VAIO Column |
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2003 年もあと少しで終わってしまいますね。皆様、今年も一年お付き合いいただきどうもありがとうございました。来年もまたよろしくお願いいたします。 ご挨拶もそこそこに、今回は、例年通り一年間の Column を振り返りつつ、来年の展望を見通してみたいと思います。今年は、昨日までの時点で 240 回の Column を公開し、約 4 年前の連載開始以来の記事件数はいよいよ今日を含めて 984 回となりました。早ければ年明け早々にも 1,000 回を突破しそうですね。5 月に FFXI を始めてしばらく更新頻度が落ちたように自分では感じていたのですが、思ったよりもちゃんと書いていたようです(笑)。 では、今年の Column 登場記事ベスト 10、いってみましょう。 第 1 位: ソニー関連全般(32 回) 第 2 位: Cyber-shot 関連(26 回) 第 3 位: VAIO 新製品情報(24 回) 第 4 位: Sony Style 関連(22 回) 第 5 位: デジタルレコーダ関連(21 回) 第 6 位: CPU 情報(19 回) 第 7 位: 他社製品情報(18 回) 第 8 位: オーディオ関連(17 回) 第 9 位: VAIO 関連全般(16 回) 第 10 位: ホームシアター関連(12 回) 例によって VAIO 関連が少なめになっていますが、新製品情報とその他の情報、および私の所有マシンに関する話題で分けてカウントしているのでこのような結果になっています。とはいえ、ソニー関連や Sony Style 関連の情報が上位にランクインしていることは、年々 VAIOethics というか Brown Sugar が VAIO に限らずソニー製品、ひいては AV/IT 全般に万遍なく興味を示すようになってきた結果なのかもしれません。また、今年は夏の「ソニーショック」を受けて「ソニー」という企業の動向そのものが各メディアに大きく取り上げられ、業界紙や経済紙に限らず多くの新聞・雑誌で特集を組まれていたこととも無縁ではありません。「モノづくりの復権」を掲げてつくられた QUALIA や VAIO X505 のような「モノづくり」の方向性については賛否両論かなり明確に分かれていますが、もともとソニーってこういうモノも作るメーカーだったことを考えると、「アリ」だと個人的には思っています。この方向性が時代にそぐっているかという議論はあるでしょうが、景気に関わらずホントに欲しいと思った人にはヒットするものでしょうし、見当外れのユーザー層に向かってホームネットワークを売り込むよりは理にかなっていると思うんですけどね。 2 位にランクインしている Cyber-shot は、今年も 2 台買ってしまいました。T1 の登場で U50 は半分くらい死んでしまいましたが・・・その T1 はシャッタースピードが落ちやすいというマニュアル操作のできないコンパクトカメラには致命的な欠点を抱えていますが、薄型の光学ズーム機というトレンドを押さえつつ「拡大鏡モード」などの新しい撮影シーンを提案してきたのが印象的でした。また、新しいフラッグシップとなった F828 の評判もかなり高いようで、今後この製品のフィードバックを受けた他ラインナップの画質面でのブラッシュアップも期待されます。私も、そう遠くないうちに F828 は買ってしまうことでしょう。 デジタルレコーダは今年後半の最大のトピックだったと言っても過言ではありません。中でも PSX は今年最後の大型商品ということもあり、AV 誌やモノ系雑誌に限らず一般誌にも広く露出していましたね。地上デジタル放送が開始され、数年のうちにはその存在が再び問われることになるであろう現在のアナログ方式デジタルレコーダ(なんか矛盾した表現ですが、仕方ないでしょう)ですが、少なくともデジタル放送の直接記録の方式が標準化されるまでは、この勢いは止まらないのではないでしょうか。 第 6 位は CPU 情報。今年前半は Centrino、後半は Efficeon という感じでモバイル CPU については話題に事欠かない一年でした。一方、ハイエンドのデスクトップ向けプロセッサに関しては、Hyper-Threading や Pentium 4 Extreme Edition、Athlon FX などのニュースはあったもののユーザー不在のパフォーマンス競争という印象は拭いきれません。今年はデスクトップ PC でも静音化やコンパクト化といったニーズが強く現れてきた一年でもあり、来年は Pentium M ベースなどの省スペースかつ静音なデスクトップ PC がメーカー製 PC でもトレンドの一つとなっていくのではないでしょうか。 第 7 位は他社製品情報。今年一年、ソニー以外のメーカーで個人的に最も注目していたのは松下電器でした。DIGA の成功に始まって、D-snap などで展開する SD カードおよびモバイルムービー戦略。そして、日本国内でのモバイル PC のリファレンスとも言える地位を獲得した Let'snote など、今年の松下はかなり元気が良かったのではないでしょうか?このほか、ここ 1〜2 ヶ月は VAIO X505 以外にもかなり面白そうなモバイルノートが各社から登場したのが印象的でした。 第 8 位にはオーディオ関連が入ってきました。年明けからしばらくは私がネットワークウォークマンにハマっていたせいもあり、ポータブルオーディオについてはかなりいろいろ書きましたね。ずっと買おうかどうしようか迷っている iPod や、今年もいろいろ買ってしまったヘッドホン関連の話題も多かったように思います。 第 10 位は例によってホームシアター。昨年末にプロジェクタを導入した時点で一段落し、今年はある程度落ち着いていたものの、ようやく本格的なスクリーンを導入していよいよ「ホームシアター」を胸を張って名乗れるようになったのではないかと思います。リラックスチェアも購入しました。来年はサイドテーブルと、遅くとも次の夏ボまでにはスピーカの買い換えを完了させたいですね。 私の所有マシンに関する話題は今年もあまり多くありませんでしたが、次点第 11 位に U101 関連の話題(11 回)がつけています。ま、U101 は初期不良とかもありましたが(笑)ネタとして始めたはずの FFXI にハマってしまったり、いろいろありましたね。発売時期の関係もあって X505 の記事があまりありませんでしたが、来年はしばらく X505 関連の記事も充実させていきたいですね。 いやぁ、今年もホントにいろいろありました。仕事上でも、北海道への長期出張があったり、そのさなかに地震にあったりしましたね(汗)。来年は勤続 5 年目ということで、そろそろ自分の将来も含めていろいろと考えなくてはならない時期になりそうです。今のままの組織でずっとやっていくのが本当に望ましいのかどうか、ということも、そろそろ考えているんですよね・・・このサイトにいらっしゃる方で、私を見出してくださる方はいませんでしょうか、と言ってみるテスト(ぉ 買い物も例のごとくたくさんしました(笑)今年もホントにいろいろ買いましたね。ソニー製品では、リスニングヘッドホン、インナーイヤーヘッドホン、ネットワークウォークマン、バーチャルサラウンドヘッドホン、So-net AV ルータ、インナーイヤーヘッドホン、VAIO U101、SS RED なマウス、光学マウス、SACD プレイヤー、MD プレイヤー、CLIE NX80V、携帯電話、ステレオヘッドホン、Cyber-shot U、Cyber-shot T1、ワイヤレスマウス、VAIO 505 EXTREME、DARK META なマウス、無線 LAN アクセスポイント・・・ソニー製品以外でも、ヤマハのキーボード、内蔵用 Net MD ドライブ、ビデオカード、マウンテンバイク、ThinkPad、AirH" カード、インナーイヤーヘッドホン、スクリーンと設置器具、ワイヤレスマウス、リラックスチェア、その他もろもろ・・・振り返ってみると我ながらあほかもしれん、と思ってしまいますが(笑)実は、とどめにもう一つあって、今私の隣では年末年始のエンタテインメントを受け止めるソニーの白い奴が、今年の紅白を受け止めてくれています(ぉ 来年はどんな一年になるでしょうか?今年、少し元気を取り戻しそうな気配を見せてくれた VAIO は、来年こそはかつての勢いを甦らせてほしいと思います。VAIOethics 的には来年も今年と同様に VAIO に限らず Brown Sugar の興味の対象を追っていきたいと思っているのですが(笑)やはり VAIO を中心としたホットな話題でお届けできれば、これ以上嬉しいことはありません。 それでは皆様、よいお年をお迎え下さい。 |
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昨日に引き続き、本日はデスクトップ編です。 今年のデスクトップは、ノートとは違った意味で難しい・・・。というのも、これといってニュースがなかったんですよね。昨年後半にコンシューマ PC 市場を席巻した「ホームサーバ」という概念も大きく後退した今年、おそらく最大のニュースは Pentium 4 の Hyper-Threading 対応ではなかったでしょうか?来年に本格化するという PCI Express や SerialATA、Prescotto といったイベントを控え、比較的地味な一年だったような気がします。というか、Prescotto がオンスケジュールで出荷されていれば今年終盤のニュースはおそらくそれだったのでしょうが、その遅れによって登場することになった Pentium 4 Extreme Edition くらいでしょうかね、面白かったニュースといえば。というわけで、悩みましたよ、今日も・・・。 ベスト 1: ソニー VAIO PCV-W500 思うに今年いちばんキレイなデザインの PC がこの PCV-W500 だったと思います。初代機の発売から一年あまりを経て一般化した「VAIO W」というイメージ、ひいては液晶一体型デスクトップというイメージに、新たなスタンダードをもたらしてくれたのではないでしょうか。17 インチ液晶という(従来に比べて)大画面のディスプレイ自体は昨年後半のライバルメーカーによる VAIO W 対抗モデルによって先行されていましたが、NEC や富士通の液晶一体型がどちらかというとデスクトップ PC の全機能(「ホームサーバ」機能まで含めて)を全部入りにしたことをアピールしていたのに対し、W500 はあくまで W1xx シリーズの流れを汲む、ライフスタイル提案型の特徴やマーケティング戦略で売ってきた(「テレビポジション」とか)のが分かりやすく、また印象的でした。個人的には今年唯一購入したいと思ったデスクトップ PC であったりします。次があるとすれば、これでゲームもそれなりにできるよ、というところをポイントにできるような強化を望みたいです。 ベスト 2: Apple iMac 20inch VAIOethics にしては珍しく(?)Mac です。このマシンの特徴はなんといっても 20 インチの液晶ディスプレイに尽きる!と言っても過言ではありません。だって iMac に Apple Cinema Display がそのままくっついてしまったんですから・・・。2003 年という年は、液晶一体型 PC、単体液晶ディスプレイを問わず売れ筋が 17〜19 インチから一部は 20 インチに移るという流れがあり、液晶ディスプレイを先頭に立って推進してきた Apple としてはどこよりも早く一体型に 20 インチを載っけてきたというのも頷けるものなのですが、単に大きいディスプレイというだけでなく、かねてより Mac ユーザーのみならずクリエイター憧れの的であった Cinema Display と同等のパネルをそのまま搭載してきてしまったというのは、かなりショッキングな出来事でした。 最初に「20 インチの液晶ディスプレイに尽きる」と書いてしまいましたが、実はそれだけではなく(iMac では既に当たり前になっていますが)無線 LAN(AirMac)対応や GeForce シリーズを登載した意欲的なグラフィックス性能など、Windows 系の液晶一体型 PC ではこれからのトレンドになるであろう部分を先取りして一般化させてしまっているところを評価したいです。このあたりは、初代 iMac でディスプレイ一体型 PC としては初めてといっていい成功を収めた Apple ならでは、といえるのではないでしょうか。大画面、ワイヤレス LAN、3D グラフィックスといった「来年に繋がる」特徴を評価してのベスト 2 です。 ベスト 3: ソニー VAIO PCV-V10 実はこのモデル、自分の中でスキな部分とキライな部分がハッキリ分かれているんですよ。PC らしさを可能な限り排除したデザインは、兄弟機であるはずの VAIO W よりも徹底しており、実際に自分の部屋に置いてみたいという気にさせてくれます。現在の VAIO デスクトップシリーズの中では最廉価モデルであるにも関わらず、そうとは感じさせない細部へのこだわりや AV 機器(というかテレビ)に近づけたイメージが初代「VAIO コンポ」PCV-M3xx シリーズに通じるものを感じます。 しかし、これは以前に一度書きましたが、「テレビらしさ」にこだわるあまり「テレビ」以外の用途を連想させないところが、VAIO V の最大の長所であり最大の短所でもあると思います。デジタル放送の拡大に伴ってそのままではやっていけなくなるであろう現状のテレビ PC の将来の不透明さも手伝って、私にはその「テレビ」に特化した VAIO V というもののあり方が「つまらないもの」に思えてしまったわけです。 でもやはり、あのデザインが秀逸なのは間違いないと感じるわけで・・・難しいとは思いますが、後継機種では PLASMA WEGA で採用されているような「フローティングデザイン」的なイメージにも挑戦してみてほしいと思います。 以上のようになりました。今年のデスクトップは「ホームサーバ」というアプリケーションが死んでしまって、最後まで新しいキラーアプリを見出すことができないまま終わってしまったような気がします。その中で、メッセージをうまく伝えた VAIO W500、液晶一体型 PC の騎手を務める iMac がしっかりと個性を見せてくれたのではないでしょうか。ランキングに入ったのが全て液晶一体型だったのが今年のデスクトップ PC 市場を要約しているようですが、それくらいにタワー型 PC やいわゆる省スペースデスクトップは存在感が薄かったように思います。 液晶一体型では VAIO P という機種もありましたが、「家庭内ポータブル」や「かたづける」というコンセプトは確かに新しいというか、ノートでは当たり前だった概念を液晶一体型デスクトップに持ち込んだところは新しいものの、デザインや質感に高級感がなかったり、ケーブルマウスの煩わしさを相変わらず排除できていなかったり(VAIO V ではワイヤレスマウスを採用しているのに!)というあたりがこだわりきれていないなあ、という悪印象を与えてしまって全体として疑問符のつくモデルになってしまいましたね。VAIO V や W、あるいはノート PC との棲み分けのポイントが明確に打ち出せなかった(片づけることができるとしても、実際に片づけたい人でノートを選ばずに敢えて VAIO P を選ばせる決め手みたいなものに欠ける)のも微妙でした。しかし、ついにデスクトップ VAIO ではセパレートタイプよりも液晶一体型の方がラインナップの幅が広くなってしまいました。この流れは来年も止まらなさそうですね・・・。 というわけで、Brown Sugar が個人的に考える今年のベスト PC というのはこんな感じでした。みなさんが考える今年のベストは、どのマシンでしたか? |
