mbps

6Mbps 程度しか伸びてません(泣)。しかも上りは逆に 6Mbps 下がってるし(泣泣)。ということは、差し引きゼロ?もう少し伸びると思ってたのになー。遅くとも 70Mbps くらいは出てほしかったです。
これはもう少しチューニングが必要なんでしょうか・・・あるいは、マシン(自作 Athlon 1.2GHz 機)の性能がボトルネックになっているとか?LAN カードはそれでも 3Com 製だし、あと遅いとしたら CPU とか?うーん、よく分かりません。
一応 TEPCO ひかり系の FTTH は速ければ 90Mbps 以上出るケースもあるみたいなので、チューニング次第でもっと速くなるような気はしますが、LAN のスループットチューニングってすごく面倒なんですよね・・・。かといって、せっかく \24,800 も投資したこのルータでほとんど速度向上が見込めなかった、というのも悔しいですし。もう少し、いろいろいじってみる必要がありそうです。


[ 職人気質 ] 2003/03/14(Fri)
Sony Style のアウトレットコーナー「Discovery」で、VAIO U3 が、なんと
http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Discovery/
\99,800
愛機が購入後半年も経たないうちにこんな値段に・・・。こういうのを「投げ売り」というのでしょうか。3Dmark2000 のベンチ結果といい、旧モデルユーザーに対してなんてひどい仕打ち。泣いてもイイですか?うぅぅ・・・。
U101 の発表を見た瞬間 U3 を速攻売って買い換えようと思った方はかなりショックなのでは?中古での買い取り価格が万一この Discovery の価格に準じてくるとすれば、非常に厳しいことになってきそうです。

昨夜レポート記事を書きつつ、VAIO U のベンチ結果を眺めながらいろいろ考えていたんですが、やっぱり Crusoe って単純な演算性能だけをとってみるとそんなに遅い CPU でもないんですよね。でも、CMS でソフトウェア制御しているディスクアクセスや PCI にしか対応していないグラフィックス機能、SSE/SSE2 非対応などが祟ってあんなに遅くなってしまっているわけです。WinXP の「スタート」メニューを表示させるだけでも「よっこらしょ」といって立ち上がってくるのは、当然そのあたりが関わっているわけで。その U3 の感覚で U101 を触った私は、スタートメニューの表示の速さを見ただけでそりゃあもうビビッてしまったのです。
Centrino や Banias-Celeron はほとんどのノート PC において旧機種で搭載されていた CPU よりもクロックが低いものを搭載する結果となっているわけですが、確かにいくらクロックが C1VJ 当時と同じ 600MHz に戻ってしまったとはいえ、あのパフォーマンスの違いを見せつけられてしまっては納得だよなあ、と思います。ただ、広い PC 市場ではやはり 2GHz 超が当たり前になりつつあるノート用プロセッサの世界で、いきなり 1.3GHz そこそこの Pentium M 搭載と言われてもピンとこない人が少なくないことは事実。VAIO U の 3Dmark2000 もそうですが、PC 系ニュースサイトにことごとく Pentium M のベンチマーク結果が掲載されているのは、「クロックは低いけどパフォーマンスは高い」という認識を早く浸透させたい、と Intel があえてプッシュしたものなのではないか、と思っています。IEEE802.11a に当初から対応できなかったことで、(.11a/g を問わず)高速無線 LAN が普及し始めた現在「ワイヤレス」をサポートする Centrino プラットフォーム、というキャッチのインパクトが少し薄まったことも、こういった広告戦略を打ち出した一つの要因ではないかと思っています。

しかし、U101 のカタログページには大々的にベンチマーク結果が掲載されているものの、もう一方の Z1/P のページにはその性能の高さを具体的に(数値として)表現しているくだりが見あたらないんですよね。確かに VAIO U はこれまで Crusoe のパフォーマンスの低さが最大の欠点として認識されていましたから、その「VAIO U は小さいけど遅い」という認識を覆すためにはベンチマークが必要だったことは理解できますが、それにしても Z1 ではパフォーマンスについて語っているところが少なすぎます。CPU クロックに関する記述すら、必要最小限という感じ。ひたすら「デザイン」と「使い勝手」語りに終始しています(昨日のイベントでもそうでした)。
一昨日の新製品発表会においても、同じようにひたすら「デザイン」と「こだわり」をアピールし、Centrino については軽い紹介程度にすぎなかったようです。Intel が世界中を「Centrino デー」にしたその当日に、Centrino についてを語らない・・・それはどういうことなのか。

ニュース記事等によると、2003 年の VAIO は「ものづくり」への「こだわり」を重要視していく、と報道されています。最近までの「ソリューション提案中心」の製品開発から、プロダクトデザイン重視の方向性に振ってくるようですね。でも、それでは昨年後半からずっと繰り返してきた「ホームネットワーク」「ホームサーバ」という方針との整合性はどうするつもりなのでしょう?今までがんばって活動してきた成果を、ここでばっさり切り捨てるとでも?
・・・私が思うに、そういった「ホームネットワーク」のような使い方も、VAIO の使い方のひとつとして残し・あるいは発展させてはいくけれども、それだけではなく「VAIO そのもの」の魅力をもっと引きだそう、というのがこれからの方針なのではないかな、と思っています。
というのは、昨年後半は「ホーム AV サーバといえばデスクトップ PC で」という感じだったのが、HDD ビデオレコーダや DVD レコーダなどだんだん AV 機器からのアプローチが強くなってきて、なおかつ競合メーカーも皆口を揃えて「ホームネットワーク」と言うようになってしまった。このままの方向性では、「VAIO らしさ」という優位性をアピールできない・・・ということで、VAIO の原点の一つである「デザインへのこだわり」というところへ回帰していったのではないかと思います。「VAIO によるホームネットワーク」というソリューションをユーザーに押しつけるのではなく、そのソリューションも選択肢のひとつとして提供はし続けるけど、最終的な選択権は(ホームネットワークを導入する、しないというところまで含めて)ユーザーに任せましょう、今後多メーカー・多プラットフォームが混在してくる「ホームネットワーク」の中で、あえて「VAIO」を選択していただけるように「VAIO」の魅力を高めるよう努力しましょう、ということなのではないかと。そういうのが出てきたのって、「はじめにソリューションありき」ではない VAIO W や VAIO U といった製品がヒットして、そのユーザーがそれぞれに自分用のソリューションやスタイルを創り出していったからなのではないかな、と思います。昨日のセミナー後に VAIO U の開発者の方とお話しさせていただいたときも、「ユーザーはどういった使い方をしているか」といったことをすごく気にして、よく研究しているということがはっきりと窺い知ることができました。そういうことを考えると、今までのような「これからの時代はこうなんです!だから VAIO を買ってこういう生活をしてみてください」ではなくて、「こんなにいいマシンを作っちゃいました。細かいことはいいから、とにかく使ってみてください」というステータスになったんだろうな、と思います。
個人的には、最近の VAIO っていよいよ「VAIO」の本質というか本来目指していたゴールに近づきつつあるな、と思っていた一方で、純粋にマシンとして面白い製品が少なくなったな、VAIO 自体がつまらなくなってきたな、と思っていた矢先ですから、この流れは素直に歓迎したいと思っています。

でも、「モノづくり伝統の復権」「持つ喜びを感じる商品」というキーワードって、最近どこかで聞いたような気がしません?確か、昨年の Sony Dream World 2002 の頃に・・・。
・・・正解は、そう、「QUALIA」です。
当時の日経 BP の記事から引用しますと、

> 目で見て手で触れて喜びを感じるような、心の琴線に触れる何かを作り出す「ソニースピリッツの原点」。ここに立ち返ろうというのがプロジェクトの狙いである。

とあります。
「QUALIA」は VAIO とは別ブランドとして展開される製品群(その中に PC が含まれるかどうかも不明。おそらく含まれない?)なので、VAIO が「QUALIA」である、ということではないでしょうが、少なくとも 2003 年のソニーは「QUALIA」というプロジェクトに限らず、全社的にこの「モノづくり・デザインへのこだわり」というか「職人魂」というか、そういうものにひたすらこだわる年にしようとしているようです。どちらかというと気質は職人に近い私としては、歓迎したいと同時に同じ技術屋の一人としてその中で「モノづくり」に関われる人たちのことを非常にうらやましく思います。
とにかく、今年は VAIO ももう少し面白くなりそうですね。SRX、C1 の後継も期待できるのかな。


■記事リンク
PC Watch の記事
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0312/sony3.htm
ZDNet の記事
http://www.zdnet.co.jp/news/0303/12/nj00_vaio.html
MYCOM PC WEB の記事
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/03/12/09.html
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/03/12/10.html
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/03/12/11.html


[ 春二番 ] 2003/03/13(Thr)
今日はお台場に行って「Meet SonyStyle 03 Spring Special」イベントに参加してきました。
http://www.jp.sonystyle.com/Special/Meet03sp/
発表されたばかりの新 VAIO に触れる機会、ということで、かなり期待をしていったのですが、その期待を裏切らないなかなかの収穫(笑)が得られました。

→VAIO Column 特別編「PCG-U101」&「PCG-Z1/P」インプレッション

Centrino と新製品の解説イベントは明日もお台場で、新製品の展示イベントは週末に銀座ソニービルおよび心斎橋ソニータワーにて開催されているので、興味のある方は足を運んでみては。


ソニーが「スティックタイプ」Cyber-shot P シリーズに 500 万画素モデル 2 機種を追加しました。
ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200303/03-0313/
DSC-P10
http://www.sony.jp/products/Consumer/DSC/DSC-P10/
DSC-P92
http://www.sony.jp/products/Consumer/DSC/DSC-P72/
いずれも既報の通り DSC-P8/DSC-P72 の 510 万画素版。デジカメとしての機能については下位モデルに準じますが、CCD が 300 万画素のときの 1/2.7 インチから 1/1.8 インチに大型化されています。1/1.8 インチといっても 500 万画素クラス(しかもレンズは相変わらずのソニー製)でどれだけノイズの少ない画作りができているのか気になります。先日 DSC-P8 を試写してみた感じでは、シャッタースピードを落としめにして感光量を稼ぐアプローチに変えてきているようなので、手ブレにさえ気をつけていればなんとかなるレベルなのかな。これもまた実機を見てみたいと思います。
DSC-P10 にはカラーバリエーションが用意され、一般的な「クロムシルバー」に加えて「メテオブルー」の 2 色展開となっています。P2 と U20 の「コズミックブルー」の反響が大きかったため、似たようなメタリックブルー(今回の方が暗い青のようです)を上位機種に持ってきた、ということでしょうね。当初ブルーモデルはシルバーモデルと同じ仕様ながら「DSC-P12」の型番になる、と言われていたのですが、結局 P10 で展開することになったようです。というか、「メテオブルー」って FF ファンには買えと言ってます?>ソニーさん
また、以前噂になっていた DSC-F77 のブラックモデルもこの度正式発表されたようです。こちらも限定ではない模様。

P10 の画質に関しては実機を見てみないと何とも言えないと思いますし、少なくとも私は買い換えるつもりはない(P9 に不満はあるけど F707 と U20 もあるのでそれほど困っていない)のですが、P1 や P5 あたりのユーザーさんはそろそろ買い換えてもいい頃合いじゃないかな?と思います。相変わらず質感は高いですしね。


■記事リンク
ASCII24 の記事
http://ascii24.com/news/i/hard/article/2003/03/13/641980-000.html
http://ascii24.com/news/i/hard/article/2003/03/13/642438-000.html
PC Watch の記事
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0313/sony.htm
MYCOM PC WEB の記事
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/03/13/33.html


