VAIO Column |
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前回の最後に「メディアージュではもうひとつ、気になっていた新製品に触れることができたのですが、それはまた明日にでも」と書いていたのですが、結局仕事で徹夜してしまったため書けませんでした(>_<)一日遅れで書こうかとも思ったのですが、たまたま私が最近気になっているジャンルの記事に巡り会えたので、今日はそれについて軽く触れてみたいと思います。というか、短めにまとめて早く寝たい(ぉ と、その前に、Cyber-shot F828 に不具合修正の更新版ファームウェアが出ています。 http://support.d-imaging.sony.co.jp/www/information/info/top_dsc-f828.html http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0329/sony.htm 時間を見つけて私も当てようと思ってます。 本題に戻りまして、例によって PC Watch の本田雅一氏のコラムです。 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0329/mobile233.htm 今後の CLIE の展開について、本田氏らしい観点でのインタビュー記事がまとめられています。骨子としては、今後の CLIE は
この中で、手帳機能については先日発売された PEG-TH55 でひとつ形にできたと思います。AV 機能については、今までも PDA の中では頭一つ抜きん出た多機能さを誇っていましたが、それらはそれぞれが独立したアプリケーションにすぎず、実現している機能レベルも使い勝手も全く異なるものでした。それを、CLIE Organizer のような形で一つにまとめ、あらゆるメディアを「CLIE」という括りの中でシームレスに扱えるようにしよう、というのが目標だと思われます。最後の通信機能については、無線 LAN の内蔵や PHS への対応はもちろんあって当然ですが、スマートフォンまで行ってしまうと国内では必要性を感じる人がどれだけいるか・・・微妙ですね。私も、スマートフォンはあまり欲しくないかなあ。日本でスマートフォンが流行らない(というか出てこない)理由はつい最近の元麻布春男氏のコラムにもありましたが、需要以前に難しい市場の構造があるので、現在の形で携帯電話が進化している限りは難しいのではないでしょうか。 また、これらの指針に基づいた今年の新製品の傾向については、
・・・なぜこの記事が私の目に止まったかというと、実は今、キーボードつきの PDA というか H/PC が欲しいのですよ。最近本当に忙しくて、会社だけでなく自宅でも仕事をしていることが多いため、掲示板のレスをつけたりこの Column の構想を練ったりする時間が通勤などの移動時間中しかなく、個人的なメールの多くも電車の中で書いていたりします。なので、もういっそのことサイトの更新自体も極力どこででもできる体制は作っておきたいな、と考え、それなりに打てるキーボードと画面を備えた H/PC が欲しいんですよ。ノート PC では、いくら U101 や X505 のような小型/薄型筐体といっても仕事マシンと一緒にカバンに詰め込んで持ち歩くのは辛いですし、CLIE ではせいぜい掲示板のレスや短めのメールまでが限界で、サイト更新に CLIE を使って文字入力しようとは思えませんから。 そんなわけで、ふと思い出して一年半ぶりくらいに sigmarion II を引っ張り出してきてみました。かなり使い込んだせいかガタがきていて、ヒンジが壊れて常に全開にしかならなかったりもしました(ヒンジ内のプラスチックパーツが割れていてヒンジが止まらなかった)が、適当にアロンアルファでごまかしつつ直して使っています(笑)私は U101 のキーボードでも特に苦もなくタッチタイプできてしまうので sigII のキーも苦にならないのですが、やはり画面の狭さ・暗さ・反応速度の遅さはいかんともしがたい。そこで sigmarion III なんかも考えてみたのですが、こちらは発売以来ほとんど値下がりしていない(\50,000 程度)のでちょっと厳しいかな・・・。 でも本当に H/PC を新調するとしたら、普段の屋外での通信はほとんど H/PC+AirH" で可能なので、逆に CLIE は完璧に PIM やデータビューワに徹することができます。sigmarion III+PEG-TH55 という組み合わせが理想に近いのですが、そうすると合わせて \100,000 コースになってしまいます(>_<)なんかよさげな H/PC ってないものでしょうかね。個人的には、少し大きくなっても使いやすいキーボードを備えた UX50 の後継が出てくれればはまりそうなんですけどね。 |
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また間をあけてしまいました・・・ごめんなさい(>_<) でもがんばったおかげで休日出勤は回避できた(まあ、自宅でやるだけなんですが_| ̄|○)ので、ひさびさに気分転換にとお台場に行ってきました。メディアージュではこの週末、「Sony Spring Festival in Mediage」のイベントが開催されていたんですね。 http://www.jp.sonystyle.com/Mediage/Calendar/64/ 今回のイベントは、目玉としてあの QRIO がやってくる、ということもあり、かなりの盛況でした。都内は少しずつ染井吉野の蕾も綻び始め、まだまだ春本番とは言わないまでもようやく少しずつ暖かな風が吹き始めた今日この頃、訪れる春を歓迎するかのようにメディアージュは活気づいていました。 登場したキャラクターは QRIO のみならず、今夏映画続編の公開が決定しているスパイダーマンの等身大フィギュアやソニープラザでおなじみのピングー、オズワルド、バーバパパなどがメディアージュ内を歩き回り、ちょっとしたテーマパーク状態。ソニー製品に限らずまさに「お祭り」という雰囲気で、今までにないくらいのお客さんが訪れていました。木曜日からのイベントでしたが、スタッフ奥寺さん曰く「平日にこんなに入ったことがない」というくらいの入りだったとか。個人的にはメディアージュは広々としていて和める場所だと思っていたので、これだけ混んでいるとちょっと困るかも(笑 そして今回の主役はやはりこの人(ロボ?)、QRIO でした。4F のエントランスのところでパターゴルフをやるデモンストレーションが目玉の一つでしたが、全部で 3 体ほどの QRIO がデモしていました。今までは ROBODEX なんかでもほぼ一般客とは隔離された形での展示がほとんどだったので、これだけ身近に QRIO を感じられるイベントというのはおそらく初めてだったのではないでしょうか?それだけに、QRIO の周りは常に人がいっぱいで、見るのにも一苦労という感じでした。3F では一時間ごとにダンスのステージを、5F では例の走るデモもやっていたようですが、盛況のため私は見れず・・・それでもかなり近くでじっくり見ることができたので、それだけでも満足だったり。 AIBO の方も先日販売ルートがソニスタのみになったりとセールス的には苦戦しているようですが、今回は顔認識(内蔵のカメラで人の顔を認識して、追尾する)のデモもやっていて興味深かったです。人の顔を認識(個人の識別はオーナー登録している 1 名しかできないそうです)して耳やシッポをパタパタさせるようすは本当の動物のようで、つい飼ってみたくなりますね。ちなみに、メディアージュにいる 2 匹の AIBO は「ERS-7」にちなんで「ななちゃん」と「七兵衛」だそうです。(笑 今回のイベントでは新製品はあまりありませんでしたが、一度見たいと思っていた Cyber-shot T1 のブラックをようやく見ることができました(先週末に発売済み)。本体だけ黒くした DSC-F77 のブラックモデルと違い、ちゃんとクレイドルまで黒くなっているところに好感が持てます。Cyber-shot のチームはこういう細かいユーザーの声をきちんと反映してくれるところがいいですね(ただ、肝心のカメラのチューニングが・・・)。 わざと目立つようにシルバーになっている電源ボタン、シャッターボタン以外は細かいネジやボタンに至るまで全てブラックで統一されていて、かつての DSC-F3 や DSC-F55K のブラックモデルに通じるこだわりを久々に感じました。ただ、レンズバリアの Cyber-shot ロゴが従来の彫り込みからダイヤカットロゴに変更されたのは、コストダウンでしょうか(アルミのレンズバリアに彫り込みでこのサイズのロゴを入れるのはかなり大変らしい)。まあ、ブラックにダイヤカットロゴはそれはそれで映えるので良いんですが・・・。個人的には、この塗装の感じだと手の脂がついたら気になりそうだなあ、と思いましたが、でもやっぱり通常モデルよりもかっこいいですね。記録のアルゴリズムが改善されていたら、買い換えを真剣に検討するところですが・・・ちなみに、今回の写真は全て手持ちの T1 で撮ったものです。ショールームの照明下でもけっこう被写体ブレが生じてしまうのは何とかなりませんかね・・・。 T1 と並びデモをやっていたのが DVD Handycam。今回これといった新製品がない中でデジカメとカムコーダを中心にイベントをやって、QRIO やいろいろなキャラクターをもってきたのはイベント的には大成功だったのではないでしょうか?メディアージュ内では多くのお客さんが DVD Handycam を持って撮影したり、Cyber-shot で QRIO と記念撮影をしたりしていました。今までになく子連れのお客さんが多かったのも印象的でしたね。 私も DVD Handycam を借りて少し撮影してみました。DV Handycam と違うのは、やはり DVD メディアということでディスクの認識と初期化に時間がかかることでしょうか。撮影時間も SP モードで 30 分というのは、最大 80 分(SP モード)撮れる DV カメラに比べると見劣りしますし、基本的に MPEG-2 なので撮影後の編集にも限界があります。しかし、撮ったものがそのままタイトル付きの DVD メディアになって DVD プレイヤーで観られること、DVD-RW メディアを使えばそのまま編集できること、というのはかなり大きいですね。