VAIO Column
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(2005/05)


[ VGC-RA73P ] 2005/05/30(Mon)
おっと、目を離しているスキに(ぉ VAIO の新製品出てるし・・・^^;
ニュースリリース
http://www.vaio.sony.co.jp/Info/2005/products_0527_typeR.html
製品情報
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/VGC-RA73P/
PC Watch の記事
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0527/sony.htm
先日のニューモデル発表時から唯一お預け状態が続いていた VAIO type R の夏モデルが、ようやく発表されました。「VGC-RA73P」と「VGC-RA53」。ついにミドルレンジの RA6x のグレードがなくなってしまいましたが、type A にも言えるようにフラッグシップモデルは今や過剰スペックであり、突き詰めたハイエンドと切り詰めたローエンドの 2 モデル構成でないと存続し得ないセグメントになってしまったんでしょうね。実際、RA53 もデジタル放送録画対応を除けば、ベースはほぼ同じ(CPU クロックやディスク容量、GA が違う程度)なので、ほとんどの人には RA53 で十分でしょうし。

type R の発表がここまで延びたのは、ご存知の通り Intel のデュアルコア CPU「Pentium D」の正式発表待ちだったという事情があります。この Pentium D ですが、一見して分かるとおり「デュアルコア」というよりは「デュアルダイ」とでも言った方がいいようなプロセッサで、技術的にはあまり面白みのない CPU だったりします。従来の Pentium 4(Prescott)との違いは、事実上 Prescott のコアを 1 つのダイに 2 つ載せ、Prescott に実装されていた Hyper-Threading を無効にしたのがこの Pentium D である、と説明すればだいたいは合っているはずです。なので、Pentium 4(Prescott)・Pentium D ともに、1 プロセッサで同時に実行可能なスレッドは 2 つとなっています(ちなみに、Pentium XE は Prescott のコア 2 つを HT を有効にしたまま 1 つのダイに実装したもので、同時実行可能スレッド数は 4)。とはいえ、2 つのスレッド(論理的には 2 つのコアに見える)でキャッシュメモリを共有している Pentium 4 と、コアごとに独立したキャッシュメモリを実装している Pentium D では性能に差があり、Intel によると Pentium D は Pentium 4 より最大で 1.5 倍程度高速になるようです。また、別の検証記事によると、Pentium D の性能を発揮できる状況が限られており、現状のアプリケーションでは動作周波数で勝るシングルコアの Pentium 4 の方が高速になる場合も少なくないとあっては、ただでさえスペック過剰になっている今日の PC で Pentium D の有用性を認知させるのは難しいでしょう。

Pentium D の発表と同日に搭載 PC を発表したのは、直販を除く国内大手メーカーではソニー 1 社のみ。HDV を推進するソニーとしては、DCR-HC1 の発表に続けて HDV を少しでも快適に編集可能なマシンとして Pentium D 搭載機を出しておきたかったところでしょうが、一般的な「PC」としてデュアルコア CPU が必要とされていない現状は、このことからも分かるでしょう。逆に言えば、かつては VAIO のフラッグシップとして君臨していた type R も、今では「とりあえず最高スペック」と「HD 録画・編集」くらいしかセールスポイントがなくなってしまったとも言えます。HD に関しては地道に対応を進めているといったところでしょうが、ピクセラのカードを採用して HD のデジタル録画を可能にした FMV のようなインパクトが欲しいところ(さすがに 32 インチ液晶一体型 PC を買うほどのリスクは負えませんが・・・)。前々から言っていますが、フラッグシップマシンに新しいアプリケーションを見つけてあげないと、VAIO の先が広がっていかないのではないでしょうか。それとも、Longhorn の登場まで、このもどかしい状況は続いていくのでしょうか。とはいえ、その Longhorn さえも、今の PC にはさほど明るい材料とは言えないのも事実ですが・・・。


[ WALKMAN STICK ] 2005/05/25(Wed)
やっと買えました。(^^;