[ Mobile perfection ] 2003/03/12(Wed)
今日、2003 年 3 月 12 日は、我々モバイラーにとっての「運命の日」。数多くのモバイラー達が、それはそれは首を長くしてこの日を待ちわびたことでしょう。私もそのひとりです。
というわけで、Intel から待望の「Banias」こと「Centrino モバイル・テクノロジ」が正式発表されました。
ニュースリリース
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2003/030312.htm
発表会レポート
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2003/030312a.htm
発表された製品群は、Pentium M プロセッサ 1.60/1.50/1.40/1.30GHz、低電圧版 Pentium M プロセッサ 1.10GHz、超低電圧版 Pentium M プロセッサ 900MHz、i855PM チップセット(グラフィックス機能なし)、i855GM(グラフィックス機能内蔵)、Intel PRO/Wireless 2100 Network Connection となっています。これらのうち、CPU・チップセット・無線 LAN モジュールの 3 つを組み合わせて搭載した PC のみが「Centrino テクノロジ搭載」を名乗ることができるわけですね。なお、グラフィックス機能内蔵の i855GM チップセットだけは少し遅れて 4 月の出荷になる見込みです。その影響でまだ正式発表できないモバイルノートもいくつか存在していそうですね。
結局 Centrino の発表は全世界に先立って日本から順に行われたのですが、それはもう盛大なイベントだったようで。Intel が CPU(厳密にはプラットフォームですが)をこれだけ大々的にプロモーションするのって、たぶん初代 Pentium の発表時以来じゃないでしょうか?(と言いつつ、私は PC は Pentium からしか知らないのですが。)それだけ、モバイルノートというジャンルがこれから「オイシイ」市場となる、ということだと思います。「ホームサーバ」を掲げて HT 対応等の高価な CPU を売ろうと思っても \50,000 の激安デスクトップが売れてしまう時代ですから、「ワイヤレス&スタミナ」という付加価値をもって、さらにはプラットフォームとして売り込むことで自社製の無線 LAN チップまで高いシェアを穫ることができるわけですから、こんなにオイシイ市場はありませんよね。Intel が力を入れるのにも頷けます。
Centrino/Pentium M 自体についてはこれまでの Column でもたくさん語ってきたので、今日はあまり深く突っ込まないことにしておきます。それよりも、「もったいぶってないで早く話を先に進めろ」と思ってるでしょ?(^^;
では・・・。


3/5 から一週間にわたって更新されてきたティザー広告ページも、今日が最終日。最後のキーワードは「バイオである − ということ」でした。そして、Centrino 搭載ニュー VAIO ノートがいよいよ満を持して登場しました。
ニュースリリース
http://www.vaio.sony.co.jp/Info/2003/products_030312.html
http://www.vaio.sony.co.jp/Info/2003/products_030312_sscj.html
発表された新製品は、「VAIO Z」と「VAIO U」。こうしてみると、3/5 から一日交代で Z と U が順番に出ていたことが分かりますね。A4 ノートの VAIO Z と、ミニノート VAIO U・・・どちらもかなりの完成度に仕上がっています。


VAIO Z PCG-Z1/P   [3/15 発売]
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/PCG-Z1/
VAIO Z PCG-Z1T/P   [3/13 受注開始]
http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Product/Z/
昨日お届けした米国モデル「PCG-57AL」こと「PCG-Z1A」ですが、日本向けモデルの機種名は「PCG-Z1/P」、愛称は「VAIO Z」ということになったようです(余談ですが、米国版 Z1A のニュースリリースおよび関連資料の URL は Intel からフライングに待ったがかかったのか、翌朝には見えないようになっていました)。
スペックは昨日お伝えした米国モデルと同様、Pentium M 1.30GHz、IEEE802.11b、14.1 インチ SXGA+ 液晶といった基本スペックに加え、日本モデルでは(と確か欧州向けモデルでも)Bluetooth が追加されています。このあたりは Bluetooth の普及度やコストに敏感な米国市場の性格を反映した仕様の違いでしょう。しかし、せっかくある Pentium M 1.60GHz を V505T1 のときと同様ソニスタモデル限定にして一般売りに出さないのはちょっと気にくわないですね。搭載したところでかなり高価になってしまう(ソニスタの販売価格では \319,800 となっています。ちなみに通常モデルは \259,800)でしょうし、おそらく当初は Pentium M 1.60GHz の供給量もそれなりに限られているため、と考えるのがよさそうです。
これまた昨日の繰り返しになりますが、Z1 を PC として見た場合にはかなり手堅いというか非常にスタンダードなマシンに仕上がっているといえます。パフォーマンスがかなり高いマシンであるにも関わらず、GR よろしく「モバイルビデオオーサリングマシン」だとか「3D クリエイター向けのモバイルワークステーション」といった売り方をせず、「いいマシンができたから、とにかく使ってみてよ」というニュアンスが感じられるのが非常に好感が持てます。変に使い手を選ぶソフトがプリインストールされておらず、ホビーユーザーでもビジネスユーザーでも抵抗なく手に取ることができるのではないでしょうか。デザインも、他メーカーの「A4 Thin & Light」Centrino ノートより高級感がありますし。

というわけでデザインですが、こちらはかなり本気でこだわってきた様子。
「『バイオノートZ』開発者に聞く」
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/Inside/Z/
「美しさを追求した新しき個性 バイオノートZ Debut」
http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Special/Z/
見ようによっては Apple っぽいと思われるかもしれないデザインですし、「VAIO カラーじゃない!!」とお嘆きの方もいるでしょうが(笑)、私はけっこう好きかもしれません、このデザイン。こだわっているけど変に衒ったところがないし。本体を開いていつも使うポジションに座ったときに視界に入ってくる、黒いキーボード〜液晶部分とシルバーのパームレスト〜液晶ワクの一体感が何とも言えません。XR のときなんかは液晶のワクが見えるのがイヤでアクリルパネルを一枚かぶせた「フラッシュサーフェイスデザイン」でしたが、今度は正反対の発想で画面のワクを逆手にとったアプローチ。これはなかなか思いつくようで思いつきませんよ。今まで「VAIO のデザイナー」といえば私の心の中では初代の後藤禎祐氏が絶対的な存在感で君臨していたのですが(笑)、今回の片岡哲氏もなかなか、と思いますね・・・。ほかにも、PCG-Z1 の本体デザインにはキーボード両脇の「羽根」デザインなどトピックはいろいろあるのですが、詳細は上記の「開発者に聞く」をご覧ください。個人的には、この「羽根」の曲線具合が「VAIO」ロゴの「V」の曲線を連想させてイイ感じだよなあ、と思っています。でも私は普段液晶と本体ががっちり噛み合っている ThinkPad を使っているので、閉じたときに横に隙間ができるのにはやっぱりちょっと違和感がありますが・・・なんか荷物を詰め込みすぎて閉まらなくなったスーツケースを連想させるのですが、そんなのは私だけでしょうか(笑)。
Z1 のデザインにはたくさんのこだわりがあるので、ひとつひとつ紹介していたらそれこそ通常の Column の三日分くらいの分量になってしまうので割愛しますが(笑)、中でも特筆すべきは液晶のヒンジ部ですかね。これ、ヒンジ内にカムを内蔵して、いわゆる折りたたみ式ケータイと同じ感じで開閉するようになっています。これで、いつもなら液晶の上端についているラッチ(開けるときにいつもスライドさせているアレです)が省けるという仕組み。これがまた液晶周辺のデザインのスマートなプレーンさに一役買っていると言えるでしょう。ヒンジに工夫があるということで、ヒンジの強度も再検証されていて、初期の SRX のようはゆるゆるのヒンジにはなっていないと思います(たぶん)。

PCG-Z1/P のカタログページを見ていると思うのですが、ホントに CPU のクロックとかそういう話題についてほとんど触れられていませんよね。通常モデルが Pentium M の最高クロック品でないからというのもあるのでしょうが、それ以上に Centrino では極力 CPU の動作クロックというものを前面に出さないプロモーション戦略がとられていると見えます。今まで「高性能」を語るにはまず動作クロックは・・・という感じで「肩書き」を出さなければなりませんでしたが、もうそういう時代ではなくなった(むしろ Intel がそういう時代ではなくした)のでしょう。なんというか、隔世の感を覚えます。
しかし、考えてみると Z1 のおかげで V505 が形無しですよねえ(^^;液晶が一回り小さいので底面積は小さいですが、重さも厚さもそれほど決定的に違わなくて Z1 の方がバッテリ性能がいい(場合によっては処理性能も高い)とは・・・1 ヶ月前に V505 を買って今頃悔しがっている人は、少なくないような気がします。むむぅ。
また、Z1 のオプション類はバッテリや AC アダプタ等いくつかが V505 シリーズと共通になっています。ま、V505 はほとんど A4 ノートのような仕様なので(笑)このあたりのものは共用できるのでしょうが、でも A4 ノートに B5 ファイルサイズ用のバッテリを使うのって今までだったら心許なく感じますよね。それが、同じバッテリでも Centrino の搭載によって B5 な V505 よりも A4 の Z1 の方が長持ちするという。これには素直に驚いてしまいます。


VAIO U PCG-U101 [4/下旬発売]
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/PCG-U101/
VAIO U PCG-U101/P [4/下旬受注開始]
http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Product/U/
正直かなりびっっっっっくりしたのが VAIO U。3/10 の Column では「VAIO U っぽいけどファンクションキーの配列や大きさを考えると SR クラスの大きさなのでは?」みたいなことを書きましたが、なんと新 VAIO U ではキーボードを一新、ほぼ変則でない 6 段キー配列に変えてきました。最上段にはかなり小さくなった [Esc]〜[Delete] キーが並び、一般的なノート PC のキーボードとほぼ変わらない配列。この小さな最上段キーにはかなりフェイントをかけられました・・・。でも、一部のキーが小さくなったとはいえ一般的なキー配列になったことは歓迎すべきでしょう。私はけっこう U3/P で無理矢理タッチタイプをしているのですが、多少慣れたとはいえ未だに記号キーだけはタッチタイプできないでいます。通常の文字キーについては現行モデルと同じか少しマシになった程度(?)のキーピッチが確保され、さらに見た感じキートップも現在よりもタイプしやすそうな形に改良されているようです。これは一度実機に触れて確認してみたいところ。ただ、私はかなりのキーボード依存症なので、ファンクションキーから [PgUp]/[PgDn] まで万遍なく使うんだよなあ・・・カーソルキーがポインティングデバイス周辺にいったことで、キーボード上からカーソルキーが消えている(即ち今まで [Fn] キーとの組み合わせで使えていた [PgUp]/[PgDn] が使えない)のは残念です。

・・・と、いきなりキーボードから入ってしまって肝心のモデル紹介を忘れていましたが(というかアツくなりすぎ>自分)、この新しい VAIO U のモデル名は「PCG-U101」。いきなり 3 桁になってやや中途半端な型番になってしまった感は否めないのですが、そんなこたーどーでもいい。だって、まさか U に Banias が載るとは思っていなかったんですもの。

そう、今まで VAIO U の筐体では発熱やチップの実装面積などの問題から VAIO U には Banias は載らないと思っていたんですよ。そしたら、今まで 2 バンクあったメモリスロット(うち 1 つは基盤直付け)を脱着スロット 1 基のみ(よって最大メモリ搭載量は 512MB 1 枚挿しの 512MB)にして、その空いたスペースを活用して Banias+i855PM を実装してきましたか・・・これにはまったくやられました。仮に発熱が何かの裏技で片づいても、実装面積だけはいかんともしがたいだろう、と読んでいました。ソニーさん、私負けましたわ(回文)。<相当まいっているらしい
そして、もう一つの「裏技」は、先日の本田雅一氏のコラムで触れられていた
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0310/mobile192.htm
「しかし、超低電圧版が競合する超小型ノートPCの分野では、大きなどんでん返しが待っている。おそらく今週、“小さなパソコンが好きなユーザーは”Intelの決断に驚くことになるはずだ。」というくだり。この「Intel の決断」というのが、「超低電圧版 Mobile Celeron 600A MHz」だったとは・・・!SRX のときの Tualatin 対応 i815EM の再来、です。超低電圧版 Celeron はこれまでも存在していましたが、今回の「600A」はなんと Banias コアなんです。今まで、その存在を全く語られることのなかった Banias コアの Celeron。その実態は、SpeedStep を殺し、最低電圧時の 600MHz で動作クロックを固定した Banias コアの CPU。Celeron ブランドであるため L2 キャッシュは Pentium M の半分・512KB に制限されていますが、Mobile Pentium 4-M の L2 キャッシュ容量も 512KB(Celeron は 256KB)であることを考えると、これでも十分かもという気がします。Pentium M が 1.60GHz で Pentium 4-M 2.40GHz を超える性能と言われているということは、性能がクロックに正比例すると仮定すると Mobile Celeron 600A MHz では Pentium 4-M 900MHz 相当の性能は持っているということでしょうか(キャッシュ容量が違うのでもう少し劣るかな?)。ニュースサイトでは Mobile Celeron 600A MHz は TM5800 867MHz の倍近いベンチ結果を叩き出したともありますから、これはかなり期待しても良いのではないでしょうか?U101 のカタログページでは U101 の処理能力はベンチによっては U3、即ち私が持っているモデルの 7 倍以上!とかいうセンセーショナルな説明もされているくらいですから、むしろ期待するなという方が間違っていますっていうか公式サイト自ら前モデルを真っ正面から完全否定するのかよ!(泣) あぁ、もうパソコンやめようかな(ぉ

