VAIO Column |
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書こう書こうと思いつつ延び延びになっていましたが、先週末から銀座ソニービルおよびお台場 sony style にて展示が開始された新 Cyber-shot「DSC-T1」と「DSC-U40」を見てきたので、今日はそのレポートを行いたいと思います。 なお、展示機は製品版と同じバージョンではないらしく、撮影は OK だったものの撮影画像の Web での公開はグレーということだったので自粛させていただきます。ご了承ください。 まず、T1。 はっきりいって気にはなっていたものの、さすがに U50 を買った直後でさらに F828 を控えていては今回は見送るしかないだろう、と完全に他人事のようなつもりで見に行ったら、やられてしまいました。カシオの EXILIM にしろミノルタの DiMAGE X にしろ、こういうサイズの薄型デジカメにはある程度見慣れたつもりでいたのですが、あれらとはひと味違った凝縮感。本体の質感もあるのでしょうが、見た目以上にズッシリとした重み――決して重いわけではなく、その重量感が高級感として伝わってくるだけの重さ――が、手に伝わってきました。「QUALIA 016」を最初に見たときにコンシェルジュの方に「このカメラの重量感は、手が憶えてしまいますよ」と言われたのを覚えていますが、この T1 の重量感もまさにそんな感じ。この手のカメラにありがちなオモチャっぽさのかけらもないところには、好感が持てます。 そして圧倒されるのがこの 2.5 インチの液晶画面。正直 F7x7 シリーズよりも大きい、Cyber-shot では最大となる液晶モニタを備えています。Pana の「D-snap」シリーズは動画デジカメであると同時に MPEG ムービービューワという顔も持ち合わせていましたが、T1 もこれだけ画面が大きければそういった用途にも使うことができそうです。ソニーは最近 CLIE や携帯電話でテレビを観させようとしていますが、将来のモデルではこのモニタを使って動画を見るようなことも可能になるのではないでしょうか?私は、この大画面を見ただけでちょっとくらくらきてしまいました。 厚さはこのくらい。EXILIM からみると決して薄いわけではありませんが、これ以上薄くなっても使い勝手が悪くなるだけなので丁度良いくらいの薄さにまとめてきたと言っていいのではないでしょうか。それにしてもコーナーの面取りやアールの付け方とか、しっかりと彫り込みで再現されたメモリースティックろごとか、やることが細かいですよね(笑 DSC-T1 の自慢のひとつ、カールツァイス「バリオテッサー」レンズ。ソニーとツァイスとの共同開発とのことです。案の定、DiMAGE X で採用されたのと同じ屈曲工学系を搭載してきました。レンズから入ってきた光を 90°屈折させ、横方向に距離を稼ぐことで薄い筐体でも光学ズームを可能にするという、コロンブスのタマゴのような発明です。動作中にこのレンズを覗くと、しっかりレンズが動いているのが確認できて面白いです。 というか、これができるならこのサイズ・薄さで自分撮りも不可能ではないということではないでしょうか?いずれは T シリーズと F77 シリーズの融合も期待してしまいます。 バッテリは専用のインフォリチウム「T」型。ウォークマンのガム型電池を横に 2 枚合わせたような形になっています。メモリースティック Duo とともに、本体底面から出し入れするようになっています。 最初、バッテリの出し方が分からず四苦八苦していたのですが、スロットを下に向けると普通にスルッと出てくるんですね(笑)何かストッパーで留まっているものとばかり思っていました(^^; DSC-U50 との比較では、U50 より横幅は狭く、厚みは薄くなっています。このサイズで 500 万画素・光学 3 倍ズームというのは、こうやって改めて見るとすごいですね。レンズバリアのデザインはちょっと賛否両論でしょうが、全体を見てこの高い質感はかなり物欲をそそられます。というか、初代 Cyber-shot U あたり以来の衝撃かもしれません。 続いて U40。こちらも、やばいくらいに質感が上がっています。U10 から U20 に変わったときすでに質感という面では大幅な向上を果たしていましたが、本体のデザイン自体が初代機のファニーな雰囲気を残したままだったので、少し中途半端な高級感というのが U20 の良さでもあり、逆に欠点でもあったように思います。が、U40 はデザインを一新して「オトナの携帯デジカメ」という Cyber-shot U の定義をさらに明確なものにしたような気がします。おそらく、オモチャっぽいデザインで若い層にアピールするよりは、携帯電話のカメラ機能とデジカメ専用機の画質の違いが分かる、なおかつ携帯電話以外にカメラを持つ甲斐性のあるオトナにマーケティングを行うためのデザインのように思います。 レンズバリアが二回りほど小さくなりましたね。デザイン重視なのだと思いますが、これだけは旧モデルの方が使いやすかったと思います。何かに引っかかって意図しないときにレンズカバーが開いてしまう、という事故は減るのでしょうが・・・。 バッテリの蓋が質感のあるアルミ(?)素材だったり、細かいところのコダワリがニクい U40 ですが、触ってみてちょっと残念なことが。シャッターボタンがやや内寄りになっているので、持ったときにちょっと指が届きづらい気がするんですよね。U20 と比較してしまうとどうしてもそう思いがちなのでしょうが・・・。これは電源ボタンと逆の配置の方が良かったような気がします。でもそれ以外は(カメラとしての中身まで含めて)U30/U50 ほぼそのままなので、これといって不満はないといえばないんですよね・・・。 U50 との比較。といっても、U50 は U40 に回転レンズ機構を加えただけなので、基本的にそれに起因する以外の差はないんですよね。厚みは若干 U50 の方が薄いですが、それ以外は U50 と同等か U40 の方がコンパクトにまとまっています。U10〜30 と比べても、一見して分かるくらいにコンパクトになっています(というかデザインの妙もあってそう見えるのでしょうが)。 そして、このカラーバリエーション。4 色ともベーシックなカラーリングですが、どれも落ち着いていて非常にいい・・・。レッドとブルーの色合いがすごく深みがあって好みですね。というか、U50 のときにこのカラーリングを出していてくれれば・・・まあ、U50 がある以上 U40 を買うことはないのですが、仮に逆の順番で出ていたら両方買ってしまっていたかもしれないなあ(汗)。 最後に、シーズン限定の P10 ゴールドモデル+ソニスタオリジナルケース。去年の P7 ゴールドよりも若干薄めのゴールドになっているようです。色は悪くないのですが、これを買うくらいなら T1 を買った方が全然良いですよね・・・。T1 を見ていると、近いうちに 300 万画素クラスの下位機種が登場して(半年〜1 年後のモデルチェンジで T5・T3 というラインナップになるというセンが妥当でしょうか)、T シリーズが最終的に P シリーズに取って代わって、新しい Cyber-shot のスタンダードになるのではないか、と思います。 私も、U20 と P9 を処分して T1 手に入れようかなあ・・・なんて思ってしまいました。 |
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昨日になりましたが、ソニーの今期の経営方針説明会が開催されました。 ニュースリリース http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200310/03-047/ ここ数年特に意識されるようになったソニーの経営方針説明会ですが、今回のキーワードは「トランスフォーメーション 60」。来るべき 2006 年のソニー創業 60 周年に向けての経営方針が発表されました。 その中で要点となるのは、
金融事業については私は専門外ですし、エンタテインメント分野については SCEI、SPE、そして本格始動する AnyMusic などを SCN(So-net)が後押しする、というこれまでの構図の延長線でしょう。VAIOethics 的にいってエレクトロニクス分野としては、フラットパネルディスプレイ(FPD)、ネットワーク対応を含むデジタルレコーダあるいはホームサーバ(ちょっと古い言い方をするならばセットトップボックスか)、デジタルイメージング(DI)、ハイビジョン(HD)、PSX、PSP(もっと言えば UMD)、PS3 いや「Cell コンピューティング」、以上がホームエレクトロニクス分野で、これにソニエリや FeliCa などのモバイルエレクトロニクスが加わる(DI や PSP 等、ホームエレクトロニクス分野とシェアする技術は少なくないでしょうが)形になります。 この発表に合わせて、少し前から報道のあったサムスンとの液晶パネル製造合弁会社設立の正式発表があったり、携帯電話に FeliCa を搭載するための DoCoMo との合弁会社設立の発表があったりというのも、この流れの一環です。FeliCa はお金の流れを握っているという時点で今後のソニーではさらに重要な位置を占めることになっていくでしょうが、液晶はどうか? ソニーは今まで「次世代 FPD デバイスの本命となる有機 EL に開発リソースを集中するため」として液晶パネルやプラズマディスプレイパネルを外部調達(OEM)しており、それが昨今の液晶・プラズマ市場の成長においては同社にかなりの打撃を与えました。「WEGA ENGINE」や他社に類を見ないデザインセンスで勝負したものの、やや付け焼き刃な感は否めず、またキーデバイスを外部調達していることからくる利益率の(相対的な)低さもそれに拍車をかけていたようです。液晶パネルの開発・生産で国内の各メーカーがあらかた提携・合弁による新しい戦力分布を作り上げてしまった中、今さらの合弁発表はやや後れを取っているようにも思えますが、来るべきデジタル放送時代に向けてまだまだソニーが塗りつぶせる余白はたくさんある、ということでしょう。有機 EL の製品化までのリードタイムがまだしばらくある、というのも理由としてはありそうです。 昨今のデジタルモノの中で FPD と双璧をなす製品ジャンルとしては、やはりデジタルレコーダが挙げられるでしょう。こちらも、製品としては CoCoon やスゴ録を出していますし、クリスマスまでには PSX も登場します。が、これについては特に今回の発表では触れられていません。デジタルレコーダは今でこそ旬の製品ではありますが、2006 年までというスパンで考えたときには液晶やプラズマのように「目先の製品」に過ぎないということではないでしょうか?ただのデジタルレコーダであれば、ある程度の普及を終えたらあとは今の VHS のようにコストダウン競争にしかならないという・・・FPD の将来にソニーが有機 EL を考えているとすれば、デジタルレコーダの将来はネットワーク対応製品である、という意思の表れではないかと思っています。PSX とスゴ録を地盤にいずれはユーザーを CoCoon に、そしてその先の製品に誘導していこうとしているのが今の製品ラインナップだ、というような話は以前書きましたが、それに加えていずれは DI 製品との連携も始まってくるでしょうし、将来的には PSX やその派生製品がリビングに Cell コンピューティングをもたらす尖兵となるやもしれません。最近キーデバイスの内製を強く進めているソニーでいずれ最も重要になってくる半導体は Cell ですから、デジタルレコーダを単なるスタンドアロンレコーダで終わらせるはずはないという。ま、デジタルレコーダに対するスタンスがこういう感じなのは、DVD というメディアをソニーが握っていないから、という側面も大いにあるのでしょう。いずれは DVD の市場を Blu-ray と UMD で塗り替えてやろう、という意識が強く伺えます。 こうした「デバイスの内製」という観点で見てみると、PC という分野はもっとも内製の難しい分野であるといえます。CLIE は UX50 で使われた SCEI 製「Handheld Engine」がいずれは全機種で採用されることになるでしょうが、VAIO で SCEI 製の x86 プロセッサを使うということはまず考えられません。OS と半導体というもっとも重要な二本の柱を他社に握られていては、現在のソニーが目指す経営体質とは矛盾した製品しか生み出せない。「ソニーらしさ」「VAIO らしさ」をいくら叫んでみたところで、VAIO が考え出した新しいパーソナル・コンピューティングのあり方は、すぐに競合他社や Microsoft に持っていかれてしまう・・・PC という製品の成熟とともに、次第に VAIO が面白くなくなっていったのは、決してソニーだけの責任ではないように思います。 こんな中、今回の経営方針発表で述べられた「PC はコンシューマプロダクトではない」という発言は、現在のソニーの方向性を考えるとある意味納得できるものだと思います。ソニーが家庭にもたらしたいものがコミュニケーションやエンタテインメントだとすれば、その目的を最も理想的にもたらすことのできるコンシューマエレクトロニクス製品があれば、必ずしも VAIO を核としたホームネットワークを構築する必要はない。もちろん、PC が邪魔なわけではないでしょうが、PC がなくてもホームネットワーク(さらに広い意味で言えば、よりグローバルな、Cell コンピューティングのようなネットワーク)は成立してしまうわけです。