NW-E507

結局「ウォークマン スティック」NW-E507 にしました。色はシルバー。
http://www.ecat.sony.co.jp/audio/walkman/products/index.cfm?PD=20671&KM=NW-E507
発売日に買おうかなーと思っていたものの、ちょうど発売日が自分の結婚式(婚姻届の提出自体は昨年 9 月に済ませていたものの、仕事等で挙式だけ先送りにしていた)の直前になってしまい、買いに行くヒマがなかったという・・・。ソニスタの特典(ケース)にもさほど惹かれなかったし、実家に発送してもらうのもなあと思って量販店で買おうとしたのが間違いでした。その後、どこにも売ってなーいー(正確には店舗によってはカラー・容量によっては在庫があるところもあったのですが、ピンクしかなかったり微妙な感じだった)。
発表からだいぶ時間が経ってしまったし、発売直後に買えなかったしどうかなー、と思いつつもときどきはお店を覗きに行ったりしていたんですが、ようやく川崎ヨドバシに入荷しているのを発見しました。私が購入した時点で、チューナ内蔵の E500 シリーズはシルバーのみ 512MB・1GB が少量在庫あり、ブルーとピンクはいずれも在庫なしという状況でした。チューナなしの E400 シリーズはそれなりに在庫状況が回復してきているようですが、E500 シリーズはまだまだ品薄みたいですね。
カラーはソニスタのゴールドモデルにそこまで興味が沸かなかったのと、アズールブルーはお揃いになってしまう人が何人かいそうだったので(笑)無難だけどシルバーになりました。容量は 1GB、結局型番よりも容量を選んでしまった・・・。

インプレはもうあちこちのサイトや blog でされていますし、VAIOethics でもメディアージュで展示された際に一度書いているのであまり細かく書くつもりはありませんが、使いながら気付いた点などをぼちぼち書いていきたいと思います。
が・・・最近仕事してないからあまり外出もしないんだよなあ(´д`)。


[ HDR-HC1 & HVR-A1J ] 2005/05/24(Tue)
ソニーが HDV 対応の業務用カムコーダの新製品を発表。
HVR-A1J ニュースリリース
http://www.sony.jp/products/Professional/index/information/20050524.html
HVR-A1J 製品情報
http://www.sony.jp/products/Professional/c_c/hdv/HVR-A1J/
先日発表されていた HDV Handycam の新製品についても書けていなかったので、今回まとめて(笑。
HDR-HC1 ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200505/05-0517/
HDR-HC1 製品情報
http://www.sony.jp/products/Consumer/handycam/PRODUCTS/HDR-HC1/
これまで、HDV 規格に対応したソニー製カムコーダは DV Handycam の名機「VX2000」をベースに開発された HDV Handycam の初代「HDR-FX1」とその業務機版「HVR-Z1J」、および QUALIA カスタマイズが施された「Q002-HDR1」のみであり、民生用カムコーダとしては大振りなプラットフォームでしたが、HDR-HC1 と HVR-A1J の登場により、HD クオリティで録画できる機器がこれまでよりも大幅に小型化され、身近になりました。
この 2 製品を並列で語っているとおり、HDR-HC1 と HVR-A1J は多くの共通部分をもつ兄弟機のような存在になっています。筐体や基板を共通化しつつ、低コストで民生機的な仕様にまとめたのが HC1、外部マイクロフォンやレンズフードを標準装備し、DVCAM フォーマット対応やキャノン端子などプロ仕様に仕上げたのが A1J という棲み分けになっています。価格的にも HC1 は実売 \180,000 前後、A1J は \278,250。
記録素子はいずれも 1/3 型 297 万画素の CMOS センサ。最近のソニーは高級機から順に CMOS を採用するようになっていますが、「DCR-PC1000」のように 3CMOS でないのはおそらくコストと光学系の問題でしょう。PC1000 が 3CMOS を搭載し得たのは 79 万画素×3 の解像度で済んだためで、1080i のフル HD 解像度(1,920x1,080)を実現するためには、HDR-FX1 と同様 100 万画素クラスのセンサ×3 が必要になるため、光学系も大型化せざるを得ません(これは CCD でも同じことで、ソニーや松下の 3CCD 系カムコーダはいずれも 70 万画素×3 クラスの CCD を搭載していた)。HDV ということでこのクラスでは解像度を優先した結果でしょうが、精細さはともかく色再現性という面で PC1000 の 3CMOS とどちらが美しい表現を得られるか、興味深いところです。
何度も書いていますが、個人的には今年はビデオカメラを買おうと思っていて、今年はやっぱり PC1000 かなー、と思っていたので、HC1 の登場(さすがに A1J を買っても持て余してしまう)には少し揺れるところですが、将来性を買って単純に HD 対応の HC1 を選ぶべきか、コンパクトさと SD の美しさを重視して PC1000 を選ぶべきか、ちょっと悩ましいところです。現状 HDV を買っても快適に編集できるマシンがなく、またディスクメディアに残す手段がない、というのも、状況を難しくしています。HD を推進するソニーですが、今年中に縦型コンパクトタイプで HDV 対応機種を発売する、というのは、PC1000 が出たばかりの現状ではちょっと考えにくいですしね。
とりあえず、小寺さんのレビュー待ちといったところでしょうか・・・。