・・・あぁ、悔しいから CPU について語るのをこの辺でやめようと思います(泣)。
で、液晶。今までの 6.4 インチから一回り大きくなって 7.1 インチ XGA 液晶になっています。液晶は大きくなりましたが、額縁が狭くなったので本体サイズ自体はほぼ変更なしですね。そして重要なのは「CG シリコン液晶」を搭載していること。この「CG シリコン液晶」というのは、読んで字の如く CG 制作にもっとも適した液晶・・・ではなくて、太陽光の下でも視認しやすい微反射型の液晶のこと。最近携帯情報端末での採用が進んでいて、高機能型の携帯電話や PDA(シャープの「SL-C700」)などに搭載されています。この手の液晶パネルには懐かしの PCG-C2GPS に採用されていた半透過型液晶がありましたが、あの機種以降ずっと「C1 や U にも半透過・あるいは微透過型液晶モデルを!」と言い続けてきた甲斐があった、というものです。屋外でも快適に使える、というのは VAIO U の機動力を大いに引き出してくれるといえるでしょう。

バッテリは今回は出っ張らないバッテリになっています。底面に敷き詰めるタイプのバッテリ、ということで薄型のリチウムポリマーバッテリ(あの Pedion の薄さを実現させたバッテリ)を採用した新しい形状になっています。旧機種との互換性が完全に絶たれてしまったのは残念ですが、こればかりは仕方のないところでしょう。出っ張りがなくフルフラット(「モバイルグリップ・スタイル」時に指を引っかける凹みはある)な底面になった代わりに最薄部の厚みが増してしまいましたが、ちゃんとした方形で取り回しのいい形をしているのであまり気にならないかも。増した厚みの分は排熱に利用したりしていそうですね。
また、バッテリ部がホワイトで本体とのツートンカラーになっているのは、おそらくバッテリ部の厚みを感じさせないためのデザイン上の工夫でしょう。

U1 から始まった VAIO U 最大の特徴である「モバイルグリップ・スタイル」は U101 にもちゃんと引き継がれ、さらに進化しています。従来のワイドスティックは大きく形を変え、スティックポインタ+方向キー+機能ボタンという「4way マルチコントローラ」となり、旧機種ではバラバラに配置されていた [ZOOM IN] [ThumbPhrase] 等のキーを取り込んだばかりか、廃止されたジョグダイヤルに変わってスクロールを担当する方向キーがポインティングデバイス周辺に集まったのは嬉しいところ。また、左側にあるクリックボタン部にもスクロールボタン(C1 のスティックポインタでいう中ボタンに相当する)が設けられ、スクロールが容易になったのも便利そうですね。
このスティックポインタはいわゆるタップ操作に対応していて、スティックを押し込むことでクリック操作を行うことができます。ThinkPad の TrackPoint や C1V シリーズ以前の C1(C1V シリーズまでは TrackPoint の OEM 供給を受けていた)では「プレス・セレクト」といってスティックを押し込むことで選択動作が行えた(つまり、クリックボタンがなくてもドラッグ操作ができる)のですが、それをさらに進めてクリック・ダブルクリックまでできるようになっています。VAIO U って案外片手で操作したい場面が少なくなかったりするので、これはちょっと使えるかもしれません。
さらに U101 では従来の「モバイルグリップ・スタイル」に加えて「モバイルブック・スタイル」という新しい使い方が提案されています。これは、4way マルチコントローラの [ROTATION] キーを押す([ZOOM IN] キー長押し)ことで画面表示が 90°回転し、本を読むようなスタイルで Web ブラウズしたり e-Book Reader を使ったりできるというものです(おそらくこのとき 4way マルチコントローラ上の方向キーはちゃんと機能としては 90°回転して画面の動きに合うようになるんでしょうね。なるほどね)。実際「モバイルブック・スタイル」にすると左右でバランスが悪くて持ちにくいんじゃないの、とか、わざわざ縦長表示にするメリットはあるの、とかいうツッコミもありますが、その辺はあまり気にしないことにしましょう(^^;

よく考えられているのはポインティングデバイスだけではありません。本体についているインタフェース類の配置が根本的に考え直され、メモステスロット・音声入出力は前面に、PC カードスロットがその分左手奥に配置され、「モバイルグリップ・スタイル」時に極力手のひらの邪魔にならないようになっている(通信カードを挿していても出っ張りが親指の腹に当たらず、ちゃんと親指と人差し指の間に収まってくれる)というのは非常によく考えられています。本体を持ったときに手のひらに隠れる部分には、「モバイルグリップ・スタイル」時にはほとんど使われないと思われる i.LINK ポートと USB 2.0 ポート。電話型通信端末や USB AirH" を使いたい向きのために、ちゃんと背面に USB ポートを 1 つつけておいてくれるあたりもニクいです。ニクすぎます。

とにかく、細かいところを見れば見るほど U101 そのものが「今回は使い勝手とユーザーニーズをとことんまで研究しつくしました!」と言っているようです。ホント、U3 を使って感じていたことのひとつひとつをしっかり潰してきている感じ。ま、最大の不満は CPU の遅さだったわけですが(ぉ

デザインについては今日のところは多くは語りませんが、本体カラーはブラックでもなく U3 のようなブルーブラックでもなく「アーバンダークブラウン」となっています。実物を見ないと分かりませんが、カカオのような深いブラウンな感じですかね。というか「ブラウン」ってもしかして私に買えと言ってます?(違

とにかくこのマシンは一度実物を見てみないと、ですね。今日書ききれなかったことは実物を見たときにまたレポートしたいと思います。
っていうか、正直、やっばぁぁぁぁぁ・・・。



・・・と、今回のモデルを語るのはこのくらいにしておきましょう。
ときに、残念ながら今回は SRX と C1 の後継機種を見ることができませんでしたね。かといって(C1 は正直微妙な時期にさしかかってきたと思いますが)、s30 をスッパリと諦めた IBM とは違い、日本で人気の高い・かつ初代 505 で VAIO の人気を不動のものとした 10.4 インチを捨てるとは思えません。個人的には、グラフィック内蔵型チップセットの i855GM の登場を待っているのではないか、と思っているのですが、いかがでしょうか。正直、新入学・就職を機に購入を狙っていた人には微妙なのですが、ここはもう一息ガマンのしどころではないかな、と思います。楽観的な予想にすぎませんが、「春二番」の次に吹くのは美しい桜吹雪かもしれないではないですか。
10.4 インチへのヒントは今回の Z1 に隠されていそうな気がするのですが、いかがでしょうか。


■記事リンク
PC Watch の記事
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0312/intel1.htm
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0312/intel2.htm
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0312/intel3.htm
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0312/cent03.htm
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0312/sony1.htm
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0312/sony2.htm
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0312/sony3.htm
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0312/mobile193.htm
ZDNet の記事
http://www.zdnet.co.jp/news/0303/12/njbt_01.html
http://www.zdnet.co.jp/news/0303/12/nj00_centrilnc.html
http://www.zdnet.co.jp/news/0303/12/nj00_centripc.html
http://www.zdnet.co.jp/news/0303/12/njbt_05.html
http://www.zdnet.co.jp/news/0303/12/nj00_vaio.html
MYCOM PC WEB の記事
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/03/12/21.html
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/03/12/08.html
http://pcweb.mycom.co.jp/special/2003/centrino/
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/03/12/17.html
http://pcweb.mycom.co.jp/pcbuyers/review/2003/vaiou101/
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/03/12/09.html
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/03/12/10.html
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/03/12/11.html
ASCII24 の記事
http://ascii24.com/news/i/topi/article/2003/03/12/642404-000.html
http://ascii24.com/news/i/hard/article/2003/03/12/642282-000.html
WPC ARENA の記事
http://arena.nikkeibp.co.jp/news/20030312/104112/
http://arena.nikkeibp.co.jp/news/20030312/104126/


[ 鼓動 ] 2003/03/11(Tue)
ニュー VAIO のティザー広告、本日の更新分は初日(3/5)とほぼ同アングルながら、ちょっと引き気味の画になっています。
http://www.vaio.sony.co.jp/Concept/
キーワードは「何もあきらめない − ということ」。この時点ですでにジョグダイヤルの続投とメモステ PRO への完全対応を諦めていることについてはどう弁明するつもりなのでしょうか(ぉ
結局 Centrino の発表ギリギリまでに登場したのは「PCG-57AL」(FCC の「PCG-571L」の資料がいつの間にか「57AL」のものに差し替えられていました。おそらく、底面に貼ってあった「IRX-○○○」というシールが公表されるのはまずかったのでしょう)と、もう一つ SRX の後継とも U の後継ともとれるような微妙なモバイル機。現時点で発売できるのはこの 2 機種のみなんでしょうかね?ま、いきなり Centrino のラインナップを 4 つも 5 つも開発するのはリソース的に無理でしょうから、妥当なところかな。IBM は ThinkPad T40 と X31 という取り合わせで出してくるようですが、どこのメーカーも当初の Centrino ラインナップはおそらく「A4 Thin & Light」+「B5 or B5 ファイルサイズ」という感じになるでしょうね。今年末に次世代 Pentium M「Dothan」(コードネーム)が発売されるまでは、少なくとも現状の B5 サイズ以下のモバイル機では発熱等の問題から現状の Pentium III より大幅に定義の変わったマシンは作りづらいであろうことを考えると、まず Centrino の登場で今までにないタイプの製品が出揃って賑わいそうなのは、この「A4 Thin & Light」ラインであろうと思われます。

で、で、
この「PCG-57AL」なのですが、アメリカにてフライングで情報が出てしまっています。
ニュースリリース(英文)
http://news.sel.sony.com/pressrelease/3450
スペックシート(英文、PDF)
http://news.sel.sony.com/filestorage/download/kirstie_2003/Z1A%20Specs.pdf?version_id=142070
・・・気の早いことで。フライングっていいんだろうか?と思ったら、日付だけはちゃんと「March, 12」になってるのね(^^;
型番は「PCG-Z1A」。日本では型番の末尾くらいは変更される可能性がありますが、「Z1 シリーズ」と呼べばよいようです。
この米国版のスペックは、Centrino モバイル・プラットフォームを採用し、Pentium M 1.30GHz、i855PM チップセット、IEEE802.11b 無線 LAN、14.1 インチ SXGA+(1,400x1,050)液晶、MOBILITY RADEON、256MB(最大 768MB)DDR SDRAM、60GB HDD、CD-RW/DVD-ROM コンボドライブ、USB 2.0、という感じ。サイズ的には典型的な 14.1 インチノートのフットプリントですが、厚みが約 23(最薄部)〜38mm(最厚部)しかないというのは GRV が 39.8〜44.4mm あることを考えると驚異です。そして、重量は V505(1.99kg)に迫る約 2.13kg。それでいて、パフォーマンスは遙かに高クロックな Pentium 4 に引けをとらず、バッテリ性能は高い、ときているわけですから、カバンに入れるサイズと電車等で使うときのサイズさえ考慮しなければ Z1A を買わずに V505 を買う理由が思いつかないと言っても過言ではないかもしれません。デザインも V505 よりこちらの方が私は好みだし・・・。
で、デザインですが、やっぱりどこか PowerBook G4 を意識してはいるんでしょうね。薄型、高精細・大画面、というコンセプトも近いものがありますし・・・。まあ、でもプライドを捨ててノート版 e-one を出してしまった NEC東芝に比べれば、まだ「知っている人が意識してみればそんなふうに見える」レベルではあると思います。
キーボード周りは見た感じ今は亡き VX シリーズとほぼ同じようです。というか、むしろ 12.1 インチクラスの筐体に 14.1 インチ液晶を合わせ、周囲が足りないシャシー部にデザイン風の盛り土をして誤魔化したように思えなくもない(笑)。中身は案外余裕があるかもしれませんから、これは SRX→VX とは逆の流れで、Z1A とほぼ同じようなスペック&同じようなデザインで 10.4 インチ版(もちろん 1 スピンドル)が出る・・・ということも考えられますね。こう考えると、ますます VX って Centrino で A4 Thin & Light を本格的に作るための試金石だったんだなあ・・・と思えてきます。

おそらく別のモデルのものだと思われる 2 つのキーワードを外すと、ここまで出揃っている Z1A のキーワードは「こだわる − ということ」「真似をしない − ということ」「あたらしい − ということ」「スタイルがある − ということ」そして「何もあきらめない − ということ」。なんというか、かなりもったいをつけて登場した割には、ひじょーーーにオーソドックスな「A4 Thin & Light」マシンに仕上がっているようで、肩透かしを喰らってしまいました。このオーソドックスさが、たまたまソニーが今回 PCG-Z1A に求めた方向性なのか、Intel の Centrino プラットフォーム戦略によって平均化された結果であるのかは分かりませんが、やっぱり「らしくない」と思います。ま、モバイル向けの「A4 Thin & Light」というのはそもそもビジネス用途がかなりの割合を占めるジャンルですし、A4 オールインワンでは Giga Pocket が入ったり LightWave 3D が入ったり DVD±RW が入ったり極めつけには Net MD ドライブやサブウーファまで入ったモデルがあるくらいですから、そういうのに比べるとどうしてもおとなしくなってしまうのは仕方のないところですかね。
あるいは、日本市場向けには「Centrino 搭載であること」以外に何か特別な提案をしてきてくれるのでしょうか。それとも、そういうのはもう一つの「謎のノート」が役割を果たすことになるのでしょうか・・・?