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おっと、気付けば今年ももう残り 2 日あまりとなってしまいましたか。帰省してきたものの、連日の忘年会&友人たちとの飲み会、そして持ち帰ってきてしまった仕事(泣)で気付かないうちに残り少ない 2003 年が過ぎ去っていっています。というか、正月休みくらいは仕事を忘れたかった・・・。 さて、この時期になってちょっと書きたいネタがいくつかできてきたのですが、とりあえず時期と言うことで年末進行でいきたいと思います(笑)毎年恒例、ベストマシンランキングいってみましょう。 ご存じの通り、今年は春に Centrino 旋風が吹き荒れて以来、面白いマシンが軒並み・・・という感じでかなり面白いマシンがたくさん出てきたんですよね。正確にはむしろ今年後半、10 月以降の新製品が本当に面白かったわけですが・・・そんなわけで、今年のランキングはホントに迷いました。各メーカーのそれぞれのマシンがどこかに強いこだわりというか、明確な方向性を持ったものばかりで、製品そのものや開発者インタビューなどからそれが強く伝わってきただけに、そんなものに順位をつけるのはおこがましいとうか・・・。とはいえ、毎年この企画は Brown Sugar の独断と偏見によるランキングということになっているので(笑)例のごとくいきたいと思います。 ベスト 1: ソニー VAIO PCG-X505/SP VAIOethics 的にはこのベスト 1 は文句ないでしょう!505 の、いや VAIO の真の「復活」を感じさせるモデルでした。さんざん悩んだ挙げ句結局 Brown Sugar の買ってしまった最新の VAIO でもあります。あまりにもハッキリとしすぎた割り切りのせいであまりにも賛否の分かれすぎたマシンでもありましたが、近年これほど話題になった PC もありませんでしたから、それだけでも業界に与えた功績は大きかったのではないでしょうか。 私も久々に「VAIO を『VAIO らしく』こだわって使ってやりたい」と思ったマシンでした。私が初めて VAIO を買ったときは、別に VAIO が欲しかったわけでもノート PC が欲しかったわけでもなく「505 が欲しかった」から、という特殊な理由がありましたが(笑)その後は「もう少し速いノートが欲しい」「そろそろ新しい VAIO が欲しい」そういった理由で購入することが多かったですから。今回はほぼ完全に VAIO もノートも買うつもりがなかったところに、あれですもの(^^; 持つことの喜び。この製品をつくることができた喜び。技術。価格。それ自身がもつ「付加価値」。「505」というフォーマットの中で極限まで贅肉を削ぎ落とすこと。それによって得たものと喪ったもの。かなり強いメッセージ性を持った製品ではありましたが、VAIO、競合製品に拘わらず、2004 年はこの X505 のもついくつもの要素の中からそれぞれに取捨選択をしたモバイルノートが登場することになるのではないでしょうか。ほぼ死んでしまっていた B5 以下のモバイルノート VAIO の来年を照らす灯台のような存在になると思います。 ベスト 2: 松下電器産業 Let'snote CF-W2 VAIO に限らず 2003 年のノート PC を語る上では、このマシンを抜きにしては語れないでしょう。従来の CF-T2 シリーズから体積・重量をほとんど変えずに 12.1 インチの筐体に光学ドライブ(コンボドライブ)を搭載してきたその技術力、そしてパームレストを光学ドライブの上蓋の一部に使ってしまうというコロンブスのタマゴ的発想には度肝を抜かれました。 薄型軽量のモバイルノートを支持する VAIOethics 的観点からすれば、この CF-W2 のみならず CF-R2、CF-T2(およびその前身である CF-R1、CF-T1)というシリーズ展開によって継続的かつ積極的に薄型ノート市場を牽引してきた松下電器の活動はかなり高く評価したいですね。薄型ノートというだけならば dynabook や MURAMASA も同じようなペースで製品投入を続けていましたが、(特殊用途向けの TOUGHBOOK シリーズという例外はあれど)CF-R1 以降 PC 事業の見直しを行い、B5 以下のモバイルノートに特化したこと、そして松下が得意とするマーケティングのうまさによって現在のシルバーの薄型ノート「Let'snote」を市場に認知させてしまったこと、が成功要因だったのではないでしょうか。この 3 シリーズの成功があって、今シーズンの各メーカーのモバイルノートがあるといっても過言ではありません。来年はどのようなマシンを投入してくるのでしょうか?ライバルの努力によって数値的に突出した部分のなくなってしまった Let'snote ですが、単に「バランスがいい」とか「使い勝手がいい」といった非定量的な要素で勝負してくるメーカーだとも思えません。何か「松下らしさ」の見えるニューモデルの開発を期待したいところです。 ベスト 3: ソニー VAIO PCG-U101 最後はコレ。U3/P を買って半年経っていない私に買い換えを決意させてしまった憎いやつです(笑)Banias ベースの Celeron を搭載してパフォーマンス面での不満を解消し、大幅に改良されたワイドスティックや内蔵された無線 LAN など、旧製品での問題点をひとつひとつ潰して誠実に改良を積み重ねた製品は、それまでの VAIO ではなかなかありませんでした(笑)。 個人的には今年一番よく動いてくれたマシンでした。個人的には 2 位にランクしてもいいくらい気に入っていたのですが、客観的に言って(まあ、このランキング自体独断と偏見でつけているのでアレですが)供給量が絶対的に不足していたのがマイナスポイントでしたね。初期不良もありましたし(笑)そのへんの問題がなければもっと売れていても良いマシンだと思いますが・・・。後継機の噂もありますし、Efficeon 搭載機の動向なども気になりますが、後継があるとすれば玉数だけはしっかり揃えておいてほしいところです。 こんなところでしょうか。今年は、他にも PCG-Z1/P、ThinkPad X40、ThinkPad T40p、dynabook SS S7、あと発売自体は年明けになりますが MURAMASA PC-MM2 など、本当にモバイルノート百花繚乱の一年でしたね。中でも X40 や PC-MM2 あたりは実機に触れられるシチュエーションが限られており、まだ客観的に評価ができないでいますが、これも追々他製品と比較してみたいと思っています。 私も今年は U101/P、仕事用の T40p、そして極めつけに X505/SP と年に 3 台も PC を購入してしまうというバカをやってしまいました・・・というか、今年一年で PC にかけた金額はちょっと考えたくもありません(笑)しかも、ここ数年ほぼ Crusoe 機ばかり買っていたというのに、今年購入した 3 台はいずれも Banias 機というのも、今年の傾向を反映しているというか。しかし、Banias でありながらいずれも Centrino プラットフォームではないというのも、「Centrino」ブランドの微妙な現状を反映していて、面白いですね。 来年のノート PC 市場は、ここにきて急加速したサブノートの流れが今後も続くのか、そして Efficeon と Dothan の戦いが見物ですね。スケジュールの遅れが尾を引いている Dothan に対し、十分に Pentium M に対抗しうる性能を立証した Efficeon。次世代 Windows「Longhorn」(コードネーム)に向けてノートでも、統合チップセットでも強化されるといわれるグラフィック性能に加え、PCI Express や ExpressCard という新アーキテクチャ。2004 年はさらにノート PC 豊作の一年になることを期待して、ランキングの第 1 部を締めたいと思います。 |
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金曜の夜から田舎に帰ってきています。微妙に仕事持ち帰りなので落ち着かないですが・・・。 それはそうと、Cyber-shot T1 用の Sony Style×PORTER ケースが届きました。 http://www.jp.sonystyle.com/Product/Dsc_mvc/Dsc-t1/Gallery_case/ 結局東京で受け取ることができなかったので、実家に転送してもらいました。というか、ほとんどチェックせずに購入してしまったのですが、最近ソニスタ×吉田の企画モノは「とりあえず買っとけ」してしまっていて非常にまずいなあと思っております(笑 吉田カバン製のデジカメケースというとナイロンのイメージがありますが、今回は珍しくコットン系の素材です。柔らかく優しいイメージはちょっと珍しいですね。機能面やデザインイメージ自体は昨年の MZ-E10 のオリジナルケースにかなり近いです。素材感は違いますが、オリジナルの吉田カバン製ストラップともマッチしていて良い感じだと思います。 とりあえずこんな感じなのですが、今まで U50 の吉田カバンケースに無理矢理突っ込んでそれで使えていたので、やや持ち運びのサイズが大きくなってしまった感は否めません。私はピッタリめのサイズを好む方なので・・・まあ、T1 のサイズ自体が U50 の使いどころをけっこう奪ってしまっていて、最近は U50 の出番もちょっと少ないので、U50 のケースを使い続けてもいいんですけどね(ぉ これで、T1 がもう少し気難しくないカメラだったらなぁ、と思います・・・。 |
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あぁ、クリスマスでしたか・・・今年はカレンダー的に 29 日が仕事納めになるものの、最終日を休暇にして明日が実質の仕事納めというスケジュールにしている人が多いせいか(私もそうなのですが)ここ 2、3 日は旧に仕事が立て込んできてすっかりそれどころではありませんでした。まあ、今の私にはクリスマスなどあまり関係はないのですが・・・。 でも良い子にしていたら朝枕元に PSX が置かれていたりするかと思ったのですが、そんなこともなく(当たり前 いやぁでもここのところ私の周りでもすでに数人が PSX を買っていますし、私の夢にも出てきたり(笑)しているので、いかにテレビを観ない私とはいえそろそろハイブリッドレコーダのひとつ、というか PSX あたりは買わなくてはいけないんだろうなと思ってます。クリスマス向けの出荷が始まって、今では多くの販売店で在庫がある状態になってきているようで、店頭で何度か財布の紐が緩みそうになっているんですよね(汗)やばいやばい・・・。 クリスマス商戦の最後の追い込みという意味もあってか、各ニュースサイトでもデジタルレコーダ関連の特集が組まれたり、今年を総括する話題としてデジタルレコーダが取り上げられたりしていました。 http://www.zdnet.co.jp/broadband/0312/23/lp01.html http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/link/psx.htm http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20031224/rec2003.htm http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20031224/zooma_sp.htm http://arena.nikkeibp.co.jp/col/20031224/106784/ 当初のサービスエリアがかなり限定的なものになった地上デジタル放送の盛り上がらないスタートを尻目に、フラットパネル TV やデジタルレコーダは確実なブームとなっています。最近、仕事帰りに電車の中や駅でデジタルレコーダや液晶 TV(主に 14〜17 インチクラス)のパッケージを抱えて家路を急ぐ人を見ることは少なくないですし、大手家電店に行けば必ずと言っていいほど「お持ち帰り」している人を見かけます。デジタル機器に敏感なユーザーが多いはずの VAIOethics のお客様にこれらを買ったという方が案外少ないのは、PSX 発売直前のスペックダウンで購入意欲をそがれてしまったのか、現状のデジタルレコーダのスペックに不満があってまだしばらく静観を決め込んでいるのか、あるいは X505 に資金を吸い取られてしまったのか(だからそれは私だ)。 私は再三再四書いているとおり、PSX とスゴ録の間で悩みつつ、結局はデジタル放送をデジタルのまま録画できるレコーダが登場するまでの繋ぎと割り切り、その間を最大限に楽しめそうなデバイスとして買うならやっぱり PSX かなと思っているわけですが、今のデジタルレコーダはいずれ買い換えなくてはならないもの、と認識して購入している人ってどのくらいいるんでしょうね?デジタルレコーダは発展途上のもの、とか、デジタル放送が一般化するまでの繋ぎ、という以前に、HDD を使っている以上は他の家電製品に比べて圧倒的に製品寿命が短くなってしまうわけです。せいぜいもって 3 年、早ければ一年保証が切れてすぐに HDD クラッシュ、という可能性だってあります。地上アナログ放送が結局 2011 年まで延命されたことを考えると、少なくともテレビは 8〜10 年は買い換えないものだという認識がある程度以上一般的であるのは事実なわけで、テレビと同様にテレビ周辺の機器として認識されがちなビデオレコーダについても、それくらいは使えるだろう、と思われていても不思議はないのではないでしょうか。先進的すぎた CoCoon と、コンサバ路線を貫いた DIGA やスゴ録のどちらを市場が支持したかを見るだけでも、ビデオ機器に対する市場の目というのは伺えます。そこに、HDD の製品寿命やファームウェアアップデートという概念など、家電ではなくどちらかというと PC 的な出自をもつデジタルレコーダの性格を正しく認知させていくメーカーの仕事は、なかなかに骨の折れるものだろうなと。 私もこの冬休みに田舎に帰ったら親にはいろいろ聞かれるような気がするのですが、そのへんどう説明したものかな。とりあえず平易にデジタルレコーダの利便性から説くべく、サンプルとして私が PSX を買ってデモしてみr・・・いや、いかんいかん(ぉ |