今までなら、観るにも取り込むにも i.LINK でカメラを機器や PC に接続しなければなりませんし、凝った編集をするには知識が必要ですし、気軽に配るということもできませんでした。が、これが DVD のメディアになることで簡単に再生ができたり、普及が進んでいる DVD レコーダで簡単にダビングして配れる(メディアも安いですし)というのは、もしかしたらこれはうまくするとデジカメが普及したようにムービーを普及させる足がかりになるのかもしれない、と思いました。一般には必要以上な高画質や後工程での扱いやすさは、コンパクトデジカメやカメラつきケータイが普及したときのようにそれほど重視されないものなのかもしれないですね。 この Column では紹介していなかったソニーの新マウス「SMU-CL2」と「SMU-CM2」が展示されていたので少し触ってきました。 http://www.ecat.sony.co.jp/computer/mouse/acc/index.cfm?PD=16521&KM=SMU-CL2 http://www.ecat.sony.co.jp/computer/mouse/acc/index.cfm?PD=16520&KM=SMU-CM2 ちょっと変わったマウスで、金属の質感とかは良いんですが、手を載せたときに指の腹が浮いた状態になってしまうので、ちょっと使いづらいですね・・・ホイールは大きめですが、もう少し径が大きい方が使いやすいと思います。もっと流線型を活かしたフォルムの方が、個人的には・・・。ソニーのマウスっていくつも出ていますが、PCGA-UMS3 以外にはなかなか「これだ!」というものに出会えませんね。ソニー製マウスは一通り買い揃えている私も、今回ばかりは買う気にならないかも(^^;安くないんですから、半端にこだわったデザインのマウスばかりでなく、ロジクールや MS に負けないくらい気合いの入ったマウスを出してほしいものです。 今回のイベントはあまり興味のある新製品がなく、本当は行かなくてもいいかなとすら思っていたのですが、気分転換がてらと思って行ってみて良かったです。なんというか、活気があって、ちょっと元気をもらえたような気がしました(笑)。DVD Handycam がカムコーダという製品の一般化という点で案外面白い展開を見せそうだな、という手応えを掴めたのも収穫でしたね。今までのソニスタのイベントとは大きく雰囲気の異なるイベントでしたが、これはこれで楽しかったです。次は、VAIO 夏モデルのイベントに期待、ですか・・・その前に、夏モデル自体にも大きく期待しているんですけど。>ソニーさん それと、メディアージュではもうひとつ、気になっていた新製品に触れることができたのですが、それはまた明日にでも。 |
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ソニーが e-Book リーダを発表。 ニュースリリース http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200403/04-0324/ 製品情報 http://www.sony.jp/products/Consumer/LIBRIE/ その名も「LIBRIe」だそうです。同じハンドヘルドデバイス、ということで CLIE の語感を意識したところもあるのでしょうか。 e-Book といえば、昨年ソニーが中心となって出版・印刷関連企業 14 社とともに e-Book ビジネスのための「株式会社パブリッシングリンク」を設立し、今春のサービス開始を予定していたことは、当時の Column でお伝えしたとおりです。そのパブリッシングリンクがついに e-Book 配信サイト「Timebook Town」を来週 4/1 にサービスインさせることになりました。当初提供されるタイトル数がどの程度になるのかまだ分からないところではありますが、既に始まっている競合サービスへのキャッチアップを考えるとそうのんびりもしていられないことは間違いありません。何と言っても、今年は間違いなく「e-Book 元年」になる年ですから。 先行するサービスとしては、松下電器が中心となって推す「ΣBook」とシャープが運営する「Space Town ブックス」が主なところでしょう。ΣBook は LIBRIe と同じく専用端末を、Space Town ブックスは専用端末を必要とせず、同社の Zaurus をはじめ携帯電話(DoCoMo、vodafone)や液晶テレビ、FAX 等でも使えるなど、プラットフォームに依存しない汎用性(まあ、最大のアプリケーションは携帯電話ということになるでしょうが)で普及を図っています。携帯電話というインストールベースの多さでシェアを広げるか、あえて専用端末が存在することによる分かりやすさが受け容れられるかは分かりませんが、少なくともそれぞれのデータ形式に互換性がない以上は、どの陣営もかなり激しいコンテンツ競争によって他との差別化を図ろうとするのではないでしょうか。特にソニーと松下はこれまで様々なメディアフォーマットで競争を繰り広げてきただけに、コンテンツ充実の重要性というのはどこのメーカーよりも分かっている二社だろうと思います。 お互いに専用端末という形を取るソニーと松下の e-Book リーダですが、対照的なほどに異なる点がたくさんあります。 まずは、「紙」の面積。LIBRIe は PDA のような一枚板で、液晶も一面にしかないのに対し、ΣBook は本のように折りたたむことができ、液晶は二面。閉じたときのフットプリント的には大差ない(ΣBook の方が若干大きそう)ですが、液晶面の数の違いからか厚みと質量は大きく異なり、薄さ 25.4mm(閉時)重量 520g のΣBook に対して LIBRIe は薄さ 13mm、190g となっています。後発の強みということもあるでしょうが、520g というのは書籍としてはいかんせん重いので、LIBRIe では表示面積を犠牲にしてでも実用的な軽さを求めたということかもしれません。中身が電子データである以上は、広げて読むという読書スタイルに囚われる必要もありませんからね。逆にΣBook は従来の読書のフォーマットを踏襲することで、e-Book という新しい世界に対する抵抗感を和らげようという狙いもあるのでしょう。 表示方式も双方では全く異なっているのが興味深いです。ΣBook は「記憶型液晶」という従来の液晶パネル技術の延長線上にあるもの。対して LIBRIe の電子ペーパーはそれとは全く方式の異なるものです。技術的には記憶型液晶の方が長く枯れているものですが、現時点では電子ペーパーの方がコントラスト/視野角ともに高く、本当の紙のように薄くすることも技術的には不可能ではないなど、見るべきところは多いです。このあたりの話は、以下の URL で詳しく解説されています。 コレステリック液晶(記憶型液晶) http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/keyword/15035.html マイクロカプセル電気泳動方式電子ペーパー(E INK) http://www.jagat.or.jp/story_memo_view.asp?StoryID=3895 冒頭に「今年は e-Book 元年になる」と書きましたが、大手メーカーの取り組みを考えるとまさに今年を基準に e-Book の歴史が始まると言っても過言ではないと思います。私自身も e-Book には期待しているんですよね。電子化されることで場所や時間の制約、紙の劣化の問題、あるいは絶版の問題が解消されることはもちろんなのですが、当然内容の検索性も向上しますし、企業の営業ツールとしてのアプリケーションとなる可能性も十分に秘めています。本格普及して e-Book が社会一般のインフラとして認識されるためには、早く各社独自で作っている文書フォーマットを統一・あるいは相互乗り入れ可能にする必要がありますし、良書との出会いを求めて書店や古書店を目的もなくぶらつく楽しみも、なくなるものではないとは思いますが。 最後に、e-Book って私は昔 EBXA の電子ブック機材を持っていたくらいで今の e-Book リーダの使い勝手はどうなんだろうか?と思って調べてみたら、ちょっといい記事を見つけたのでご紹介しておきます。eblog より http://www.c-plusc.com/erimt/archives/000612.html この中の、 > いま呼んでいるのは推理小説なのですが、読んでいて「あとどれくらいで読み終わりそうだ」っていう感覚がないんです。先が見えない道を歩いているような、そんな感じ。 というくだりにちょっと納得してしまいました(笑)確かに、読んでいる作品の分量が分からないと気持ち悪くなりそうです。 ■記事リンク ITmedia の記事 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0403/24/news036.html http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0403/24/news051.html PC Watch の記事 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0324/sony.htm ASCII24 の記事 http://ascii24.com/news/i/hard/article/2004/03/24/648866-000.html |