Centrino の発表は明日 3/12。米国での発表に合わせて日本国内では 13 日の製品発表になるのか、あるいは日本を起点にスタートするという Centrino 発表リレーに合わせて 12 日中に搭載製品が発表されてしまうのか、いまいちハッキリしませんが、「新しい時代」へのカウントダウンは、既に始まっています。


[ Centrino is Festa! ] 2003/03/10(Mon)
今週はいよいよ Centrino の正式発表のある週、ということで各所でかなり期待が高まってきており、まさに「Centrino ウィーク」という感じになってきています。そんな中、新製品発表に向けて加速する VAIO のティザー広告が今日も更新されています。
http://www.vaio.sony.co.jp/Concept/
・・・今日の更新分がもしかしたら一番物議を醸しているかも。事前に概要の見えてしまった PCG-571L(仮)とは明らかに違うマシンのポインティングデバイス周りをフォーカスしています。キーワードは「操る − ということ」。
C1 と同じスティックポインタの周りに 4 つの方向キーが並び、その周りを円形のパーツ(おそらくクリックボタンでしょう)が囲っている形になっています。おそらく、新しいスタイルのポインティングデバイスでしょうね。
ちょうど、これと同じようなものが 3/8 の更新分にちらっと出ていましたよね。この 2 つの写真が同じものだと仮定すると、
  • 液晶ヒンジ部の下側(左右両側)にこの新しいポインティングデバイスが存在する
  • 液晶は 90°回転させて横開きとしても使うことができる
というマシンであると想像できます(2 つの写真が違うモデルのものである可能性もありますが)。VAIO U で賛否の分かれたワイドスティックを廃し、左手または右手だけで操作可能なスティックを備えた新 U か!?という想像もできますね。4 方向の矢印ボタンはおそらく撤廃されるジョグダイヤルに変わる新しいインタフェースとなるでしょう。U のようなスタイルでは、モバイルグリップ状態で Web ブラウズをするのにジョグのようなページスクロール系のインタフェースは便利でしたから、その代替と考えれば納得がいきます。
しかし、気になるのはこのポインティングデバイスの下側に [F12] [NumLk] [PrtSc] らしきキーが並んでいることです。VAIO U を見ると一目瞭然なのですが、VAIO U では [F12] キーが右端にあって、[NumLk] [PrtSc] キーは変則配置になっているんです。VAIO U のサイズでこれ以上キーピッチを狭めてキーを並べてくるとは思えないですし、そう考えると、キーボードはどう見ても C1 並みのサイズがありそうな感じ。ただ、C1 の奥行の長さではあのポインティングデバイスを入れる余裕はないんです。となると、自ずと導かれる答えは・・・SR サイズ!?
とはいえ、SR のサイズであの位置にポインティングデバイスを持ってくる必然性が分かりませんし、ディスプレイを縦長表示可にする必要性も理解できません。あるいは、これは噂レベルでちらっと耳にしたにすぎないのですが、C1 と U が統合されるかも?という噂も流れているようですし、ひょっとするとそれかのかな。見れば見るほど、謎は深まるばかり・・・。
ただひとつ言えるのは、「操る − ということ」のキーワードに操られているのは、他ならぬ私たち自身である、ということです(ぉ


Centrino の発表を目前に控えたこの状況下で、Centrino の最大のライバルとなる Transmeta が次世代モバイルプロセッサ「Astro」(=TM8000)の情報を一部公開しました。
PC Watch の記事
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0310/kaigai01.htm
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0310/kaigai02.htm
Intel が「Centrino」を連呼するあまり少し忘れられそうになっていた Transmeta ですが(笑)、Centrino の発表前に一度ジャブを入れておかないと、ということでしょう。
256bit 化された CPU コアに TM5000 シリーズの CMS コードを捨てて一から作り直された新 CMS、TM5800 の最新バージョンで採用された PTT(Persistent Translation Technology:CPU が頻繁に使用するコードをディスクにキャッシュしておく技術)を載せ、さらに SIMD 演算命令(Pentium 系の SSE/SSE2 のようなマルチメディア演算命令)をサポートした CPU。インタフェース周りも大幅に強化され、DDR400、最高 4x スピードの AGP、HyperTransport(Intel の Hyper-Threading テクノロジと紛らわしいですが、AMD などが推すチップセット間の高速インタフェース)などをサポートしています。おそらく、既報であった I/O のハードウェア実装も行われることでしょう。
そして、TM8000 シリーズのファミリー名は「Crusoe」ではなくなる、ということ。「Crusoe」の後継だとすると、単純に連想して「Gulliver」とか?でもそれはなんか中古車っぽくてイヤかも(笑)。
・・・と、まあ大まかな仕様について明らかになっています。が、目の前に Centrino という餌をちらつかせられている我々が知りたいのは、もっと突っ込んだ情報なのだよワトソン君!(←誰だよ)・・・いや、冗談はさておき、Centrino を我慢するためのつまみ食いにしては、少し食い足りない感じがします。確かに、マシュー・ペリー CEO の就任以来、慎重かつ堅実なマーケティング方針に転換した Transmeta としては、この時期にこれだけの仕様を公開して、なおかつ昨秋(一部プレス向けとはいえ)Pentium 4 2.40GHz に迫る(あるいは上回る)パフォーマンスの片鱗を見せつけた、というのは Astro によほどの自信を持っているということなのでしょうが、それならもう少しでいいから食わせてよ、と思いますね。判官びいき的視点からすると、Transmeta には素直にがんばってほしいとは思いますが。


もうひとつ気になった今日のニュース。Centrino 関連ニュースが氾濫しつつある中、この Column でも何度も引き合いに出している本田雅一氏の連載で思わせぶりな一言が飛び出しています。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0310/mobile192.htm
すでにあちこちで議論を呼んでいることと思いますが、

> もしBanias機購入で迷う要素があるとすれば、それはDothanではなくTransmetaのTM8000だ。ただしTM8000も、競合するのは当面の間、超低電圧版だけになるだろう。しかし、超低電圧版が競合する超小型ノートPCの分野では、大きなどんでん返しが待っている。おそらく今週、“小さなパソコンが好きなユーザーは”Intelの決断に驚くことになるはずだ。

という一節です。これは、何を意味するのか?かなり意味深な文章ですね・・・。
同じ PC Watch の別の記事では、
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0310/cent01.htm

> まだ正式発表前であるので、正式な値段は不明だが、情報筋によればPentium M 1.60GHzが600ドル(日本円で7万円強)オーバーであるのに対して、低電圧版Pentium M 1.10GHzは200ドル台半ば(日本円で3万円強)、超低電圧版Pentium M 900MHzも同じクラスだが、ちょっと安いというレベルになるという。つまり、本来であれば600ドルの価格が1/2以下なのだ。

というくだりがあります。つまり、低電圧版・超低電圧版 Pentium M は Crusoe に対抗し得るかなり戦略的な価格設定になっている、ということ。しかし、それは動作クロック等を考慮するとある程度は順当に納得のいく話なので、「どんでん返し」という形容はしないことでしょう。そして、Centrino vs TM8000 という文脈の中で「どんでん返し」という言葉を使っていて、なおかつモバイラー(特に、12.1/10.4 インチ〜さらに下のサイズのマシンを愛用しているユーザーが多いと思われる)向けのこの連載の中で「“小さなパソコンが好きなユーザーは”」とあえて引用符つきで表現されていることから、私が予想した答えは・・・

Intel による Transmeta 買収の可能性もあるのではないか?

ということ。
冒頭で「ニュー VAIO は、PCG-571L のほかはもしかすると 10.4 インチではないか?」みたいなことを書きましたが、最初は VAIO U の後継にもしかして Centrino?と少し思っていたんですよ。しかし、いくら超低電圧版とはいえ VAIO U の筐体には発熱を考えても実相面積を考えてもちょっと Centrino は厳しいものがあります。となると、PCG-SRX シリーズのときに本来対応しないはずの i815EM チップセットをわざわざ Mobile Pentium III-M(FSB 133MHz・Tualatin コア)対応にしたときのように、VAIO U サイズでもなんとか Centrino に対応できるようなプランを提示した、ということなのか?とも考えました。しかし、「どんでん返し」というにはもう少しインパクトが足りない気がします。いつも比較的落ち着いた語り口である氏の連載で、これだけ思わせぶりなことを書くからにはかなり予想を裏切るようなことなのではないか・・・というのが、私の発想なのですが。
Intel がクロック偏重主義でノート PC の TDP(熱設計電力)を上げていた頃なら、なかなかクロックの上がらない(かつパフォーマンス的にも訴求力の弱い)Crusoe は Intel としてもそこまで魅力はなかったと思うんですよ。しかし、先日の「TM8000 はかなりイイらしい」という報道。TM8000 は「高クロック化に向けたアーキテクチャにはならない」といわれていますが、それも Intel が Centrino で「パフォーマンスの要はクロック周波数ではない」と宣言してしまいましたから、Centrino のさらに下のカテゴリを「Intel TM8000 プロセッサ」で埋める、というシナリオは説得力がないわけではない、と思うのですが、どうでしょうか。技術研究に関するポテンシャルはともかく、製品化フェーズでの開発力やマーケティング力に欠ける(TM5800 の遅れは Transmeta 一社の責任ではありませんでしたが)Transmeta にとって、業界最大規模の Fab を持つ Intel の生産能力を手に入れる(逆ですね。業界最大規模の生産能力を誇る Intel が Transmeta のプロセッサを手に入れる)ことは、TM8000 シリーズにとっては幸せなことだと思います。
Intel ブランドになることによってプロセッサ単価はまず間違いなく上がってしまうだろうということや、同社のコア事業であるプロセッサ市場でのライバル(しかも、相手は互換プロセッサメーカーにすぎない)を買収するようなことが本当にあるのかとか、それじゃあ今日出てきた TM8000 情報についてはどう説明するの、とか、いろいろ矛盾点・問題点は少なくはないので、あくまで私の個人的な妄想にすぎないのですが、IF・こういう展開になったらどうなるだろう、と考えてみたら案外面白かったもので。

うーん、今日はなんだか根拠があるようなないような想像・妄想ばかりになってしまいましたね(笑)。
でも、Centrino の登場(とそれに続く Astro の登場)というのは、ウチのようなモバイル系サイトにとってはある意味今までで最大のお祭り的イベントなので、あと 2 日でその全貌が明らかになるまでの間くらいは、当たるも八卦当たらぬも八卦、思いっきり愉しんでしまおうと思っています。Centrino の「どんでん返し」といい、TM8000 といい、ニュー VAIO といい、謎・・・というか、ネタは尽きないですしね。


[ MDR-DS8000 ] 2003/03/09(Sun)
日曜まできっちり更新されている新 VAIO のティザー広告、本日のキーワードは「スタイルがある − ということ」。
http://www.vaio.sony.co.jp/Concept/
昨日の更新分はどうも違うモデルっぽい?という感じでしたが、今日のはどうやらまた PCG-571L に戻ったようですね。正式発表まで(おそらく)あと 4 日、残り 3 回の更新はどんな部分を見せてくれるのでしょうか。楽しみです。


さてさて、今日のネタ。ソニーのコードレスサラウンドヘッドホン「MDR-DS8000」を買いました。

MDR-DS8000

最近というか今年に入ってからソニーモノはヘッドホン関連しか買っていないような気がしますが、あまり気にしないことにしています(笑)。
年末に Cineza を買ったさくらや Nets にて購入。売価 \49,800 だったのですが、Cineza を買ったときのポイントが 45,000 ポイントあまりあったので、実質 \5〜6,000 で購入してます。去年の秋くらいまでずーっと実売 \6〜7 万で安定していたのですが、最近急に値下がりしています。ひたすらこのときを待っていました(^^)v
さくらやって(利用しておいてナンですが)通販のシステムがあまりいけてなくて、オンラインの販売メニューに載っている商品数があまり多くなく(実際今回の DS8000 も取り寄せ依頼した)、かつポイントも実店舗とは完全に別システムになっているんです。「好感接客」をスローガンに掲げているだけあって店員さんの接客は競合チェーンよりも全体的に良いと思うのですが(競合店にも良い店員さんはいるんですが、かなり当たり外れが激しい)、そういうところが減点になってどうしてもヨドバシとかビックに流れてしまいます。