家電と PC は年々お互いの距離を縮めてきましたが、やはり最後のところで深くて暗い溝が存在するのでしょう。PC の著作権保護機能が未だ皆無に等しいことや、Microsoft や Dell が最近とみにリビングに製品を送り込もうとしていることとこのことは無縁ではないでしょうが、「ユビキタス“バリュー”ネットワーク」を言い始めてからややソリューション寄りになってしまったソニーが、今一度ハードウェアの開発・生産を中心とした電機メーカー、コンテンツプロバイダとしての立場を冷静に見つめ直した結果ということが言えそうです。VAIO ユーザーとしてはなんとも寂しい話ですが、IT 製品は家庭内のデジタルネットワークの中ではどちらかというと傍流、と定義されてしまう結果となりました。まあ、これで VAIO がなくなるわけでも、形が変わってしまうわけでもないので、必要以上の心配は無用でしょうが・・・。 ただ、ひとつだけ言えるのは、VAIO もそろそろまた変わろうとしているらしい、ということです。ある程度「PC」というものの形ができあがってしまった以上、かつて 505 や C1 が登場したときのような衝撃はないでしょうが、少なくとも、もがいている雰囲気だけは伝わってきています。私もそろそろ、VAIO 貯金を始めておいた方が良いのかな・・・。 ■記事リンク AV Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20031028/sony1.htm PC Watch の記事 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1028/sony.htm ASCII24 の記事 http://ascii24.com/news/i/mrkt/article/2003/10/28/646597-000.html ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/broadband/0310/28/lp23.html |
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CYBALION の掲示板情報(最初に投稿されたのは 価格.com の掲示板だそうです)なのですが、どうやら VAIO U の後継機種の登場が近づいているようです。 http://www.kurnspatrick.com/computers.htm ↑の記事によると、VAIO U の後継となる「UX5」という機種が、
Cyber-shot U50 の吉田カバンケースが届きました。本体と同時にこのケースを手にできたのは受注開始日に発注できた運の良いごく一部のユーザーで、その後追加販売があったもののケースのみ 10/下旬まで発送が延びていたものです。ケースが届く前に実は T1 と U40 を見に行ってしまい、U50 のケースに対する熱は既に冷めかけてしまっていたのですが(笑)、とりあえずインプレを。T1 と U40 のインプレは改めて掲載します。 U50 にジャストサイズな PORTER のカメラケース。これが届くまでずっと P5 の吉田カバンケースを暫定的に使っていたのですが、やはり本体より一回り以上大きいので持て余し気味でした。こっちのケースならジャストサイズでカバンにもコンパクトに収めておくことができます。 最近の Sony Style×PORTER のケースはシンプルなものが多くて好感が持てますね。このケースも、飽きが来ない感じがとっても良いです。ちなみに、U40 のオリジナルケースは U30 のケースと同デザインで、サイズだけ U40 向けに少し小さく作ってあるんだとか。こっちのケースはさらにシンプルで良いんですよね・・・。 フロントにはメモリースティック Duo が 2 枚と無理すればバッテリが 2 本くらい入りそうなポケットがあります。が、ここに Duo を入れるとちょっと取り出しづらいかも。あんまり遊びはない感じです。 本体の方はそんなにきつくないので取り出しは容易。クッション性の高い内張なので U50 が傷つくこともありません。というか、このケースに入れて使うことを前提とするならば、面倒なレンズキャップはつけなくてもいいんじゃないかと思います。U10〜U30 と違ってレンズはやや奥まっていますしね。 付属のストラップ。これまたシンプルなストラップですが、「PORTER」のロゴ入りタグがついているのがミソ。ソニスタの購入特典でオリジナルケースの購入権がついてきたことはたくさんありますが、Cyber-shot でストラップつきのケースというのは初めてではないでしょうか?どうやら、これに味を占めて今後ストラップつきのケースが増えそうなのですが・・・個人的には、この取り外し可能なストラップ部分を同デザインのネックストラップと交換可能にしておいてもらえるとすごく嬉しいんですけどね。 こんなところです。今まで U50 のケースがなくてちょっと使いどころも困っている部分はありましたが、これで心おきなく使ってやることができそうです。最近ネタ切れ気味だったストラップも、今回は考える必要がありませんでしたし・・・そうそう、ストラップといえば、DSC-T1 のソニスタ購入特典ストラップについてくるネームプレートがとても気になりますが・・・。 |
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先週末、パシフィコ横浜で開催されていた「A&V フェスタ 2003」に行ってきました。 http://www.jas-audio.or.jp/festa2003/ WPC EXPO や CEATEC と違い、IT 系の展示もなければ PSX もない、どちらかというとマニアックな AV 系の展示会という趣でしたが、個人的に見てみたかったものがいくつか展示されていました。全体的に地味な展示会でしたが・・・。 ソニーブース。ちょっと期待していた PSX の展示はなく、新しい SACD プレイヤーと AV アンプ、ホームシアターシステム、そしてシステムステレオの新シリーズ「Listen」の展示が中心になっていました。PSX を展示してしまうと他の注目度が下がってしまうのであえて今回はオーディオ製品中心にしたとか、あるいは次のお披露目は発売日の発表(もしかすると 11/3 のソニービルでの展示の前後にあるのではないかと思っています)までお預けとか、そういうことなのではないでしょうか。とにかく、PSX の詳細については社内でもまだしばらく取り扱い注意のステータス、といった話を耳にしました。 ソニーの AV アンプのフラッグシップ「TA-DA9000ES」。かなりデカいです。本体の大きさを隠さないソリッドなデザインですが、これはあえて存在感を出そうというデザインコンセプトなのでしょうか?コストの高そうなアルミのフロントパネルには圧倒されるばかりです。 本体内部の展示と、このアンプのキモ「S-Master PRO」のパワーアンプブロック。パワーアンプ自体はさすがにデジタルアンプだけあって小さいんですね。でもむしろ電源部に使われているコンデンサのオバケみたいなのとコイルのオバケみたいなのに目を奪われます・・・。 この中身を見て思ったのですが、メインボードに各種のインタフェースボードやらパワーアンプやらが別ボードで挿さっているのは、デスクトップ PC の内部構造に非常によく似ていますね。こういうパーツが規格化されて AV アンプを自作できるようになったら面白いかも・・・と思いました。 付属のリモコン。STR-VZ555ES のものとよく似たラーニングリモコンです。一般的に AV アンプのリモコンというと、ボタンがたくさんあって煩雑なのが多いですが、ソニーの AV アンプのリモコンってシンプルで使いやすいんですよね。同じ形で汎用のラーニングリモコンも発売してほしいのですが・・・。 TA-DA9000ES は試聴ブースで実際の音を聴いてきました。注目度は高いらしく、けっこう並びましたが・・・。防音室とはいえそれなりに騒がしい会場での試聴だったので音質の方はあまり評価できませんでしたし、アナログアンプとの客観的な比較もできなかったので何とも言えないのですが、DVD のマルチチャンネル再生や Pink Froid のマルチチャンネルタイトルを試聴した感じでは、9.1ch のマルチチャンネルというのは 5.1ch のそれとは音の包囲感や移動感がずいぶん違いますね。ウチも 8.1ch まではいけるアンプなので、スピーカの数を増やしてみたくなりました(置き場所がありません)。 TA-DA9000ES と同時に発表された SACD プレイヤー「SCD-XA9000ES」と「SCD-XA3000ES」。チタンシルバーが XA9000ES で、ゴールドの方が XA3000ES なのですが、どう見ても XA3000ES の方が上位機種に見えます(笑)イメージって恐ろしい。 両モデルとも SACD マルチチャンネル DSD 信号の i.LINK によるデジタル転送に対応したソニー初の SACD プレイヤーです。ただ、せっかくの i.LINK 対応プレイヤーなのに展示機ではアンプに繋がずヘッドホンによる試聴のみだったのが謎です・・・。 同じくソニーブースで参考展示されていた SACD トランスポート「SCD-DR1」とステレオプリメインアンプ「TA-DR1」。どちらも \1,000,000、両方合わせると \2,000,000 もする代物です(汗 SCD-DR1 の方は「SACD プレイヤー」ではなく「SACD トランスポート」なので、デジタル出力がメイン。詳細は不明ですが、おそらく i.LINK と S/PDIF によるデジタル出力が主になるのではないでしょうか。マルチチャンネルに対応するかどうかは不明。展示機もモックらしく、背面に出力端子は備えられていませんでした。光学固定式なあたりがハイエンドっぽいです。 TA-DR1 の方は 2ch のプリメインアンプ。当然の如く「S-Master PRO」を搭載しています。このパワーアンプに同社がかなり自信を持っていることのあらわれではないでしょうか・・・。しかし、このアンプがマルチチャンネルに対応しないというのは、ソニーとしてはマルチチャンネルオーディオはまだどちらかというと AV の範疇で、厳密な意味でのピュアオーディオは 2ch だ、という立場なのかもしれませんね。 続いてヤマハブースの新型 AV アンプ「DSP-Z9」の展示。個人的には TA-DA9000ES よりも今年の新製品としては気になっているアンプであります。ソニーとは違って前面をやや絞り込んだ、スタイリッシュに見せようというデザインはけっこう好みです。国内未発表のブラックモデルも参考展示されていました。 アンプ部はデジタルではないものの、ビデオプロセッサを搭載して AV アンプとしては初の GUI による操作性を提供してきたところは画期的です。少し使わせてもらいましたが、本体のディスプレイパネルや文字ベースの OSD でややこしい操作を行うよりも圧倒的に直感的な操作が行えます。見た目もけっこう凝ってました。こんな便利なものが何故今までなかったのか不思議なほど。 中身は TA-DA9000ES に負けず劣らず巨大な電源パーツやヒートシンクがぎっしり。しかし、DSP-Z9 の方は旧モデル「DSP-AZ1」のサイズの中に前機種以上の機能を詰め込んだせいか、DA9000ES 以上に密度が高く見えます。実際、会場で動作していた展示機は前面パネルまでけっこうな熱を持っていました。置き場所とか、けっこう選びそうかもしれません。
最後に、この A&V フェスタに合わせて「AnyMusic」のサービス詳細が明らかになりました。 http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20031021/anymusic.htm 「AnyMusic」はソニー、ケンウッド、パイオニア、シャープの 4 社が中心となって設立された音楽配信サービス事業。年内には事業会社が興され、2004 年春にはサービスが開始される予定とのこと。主に PC ではなく AV 機器を使って音楽データ(将来的には PV にまで拡張される?)のダウンロードを行うことで、PC を使った煩雑なネットワークミュージックの操作から解放される、というのがユーザー側から見たメリットでしょうか。プレゼンテーションを聞いた限り、それが本当に簡単なユーザーインタフェースを提供してくれるのか、また著作権保護されたコンテンツの使い勝手は本当にユーザー本位なものなのか、また利用料金はどの程度なのか・・・何一つとして具体的なものが示されない、やや釈然としない内容でしたが、方向性だけは分かったような気がしました。 展示されていたハードウェアは、ソニー、アイワ、ケンウッド、パイオニア、シャープ、デノン、オンキヨー、ヤマハ、ビクターの 8 社 9 ブランド。しかし、ほとんどがソニーの OEM のようなデザインで、リモコンまでほとんど同じ(というかソニーのリモコンと同型)。ソニーが音頭を取って企画を引っ張り、他メーカーはそれに乗っかっているだけ・・・という印象を受けました。ヤマハとオンキヨーは一応オリジナルっぽいハードウェアを展示していましたが、それらもまだまだイメージモデルに過ぎず、現時点で実動品を開発しているのはソニーだけ、他のメーカーは微妙なデザインと付属のスピーカやモニタで差をつけているに過ぎません。このハード自体も昨年の Sony Dream World で展示されていた「オーディオ CoCoon」ほぼそのままのデザインで、中身は CoCoon の派生型 Linux 家電という感じになっているのでしょう。あるいは、将来的に CoCoon 全機種が AnyMusic 対応となる可能性も考えられますね。 しかし、まだ中身がほとんどない状態でこれだけ大きなプロモーションをかませるというのはそれだけソニー(と他メーカー)が期待をかけている証拠といえるでしょう。低迷するオーディオ業界、そしてレコード業界に革命をもたらすことができるか。ようやく動き出した本格的なネットワークミュージックサービス「AnyMusic」、その動向をしばらく追っていきたいと思います。本当は、ななちゃんよろしく、と言いたいところですが(ぉ AV Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20031023/avf01.htm http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20031023/avf02.htm http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20031023/avf03.htm http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20031023/avf04.htm ASCII24 の記事 http://ascii24.com/news/i/keyp/article/2003/10/25/646549-000.html |