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今日は、前回ちょっと触れかけたショッピング・パレットのお話です。 ショッピング・パレットの概要は、Sony Style 経由で提携サイトでのオンラインショッピングを利用すると、購入金額の 1〜10% に相当する額あるいは一定額(掛け率および金額は提携サイトごとに異なります)分のソニスタお買い物クーポンが還元される、という仕組みです。オールジャンル 46 店の提携サイトからあらゆる商品が購入可能で、主なところでは楽天、PlayStation.com、HMV、hhstyle.com など魅力的なオンラインストアが揃っています。近々 Amazon.co.jp なども提携を開始するようで、さらに有用性は高まりそうですね。 個人的には、本当はリアル店舗で実物を見ながら買い物をする方が好きなのですよ。実際の使い心地や形、色、大きさなどが Web では伝わりにくいということももちろんありますが、モノを見たときのインスピレーションであったり、モノがそこにあることで本来の目的以外の買い物に意識が飛んで衝動買いしてしまったり、という要素もショッピングの楽しみだと思います。「買う物」を目的にするというよりも、ある意味「物を買うこと」自体を目的にするショッピングの楽しみ方は、特に女性ならば思い当たる節はあるのではないでしょうか。 そんなわけで、私は思ったほど(ソニスタ以外での)オンラインショッピングは利用しておらず、大抵の場合は自分から出かけていって物を買い、多くの場合は自分の手で持って帰ってきたり、ときには自宅に着くのが待ちきれなくて途中で包みを開けてしまったりもします(笑)。特に書籍や音楽 CD のような商品については、店頭で試聴したりタイトルや表紙/ジャケットに惹かれて衝動買いしたり、という行為はなかなかオンラインでは起きないもの。オンラインショップなら豊富な在庫があり、仮に在庫がなくてもそのまま予約リストに追加し、取り寄せのプロセスに入ることもできますが、オンラインショッピングではそういう楽しみはなかなか感じられないものだと思います。 でも逆に、購入する商品について予めよく知っていたり、何を買うか最初から明確に分かっている場合には、オンラインストアを利用するメリットって十分にあると思います。実物を見たことがあって、リアル店舗に勝るメリットがあるのであれば、届けてくれるし Web でいいじゃん、というシチュエーションって少なくないですからね。まあ、その「リアル店舗に勝るメリット」というのが難しくて、これが欲しいけど近くのお店では扱っていないとか、リアル店舗よりも Web の方が圧倒的に安いとか、Web でなければ買えないオリジナル商品だとか、あるいはショッピングサイト全体でユーザーに提供する体験そのものだったりとか。安易な値下げやポイント制だけに頼らずにユーザーを定着させていく(オンラインストアの顧客は大半がリピートユーザーである、という統計もあるようですから「定着」とか「優良顧客化」ということは、オンラインストアの担当者にとって大きな関心事なのです)ためにオンラインストアの担当者が頭を悩ませているのも、この「リアル店舗に勝る」ための差別化であろうと思います。 余談になりますが、このショッピング・パレット参加店であるオンライン書店「boople.com」は全商品で 5% のクーポン還元を行っています。書籍というものは再販制度のおかげで値引きが皆無に等しく、Amazon.co.jp でも値引きがなかったり、家電量販店でも書籍はポイント購入の対象にはなるもののポイント還元は行われなかったり(店舗によっては最近は少し緩やかになっているかもしれませんが)するので、ソニスタのお買い物クーポンとはいえ 5% の割引対象になっているのはちょっと嬉しいですね。 この「ショッピング・パレット」、一見単に提携サイトでの買い物でソニスタのお買い物クーポンが貯まるというだけのもので、ソニスタの立場からすると他ジャンルのオンラインストアとアライアンス(提携)を組んでシナジー(相乗)効果を狙うとか、他のオンラインストアを利用する際に毎回ソニスタを経由することでソニスタをオンラインショッピングのポータル的な位置に引き上げ集客率を高める(その結果、売り上げが上がる)とか、そういうものに見えます。ですが、これって考えようによっては、新しいオンラインストアのあり方、あるいは新しいライフスタイルを提案してくれるものになり得ると思うのですよ。 例えば、今までってお台場のショールームにはソニー製品と hhstyle.com のインテリアが展示されていて、hhstyle.com の商品とソニー製品を組み合わせたスタイリッシュなライフスタイルの提案、ということはできていたと思います。が、それってある意味ソニー製品を中心とした見方に過ぎなくて、ソニー製品をスタイリッシュに演出するための小道具として hhstyle.com の家具がある、という雰囲気だったと思います。私は、それはほとんどのユーザーにとってはちょっと違うというか、どちらかというとソニー製品の方が生活の中のスパイスみたいなものだと思うんですよ。ソニー製品がなくても困らないと言えば困らないけど、イスやテーブル、あるいは服がなかったら困るでしょう(笑)そういう違いというか。個人的に、メディアージュでソニー製品とインテリアを扱う、というのよりは、BEAMS の店舗で B&O 製品を扱う、ということの方がより実際の「生活のありよう」というか、「商品と生活の関わりかた」に近いと思うんです。確か以前の「プロジェクト X」で観たんだったと思いますが(笑)ソニー成長の礎となったトランジスタラジオも、米国の高級ブティックのショーウィンドウに小物として並べられたのが、ブレイクのきっかけの一つになったのではなかったでしょうか。とにかく、そういうわけで、より生活に近いインテリアや衣類の中に効果的にソニー製品があった方が、その製品を使っている自分のイメージがよりリアルに感じられると思うのですよ。 それは、おそらく「スタイル」ではなくもはや「ライフ」である、と言い換えてもいいかもしれません。 とはいえ、今始まったばかりのサイト同士の表側の連携をすぐに超え、より有機的なショッピングサイトを作っていくのは、ようやく「バーチャル・モール」が定着し始めた現在では、あまりにも壮大で、簡単にできることではありません。それに、ソニスタもそこまでやろうとは思っていないでしょう(笑)。でも、少なくともソニー製品だけを扱ってライフスタイルを提案する、というところから一つ脱却を図り、より総体的なライフスタイルについて提案していこう、という取り組みが形になってきたことは明らかだと思います。 この先、ショップインショップという形であったり、メディアージュの一角でソニー製品を含めたセレクトショップのような形であったり、何らかの形でよりリアルな「ライフスタイル提案型 EC サイト」が実現できればきっと面白いだろうな、と、ぼんやり考えてみました。 とりあえず、私はこの「ショッピング・パレット」の店舗で一つ欲しいものを見つけたので、近々購入ボタンを押そうと思っています。 |
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本日 2004/3/21 をもちまして、VAIOethics はサイト開設 5 周年を迎えました。 5 年という歳月は、改めて考えてみると我ながらすごいことだと思います。なんといっても、今までの私の人生の 1/5 弱にあたるわけで、大学に通っていた期間よりも長いですし、社会人になる一年以上も前から続けているわけですから。この Column を開設して定常的な更新を始めてからはまだ 4 年あまりという時間ですが、ともかく、自分の中でこれだけ定常的に続けてきた活動はほかに思いつきません。もはや日課に近くなっているので、特に苦痛に感じることもないのですが、それにしてもよく続けたなと思います。そういえば、私の祖父はもうかれこれ 50 年近く一日も欠かさず日記をつけ続けているんですよ。それに比べるとまだまだ一割に過ぎませんし、いつまで続けられるかも分かりませんが、できる限り長く続けていければ、と思っています。 最近はホントに忙しくて、今年に入ってからはかなり更新の頻度も下がっていますが、これといった新製品が出ていないことに皮肉ながらも救われています(^^;VAIO の新製品発表ならなるべく忙しくない日にしてくださいね、ソニーさん(ぉ 5 周年に寄せて、今日は私とこのサイトとの関わりについて、今まであまり書いたことがなかったことも含めて、少し書いてみたいと思います。私と PC、私と VAIO との出会い、という話は 1,000,000 アクセスのときに書きましたが、今回はその続き、VAIOethics というサイトができてからこれまでのこと、そしてこれからのことを。 VAIOethics が「バイオネットワークサービス」の前身「ネット de お祭り VAIO 31Days」のイベントへの当選をきっかけに設立された経緯は既に書いたとおりです。当時は本当に何気なくオープンしただけのサイトでしたが、もともとイベント好きだった性格も手伝って、何か盛り上げたいと積極的にイベントに参加したり、オフ会に参加したりしていました。ちょうどいい具合に自分の好きなクロックアップや HDD 換装といったネタを見つけ、そういったコンテンツを中心にテクニカル寄りのサイトにしたい、と徐々に思うようになっていったのですが、思いのほか「VAIOethics」という名の響きが自分でも気に入って(笑)せっかくだから長く続けられれば・・・と思うようになりました。ちなみに未だに読みが分からないと言われることが少なくないですが、カタカナ読みにすると「バイオエシックス」で「VAIOethics」は間にスペースを挟まない一語です。 当初は VAIO 505 にかなり偏ったサイトだったので、他機種のことはあまり気にせず 505 に特化した内容を扱っていましたね。ノート全般については CYBALION という大きなサイトがあったので、VAIOethics は CYBALION では扱いきれない機種固有の話題を拾っていければと思っていました。この頃は何かとアクセス数を伸ばすことと(Web に限らない)デザイン全般に興味があったので、宣伝材料としてのカスタマイズ素材の作成にも力を入れていました。最近は、キリ番以外はほとんどアクセス数も気にしなくなりましたね・・・。 サイト開設から 10 ヶ月という頃に、Column を始めました。初のリニューアルの際にコンテンツを増やすことを目的に始めたものです。当時、新製品発表や自分の製品購入に関する話題をここや他サイトの掲示板に書き込んでいたのですが、なんか長くて荒らしみたいだったので(ぉ それなら自分で自由に書ける場所を作ろう、というのが主な目的でした。この Column を書き始めたおかげで、徐々にいろんなものごとを多角的に観察して判断する、という観点が身に付いてきたことは、良かったかなと思っています。もともと文章を書くことが好きだったので、思いつくままにキーボードを叩けることが次第に快感になり、いつしかそれが日課になって今日に至る・・・というところでしょうか(^^;またこの Column でいろんな製品の情報を扱うようになって、505 に特化していたサイトの正確も、徐々に VAIO 全般に、ソニー全般に変遷していったように思います。今はどちらかというとソニー製品を中心とした AV/IT 全般サイトというか、一部の人からは私の物欲系サイトとか言われていますが(汗)言ってみれば Brown Sugar 全般サイトって感じ?