と、いきなり話が横道に逸れてしまいましたが、どうしてこれを買ったかというと、やはりホームシアターは音を出すもの、ということで一応近隣のことを考えてのことなんです。私の住んでいるアパート(正確にはコーポタイプなのですが)は、一棟のみの上下二部屋しかなく、隣は大家さんの住居、逆隣は会社、ということでそれほど近所迷惑は気にしなくても大丈夫なのです。が、木造で壁や天井があまり厚くないので、家の前を大きめなバスやトラックが走ると気になりますし、お二階さんの生活音もけっこう聞こえてくる(小さいお子さんがいるので、昼間はけっこうバタバタ聞こえてくる)んですね。ということは、うちもあまり調子に乗ってシアターの音を出しまくっていては迷惑だろう、と思い、サラウンドヘッドホンの導入に踏み切ったわけです。けっこう夜遅くに帰ってきて、寝る前に一本 DVD 観るか〜、という生活をしているため、そんなときに小音量しか出せないとやはり物足りない、というか映画の楽しみを半分くらい損しているような気がします。

実は、だいぶ以前にもこの DS8000 の前機種にあたる「MDR-DS5100」(現在も下位モデルとして併売中)を購入しようかと何度か悩んでいたんですよね。しかし、店頭でデモを聞いてみて、あまりサラウンド感覚がピンとこなかったり、コードレスヘッドホン特有のノイズみたいなものが気になって購入には至りませんでした。しかし、DS8000 はデジタル伝送方式を採用し、DS5100 と比べて圧倒的にノイズレスですし、マルチチャンネルの定位感もかなり向上しています。
スペックの方は、バーチャルとはいえ 6.1ch のマルチチャンネルで、DTS-ES やドルビープロロジック II に対応するなど、私の使っている AV アンプ「STR-DB1070」より部分的に高機能なところがあるのが悔しいです(^^;しかも、セッティングが決まらないと各チャンネル間の繋がりが悪くなってしまうリアルマルチチャンネルと違い、被るだけで必ず理想的なセッティングができあがるバーチャルヘッドホンはお手軽かも。

しかも、しかも、しかも、
何がすごいってこのヘッドホン、「Gyrotrak」というジャイロを利用したヘッドトラッキング機能がついているんです。
これ、どういう機能かというと、ヘッドホンを装着するときに画面の方向に顔を向けていれば、その向き情報をヘッドホンが記憶していて、斜めや横に顔の向きを変えても、あるいは後ろを振り返っても、音場は固定されているんです。つまり、「音がちゃんと画面の方向から聞こえてくる」んです!ふつうのヘッドホンだと、どれだけ顔の向きを変えても右チャンネルは右耳に、左チャンネルは左耳にへばりついているのが当たり前なのですが、DS8000 ではその常識が覆されます。ヘッドホン自体がオープンエア方式であることもあってサラウンド空間に広がり感があるせいか、この Gyrotrak をオンにしていると「あたかもヘッドホンをしていないかのような感覚」で音が聞こえてくるんですね。私も、ついつい本当にスピーカからじゃなくてヘッドホンから音が出ているのか確認してしまいました(笑)。

音の方は、やはりバーチャルサラウンドであるからなのか、DVD タイトルによってはやや台詞にあたるセンターチャンネルの定位がややぼやけがちに感じることもありますが、サラウンドチャンネルの定位感はバッチリです。そもそもがバーチャルサラウンドなため、各チャンネル間の繋がりが悪いということもないですし(笑)これはかなり気に入ってしまいましたね。
ただ、自宅で昼間に大音量で鳴らしたときや映画館で視聴するときと違って、ヘッドホンなので「音圧を体で感じる」ことができないのはちょっと寂しいですね。やっぱり迫力が命のタイトルの空気の痺れや腹に響く音、や、ミュージカル系タイトルの歌声の響きや会場の臨場感、みたいなものが感動にさらに拍車をかけるのですが(自宅でそこまでやったらそれこそ近所迷惑ですが)、そういうのがないのがちょっと空虚な感じがしますね。それでも、深夜にボリュームを絞って(センターチャンネルだけ持ち上げて)迫力のない映画を物足りない気持ちで観るよりは、ヘッドホンで大音量を味わった方がよっぽど楽しいですけど。ここ半年ほどホームシアターに手を出してみて思ったのですが、どんなに大画面でも音がしょぼしょぼだと画面まで小さくなったような錯覚に陥るんですね。逆に、音で迫力が出せれば実際の画面以上に大きな迫力が出るんです。それって、たぶん映画におけるマルチチャンネルサラウンドの原点でもあると思うんですけど。

今年に入ってから忙しくて去年ほど DVD を楽しむ余裕がなかったのですが、新しく音響環境がパワーアップしたことだし、またハマってみようかな、と思っています。


[ the Tower of Power ] 2003/03/08(Sat)
VAIO ニューモデルのティザー広告ページが更新されています。
http://www.vaio.sony.co.jp/Concept/
土曜日だというのによく更新していますね。ま、これくらいはスケジューリングエージェントでどうにでもできるレベルの話ですが(笑)今まではソニー関連のサイトって土日は更新しないのが定例になっていたので、意外です。それだけ今回の Centrino モデルは気合いが入っている、ということなのでしょうか。
ときに、今回の更新。キーワードは「ユニークである − ということ」。どう見ても、今まで思っていた「PCG-571L」とは違う感じの液晶周辺部が出ています。なんか、液晶のヒンジが横に回転するっぽい???横に開くタイプのノート PC でしょうか。一昨日の Flash でもちょっと思いましたが、実は今回この Flash でプロモーションしているのは PCG-571L だけではないのかも?複数モデル同時プロモーションなのかもしれません。その証拠に、XR のときのようにシリーズ名のロゴが入っていないですし・・・前向きに考えて、PCG-571L に加えて SRX の後継+C1 の後継くらいの複数モデルのプロモーションになっているのでは?と考えてしまいます。少なくとも、Centrino の発売タイミングに A4 一モデルの発表とは考えにくいですし、二モデル以上の発表があるのは確実ではないかと考えているのですが、どうでしょう。
また、密かに日本とほぼ同時に欧米での新モデルティザーが開始されているようです。
US SONY
http://www.vaio.sony.co.jp/Concept/us.html
EU SONY
http://www.vaio.sony.co.jp/Concept/eu.html
US も EU もページのあるドメインが sony.co.jp なのがなにげに笑えるのですが(笑)。でも、世界中で大々的に行われる Centrino のキャンペーンに合わせて、春 VAIO 第二弾のキャンペーンもワールドワイドでほぼ平行して行われる模様。これは、かなり気合いの入ったモデル(群)を期待してもいいのではないでしょうか?
そして、今日も「See You Tomorrow」。明日も期待していましょう。

今日は、秋葉原再開発事業の一環として来年に竣工するという超高層マンション「TOKYO TIMES TOWER」のモデルルーム(東京駅八重洲口)を見学してきました。
http://www.t-t-t.jp/
このモデルルーム、実は今日一般公開されたところなんです。私はとりあえず引っ越して間もないので購入の予定はないんですが(笑)、とあるキーワードが現在の私のキーワードにマッチしているため、これは見に行かねばなるまい、と思い、見学に足を運びました。
そのキーワードというのは、「ソニーが提案する新しい AV/IT ライフスタイル」(←適当なキーワードがないので私が勝手に要約)。
この物件自体は鹿島建設が設計・施工を担当し、販売は三井不動産販売が行うものなのですが、この物件の目玉のひとつが「AV 機器のコントロールから空間デザインまでをソニーがプロデュースしたもの」という「S-STYLE」というコンセプト。
えーっと、私が昨秋に再度東京に引っ越してきたときにも各方面からさんざん言われたのは、「秋葉原に住むんだよね?」ということなのですが(汗)、とりあえずそういうことを抜きにしても「近未来的な AV/IT 空間」としての住環境を考えるにあたって、ソニーがどういう提案をしてくるかに個人的に非常に興味がありました。奇しくも最近ホームシアターや FTTH にハマっている私にとって、標準で FTTH(しかも各戸にそれぞれ光回線が来ているという、従来のマンション FTTH とは違った理想的な環境)がついているということに加え、ソニーがホームシアター環境まで提案してくれるというのはどういうものか、というのは非常に興味があったわけです。ただでさえ、自宅のホームシアター構築にあたっては、機器の設置、音響、防音、そしてケーブルの配線まで、かなり頭を悩ませて、最終的に「本当に理想的な空間を作るためには、新築なりマンションを買ってリフォームなり、根本的な住環境の改善が必要だ!!!」と実感してしまった私にとって、後学のためにも一度見ておかねば、と思った次第であります。
モデルルームは写真撮影禁止と言われてしまったため、残念ながらご紹介できる写真はないのですが(下記リンクから参照してください)、実物を見てみると「うひゃー」という感じ。新しい建築手法やデザイン、設備はもちろんのこと、高いセキュリティや幅広いサービス等、最新の「都心生活」において考え得るものをすべて提供してきているなあ、というのを強く感じました。鹿島、伊達にフジテレビの新社屋とか作ってません。実は、うちの実家も一年ほど前に改築したところなので、最近の建築事情は少し知っているつもりでいたのですが、全然違うのでびっくりしました(←国内最大手の鹿島と地場の工務店(しかも血縁つながり)を比較している時点で大いに間違っている)。
今までマンションといえば自分が住んだもの、友人知人が住んでいるものを含めて数えるほどしか知らないためあまり多くは語れないのですが、さすがに最新鋭の(しかも超都心の)マンションだけあって「うひゃぁ」と言ってしまうほどすごい。とはいえ、1LDK でも \50,000,000 というのは価格的にも「うひゃぁ」なのですが。しかし、山手線、京浜東北線、中央・総武線、地下鉄線にすぐに乗れ、新幹線乗換駅へのアクセスもかなり良い秋葉原という地理を考えるとむしろ安いかも、と思えなくもないのですが・・・とはいえ、低階層にはフリーのホットスポットを備え、住民以外の出入りも多くなりそうなので、竣工時期には今以上にアニメ街化が進みそうな秋葉原の現状を考えると、そういう人達がいっぱい背中のリュックにポスターを挿して自分ちの下層階で無線 LAN でネットにつないでいる状況は想像に難くなく、そら恐ろしいものがあります。と思うと、さすがにそんなとこに住もうとは思えないのですが・・・。
それはさておき、ソニープロデュースの「S-STYLE」。入るなり、そこらじゅうに青い照明が張られたそれは落ち着かない空間で・・・いくら青 LED 萌えな私でも、そこまで青いとむしろ引いてしまいます(^^;しかも、リビングには PLASMA WEGA、サブの AV ルームには VAIO MXS に加えて私も愛用するプロジェクタ「VPL-HS10」、そして 2 台の「VPL-HS2」・・・。HS2 のうち 1 台は風呂、1 台はベッドルームの天井に向けて(寝転がって見るため。ちゃんと天井に 2 チャンネルの「SS-LA500ED」が備え付けられています)設置されていますし、それぞれの部屋のプロジェクタにはちゃんと「DVP-NS715P」と「TA-SL5」がちゃんと別系統で設置されていたり(ということはちゃんと系統ごとに DVD とアンプが用意されている!!)、それぞれがベッドルームのクローゼットの中にまとめて格納されていたり、それはそれはすごいんです。キッチンには当然のように「airboard」があったし・・・油断すると、トイレにまでプロジェクタがあってもおかしくなさそうな勢いでした(笑)。
しかし、冷静に観察してみると、リビングのプラズマ用とされていた DVD マルチチャンネルシステムは「四本の柱」こと「DAV-S880」でしたし、高額なオプション料(通常の 1LDK は \5,000 万前後なのに対し、(部屋割りが違うので単純比較はできませんが)S-STYLE はオプション料込みで \6,000 万近くかかります)の割にはシステムが音や画へのこだわりよりも「スタイル」重視であるということをかなり実感しました。それぞれのプロジェクタも白壁投射や専用のガラス投射でしたし・・・。ある程度以上ホームシアターに本気なユーザーであれば、自動ロールアップ/ダウンのスクリーンをつけて Cineza より高級なプロジェクタを使ったり、スピーカもシアターシステムのものでなくもっと大容量のものを使うとか、壁に埋め込んで「インビジブルシアター」を狙うとか、そもそも AV アンプもソニーでいえば VZ555ES レベルのものじゃないと納得いかないよなあ・・・などなど、いろいろ考えつつ見てしまいました。建築/リフォームメーカーと組んで「『ベガシアター』のある暮らし」を業界に先立って提案し始めているソニーなので、もう少しシアターにこだわりがあると思っていただけに、残念でしたね。少なくとも、スピーカケーブルの配線を壁通しできるくらいの仕組みは標準で用意していてほしかったです。
ま、現状のこの「ソニーの提案するライフスタイル」というのを家ごとポーン、と \6,000 万分買ってしまえる層というのはよほどお金の余っている趣味人か、またはよほどのソニーマニアか、くらいしかないだろうなあ、本格的なホームシアターユーザーは別途自分の好みに合わせたマンションを個別に相談するんだろうなあ、と思うのですが、今回のソニーの「S-STYLE」はホームシアターとしてのこだわりよりもややスタイル重視、というかむしろ「ルームリンク」等を使った新しい提案ができていなかった時点で「新しいスタイル」というところでも今ひとつ、というかそもそも「ルームリンク」等を用いたライフスタイル自体まだまだ未成熟な、提案には物足りないレベルのものなのではないか?という疑問すら持ってしまったモデルルームではあったのですが、少なくとも「自分の理想とする生活空間像」を再確認する、という意味では収穫はあったのかな?と思います。実際自分がマンションなり持ち家なりを購入する機会といったら、おそらく独り身じゃなくなって以降のことなので、かなーーーり先のことになるとは思いますが。