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DDI Pocket が SII 製の CF TypeI 型 AirH" カード「AH-S405C」を発売する模様。 http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/16123.html 月末の発売です。値段はちょっと高めで \10,000 弱になりそう。PC カードタイプの通信カードの老舗 SII ですが、CF 型は初めてではないでしょうか?個人的には、通信カードは SII を一番信用しているので、早く出してほしかったところ。TypeI なので汎用性が高いのもポイントが高いですね。デザインも渋めで良い感じ。 私はというと買った翌日にアンテナを紛失してしまった AH-H403C を、出張もあって修理に出せずそのまま。いっそのこと修理せずにこのまま SII に機種変してしまおうかな・・・などと思っています(笑)。 さて、ソニーの新型ワイヤレスマウス「SMU-WR1」を買ってきました。 http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200308/03-0806/ http://www.ecat.sony.co.jp/computer/mouse/products/index.cfm?PD=14283&KM=SMU-WR1 本来 9/21 発売予定だったのが、発売日直前になって今月に延期になっていたものです。価格は \5,980(税抜、ビックカメラ有楽町店)。マウスにしては高いですが、ソニー製ならまあこんなもんか。 で、これ。 ・・・・・・。 いちばん大事な使い勝手はどうなのかというと、慣れの問題もあるのでしょうがはっきり言って使いやすくない!丸いものを掴んで操作するというのは、指がそれだけ屈曲した状態になるわけで、一般的なマウスに手を乗せるときのような自然な姿勢にならず、ちょっと疲れます。マウスには、ある程度指先や掌を休ませることができる余白がなくてはいけないと思うのですが・・・。ホイールの径が大きめなのはそれなりに良いのですが、そのホイールが細いのもまた。総じて、デザイン重視であまり使い勝手を考えていないのではないか・・・と感じました。購入を考えている方は、可能な限り一度触ってみることをオススメします。確か、有楽町ビックでは展示品があったはず。 マウス関連では最近、チルトホイール搭載の IntelliMouse やロジの Click!、同社のマウス出荷数 5 億台突破、コクヨの妙なマウスなどマウス関連のニュースが絶えなかったり、 http://www.zdnet.co.jp/news/0310/20/cjad_kodera.html ↑のような記事が掲載されたりと、マウスにまつわる話題に何故か事欠きません。ユーザーインタフェースマニアを自認する私としてもこれらのマウスは試してみたいな、と思ったり、使いやすいかどうかはともかくとして(というか、まず間違いなく使いにくいと思うのですが)コクヨのいろいろ挑戦してみようという姿勢は好ましいな、と思ったり。 でも、今のところ私の今年のベストマウスは(手に馴染む、という意味で)「PCGA-UMS3」なんですよね。これより合うマウスは、なかなか巡り会えないかな・・・。 |
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仕事が一段落したので、今日から長期休暇に入りました。有給が溜まっていて消化しないと年末でカットされてしまうので、思い切って 11/9 までまとめて休みを。といっても、どこかに行く予定もないというか当分旅行とかはする気もないので、しばらくは久々に自宅のシアターを充実させたりしつつのんびり過ごしたいと思っています。 さて、ソニーから唐突に Cyber-shot の新機種が 2 モデル発表されています。 ニュースリリース http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200310/03-1022/ http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200310/03-1022B/ DSC-T1 http://www.sony.jp/products/Consumer/DSC/DSC-T1/ DSC-U40 http://www.sony.jp/products/Consumer/DSC/DSC-U/ もう今年は F828 で終わりだろうと思っていたところに、いきなりの新製品がきました。Cyber-shot U30 の後継となる「DSC-U40」と、新しいラインナップとなる薄型コンパクト機「DSC-T1」。EXILIM の大ヒットを受けていろんなメーカーが EXILIM を意識したデジタルカメラを発売していましたが、ソニーはどちらかというと Cyber-shot U の路線を貫くのだろうと思っていただけに、この T1 は衝撃的でした。 「DSC-T1」のスペックを EXILIM の最新モデル「EX-S20」および光学ズームモデル「EX-Z3」と比較してみると、
・・・という感じになっています。スペックだけ見ると初代 EXILIM や Cyber-shot U が出た当初からすれば隔世の感がありますが、それはそれとして、DSC-T1 のスペックが抜きん出ているのがおわかりでしょうか。さすがに EX-S20 並みの薄さとはいきませんでしたが、光学 3 倍ズームと 500 万画素 CCD を搭載してこのサイズに抑えているというのはかなり衝撃的。ただ、1/2.4 インチの 500 万画素 CCD とこの小さなレンズでどれだけ明るくノイズのない画が得られるのか不安はありますが、今回 Cyber-shot に初搭載されたツァイスの「バリオテッサー」レンズがどれだけ力を発揮してくれるのかは見所だと思います。そして、最上位機種 F828 の「Real Imaging Processor」を廉価機でいち早く搭載してきたところにも、この T1 へのソニーの気合いの入れようが見て取れるというもの。いやがおうにも期待が高まってしまうところです。 ステンレスに覆われた本体のデザインは Cyber-shot の中でも特に無骨なくらいのシンプルさで、EXILIM のそれよりもさらにシンプルといえるかもしれません。しかし、Cyber-shot U から引き継いだ電源ボタンを兼ねたレンズバリアや背面をいっぱいに使った液晶モニタが本機の使い勝手の良さを表現しているようで、ちょっと使ってみたいと思わせるものがありますね。しかも、USB クレイドルを添付して充電時の利便性も高い。Cyber-shot U や F77 のフィードバックをしっかりと反映した良機だと思います。 薄くて、軽くて、高性能。レンズも、スペックを見る限りはさほど悪いものではなさそう(少なくとも U とか P とかのものよりは・・・)。Cyber-shot U50 と P9 を持っている私にはやや持て余しそうではありますが、もしかしたら全部処分して T1 と F828 の二本立てにして事足りてしまうかもしれない、と思うくらい、コンパクトさとカメラとしてのポテンシャルを兼ね備えた、完成度の高いモデルになっているのではないでしょうか。あとは、このサイズで実際どれだけ使いやすいのか、がポイントとなるでしょう。 F828 の発売を目前に控えたこのタイミングで T1 まで購入する余裕はありませんが、少しこなれてきた T2 あるいは T3 が発売されたら、購入をかなり前向きに検討するかもしれません。そろそろ私の Cyber-shot 遍歴も二桁に突入しようとしていますが・・・(ぉ いっぽうの U40 は、中身だけ見ると U30 からのマイナーチェンジ。しかし、メモリースティック Duo/PRO Duo 専用モデルとなり、さらにコンパクトさに磨きをかけてイメージチェンジを図りました。デザイン一新、さらに薄くコンパクトになり、シャープなイメージになって帰ってきました。 スペックは DSC-U50 に準ずるので今回は特に触れません。U30 でレンズバリアに備えられていた自分撮り用のミラーが撤廃されたのを見ると、このミラーはあまり使われていなかったのか、あるいは自分撮りな U50 との差別化のために取り払ったのか。個人的にはあのミラーはデザインの観点からいってもあまり好きではなかったので、U40 のデザインの方が好みです。というかこのデザインかなり好みです。U50 を買ってなかったら買いそうなくらい。 どちらかというと丸くてぽてっとした印象のあった従来の Cyber-shot U ですが、U50 あたりからややシャープ&ソリッド路線に変更してきたようですね。直線的なデザインの中に、滑り止めの丸いぽちぽちをアクセントにする、というのは、U50 や T1、F77 あたりとも共通するイメージです。聞くところによると Cyber-shot U は(だけでなく EXILIM や DiMAGE X なんかもそうらしいのですが)ビジネス用途としてもかなり使われているらしく、そういったシーンでも違和感がないようなデザインにしようというのがここのところの方針なのでしょうか。旧 Cyber-shot U シリーズよりも薄くなったことを印象づけるため、あえて直線的なデザインにしているというのもあるかもしれませんが・・・。 カラーリングも、今回はシルバー、レッド、ブルー、ブラックのいずれも落ち着いた雰囲気のものになっています。レッド、ブルーはどちらかというとワインレッド、ネイビーといった方が正しいかな。ビジネスシーン、オフタイムと、TPO や服装に関係なくマッチするカラーリングはなかなか好ましいですね。前にも書きましたが、Cyber-shot のチームはユーザーの声をしっかりすくい上げて正しい方向に改善していくのがとてもうまいチームだと思います。 ・・・という感じで、Cyber-shot のラインナップをさらに広げるこの 2 製品。特に DSC-T1 の方なんかはスペック、スタイル的にいって今後 DSC-P シリーズの市場を喰ってしまいかねない(仮に画素数を下げた廉価モデルが出たとしたら、P シリーズにとってはかなりまずい展開になりかねません)くらいに強まったモデルだと思います。このモデルが登場することになったきっかけが EXILIM というのがなんかアレですが(笑)、それでもそうなってもおかしくないくらいに高い商品力があると思うんですよね。とにかく、土曜日にはこのニューモデル、チェックしてきたいと思います。 ■記事リンク PC Watch の記事 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1022/sony1.htm http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1022/sony2.htm ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/news/0310/22/njbt_01.html http://www.zdnet.co.jp/news/0310/22/nj00_cybershot.html MYCOM PC WEB の記事 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/10/22/09.html ASCII24 の記事 http://ascii24.com/news/i/hard/article/2003/10/22/646492-000.html WPC ARENA の記事 http://arena.nikkeibp.co.jp/news/20031022/106307/ |