(まて ともかく、このサイトに書くことと掲示板やメールで反応をいただけることで、私の知識や興味の対象が広がっていっている気がします。その広がり方と、私の財布の広がり方との乖離が年々大きくなっているのは問題ですが・・・(ぉ 考えてみると、このサイトで扱う内容や全体的な方向性、私の興味の対象、あるいは文体といったものは年々変化していますが、書きたいことを書きたいように、とにかくスピード感を持って書く、というやり方は、Column を書くようになってから今日まで変わっていないかな。何か面白いことを探そう、新しい表現方法を身につけよう、ということは常に考えながら書いているので、やり方以外の部分がよく変わるのは、仕方ないのかもしれません。(^^;細かい文体なんてそのとき読んでいる本とかサイトとか友人の影響でしょっちゅう変わりますし。 振り返れば、VAIOethics がオープンした当初から存在し、今でも精力的に活動されているサイトというのも、今ではもう CYBALION と YAN's VAIO SITE くらいになってしまいました。他にも URL だけは存在している、あるいは細々と更新されているサイトもいくつかありますが、当時と変わらない姿勢を保っているサイトさんはもうそのくらいのもので、VAIO が生まれた当初からの VAIO のコミュニティの一員としては非常に寂しく思っています。数だけで言えば、自作 PC 系のサイトを除けばおそらく VAIO の関連サイトはメーカー系 PC のサイトの中では一番多いんじゃないかというくらいにあるとは思いますが、それでもユーザー数の増加と反比例するように積極的に活動しているサイトが年々減ってきていることは、やっぱり VAIO という PC も昔に比べてかなり普通になってしまったからなんでしょうね。 しかし、その一方でメーカー側が最近になって新しい提案をいくつか始めました。VCL が提供する「VAIO Hot Street」と、Sony Style の「ショッピングパレット」です。 VAIO Hot Street(VHS)は、言ってみれば我々ユーザーが今までやってきた草の根レベルの活動を「公式サイト上で」やろうという試み。もちろんメーカー保証があるわけではありませんが、サードパーティ製品との接続性についてユーザーからの情報提供を募り、データベースとして公開しようというもの。まだまだ発展途上なので我々ユーザーが情報を提供したり、改善のための意見をすることによって(自分を含む)より多くのユーザーに有益な場所にしていかなくてはなりませんが、少なくともそのための場所は与えられました。ユーザーサイトをやっている身としては、ある意味ライバルでもあるのですが(笑)ユーザー全体からみれば必要な情報が一箇所に集まっていればそれにこしたことはありませんし、改造系の情報など VHS ではフォローしきれない問題もたくさんありますから、その辺はやり方次第で共存していけるものだと思っています。 ショッピングパレットについては・・・たぶん、書き出すと大きく脱線するので後日改めてということにします(笑)。 とにかく、メーカー側がこうしてコミュニティを作る場を提供してくれていることもあって、最近の私はサイトを通じて VAIO というコミュニティの発展に少しでも貢献できればいいな、と思っています。このサイト自体はかなり私の趣味性の高いサイトになってしまいましたが(笑)、幸いにして訪れてくださる方々は、険悪な雰囲気になることも特になく、理想的な空間を作ってくださっていると思います(それはこのサイトに限らず、VAIO 関連のサイト全般に言えることなのですが)。そういった他のサイトさんや VHS が提供してくれる場をうまくつなぎ合わせて、全体として一人でも多くのユーザーが VAIO を通じて幸せになれればいい、と思います。その中の一つの小さな輪として VAIOethics があることができれば、こんなに嬉しいことはないんですけどね。 のべ 2,000,000 アクセスという数字は VAIO ユーザー全体から見ればまだまだニッチな数字でしかありませんが、幸いなことにメーカーの方にもそれなりに見ていただけ、私や他のユーザーの方々の声がちゃんと伝わっているな、と何となく感じられることも最近は少なくありません。5 周年の今年は、もう少しメーカーとユーザーの壁を取り払いつつ、コミュニティの発展に少しでも役立てることがしたい、というのが私の目標です。それが、VAIOethics というサイトを 5 年も続けさせてくれ、かつサイトを超えたかけがえのない出会いをくれた VAIO というコミュニティに対するせめてもの恩返しかな。 本当は、5 周年に合わせてリニューアルもしたいと思っていたんですが、とてもそんな時間はありませんでした(涙)。今後も当分はこんな感じの日々が続くので更新頻度もなかなか上げられないと思いますが、改めまして VAIOethics を今後とも、よろしくお願いいたします。 |
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ドイツの Hannover にて「CeBIT 2004」が開幕しました。 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0403/18/news085.html 昨年はほぼ Centrino 一色という感じだった CeBIT ですが、今年は LGA775 Prescott の登場を控えているとはいえ PC 関連は比較的おとなしめ。キーノートスピーチもどちらかというと家電メーカーといえるソニーの安藤国威社長兼 COO であったり、と昨年とは若干趣が異なっているように思います。 このイベントに合わせてたくさんの新製品が発表されるだろうと思い、Sony Europe のプレスセンターを見てみたところ、いろいろと出てきていますねー。 http://www.sony-europe.com/PageView.do?site=odw_en_EU&session=en_EU_Press Hi-MD や世界初の自立二足走行ロボット「QRIO」など、日本では既報のニュースもいくつかありますが、それ以外にも新製品がいくつか登場しています。ハイライトだけお伝えすると、こんな感じ。 ネットワークウォークマン NW-E75, E55 http://www.sony-europe.com/PageView.do?site=odw_en_EU&page=PressReleaseDetail&session=en_EU_Press&pressrelease=1079021486241 NW-E シリーズということでメモリースティック非対応、内蔵メモリのみのネットワークウォークマンの新製品。内蔵メモリ専用タイプは久々の新製品なのではないでしょうか?従来よりも大幅に小型化し、現行の NW-MS77DR などと同様にネックストラップで首から提げることが可能になっています。とはいえ、NW-MS70D の時点であれだけ小さくできていたわけですから、メモステスロットなしの E シリーズならこれだけ小さくできるのも当然かもしれません。それでも 40g、連続再生時間 70 時間(NW-MS77DR では 54g、連続再生 44 時間)は立派かも。 NW-MS シリーズをハイエンドとみなすならこちら E シリーズはエントリーモデルなので、カラフルかつカジュアルなデザインとカラバリでシリコンオーディオユーザーの市場拡大を狙っているのでしょうか。ただやはりネックは 256MB しかないメモリ容量(E55 では 128MB)。安価ながら 4GB のディスク容量を誇る iPod mini が登場している現在では若干厳しいモノがあるかもしれません。売れるかどうかは価格次第かなあ。 ハイビジョン記録対応「HDV」カムコーダのプロトタイプを発表 http://www.sony-europe.com/PageView.do?site=odw_en_EU&page=PressReleaseDetail&session=en_EU_Press&pressrelease=1079021485605 昨秋仕様が確定した DV テープへの HD 記録フォーマット「HDV」規格に対応したカムコーダのプロトタイプが発表されたようです。HDV への試金石とも言えたビクターの「GR-HD1」とは最終的な仕様は異なります(というより GR-HD1 の 720p 対応をベースに 1080i の仕様を追加したもの)が、ビクターを含む複数メーカーで策定した規格なので、今後新しいテープフォーマット(物理フォーマット)が出たりしない限りは、徐々に HDV カムコーダに主流が移っていくのではないかと思います。まあ、その前に DVD カムコーダや青紫レーザー系ディスクカムコーダが台頭してきて、HDV は Digital8 のような過渡期のフォーマットに終わっていく可能性はなきにしもあらず、ですが。 このリリースの中には「VAIO PC への HD ノンリニア編集機能の搭載を準備中」というような内容も見受けられます。この夏までに片面二層記録対応の DVD+R DL 対応ドライブがソニーから発売されることもありますし、おそらく今年後半の VAIO のセールスポイントの一つは「HDV でハイビジョン記録、編集してハイビジョンのまま DVD に」という形になっていくのではないでしょうか・・・DVgate を中心としたノンリニア編集の流れが、そろそろ一新される可能性も考えられます。とはいえ、Premiere Pro は現行のバージョンは何かと問題アリらしい、という話もあります。そろそろ意地張ってないで、SonicStae Mastering Studio のように業務機のノウハウを活かしたコンシューマ向けノンリニア編集ソフトを自社開発して VAIO に搭載するくらいのことはしてくれてもいいと思うのですが、いかがでしょうか? 高速転送版「メモリースティック」 http://www.sony-europe.com/PageView.do?site=odw_en_EU&page=PressReleaseDetail&session=en_EU_Press&pressrelease=1079021485003 以前に米国でも発表のあった、通常サイズの高速版メモリースティックが欧州でも発表されています。容量は 32MB から 256MB までということですが、256MB は例によって「Select」、すなわちスイッチで 128MB ごとに切り換えて使うという ワイヤレスホームシアターシステム DAV-SR4W, SB500W http://www.sony-europe.com/PageView.do?site=odw_en_EU&page=PressReleaseDetail&session=en_EU_Press&pressrelease=1078916270067 今秋発売予定になりますが、ホームシアターシステム「DAV」シリーズにワイヤレススピーカ搭載機種が 2 モデル追加されます。今までソニーのワイヤレスシステムといえば \500,000 もするハイエンド「DAV-DS1000」しか存在しませんでしたが、今年は一気に普及価格帯にまで降りてくる可能性が高そうです。デザインも、微妙だった現行の「DAV-SC8」よりはシンプルでカッコイイと思うので、なかなか良いかも。 そういえば、ホームシアター CoCoon は、何処へいったのやら・・・。 というわけで、今回は今のところ VAIO の新製品はまだ出ていないようです。Intel の LGA775 の正式発表まで隠されている可能性もありますが、もう少し先なのかな。しかし、どちらにしろ VAIOethics に関係がありそうな Dothan 搭載モデルは 5 月になりそうなので、それまではもう少し待ちなのかもしれません。 |