[ PLAYSTATION 3 ] 2005/05/17(Tue)
アメリカで開催される世界最大のゲームショー「E3」において、ソニーの次世代ゲームコンソール「PLAYSTATION 3」が正式発表された模様。
ニュースリリース
http://www.scei.co.jp/corporate/release/pdf/050517.pdf
AV Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20050517/scei.htm
GAME Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20050517/sce.htm
ITmedia の記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0505/17/news019.html
http://www.itmedia.co.jp/games/articles/0505/17/news041.html
3.2GHz で動作する Cell プロセッサ、550MHz の GPU、512MB(メイン 256MB XDR、VRAM 256MB GDDR3)、BD-ROM ドライブ、2.5inch HDD スロット、USB 2.0×6、メモリースティック PRO/SD/CF スロット、GbE 対応 Ethernet、Wi-Fi(.11b/g)、Bluetooth 2.0 および Bluetooth 対応コントローラ、HDMI(1080p フル HD 出力対応)×2 など。発売は 2006/春ということなので、発売時点では PC と比べてもハイスペックということもないでしょうが(といっても最近の PC のスペックアップペースからすると状況は今と大して変わっていないかもしれませんが)、現行のハイエンド PC と比較しても遜色ないスペック。予想通りゲーム機にしておくにはもったいないほどの仕様になりましたが、これがもし PlayStation シリーズの伝統に則り \39,800 の初値で登場するとしたら、単純に BD-Video の再生環境と考えてもかなり魅力的な選択肢になるに違いありません。もし仮に BD-ROM 対応の Blu-ray プレイヤーの発売が今年冬だとすると、来年春のタイミングでは BD-ROM 対応プレイヤーとしても有力な製品となり得るでしょう。まさに、DVD プレイヤー代わりとして非ゲームユーザーにも広く普及した PlayStation 2 と同じシナリオが想定できるというわけです。
しかし、状況が PS2 のときと異なるのは、BD-ROM および BD-Video フォーマットがハード・ソフトともにまだ世に出ていない点と、(読み取り専用)DVD のように規格が統一されたタイミングで出てきたものではない、ということです。次世代 DVD 規格は現在ソニー・松下・東芝を中心に策定の対話が行われている最中とのことですが、仮にその統一規格が物理的に BD と互換性がないとすると、セル用の次世代 DVD フォーマットも BD 非互換になるのは必然。そうなると当然 PS3 の BD ドライブはほぼ PS3 ゲームディスク専用(および CD/SACD/DVD、PS/PS2 ゲーム対応)となってしまうわけで、ゲームユーザー以外の層へのアピールがしづらい状況になります。逆に、次世代 DVD コンテンツを供給するコンテンツベンダーや映画会社の立場で考えても、次世代 DVD のインストールベースとして最大のハードウェアになるであろう PS3 での次世代 DVD のサポートの可否は、現在の DVD よりも高付加価値・高利率な次世代 DVD の成否をも左右するといっても過言ではありません。やはり、次世代 DVD の統一規格は BD ベースと考えるのがどうしても自然なのではないでしょうか。
ただ、次世代 DVD の成否を考える上では、コンテンツベンダーが現行の DVD をどれだけ陳腐化させられるか、ということも抜きには考えられません。フル HD に対応する次世代 DVD の方が現行の DVD よりも圧倒的に高画質なのは間違いありませんが、果たして VHS の 3 倍モードや DVR の EP モードで満足できてしまうことも多い消費者に、HD のメリットを訴えて理解してもらうことができるかどうか。長期的に見れば次世代 DVD に緩やかに移行していくことは必然ですが、現行の DVD と共存する期間をどれだけ短くできるかは、様々なコンテンツを通じて HD の良さをアピールすることと、現在のトレンドである「薄型」を背景にどれだけ HD 対応テレビを市場に浸透させることができるか、にかかっていると言えます。