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スクリーンを導入してより本格的になった我が家のホームシアターをよりリラックスして楽しむために、新しい椅子を購入しました。もともとスクリーンの設置位置が高く、床に座布団では首が疲れるために今までは折りたたみのスツールっぽい椅子を使っていたんですが、あまりリラックスできないのでソファを物色していたんですよね。おかげでしばらくはビックカメラよりも家具屋さんや東急ハンズに出向く頻度の方が高く、ソファ選びのポイントも少し覚えてしまったほどです(笑)。 かなりあちこち探し回り、ある程度目星をつけたところまでは良かったのですが、自宅で改めて部屋の寸法を測ってみると、コンパクトな二人掛けのソファですらかなりギリギリのサイズであることに気づき。ドアの開閉とか人の往来する隙間を考えると、ソファは現実的ではないなという結論に落ち着きました。で、最終的に決めたのが、これ。 http://www.tcn.ne.jp/~nshin/ 製造元のサイトはかなりあっさりしていてこれだけでは何の椅子やら分からないと思うので(笑)、分かりやすく解説されている京都・丸正家具の解説ページもご紹介しておきます。 http://www.malsyo.co.jp/NY.html デザイナーとしても有名な新居 猛氏が 1970 年に発表した折りたたみ椅子で、その道ではかなり有名な製品です。この椅子、なんと MoMa(ニューヨーク近代美術館)のパーマネントコレクションとして収蔵もされているものです。有名さでいったらアーロンやパントンと同じくらいかも?私も最初は知らなかったのですが、スピーカのコーンには穴が空いているのにスピーカケーブルや椅子など妙なところにばかりやたらお金をかけた(笑)ホームシアターをお持ちの EDGE さんに教えていただきました。 購入は Web で最安値のショップを探し回った結果、↑の丸正家具さんが最安値っぽかったので結局ここで購入。オットマンも合わせて 2 脚ずつ購入、送料込み \49,980 でした。ディレクターズチェアに毛の生えたようなものに 1 脚 \20,000 も出すの?と思うかもしれませんが、実際それくらいの価値はあるものでした。ソファを買おうと思ったら、どんなに安くても二人掛けで \40,000〜50,000 はしてしまいますから、そういう意味では予算内に収まりました。 カラーはシートがレンガ、肘掛けがセピター(こげ茶)でオットマンもお揃いです。映画館のシートをイメージして赤系を選んだのですが、イメージより鮮やかめな色だったのでちょっと驚きました(もう見慣れましたが)。モノトーン×ブルーが基調なウチのインテリアを考慮するとブルーにしても良かったかもしれません。ま、シートは飽きたら張り替えもできますからね。 座り心地はホントに良いです。座面が浮くようにできている構造のせいか、オットマンを使うと椅子に「座っている」というより「乗っている」という感覚になりますね。ちょっとしっかりしたハンモックに寝ている感じ、と言ったらいいでしょうか?そんなリラックス感があります。しかし、あまりにリラックスできすぎるせいで、部屋を暗くしてこの椅子に座って映画を観ていると、つい寝てしまいそうになりますね(笑)そんなに疲れていなくても楽になって眠くなってしまうので、眠れない夜はこの椅子に座ってフランス映画など観ると良いかもしれません(笑 実はこれ、今月の初旬に届いていたのですが、X505 のどさくさで紹介している暇がなく(笑)。既にこれで何本か映画を観ているだけでなく、リラックスして音楽を聴いたりテレビを観たり、読書をしたりと自宅では寝る以外の大半の時間をこの椅子に座って過ごしているかも。 折りたたむとこんなにコンパクト。しかも軽いのですぐにしまえます。2 脚買ったうち、1 脚は来客用として折りたたんでしまってあります。オットマンともども、折りたたんだ状態でもちゃんと自立するのがいいですね。モノが多いくせに収納がかなり少ない部屋なので、この状態でもちょっと置き場所に困るのですが(汗)あと、できればこのチェアにちょうどいい高さの小さめなサイドテーブルが欲しいですね。無数にあるリモコンも AV リモコンで一つにまとめたいし。でも、とりあえずこれでいろいろ友人を自宅に招いて映画を楽しむことのできる環境が一通り揃いました。 あとは、これで隣にフィーリングぴったりの可愛い女の子でもいれば、何も言うことはないのですが(ぉ |
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DARK META を買ったものの、ソニスタのお買い物クーポンがまだ \10,000 分くらい残っていたので、無線 LAN のアクセスポイントを購入しました。 ソニー PCWA-A320 \14,800(税別、Sony Style) http://www.ecat.sony.co.jp/vaio/acc/acc.cfm?pd=13841 http://www.jp.sonystyle.com/Qnavi/Detail/PCWA-A320.html ご存知ソニー純正の IEEE802.11g アクセスポイントです。既に自宅には IEEE802.11a/b のデュアルバンド環境が整っていたのですが、X505 付属の無線 LAN カードは IEEE802.11g。このままでは IEEE802.11b としてしか使えません。既存の .11a 環境で使うために .11a/b/g 対応で出っ張りの少ない無線 LAN カード「PCWA-C800S」を買おうかとも思ったのですが、せっかく X505 には本体にデザインを合わせた無線 LAN カード(PCWA-C300/B)が付属しているのにあえてデザインの合わないカードを使うのは、スタイリッシュではないので(笑)。eLIO の 3% 割引とまたしても送料無料クーポンを併用し、実質 \5,000 程度で手に入れました。 デザインは私が持っている(正確にはソニスタのワイヤレス LAN レンタルサービスで借りている)PCWA-A520 をはじめ、最近のソニー製ワイヤレス LAN 製品で統一された、比較的コンパクトで壁掛けにも対応したものになっています。でも型番の表記以外は全く同じなのかと思いきや、微妙に色合いが違っており、PCWA-A520 の方はやや光沢感のある筐体に若干ベージュがかった白色 LED、A320 の方はマットな質感の筐体に少し紫の混ざった白色 LED、という感じになっています。色が違うのは別に一年使った A520 が黄ばんだから、というわけではたぶんないと思います(^^;タバコ吸わないしね。 せっかくなので、それぞれの無線 LAN 規格の速度比較をしてみました。使っている無線 LAN チップの世代は揃っていないですし、うちの 2.4GHz 帯は .11b/g の混在環境であまり状態は良いとは言えないため、参考程度になりますが。 ちなみに、実験に使用したマシンは無線側が PCG-X505/SP、有線側が自作機(CPU:Athlon 1.2GHz、Ethernet:3Com 3C905B-J-TX)です。速度計測には「PCATTCP」という計測ソフトを用いました。 なお、PCATTCP の使い方を覚えるにあたって以下のサイト「高速無線LAN情報局」さんを参考にさせていただきました。無線 LAN に関する様々な情報が集められている秀逸なサイトです。辛口の製品批評は非常に参考になります^^; http://disco.pobox.ne.jp/wlan/
けっこう明らかに違いが出ましたね。おおよそ .11b で 4Mbps 前後、.11g で 15Mbps 前後、.11a で 20Mbps 前後という結果になりました。内蔵の Ethernet(100BASE-TX、Intel PRO/100 VE)が理論値の 80% 超の実効速度を叩き出していることを考えると、.11a でも理論値の 40% というのは遅い気もしますが実際のところは速くて 22〜24Mbps というのが普通なようです。なお、この測定プログラムは TCP プロトコルでの通信になるため、実アプリで使われる HTTP や FTP などのプロトコルではいずれの規格ももう少し遅くなります。 .11a と .11g で約 1.5 倍近い差がありますが、これはやはり .11a の方が実効速度が高いということを明らかに示しています。まあ、うちの環境では PCWA-A320 と HN-RT1 という同じ 2.4GHz のアクセスポイントが隣り合わせに置いてあるため、干渉が発生してしまっている可能性は否定できませんが。とはいえ、理論値では同じ速度の .11a と .11g でも、これだけ実速度が違えば家電メーカー各社がワイヤレス TV 等に .11g ではなく .11a を採用したがるのも分かる気がしますね。 最近、自宅では U101 で .11b、X505 で .11g、まれに自宅で仕事をするときに使う ThinkPad T40p では .11a というめちゃくちゃな無線 LAN 環境になっています(^^;できるだけどれかに統一したいんですが、今まで揃えてきた環境は .11a だし、最近主流になりつつあるのは .11g だしでどうしようもなく・・・おそらく PSX あたりを買うタイミングで家電系は .11a、PC 系は .11g という感じに棲み分けさせていくことになるのではないかと思っているのですが。しかし、.11a の電波到達距離が問題になるほど広い家に住んでいるわけでもないですし、できるだけ今まで通り .11a の方を重視した無線 LAN 環境にしていきたいと思っています。やっぱり、X505 にデザインを合わせたバージョンの PCWA-C800S を作りませんか?>ソニーさん。いや、Sony Style 限定でもいいので・・・。 |
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最近の数々のキャンペーンでもらった Sony Style のお買い物クーポンの使用期限が近づいてきたので消化しようと思い、「DARK META」なマウスを買ってみました。送料クーポンも使ったので結局タダで買えてしまいました。残念ながら、一緒に買おうと思っていたクリーニングクロスは売り切れの模様。 http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Special/Wms5/ ご存じの通り、マウス自体は VAIO V に付属のワイヤレスマウスと同等のものです。受信ユニット内蔵の VAIO V とは違い、WMS5 では USB 接続の受信ユニットが付属しているのが違いでしょうか。V10 のブラックを買った人はマウスだけ DARK META に変えて遊んでみたりもできそうですね。 マウス本体はは思った以上に輝いてます。シブめのガンメタをイメージしていたのですが、ツヤがあるので周囲が映り込んじゃいますね。カメラマン泣かせの質感ですが(笑)案外 X505/SP のツヤと相性は悪くないかな、と思ったり(ちなみに私は X505/SP では SS RED なマウスを使用しています)。 暗色系のマウスで丸っこいのでちょっと昆虫っぽいというかカブトムシっぽい印象があります。見る角度によって微妙に色が変わるからむしろ玉虫っぽいと言った方が良いのかな?あ、台所によく出現するアレとか言わないで(泣)とにかく、あまりマウスっぽくない形状ですね。ドラえマウスなんかもそうでしたが。 底面はシルバー。ミラーっぽくして机やマウスパッドの模様が映り込み、それによってマウス自体に浮遊感を与える効果を狙ったとかありますが、まあ普通にシルバーです(笑)ミラーっていうからにはもう少しクロームメッキっぽい感じかと思ってました。マウスの上下でカラーリングを変えるデザイン手法は、表裏の一体感というか統一感を狙った PCGA-UMS3 の曲面的なデザインとは対極にありますね。 足(パッド)のデザインなんかはあまりそれっぽくない感じでキレイにまとまっているとは思います。 電池ボックスには本体の上蓋を外してアクセスします(スライドするだけで外れる)。単三電池×2 で動作し、アルカリ電池使用で公称約 3 ヶ月の使用が可能とされています。非使用時に消費電力を抑える省電力モードも備えていますが、底面の電源スイッチにより任意に電源を落としておくことも可能です。 私が今のところ自作機のメインマウスとして使用している Microsoft Wireless Optical Mouse との比較。 一見 MS マウスの方が一回りほど大きいように見えますが、掌が当たる部分に絞りがある分フィット感は MS マウスの方が良く、持った感じは WMS5 の方が若干大きいですね。この形状に関してはクレイモデリングを繰り返して決定されたようですが、そもそもが使い勝手よりもデザインを重視したところからスタートしているので、どうしても使いやすさの面では MS やロジのマウスには劣るところです。 受光部は縦型のスリムなデザインで、マウスと同じくらいのサイズだった MS マウスのものとは大違い。っていうか受光部が大きかったらワイヤレスにしてる利点の半分ぐらいはスポイルされている気がするんですけど・・・とにかく、小さいことはいいことです。 本当ならば受光部のカラーも本体と合わせてほしかったところですが、通常モデル(ミルキーパールとシルバー)も受光部はホワイトで統一されているので、これだけわざわざコストをかけてカラーを変えるのは難しかったのでしょうか(ロット数の問題とか・・・)。でもデザインが変わっているだけで機能的にはどうということのないマウスを通常より高い値段で売るからには、それくらいこだわってほしかったとは思います。 受光ユニットは USB MiniB 端子を備えていて、付属の 2 種類のケーブル(1.5m・20cm)を選択することによってデスクトップでも、ノートでも使えるようになっています(PCGA 型番なので一応 VAIO ノート用周辺機器という位置づけになってますが)。ケーブルは細くて取り回しがいいタイプですね。ケーブル直付けで無駄にデカい MS マウスのあの受光ユニットはいったい何なんだと(以下略)。 受光ユニットは若干傾斜がつけられていて、机上に置いてみるとモニタやスピーカの傾斜とマッチして良い感じに収まりました。同じ VAIO 関連製品の無線 LAN アクセスポイントともイメージが近くってとてもよろしいです。 「DARK META」付属のマウスシート。初期の VAIO カスタマー登録特典としてもらえたマウスシートと同タイプで、薄いため携帯性はいいですがパッドにはなりません。でもガラスとか反射率の高いテーブルで光学マウスを使うときには良いかも。ちなみにブラックとシルバーがあるのですが、私はシルバーが当たりました。 という感じです。使い勝手は・・・といっても、Windows 標準ドライバで動いてしまう普通の光学マウスなので、これといって特筆すべきことはないのですが^^;分解能 800 カウントも、最近のマウスでは当たり前になってきましたし。 ただ私は小振りのマウスを手首から先の部分や指先を使って扱う流儀なので、こうやってマウスに掌を預けてしまうタイプのマウスってどちらかというと苦手なんですよね・・・これは慣れるしかないかな。あと、MS のヌメヌメホイールにけっこう慣れてきてしまったので、引っかかりのあるホイール(しかも、このホイールはけっこうしっかり引っかかりを感じる方です)は逆に違和感があったり。でも、私は自宅で Excel を使うことも滅多にないため横スクロールが必要になることはほとんどないですし、MS マウスで気になっていた IC の鳴きも聞こえないのでその点 WMS5 の方がいいかな、と思っています。っていうか鳴かないマウスの方が普通なはずなんですけどね(ぉ だって MS マウスは PC ルームを兼ねた寝室で使うには、寝る前に毎度バッテリを取り外さなくてはならなかった(MS マウスには電源スイッチがないため)ので。ちょっとでもうるさいと眠れない体質みたいで・・・。とりあえず当面は WMS5 を自作機のメインマウスとして使うことにしようと思います。 個人的には PCGA-UMS3 の形状がいちばん好みなので、あの形をもう一回り大きくして無線にしたマウスを作ってほしいですね。電波式だけでなく、Bluetooth 搭載 VAIO で直接利用できる Bluetooth マウスのバリエーションがあるともっと良い感じです。「SS RED」に匹敵するオリジナルなカラーリングがあると、文句なしなんですけど・・・どうでしょうか>ソニーさん |