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Sony Style のトップページが大幅にリニューアルしてます。個人的には暖かみがあって好きだったソニスタイエローがいよいよ本格的になくなってしまったのが残念ですが、それはともかくかなりカッコイイ。 http://www.jp.sonystyle.com/ ちょっと遅めのオープン 4 周年記念でしょうか。全面的に Flash を採用し、イメージカラーを変える機能があったりと無駄に凝っていて、あらあら IMJ(ソニスタの Web をプロデュース・制作している会社です)さんがんばっちゃったのね、という感じです(笑)。でもトップページに今まで貼られることのなかった IMJ のロゴが貼られるようになったのは何でだろう?というのが気になりますが・・・。 デザインイメージが大幅に変わっただけでなく、コンテンツの見直しも行われ、ちょっとファッション誌的な特集が組まれていたり私も使っているニッシャの取付キットが紹介されていたり、だいぶ雰囲気が変わりました。年に数度しか更新されなかった石井店長の編集後記も、ついになくなりました(笑)。 また、新しく「ショッピング・パレット」という制度も開始されました。Style Member ならば提携 EC サイトで数パーセントの割引が利いたり、提携サイトでの買い物でソニスタのお買い物クーポンがもらえたりする制度なのですが、hhstyle.com なんかも提携サイトに名を連ねていいて、ショッピング・パレット経由だと 3% オフになるのがちょっと嬉しい感じ。 ここのところソニーの新製品発表もなく静かだった Sony Style ですが、こうしてリニューアルをかけてくるというのはただの賑やかしではないと思います。明日からは CeBIT も始まるので、新製品ラッシュも近いのではないでしょうか?ちょっと楽しみにしていたいと思います。 ネットワークウォークマンの新製品発売に合わせて、既存ユーザー向けにも「SonicStage 2.0」へのバージョンアップが開始されました。 http://www.sony.jp/support/p-audio/contents/download/ss20_upgrade.html 今回のバージョンではユーザビリティの大幅な見直しが図られ、操作性だけでなくレスポンスも改善されたとのこと。PC で音楽を聴く習慣がないため SonicStage はネットワークウォークマンや Net MD へのテンポラリとしてしか使っていない私ですが、早速インストールしてみました。 従来のバージョンと同じくらいかそれ以上に長くかかるかもしれない(InstallShield ウィザードが順番に 5 個くらい起ち上がる)インストールを終えると、いったん Windows の再起動が必要になります。データベース(CD 情報データベース?)の変換なんかも行われるようです。 で、起動して最初に面食らったのが全面的に「LabelGate」(ソニーが推す音楽ダウンロード販売サイト)との融合が図られ、SonicStage 内で直接オンラインミュージックの購入・取り込みが行えること。デジタルミュージックの統合ソフトウェアとダウンロード販売サイトの連携、という意味では Apple の「iTunes」および「iTunes Music Store」のモデルを強く意識していると言えるでしょう。音楽の取り込み方法として「ネット ミュージックストア」「CD を録音する」「ファイルを取り込む」の 3 つのメニューがあり、しかも最上段にきているのが「ネット ミュージックストア」ということで、これからの音楽の入手方法の主流はパッケージではなくダウンロード購入なんだよ、という啓蒙を行おうとしているのでしょうか。 HDD 内の ATRAC3 音源ライブラリと転送画面。イメージカラーがブルーグリーンに変更されたこともありますが、イメージがずいぶん変わりました。また、「音楽を取り込む」→「マイ ライブラリ」→「音楽を転送する」という一連の作業の流れが分かるように画面上部に並んでいることや、極力理解しやすい表現で機能名が記述されているのはユーザビリティにかなり気を配った証拠だと思います。まあ、上のモード切替ボタンはもう少し目立つように置かれていないと分かりづらいような気がしなくもないですが。 確かに以前のバージョンに比べれば、どこに何があって何をすれば目的の操作ができるのかということは理解しやすくなりましたし、動作もある程度は軽快になったのですが、じゃあ劇的に何か変わったか?と言われると、根本的なところではあまり変わっていないような・・・販売サイトも LabelGate と紐づけられていますが、CD 情報の取得に使うのは同じ販売サイトの「MUSIC NAVI」、というあたりにもちぐはぐさを感じます。他に変わったところと言えば製品発売に先立って Hi-MD に対応したことくらいでしょうか?私はむしろ Hi-MD よりも先にメモステ PRO に対応すべきだと思うのですが・・・今回メジャーバージョンが上がったのは LabelGate との融合という大きな変化があったからだと思いますが、メジャーバージョンを上げるならメモステ PRO には早く対応してくださいね、ソニーさん・・・。 あと問題は、確かに軽くなったとはいえまだまだ微々たるもので、iTunes の方が全然軽いんですよね(笑)。もうちょっと何とかならないものでしょうか。 |
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昨日に引き続き、RM-AV3000U をいじっています。 http://www.ecat.sony.co.jp/avacc/avacc/products/index.cfm?PD=9330&KM=RM-AV3000U まあ不満点もありますが、いじりがいのある面白いリモコンです。 機器選択のハードウェアボタンが TV/TUNER/VTR/DVD/CD/AMP/OTHER とあったので、とりあえず手持ちのない TUNER(BS/CS デジタルチューナの操作を想定しているのでしょうか)と VTR ボタンをそれぞれ Cineza と PSX に割り当てました。さすがに一年半前の製品なので VTR はデフォルトでは普通にビデオデッキに割り当てられていますが、後継機種があるとすればこのボタンのラベルには「HDVR」とかが印字されるんでしょうね。 ハードウェアボタン(+12 個のソフトウェアボタン)には任意のカテゴリの機器を割り当てられるだけでなく、ラベルもユーザーカスタマイズ可能なので、「PSX」「Cineza」の表示に変更して一人でにやにやしてます(←暗い奴だ)。ついでに TV のハードウェアボタンのラベルも「WEGA」に変更して自己満足。どうせ引きこもりですよ(ぉ そんなわけで照明やエアコンの操作も含め、一通りの機器に対する設定を完了しました。問題になっていたアンプの電源オン/オフボタン独立問題に関しては、ソフトウェアボタンに「STANDBY」として電源オフボタンを別途割り当ててやることで回避。一台のリモコンでほぼ全ての機器が操作でき、なおかつ小さなボタンがごちゃごちゃして使いづらかった AZ2 のリモコンよりも操作性が大幅に向上したので、とりあえず満足。しかし、PSX のリモコンも一通りのボタンを登録したのは良いんですが、PSX のタテ、タテ、ヨコ、ヨコ・・・の操作にはやはりあのレバー式リモコンで片手で操作する軽快さが相応しいことに、別のリモコンを使って初めて気づきました。AV3000U はソフトウェア制御ということもあってか純正のリモコンよりも若干(気づく人は気づくかも、程度)反応速度が遅いことと、ボタンが独立しているために直感的な(PSX 的な)操作のスピード感が失われてしまうのに、ちょっとストレスを感じました。AV3000U だとどうしても両手持ちかテーブル上での操作になってしまうのも、片手でリモコンを握りながらレバーでザッピングできる PSX のリモコンとの操作感覚の大きな違いとなって現れている気がしました。 シアターモードの起動・終了マクロも作ってみました。 起動時: アンプ選択→電源オン→DVD 選択(自動的に電源オン)→Cineza 選択→電源オン→照明選択→照明オフ(照明スイッチ×3) 終了時: 照明選択→照明オン(照明スイッチ×1)→Cineza 選択→電源オフ(電源スイッチ×2)→DVD 選択→トレイオープン→アンプ選択→電源オフ こんな感じでシアターモードに入れます。モード終了時に DVD のトレイを自動的にオープンして、そのままお片づけに入れるようにしたのが工夫点でしょうか(笑)本当は、起動前にリモコンの存在しないウーファの電源を入れ、DVD をトレイにセットし、スクリーンを下ろすという手順を踏まなくてはならず完全には自動化できないのですが、そのくらいは「映画を観るための儀式」としてマニュアル運用してもいいかと思い(笑 あと、マクロモードに入るとビープ音がピッピピッピうるさかったので、結局ビープは切って使うことにしました。音量を調整できたり、マクロ時のビープ音の出し方を設定できたらよかったんですが、そこまでは求めるまい。 まあばかでかいリモコンなので、音楽を聴くときや映画を観るときだけテーブルの上に置いて操作する感じで、気軽に TV を観るだけのときは PSX のリモコンで軽快に操作、という感じで 2 台体制でやっていくのが今のところベストだと思いました。これだけでも、既に 5 個以上のリモコンを削減できているので、良しとします(笑 次はスピーカも欲しいんですが、その前にこのリモコンやニーチェアに似合うサイドテーブルをそろそろ本気で物色しようと思います。問題は、これから 1〜2 ヶ月は今までに輪をかけてゆっくり映画を観る時間も取れなさそうなことなんですよね・・・。 |