話題が少し逸れましたが、PS3 の画質。一般のニュースなどでもかなり話題になっていたので見てみましたが、現行の PS2 や PC ゲームではプリレンダで実現されているハイポリゴンのムービーとほぼ同じクオリティの 3D 映像がリアルタイムレンダリングで表示され、あまつさえそれを自由に動かすことができるというもの。今のゲームでも、PC では最新のタイトルと最新の GPU を使えばほぼ同じことはできますが、それが PC よりもはるかに低コストなコンソールゲーム機で得られるというのには、ただただ驚嘆するばかりです。しかし、ここまでハイクオリティになってくると、どうしても心配になるのがゲームの「中身」の問題。初代 PlayStation で 3D ポリゴンを使ったゲームが当たり前となり、PlayStation 2 でより精細な 3D ゲームが主流となったそれぞれのタイミングでも叫ばれていましたが、どれだけ細かい 3D 表現ができるか、どれだけリアルな動きを再現できるか、によりリソースが割かれるようになり、ゲーム性がおろそかになってしまうのではないか?単純だが面白いゲームが登場しづらくなるのではないか?資金力のあるソフトハウスしか生き残れず、「大作」といわれるタイトルしか発売しづらい状況になるのではないか?といった問題です。巨額の開発費を投入した人気タイトルの続編やリメイクばかり発売されたり、人気タイトルはあっても体力のないゲームメーカーがより大きなゲームメーカーに吸収されるといった事態が発生しないか、私も不安ではあります。

それにしても、2006 年以降のソニーの基幹テクノロジになると言われた「Cell」ですが、テレビやレコーダに入ると言われてもやっぱりこういった「ゲーム機の形」として出てきてくれたことで、ようやく製品として現実味のあるものになってきましたね。今回はゲームショーでの発表ということで、Cell の目玉のひとつでもある「Cell コンピューティング」や Cell 搭載家電の開発については言及されませんでしたが、PLAYSTATION 3 の発売当初はそのあたりはサポートされない模様ですし、ストリンガー・中鉢体制下のソニーでは久夛良木氏が半導体事業担当から外れたことも、ゲーム以外での Cell の利用に関してはやや慎重な姿勢になりつつあることの顕れであるようにも思います。
私もちょっと楽しみになってきました。とはいっても、PS3 でやりたいゲームもこれといってないんですけどね。PSP も最近電源すら入れていないし・・・(^^;とはいえ、「ハードウェアとして」とりあえず所有してみたい面白そうなハードではあると思います。