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NTT DoCoMo から「デジタル・ムーバ 505iS」シリーズが発表されました。 ニュースリリース http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/03/whatnew1021.html 製品情報 http://505i.nttdocomo.co.jp/ 今回の iS シリーズに参戦するのは、P、N、D、SO、SH の 5 メーカー。富士通の 505iS は今回は見送りのようです。 センセーショナルに登場した現行 505i シリーズからたったの半年。この短い期間で、マイナーチェンジとはいえいきなり後継機種が登場するとは、DoCoMo さんもなかなか強気なようで・・・ま、ライバル vodafone や au が意欲的なビジョンの見えるモデルを出してきているので、DoCoMo だけ旧ラインナップというわけにはいかないのでしょうが、さすがに半年周期ともなると、開発スケジュールの面でメーカーにいろいろな負担を強いているのは間違いないのではないでしょうか・・・505i のときも不具合だらけでしたし、SO505i の画面が製品版とは思えないくらい粗いフォントだったりしたのは、間違いなくそのへんのしわ寄せなのでしょうし。 細かな製品スペックに関しては、正式に発表された D505iS 以外については想像するしかないのですが、現時点で分かっている分では
それぞれの機種に関しては、D505iS が地味なマイナーチェンジに留まっているものの、505iS の中では最軽量。N505iS も、D 以上に変化の少ないマイナーチェンジではあるものの、130 万画素デジカメにマクロ対応とカメラ機能では大幅なパワーアップを果たしています。SH505iS は AF に対応した(?)クラス最高の 200 万画素デジカメ内蔵。P505iS は折りたたみと回転スライド式の折衷案で、どちらの形態としても使えるという「コロンブスの卵」的なデザイン。カメラとしては Cyber-shot P シリーズっぽい雰囲気も持っているのが少しソソられます。そして、我らが(?)SO505iS は・・・基本的なスペックにこそ変更はないものの、センタージョグが円形のジョグホイールに変更されました。これによって見た目のイメージもずいぶん変わっているように見えます。とはいえ、どのメーカーの製品もどこか奇をてらったようなデザインに見えなくもなく、逆に頑なにスタイルを守り通している N の哲学が、私には何となく好もしいように思えてきているのですが・・・。 505i ユーザーとして率直に言ってしまえば、今回の 505iS シリーズは 505i を持っていればスルーして OK かな?と思います。思ったほど目玉になる機能強化は行われていませんし、今買ってしまうと年明けから春にかけて登場しそうな FOMA の買い時を逃してしまいそうですし。VAIOethics に訪れる皆さん的には、携帯電話のカメラがどこまで強化されようとも、それなりにちゃんと残したい写真を撮りそうな場面には、必ずもっとちゃんとしたデジタルカメラを携えていくでしょうし。 しかし、SO505iS に限って言えば、SO505i で最大の不満だったフォントが改善されているのが大きいです。これで高精細な液晶の本領をようやく発揮させることができる・・・というか、今までの仕様がおかしすぎたわけなのですが・・・。更に、従来機種よりもある程度の小型化が図られてもいますし。私が今 SO505i に不満を持っている最大の 2 点を改善しているモデルなので、ちょっと欲しいかもとは思います。デザインが微妙ですが・・・(笑)でも、やっぱり 505 だし(ぉ 少なくとも発売直後に買うことはないかと思いますが、FOMA の動向を睨みつつ発売後少し時間が経ったら一度考えてみようかな、と思っています。やっぱり、ケータイはコンパクトなのがいい・・・と言っておきながら、P505iS のギミックに魅力を感じてしまっている自分もいたりして・・・(^^; ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/mobile/0310/21/n_is.html http://www.zdnet.co.jp/mobile/0310/21/n_p505is.html http://www.zdnet.co.jp/mobile/0310/21/n_so505is.html http://www.zdnet.co.jp/mobile/0310/21/n_n505is.html ケータイ Watch の記事 http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/16109.html http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/16114.html MYCOM PC WEB の記事 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/10/21/14.html |
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先週いっぱいで、北の地への長期出張を終え、東京に帰ってくることができました。 いろいろと、思うところあった仕事でしたが、とにかく終わってほっとしています。美味しいものをほとんど食べる暇がなかったのが残念でしたが、「てつや」と「欅」でラーメンを食べられたから良しとしよう(笑 とりあえず今週の中盤からしばらく休暇を取ろうと思ってます。社会人になってからこれだけ長期の休暇を取れるのは初めてなので普通ならば旅行にでも行きたいところなのですが、もう飛行機とか電車とかはいいや(笑)。というわけで、しばらく引きこもるかも(ぉ さて、ソニーから液晶ディスプレイの新モデル「SDM-HS73P」が発売されます。 製品情報 http://www.ecat.sony.co.jp/computer/display/products/index.cfm?PD=15581&KM=SDM-HS73P PC Watch の記事 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1016/sony2.htm 先日 Sony Style 限定で発売された「SDM-HS」シリーズの後継機種となります。従来の HS73 のデザインや基本スペックをそのままに、ソニー一押しの「クリアブラック液晶」を登載してきました。この秋冬モデルでデスクトップ VAIO の多くがクリアブラック液晶を搭載し、デスクトップ PC 向けの単体ディスプレイもそろそろ・・・と思っていましたが、けっこう早かったですね。デザインは定評の高かった HS シリーズそのままというのもポイントが高いです。 雰囲気としては、今後の液晶ディスプレイのラインナップはデザイン重視の Hx シリーズをホームユース向けとして「クリアブラック液晶」で販売し、通常の狭額縁シリーズは普通の液晶でビジネスユースに向ける、という構成にシフトしようとしているのかな、と思います。 しかし、ソニスタで限定販売される「SDM-HX」シリーズの発表時期とかなりかぶってしまったのが微妙なところ。HS はクリアブラック液晶だけどアナログ接続、HX はデジタル接続だけど普通の液晶・・・と、一長一短なんです。HX を買ってもまた HX のクリアブラック液晶版が出たらと思うと、ちょっと手が出せませんよね・・・早く、何とかしてほしいものです。 また、液晶関連ではソニーと SAMSUNG の液晶合弁のニュースなども流れてきていますが、果たして・・・。 Apple がデジタルジュークボックスソフトウェア「iTunes for Windows」の提供と iPod のアップデートを発表しました。 ニュースリリース http://www.apple.co.jp/news/2003/oct/17ituneswin.html http://www.apple.co.jp/news/2003/oct/17ipod.html 長らく待たれていた Apple のジュークボックスソフト「iTunes」の Windows 版。これが出たら iPod を買おう、と思っていた方も実は少なくないのではないでしょうか?私も、自分の中で今 iPod の何度目かの波が来ています。うう、そろそろ買いそうだ・・・(汗)音質でいけば ATRAC3 なソニー製品の方が良いのは確かなのでしょうが、MP3 でなく AAC でエンコードすればある程度以上の音質は期待できるでしょうし、何よりその容量は圧倒的ではないですか。リモコンが液晶表示じゃないのとギャップレス再生に対応していないのが、相変わらずネックなのですが・・・。ただ、「Rio Nitrus」などの 1 インチ HDD オーディオプレイヤーが今後アツくなりそうなので、買い時としては微妙かな、とも思うのですが、こちらはまだ 10GB オーバーまでには時間がかかりそうですしね。 iPod のウィークポイントが改善されるのが先か、私の物欲が負けてしまうのが先か(ぉ)あるいはソニーから出るのが先か・・・とりあえず冬ボは iPod に回す余裕はなさそうなのですが、これはいよいよやばいかもしれません。 ■記事リンク ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/news/0310/17/nebt_12.html http://www.zdnet.co.jp/news/0310/17/ne00_itunes.html http://www.zdnet.co.jp/news/0310/18/nebt_06.html PC Watch の記事 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1017/apple.htm AV Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20031017/apple1.htm MYCOM PC WEB の記事 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/10/17/50.html |
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ターミネーターが知事になった(笑)米カリフォルニア州で開催中の「Microprocessor Forum 2003」にて、モバイラーが心待ちにしていた Transmeta の新 CPU「Efficeon」の詳細が正式に発表されました。 ニュースリリース http://www.crusoe.jp/news/20031015a.html http://www.crusoe.jp/news/20031015b.html 製品情報 http://www.crusoe.jp/efficeon/ 「TM8000」シリーズとして登場した第 1 世代目の Efficeon は、L2 キャッシュ 1MB を搭載した「TM8600」、L2 キャッシュ 512KB を搭載した「TM8300」、L2 キャッシュ 1MB を搭載し、小型パッケージを実現した「TM8620」の 3 製品がこの 2003/4Q に出荷されることになります。当初のシリーズは 0.13μm プロセスで製造され、1.0GHz〜1.3GHz の製品が出荷される模様。2004 年には 90nm プロセスに移行し、1.0〜2.0GHz までクロックアップするロードマップが描かれています。 Efficeon の基本思想はコードモーフィング型の VLIW(Very Long Instruction Word)CPU。独自のアーキテクチャで単純化したハードウェアの上で x86 命令をいわばエミュレートしながら動作する CPU、というところは、Crusoe のそれを受け継いだだけあって変わっていません。が、今回は 256bit への拡張や AGP への対応、I/O のハードウェア処理、変換済みコードのキャッシュ、そして CMS(コードモーフィングソフトウェア)のスクラッチなどにより Crusoe とは全く別のプロセッサに仕上がったと言っていいでしょう。公称値では、Efficeon 1.1GHz で Pentium M 900MHz と同等のパフォーマンスを得ることができる、ということですから、これはかなり期待してもいいのではないでしょうか。実アプリケーションでもその性能が維持できるのであれば、Pentium M と比肩する、バッテリ性能を考慮すればあるいは Pentium M を凌駕するプロセッサになった、と言えるのかもしれません。 また、90nm プロセスからの Efficeon では、次世代 LongRun(省電力機能)である「LongRun2」が実装予定だとか。これは、単に CPU の動作クロックや動作電圧を負荷に応じて切り換えるだけでなく、半導体の漏れ電流をコントロールする仕組みも持っているそうです。90nm といえばあの Intel が漏れ電流に悩み、Prescott と Dothan のリリースを 1Q 以上遅らせることになった問題の製造プロセス。そこを、漏れ電流のコントロールによって回避できるとすれば、TM5800 の 0.13μm プロセス化でつまづいたときのようなことは起こらないかもしれません。将来の話なので今の時点では前向きな材料しか見えていませんが、サブノート・ミニノートと言える市場が死滅しつつある現在、これは期待するなという方が無理な話でしょう。 この Efficeon の正式発表に合わせて、先日 Transmeta との戦略的提携を発表した nVIDIA が、Efficeon 向けに提供するチップセット「nForce3 Go120」を正式発表しました。 