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こんなものを買ってみました。 巨大な関数電卓でも、動画編集の専用コントローラでも、ゲームボーイのお化けでもありません。(ぉ ソニーの学習機能付き AV リモコンです。 ソニー RM-AV3000U \21,600(税抜、ヨドバシカメラマルチメディア川崎ルフロン) http://www.ecat.sony.co.jp/avacc/avacc/products/index.cfm?PD=9330&KM=RM-AV3000U 希望小売価格ベースで \27,000 もするかなり高価なリモコンですが、DSC-F828 を買ったときのヨドバシのポイントが溜まっていたので実質 \4,000 程度で購入。といってもリモコンに \4,000 払うのですら信じられないという人がいそうですが(^^; ウチもそろそろ AV 機器が増えてきて、リモコンの数がかなり多くなってきたんですよね。AV ルームにあるリモコンの数だけでも、
この学習リモコンについていろいろ情報を探していたのですが、下位機種である「RM-VL1000U」については Web けっこう製品インプレが掲載されているのに対し、AV3000U に関してはほとんどと言っていいほど出てきません。せいぜい、定番 C-TEC さんの記事くらい。まあ、学習リモコンというニッチなジャンルの中でもさらにユーザーが少ないであろう高額モデルですから、無理もないのですが。 http://www.sonyshop.c-tec.co.jp/main/tv/rm-av3000u.htm しょうがないので、自分で試してみることにしました。(ぉ 本機がどれだけ大きいかというと、↑の写真でも分かるとおり、液晶画面だけで CLIE の液晶と同サイズくらいあります。ボタン配置のせいか、これでカラー画面なら快適にゲームができそうな感じです(ぉ ちょっと比較してみたところ、VAIO U と同等のフットプリントがありました(汗 ハードウェアボタンは汎用かつ必要最小限のもののみ。多くの AV 機器で使いそうなボリューム、チャンネル兼トラック、十字ボタン+決定ボタン、ダイレクトのソース選択ボタン、等々といった感じ。3 つの「SYSTEM CONTROL」ボタンにはマクロ登録して必要な機器を連続的に操作する(アンプと DVD プレイヤー、プロジェクタの電源を入れ、電動スクリーンを下ろし、照明を暗くする・・・等)ことができます。標準では SYSTEM CONTROL 1 に SONY OFF(全ソニー製品の電源オフ)、SYSTEM CONTROL 3 に SONY ON(全ソニー製品の電源オン)機能が割り当てられており、ソニー製品ユーザーに対するサービス精神が感じられるのですが、全部の機器の電源を入れられても電気のムダですので(ぉ カスタマイズするのがよろしいかと。ちなみにウチでは要となる AV アンプだけが今はソニー製ではないので、周辺のプレイヤーだけ一斉に電源が入っても全く意味がありません(笑 AV3000U では基本的な操作のほとんどはタッチセンサー式の液晶パネルに触れることによって行います。ハードウェアで実装されているソース選択ボタン(これも設定によってはカスタマイズ可能)を押すごとにパネル表示が操作機器に合わせた内容にダイナミックに(といっても限度がありますが)切り替わり、画面に表示されるボタンを押すことによって再生や停止、設定、電源のオン/オフなどの操作を行います。最初はタッチパネルに触れてリモコンを操作するという感覚に戸惑いましたが、なかなか新鮮でいいですね。クリック感は皆無なのでちょっと違和感がありますが、電子音もあるためボタン位置を手が覚えてしまえば手元を見なくても操作できます。 時間がなくてまだ全然触れていないのですが、とりあえず AZ2 付属リモコンと同等の設定だけは完了しました。まだ、プロジェクタや照明関係とマクロの登録が済んでいません・・・ってそれじゃ AZ2 の付属リモコンと同等のことしかできてないから意味ないんですが(汗 今のところちょっと問題に感じているのは、電源ボタン周りでしょうか。AZ2 のリモコンでは、アンプの電源はオンとオフが独立していて、電源オンを押すことで電源が入り、オフボタンを押すと電源が切れるようになっているんですが、AU3000U では電源ボタンは各機器につき 1 つしか存在しないのです。まあ、他のキーにアサインしてしまえば問題ないのですが、なんかスタイリッシュではないですし(ぉ とりあえず、ソース選択ボタンにマクロで自動的に電源オンまでさせるようにしておいて、電源ボタンは電源オフ専用にするのがスマートかな、と思っています。 他に感じたのは、本機は学習機能もついていて多機能ながら、意外に柔軟なカスタマイズが可能なわけではない、ということでしょうか。個人的にはビープ音の音量が少し大きいと思っていて、照明を落としてプロジェクタ仕様にしているときにビープ音がうるさいと興ざめなので少し音量を落とせたらと思っているのですが、どうもその辺は設定できない模様。他にも、タッチパネルの各ボタンの位置は決め打ち(例えば再生ボタンの位置を別の場所にしたくてもできない、とか)だったり、もう少しこういうことができたらいいのに、ということができないのがちょっと物足りない気がします。そういうのを求めるならやはりビクターとかマランツあたりの学習リモコンを買うしかないのでしょうが、そこまでカスタマイズ可能な製品を求めてしまうと今度はまともに使えるようにするまでが大変そうなので、難しいところです。だって AV3000U ですら付属のマニュアルが分厚くて、まだ全部読み切れていないんですよ・・・(汗)基本的に電子機器はマニュアルを読まずに直感で使い始める私なのですが、さすがに今回ばかりはマニュアルを読まないと最初の時刻設定すらできませんでしたから(^^; とにかくもう少しちゃんと設定したらまた改めてレポートしたいと思います。 とりあえず、ボタン一発で機器の電源を入れて照明を落とし、空調を最適の状態にして DVD を再生スタンバイにする、というところまでセッティングしてやりたいのですが、ウチのスクリーンはスプリングローラー式なのでそこだけ手動で下ろしてやらなくてはならないのがネックかな(笑 |
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すっっっっかり間が空いてしまいました。この Column をこんなにサボってしまったのはもう何年ぶりでしょうか・・・更新はもはや半ば日課になっているので 2、3 日間隔ができると自分でも気持ちが悪いのですが、最近夜遅く帰ってきてから更新する気力がなくて・・・。以前なら、無理してでも更新したのですが、去年の今頃もそうやって結局倒れたことがあるので(汗 それでも今週は特にこれといったニュースがなかったのが救いでしたね。というか、何もなさすぎて却って寂しいのですが、年度末なので新製品発表も控え気味なのでしょうか。どうもこの 1、2 週間で VAIO の多数機種が値下げになっていたり、出荷完了していたりするようなので、例年とは時期が違いますがモデルチェンジが近いのかもしれません。時期的にはちょうど第 2 四半期に入り、Intel から新 CPU が発表されるタイミングが近づいてきていますしね。 その Intel CPU に関して、こんなニュースが飛び込んできています。 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0312/ubiq52.htm http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0312/kaigai073.htm Intel が CPU のグレードを従来のクロック表記ではなく、いわゆる互換 CPU でこれまでに何度も採用されてきた「モデルナンバー」表記に切り換える可能性が高い、というニュースです。それも、早ければ次四半期中に投入される LGA775 版の Prescott およびモバイル向けの Dothan(ともにコードネーム)から新しい表記方式に変更する、とか。 新しいグレード表記は高性能・高付加価値なものから順に「7xx」「5xx」「3xx」といった 3 桁の数字で表現される、ということです。今まで「モデルナンバー」というと実クロックで Intel に劣る互換 CPU が Intel CPU と実性能で比較したときの換算値、PR(=Pentium Rate)値で表現されることがほとんどでした。Athlon XP も「3200+」のような Pentium 4 のクロックグレードを連想させるモデルナンバーを付与することによって Intel CPU との(実性能レベルでの)比較を容易にするというマーケティング戦略をとり、最近になってようやくそれが定着してきたところでした。 これら「モデルナンバー」の指標となってきた Intel CPU 自体がクロック表記をやめ、モデルナンバー表記に切り換えるということで、その比較基準が問題になりそうです。FSB やキャッシュ、機能などに制限を施した Celeron は 3xx に、メインストリーム向けとなる Prescott が 5xx になることに異論はないのですが、ハイエンドである 7xx が Pentium 4 Extreme Edition(P4XE)および Dothan コアの製品になる、というところではないでしょうか。 Pentium 4 はこれまで、当時の AMD とのクロック競争に勝利するためにひたすら動作クロックを向上させることに主眼を置いたアーキテクチャであり、動作クロックに対する処理性能は(同クロックで比較した場合)Athlon や Pentium III には劣ると言われてきました。最近になって、Prescott でのアーキテクチャ拡張の発表を機にそれは単にクロック周波数を向上させるためだけでなく、Hyper-Threading や 64bit 拡張、LaGrande(セキュリティ機能)や Vanderpool(仮想マシン機能)などの拡張を容易にするために用意されたヘッドルームであったことが明らかになったわけですが、逆に Banias/Dothan 系のメリットといえば優れたクロック性能比に加えて Centrino Mobile Technology プラットフォームが提供するモビリティやコネクティビティくらいのもので、CPU コア自体は拡張された Pentium III に過ぎません。