でも、宝くじくらい買ってみようかな、とは思いました(ぉ

■記事リンク
AV Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20030226/ttt.htm
PC Watch の記事
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0226/gyokai51.htm
ASCII24 の記事
http://akiba.ascii24.com/akiba/news/2003/02/26/642114-000.html
MYCOM PC WEB の記事
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/02/26/10.html


[ FREEDOM ] 2003/03/07(Fri)
VAIO のティザー広告、3 日目は「あたらしい − ということ」。
http://www.vaio.sony.co.jp/Concept/
タッチパッドのクリックボタン周辺のようです。「PCG-571L」(仮)のものですね。なんというか、事前にある程度分かってしまっているというのも寂しいなあ(^^;ま、世間一般の人は知らない話なのですが・・・。また、A4 サイズと思われるこのマシンの宣伝ばかりになっていますが、SRX や C1 の後継はどうなっているんだろう、とちょっと心配になってしまいますね。
また、またしても「See You Tomorrow」とありますが、週末も更新するつもりなのでしょうか?


So-net の「ブロードバンド AV ルータ」HN-RT1 のオンライン販売が開始されました。
http://www.so-net.ne.jp/router/
私もさっそく発注。7〜10 日程度で届くそうです。ちなみに Smash で決済しました。
スループット 97Mbps ってどんな世界だろう・・・とちょっと楽しみにしています。97Mbps というのは FTP 時の値ということなので、PPPoE 接続時にはもう少し落ち込むでしょうが今の 50Mbps そこそこのルータよりも十分速いでしょう。VoIP 非対応なので So-net フォンに使えない、という話もありますが、そもそも光ユーザーの私は So-net フォン対象外なのでいいんです(泣)会社のイントラネットへのアクセス用に IPSec に対応していればそれで。
というわけで、到着を楽しみにしています>So-net さん


NTT DoCoMo が 4/1 より PHS の定額通信サービスを開始する模様。その名も「@FreeD(アットフリード)」だそうです。
ニュースリリース
http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/03/whatnew0306.html
ライバルの DDIp に遅れること 20 ヶ月。ようやく、よーーーうやく出してきましたね。DoCoMo 的にはデータ系の通信は FOMA をメインに据えたかったのでしょうが、なかなか立ち上がらない FOMA 市場や徐々に AirH" に喰われるシェア、主に法人顧客からのニーズに応える形で DoCoMo もようやくながら PHS の定額制サービスに踏み切った、という感じでしょうか。「本当はあまりやりたくなかったんですけど」的な雰囲気がもろに感じられます(^^;
とはいえ、月額 \4,880 で 32K、64K のサービスが受けられるのはちょっと魅力。価格的には 32K AirH" を年間契約にしたときとほぼ同額にもかかわらず、倍の 64Kbps で使えるのはなかなかイイかも・・・と思います。128Kbps のプランがないことや、端末のバリエーションでは DDI が圧倒的に幅広いことなど、ユーザーは限定されるでしょうが、それでも現状の AirH" ユーザーの大半をカバーしきれる仕様でしょう。残念なのは、DoCoMo のケータイなどと組み合わせての「ファミリー割引」の制度がこの「@FreeD」では使えない、ということでしょうか(おそらくファミ割までつけるとほとんど利益が出ない、ということなのでしょう)。
PHS 市場に限って言えば、DoCoMo はセカンドプレイヤーにすぎないわけで、それは DDI とサービスエリアや通信の安定度で比較したときに明確に分かります。\4,880/月 で 64Kbps、というのにはけっこう魅力を感じますが、かつて「P-in Comp@ct」(DoCoMo)から SII の「MC-P200/TD」(DDIp)に乗り換えたときの衝撃を今でも覚えているので、そう考えると DoCoMo の PHS にまた手を出すのは怖いよなあ・・・という気がします(ファミ割が使えていたらやばかったかもしれない、とは思います(笑))。私はどちらかというとこの「@FreeD」そのものよりも、それに引っ張られて 128K AirH" のサービス料金がもう少し下がってくれないかな、と期待しています。何とか、128K で \5,000〜6,000(年契時)くらいにならないかな・・・。

■記事リンク
ケータイ Watch の記事
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/13075.html
ZDNet の記事
http://www.zdnet.co.jp/mobile/0303/06/n_freed.html
http://www.zdnet.co.jp/mobile/0303/06/n_teigakupro.html
MYCOM PC WEB の記事
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/03/06/19.html
ASCII24 の記事
http://k-tai.ascii24.com/k-tai/news/2003/03/06/642285-000.html


[ Calculator ] 2003/03/06(Thr)
ニュー VAIO のティザー広告が更新されていますね。
http://www.vaio.sony.co.jp/Concept/
今日は妖しく光る VAIO ロゴ。やはり PCG-571L(仮)の一部分のように見えます。しかし、FCC の写真では VAIO ロゴは V505 と同様のヘアライン加工っぽく見えたのですが、この広告ではメッキっぽくも見えます。どうなんでしょう・・・。
「こだわる − ということ」に引き続き、今日のキーワードは「真似をしない − ということ」。これで、出てきたのが PowerBook の真似?と思われかねないアレだとしたら、笑えないのですが・・・。それとも、「結果的に似てしまったけど、真似じゃないですよ!!」という弁明のつもりでしょうか(笑)。
いずれにせよ、13 日の正式発表だとして(Centrino の発表は米国での 3/12 なので、日本時間では 13 日になる)、あと 4 回この広告が出てくるでしょうから、もうすこし待ってみましょう。それにしても、長らく待たれていた Banias もいよいよあと一週間というところまで迫ってきましたね。


またまたソニービルに行って「PEG-TG50」を見てきました(なんだかんだ言いつつ見に行ったらしい)。
もしかして、実物を見れば少しは私の評価も変わるかな、と思ったのですが・・・。

PEG-TG50クレイドルにささった状態。
こうして見ると、シンプルなデザインにヘアライン加工されたフリップカバーが高級感を醸していてイイ感じです。PEG-T シリーズの後継ーっ、というオーラが全身から溢れているよう。
Open Styleが、が、が、
フリップを開くとその感想は一変します。(ぉ

やっぱり、関数電卓・・・。
HARDWARE KEYBOARD問題の(笑)ハードウェアキーボード。
バックライトが光るのはなかなかよろしいのですが。キー自体は NZ90 っぽいクリックがあってタッチは悪くない(でもけっこう硬め)のですが。が。
逆にキーボード上部のハードウェアボタンが T650C 以上に押しづらくなっています。上下ボタンなんて最悪な感じ。キーボードメインになった以上、上下の操作はジョグよりもこのハードウェアボタンに頼りたいわけで、そこにこのハードウェアボタンはあんまりでしょう・・・と思います。
DISPLAY液晶ディスプレイ。
冷静に考えると 320x320 のハイレゾって T650C と全く同じスペックな訳ですが、ワイドハイレゾを期待していた身としてはかなり悲しい訳なのです。しかも、液晶自体 T650C より微妙に小さくなったような・・・ハードウェア Graffiti エリアのある機種は Graffiti エリアまで一枚のサーフェスだったため実際より大きく見えたというのもあるんでしょうが、それにしても、なーんか物足りません。
SOFTWARE Graffitiで、ソフトウェア Graffiti をオンにしてみるとこうなります。
っていうか、文字表示領域 3 行って・・・あり得なくない?むーん。むーん。
JOGT650C のときにヘッドホンジャックのしわ寄せで位置が代わり不評だったジョグダイヤルは T600C のときの位置に戻されました。個人的にはこの位置の方が正解だと思っています。音楽再生機能が標準で搭載されている最近の機種に倣い、電源ボタンはスライド式で HOLD スイッチを兼ねたものになっています。
ビジネスユースに便利そうなボイスレコーダ機能のための「REC」ボタンもついていますが、慣れないと気づかないうちにいろんな音を録ってしまいそうです(笑)。
MS & Bluetoothファームウェアアップデートで PRO に対応予定のメモステスロット。青く光る Bluetooth のアクセスランプもかっこいいですね。
ヘッドホンジャックがこの位置に移ってきたことで、ヘッドホンの取り回しがけっこう楽になっていると思います。が、逆にスタイラスホルダーが下向きについてしまったため、よく落としてしまいそう。「キーボード重視モデルだからスタイラスは失くしてもいいでしょ?」ということなのでしょうか(違)。
REARプレーンな背面。ほぼスピーカーがついているだけです。
こういうアングルはまさに T650C の正当な後継っぽいんですけどね。けどね・・・。

うーん。少しくらい前向きなコメントも書いてあげるべきかな?と思うものの、前向きなコメントが出てきません(ぉ。とりあえず、私は見送り決定。
ハードウェアキーボード搭載であることを考えなければ、実際けっこう完成度は高い製品だと思うので、これがワイドハイレゾ液晶でさえあってくれれば速攻購入決定だったんですけどね・・・。本気で NX70V/H を探そうかなあ。

ところで、ソニーが PalmOS の開発元・PalmSource を買収か!?みたいな噂が立っています。
http://japan.internet.com/allnet/20030306/12.html
http://www.palminfocenter.com/view_story.asp?ID=5078
確かに、人員の大幅なレイオフCPO の退社親会社株価下落などなど、最近は PalmSource 自信の体力がかなり落ち込んでいるように見えるので、買収には絶好の機会なのかもしれません。ま、あくまで噂レベルのものでしょうが、万が一 PalmSource がソニー傘下になってしまったとしたら、「シンプル」が身上だった Palm の良さが失われてしまうような・・・(最近すでに十分すぎるほど失われてしまっているともいえますが)。でも、当初から PalmOS に独自の拡張を加える形で発展してきた CLIE ですし、PalmSource の設立にあたって出資し、より OS 開発に近い位置で自社の意向を反映させられる立場になっているソニーです。しかも、結果的に PalmOS の進化がソニーが求める方向性に従ってきているようにも見えますし・・・これで買収が真実となったら、もうやりたい放題という感じですか(笑)。でも、そうなったら Palm は却って面白くなくなるだろうな・・・という懸念もあります。

どうでも良いけど、早く私に CLIE を買わせてください。>ソニーさん


[ To Be Continued.... ] 2003/03/05(Wed)
VAIO ホームページにて、新 VAIO のティザー広告らしきものが始まっています。
http://www.vaio.sony.co.jp/Concept/
なんでしょうか、これ・・・。

> To be Continued...
> See You Tomorrow

・・・見れば見るほど、先日米 FCC で漏れた(おそらく)A4 型モバイルノート「PCG-571L」(仮)の一部分にしか見えないのですが・・・。
今の時期に出してくるということ自体、明らかに来週 13 日に Centrino モデルとして正式発表するとしか思えないのですが、どうなんでしょう?私は、明日も

> To be Continued...
> See You Tomorrow

のまま、一週間引っ張るつもりだと思えて仕方ありません(笑)。
でも、VAIO でこれだけ大々的なティザー広告って初代 XR 以来ですよね。懐かしい。
しかし、これだけ大きくティザーを売っておきながら、ソニーが言う「こだわり」が結局は Apple の真似だったり、マイクロソフトの提灯持ちマシンだったら悲しいですよね。「ソニーらしさ」の見えるおもしろいマシンであることを期待します。