ニュースリリース http://www.nvidia.com/object/IO_9133.html 製品情報 http://www.nvidia.com/page/nf3go120.html Efficeon が必要とするチップセットはいわゆるサウスブリッジ機能なので(Efficeon はノースブリッジ統合型 CPU のため)、いわゆるノースブリッジに接続されるグラフィック機能は nForce3 Go120 には内蔵されず、外付けグラフィックを利用するのが一般的になるものと思われます(定かではありませんが、少なくとも記事からはグラフィック統合チップセットとは読み取れませんでした)。内蔵ではないとはいえ、このチップセットには nVIDIA 製グラフィックチップの接続が推奨される(あるいは nVIDIA 製グラフィックと組み合わせたときに最良のパフォーマンスが得られるよう設計されている)はずなので、このチップセットを採用したマシンの性能は総合的に高いものになりそうです。問題は、消費電力が高い・発熱が多いというイメージのつきまとう nVIDIA のグラフィックチップが今後どれだけモバイル向けに低消費電力・低発熱化できるか、というところでしょうか。 nVIDIA だけでなく、Transmeta が公表しているリストには開発パートナーとして AMI や Phoenix といった BIOS メーカー、グラフィックチップベンダ XGI(Trident を買収した SiS のグラフィクス部門がスピンオフした企業)、AMD の 64bit プロセッサなどのバスアーキテクチャを司る HyperTransport Technology Consortium、Intel の Centrino プラットフォームに対抗すべくマーケティング基盤を強化したい通信メーカー Atheros、そしてもちろん Microsoft、などが名を連ねています。 もちろんこれらの企業のほかにも、以前出資を行ったソニーや SAMSUNG などのメーカーとの関係も続いているものと思われ、ますます Efficeon 搭載機の発売が楽しみなところです。 例えば、90nm プロセスから Efficeon の生産を手がけることが決まっており、「LOOX S」の枠を空けている(今シーズンではついに Crusoe 版の LOOX S はカタログ落ちしてしまいましたが)富士通は確実に Efficeon マシンを見せてくれるでしょうし、OEM ベンダとしてはシャープや HP も名前が挙がっています。しかし、引っかかるのはどこにもソニーの名前が見あたらないこと・・・Efficeon によって少なくとも VAIO C1 シリーズの復活は間違いないだろうと踏んでいただけに、このことは非常に気になります。 というか、VAIO が出ないとなると、Efficeon への興味も途端に薄れてしまうんですけど・・・Efficeon の出荷と同時の製品リリースがないだけで、来年の春モデルあたりに発売される、ということならいいんですけどね。期待の持てそうな新プロセッサだけに、VAIO にも U シリーズに負けない面白い製品を、期待してやみません。 ■記事リンク PC Watch の記事 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1015/mpf01.htm http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1015/mpf02.htm http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1015/trans.htm http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1015/nvidia.htm ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/news/0310/15/ne00_transmeta.html http://www.zdnet.co.jp/news/0310/15/nj00_efficeon.html MYCOM PC WEB の記事 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/10/15/07.html |
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ソニーから AV アンプのフラッグシップ機と、ES シリーズの SACD プレイヤー 2 機種が発表されました。 ニュースリリース AV アンプは「TA-DA9000ES」、SACD プレイヤーは「SCD-XA9000ES」「SCD-XA3000ES」。いずれも、http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200310/03-1014/ 4 月の時点で噂に上がっていた製品です。欧米では既に発表されている(発売済み?)なので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。ハイエンド製品のために開発されたフルデジタルアンプ「S-Master PRO」を搭載したハイエンドモデルがついにリリースとなりました。 小型化に大きなメリットのあるデジタルアンプはこれまでも「S-Master」としてコンパクトな低価格モデルやセットモデルに搭載されたり、ポータブル機にもデジタルアンプ内蔵のものが増えてきているのは、シャープの 1 ビットデジタルアンプ搭載製品をリリースしたあたりからの、デジタルオーディオのトレンドとなっています。この技術がいよいよハイエンドでも実用に耐えるものになったということなのか、ソニーのフラッグシップモデルにいよいよ搭載されることとなりました。2ch のパワーアンプであればヤマハなどからも製品が発表されていますが、マルチチャンネル対応の AV アンプとしてはこの「TA-DA9000ES」が初ということになるでしょう。今後の流れとして、パワーアンプのデジタル化はまず間違いなくやってくる大きな波でしょうから、S-Master でデジタルアンプ技術では先行したソニーが業界をどう引っ張っていくのかにも注目です。 \600,000 というと国内メーカー製 AV アンプとしてはかなり高価な部類に入りますが、昨年パイオニアから発売された初の i.LINK「VSA-AX10i-N」(希望小売価格 \460,000)やヤマハのニューフラッグシップ「DSP-Z9」(希望小売価格 \500,000)と直接競合することになります。いずれも、i.LINK を使った DVD-Audio/SACD マルチチャンネルのデジタル再生に対応しているのが特徴(ソニーはさすがに DVD-Audio 非対応ですが)。各メーカー、自社製以外のプレイヤーとの i.LINK 接続は基本的に保証外であるのは、対応製品が出揃っていないために互換性を完全に検証しきれないということなのでしょうが、対応製品がもう少し多くなってくればこのあたりの問題も解決されるのでしょうね。フルデジタルアンプなのは D9000ES のみですが、7.1ch 以上のマルチチャンネルサラウンドへの対応やスピーカ設定の自動調整機能、マルチチャンネルオーディオの高音質再生など、いずれも最近のトレンドをきっちり押さえた佳作であることには間違いありません。 9.1ch だとか、実用最大出力がフロントだけで 320"+320W だとかいうのは、とても私に縁のあるスペックだとは思えませんがが(笑)これらの中でも DA9000ES は(少なくともカタログスペックを見る限り)トップクラスのスペックを誇っているわけです。それだけに、まだまだ枯れているとは言い難いデジタルアンプ技術が本当にこの価格に見合うだけの音を聴かせてくれるのか?というのは、やはり気になるところです。逆に、枯れていないだけにそれだけの物量と原価を投入しなければならなかったから、ヤマハのフラッグシップより \100,000 も高くなってしまった、と言えるのかもしれませんが・・・。 個人的には、先日 DSP-AZ2 ユーザーになったこともあって、今年のフラッグシップはどちらかというと DA9000ES よりも DSP-Z9 の方が気になっていたりします(買いませんが)。面構えが間延びした DA9000ES よりも精悍な Z9 の方が好みというのもありますが、Z9 では煩雑な AV アンプの設定が GUI で行えるようになったというのが大きいですね。これ、いわゆる OSD(オンスクリーンディスプレイ)の設定画面が今までのようなメニューベースから GUI に変わったというもので、こんな機能が今までどうしてなかったんだろうというくらいに画期的なインタフェースです。これは、他メーカーにも早く見習ってほしい・・・。 それにしてもこの DA9000ES のデザインなんとかならなかったんでしょうかね。今までフラッグシップ機がプリアンプとパワーアンプのセパレートタイプだったものが今回プリメインになったのは、おそらく回路をデジタルで一本化するための解決策でしょうが、ここまで大きくしなくてはいけなかったのか・・・パワーアンプがデジタルなので、少なくともアナログアンプよりは小さく、軽くできるはずなのに(実際重量は DA9000ES の方が Z9 より若干軽い)。 本体カラーも、今まで単品コンポは国内がゴールド、ヨーロッパが主にシルバー、アメリカがブラックという感じだったのに、いきなりハイエンドモデルがシルバーになってしまいました。SACD プレイヤーなんてハイエンドがシルバー、ミドルレンジがゴールドなので、下位機種の方がむしろ高級に見えるようになっています(笑)。写真と実物とでは違うかもしれませんが、このへんの変化も(シルバーが流行なのでしょうか?)理由を聞いてみたいところ。 これらのハイエンドモデルは価格が価格だけに、爆発的に売れるということはないでしょうが、1〜2 年先の普及モデルの方向性や市場全体の方向性を占うという意味では非常に興味深い分野ではあると思います。ソニーも、昨年の VZ555ES に引き続き今年は評判のいい STR-DB790 のシリーズ、そして今回の DA9000ES と、寂しかった昨年のラインナップとはうって変わってかなりの攻勢に出てきました。競合メーカーも、DSP-Z9 をはじめとしてかなり精力的なモデルが続いていますし・・・マルチチャンネルサラウンドフォーマットもひととおり出揃ってそろそろ枯れてくるかと思った AV アンプの世界ですが、まだまだドラスティックな変化はしばらく続きそうです。 この TA-DA9000ES や DSP-Z9、10/23〜26 にパシフィコ横浜で開催される AV フェスタ 2003 にて展示されることは間違いないでしょう。一度実物をじっくり見たいと思っていたところですし、来週末は横浜に足を運んでみようかな。 |
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すっかりほったらかしにしてしまいました。 先週、今週と、家の事情(不幸ごとではないのでご心配なく)や旧い友人の結婚式などがあり、北海道から直接田舎に帰ってきていました。東京の自宅にはかれこれ半月ほど帰っておらず、そろそろホームシックになりかけております・・・CEATEC だけでなく、インターナショナルオーディオショウや Hi-End Show にも行きたかったのになあ(涙)。今回の CEATEC はレポートできませんでしたが、私の代わりに満喫してきたらしいこちらのサイトで、フォローしておいてください(ぉ さて、延期になっていた VAIO V ですが、いよいよ今週末発売ということで、Sony Style でも受注が開始されていますね。発売に先立って、ニュースサイト各誌ではインプレ記事や広告記事っぽいもの(笑)もたくさん出ています。 AV Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20030917/zooma125.htm PC Watch の記事 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0912/hotrev228.htm http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1008/ubiq26.htm http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1010/hot284.htm ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/news/0309/10/nj00_vaiov.html ソニーショップ C-TEC「店員の目」 http://www.sonyshop.c-tec.co.jp/main/vaio/pcv-v10_info.htm というわけで、今日は、VAIO V の発売によせて、私が感じていることなどを少し、書いてみたいと思います。 上記の記事の中でたびたび触れられていること、そして VAIO V を語る上で抜きにしては語れないものがあります。それは、「テレビ的なデザイン」。本体を液晶テレビっぽい、インテリアっぽいデザインに仕上げてキーボードとマウスはワイヤレスにし、PC っぽさから脱却するという発想は既に一度 simplem で NEC にやられている手法なので、その発想自体は(よりテレビらしさを追求した、そして、液晶一体型が世に認知された絶妙のタイミングで登場した、という点では VAIO V の方が抜きん出てはいるものの)今改めて多くを語るものではありません。