VAIO Laboratory | オールド VAIO の大容量 HDD 設定一覧 |
オールド VAIO の大容量 HDD 設定一覧 |
「505EX でオーバー 8GB の HDD を使用する」でオールド VAIO でオーバー 8GB の HDD を認識させる方法は分かったのですが、この設定についての問い合わせがけっこう多いので、HDD 容量別の BIOS 設定の一覧表を(未確認ながら)作ってみました。オールド VAIO を大容量 HDD に換装しようとしている方は参考にしてみてください。 なお、ここでいう「オールド VAIO」とは BIOS から 8GB 超の HDD を自動認識できないモデル(PCG-505、505X、505EX、505X/64、505EX/64、PCG-705、705/S、707、713、713/32、715、719、719/64、721、723、723/BP、726、729)を指します。これ以外の VAIO ノートシリーズについては BIOS の自動認識で(少なくとも 32GB の HDD までは)認識できるため、設定を変更する必要はありません。逆に設定変更を行うとうまく認識できないこともあり得ますのでご注意下さい。また、8GB 未満の HDD についてはいわゆる「オールド VAIO」でも問題なく自動認識できます。 ※以下の情報に基づいた HDD 換装は、くれぐれも自己責任で行ってください。ここはあくまで情報提供と動作報告の場であり、動作を保証するものではありません。改造に伴う万一の故障や動作不良については、Brown Sugar および動作報告者は責任を負いかねますのでご了承ください。 |
以下に示すのは BIOS 上で設定する Cylinders、Headers、Sectors/Tracks の値のみです。実際の作業手順については「505EX でオーバー 8GB の HDD を使用する」「IBM DARA-212000」を参考に、Cylinders の値を読み替えるようにしてください。また、505 に 9.5mm 厚の HDD を入れる作業については「IBM DJSA-220」を参考にしてください。 下表のうち、PCG-505xx シリーズには 8.45mm 厚および 9.5mm 厚、PCG-7xx シリーズには 8.45mm 厚〜12.5mm 厚のドライブが装着できます。なお、メーカーにより 12.7mm 厚のものもありますが、便宜上 12.5mm 厚に表記を統一してあります。
上記の数値は IBM Travelstar シリーズの仕様書より抜き出したものです。あくまで「この設定で動くであろう」という値であり、本設定で動作することを必ずしも保証するものではありません(特に他社製品の場合)。 Travelstar 48GH/30GN/15GN 以降のシリーズから、データシート上に「Number of cylinders」の項目がなくなってしまいました。それに伴い、以降のシリーズに関しては Cylinders の値を「Product Summary」の PDF ファイル内にある「Total cust. usable data sectors」の値に 9.92×10-4 をかけて算出しています。万一この設定値で動かなかった場合、少しずつ(100〜500 くらいずつ?)Cylinders の値を少なく設定していけば、動作するようになる可能性が高いです。 動作確認の欄に「○」がないドライブは、現時点でオールド VAIO での動作報告がなされていないものです。もし該当するドライブ、および上の表に記載がないオーバー 8GB ドライブで動作確認された方がいらっしゃいましたら、メールにてご報告ください。また、ここに動作報告があるものについても、追試に成功された方はぜひ CYBALION の「HDD動作確認一覧表」にご報告ください。サンプルは多い方が良いので。 参考までに、2.5 インチ HDD 開発各社の URL を掲載しておきます。 IBM Travelstar hard drives http://www.storage.ibm.com/hardsoft/diskdrdl/prod/travelstar.htm Toshiba Storage Device Division http://www.toshiba.com/taecdpd/ FUJITSU http://hdd.fujitsu.com/drive/mobile.html HITACHI http://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/storage/dk25/index-j.html |
その他の設定方法 |
上に挙げた設定方法は、「MS-DOS 上から HDD の全領域を認識させて HDD を 1 パーティションに区切り、OS・アプリ・データをすべて同じドライブに収めたい」場合に有効ですが、パーティションを複数に分けたり Windows NT 系 OS をインストールする場合はこの限りではありません。場合によっては他の手法の方がスマートにパーティションを区切ることができます。 以下に考えられるいくつかの方法をご紹介します。 |
A. 8GB 未満のパーティションを作成して Windows をインストール
TYPE : USER B. 他のマシンで領域確保 Windows がインストールされている他の PC に換装する HDD を接続し、FDISK(必要があればフォーマットも)してからオールド VAIO に接続し、Windows をインストールします。こうすれば問題なく最初から全領域が認識された状態で Windows がインストールできます。 C. Windows 2000 をインストール Windows 2000(NT でもいいんですが)のインストーラは Windows 9x と違い DOS の FDISK を使用しません。Windows 2000 をインストールする場合は BIOS の設定を特に気にする必要はないでしょう(但し Cylinders の値を「4200」等に設定してやる必要はあります)。 |
オールド VAIO は今となっては非力なマシンとなってしまいましたが、HDD を交換してメモリを増設すれば、オフィスアプリやブラウザ、メーラーといったアプリくらいならまだまだ問題なく使えますよ。この記事が 1 台でも多くのオールド VAIO の延命に役立てれば幸いです。 |
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