[ RDZ-D5 ] 2005/05/12(Thr)
夏のボーナス支給まで(早い企業では)あと 1 ヶ月というところになりましたが、今年もボーナス商戦の目玉商品のひとつとなるであろうデジタルレコーダ「スゴ録」の新製品が発表されました。
ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200505/05-0512/
製品情報
http://www.sony.jp/products/Consumer/dvdrecorder/
AV Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20050512/sony2.htm
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20050512/sony3.htm
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20050512/sony4.htm
最も注目すべきは最上位モデルとなる「RDZ-D5」。地上/BS/110°CS デジタルチューナを搭載し、デジタル放送をデジタルのまま HDD に直接記録することが可能となっています。また、PSX や PSP、WEGA などに採用され好評のソニー統一 GUI「XMB」を搭載し、直感的かつ高速な操作を実現しています。この RDZ-D5 は PSX や WEGA「HVX」シリーズと異なり、PlayStation 2 のエンジン(EE+GS)を搭載していませんが、EE+GS なしでも快適な反応速度を得られているとのこと。従来の「スゴ録」シリーズの反応速度から考えるとちょっと厳しいかな、という気もしますが、PSP も EE+GS なしで XMB を搭載できていますし(PSP のプロセッサは初代 PlayStation 以上、EE+GS 未満の処理能力といわれていあす)、RDZ-D5 は高ビットレートなデジタル放送のデジタル記録に対応するために従来よりもパワフルなシリコンを搭載しているのかもしれません。
新しく搭載された XMB に合わせ、リモコンもやや PSX 寄りのセンターレバー方式に変更されています。個人的には PSX の操作性に慣れてしまうとレバーでないリモコンはイライラしてしょうがなかったので、スゴ録でもこの快適さが得られるのは非常に魅力的ですね。この操作感が定着すれば、他社のデジタルレコーダに対して強力な差別化のポイントのひとつになるかも。デジタルレコーダも EPG や W チューナ、自動録画、高画質化機能などスペック面では徐々にどのメーカーも代わり映えがしなくなってきましたが、こういう「スペック表に現れない部分」こそが今後の評価のポイントになっていくんだと思います。
また、デジタル放送のデジタル録画対応が徐々に進んでいる各社のデジタルレコーダですが、どのメーカーもデジタル放送対応はまだまだハイエンドモデルのみに留まっており、コンセプトや操作性がハイエンド寄り(マニア向け)であることが少なくありません。が、RDZ-D5 はあくまで「スゴ録」シリーズの最上位機種であり、「おまかせ・まる録」を中心としたスゴ録シリーズの「わかりやすさ」を継承しています。また、下位モデルに先駆けて XMB を搭載し、「わかりやすさ」にさらに磨きをかけている点も見逃せないのではないでしょうか。スペック的な進化の方向性という意味では順当な進化でこそありますが、デジタルレコーダの「今後の方向性」を示しているという点では、かなり期待を持たせてくれるモデルであると思います。

普及モデルの「RDR-HX92W」「RDR-HX82W」「RDR-HX72」はデジタル放送には非対応ながらも、DVD+R DL に対応し(もちろん RDZ-D5 も DL 対応)、上位 2 機種では地上波ダブルチューナを搭載して 2 番組同時録画も可能になった進化版。HX92W と HX82W の主な違いは HDD 容量(250GB と 160GB)と GRT の有無程度で、HX72 は HX92 をシングルチューナにして GRT を省いたような仕様(HDD は 250GB、本体は上位モデルより若干薄型)。こちらは XMB を搭載せず比較的順当な進化といったところですが、冬商戦向けにはこれらのクラスにも XMB が搭載されるようになるのでしょうね。
また、旧モデルでもハイエンドの RDR-HX100(「スゴ録」シリーズで唯一の 400GB HDD 搭載モデル)とエントリークラスの RDR-HX50 は当面併売されるようです。HX100 はシングルチューナで +R DL 非対応でこそありますが、現行モデルで HDMI 出力を備えているのは RDZ-D5 とこの RDR-HX100 のみ。アナログチューナで高画質を求める向きには価格次第ではまだまだ魅力的な選択肢になるでしょう。また、HX50 は基本を押さえたベーシックな DVR として今までも「スゴ録」シリーズでは一番人気でしたが、このまま価格が下がってもし \39,800 くらいになったらまた人気が高まりそうです。

ほかにも VHS 対応の「スゴ録」シリーズも発表されていますが、これはまあいいかな(^^;