しかし、例えば上記の中の小寺氏のコラムにあるように、 > パソコン系の人は、PCがテレビみたいになることに対して抵抗があるようで、〜 > VAIOはいよいよ「見た目がコンピュータ」というカタチから離れていくのかなという気がする。 ということには、肯定半分、疑問半分というのが私の個人的な考えです。 「もののかたちというのは、当然のことながら、そのものが果たす機能のシンボルである」 工業デザイン的、あるいは人間工学的な立場から言えば、そのものが果たす機能はスペックではなく、そのものの形がそれを最もよく表しているものです。クルマのハンドルは円いからそれを回してクルマを運転するということが直感的に分かりますし、ワインのコルクを抜くためのソムリエナイフだって、あの形から大きく外れたものであっては使いづらい。では、PC ではなくてテレビの姿を与えられた PC は、PC としての可能性を十分に受け止めるだけの器を持っているでしょうか? おそらく最近私はいろんなところでいろんな人にこれを話しているので、聞き覚えのある方もいらっしゃるでしょうが、「僕のテレビは、バイオだ。」と言ってテレビ機能を前面に押し出してきた VAIO、特に W や V といったモデルは、確かにテレビ PC としては無類の完成度を誇っていると思います。しかし、それによって VAIO がデジタルレコーダ一体型テレビ以上でも以下でもないような製品に小さくまとまってしまい、それ以上に「コイツで何か面白いことをやってやろう」という意識が、持てなくなっているような気がするんです。 「PC=ベージュの箱」という概念を打ち破った VAIO という製品に魅力を感じた者としては、VAIO が PC の箱を、既成概念を打ち破ってくれることには大いに賛成なのです。が、PC という容姿を棄てることで感じることのできる可能性と、PC という概念を棄てることで塞がれてしまう可能性を取り違えないでほしい、と思います。PC の可能性は、あくまで「汎用コンピュータ」であることによって広がっているのだ、と思いますから。 ここでいう「PC としての可能性」というのは、広大なネットワークに溢れる情報の受け皿としての可能性としてだけではなく、それらの情報を元にして各個人が何かを作り出そう、という「創造的な可能性」を強く意味しています。最近の PC、VAIO に限らず PC 業界全体に言えることだと思いますが、最近の PC は何かこう、モノを作ったり工夫したりする余地がなく、ひたすらコンテンツの受け皿としての側面ばかりが強調されすぎているような気がします。 もちろん、そういう方向性の製品もあるべきなのだとは思いますが、今は、創造性に働きかける方向性の製品があまりにも少なすぎます。 素晴らしい歌声を聴いたときには、感動のあまり自分も歌い出したくならないでしょうか?心を揺さぶる芸術作品に触れると、自分も画を描いたり、文を綴ったり、映像や写真を撮ったり、楽器を演奏したり、したくならないのでしょうか?これだけ多種多様なコンテンツが、様々なフォーマットで PC に流れ込んでくる世の中なのに、そうやって受け入れたコンテンツを自分なりに咀嚼して、吸収して、そしてさらに新しい表現へと進化させる、それを可能にする製品は、まだまだ一般的とは言い難いと思います。 だから、最近の私は、何か想像力をかき立ててくれるような製品に、メーカーに、わくわくします。 最近も書いたと思いますが、MPEG-4 ひとつとってみても、TV を録画してモバイルで観るくらいの発想しか出てこない最近のソニーと、ビューワとしての機能を備えながらも、主に「撮る楽しみ」を我々に訴えかけている D-snap とでは、今の私の心にヒットする深さが大きく違うのです。 確かに、ソニーは ImageStation や PerCasTV といった、ユーザーがコンテンツを作って配信する仕組みを早い段階から提供していました。しかし、それらを世に問うにはあまりにも時期が早すぎたためにあまり大きな成功を得ることができず(ImageStation は一定の成果を上げているようですが)、それ以来ユーザーにコンテンツを提供させることに臆病になっているのではないでしょうか? DVD の市場は、成長や発展という意味ではほぼ飽和しつつあります。テレビは、今でこそ FPD やデジタルレコーダのおかげで注目を浴びていますが、そのコンテンツや楽しみ方に新しいパラダイムが訪れたかというと、決してそうではありません。SCEI の久夛良木氏も仰っていますが、おそらく、最終的にいちばん面白いエンタテインメントはコミュニケーションだと思います。メディアが流すマスの情報ではなくて、また個人が放送局となって不特定多数にキャストするとかいうのでもなくて、内輪というか、P2P というか、特定のグループ内で一つのコンテンツをシェアする・・・というところを踏み台にして、個人のクリエイションの輪を広げていく。それを実現するための手段が、サービスを含めたネットワークである、というのが、AV/IT 業界の将来に関する共通認識だと思っていたのですが、違うのでしょうか。 ソニーは最近、そういうことを諦めてどんどんパッシブな方向に走っていっているようです。VAIO のカタログページを見ても、昔は VAIO 本体と一緒に DV カメラや Cyber-shot が写っていたものでしたが、最近本体と一緒に写真に収まっているものといえば、Giga Pocket のリモコンや PCGA-UTV10 ばかり・・・しかし、ここで方向転換をしてしまうのは早いのではないでしょうか?多機能携帯電話やデジタルカメラの普及で静止画や動画を気軽に撮るという下地ができた今、ようやくその時機が訪れようとしているのだと思うのです。 やや悲観的になってしまいましたが、そんな中でもクリエイティブなソフトウェアを提供しようとしている VAIO ソフトウェアセレクションやその中で今後提供される可能性のある SonicStage Mastering Studio には、再び VAIO が活力を取り戻すための希望を見ているのですが、どうでしょうか・・・。 今週末の発売に迫った VAIO V。賛否両論いろいろ出ていますが、間違いなくモノはいいですし、安いので、間違いなく売れることになると思います。私も一台目のマシンとして人に勧めてもいいと思っていますし、もう少しスペックが高ければ自分でも欲しいくらいではあります。以前ほどの勢いはなくなったとはいえ、VAIO W や VAIO V のようなマシンで業界に風を起こすことができるのは、やはり「VAIO」なんだと思うんですよね。他のメーカーは(全てのメーカーがそう、とは言いませんし、ソニーでもそういうことはありますが)結局商売ですから売れたものの「右へならえ」になることが少なくないですし。ですからきっと、「PC」の面白さを再発見させてくれるのも「VAIO」なのでしょうし、このままの方向に進んでいって「PC」の面白さを風化させてしまうのも「VAIO」なんだと思っています。そして、少なくとも最近の「PC」が面白くない、と感じているのも、紛うことない事実。楽しさを思い出させてくれるのは、年明けの新製品なのか、あるいは・・・。 |
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以前より予告されていた「VAIO ソフトウェアセレクション」サービスの開始が正式にアナウンスされています。 ニュースリリース http://www.vaio.sony.co.jp/Info/2003/info_0917.html VAIO ソフトウェアセレクション http://www.vaio.sony.co.jp/Enjoy/Download/Software/ これはソフトウェア版「UPGRADE AREA」とでもいうのでしょうか。クリエイティブ系、ツール・ユーティリティ系、趣味・実用系のジャンルにわたって「ここでしか入手できないソフトウェアを、クリエイティブ系を中心に販売予定」だそうです。Photoshop Elements や TMPGEnc など、まだまだスタンダードなところしか置かれていませんが、将来的には以前お楽しみダウンロードで提供されていた Premiere 用プラグイン「3D パーティクルメーカー」や、近々 VAIO カスタマー向けに有償提供の予定があるという「SonicStage Mastering Studio」などのラインナップが予想されます。最近クリエイティブさに欠けているような気のする VAIO ですが、このへんをきっかけに再度クリエイティビティを取り戻してほしいところ。 Sony Style から新しい液晶ディスプレイ「SDM-HX」シリーズが発表されています。 ニュースリリース http://www.jp.sonystyle.com/Company/Press/031009.html PC Watch の記事 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1009/sony.htm あれ、今月の「+SPICE」は「SS-Exec」じゃなかったの?と思いましたが、どうやらこれは「+SPICE」の企画モノではなく、ソニスタ限定ではあるものの「+SPICE」のように受注期間は限定しない、レギュラーラインナップとなります。とはいえ SDM-HS シリーズは当初限定扱いだったものの、今では一部のデスクトップ VAIO の標準添付品となってしまっているため、あまりありがたみはなくなってしまいましたが・・・。 この新しい液晶ディスプレイ、「SDM-HS」シリーズの「フローティングデザイン」を踏襲し、コンピュータ用ディスプレイにはなかなか見られない質感がありますが、この SDM-HX シリーズは DVI 端子を備えた上位機種という位置づけになっているようです(ちょうど一般ラインナップの SDM-X シリーズと SDM-S シリーズの違いのようなものか)。HS シリーズと同じく欧米限定で発売されたものが日本に逆輸入されたものです。 デザインは SDM-HS シリーズに近いイメージになっていますが、画面下部にスピーカが配置されたせいで印象が変わってしまいました。「額縁が浮かんでいる」といった趣の SDM-HS シリーズの方が、個人的には好みだったかなぁ。HX シリーズの配色はこれはこれでシックで雰囲気出ていますが、今の VAIO のカラーリングにはあまりマッチしませんから・・・。 ラインナップは 17 インチの「SDM-HX73/BK」(\69,800)、19 インチの「SDM-HX93/BK」(\108,000)。通常ラインナップの「SDM-X73」が ¥62,800)、「SDM-X93」が \99,800 なので約 \8,000 の差額はデザイン料としてはまあ納得できる範囲内かな?ただ、デジタル接続になって高解像度での表示性能が上がった分、そろそろより高解像度の表示にも対応してほしいところです。17 インチなら SXGA+(1,400x1,050)、19 インチなら UXGA(1,600x1,200)以上・・・そこが、なかなか液晶ディスプレイの購入に踏み切れない理由なんですよね。あと、来年のモデルあたりでは単品のディスプレイでも「クリアブラック液晶」が搭載されそうです。でも、やっぱり多様化するニーズに合わせてそろそろ高解像度版やワイドパネル版を、このクラスの製品にも用意してもらえないものでしょうか。VAIO W みたいなワイド液晶って、実際使ってみると思った以上に使い勝手がいいんですよね。 画質については、SDM-HS シリーズの実機の画質を見たところ、アナログ接続にしては十分かもと思えるものだったので(もちろん、一般的な用途に使うコンピュータディスプレイとしては、という意味で、例えばテレビ視聴に使うのにどうか、画像・映像処理用のモニタとしてどうか、という観点から考察したわけではないのですが)、況やデジタル接続な HX シリーズをや、でしょう。そろそろ液晶ディスプレイも「デザインで選ぶ」時代になったのかもしれません。個人的には、VAIO V のようなフロントパネルを備えた液晶ディスプレイなんかもかっこいいかも、と思うのですが、どうでしょうか・・・。 |