小型 PC を受け入れる下地がある日本市場ではそれでも Centrino をそれなりに受け容れてはいますが、欧米では Pentium M のクロックの低さがどうしても認められず、それと Mobile Pentium 4-M の TDP の増大がともなって必然的に「デスクノート」への流れに傾いていったわけです。ならば、Pentium M の実クロックを表に出ないようにして、ブランドイメージを高めてやれば・・・というのが Pentium M 7xx(仮)登場の背景なのでしょうが、果たして、Hyper-Threading や 64bit といったフィーチャーのある CPU とない CPU を同列に語ることができるのか・・・という不安はありますね。 実際にモデルナンバー表記が全面的に導入されたときのイメージはまだ全然つかめていないのですが、従来の CPU との直接比較を困難にしたモデルナンバー表記、という意味では Opteron のようなモデルナンバー表記をイメージすればよいのでしょうか?といっても、Opteron はマルチプロセッサで使用可能な個数を基準にグレードを分けているのに対して、Intel が定義しているグレードというのはもっと曖昧で、マーケティング的な意味合いの方が強いですからね・・・。 とはいえ、製品レベルに落とし込まれてくる際には、例えば VAIO でいうとデスクトップではほとんどの製品が 5xx を搭載し、液晶一体型や低価格モデルでは 3xx(≒Celeron)を、RZ の最上位機種などで 7xx を搭載する可能性がある、というのは何となく理解できます。しかし、ノートではモバイルのほとんどのモデルが Pentium M ベースに切り替わってきていますから、B5 ファイルサイズ以下のほとんどのモデルが 7xx を搭載し、A4 は軒並み 5xx という妙な現象が発生してしまうかもしれません。モバイル PC に高い付加価値をつけたいメーカーの立場からすると「オイシイ」のかもしれませんが、市場がどう反応するのか、未知数な部分はありますね。それに加えて、LGA755 Prescott にしても Dothan にしても、現行の CPU(Socket478 Prescott や Banias)からアーキテクチャが変わったわけでもないのにいきなりグレード表記が変わってしまうのは、一時的な混乱を招く可能性が高いです。あるいは CPU ブランド自体を新しくしてしまうのか・・・?かなり大きなアーキテクチャ変更であったにも関わらず Pentium 4 の名を継承した Socket478 Prescott のことを考えると、ここで CPU ブランドが変わってしまうのも不自然な気もします。 ともあれ、早ければ今月末に LGA775 Prescott と Grantsdale チップセット(コードネーム)が正式に発表されるという話ですから、新しいモデルナンバーが採用されるとしたらこのタイミングに来る可能性が高いです。新しいグレード表記になったときに、メーカーはどういう戦略で PC を売り出してくるのか?そして我々ユーザーは何を基準に PC の性能を判断すればよいのか?まだまだ分からないことばかりですが、ニューモデルが発表されてもほとんど CPU クロックに変化がなかった時期が長く続いていたこともありますから、この新グレード表記には「モデルチェンジの楽しみ」という点でも、ちょっと楽しみであったりします。 早ければ VAIO のニューモデルも今月末に一部発表があるかもしれません。マザーボードが変わる機種も多いですから、時期的にフルリニューアルになりそうなのは RZ シリーズや V505 シリーズでしょうか。楽しみにしていたいと思います。 |
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さらに前回の続きです。 せっかく Microdrive が手に入ったので、大容量が嬉しいのはもちろんなのですが実際のところアクセススピードはどうなのか?ということで、手持ちのメディアと比較してみることにしました。 比較に使ったのは、一般的な CF(いわゆる SanDisk の赤青ラベルのついた、特に高速転送を謳っていないもの)と昔ながらのメモリースティック、最近流通している紺色の高速転送版メモリースティック Duo、そして最近購入したメモリースティック PRO Duo の 4 種。環境は ThinkPad T40p(Pentium M 1.60GHz、i865PM)に F828 を USB で直結し、F828 のメディアスロット経由で HDBENCH 3.30 をかけて計測しました(ドライブは E:\:10MB)。F828 が PC のマスストレージクラスに対応していて、WinXP では USB で接続するだけでメディアとして認識してくれるので楽でした。
・・・なかなか興味深い結果になりましたね。MS PRO Duo>Microdrive>高速転送 MS Duo>ノーマル CF>ノーマル MS という感じで並ぶんでしょうか。ノーマル MS がノーマル CF に優位な差をつられて負けているというのもちょっと驚きですが(笑)高速転送版 Duo もいい感じに高速じゃないですか。Read だけなら PRO に匹敵する速度を出せています。まあ、PRO は最低スピードも保証されているというのが大きな違いではありますが、紺メモステも捨てたものではありません。 Microdrive は MS PRO に読み込み速度でこそ負けてますが、書き込み速度であれば(ベンチ上では)MS PRO と同等。写真撮影時には記録速度の方が重要になる(逆に言えば後でカメラ上でプレビューしたり PC に転送したりというのは遅くたって構わない)のであれば、容量と速度の兼ね合いを考えてもこれくらいで十分なのかも。もちろん、ディスクメディアなので外周と内周部ではアクセススピードも違ってきそうですが。ちなみに、CF も CF で最近流行っている高速転送(xx 倍と謳ってるものです)であれば Microdrive よりも高速だという話も聞きますから、これも試してみたいところではあります。ともあれ、これだけ見ていると F828 で撮影する際には Microdrive でも MS でも速度的な問題はないように思われます。 今回はちょっとベンチしか取っていませんが、実際の撮影ではどうなのか、もうちょっと試してみたいと思います。MS PRO の方がスピードが明らかに速いとか、RAW の記録は MS PRO 以外は遅くて使えないとか、あと気になるバッテリ駆動時間の問題とか。少なくとも、記録速度に関しては、F828 でようやくバッファの使い方がまともになってきたのか、古いメモステで撮っていてもラグが気になることはだいぶ少なくなったと思うので、あまり気付かないかも(笑 |
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前回の続きです。 NOMAD MuVo2 ですが、プレイヤーとしての使い勝手が私にとってはイマイチだったということで、結局当初の予定通り Microdrive を抜き出すことにしました。この辺の手順に関しては、既に数多くのサイトで公開されており、もうちゃんと使っているユーザーサイトよりも圧倒的に多いです。(笑 http://www.sawa2.jp/info_labo_muvo2.htm http://members15.tsukaeru.net/kagaya/tools/muvo24g.html とはいえ、VAIO の分解に比べればはるかに簡単なので、参考にするまでもなかったのですが・・・。 まずは本体を裏返し、バッテリの蓋とバッテリを外します。で、ここから見えるネジを 4 本外す(径の小さな精密ドライバー 1 本あれば十分に作業できます)のですが、右下のネジ穴に Creative のロゴ入り禁断シールが・・・!これを剥がしてしまうとメーカーサポートが受けられなくなってしまいます。しかし、そこはそれ。おまえは今までに剥がした禁断シールの枚数を覚えているのか?というわけで、気にせず剥がしましょう(ぉ 筐体を開くと、そこには MD サイズの基板(笑)が。この基板自体は特にネジ留めなどはされていないので、マイナスドライバーの先などを使って持ち上げてやります。すると、Microdrive が金属板ごと筐体にネジ留め(4 箇所)されているので、これを外します。 すると、\68,800 もする(笑)Microdrive 4GB が。リテール品とは違う白いラベルがいかにも OEM っぽいですが、まあもう IBM ロゴじゃないのでどちらでもいいです(ぉ この Microdrive は特にネジ留めなどはされておらず、単にフレキケーブルで基板と繋がっているだけなので、簡単に外れます。 で、これを F828 の CF スロットに挿入し、電源を入れてメディアを CF に切り替えると「フォーマットエラー」。しかし、ここでそのままセットアップ画面よりメディアのフォーマットを行ってやると正常に認識し、CF メディアとして使えるようになります。まあメディア自体は HGST の方で動作確認が取れているみたいなので、問題ないかと。 4GB も容量があるので、撮影可能枚数は相当なものです。8M RAW で 191 枚、私が普段常用する 3M/1M JPEG でそれぞれ 3047/6247 枚。VGA サイズだとメーターを振り切って 9999 枚以上(実際は 25,000 枚程度)撮影できます(いずれも Fine モード)。私の使い方では RAW モードの出番はさほど多くなく、展示会等に行っても多くて 500 枚とかその程度なので、ひょっとすると本体の買い換えまでにメディアの再フォーマットをしなくてはならない機会すらほとんどないかもしれません。これで、メモリースティック PRO 512MB の値段よりも安いんですから、かなり良い買い物をしましたね。まあ、F828 に限っては CF よりもメモステ PRO を使った方が有利になるケースもあるのですが、それはまた改めて検討してみたいと思います。といっても価格容量比だけ考えると圧倒的に Microdrive の方がお得なのですが・・・。 で、カラになった MuVo2 本体の方は、Microdrive 1GB あたりを突っ込んで音楽プレイヤーとして使ってあげたいところなのですが、手持ちの CF って 64MB しかないので使い物になりません(笑)モックにでもしようかな(ぉ |