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NTT DoCoMo が来年 2 月発売の新 FOMA 端末「900i」シリーズを発表しました。 ニュースリリース http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/03/whatnew1218.html ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/mobile/0312/18/foma01.html ケータイ Watch の記事 http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/16916.html 「2004 年には FOMA を一気に普及させる」。かねてから DoCoMo が公言していたことでした。従来の PDC 端末は現在の 505iS シリーズを最後に主力の座を FOMA 端末に譲ることになります。 今までの「2xxxV」の型番を捨てて PDC 端末ライクな三桁の「xxxi」という型番を採ったことや、端末デザインもより現行の i モード端末に似たイメージになった(必ずしもこのデザインが優れているとは思えませんが・・・)ことにより、ユーザーに FOMA であることを意識させずにスムーズに移行を促したいという目論見が感じられます。まあ、FOMA といってもパケット料金の体系が多少変わる程度で大部分は(意識して使わなければ)今の i モード端末と何ら変わらないので、こういう移行の仕方が DoCoMo には都合が良いのかもしれません。au が 3G であることを強く意識させる広告展開を行っているのとはかなり対照的ですね。個人的には、メガピクセルといっても実画像は 30 万画素クラスのデジカメに毛が生えた程度のカメラ機能や現状ゲーム以外に使いどころのない Java アプリは「不具合さえなければついてても邪魔にならない」ものでしかなく、通話とメールができれば基本的には十分だと思っているので、あまり 3G は意識していないのですが・・・。 発売される端末は、D、F、N、P、SH の 5 製品。SO がない・・・と思ったのは私だけではないはずです(笑)私は、とりあえず適当な時期に SO505iS に乗り換えたら、FOMA に対するソニーエリクソンの姿勢が見えるまでしばらく端末の買い換えは待ちだな、と思っています。 「QRIO」が走ってるよ!! http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200312/03-060/ http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1218/sony.htm http://www.zdnet.co.jp/news/0312/18/njbt_01.html 先週発表されたシャープの「MURAMASA PC-MM2」ですが、PC Watch に気になるベンチマーク結果が掲載されています。 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1217/ubiq37.htm 製品発表当時のレビュー記事の多くが体感速度ベースの主観的なパフォーマンス報告だったのに対し、今回はちゃんとベンチを取って客観的に書かれています。年明け早々の発売を控えて、いよいよ実製品レベルのプレス貸与が可能になったということでしょう。 記事によると、おおざっぱに言って Efficeon 1GHz の実パフォーマンスは Pentium M 900MHz と同程度。なんだ、同クロックの Pentium M より 1 割劣る性能しかないのか、と思うかもしれませんが、エミュレーション型の CPU で性能のオーバーヘッドがオリジナルの 10% というのは胸を張っていいと思います。しばらく前に Transmeta がプレス向けに公開していたデモで Pentium 4 2.4GHz と同等かそれ以上かもしれない、と言われていたのはさすがに大げさでしたが(デモに使われていた Efficeon を高クロック動作させていたのかもしれませんし、Efficeon に最適化されたベンチマークプログラムを用いていた可能性もありますから)、それでも Crusoe では同クロック Pentium 比で 30〜40% 劣る、ときには MMX Pentium にも劣ると言われていた性能に比べると、ずいぶんまともになったものだ、と思います。というか、もう普通に使って問題ない CPU でしょう。おそらく、900MHz と 1GHz のパフォーマンス差なんて、体感的にほとんど感じられないくらいの差しかないですし。アプリケーションによって得手不得手はもちろんあるものと思いますが、アプリ起動時のもたつきが解消されたことや AGP バスに対応したこと、SSE/SSE2 に対応したことなどにより、おしなべて悪くない性能を備えたプロセッサに仕上がっていると言えそうです。 まあ、なんのかんの言っても試作機レベルでの話ですし、記事というものは著者の主観に左右されるところがあるので、是非とも一度実機を自分の手で触って確かめてみたいところではあります。とはいえ、発売前に展示されているのは市ヶ谷のショールームで平日 10:00〜17:00 のみ・・・って普通、無理(^^;発売まで待つしかないですかね。 この Efficeon 搭載 MURAMASA の発売日は 2004.1.4、来年の年明け最初の営業日ということになりますが、果たしてソニーからは Efficeon 搭載の VAIO が出るのでしょうか。Efficeon 搭載機と言われる「PCG-UX5」という型番こそ聞こえてきてはいますが、個人的に耳にした噂話等も総合して考えると、登場の可能性は五分五分ではないかと思っています。少なくとも現時点で発表がないという時点で、来年の春モデルまでは何もない、ということになるでしょうし。今のところ、次シーズンの製品発表に関係のありそうなイベントは 2 月中旬の IDF Spring。この場で Dothan と .11g 対応の無線 LAN モジュールが発表されると言われていますから、どちらにしても春モデルの一部モデル(主に Prescotto や高クロックの Pentium M が搭載される上位モデル)はこの時期に発表、あるいは発売される公算が高いです。従来のスケジュールからいくと春モデルは 1/末から順に発売されていきますから、Banias や Northwood を搭載する普及モデルは一足先に発売されるかもしれません。というか、2003 年は PC リサイクル法絡みで秋冬モデルが少し早めに発売された経緯もありますから、来年 2 月まで何の新製品の発売もないというのはないでしょうし。 Efficeon 搭載 VAIO が登場するとしたら、おそらくこの時期でしょうか。X505 のように Pentium M、あるいは U101 のように Celeron M(来年からは Pentium M ベースの Celeron は「Celeron M」のブランドで供給されるようです)かもしれませんが・・・。 |
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ちょっと間が空いてしまいましたが、先週土曜日は CYBALION との合同忘年会でしたね。参加者の方、おつかれさまでした。 今回は 15 名の参加者のうち 14 名が一度以上お会いしたことがある方ということで、肩肘張らずに楽しむことができました。いろいろと来年に向けての企画の話とかができて良かったと思います。 この忘年会に登場した X505 は意外にも(?)私のを含めて 2 台のみ。さらにお一方帰宅後に受け取られたようですが・・・それを含めても 3 台、合計 \1,150,000 ですか。高いような、そうでもないような(笑)でもこのほか 2 台の VAIO TR とか 2 台の Cyber-shot T1 とか 2 台の VAIO U101 とかなぜか最も登場台数の多かった何台だか分からない iPod とか、なかなかメカのたくさん登場するオフでした。最近オフに行っても誰も VAIO を出さないどころか VAIO の話もあんまり出ないという状態だったので(笑)たまにはこういう「らしい」オフ会もいいですね(^^; 私はというとななちゃんに見せてもらった SO505iS が気になってました。新しく採用されたディスクジョグとその中心にある十字ボタンが思ったより使いにくかったんですよね。でもあの薄さと画面(というか、フォント)のキレイさはその使いにくさをカバーして余りあるかな・・・とも思いますし。新規 \20,000 くらいになったら考えようかなあ。 ともあれ、年明けに時期を見てちょこっと新年会もやろうかと思ってるので、今回参加できなかった方もよろしくです。 さて。 先週土曜からソニーのこの冬の目玉である PSX が発売されたわけですが。みなさんは買いました?・・・まあ、私は X505 のおかげで PSX を気にしている余裕はあまりなかったわけですが・・・(笑 とりあえず、PSX 関連記事については以下を参考にすればだいたいまとまっているかと思います。 PC Watch 「ソニー『PSX』関連記事リンク集」 http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/link/psx.htm ASCII24 「ソニー『PSX』販売開始!発売当日の模様をフォトレポート」 http://akiba.ascii24.com/akiba/news/2003/12/13/647367-000.html なんか一部では NIKKEI NET がやらせ写真を掲載したことが問題になっているようですが、それはそれとして(笑)販売開始当時の混乱は思ったほどでもなかったみたいですね。まあ、PlayStation.com や Sony Style などのオンライン販売の割合がそれなりに大きかったことや、各店舗とも事前予約をする人が多かったこともあるでしょうが、発売直前の仕様変更で様子見に流れた人の割合も少なくないことでしょう。発売日直前にボーナスを X505 にかっさらわれた人もいるでしょうが(ってそれは私だ(ぉ 遅ればせながら私も今日有楽町のビックに販売の様子を見に行ってきました。1F の DVD プレイヤー/レコーダーコーナーと B2 のゲーム/ソフト売り場で取り扱っている模様。確かに注目は浴びているようで、実機の前で足を止める人は後を絶たないようでしたが、比較的、普通(笑)160GB 版の「DESR-5000」の方には在庫切れの表示がありましたが、250GB 版の「DESR-7000」の方に在庫切れ表示が出ていなかったところを見ると、上位機種はまだ入手可能なんでしょうか?ここで店員さんに確認して、在庫ありとか言われてしまうと無意識にもうひとりの私が「じゃ、ください」と言ってしまいそうだったのでなんとか堪えましたが(ぉ ちなみに、近くの有楽町ソフマップでも在庫切れ表示は(両機種とも)ありませんでした。確認したわけではないので正確には分かりませんが、店舗によっては確かに売り切れているところも少なくないものの、探せば手に入らなくはない・・・というのが現在のステータスといったところでしょうか。 ちなみに、カメラ系量販店での販売価格は「DESR-7000」が \97,800、「DESR-5000」が \78,800 でほぼ横並びのようです。しかしビックリしたのが、同様の機能をもつ「スゴ録」シリーズで、250GB な「RDR-HX10」が \104,700、160GB な「RDR-HX8」に至っては Yodobashi.com で \78,700 まで下がっていることなんです。実質、同 HDD 容量の PSX と変わらないか、別途購入しなくてはならないアンテナ分配機の価格を考えると「スゴ録」の方がお得かもしれないくらいの価格になってきているんですね。HDD/DVD レコーダとしての機能では PSX を上回っている製品だけに、この価格はかなりキワドいところだと思います。そして、DIGA、RD シリーズその他競合製品も、250GB で \110,000 程度と PSX と勝負できる価格になってきているんですね。DIGA に至ってはあからさまに PSX を意識した比較広告を打ってきたりしていますが、機能面での優位性を訴えるだけでなく、価格面でも対抗しなくては勝てないだけの商品力を PSX に認めているということだと思います。 ここまで単体のデジタルレコーダの価格が下がってきてしまったら、発売直前にけちのついた PSX よりもむしろ本格派のデジタルレコーダが気になってくるのが人情というものです。客観的に機能比較してしまうと、確かに違いますからね・・・例えば、一度 CoCoon に触れてしまった立場からすれば、アルゴリズムで成長するものではないとはいえ「スゴ録」の「おまかせ・まる録」機能には魅力を感じますし、画質的にもこちらの方が上でしょう。 しかし、PSX にはそういうことを差し引いても「モノとして所有してみたい」オーラが出ているような気がするんですよね・・・テレビをあまり観ない私でも、とりあえず WEGA の横に立てておきたい、みたいな。「スゴ録」のデザインが悪い、とは言いませんが、ゲームができるとか、デジタルレコーダとしての機能とかいう話以前に、あのハードウェアを実際に使ってみたい、という興味が先に立っているような気がします。 お願いですから、早く当初の予定通りフル機能使えるようにしてくださいな。>ソニーさん |