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ソニーから待ちに待った「PSX」がいよいよ正式発表されました。 ニュースリリース http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200310/03-1007/ 製品情報 http://www.psx.sony.co.jp/ 本日より千葉は幕張メッセにて CEATEC が開幕していますが、この現場にて発表と相成ったわけです。 発表されたのは、250GB HDD を搭載する上位モデル「DESR-7000」と、160GB HDD を搭載する下位モデル「DESR-5000」の 2 機種。希望小売価格は、「DESR-7000」が \99,800、「DESR-5000」が \79,800。発売時期は 2003/末となっていますが、冬商戦をターゲットにするとしたら 12/10〜24 の間くらいになるでしょう。初代 PlayStation(SCPH-1000)と同じ 12/3 という可能性もありますが・・・。 デザインは最初にモックが登場したときから若干変更になり、このモックの下辺をホワイトにしたのが「DESR-5000」、ロゴを PS2 風にブルーグラデにしたのが「DESR-7000」という感じになりました。また、カラーバリエーションとしてブルー、イエロー、レッド、シルバーの PSX も参考出展されているようです。おそらく PSX 発売記念として限定モデルとして販売されることになるのでしょうが(PS2 に倣ってシーズンごとにカラバリモデルが限定発売される可能性も十分にあります)、個人的にはブラックか「Zen Black」モデルがあったら欲しかったなぁ。 価格としてはどんなものかというと・・・以前、 > 現時点での情報を総合して、私個人の予想としては \79,800 としているのですが、もっと安くなる可能性もあるのでは・・・。 と書いていましたが、ズバリ \79,800 でしたね。HDD 容量の違いによって 2 モデルに分けてくるとは、さすがに予想していませんでしたが。 ソニーのハイブリッドレコーダ「スゴ録」が、250GB な「RDR-HX10」で \139,800〜\149,800、160GB な「RDR-HX8」で \89,800〜\99,800 となりそうなことを考えると、確かに安いといえます。 現行の HDD/DVD ハイブリッドレコーダの最安値は \70,000 前後のようですが、HDD 容量が 80GB そこそこしかないので、160GB の HDD をもつ「DESR-5000」で \79,800 というのは確かにお買い得っぽいです。160GB といったら、去年のデジタルレコーダで最大容量だった CoCoon CSV-E77(HDD 増設前)と同じサイズですよ・・・200GB 前後を境に、以前ほど大容量化のスピードが速くなくなり、どちらかというと静粛性や 2.5 インチ HDD 需要への対応などの方向性にシフトし始めた HDD の動向を考えると、現時点で 160〜250GB というのは将来性を考えても悪くない容量だと思います。これで USB 2.0 なり i.LINK なりで増設できるソリューションが提供されればいうことはなかったのですが、それは望むべくもないか。ま、あくまで「ポスト VHS」の製品ですし、そのための DVD 書き出し機能なわけですからね。 画質面に関しては、ゴーストリダクションチューナは内蔵するものの 3 次元 Y/C 分離回路の有無については触れられていません。PSX でデジタルレコーダの裾野を広げ、自社のデジタルレコーダへ誘導していきたいソニーとしては、差別化のために PSX の画質面での性能・機能はある程度抑えざるを得ないはずなので、画質面でのスペックや地上波アナログ・BS アナログ(WOWOW なし)のみ、i.LINK なしという仕様は、意図的にスペックを控えめにした結果ということができるでしょう。 20〜30 代前半あたりのユーザーに PSX を、それ以上の年代や機能にこだわる層にスゴ録をぶつけ、それらの上にいる純度の高いユーザーに CoCoon で新しいテレビ生活を啓蒙しようという戦略は、流行のデジタルレコーダ市場で一発逆転を狙うソニーには理にかなったものでしょう。私も、Giga Pocket や CoCoon で少し目覚めたデジタルレコーダのある生活を PSX で始め、地上波デジタルが本格普及したタイミングで高機能なデジタルチューナ内蔵レコーダに買い換えよう、と思っていますが、そういうユーザーは少なくないように思います。BB Unit 内蔵の PS2 がついてくることは、こういったデジタルレコーダ購入のタイミングとしては微妙な谷間の時期に敢えて購入を促す付加価値として十分なものではないでしょうか。「PSX の価格<ハイブリッドデジタルレコーダ+PS2+BB Unit の価格」と言っても、デジタルレコーダ部のスペックで見劣りする分そこまでお買い得な価格か?と言われたら必ずしもそうではないでしょうが、地上デジタル放送が普及する前にデジタルレコーダに投資する不毛さを考えると、PSX あたりが当面の落としどころとしては無難なのではないかと思います。私自身は、高級なデジタルレコーダが欲しくなるほどテレビっ子ではないですし。 あとは、これだけ PS2 が普及してしまった市場に向かって、どうやって「デジタルレコーダ+PS2」の意義を説き、PS2 からの買い換え需要を喚起するか、あるいはゲームをほとんどしない VHS ユーザーを取り込めるか、といったところでしょうが・・・。 また、PSX はデジタルビデオレコーダ/ゲームコンソールとしての顔の他に、ATRAC3/MP3 オーディオレコーダとしての側面も持っています。詳細は明かされていませんが、おそらくは CD-DA を ATRAC3 に変換して HDD に録音するくらいはできるのでしょう(ATRAC3/MP3 DVD-R の作成は無理かな・・・)。SS-Exec に少し心惹かれた私ではありましたが、とりあえず同等の機能が PSX で実現できるとしたら、PSX で十分かも・・・これまた、CCCD への対応が謳われていないのが気にはなりますし、ポータブルプレイヤーにチェックアウトできるようになっていてほしかったところではありますが(これは将来のソフトウェアアップデートで対応の可能性も?)。でも、やっぱり HDD オーディオレコーダというものは、こうやって HDD ビデオレコーダの機能に収斂していくものなのでしょうね・・・少なくとも、音質にこだわる向きには圧縮音楽フォーマットは好まれないものなので、HDD オーディオのみの単機能な高級機というジャンルは成立しにくそうですし。 地上デジタル放送普及までのデジタルレコーダは、これで決まりでしょう。何を慌てて高級機を買う必要があるでしょうか・・・。そんな感じで、私はこれ、購入予定です。デザインの好みもあるし、せっかくだから、ということで、250GB モデルかな。 最近、うちの両親がプラズマ TV やら DVD(レコーダ/プレイヤー)に興味を持っているようなので、何か適当なデジタルレコーダでも勧めようかと思っていたのですが、地上デジタル放送を目前にした微妙な時期(特に田舎では)なので、とりあえず簡易 DVD プレイヤーとして私の初代 PS2 をあげちゃってもいいかな、と思ってます。 本当は、PSX がビデオ録画をしながらオンラインゲームを処理できるくらいのスペックがあるなら、PC だけでなく PSX でも FFXI のプレイ環境を整えようかと思っていたのですが、Windows 版の高精細なグラフィックになれてしまったこの体で今更 PS2 版はできそうもないので、却下かな(笑)。そのうち、自作機から DVI で Cineza に繋いで、臨場感たっぷりプレイとかもやってみたいと思っていますが・・・。 おそらく Cyber-shot F828 もほぼ同時期の発売になるでしょうし、とにかく、発売までの、いやボーナスまでのあと 2 ヶ月、がんばって働こうと思います(笑。 ■記事リンク AV Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20031007/ceat01.htm http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20031007/ceat02.htm GAME Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20031007/sony.htm PC Watch の記事 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1007/psx.htm ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/news/0310/07/njbt_01.html http://www.zdnet.co.jp/broadband/0310/07/lp01.html ASCII24 の記事 http://ascii24.com/news/i/hard/article/2003/10/07/646276-000.html MYCOM PC WEB の記事 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/10/07/19.html http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/10/07/20.html |
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ちょっと時間が経ってしまいましたが、米国で「Windows XP Media Center Edition 2004」が正式にお披露目となったようですね。 INTERNET Watch の記事 http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/10/01/606.html ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/news/0310/01/ne00_media.html WinXP Media Center Edition の初のアップデートとなる今回のバージョンですが、日本では富士通で Athlon 64 を搭載した Media Center PC を発売する以外にはこれといって大きく取り上げられていないように思います。その FMV にしたって Media Center よりもむしろ Athlon 64 の方が注目されるくらい、Media Center は日陰になっているというか・・・とにかく、日本国内に限って言えばそういうステータスであることは間違いないと思います。 今週 Media Center Edition 搭載機種を発売すると言われていた VAIO も、米国では Media Center Editon 搭載 VAIO を発表しましたが、 http://news.sel.sony.com/pressrelease/4068 これも従来の PCV-RZ シリーズの OS を Media Center Edition に切り替え、Microsoft が提供する Media Center PC 向けサービスに対応した以外にはこれといって目新しい機能はなかったりしています。 VAIO に始まった、PC に AV 機能を統合していこうという動きは、日本市場を起源としてここ数年大きく進展し、むしろ逆にその流れに Microsoft が乗ったといっても過言ではないくらいに進展しました。テレビ録画、DVD 再生、ビデオ編集、音楽再生・MP3 エンコード、AV 機器のコントロール、などなど・・・これらの機能は主に日本の PC メーカーや Apple が中心となって進めてきたもので、海外市場ならともかくこと日本に関しては今さら目新しいことでもなくなっているんですよね。それは、インターネットにまつわる機能が最近の Windows に統合されたときの比ではないほどに・・・そんな中での Media Center Edition の登場では、日本市場ではさして話題にならないのも無理はないことと言えるでしょう。 また、日本市場だけではなく、米国でも DELL が同社のエントリーモデルなどにおいて Media Center Edition を搭載せず、通常の Windows XP に Media Center Edition と競合する機能を提供しようとしているなど、気になる動きも出てきています。ここ数年 Microsoft はリビングルームの覇権を手にしようと躍起になっているようですが、リビングルームに入り込む家電や AV 機器の扱いについてはまだまだ本業メーカーの足元にも及ばないところ。Microsoft が OS としてこういう機能を提供しようということには、アプリケーションの基盤の部分でメーカー間の標準化が図られるという点では意味があることと思いますが、今やリビングルームを狙っているのは Microsoft に限らず、長らく Microsoft の良きパートナーとしてやってきた DELL や PC メーカー各社そのものであったりもします。今のところ DELL の AV PC に関しては廉価モデルが中心となり、Media Center Edition 搭載マシンとは競合しないようになっていますが、家電市場への進出を目指す DELL とはある点では競合する部分が間違いなく出てくるのも事実。あるいは、将来的に PC 業界の構図が変わることのきっかけになりかねないこの事実、長らく AV/IT の統合を見守ってきた VAIO ユーザーとしては、気にしていかなくてはならないところだと思います。そして、その VAIO 自体の変化についても。 さてさて、掲示板でも少し話題になっていましたが、個人的に「おおっっ」と思ったのがこれ。 http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Product/index_acc_uga.html Sony Style 内 VAIO UGA にて、ソニーのワイヤレス LAN 製品がまとめて値下げになっています。