[ PEG-TG50 ] 2003/03/04(Tue)
CLIE のニューモデル「PEG-TG50」が発表されました。
CLIE TG PEG-TG50 [3/15 発売]
http://www.sony.jp/products/Consumer/PEG/PEG-TG50/
えー、ワタクシ、製品写真を見た瞬間おもむろに Sofmap.com を開いて PEG-NX70V の限定グラファイトグレーが中古で出ていないか探してしまいました(笑)。
なんというか、関数電卓みたいなキーボードいやーん。ビジネス向けだからってナンか垢抜けないデザインいやーん。T650C より厚く重くなった本体いやーん。狭い画面いやーん。という感じで、激しく萎え。
一応事務的にスペックだけ紹介しておきます(ぉ。Intel PXA250 200MHz、320x320 ハイレゾリューション液晶、16MB ROM+16MB RAM
、Bluetooth、ハードウェアキーボード。いわゆる NX60+Bluetooth−ワイド液晶−CF スロット=TG50 という感じですか。NX シリーズとほぼ同スペックに最新版の Palmware を積んできた感じです。
でも、でも、でも・・・!!私が欲しいのは PEG-T650C の本体サイズとデザインコンセプトで 480x320 のワイド液晶な CLIE なんじゃゴrrいやお願いしますソニー様(ぉ

Palm の「Tungsten T」、Handspring の「Treo」(双方とも日本未発売)のように現在の Palm 機は通信機能内蔵+ハードウェアキーボードがトレンドとなっています(入力インタフェースに関しては、Graffiti の特許問題の絡みもあってこういう流れになっているのでしょうが)。このトレンドに合わせるかのように、TG50 でもハードウェアキーボードが前面に出てきていますが、Palm 独自の文字入力手段 Graffiti は完全廃止ではなく、ちゃんとソフトウェア Graffiti として実装されています。が、が、ソフトウェア Graffiti 領域を表示させるとこれまたギャグかと思うくらい表示できる情報量が少なく(3 行くらい)なってしまいます(汗)。

なんだかんだいってサイズ的には NX70V から CF スロットを差し引いた分と大差ないんですよね。TG50 では通信時は別途外付けアダプタが必要になるので、それだったらスペックはほぼ同じだし NX70V の方がいいやという感じ。せっかく NetFront というそこそこまともなブラウザもついているので通信もしたいし、そうなると CF スロットは内蔵の方が嬉しいわけで。となると、やっぱり今手に入る CLIE の中では NX が一番それに近いということになるんですよね・・・。
でもこれならば(ジャンルは違っちゃいますが)いっそのこと今度 WinCE.NET で出ると噂の sigmarion III に切り替えて Palm には見切りをつけてしまってもいいんじゃないかとか、Zaurus に続いて IBM も参入しそうな雰囲気の Linux PDA に逝ってしまおうかとか考えてしまいます。どーーーも、今の CLIE は私の求める PDA 像からどんどんかけ離れた方向に行ってしまっている気がしてならないので。
何より私の心の琴線に触れるデザインではない、というのが一番大きいのですが・・・実機を見たら変わるのかな?変わらないだろうなあ。

少なくとも「ワイド液晶、薄型軽量、ソフトウェア Graffiti」の PEG-T 系統のマシンを欲しがっているユーザーは少なくないはずです。あえてそこを外すことによって、ソニーが本来やりたかった NZ90 のような方向性に目を向けさせようとしているのでは?というのは少し考えすぎかもしれませんが、もしそうでないとしたら上記のような「ワタシ的理想のマシン」は開発されていてもおかしくないのではないでしょうか?おかしいのかな・・・。でも、PDA はやっぱりデータビューワが中心で、文字入力は最低限の文字列が Graffiti か何かで記録できれば十分だと思うのですが。キーボードを求める向きのニーズも分からなくはないですが、それよりも情報量を必要とするユーザーのことも分かってよ>ソニーさん。かといって折りたたみは必要ないんですよ・・・。
とりあえず、TG50 の発売から一ヶ月くらい様子を見てみて、何も気配がなさそうであれば私は NX70V の限定グラファイトグレーを中古で探すか、他プラットフォームへの移行を本格的に考えるか、いっそのこと PDA 自体をやめてしまうか、のどれかになると思います。

うーん、これだけ製品を誉めない回も珍しいな(笑)。でも、それだけショックだったんですよぉ・・・。

■記事リンク
ZDNet の記事
http://www.zdnet.co.jp/mobile/0303/04/n_ctg.html
MYCOM PC WEB の記事
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/03/04/16.html
ASCII24 の記事
http://ascii24.com/news/i/hard/article/2003/03/04/641978-000.html
PC Watch の記事
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0304/sony.htm
ケータイ Watch の記事
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/13042.html


[ Blu-ray ] 2003/03/03(Mon)
ミニマムクラスのデジカメが再び進化の時を迎えているようです。
ミノルタが「DiMAGE X」シリーズの最新機種となる「DiMAGE Xt
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0303/minolta1.htm
200333 日に 300 万画素の光学 3 倍ズーム機を 3 色のラインナップで発表。3 づくしで何とも縁起がよろしいですね。
デザインが更に洗練、サイズも少し小さくなって EXILIM や Cyber-shot U に対する競争力を強化してきたといったところでしょうか。初代から受け継ぐ屈曲光学系による光学 3 倍ズームに加えて、マクロ近接距離の短縮や 5 点測距 AF、スポット測光等機能的にはミニマムデジカメのワンランク上。価格(約 \50,000)とサイズはミニマムデジカメより一回り上をいってしまいますが、ライトユーザーなら十分メインを張れる仕様なだけにこの小型化と機能強化は嬉しいところでしょう。
・・・と、思ったら、カシオの「EXILIM」シリーズにも 300 万画素化された「EX-S3」が追加ですか。むむぅ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0303/casio.htm
「EXILIM」の 300 万画素モデルといえば先日光学ズーム付き、その代わりサイズがちょっと大きい「EX-Z3」が出たところですが、今回のは単焦点で 300 万画素、サイズ据え置き(厳密には微妙に大きくなっている)。解像度が上がった分、レンズ付きフィルムと同じパンフォーカスな光学特性(画面の全体にピントが来ているように見えて、実はどこも少しだけピンボケ状態)が裏目に出るんじゃないか?という不安はありますが、このクラスのデジカメをどんどん高画素化して迫るカメラ付きケータイから逃げ切ろう、というのが結局はカメラメーカーの回答なんですね。
初代 EXILIM の発表以降、常にほぼ同時期に似たような仕様の製品を出してきている Cyber-shot U は今回も 300 万画素クラスの U30 を出すのでしょうか?気になります。でも今の U20 でデザインも画質も十分なので、私は買い換えないかなあ。


So-net 会員限定のブロードバンド AV ルータ、ようやく発売日と価格が決定しました。
http://www.so-net.ne.jp/router/
Broadband Watch の記事
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/860.html
AV Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20030303/scn.htm
3/7(金)発売、\29,800。高いっ!・・・ってだいたいこれくらいだろうと予想はしてましたが。スループット高いし、無線 LAN 内蔵だし、メモステスロット搭載だし、プリントサーバにもなるし、UPnPVPNIPv6 等にももちろん対応しているし、何だかんだ言って今のブロードバンドルータに求められているほぼフルスペックを満たしているんだよなあ。細かいことを挙げれば 54Mbps ワイヤレス LAN はどうするつもりなの、とか、やっぱりメモステ PRO には非対応なの、とかありますが。
単純に「ブロードバンドルータ」というだけなら \15,000 も出せばそこそこ十分な製品が買える昨今、その倍の価格設定というのはやや購入する側にとっては厳しいモノがありますが、キャンペーンにつき今月中に購入すれば \24,800 というのもまた魅力。現在のルータが遅くてスループットが 50Mbps しか出ないことにいささか不満な私は、やっぱり買ってしまうでしょう。


「次世代光ディスクの大本命」Blu-ray Disc 対応製品の第一号機が、本日、何の前触れもなく、ソニーから突如として発表されました。
ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200303/03-0303/
製品情報
http://www.sony.co.jp/BD/
製品型番は「BDZ-S77」。新メディア対応の初号機は決まって「○○○-1」の型番をつけたがるソニーらしくもなく、いきなり普及機みたいな型番からのスタートです。
このデザイン、昨年秋の「Sony Dream World 2003」にて動作サンプルとして参考出品されていたもの
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20020911/sony1.htm
と全く同じデザイン。この時点でほぼ製品化できるレベルに達していたということがいえるでしょう。発売がこの春になったのはおそらくキーパーツである青紫レーザーの量産の問題かな。
しかし今までの話からするとこんなに早く実製品が出てくるとは思ってもいませんでした。今年中にはソニーをはじめ各メーカーから初号機は出るでしょうが、本格普及は来年以降、とみていたので、まさか・・・というのが正直なところです。そんなわけで、製品仕様とか Blu-ray 自体の仕様についてはまだほとんど勉強していなかったんですが(^^;
そんな私の乏しい知識から解説すると(汗)、本製品は BS デジタルチューナを内蔵し、HD(ハイビジョン)映像も HD クオリティのまま記録できるようです。現時点では民生機で HD クオリティが録画できる製品といえば、ビクターD-VHS ビデオデッキかアイ・オーの HD-HDD レコーダ「Rec-POT」くらいのもの。メディアの入れ替えが可能で、かつ取り扱いが手軽なディスクメディアは Blu-ray が初ということになります(記録型 DVD ですら HD 品質では記録できません)。いよいよ地上波デジタル放送元年となる今年(サービス開始は 12/1)、HD 映像をそのまま記録できるメディアとして Blu-ray Disc は大本命、ということができるでしょう(ただし BRZ-S77 は当然地上波デジタルチューナ無し)。
また、BDZ-S77 の対応メディアは記録が Blu-ray Disc のみ、再生は Blu-ray Disc、DVD-Video、DVD-R/RW、CD-DA、CD-R/RW となっています。HDD 内蔵でないのが残念ですが、それはそれでまだまだ難しいんだろうなあ(主に著作権関係とか)。
価格は \450,000 と、素人がそう簡単に手出しできる価格帯でもないのですが、これに組み合わせるための PLASMA WEGA とかをポンポン買える層の人にはそれほど高くないのかも(笑)。物価水準とかも考えると、少なくともビデオデッキの登場当初とか SACD の初号機とかの価格と比べるとむしろ買いやすいかもしれません。私は買えないですが(^^;
しかしこんなに早く出してきた、ということは、やっぱり記録型 DVD と同じ轍は踏まない、という強い決意の顕れなのでしょうかね。DVD なんて、自分とこで DVD+RW を作っておきながら、最初に出してきたのは DVD-RW だったし、何しろ DVD+RW の民生用レコーダに至っては未だに国内発表すらされていないレベルですから。これは、ソニーのデジタルレコーダのラインナップが本格的に DVD±RW に移行する前に(販売台数なんかを見るとソニーは現在の DVD-RW レコーダにまだ本腰を入れてすらいませんが)Blu-ray の普及を推し進めてくるかもしれないですね。うーん、少なくともその前に何らかの記録型 DVD+HDD のハイブリッド CoCoon を出してきてくれるに違いない、と思っていたのですが・・・。

■記事リンク
AV Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20030303/sony.htm
ASCII24 の記事
http://ascii24.com/news/i/hard/article/2003/03/03/642211-000.html
ZDNet の記事
http://www.zdnet.co.jp/news/0303/03/njbt_07.html
http://www.zdnet.co.jp/news/0303/04/cjad_kitagawa.html
MYCOM PC WEB の記事
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/03/03/25.html


■本日の一品
今日帰宅してみると、郵便受けに So-net からの大きな封筒が入っていました。
はて?最近 e-Coupon に応募した覚えはないしなあ・・・と思い、封を切ってみると、中から出てきたのが、

モモ&コモモ しかも×3(笑

・・・正直、素で封筒を放り投げて 3 歩後ずさりしました(ぉ
モモ&コモモのケータイクリーナーです。彼らの後頭部でケータイの液晶ディスプレイが拭けるようになっています(笑)。私自身キャンペーン目的ではなかったのですっっっかり忘れていたのですが、1 月に立て続けに 3 人 So-net に紹介したのでした。で、そのキャンペーンの景品が e-Coupon のポイントとこのケータイクリーナー。で、3 人紹介したので 3 セット。

っていうか、私にこれをどうしろと(笑)。


[ COLORS ] 2003/03/02(Sun)
関東は先週あたりは妙に寒くて、昨日なんてけっこう強い雨に夜中は雷まで鳴っていたというのに、夜が明けてみると冬を全て洗い流してしまったかのような青空。しかも、急に暖かくなりました。外を歩いていても、コートを着ていると少し汗ばんでしまうくらいです。気がつけばもう 3 月、春はそこまで来ているんですねえ。
所用があって銀座に出ていたので、そういえばそろそろ DSC-P8 の先行展示が始まっているんじゃないかな?と思い、ソニービルに寄り道してきました。