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X505 関連の記事を楽しみにしてくださっている皆さん、申し訳ありません。更新したいとは思いつつも、さすがにここのところ忙しくてなかなか更新できず・・・基本的に年末進行というのがあまりない業界とはいえ、年末ともなると何かと忙しくなってしまうものです。書きたいことは山ほどあるんですが、書く時間がないので自分としてもやきもきしているところではあります。 と、いうわけで、X505 の話題を。 デスクトップのカスタマイズを始めてみました。 購入前から言っていたことですが、これだけキマっている X505 に Windows XP のダサい GUI は似合わない!むしろ OS も Windows でなく別の OS にしてほしいくらいです。というわけで、現状の Windows XP のデザインではなく、少しでも X505 に似つかわしいデスクトップを完成させるべく、いろいろと研究を重ねてみました。 まずは、購入後初回起動時でいきなりうんざりさせられたデスクトップ。せっかく X505 専用に新しい壁紙を起こしているくらいなのに、そのデスクトップに邪魔なプリロードアイコンがばらばらと散らばって、いや、「自動的に整列」しています(笑 まずは、不要なショートカットアイコンをすべて削除。「マイ ドキュメント」や「マイ コンピュータ」も、コントロールパネル「画面のプロパティ」タブ→「デスクトップのカスタマイズ」ボタンから非表示にすることができます。 しかし、最後に「ごみ箱」のアイコンだけが残り、これだけは普通ではどうがんばっても消去できません。レジストリをいじることで非表示にできるのですが、私は Windows の他のこまかい表示設定をカスタマイズしたいのもあって「TweakUI」を使い、デスクトップのごみ箱アイコンを非表示にしました。 タスクバーも「自動的に隠す」設定にして、通常時はデスクトップには何もなく、タスクバーすら表示されない完璧に美しい画面ができあがったわけですが、これではさすがに操作性が悪くなってしまいます。これは、デスクトップアイコンやタスクバーの代わりに私が以前より愛用しているフリーのランチャソフト「Orchis」を使って補います。これを使えば、画面上のどこからでもスタートメニューよりももっと強力にカスタマイズ可能なアプリケーションランチャ兼ファイラが呼び出せます。私のカスタマイズでは、画面上のどこかで左右同時クリックをすることでランチャが表示されるようになっています。 で、次にはウィンドウやタスクバー、スタートメニューのあのいけてない UI デザインの変更に着手します。Windows XP 標準の UI デザインはご存じの通り「Luna」と呼ばれるものですが、どぎついブルーに毒々しい緑のアクセントがついたあのデザインはいかにもアメリカ人のセンスのない部分だけを集約したようなデザインで、お世辞にも素晴らしいとは言えません。何となく透明感を意識した角丸のデザインにしたって Mac OS X の「AQUA」の劣化コピー以下のものでしかありません。かといって今更クラシック表示で使う気にもなれないので、私は今までは Luna のシルバー基調のデザインをしぶしぶ使っていたわけです。 しかし、今回は思い切ってそれを捨て、新しい UI デザインを求めてみます。 Windows の GUI カスタマイズといえば、私も Win98 時代に少しだけ使っていた「LiteStep」や今でも定番の「WindowBlinds」があります。しかし、LiteStep は Windows のエクスプローラではなくて独自のシェルを使わせるタイプ、WindowBlinds もカスタマイズ機能は強力ながら、かなり重くて不安定ということで却下。結局 WinXP 時代のカスタマイズの定番、TGT Soft の「StyleXP」に準ずる方法を使うことにしました。 カスタマイズを行うにあたって、以下の URL を参考にしました。著者の方々にはここで改めてお礼を申し上げたいです。 スキンぐらい好きんにさせてくれよ! http://kuraba-web.hp.infoseek.co.jp/xp/ StyleXP で Mac Aqua に挑戦! http://allabout.co.jp/computer/windows/closeup/CU20030521A/ 僕のデスクトップは超クール! http://allabout.co.jp/computer/windows/closeup/CU20030528A/ 簡単にまとめると、WinXP では「デスクトップテーマ」以外にスタイル定義ファイルを用いて GUI デザインを設定しているため、インタフェースの変更にはこのスタイル定義ファイル(.msstyles)を変更してやれば良いとのこと。しかし、標準では WinXP の UI を司る DLL(uxtheme.dll)は Microsoft 製の .msstyles しか動作を許さないため、これにパッチを当ててオリジナルの .msstyles を使えるようにする、というのが上記サイトや「StyleXP」の目指すところであります。 結局私は「StyleXP」にお金を払うのがもったいなかったので(笑)「スキンぐらい好きんにさせてくれよ!」さんの記載に従い、uxtheme.dll にパッチを当てました。 従来の Windows シリーズ向けにオリジナルのデスクトップテーマファイルを配布しているサイトはたくさんありますが、WinXP 向けの .msstyles ファイルを作成、配布しているサイトもたくさんあります。以下はそれらのポータルのようなサイト。 ThemeXP http://www.themexp.org/ LOVE.theme http://www.rhv.ne.jp/lovetheme/ 私は X505 のデザインイメージに合わせてソリッドかつフラットなデザインの .msstyles ファイルを探していたのですが、ちょうど見つけたのが「Watercolor」というスタイル。見覚えがある、と思ったら、WinXP のベータ版時代、コードネーム「Whistler」と呼ばれていた頃に使われていたスタイルのレプリカです。イメージとしては Office XP のそれに近い、平らな感じのデザインです。で、結局私は LOVE.theme さんでこの「Watercolor」のカスタム版「Watercolor Plus 1」を見つけたので、Silver を試してみたらイイ感じ。Darkside(ブラック)も良かったですが、なんとなく Silver の方が X505 の内装カラーに合ったもので。 本当のことを言うと、X505 に合わせてオリジナルの .msstyles ファイルを作成したかったのですが、同じく TGT Soft の提供するスタイルエディタ「StyleBuilder XP」をインストールして起動してみたところ 設定項目多すぎ・・・あまりの細かさに少しうんざりしつつも、「これは時間のあるときでないと無理だ」と諦めてしまいました(笑)冬休みの宿題代わりに取り組んでみようかな、とも思いますが・・・。 というわけで、以下が私が「とりあえず」で作ってみたデスクトップの画像。 何にもないデスクトップにランチャ、Luna 以外のデザインテーマ。普通に WinXP してるデスクトップよりも少しは「それっぽく」なったと思いません?本当は、.msstyles のカラーはもっと納得がいくまで調整したいですし、スタートボタンも「スタート」は興ざめなので以前の TClock のようにいじりたいんですけどね。ブート画面やログイン画面もカスタマイズできるようですし・・・まだまだカスタマイズの余地は十分すぎるほどありそうです。ちなみに、ユーザーアイコンの画像は自作してみました。 起動直後は本当に壁紙以外ないシンプルな状態に。必要に応じてウィンドウやランチャを開かなくてはならないときも、極力スタイリッシュに。そんな UI デザインこそ X505 に相応しいと思いません?これに合わせて、久々に他の VAIO のデスクトップもいじりたくなってきました。 みなさんも、購入後こだわってみたカスタマイズがあれば是非お聞かせください。 |
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NTT DoCoMo から「N505iS」「SH505iS」「SO505iS」の発売日がアナウンスされました。 ニュースリリース http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/03/whatnew1209.html N505iS が明日 12/10(水)、SH505iS・SO505iS が 12/12(金)。気になる SO505iS は機能的にはセンタージョグが「ディスクジョグ」に変更されたあたりや、モバイルムービーと音楽再生に対応したあたりが目玉でしょうが、個人的にはそんなことよりも SO505i 比で 8mm も薄くなったこととようやく画面フォントが高解像度対応になったところを歓迎したいです。私はまだ SO505i を購入して半年しか経っていないのですぐには買い換えませんが、発売後よさげなら新規購入して相互機変、も考えようかな・・・年明けには FOMA の本格普及を睨んだ新製品の投入があるようなので、微妙な時期ではありますが。 Cyber-shot の新しいフラッグシップ「DSC-F828」の発売日が、12/19(金)に決定しました。 http://www.sony.jp/products/di-world/cyber-shot/ オンラインショップである Sony Style と ソニーショップ C-TEC さんでは既に販売価格が決定しています。 Sony Style http://www.jp.sonystyle.com/Product/Dsc_mvc/Dsc-f828/ ソニーショップ C-TEC http://www.sonyshop.c-tec.co.jp/main/dejikame/dsc-f828.htm 売価はソニスタが \128,000、C-TEC が \116,700。ビックカメラ、ヨドバシカメラにはまだ販売価格が掲載されていませんが、ソニスタと同じく \128,000 あたりのところに落ち着きそうです。ソニーによる希望小売価格が \160,000 だったので実売はどれくらい下がるか不安に思っていたのですが、F707 の発売当初の価格と同じライン、と考えると案外安いのかも?と思います。ただ、当初は供給に不安があるという話も聞きますから、購入予定の方は予約しておいた方が安心かもしれませんね。私は、いくら予想より安かったとはいえ X505 の後ではさすがにすぐには買えません(涙)。 なお、ソニスタでは 12/11(木)17:00 より先行予約販売を開始するようです。 さて、昨日は Efficeon MURAMASA の話題で終わってしまいましたが、違う話題を期待していた人も多いことでしょう。というわけで、今日から折を見て X505 の使用レポートを書いていきたいと思います。 X505 の使いこなしについてはいろいろと試行錯誤してみようとしているわけですが、まずは、X505 のパフォーマンスを測るべく「X505 で FINAL FANTASY XI はプレイ可能か?」を検証してみました。 FFXI が必須環境としているスペックは、Pentium III 800MHz 以上の CPU と nVIDIA GeForce シリーズ以降か ATI RADEON9xxx 世代のビデオチップ。X505 は CPU はともかくグラフィック機能が i855GM チップセット内蔵のものなので、この前提条件を満たしていないことになります。まあ、これらのチップでなくとも Trident Cyber XP4 などのチップでも動作するようなので制限はもう少し緩いのかもしれませんが、少なくともハードウェア T&L に対応したビデオチップでなくてはならないようです。 ・・・と考えるとそもそも動作させることすらできないということになってしまいますが、そういえば moons さんのサイト「銀の箱」に TR1 で FFXI ベンチを走らせていた記事があったのを思い出し、私も試してみました。 http://www.pluto.dti.ne.jp/~moons/sigmarion/vaio/vaiotr/bench/bench1.html これによると、やはり i855GM 機ではベンチマークプログラムを起動させることすらできないようです。しかし、TOMMTI SYSTEMS という会社が開発している「3D-Analyze」というユーティリティを利用すれば、ハードウェア T&L をソフトウェアでエミュレートしてハードウェア T&L 必須のソフトウェアでも動作させることができてしまいます。 私は TOMMTI SYSTEMS からダウンロードできる最新の 3D-Analyze v2.3a では後述する FFXI の実プログラムをどうしても起動させることができなかったため、某所より旧バージョン(v2.16a)を入手して使用しました(開発元では旧バージョンのバイナリを公開していない模様)。なお、3D-Analyze は旧バージョンを日本語化したバイナリを配布しているサイトがあるので(どうも開発元に無許可で日本語化しているようなのでライセンス的にグレーなため、あえてリンクは張らないで起きます)どうしても旧バージョンが見つからない方はこちらを利用してみてもいいでしょう。 使用したベンチマークプログラムは最新の「Vana'diel Bench 2」。初代の Vana'diel Bench よりもマシンによるパフォーマンスの違いが明確に顕れやすくなっているような気がします。ちなみに、X505 と比較すべく U101(Intel Celeron 600A MHz/ATI MOBILITY RADEON)、自作機(AMD Athlon 1.2GHz/ATI RADEON 9200)、ThinkPad T40p(Intel Pentium M 1.60GHz/ATI MOBILITY FireGL 9000)のデータも取ってみました。自作機は今日びローエンドにも満たないスペックですが、私の FFXI のメイン環境ということで、一応。なお、ハイスペックな方のマシンで取った高解像度のデータは参考値です。