最近あまり買い物をしておらず、とりあえず何でもいいからお金をモノに変換したくなっている私としては(ぉ ここで無線 LAN カードのまとめ買い病が再発してしまいそうです(笑)。既に .11a 環境が整っている自宅ですが、前々から .11g も試してみたいと思っていましたし、PSX を購入したらワイヤレス LAN コンバータは必要だろうな、とも思っていたので。とりあえず、何か買おうかな。 その PSX ですが、来週の CEATEC にて初の一般向け展示が行われるようです。 ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/news/0310/03/njbt_01.html AV Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20031003/sony.htm この初夏に登場が示唆されて以来、筐体デザインと PS2+デジタルレコーダという形態と「ゲーム機ではなくポスト VHS を目指す」というその目標以外には、詳細について語られることのあまりなかった PSX。年内発売とすれば、そろそろ詳細なスペックが明らかになってもいい頃です。CEATEC でそれは明かされるのでしょうか?そして気になる価格は?私は残念ながら来週は東京にいないため見にいけないのですが、もし足を運ばれる方がいたらお話を伺いたいですね。 |
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CLIE のニューモデルが発表されました。 ニュースリリース http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200310/03-1002/ 製品情報 http://www.sony.jp/products/Consumer/PEG/PEG-TJ25/ http://www.jp.sonystyle.com/peg/Store/Clie/Tj25/ WPC EXPO で展示されていたもので、実機の様子はレポート記事をご覧いただきたいと思いますが、デジタル手帳「CLIE」と銘打たれ、今までの「パーソナルエンタテインメントオーガナイザー」というものとは明らかに違う位置づけを狙ったこの製品、型番は「PEG-TJ25」。どちらかというとビジネスユースを重視した PEG-T/TG シリーズと、シンプルな PEG-SJ シリーズの「シンプルさ」をかけ合わせたような製品ですから、この型番も半ば予想がついたところです。 米国では、これに加えてメモリを倍増し音楽再生機能をつけた「PEG-TJ35」もラインナップされているようですが、米国と違って PDA がさほど盛り上がっておらず逆にポータブルオーディオ市場が成熟している日本では、低価格な製品によってユーザー層を拡大することに注力した感じです。 75.3×110.1×11.9mm、約140g というサイズは、シンプルさが身上だった Palm m5x5/WorkPad c505(79×114×13mm、139g)や Visor Edge(79×119×11mm、136g)といったあたりをかなり強く意識していそうです。というか、評価の高かったこれら Thin & Light な Palm 端末のような製品の登場を期待する声は根強かっただけに、今回はハッキリ言って狙ってきたのでしょうね。むしろ、CLIE の新製品というよりはこれら Palm/Handspring の製品の正統な後継機種、といったほうがしっくりくるのかもしれません。音楽も動画もネットワークもない「パーソナルエンタテインメントオーガナイザー」でない以上、「CLIE」を名乗る必要はないのかもしれませんが、PDA という製品カテゴリのブランディングや日本国内での CLIE の知名度を考えると、あえて「CLIE」以外のブランドで出すメリットもないでしょうからね。 Palm OS 5.2.1 を搭載し、日本語入力環境は「デクマ」と「Graffiti 2」。CPU は PEG-UX50 で採用された「Handheld Engine」ではなく「ARM 系 200MHz」と記載されていますが、おそらくこれも Handheld Engine よりもコスト安なプロセッサを選択しているということでしょう。少なくとも、OS4.x 機が搭載していた Dragonball 系プロセッサよりかなりマシなことは間違いないと思います。 予定表、アドレス帳、ToDo、メモ、手書きメモ、電卓、辞書、メモステビューワ機能・・・ビジネスツールとして、紙の手帳の代替として考えたときには、これ以上の機能は不要かもしれませんよね。足りなければ、ソフトウェア的なものであれば Palm が誇る多彩な Palmware で補うことができますし。私は、最近もっぱらモバイル Web ブラウザ・メーラとしての使用比率が PIM としての使用率を上回っているくらいなので、通信手段がない(オプションの通信ケーブルを使ってモバイルフォンと接続はできますが、肝心の CF-PHS に接続する手段がない!)ので購入対象にはならないかな。でも、WorkPad だった頃の使い方(WorkPad で読みたい文書を PC 上で DOC に変換し、HotSync で WorkPad にエクスポートする)が許容できるならば、\19,800 という価格とこの薄さ、軽さは大きな魅力です。アルミ筐体の質感は高く、高級機でないとはいえビジネスの現場で取り出しても恥ずかしくないだけのモノの良さを持っていると思います。 スペック表に載らない情報についてはこのサイトのレポート記事や「クリクラ!」のレポート記事をご覧いただきたいと思いますが、ある程度枯れたデバイスの多い TJ25 において、最も気になるのが新しいセンタージョグの使い勝手です。それぞれのレポート記事にも書いてありますが、センタージョグの操作感は従来の CLIE のジョグダイヤルと大差ないものの、左右ボタンの操作系が(少なくとも WPC の展示機では)まだちゃんと実装されていないのか、直感的にそう押したくなるところで左右ボタンを押しても無反応ということが少なくありませんでした。ソニー製携帯電話をお使いになったことがある方ならお分かりでしょうが、左右ボタンを押して画面遷移させたいことがよくあるんですよね。あと、(これは以前のモデルからの問題ですが)ジョグ回転でのカーソル移動ができないこととか、「ソニーのジョグダイヤル」としての操作性がまだ全然確立されていない気がします。ジョグダイヤルは OS のサポート外?それを何とかしてきたのがソニーでしょ。 「デジタル手帳」と名付けて出してきたからには、やはり最大のライバルとなるのは上位の多機能機種や他社の低価格 PDA、ではなく、紙ベースのシステム手帳ということになるのではないでしょうか。よほど高級ブランドの製品を選ばなければ明らかに TJ25 より安価で、陳腐化しやすいデジタル機器と違いリフィルを交換すれば何年でも使っていける紙手帳の手軽さ、アナログゆえの便利さに、デジタルであることの良さをどうやって訴求していくか。どんどん機能を追加していって買い換え需要ばかり喚起していたソニーが、ようやく本格的にユーザー層の拡大に乗り出そうというこの TJ25、どういったマーケティングが行われるのか、興味深いところです。 個人的には、そろそろ紙の手帳を卒業したいユーザーや、今年就職してスケジュール管理の大切さがそろそろ分かってきたような新入社員さんに使ってほしい製品だと思いますね。シンプルさとか、購入しやすい価格とか、思いっきりこの製品がターゲットにしているところだと思いますが。そう、そこのあなた、いかがでしょう(ぉ 直接関係ないですが、ちょっと面白かった ZDNet の記事。 http://www.zdnet.co.jp/broadband/0310/02/lp08.html ちょっと良いところばかり書きすぎのような気もしますが(笑)、普段 Sony Style を利用している者としては興味深いですね。このサイトを訪れてくださる方にはソニスタユーザーは少なくないでしょうから、きっと思い当たるフシはあると思います。一度ご覧になってみては。 ■記事リンク ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/mobile/0310/02/n_ctg25.html http://www.zdnet.co.jp/mobile/0310/02/n_acce.html ケータイ Watch の記事 http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/15858.html MYCOM PC WEB の記事 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/10/02/15.html |
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気がつけば 10 月。今年もなんだかんだいってあと 3 ヶ月ですよー。北海道に行ってから年月の感覚がおかしくなっている私にしてみれば、もうそんな時期なの?という感じですが、あと 70 回ほど寝ると冬ボ(笑)。それだけを楽しみに残りの 2 ヶ月を過ごそうと思います(ぉ 4 月始まりの 2003 年度というくくりで見たときには、今日は下半期の始まりとなるわけですが、節目ということで今日はいろいろなイベントがありました。「コニカミノルタ」とメルコ改め「バッファロー」のスタート、J-PHONE は vodafone へ、東海道新幹線 品川駅の開業、などなど・・・。中でも、ソニーのお膝元・品川駅では、自律二足歩行エンタテインメントロボット「SDR-4X II」改め「QRIO」が、新駅開通のオープニングセレモニーに登場したそうです。 ZDNet の記事 http://www.zdnet.co.jp/news/0310/01/nj00_sony.html PC Watch の記事 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1001/sony.htm ASCII24 の記事 http://ascii24.com/news/i/topi/article/2003/10/01/646207-000.html 記事だけ読むと、へぇー、なるほどね、という程度なのかもしれませんが、ROBODEX で歌って踊る QRIO を一度見てしまったので、あの自然な、それでいて愛らしい動きがより多くの人の目に触れることになると思うと、けっこうワクワクします。これを機に、ソニーの宣伝活動等に利用されていくことになるのでしょうが、市販はともかく企業向けの広告キャラクターとして、レンタルやリースは徐々に始まっていくのではないでしょうか。ホンダの ASIMO なんかは、既にそういう使い方をされていて、企業で接客をやったりもしていますし、それはもう私でも比較的普通に目にすることができるくらいのすぐ近くにまで、ヒューマノイドロボットというものは近づいているんだな、ということを感じます。 この「QRIO」、最近あまりワクワクしないソニーにおいて、唯一我々をワクワクさせてくれる製品、いや、キャラクターかもしれませんね。 10 月といえば、この他にも今年は新リサイクル法の適用があったりして PC 業界も少なからずその影響を受けましたが、各社が中古 PC の取り扱い(回収、再販売)に乗り出したのに少し遅れて、ソニーもこの流れに乗ってくるようです。 MYCOM PC WEB の記事 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/10/01/27.html Sony Style が下取りを行うもので、VAIO であればソニスタで購入したものでなくとも良いようです。100Star 以上を所有するスタメンでなければ対象とならないなど制限もありますが、PC のリサイクルという観点で言えばこういう取り組みを本格化させることにこそ意義があると言えるでしょう。 実は、この春に VAIO U101 が登場したときに、U3 から半年でこんないいマシンを出すなんてひどい!U3 の買い換えキャンペーンとかやってください、とソニスタにリクエストを出していて、「いろいろと検討はしているんですけどね・・・」といったコメントをいただいていたので、遠からずこういったサービスは始まるものだと思っていました。 とはいえ、かなり本格的に PC のリサイクルに取り組もうとしている NEC や IBM と比べ、販売台数の違いだけを考えても回収のスキームがソニスタのみとなることについてはいささか疑問に感じる部分はあります。回収した VAIO は具体的にはどのようなところでリユースされるのか?元オーナーとしては気になるところですし、社会に貢献する企業活動という見地からもソニーがどの程度リサイクルに本腰を入れているのか、気にしていたいところです。VAIOethics もどうしても新製品にばかり目がいきがちなサイトですが、新リサイクル法の施行を機に、今愛用のマシンをどうやって長く使ってあげるか、また、売ってしまった VAIO はどこで、どんな人に大切にされるのか、そういうこともちょっと気にしてあげたいな、と思う今日この頃です。 ■記事リンク PC Watch の記事 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0728/gyokai67.htm http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0820/gyokai69.htm http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0926/gyokai72.htm http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/1112/tp13.htm |
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