個人的には PSX を持っている上に自作 PC にチューナユニットをつけてしまったので特に DVR の買い換えは考えていませんが、デジタル放送対応と XMB というキーワードが揃ってきたのでかなり注目をしています。冬モデルで機種選択の幅が広がればちょっと食指が動くかも。・・・ってウチのアンテナ、地デジ非対応なんだった_| ̄|○


[ VGN-T72B ] 2005/05/11(Wed)
と、いうわけで、VAIO type T のニューモデルが発表されました。
ニュースリリース
http://www.vaio.sony.co.jp/Info/2005/products_0511_typeT.html
http://www.vaio.sony.co.jp/Info/2005/products_0511_biz.html
製品情報
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/VGN-T72B/
http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Product/T/
PC Watch の記事
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0511/sony.htm
3 世代目となる type T は再びのマイナーチェンジモデル。とりあえず Sonoma プラットフォーム対応は見送られた上、一切のハードウェアスペックアップがないモデルチェンジとなりました。主な変更点といえば、DVD マルチドライブが DVD+R DL に対応したことと、旧作ではソニスタモデルのみのオプションだった FeliCa ポートが全モデルに標準搭載されたこと、日本語入力システムとして ATOK 2005 がバンドルされた(エンドユーザーによるセットアップが必要)ことくらい。FeliCa ポートの搭載は今シーズンの VAIO のトレンドなので自然な流れではありますが、ATOK バンドルはちょっと意外でしたね。他のモデルと違って type T のようなサブノートはパワーユーザー率が高いので、パワーユーザーに支持されている ATOK のバンドルを歓迎する方は少なくないのではないでしょうか(私もその一人です)。ATOK はここのところ毎年バージョンアップが行われているので、VAIO Update あたりと絡めて安価かつお手軽にアップグレードさせてもらえるともっとありがたいのですが(とさりげなく要望を書いてみる)。

このほか、プリインストールソフトウェアがそれぞれ最新版になっていることを除けば VGN-Tx1 シリーズから全くと言っていいほど違いのない新 type T ですが、ソニスタモデルではミッドナイトブルー、バーガンディブラウン、従来のカーボンブラックに加えて新色「フロスティシルバー」が追加されています。
この「フロスティシルバー」、既に香港市場向け等に発売されていたものを日本向けにアレンジしたにすぎないのですが、type T では初めての明色系カラーなので、柔らかめのデザインが好きな人にも受け容れられるのではないでしょうか。カラーリングはシルバーですがシルバー・ブラウンモデル同様シボ加工されているそうで、どのような雰囲気になっているか私も興味があります(まあ、買うならやっぱりカーボンでしょうが・・・)。
ちなみに、[Carbon Edition] は旧モデルでは FeliCa ポート非搭載を選択した場合にはパームレストまでカーボン素材だったのですが、今回のモデルではサイト上にその旨の記述がないのが気になるところ。今回のモデルでは特に [Carbon Edition] は謳わず普通に「カーボンブラック」と表現されているので、そのあたりはコスト削減対象として通常の樹脂素材になってしまっている可能性があります。

なお、北米では噂通り Cingular の EDGE(Enhanced Data Rates for Global Evolution)ネットワーク(3G データ通信向け GSM 網)対応の通信機能を搭載した新しい VAIO T-Series が正式発表されていますが、
http://news.sel.sony.com/pressrelease/5912
こちらは GSM 対応ということでやはり日本向けには登場しませんでした。日本では 3G でもキャリアごとに通信方式が異なる上、PHS 通信機能を内蔵した H" IN が成功しなかった経緯もあるのでなかなか難しいのでしょうが。