・・・かなりシビアな結果になりましたね。U101 とほぼ同等ですか。ある程度予想はしていましたが・・・しかも数値上では X505 の方が U101 より若干良い結果を出しているように見えますが、実は同時にベンチマークを開始すると U101 の方が数十秒早くベンチマークを完了します。おそらく、X505 ではハードウェア T&L をエミュレートすることによってオーバーヘッドが生じ、それがベンチマーク全体の動作速度を引っ張っているのだと思いますが、そういう意味で言うと U101 よりも FFXI 環境としては厳しいと言わざるを得ません。ただ、見た目のフレームレートでは両者ともほとんど違いはないようでした。しかし同じコアとはいえ動作周波数がこれだけ違う CPU を搭載していながら U101 の同等以下の結果しか出せない X505 の 3D 性能って・・・まあ、本来それを求めるマシンではありませんし、MD サイズのマザーボードに実装できる現時点で最小の選択が i855GM だとすれば、これは致し方のないところなのでしょうが。 ま、でもベンチが U101 と同等ということは、実際のプレイも U101 と同じくらいにはできるのではないか?と考え、こちらも試してみました。初期の頃の私は U101 のみの環境でプレイしていたため、我慢すればやってやれないことはないかもしれない、というわけです(笑 実際に FFXI のゲームを動作させるにあたっては、以下の URL も参考になりました。 http://www.asahi-net.or.jp/~tz2s-nsmr/adslgame/analyze/analyze.htm 3D-Analyze の「DLL Path」に FFXI のバイナリ(FFXI.dll のあるディレクトリ)のパスを、「EXE」と「PRE-RUN EXE」の項には PlayOnline の実行ファイル(pol.exe)のパスを指定し、「emulate HW TnL caps」のチェックボックスをオンにした上で「RUN」ボタンをクリックすることで、ハードウェア T&L をエミュレートしたモードで PlayOnline が起動します。なお、最新版の 3D-Analyze v2.3a では「DLL Path」と「PRE-RUN EXE」を指定する項目がないせいか、PlayOnline Viewer から FFXI のタイトル画面に切り替わるところで「ハードウェア T&L に対応していない」というメッセージが出てプログラムが終了し、プレイすることができません。しかし、この二つの設定項目のある古いバージョンであれば問題なく FFXI を起動、プレイすることができました。 しかし、やはり動作速度は U101 と同等か少しきついという感じ。Front Buffer を 640x480 に、Back Buffer を 256x256 の最低レベルのモードにして何とか動作しています。ログが流れると 3D の描画にもたつきが出たり、通常の画面表示でもややフレームレートが低めだったりするあたりは U101 よりも少し辛いかも。しかし、競売所のチェックや合成や釣り、あるいはソロでの戦闘くらいであれば問題なく行えるレベルだと思いました。それよりも、体感速度や画面解像度は U101 とほぼ同等にも関わらず、画面が大きいせいで解像度が低いと必要以上に粗さが目立ってしまうのが難点かもしれません(笑)640x480 でも 7.1 インチならそこまで粗さは気になりませんでしたが、10.4 インチで VGA サイズしかないというのはやっててイライラするかも。普段デスクトップ機や T40p で SXGA の解像度でプレイしているので、よけいに辛く感じます。 そんなところですかね。X505 では FFXI はまずほとんどやらないような気がします。わざわざ X505 でやるくらいなら U101 でやった方が幾分ましなので。 しかし、これは X505 のパフォーマンスが悪いということではなくて、アプリケーションを選べば間違いなく U101 よりも高いパフォーマンスを得られるというのは言うまでもありません。エグゼクティブな 505 EXTREME にはゲームよりもビジネスパーソナルっぽいアプリや 3D ゲーム以外のマルチメディアコンテンツが似合うと思います。そういう用途であれば、Pentium M 1GHz の性能に見合ったパフォーマンスが得られるはず。今回はこと FFXI に注目してパフォーマンスを測ってみましたが、別のベンチマークではまた違った結果が出たのではないでしょうか。まあ、CPU のアーキテクチャが多様化してきた近年、単純に CPU の演算性能や HDD の転送速度を測る HDBENCH のように CPU クロックに大きく依存するようなスタンダードなベンチマークは次第に意味をなさなくなり、より実アプリケーションの体感スピードに近い結果を得られる実践的なベンチマークや性能指標が必要とされるようになってきていますから、こういうマシン性能の見極めは自分が使いたいアプリケーションのジャンルごとに計測してみなくてはなりません。とはいえ、i855GM というチップセットは現時点で出荷されている PC のビデオチップファミリとしてはおそらく GeForce シリーズ、RADEON シリーズに次いでシェアの大きいビデオチップということになるでしょうから、X505 に限らず i855GM 搭載のモバイルノートで FFXI は現実的にプレイ可能か?という疑問を持っている方は少なくないはず。モバイルノートの選択肢が再び広がりつつある昨今、i855GM の性能が気になっている方に、今日の記事を参考にしていただければ幸いです。 |
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先週末に運良く X505 を手に入れることができた VAIO ユーザーのみなさんはまだ興奮冷めやらぬ、といったところでしょうが、こんな中、シャープが世界初となる Efficeon プロセッサ搭載 PC を発表しました。 ニュースリリース http://www.sharp.co.jp/corporate/news/031208.html 製品情報 http://www.sharp.co.jp/products/pcmm25ne/ 世界で初めて Efficeon を搭載することになったのは、同社の「MURAMASA PC-MM2」シリーズ。「クレイドル MURAMASA」として知られていた「MURAMASA PC-MM1」シリーズの直系の後継機種となります。これまでは、PC-MM1 のその薄さやクレイドルを使ってメインマシンの外付け HDD として使えるユニークな使い勝手などは一定の評価を得ていたようですが、その一方で Crusoe TM5800 のパフォーマンスの低さが PC-MM1 の魅力を半減させていたことは、紛うことなき事実でした。それが、Transmeta の秘蔵っ子・Efficeon を引っ提げてのリニューアル。フットプリント(251×206mm)は PC-MM1 と同じで、本体最薄部の薄さ(15.7mm)こそ MM1 より 2mm 増しになっているものの最厚部の厚さ(19.6mm)を MM1 と同じに抑えてきたのは立派。最厚部に関しては X505(21.0mm)よりも薄くなっています。さらに、これだけのサイズに抑えながらもバッテリ駆動時間が 3.5 時間(標準バッテリ使用時)と従来モデルより 0.4 時間延びていることも見逃せません。シャープさん、かなり気合い入れてきたのは間違いないですね。X505 と違って無線 LAN は .11b/g が内蔵、Ethernet ポートも本体に備え、またグラフィックチップに MOBILITY RADEON を採用しているため、その気になれば FFXI のプレイも十分可能なレベルなのではないでしょうか。 デザインは飛び抜けて素晴らしいということはありませんが、オーソドックスかつ鋭いイメージに仕上がっていて悪くはなさそうに見えます。パームレストとタッチパッド、比較的一般的なキーボードを備えているあたりも、X505 の特殊なユーザーインタフェースに馴染めなかった向きにはポイントとなるところではないでしょうか?かつての PC-PJ1 のように独自の 11.3 インチ液晶でないあたりがシャープらしくないところですが、これはいかに液晶のシャープとはいえ採算性を考えると供給量の潤沢な 10.4 インチパネルの方が作りやすかったということでしょう。個人的には、B5 ジャストサイズクラスにも 11.3 インチで 1152x864 程度の解像度を持つパネルが一般的になってほしい気がしているのですが・・・。 この製品で最も気になるのは誰がどう見ても Efficeon のパフォーマンスに尽きると思いますが、現状では客観的なデータとしてのベンチマーク結果が公表されていません。Crusoe のときも出荷までそのベンチ結果についてはかなり隠されていた経緯を考えると、やはり実製品の登場まではそういったデータは出てこないのではと思っていますが、まあ、ベンチ結果が出てきたところで、Crusoe だってベンチマークはそれほど悪くないけれど実パフォーマンスがひどかったり、Pentium M だって単純計算のベンチマークでは同クロックの Pentium 4 と同等程度のパフォーマンスしかないにも関わらず体感では同クロックの Pentium 4 を上回ったりしますから、今日では従来のようなベンチマークはあまり意味をなさなくなったのは事実だと思います。また、MYCOM PC WEB のレビューには > これまで薄型軽量ノートのMURAMASAに魅力は感じつつ、非力なCPUとレスポンスの悪さで購入を見合わせていた人なら、今回のEfficeon搭載MURAMASAは間違いなく買いだ。新型MURAMASAでレスポンスが悪いと感じる人はまずいないだろう。 と書かれていることから、少なくとも体感スピードとしては Crusoe 世代の Transmeta 製プロセッサよりは明らかに良く、同クロックの Pentium M と同等以上のプロセッサパワーを持っていると考えて良さそうです。実際は CPU によって処理タスクの種類に得手不得手があるとは思いますが、プロセッサの非力さを感じる場面はかなり少ないとみていいのではないでしょうか。いくら商業ベースのニュースサイトとはいえ新製品に関して「間違いなく買いだ」と断言することは滅多にないですから、そのポテンシャルはかなり高いものであることは確かだと思います。 とはいえ、この PC-MM2 だって完全無欠ではありません。CPU パワーこそ必要十分なものになりそうですが、HDD が HGST 製 1.8 インチ/20GB HDD であることに不安を感じる人は少なくないでしょう。1GHz・20GB というのは X505や ThinkPad X40 などを筆頭にこの先のハイモビリティ・ノートのキーワードとなりそうですが、この新 MURAMASA もまた同じく 1GHz・20GB のスペック。メールやアドレス帳、主要な仕事のデータなどを入れて母艦 PC でも特に使用頻度の高いデータを MM2 で共用し、さほど使用頻度の高くないデータやエンタテインメント系のコンテンツは母艦内蔵の HDD で利用する、という使い方を強いられることになると思いますが、そのあたりは「あくまでサブ」という割り切りが必要になるマシンだと思います。まあ、これについては MM2 に限らず X505 や X40 にも言えることなのですが・・・。 あとはメモリ容量が増設不可の 256MB 決め打ちというのが問題になりそうです。Windows XP 時代には厳しい 256MB という容量に加えて、そのうちの 24MB を予め Efficeon の CMS が予約しているため、Windows から見える容量は実質 232MB。CPU が遅いのはある程度我慢でき、HDD は何とか換装で延命できる手段があるとしても、最大メモリ容量でその PC の将来的な寿命が確定してしまう、ということは少なくないですから・・・特に Windows XP から次の世代の Windows まで使い続けたい、と考えている人にとっては、この 256MB という容量は致命的な弱点になりかねません。ま、現状では実質換装不可能な 1.8 インチ HDD を採用するマシンが増えてきたことが、今後は最大メモリ容量以上にモバイルノート PC のアップグレーダビリティに大きな影響を与える可能性も否定できませんが・・・。 スペックに多少の不安を抱えていることに間違いはありませんが、この PC-MM2 はユーザー的観点からすれば PCG-X505 をもう少し「エクストリーム(極端)」でなくし、よりウェルバランスな方向に作り替えた製品、と言ってしまっていいと思います。かなり X505 と似通ったところはありますが、X505 がその個性と引き替えに割り切った使い勝手やリーズナブルさをほどよく取り込んだ、もう少しユーザー寄りなマシンに仕上がっているのは間違いありません。まあ、実売 \180,000 前後という価格が X505/SP の約半額であることを考えても、両者の指向するところの違いが見てとれると思います。 思えば、今回のようなソニーが 505 で市場に衝撃を与えた後、シャープが同じプラットフォームで 505 に拮抗する製品を投入する、という流れは、まさに初代 505 の後の「銀パソ」ブームに至る流れを再現しているかのようです。やはり、歴史は繰り返すのか・・・。しかし、12.1 インチの流れの直後にこの製品で 10.4 インチクラスの製品の流れが生まれてきたような気もします。一時は死んだと思われていたサブノート市場が、俄に面白くなってきました。私は既に「選択」を済ませてしまいましたが、これからサブノート PC を買おう、という向きにはかなりいい時代がやってきたのではないでしょうか。 ■記事リンク MYCOM PC WEB の記事 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/12/08/08.html http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/12/08/13.html http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/12/08/14.html ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/news/0312/08/njbt_05.html http://www.zdnet.co.jp/news/0312/08/nj00_mebius.html PC Watch の記事 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1208/sharp.htm ASCII24 の記事 http://ascii24.com/news/i/hard/article/2003/12/08/647272-000.html WPC ARENA の記事 http://arena.nikkeibp.co.jp/news/20031208/106672/ |