銀座ソニービル

残念なことに、ソニービルは現在ショールームを改装中で、エントランスとショールームのごく一部、および PlayStation フロア程度しか開いていませんでした。が、目当てのものはちゃんとありましたよー。

DSC-P8

P8 の近くには春色コレクションが出たばかりの DSC-U20 と近日発売の DCR-TRV22K が展示されていて、フロア全体がカラフルな感じ。天気はいいし、暖かいし、なんかウキウキしてしまいます。改装中で他のフロアから退避してきた展示品たちのおかげでなんか窮屈な展示だったのが残念でしたが・・・。

ブリリアントシルバー シャンパンホワイト オーシャンブルー ボルドーレッド

4 色そろった P8。気になっていた「ボルドーレッド」はカタログ写真よりもぐっと落ち着いた配色で好感が持てました。最近携帯電話でもボルドーっぽいカラーリングのものがありますが、あれに似た雰囲気かな。「ブリリアントシルバー」と「オーシャンブルー」は無難だけど飽きがこなくて良いかもですね。「シャンパンホワイト」は P2 の「スパークルホワイト」と同じような感じで、これだけ厚塗りになってます。
P8 の見た目上の特徴となっている半月型のグリップは好みが分かれるところでしょう。個人的には P9/P7 よりポップな印象になってしまったのでちょっと、と思うのですが、P2 のようにまんまゴム素材よりは高級感があるかも。P2 の後継であると同時に P7 の後継でもあると考えると、デザイン・質感的にはこのあたりに落ち着くんでしょうかね。ま、でもデザイン重視だった P9/P7 のグリップと比べるとホールドしやすくなったとは思います。

背面前モデルのデザインを踏襲しつつ改良が加えられた操作系。十字キーは以前は一体型でかつ遊びが多く、あまり使い勝手が良いとは言えなかったのですが、P8 ではちゃんと四方向+決定ボタンが独立しています。これなら操作ミスも大幅に減ることでしょう。
また、撮影画像サイズ選択/画像削除ボタンが独立したのにも注目。頻繁に使う機能に素早くアクセスできるこの改善は歓迎したいですね。
天面シンプルな印象になったモードダイヤル周辺。ムービー撮影用のマイクが電源ボタンの脇に移動してきました(P5 のときの位置に戻ったともいう)。やはり、レンズ脇はズーム時のレンズの動作音をマイクが拾ってしまったということでしょうか?単に横幅を短くするのにマイク位置をここにするのが都合良かっただけかもしれませんが。
P9 で改良されたモードダイヤルは更に変更され、外周の刻みが細かくなっています。確かに P9 のダイヤルより使いやすそう。
P9 : P8P9 との比較。
少しですが横幅が短くなりました(逆に高さは若干増えている)。でもデザインのせいか、見た目の印象は数字以上に短くなったように感じますね。
でも並べてみると P8 の方がやっぱり少しオモチャっぽい(悪く言えば安っぽい)感じがするなあ。

実写画像も少しだけ撮ってみました。ショールーム内なのであまり条件が良くないですが、それはそれでカメラの傾向が出て面白かったのでご紹介します。

DSC-P9
DSC-P8
DSC-P9 実写画像 (1)DSC-P8 実写画像 (1)
左の画像が P9、右が P8 です。双方ともフルオートのセッティングで、画像は 800x600 にリサンプルした以外は無調整です。
一瞥して判ると思いますが、明るさが段違い。P9 だと明るさが足りなくてなおかつ暗部はかなりノイジーなのですが、P8 はかなり明るいです。
DSC-P9
DSC-P8
DSC-P9 実写画像 (2)DSC-P8 実写画像 (2)
マクロ・・・でもないですが、ブツ撮りのサンプル。こちらもパッと見で判りますが、オートホワイトバランスの傾向が全然違っています。P9 は大きく補正した(ホワイトをホワイトに補正した)色合い、P8 は環境光の色をそのまま活かした色合いになってます。

撮影するまでは「どうせマイナーチェンジだし、光学系は変わっていないんだから実写画像も大して変わらないだろう」と思っていましたが、実際撮影してみて明らかな差が出たことに私自身びっくりしています。これは U10 から U20 に買い換えたときにも少し感じましたが、どうも Cyber-shot は昨秋あたりからオートホワイトバランスのチューニングがどちらかというと環境光の色を生かしたまま記録する思想に転換してきているようです(そういえば、こないだお台場で試用した FX77 もそんな感じだった)。カメラ側でヘンに気を利かせて補正するよりも、風合いとか雰囲気のある写真の方が一般的に好まれている、ということなのでしょう。
また、P8 の方が若干フォーカスが緩いというか、解像感が足りないような気がします。私のウデが悪いのか?とも思いましたが、撮ってみた画像のほとんどで P9 と P8 で解像感が違う感じがするので、本当にフォーカスが甘いのかもしれません。大幅に速くなったと言われている AF 速度は確かに高速化されていて、P9 のややまったりとした合焦の感覚に慣れている私としては「ホントにちゃんと合焦してるの?」と思ってしまうわけですが、とはいえ AF が雑になっているというわけでもないようです。
考えてみたのですが、これだけ記録される光量が違う、ということは、P9 の世代では暗所ではシャッタースピードは落とさずに無理矢理ゲインを上げて記録していた(だから変な暗所ノイズが多い)のに対し、P8 ではゲインを上げずにシャッタースピードを自動的に落として記録するようになったのではないか?と思います(そうでなければ同じ光学系でここまで違うことの説明がつかない)。それで、シャッタースピードが落ちる→必然的にブレに弱くなる、でピンの甘い画像になってしまったのではないかと。これが本当だとすると、(ピントが甘いと許せない人は)暗所では三脚が必須、ということになりますねー。
それにしても、同じ Cyber-shot なのにここ半年くらいの間でこうも画作りが違ってくるとは、かなり衝撃的ですね・・・。

DSC-P72/P32

DSC-P72DSC-P32 も展示されていました。以前のモデルよりもデザインがずいぶんスッキリして、コンパクトになった印象です。

P71 : P72

P72 と P71 を比べてみると、実際かなりコンパクトになっているようです。デザインの妙、というところもあるのでしょうが、グリップの出っ張りがなくなったことや二段沈胴式レンズになったことなどによってコンパクト化が進められたということでしょう。P1 と P5 くらいの差がある感じですね。


また、ソニスタ×SME の CM コンピレーション CD「CM STYLE」もけっこう大々的にプロモーションされていました。



ソニービルでは、初回限定となる段ボール風パッケージが展示されていました。
この箱、ソニー製品の外箱風にデザインされていて、かなり凝っています。液晶 WEGA の外箱をモチーフにしたデザインに、「17 inch」っぽい感じで「17 TRS.」(17 曲入っているため)など洒落がきいています(^^;
この CD、実際どれくらい売れるんでしょうね。現在の Cyber-shot の CM で話題となっている「JOLIE」を歌う「YOSHIKA」(ちなみにこの CD の中で唯一の邦人シンガー。ちなみにこの曲のオリジナルは Al Kooper)はちょうど先月末にレコードデビューしたばかりのようです。でも、まだ有名じゃないのであまり売ってない・・・これはとりあえずこのアルバムを買え、ということでしょうか(笑)。


[ INSTANT JAPANESE ] 2003/03/01(Sat)
キヤノンがデジタル一眼レフの新製品「EOS 10D」を発表。
ニュースリリース
http://cweb.canon.jp/newsrelease/2003-02/pr_eos10d.html
PC Watch の記事
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0228/canon1.htm
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0301/yamada.htm
マグネシウムボディで実売 \20 万前後ですか・・・むむむ・・・。
最近 F707 に対する不満がぽろぽろ出始めた私にとって、光学系がさほど変わらない可能性の低くない F7x7 シリーズに比べるとそろそろデジタル一眼レフ・・・という気がしなくもない。最近ヨドバシに行くと EOS 7 あたりを眺めて「そろそろ銀塩に移るのも悪くないかなあ・・・」などと考え始めている私としては、ラボの代わりに自分のレタッチ技術を活かせるデジタル一眼は悪くないわけで(ただ今までのデジタル一眼が高すぎただけ)。秋頃に F727(?)を買うくらいなら、少しだけがんばって EOS 10D を買った方が私のためになるかな・・・と思っています。今まで、デジタル EOS シリーズは本体の安っぽさが気に入りませんでしたが、マグなら質感はあるし・・・。
とにかく発売されたら実機をいろいろ触って、しばらく悩んでみたいと思います。
と、思ったら、ソニーもデジタルプロ向け一眼レフを開発(?)ですか。
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20030227AT1D2507K26022003.html
ソニーはデジタルカメラ向けの高解像度 CCD の草分けの一つでしたから、プロ用にもカメラ本体をだしてきておかしくはないですが、今まで「PRO」の名を冠しつつも DSC-D770 が(ラインナップ的には)最高機種だったので、本当にデジ一眼を出すなら注目ですね。これなら、秋の新製品を見送って来年まで信じて待ってみてもいいかな、と思います。


ATOK16 を買ってみました。
本当はまだ様子見のつもりだったのですが、たまたまビックにて発売直後の ATOK16 単品パッケージを見かけ、つい購入・・・。
実は、前バージョンまでは律儀に一太郎のパッケージを買っていたのですが(私は一太郎 6/ATOK 9 の頃からのジャストシステムユーザー)、ついに ATOK 単体パッケージに移行してしまいました。というのも、前バージョンの一太郎 12 は、ATOK のみで一太郎自体をインストールしてないんです(笑)。最後に使ったのは、なんと 3 年も前の大学の卒論執筆のときで、それ以来仕事では MS Word あるいは Lotus WordPro、プライベート文書はせいぜいテキストエディタで十分、となってきたんですよね。なので、実売価格を考えても、ATOK 単体パッケージでも十分かと。ATOK 単体パッケージと一太郎アップグレードパッケージが実売で \1,000 しか違わないので悩みましたが。
ちなみに先日「Hotnetwork サービス」の対象機種拡大によって私の所有機種のうち C1MSX と U3/P もサービス対象機種となったのですが、ソフトウェアダウンロードの価格を見るとパッケージ版と \1,000 しか違わないので、パッケージ版の方が何かと扱いやすいし、ということでパッケージ版にしてしまいました。やっぱり、パッケージコストとか流通コストを考えると、ダウンロード販売ならもっと安くないとね。パッケージ版の半額くらいとか。

使ってみた感じ・・・ATOK15 とさほど変わらないかな?確かにアイコン等の見た目が WinXP っぽい雰囲気になっていたり、最近変更になった Windows の「言語バー」の仕様に正式に対応した形になっていたり、という部分はあるのですが、そこまでメジャーな変更点はない模様。入力支援・校正支援系が強化された程度かな、めぼしいところは。
私はどちらかというと「自分の使っているアプリが古いバージョンだとなんか気にくわない」というタイプなので(笑)、とりあえず最新バージョンだから入れてみた、という感じなのですが、一般的にみなさんはこういうアプリのバージョンアップをどう考えているんでしょうね?ATOK だって最近のバージョンは多少バージョンアップしたからといって劇的に変換効率が向上しているわけでもないですし。MS Office だって Office97〜2000 くらいで十分だと思いますし。そういうものに高いお金を払って、新しい機能を十分、あるいは対価に相当する分くらい使いこなしている人はどの程度いるのでしょうか。逆に、ATOK だってわざわざ導入しているのは最近は物書きさんやこだわりのユーザーがほとんどで、ユーザーの大半が「タダだから」「最初から使っていて操作性に慣れているから」という理由で MS-IME を使っているのだと思います。そういうことを考えると、ソフトウェアの価値とか、バージョンアップの価値って何なんだろう、と思ってしまいますね。これが、企業相手の商売ならば敢えて標準以上の機能を持つものを導入したり、ソフトウェアをリリースアップしようというときにはその費用対効果まで調査して正式に提案する、ということになるのでしょうが、コンシューマ市場ではほとんどそういうことはないでしょうし。
そういえば、ソースネクストが先日「PC 向けソフトのコモディティ化」を掲げて一部パッケージソフトの価格を \1,980 等の格安に設定することを発表しましたが、
http://www.sourcenext.com/SP/press/030226commodity.html
http://ascii24.com/news/i/topi/article/2003/02/26/642106-000.html
そう遠くないうちに業界全体がこういう流れになっていくのでしょうね。ソフトウェア価格自体は昔に比べれば確かに安くなったとは思いますが、ことコンシューマに限って言えばまだまだ高価なので、この流れは歓迎したいことだと思います。

My Diary Version 1.21
[ 管理者:Brown Sugar 著作:じゃわ ]