とにかく最近はスペックが上がらなくなってしまったモバイルノートのカテゴリですが、もはやデザインと色くらいしか選択のポイントはなくなってしまったんでしょうかね。10 インチクラスの筐体に Sonoma を搭載することが難しい以上、なかなか新しい要素も詰め込みにくくなっているのが実情でしょうが、「待ち」を決め込んでいた方にはちょっと辛い状況かもしれません。もっとも、type T は初代から完成度が高く、(最近の VAIO にしては)魅力的なマシンではあったので、いつ買ってもさほど後悔はしないのでしょうが。
でもタイミング的には秋モデルで Sonoma 搭載してフルモデルチェンジ・・・という可能性もありますから、まだまだ買い時が難しいことには変わりませんが^^;私もとりあえず X505 でしばらく引っ張ってみるかなー。


[ GW が明けて ] 2005/05/10(Tue)
すっかり放置してしまいました。ゴールデンウィークだからってわけでもないんですが、特にニュースも買ったもの(ぉ もなくて^^;

日経新聞で「次世代 DVD をソニー方式で統一」という報道があったようですが、当日付で否定するリリースが出ています。
ニュースリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2005_05/pr_j1001.htm
AV Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20050510/bdhddvd.htm
ソニー方式の規格、ということで 0.1mm 厚のカバー層を採用し、Blu-ray をベースに HD DVD のソフトウェア規格を統合して統一規格を策定する、というのが日経の報道だったようですが、既存 Blu-ray ユーザーの救済(これも統一規格でどこまでホントに救えるかは疑問ですが)を考えても自然な流れだろう、というのは以前の Column でも述べたとおりです。正式決定前の報道なので否定のコメントが出るのも無理はないことでしょうが、PS3 の発表を控えたこのタイミングでの規格統一には時間がないことも事実。まあ、最も自然な方向に流れるのではないかと思っていますが・・・。


4/24 の Column にて、5/10(火)あたりに VAIO type T のニューモデル発表か?という記事を書きましたが、今日は特に新機種発表はありませんでした。時差もありますが米国でも欧州でも現時点では何も発表されておらず・・・少なくとも欧米では一両日中にも何らかの発表があるのではないかと思いますが、日本でもソニスタでは一部の市販モデルを除き type T はほとんどが「販売予定数終了」となっているので、近日中の発表はまず間違いないと思います。私もそろそろ新しい仕事マシンを購入するタイミングなので、楽しみにしているんですけどね。


[ KDL-L26HVX (3) ] 2005/05/01(Sun)
本日も引き続き、液晶 WEGA のインプレッションを。


・画質

これを見る前に自作機の方にキャプチャボードを追加していたので、液晶の画質について自分は PC のディスプレイが基準になっていたため、実はあまり期待していませんでした。特にインタレースで低解像度な地上アナログ放送の画質なんかは無理矢理プログレッシブスキャンしていたりアップスキャンコンバートしていたりするため、もともと低解像度向けにチューンされたブラウン管テレビに比べるとアラが目立って観賞に堪えないんじゃないか、とすら思っていました(まあ、PC のディスプレイが 20 インチ UXGA でしかも至近距離で観るため、全画面表示にすると必要以上にアラが目立つというのもあるんですが)。
が、実際のところはせいぜい 26 インチですし、2〜3m は距離を置いて観るためか、さほどアラは気になりませんね(至近距離で観るとさすがにチラチラしたノイズが気になりますが)。PC と違ってコームノイズもほとんど見られませんし、フィルムや SD カメラの映像はともかく、SD 変換された HD ソースのオンエア映像やテロップ、アニメなどの輪郭のはっきりした画像に関しては、画素式表示デバイスである液晶との相性がいいのか、かなりくっきりと見えます。VAIO type V などのテレビ画質にこだわった PC の画質も確かに素晴らしいのですが、やっぱりここは専用機に軍配が上がったと言えそうです。これはおそらく単に「専用機だから」ではなく、映像信号処理技術「DRC-MFv2」を含む「WEGA ENGINE HD」によるところが大きいのでしょう。廉価モデルの「ハッピー<ベガ>」シリーズではこの恩恵に与れないとなると、やっぱりここは少し高くても HVX シリーズが欲しくなるところです。