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なんかあちこちでいろいろ騒がれているようですが(笑)、最終的に、購入しました。VAIO ノート 505 エクストリーム。 http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Product/X505/ 12/6 に行われた発売記念イベント http://www.jp.sonystyle.com/Special/X505/ では、様々な展示やトークショー、当日販売プログラム等いろいろあったのですが、その目玉は実は抽選で選ばれた購入者へのお台場 sony style での直接受け渡し式。私は、結局特別エントリー対象者への先行予約販売開始当日の朝まで悩みに悩んでいたのですが、この先行予約販売で購入したところ、このイベントに当選してしまいました(購入に至った経緯に関してはもういろいろあるのですが、それはまた別のお話)。かねてより、最近少なくなった VAIO 関連のユーザー参加型イベントを心待ちにしていたのに、それが X505 の発売記念イベントとは願ってもない喜びでした。 イベント自体は終日行われていたようですが、私は当日午後から友人の結婚式があるため本当に受け渡し式のみの参加。結婚式のために正装していったため、図らずしも少しエグゼクティブな出で立ちで挑むことになりました(ぉ 今回は、ソニースタイルスタッフに究極の自転車で直接お届けされた shunmi さんと一緒に行きました。Sony Style に直接受け取りに出向くのに、これほど相応しい同行者もいないでしょうね(笑)柿沼隊長との一年ぶりの再会を喜んでいたようでした。 受付開始 10 分前くらいにメディアージュに着いたのですが、他のお客さんはまだ誰も来ておらず。12/6・7 両日 10 台限定で X505/SP の直接販売プログラムがあったので、オンラインで買えずに並びに来る人がいるかな、と思ったんですが、それはなかったですね。でも、見ているとクレジット支払申込書を書いているお客さんがちらほらいたので、それなりに売れていた模様。さすがに 40 万円現金で支払っていく人はいないようでしたが(笑 石井さんのエスコートを受けて入場した、普段は入れないメディアージュ開園前の sony style。まだ会場設営が出来上がっていない様子で少しバタバタしていました。 ふと周りに目を遣ると、なんだか品の良い会場が設営されています。どうやら、ここで受け渡し式を兼ねた発売記念セレモニーが執り行われる模様。テーブルにはフルートグラスが並べられ、ちょっとしたパーティ会場然とした雰囲気を醸しています。 セレモニーのゲストはソニースタイルドットコム・ジャパンカンパニーの杉山博高プレジデントと、ASCII24 Club などで活躍するモデルの山崎雅恵さん(写真で見るよりご本人の方が断然キレイでした^^;)。あぁ、主賓は我々 20 人の購入者でしたね。なんとなくエグゼクティブな感じ(どんな感じだ)な方がたくさんいらっしゃるのかなーと思っていましたが、割と皆さん普通な感じでした(笑)というか、私一人だけ年齢層が低めだし、正装なので(笑)ちょっと浮いていたかも・・・。 パーティらしいロゼ・シャンパーニュの乾杯もそこそこに、おもむろに商品の受け渡し式に移ります。杉山プレジデントと山崎さんから直接、大きな Sony Style の箱を手渡しで。やはり、日通のおじさんから受け取るよりも感慨深いです。本当は、商品が届くまで家で待機しなくてはならず休日が一日潰れてしまうよりも、交通費がかかってもこうやって取りに来たい気がしているんですけどね。セレモニーは別としても、お台場で直接受け取りをレギュラー化しませんか?>ソニスタさん 全員分の受け渡しが完了したら、みんな揃って記念撮影。新の字さんの代わりに X のポーズを取っている方もいました(笑)ちなみに、私は自分の分の受け取りが完了した瞬間から開梱開始・・・いや、急いでセットアップを済ませて荷物をまとめないと、結婚式の時間に間に合わないので(汗)っていうか、開梱用のカッターやセットアップ用のコンセントまで用意してくれるソニスタの周到さ。ユーザーの気持ちが分かってるじゃないの(ぉ と、いうわけで、私はこの後ほどなくして戦線離脱。とりあえずセレモニーだけ参加できたので良かったです。X505 をエグゼクティブなアタッシェケースに詰め込み、空き箱を shunmi さんに託して結婚式場へ。空き箱は、改めて shunmi さんに届けてもらいました(実は自宅がかなり近所)。昨年直接お届けされた人が、今年は直接お届け隊になるとは、誰も予想だにしなかったはず(ぉ 以下、開発チームの皆さんやアスキーの方々を招いてのトークショーへと続くのですが、私は残念ながら見れず。イベントの続きについては、www.shunmi.com のレポートをご覧ください(^^; 結婚式では少し X505 を披露する機会があったのですが、やっぱり注目度は高いですね。PC をあまり知らない人でも、そのすごさは伝わるようです。「ありえないくらい薄い!」という声も聞こえてきました。値段を言ったらさらに驚かれましたが(笑)まあ、こちらは X505 の披露宴ではなくて、当然主役は別にいるので、ほどほどにしておきました(^^; あと Cyber-shot T1 も持って行ったのですが、こちらの反応もかなり良かったですね。一般の人には PC よりもカメラの方が興味の対象になりやすいのか、むしろ T1 の方がウケが良かったような気もしますが(笑 こんな感じで時間がなく、もう一方のイベントの方はほとんど見ることができなかったので、今日改めてイベントを見学に行ってきました。 今日は展示と体験会だけだったので、比較的落ち着いていたようでしたが、やっぱり直接買いに来ている人はそれなりにいたようです。^^; 展示スペースの中央には、X505 に使われた部品・部材がショーケースに入って展示されていました。カーボンファイバー積層板の成型加工前の素材と、積層板のもととなるカーボン繊維はなかなか見ることができないものです。カーボンルックの模様なんかでもおなじみの編み目織りのカーボンは、この繊維を織り込んで作られるものですね。X505/SP の筐体は、この繊維を一万本以上使って作られているそうです。 チップ抵抗やトランジスタ、IC も。これがまた本当に小さく、落としたら絶対見つからないだろうなというサイズです。部品がフィルムロールのようなものに巻かれているのも、初めて見ました。工場ではこうやって扱われているんですね。 で、これらの部品を超精密に集積して出来上がるのが、このマザーボード。MD サイズと言っていましたが、改めて実物を目の当たりにするとその小ささに驚きます。ATX マザーボードの何分の 1 とかもう計算もできないくらいの大きさ。CPU とチップセットのサイズからして、もう現行のアーキテクチャ上ではこれ以上小さくするのはまず無理、というのが伝わってきます。でも逆に、マザーがこのサイズにできるならば、EXTREME な C1 とか EXTREME な U とかも期待してしまうところではあります。 で、この電子部品のサイズを実際に実感してもらおう、と置かれていた 2 台の顕微鏡。覗き込むとそこには、米粒と比較されたチップ IC が置かれていました(米粒と IC の写真は DSC-T1 の拡大鏡モードにて撮影)。この大きさなら本当に米粒 1 個の上に IC が 58 個くらい並びそうです。 また、歴代の 505 シリーズの展示も行われていました。 古くからの VAIO ユーザーにしてみれば、それこそいろいろな想いと共にある VAIO 505 の歴史。それは、モバイルノートの肥大化の歴史でもあったわけですが(笑)、改めて 505 や N505 と X505 を見比べると、感慨深いものがあります。 昨日は帰りが遅くなってしまったこともあり、私の X505 はまだ初期セットアップが済んだ程度なのですが、ちょっとワクワクしています。いつもなら何も考えずにいつもの環境を作ってすぐに使い始めるだけなのですが、この X505 はもっと何か工夫して楽しんでやりたい、いろんなことにこだわってやりたい、そう思わせてくれる何かがあります。少しずつ良い面や悪い面、また快適に使うためのコツが見えてきてはいるのですが、それはまた改めてまとめてみたいと思います。 恋愛に似た想い。改めてこの眼で見たときの、胸を衝くような感覚。ここ数年、忘れていた感覚でした。本当はいろいろあって、悩んで悩んで、一度はやめてしまおうかとも思ったけど、あのとき諦めていたら、後悔していたかもしれない。この選択をして良かった、と、今は、思っています。 |
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・・・とりあえず、ねかせて・・・。 http://www.shunmi.com/ |
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昨日は今年の各メーカーのサブノート PC の傾向についてまとめたばかりですが、こんなタイミングで IBM から注目の ThinkPad X40 が正式発表されました。 ニュースリリース http://www.ibm.com/jp/NewsDB.nsf/2003/12031 製品情報 http://www.ibm.com/jp/pc/thinkpad/tpx403c/tpx403ca.shtml 「使いやすく丈夫な」PC を可能な限り「小さく」をキャッチフレーズに与えられた ThinkPad X40 は、12.1 インチ液晶を備えるスリム・モバイルノートに仕上がりました。しかも、位置付けとしては X31 の後継ではなく、フルスペック・モバイルが必要な向きには X31、よりコンパクトで軽量なマシンを求めるユーザーには X40 を、というオルタナティブな構成となるようです。同じ 12.1 インチモデルながら、X31 は Pentium M 1.40〜1.60GHz に 20〜80GB の HDD、1.64〜1.66kg なのに対し、X40 では ULV Pentium M 1.0GHz に 20GB HDD、1.23〜1.24kg というスペックなので棲み分けは可能、という判断でしょうか。コンセプト的には限りなく s30 的な日本市場にフォーカスした製品でありながら、日本アイ・ビー・エムがワールドワイドの IBM を説得するために 12.1 インチ液晶と「X」の型番を冠してきたものではないかと思っています。 メーカーによって重視するものが違うため、スペックにバラツキがあるのを理解した上であえてサイズ比較してみたのが以下の表です。
こうして見ると、メーカーごとに何に重点を置いているかがよく分かって興味深いのですが、やはり X40 はサイズ的に言っても X31 よりも s30 に近いというか、12.1 インチで ThinkPad s シリーズを作ろうと開発されたのではないかということが理解できます。また、フットプリントは 12.1 インチの中では松下、東芝と並んで最も小さいクラスに属しています。奥行きで二社に 1mm だけ負けており、残念ながら最小の称号は得られませんでしたが、これはどうやら液晶パネルの供給に起因するもののようです。ワールドワイドでの需要に応えるため、二社のパネルメーカーから液晶パネルの供給を受ける都合上、どうしても奥行 210mm にはできなかったのだとか。ここ 1〜2 年は AV/IT 製品への液晶パネルの需要増のため慢性的な液晶パネルの供給不足が発生しているのが現状ですから、こういう選択をせざるを得なかったのはある意味致し方ないところでしょう。名声としての 1〜2mm にこだわるより、それを譲歩することによって潤沢に製品を供給してくれた方が、ユーザーメリットに繋がりますからね。 しかしこうして比較してみると、今年前半くらいまでは東芝や NEC が中心となって薄さを競っていましたが、最近はどちらかというとフットプリントは小さく、重量は軽くしつつも薄さにこだわっているメーカーはそれほど多くないんですね。むしろ X40 が一番薄いクラス、ということになります。そして、重量、薄さ、フットプリントが最もウェルバランスなラインにある、ということも言えるかもしれません(あくまでサイズのみに注目した場合ですが)。 PC としてのスペックで言えば、Pentium M 1.0GHz はサブノートと割り切れば必要十分であると言えます。最大 1,280MB の RAM や X31 に準ずる 7 段配列キーボードも十分。Gigabit Ethernet の採用はややオーバースペックですが、高機能な分には悪いことはありません。 ただ、X40 で最も問題になるとすればやはりその HDD 容量でしょうか。1.8 インチ、7.0mm 厚の 20GB HDD・・・あくまで母艦を必要とするサブノート PC、という割り切った使い方が必要になりそうです。大容量 HDD でサブノートだけどメインマシンとして使いたい人は、X31 買ってください、と。これはそういう割り切りが必要なのでしょうね。ただ、HDD に使われているのが一般的な東芝の 1.8 インチではなく、2.5 インチ HDD とピン互換性のある HGST の「Travelstar C4K40」シリーズというあたりが今後の発展性を少し予感させてくれますが、そう簡単に 2.5 インチ HDD に換装できたりは・・・しないんでしょうね。このあたりはヘビーユーザーの皆さんに期待、でしょうか。 そして、無線 LAN は MiniPCI モジュールの追加・変更でこそ IEEE802.11a/b/g 対応にできるものの、標準では IEEE802.11b のみか無線 LAN 非内蔵。モバイル機なので外出先のホットスポットで使うことを考慮し .11b があれば標準構成としては十分、ということなのかもしれませんが、このあたりでコストダウンを図って小売価格を \200,000 以下に抑えようとしたというマーケティング的な意図も見え隠れします。 そして、ThinkPad X シリーズのもう一つの「顔」であった内蔵 CF スロットは排され、代わりに SD I/O に対応した SD カードスロットが備えられました。確かに SD タイプの PHS カードなんかも発売されていますが、それでも SD はユーザーを選ぶので難しいところですね。CF スロットが載せられなかったのは仕方ないとしても、かといって SD なら良いのか。 その他、X3x で復活したパラレルポートは省かれ、IEEE1394 も省略されています。USB ポートのひとつには VAIO の i.LINK や NEC の USB ポートに似た専用電源コネクタが備えられましたが・・・。 なんとなく、このスペックから感じたのは、X40 は機能や性能の割り切り方が X505 によく似ている、ということです。メインを持った上でのあくまでのサブ、というところで、HDD 容量を割り切ったり、薄型化や静音化のために ULV Pentium M を採用する。そして、無線 LAN への対応はやや中途半端・・・といったあたりに、どこか共通する方向性を感じてしまいます。まあ、そこにはデザインやユーザビリティの面で「究極の嗜好品」と「究極の実用品」という対極の思想があるわけですが・・・。 そういうわけで、この ThinkPad X40 は X505 と同じく、ユーザーの求めるサブノート像によって賛否がハッキリ分かれるマシンだと思います。携帯性のために切り捨てたことを潔しとするか、携帯できる中にも十分なパワーを求めるのか・・・そういう意味で当面 X40 と X31 が併売されるわけですしね。私は、PC として光学ドライブを捨てている時点で「サブ」に徹するべき、と思っているので、X31 よりは X40 の方が好みなのですが。これも、おそらく X505 に惹かれるのと似た理由でしょう。 で、この X40 ですが、今日から既に IBM のショースペース「ThinkVantage Plaza」にて展示が開始されています。私の職場も比較的近所にあるため、お昼休みに少しだけ覗いてきたのですが、けっこうな人だかりができていました。しかしこういう日に限って Cyber-shot T1 をクレイドルに充電させたまま置いてきてしまったので(涙)、写真は CLIE の内蔵カメラで撮ったものです。 ちなみに明日明後日は ASIMO が製品デモをやるらしい(笑)ので、興味のある方は足を運んでみては。 左にあるのが現行の X31、右が新しい X40 です。遠目に見ると違いが分かりにくいのですが、近くに寄ってみると確かに一回り小さく、明らかに薄い。一見 10.4 インチかと思ったくらいです。客観的に見ている分には違いは分からないと思いますが、実際自分で使ってみるとだいぶ違いそうだな、と思いました。キーボードも標準で傾斜がつくようなデザインになっているので、タイプしやすそうです。 私はプレスリリースを見てけっこうドキッとしたのですが、実物を見るとだいぶ欲しくなってしまいました。今仕事で使っているのは ThinkPad T40p ですが、仕事によってはそこまでハイスペックなマシンではなくむしろ軽いのを持ち歩きたくなるときがあるんですよね(開発やってると T40p でないともう辛いですが)。半年待って細かい問題点がリファインされた X41 が出たら、サブの仕事マシンとして買っても良さそうかな、と思ってしまいました。ダイレクト価格で \198,000 というのが安い、と思ってしまった私は、きっと X505 のせいで金銭感覚が麻痺してしまっています、ハイ(ぉ ■記事リンク ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/products/0312/03/thinkpadx40.html PC Watch の記事 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1203/ibm.htm ASCII24 の記事 http://ascii24.com/news/i/hard/article/2003/12/03/647039-000.html MYCOM PC WEB の記事 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/12/03/05.html WPC ARENA の記事 http://arena.nikkeibp.co.jp/news/20031203/106644/ |
