VAIO Laboratory | Windows 98(クリーンインストール編) |
Windows 98(クリーンインストール編) |
前節で起動ディスクは完成しました。今度は実際のインストール作業をどんどん進めます。 ※各画像をクリックすると大きい画像が表示されます。 |
Windows 98 のインストール | |
VAIO に FDD と CD-ROM ドライブを接続し、起動します。このとき、再起動([Ctrl]+[Alt]+[Delete] も同様)での起動だと私の環境では CD-ROM ドライブを認識できませんでした。全ての環境に当てはまるかどうか分かりませんが、起動ディスクから CD-ROM ドライブを認識させる場合は一度電源を切ってから起動し直した方が確実だと思います。 ちゃんと CD-ROM ドライブが認識できると、写真のような状態になり、CD-ROM ドライブ(今回の場合では G: ドライブ)にアクセスできるようになります。 |
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FDISK で HDD のパーティションを区切ります。いろいろな区切り方があると思いますが、私の HDD は約 6GB あるのでとりあえず「CYBALION」に倣って C: ドライブ・・・1.5GB(Windows 98 とマイクロソフトのアプリケーションなど) D: ドライブ・・・1.5GB(その他アプリケーションソフトのインストールスペース) E: ドライブ・・・3.0GB(Windows 98 の Cab ファイル、およびデータ置き場) という感じにしてみました。まあ、パーティションの切り方については各自の好みおよび HDD 容量と相談といったところでしょうか。私はデータ用ドライブを大きめにとって MP3 などのファイルをドカドカと入れています(^^; FDISK の使い方ですが、DOS プロンプト(「A:\>」と出ている状態)で「FDISK」と入力すると FDISK が起動します。そこで、 1. 「3. 領域または論理 MS-DOS ドライブを削除」 →全ての領域を削除 2. 「1. MS-DOS 領域または論理 MS-DOS ドライブを作成」 →基本領域を作成(この領域が C: ドライブとなります) 3. 「1. MS-DOS 領域または論理 MS-DOS ドライブを作成」 →拡張領域を作成(残りのハードディスク領域全てを確保) →論理領域を作成(これが D:、E: ドライブになります) 4. 「2. アクティブな領域を設定」 →C: ドライブを指定 パーティションを切り終わったら、システムの指示に従って再起動します。 |
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起動ディスクを入れたまま再起動した後、各ドライブをフォーマットします。 FORMAT C: FORMAT D: FORMAT E: それから、システム・ハイバネーション機能の設定を行います。 普通にクリーンインストールを行っただけでは [Fn]+[F12] キーによるハイバネーション機能が利用できません。ハードディスク自体を一度フォーマットしたため、ハードディスク内にハイバネーション用の領域が確保されていないからです。フォーマット直後(が望ましいのですが OS のインストール後、デフラグをかけてからでもけっこうです)、起動ディスクで起動します。プロンプトで C: ドライブに移動(「C:」と入力して [Enter])し、 A:\PHDISK.EXE /CREATE /FILE /RAM64 と入力します。「/RAM64」のパラメータは搭載メモリ容量が 96MB の場合は「/RAM96」、128MB の場合は「/RAM128」などと適宜読み替えてください。ちなみにメインメモリを増設する場合は、PHDISK を増設後のメモリ容量に合わせて再度実行してやらないと、サスペンドが使えなくなってしまうので注意してください。 再起動後、コマンドプロンプトから C:\>DIR /A SAVE2DSK.BIN と入力して「SAVE2DSK.BIN」ファイルが表示されたら成功です。OS のインストール後、 [Fn]+[F12] キーを押してハイバネーションされるかどうか試してみてください。 |
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フォーマット後、E: ドライブに Windows 98 の Cab ファイルをコピーします。なぜそうするかというと、E: ドライブに CD-ROM の内容をコピーしておくことで再セットアップが容易になり、またハードウェアを追加してドライバをインストールする際に Windows 98 の CD-ROM を要求されることがあるのですが、このときに HDD 内のデータを指定することで CD-ROM を挿入する手間が省けます。 1. DOS プロンプトから「MKDIR E:\WIN98」と入力 2. 「COPY G:\WIN98\*.* E:\WIN98\*.*」と入力 コピーが終わったら、試しに「DIR E:\WIN98」と入力して、100 個余りのファイルが表示されていたらコピー完了です。 |
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いよいよ実際のインストール作業に入ります。 CD-ROM の内容を HDD にコピーしてしまったので、インストールは HDD から行います。DOS プロンプトから、 E:\WIN98\SETUP.EXE /im /is /ih 普通に SETUP.EXE を実行すると、「メモリが足りません」という旨のメッセージが出て先に進めません。これは、CD-ROM ドライバだけでなく PC カード用のドライバも読み込んでいるためです。今回は一旦フォーマットしてあるので、スキャンディスクなどを行わないことによってメモリを節約します。SETUP.EXE の主なオプションスイッチは以下の通りです。 /im メモリのチェックのスキップ /id ディスク領域のチェックのスキップ /is スキャンディスクのスキップ /iq クロスリンクファイルのチェックをスキップ /ie 緊急起動ディスクの作成をスキップ /ih レジストリの一貫性調査をスキップ /iv セットアップ中のビルボードの非表示 HDD のフォーマットおよび CD-ROM の内容のコピーが終わった後、CD-ROM ドライブを取り外して再起動すればオプションスイッチの指定は不要です。逆に、CD-ROM ドライブを装着したままセットアップする場合はメモリチェック、スキャンディスクのスキップは必須でしょう。 |
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SETUP.EXE が起動してしまえば、あとは画面の指示に従って操作するだけです。HDD からセットアップを行うため、CD-ROM から直接セットアップするよりも短時間でセットアップが完了するはずです。 インストール時にアップグレード版 Windows 98 を使用した場合は、Windows 95 のインストールディスクを要求されるので CD-ROM ドライブに挿入し、SETUP.EXE を指定します。フルパッケージ版 Windows 98 の場合は問題なくインストール作業が進行できます。VAIO に付属の「Companion」版 Windows 95 しかお持ちでない場合インストール作業が続行できませんのでご注意下さい。 |
とりあえず Windows 98 自体のインストールはできました。今度は、ドライバやアプリをインストールして環境を整備しましょう。 →ドライバ、アプリのインストールと環境整備 |
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