画質調整に関しては、デフォルトの「ダイナミック」設定は量販店等での展示向けに明るさやコントラストをかなりキツめにしてあるので、自宅で使うにはちょっと強すぎます。比較的おとなしめな「ナチュラル」に設定した上で、若干ピクチャ(コントラスト)を下げ、シャープネスを少し上げたら落ち着いた映像になってきました。
画質周りの設定項目は比較的多いのですが、地上アナログ放送に関してはいじってもあまり大きな効果が得られなかったので、せいぜいそのくらいで他をいじるのはやめました。まあ、薄くて CRT のようなインタレース線が見えないだけでも満足なんですが(笑。

地上アナログ放送はアスペクト比が 4:3 なので、ワイドテレビとは相性があまり良くありません。これが今まで 4:3 の WEGA から FPD に積極的に切り替える気にならない理由の一つだったのですが、とりあえず地上アナログ放送は「ワイドズーム」(上下を切って全画面表示する「ズーム」モードと、横に引き伸ばして全画面表示する「フル」モードの中間で、上下を少しずつ切って少し横に引き伸ばしてなるべく自然に全画面表示するモード)で常用しています。さほど映像が横長に見えることもなく、比較的自然な見え方ではあるのですが、やっぱり画面の上下が少しずつ切れるので番組によっては影響ありますね。CRT テレビのいわゆる「セーフティフレーム」に少しかぶってしまう感じです。
いずれにしても、ユーザー側で表示モードが選べて上下を適当に切ったり横に伸ばしたりできてしまう事実を見ると、「制作者の意図」を忠実に再現すべくホームシアターづくりに勤しんでいる身としては、どうしても「制作者の意図」ってなんだろう・・・?と考えてしまいますね。

DVD も観てみました。やっぱりワイド画面は DVD などの映画系コンテンツと相性が良いですね(オンエアでも映画番組などのレターボックス表示される番組については、WEGA 側が自動的に上下の黒帯を認識して「フル」や「ワイドズーム」モードを「ズーム」モードに切り替えてくれます)。解像度的には L26HVX のパネルが 1,366x768 なので DVD を観るにはオーバースペックですが、オンエアを観るよりも明らかに高画質。よく「液晶は黒浮きが・・・」と言われますが、フロントプロジェクタに比べれば全然沈んでます(ぉ
ただ、AV アンプと組み合わせてマルチチャンネルをするにはいかんせん 26 インチではサイズが小さすぎました(´Д`;)ヾ。さすがに 8.1ch で観るには・・・。映像の迫力が足りなさすぎ。まあ、WEGA 内蔵のスピーカで仮想 5.1ch サラウンドを出すこともできるので、そこまで気合いを入れずにさらっと観たいときにはプレイヤーと WEGA だけで気楽に楽しめるのはイイカモ。


・音質

ソニーが誇るフルデジタルアンプを利用した「S-Master サウンドエンジン」内蔵で高音質・・・って、なんだこれは(ぉ
確かにサラウンドモードもいくつかバリエーションはあるし、仮想 5.1ch という芸当も持っているんですが、肝心の音質が・・・低音ボンボン鳴りすぎ。高音キンキンしすぎ。もしかしてこれは 80 年代のラジカセか何かですか(´Д`;)ヾ。
デフォルトの設定がこれまた高音・低音を強調して「いい音」に聞こえる「ダイナミック」モードだったので、これを高音・低音を控えめに中音域を持ち上げる「クリアボイス」モードにして、普段使いとしてなんとか許容範囲のまとまった音になりました。普段好んでいるスピーカがどれもあまり癖の強くないものばかりなので(B&W の方はそれでも少し高音がキツめですが)このテレビのスピーカの音は対極にありすぎてどうしても拒絶反応が出てしまう・・・これは「S-Master」の音ではなくて内蔵スピーカとチューニングが悪いせいだ、と思いたいです。

なんだかんだで結局 AV アンプの方から音を出している私・・・(ぉ ま、ニュース番組とかバラエティとかを観る分には「クリアボイス」モードで十分なんですが。


こんなところかな。
操作性とかリモコンとかについては明日以降に続く、ということで・・・。

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