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東芝が薄型軽量サブノート PC「dynabook SS」シリーズの新製品を発表しました。 ニュースリリース http://www.toshiba.co.jp/about/press/2003_12/pr_j0101.htm 製品情報 http://www.dynabook.com/pc/catalog/ss_c/031201sx/ PC Watch の記事 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1201/toshiba.htm 新しいシリーズは「dynabook SS SX」シリーズ。12.1 インチながら 1kg を切る 995g の重量は、松下の Let'snote T2 シリーズ(1,070g)を抑えてクラス最軽量。B5 ファイルサイズでアンダー 1kg というのは初ではないでしょうか?むしろ 10.4 インチの Let'snote R2 シリーズ(990g)に迫る勢いです。 dynabook SS は先代 dynabook SS S9 シリーズでも 1,090g と十分な軽さ、そしてかなりの薄さを実現していましたが、標準バッテリでの駆動時間が 2.8 時間とモバイルマシンとしてはかなり辛いバッテリ駆動時間だったのが弱点でした(まあ、X505 も 2.5〜4 時間ですが)。これに対し、新シリーズは従来モデルより軽くなりながらも約 5.0 時間のバッテリ駆動時間を確保しており、モバイルノートとしての完成度を一歩高めたということができそうです。 しかし、軽さと長時間駆動を実現した反面、厚さは増し(27.8〜34.6mm)デザイン的にも強度を確保するための「スプーンカット」というデザインを採用したこともあり、スタイリッシュさに欠けるものになってしまいました。業務機として会社からあてがわれるのならまだしも、個人ではちょっと買いたくないなあ・・・と、私見ですが思ってしまいます。 この東芝の新製品に加えて、PC Watch に掲載されていた今日の本田雅一氏のコラム。 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1202/mobile221.htm NEC が 11 月に発売した新しいモバイルノート機「LaVie J LJ700/7E」について触れられています。1.38kg と重量でいえば平凡なモバイルノートながら、スペックや使い勝手のバランスを重視した佳作、というのが本記事の趣旨のようです。確かにファンレスで ULV Pentium M 1GHz を搭載し、80GB HDD でこのバランスなら悪くないモデルだよな・・・と思います。松下や東芝とは正反対な方向性ながら、長く「国民機」を作ってきた NEC らしい「NEC 的な」モバイルノートに仕上がっていると言えるのではないでしょうか?前作「LaVie J LJ700/5x」シリーズは薄く軽く仕上がっており、最薄部の薄さには当時驚愕すらしたものでしたが、薄さを求めるあまり底面のラインは凸凹で、いびつなデザインになってしまったな・・・と思ったのを覚えています。そういう「NEC らしくない」無理したデザインよりも、うまくバランスラインを貫いたあたり、昨今のモバイルノート市場復活の流れにひとつの指標を与える製品に仕上がったと言って差し支えないのでは。 この記事、本製品に対してはかなり好意的で、つい最近 ZDNet に寄せていた X505 に対する歯切れの良くないコラムと読み比べてみると、やはり氏は一点豪華主義よりもこういったバランス重視のモバイルノートを支持するんだな、ということがよく分かりますね。そもそもモバイルに関するモノカキを生業にするからにはモバイル製品が好きなことは間違いないのでしょうが、比較的ソニーに好意的なものが多い氏の記事で X505 にここまで書かせることや、ご本人が ThinkPad ユーザーであることを考えると、仕事マシンとしては重量とスペックと使い勝手のバランスのいいマシンを理想としていることは、想像に難くありません。ま、私も 505、C1、U と偏ったモバイル機ばかり乗り継いできているのはそれが「アソビ」だったからで(505EX/64 にはアソビ以外に「大学の研究」という大義がありましたが)、仕事では ThinkPad X21 や T40p といったモバイルの中でもバランス重視のマシンを選択してしまうことに、異論はありません。ま、そういう意味では X505 は PC の中でも「究極の嗜好品」のひとつなんだろうな、とは思いますが。さすがに仕事では、ソニー社内の人か個人 PC を会社に持ち込み可の人か、個人事業主でもなければあまり使わないだろうな・・・と思います(というか、経費で購入するには嗜好品的要素が強すぎる)。 しかし、1 スピンドルサブノート PC の復活と、薄型軽量化に向かう流れというのは、Let'snote T/R/W シリーズを先頭にここ一年くらいで確実に出てきた流れだと思います。それが、死んだと思われていた 505 の復活であり、間もなく登場すると思われる軽量な ThinkPad X40 という「山をも動かす」結果に繋がったのだと思います。そういう意味では、多くのメーカーに少なからぬ影響を与えたであろう松下には拍手を送りたいですね。松下のどこかアカ抜けないデザインセンスは個人的には共感しかねるのですが、ソニーとはまた違った種類の技術者の熱意とか、こだわりみたいなものには強いシンパシーを感じます。 話が少し逸れてしまいましたが、とにかく、このサブノート PC が思わぬ豊作となった 2003 年。しかし、それはとにかく薄型軽量で「銀色」であればよかった 1997 年当時のものとは違い、どこにバランスの支点を置くか、各社各様のサブノート PC に対するスタンスが顕れた、面白い傾向になったと思います。「薄く軽く」を先駆け、果ては今までの筐体サイズに光学ドライブまで詰め込んでしまった松下。薄型にはこだわらず、フットプリントの小ささと軽さにこだわった東芝。薄さや軽さよりもバランスを選んだ NEC と、それに堅牢性や信頼性を付加価値とする IBM。そして、元祖サブノートのエバンジェリストとして薄さと軽さにこだわり、スペックよりも「所有する喜び」に訴えたソニー。「薄く軽く」だけが競争の指標となっていた 6 年前よりも、遙かにサブノート PC 市場が面白くなってきたと思います。Centrino によってもたらされると思われていたサブノート PC の活性化は Centrino と共にはもたらされませんでしたが、半年遅れでようやく我々が望んでいたような「面白い時代」がやってきたと思います。そしてこの後にはもうひとつの期待、Efficeon が・・・しばらく PC に対する興味が薄れてきていた私も、最近またモバイルノートが面白いな、と思い始めています。この次は、どんなモバイルノート PC が出てくることやら?当面の期待としては、やはり C1 の復活はあるのか?と、噂されている VAIO U の後継機はどうなるのか?ということですが、果たして。 |
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12 月になって、Sony Style 2003 Winter キャンペーンのいろいろな特典への申し込み受付が開始されていたり、地上デジタル放送がお偉いさん方の盛り上がりをよそに実際は地味に開始されていたりしますが、Sony Style からまたしても新しいキャンペーンとイベントが告知されました。 Walkman Special プレゼントキャンペーン http://www.jp.sonystyle.com/Special/Music/ 1979 年に初号機 TPS-L2 を発売した「ウォークマン」が、来年 2004 年に発売 25 周年を迎えます。昨年は MD 10 周年で記念モデルを発売しましたが、来年も何かあるのでしょうか?MD ウォークマンについては MZ-E10 を超える薄さ、軽さのモデルは難しいような気もしますが・・・。 キャンペーン自体はソニスタでウォークマン製品を買うと抽選で CHEMISTRY のフィギュアや CM キャラクターになっている柴咲コウさん・オダギリジョーさんのポスター、および \3,000 分の MUSIC GIFT CARD がもらえるというもの。まあ、普通かな(ぉ また、Sony Style 限定ではないですが、このウォークマン 25 周年を記念したトリビュートアルバムが 12/10 に発売されます。 WKM -TRIBUTE TO WALKMAN- http://www.walkman.sony.co.jp/html/tributeCD/ うーん、どうも、「CM STYLE」の二番煎じっぽいですが(笑)、今回は CM 曲ではなくて公式サイト「W.Walkman」で 9 月から行っていた「W.Tribute」という企画から生まれたもので、国内の人気アーティスト 10 名が書き下ろした曲を中心に収録している模様。とはいえ、私は国内アーティストはほとんど聴かないので、Cornelius と KEN ISHII、clammbon 以外は名前も分からない(Cornelius は高校の頃かなりハマってましたが、最近聴いてないなあ)のですが、収録アーティストの一人 Tatsuya Oe さんは「ちなみに僕の曲の大半の部分は、自分の所有しているカセット& MD WALKMAN の操作音で作りました。」と仰っているようなので、ちょっと面白そうではあります。でも、CM STYLE は BGM として流しておくだけでもイイ感じでしたが、これはどうでしょう・・・音の方向性とかだいぶ違いそうだからな・・・。 ソニスタ的には企画とプロモーションをするだけで一切売り上げに結びつかなかった「CM STYLE」でしたが、今回はちゃんとソニスタでも販売するようです(笑 そして、CLIE のキャンペーン。 Merry 「クリエ」 2003 http://www.jp.sonystyle.com/peg/Special/Merryclie2003/ 今年のソニーのイチ押し CLIE、「PEG-TJ25」と「PEG-UX50」の 2 機種にそれぞれオリジナルケースやモバイルムービー機器をセット販売して、液晶保護シートやお買い物クーポンの還元があるキャンペーン。TJ25 はこれからの手帳買い換えシーズンに、UX50 は現在のソニーが注力する「モバイルムービー」の旗艦ハードウェアとして、それぞれ売っていきたいところでしょうからソニー的には良いタイミングでキャンペーンが打てたといったところかな。私は今のところ CLIE の買い換えの予定はありませんが(故障したメモステスロットも保証期間内ということで先日無償修理で戻ってきました)、TJ25 なんかは安くてシンプルなので、私の身の回りでも買った or 買おうかなという人が後を絶ちません。ちょっといい手帳を買ったつもりになれば本体価格 \19,800、決して高くないと思うのですが、いかがでしょう。 最後に、いよいよ今週末から始まる注目のキャンペーン&イベント 2 つ。 ひとつは、12/6〜15 の 10 日間に Sony Style でお買い物をすると 24 回までの分割手数料が無料になる「Grateful 10 Days」。去年の「ありがとう 2002」のときも同様のキャンペーンありましたっけ?スケジュール的にいって X505 の分割払いには使えませんが、PSX や F828 の購入には使えるはず。どうでしょう>自分>って、自分なのか(ぉ そしてもう一つは、12/6 の PCG-X505 の発売日にお台場メディアージュにて行われる、発売記念イベントです。 http://www.jp.sonystyle.com/Special/X505/ 12/6、7 の両日にわたって(一部イベントは 12/6 のみ)行われるイベントで、スペシャルゲストによるトークショー、ソニスタお買い物クーポンが当たる抽選会、X505/SP 実機の特別体験プログラム、505 個限定のオリジナルグッズプレゼント、両日合わせて 20 台限定の X505/SP 会場販売プログラム、そして歴代の 505 シリーズが一堂に会する「バイオノート 505 ミュージアム」など盛りだくさんの内容で開催されるようです。しかも、まだ発表されていませんが(掲示板でネタバレしちゃってますが)どうやら当日会場では直接○○○○なイベントもあるらしい!?と、VAIO 505 ファンなら涎が出そうなイベントになっています。今年の夏以降 Meet SonyStyle イベントが行われず淋しく思っていましたが、年末になってこんなものを用意しておいてくれるとは・・・! しかし、残念なことに 12/6 は友人の結婚式に出席するため午後から埋まっているんですよね(涙)。とりあえず、朝から少しだけ顔を出そうとは思っていますが、あまり長時間はいられなさそう。参加される方は、私の分まで存分に楽しんできていただきたいと思います。って、誰ですか?私が 40 万円の現金を握りしめてお台場にいくことを期待している人は!!勘弁してください(ぉ |
My Diary Version 1.21 [ 管理者:Brown Sugar 著作:じゃわ ] |