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気がつけばもう 3 月じゃないですか。すっかり、春ですね・・・と言いたかったのですが月が明けてから関東は逆に寒くなってしまいました。そのせいかどうか分かりませんが、少し体調を崩してしまってあってすっかり更新を空けてしまいました。その間にこのサイトもなんと 2,000,000 Hit を突破。1,000,000 が 2002 年の 12 月だったので、1 年 3 ヶ月足らずで延べ 1,000,000 人の方にご訪問いただいたということになります。そして、もう間もなく VAIOethics も開設 5 周年(1999/3/21 開設)を迎えます。ここらでひとつ、盛大にオフ会でもやりますか?(笑 さてさて。こんなものを買ってみました。 Creative NOMAD MuVo2 CNMVS4G \27,800(税抜、ビックカメラ池袋西口店) http://japan.creative.com/products/digitalaudio/muvo_sqre/ ご存じの方も多いと思いますが、1 インチ HDD を内蔵したポータブルオーディオプレイヤーです。4GB という大容量を誇りながら、512MB のネットワークウォークマンより大幅に安いという代物です(笑)。ビックのポイントを使ってさらに約半額で購入。 私がなぜこれを購入したか、というのは、察しの良い方はもうお気づきでしょうが、中身に興味があったから。この MuVo2 はストレージに日立(HGST)の Microdrive 4GB を使用しているんです。しかも、けっこう簡単に取り出せてしまう・・・という情報をいつのまにか F828 を買っていたななちゃんに教えてもらったのが、1/24 の MuVo2 発売日のこと。 Microdrive 4GB は正規品を買おうとするとヨドバシ価格で \68,800 とかしてしまう代物なのでとても買えたものではないのですが、MuVo2 ならば Microdrive 4GB にプレイヤーの殻がついて(←違)\27,800。これは、買わないわけにはいかないでしょう!というか、MuVo2 の原価を考えると Microdrive って OEM 価格いくらなんですか・・・粗利が製造元に落ちるのか販売元に落ちるのかしりませんが、ボッタk(以下自主規制 当日は夜飲みに行ってしまったため、翌日買いに行ったのですが、どこに行っても在庫なし。Web で調べてみると、やはり同じことを考えている人が相当数いるようで、Microdrive の流用もしくは転売目的で購入しているユーザーが多く、争奪戦になっていた模様。私も何軒か回ったのですが、店員さんの話によると 2/20 以降にならないと入荷しない、ということだったので、しばらく待っていました。で、ようやく 2/28(土)前後に再出荷が始まったらしく、翌 2/29(日)に私も一機確保しました。 いつもの私ならばここでパッケージを開封し、電源も投入せずおもむろに分解にかかるところなのですが(ぉ、今回は旬を少し逃してしまったのと、Web を探してみると MuVo2 関連の記事って分解の話ばかりでちゃんと使っているユーザーのインプレがほとんど見あたらないという状態(笑)せっかくなので、少しだけ音楽プレイヤーとして使ってみることにしました。 ちなみに唯一見つけた「ちゃんと使っている」(笑)ユーザーサイトはこちら。 http://arcen.hp.infoseek.co.jp/ けっこういろいろ研究されているようで、面白いです。 まずは、本体。 パールホワイトの筐体にアクリルパネルをあしらったデザインは、ありがちな韓国製 MP3 プレイヤーよりは高級感がありますが、それでもネットワークウォークマンを普段使いにしている身からするとどうもオモチャっぽい印象は拭い切れません。プラスチック製筐体にしてはよくやってるというところでしょうか。本体はシンガポール製(Creative の本社はシンガポールなので、国内製ということですか)のようです。 本体サイズはさすが 1 インチ HDD タイプということでコンパクト。それなりに厚みはありますが、iPod なんかよりも小さくて軽いので、ワイシャツの胸ポケットに入れてもさほど気にならないレベルと言えるでしょう。それなりに厚みはあります(iPod よりも多少厚い)が、シリコンオーディオではないのでこんなものでしょう。今度出る iPod mini(同じく Microdrive 4GB を内蔵)はこれよりも高さがある分薄くなっているみたいです。 操作ボタンは電源ボタンを兼ねた再生/一時停止ボタンと、メニュー/早送り/早戻し/ボリュームの操作を司る大きめのボタン(円形ですが十字キー状に操作する)。これ以上ないくらいにシンプルですが、ボタンが小さくかつ十字ボタンの方向感覚が分かりにくいので、けっこう操作ミスが多いです。再生/一時停止/早送り/早戻しボタンを一つにまとめ、メニューとカーソル、ボリュームをそれぞれ独立させた方が使い勝手が良いと思うのですが・・・まあ本気で使う人は別売りのリモコンを買った方がいいでしょうね。 ちなみにキーロック(いわゆる HOLD)機能はあるのですが、メニューから選択してやらないといけないのが面倒です。ハードウェアでスイッチをつける方が一般的だと思うんですが、シンガポール人の感覚では違うのでしょうか(笑)というのは冗談にしても、最近のこの手の機器って管理する曲数が増えて大きめのディスプレイを搭載するようになったせいか、設定も全てハードウェアボタンではなくメニューからさせるようになっていますよね。何でもメニューからたどってやらせればいいか、というインタフェースの作り方は、個人的にはちょっとどうかと思うのですが・・・。 液晶はモノクロですがバックライト付きで比較的高精細なもの。視覚的に分かりやすいアイコン表示に加え、13 カ国語に対応しているのもポイントです。 曲の管理は一般的な ID3 タグ管理ではなく Windows のファイラと同じくフォルダ単位での管理になっており、再生停止中の曲名表示は MP3 のファイル名(○○○.mp3)そのものが表示されたりします。再生中には ID3 タグ情報を表示してくれますが、なぜかこちらでは日本語が表示できない・・・。また、曲の再生はタイトルのアルファベット順になってしまうので、アルバムを取り込むときなどは通し番号をつけるか、プレイリストで管理した方が良さそうです。 端子は DC IN、USB 2.0、専用リモコン対応ヘッドホン出力のみ。充電がクレイドルではないのがちょっと不便でしょうが、USB 経由での充電にも対応しているようなので AC アダプタは使わずに会社に着いたらノート PC の USB に挿してこっそり充電、という感じで使ってあげてもよさそうですね。 バッテリは独自形状の薄型リチウムイオン電池。Cyber-shot T1 のバッテリに似ていますが、さすがに流用できない模様(ぉ 裏面の蓋には「hard drive by HITACHI」のシールが。 付属品類。なんかいかにも東南アジア製という感じの AC アダプタやイヤホンが付属しています(笑 専用のキャリングケースはそこそこいい感じ。 使用感ですが、やはり、小さな操作ボタンがネックになってかなり使いづらいです。初期の Cyber-shot P(P5、P9 あたり)の十字キーよりも使いづらい感じといえば分かるでしょうか。十字キーといってもメニュー操作に使えるのは早送り/早戻しキーがそれぞれ左右ボタンに割り当てられるのみで、上下はボリュームボタン固定なのも操作ミスが起きる原因かなと。この辺が練られていないのはやっぱりもともとが PC の周辺機器メーカーに過ぎないからなんでしょうかね・・・。あと、操作時にビープ音が鳴らない(ビープ音オン/オフの設定もない)のもどうにかならないのかな。 2、3 日通勤時に使ってみて音も NW-MS70D と比べてみました。比較に使ったヘッドホンは B&O A8、Shure E2c、ソニー MDR-CD2000。 端的に言ってしまうと、MS70D に比べると少し伸びの足りない痩せた感じの音で、やや柔らかめの音(解像感が少し足りない、と表現するのでしょうか)のように感じました。私自身 MS70D の音に慣れてしまっているせいもあるのでしょうが、MS70D と聴き比べるとちょっと劣るかな、と思います。でも、静かな場所では確かに判りますが、ノイズの多い屋外だとそんなに差を感じないのも事実。普段使いならこの程度でもいいのかも^^;ちなみに、MuVo2 は 128kbps MP3(cd2wav32+午後のこ〜だ DLL)、MS70D は 105kbps ATRAC3 のファイルで比較しました。ただ MuVo2 でももっと高音質なエンコーダを使うなり、大容量の HDD を活かしてより高いビットレートでエンコードするなり、MP3 よりも高音質と言われる WMA でエンコードするなりすればまた感想は変わってくるかもしれません。そういう意味では、今回の比較は MP3 と ATRAC3 の音質の比較である部分と、MuVo2 と MS70D のハードウェアが提供する音質の比較である部分の切り分けができていないので、これをもって MuVo2 の音質がどうということは言えないのでしょうが。 ちなみに MuVo2 にはイコライザがついていて、 Rock/Pop/Classical/Jazz/Custom EQ(ユーザー設定)から選択できるのですが、いじってみてもほとんど違いが分からないのですがそこんとこどうなんでしょう Creative さん(ぉ 好みの音はエンコードの時点とヘッドホンの選択によって作っていくしかなさそうです。 こんな感じでしょうか。音については外出時にインナーイヤーホンで聴く分にはこんなものか、という感じなのですが、操作性に難ありなのが個人的には大きなマイナスです。安いですし、使いやすそうならちゃんと使う用にもう一台買ってもいいかなと思っていたのですが(笑)これでは普通に分解するしかないですね(ぉ AIWA の 2GB も容量と価格を考えるとあり得ませんし、iPod mini が出たタイミングで mini かレギュラー iPod かという選択も含めて一度改めて検討してみようかな、と思います。 |
My Diary Version 1.21 [ 管理者:Brown Sugar 著作:じゃわ ] |