VAIO Column
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(2003/11)


[ 時代のまわる音が聴こえるとき ] 2003/11/30(Sun)
年末が近づいてきたので帰省の予定を立てようと、先日、久しぶりに実家に電話したときのこと。母が開口一番、

「液晶テレビとプラズマテレビちゃどう違うがけ?」(富山弁)

うぉ、アナタそれが久々に電話した息子にかける言葉ですか(汗)。他の友人ならともかく、親からいきなりこんな相談をされるとは思ってもみなかったので、ちょっと面食らってしまいました。どうやら、薄型 TV の購入だけでなく、デジタルレコーダの購入もちょっと考えているらしく、DVD と HDD があることまではちゃんと調べている様子。確かに PC でメールや Web を利用したり、私のあげた Cyber-shot でときどき写真を撮ったりしているようなので、最近少しはデジタル機器に関するリテラシが身に付いてきたようで、夏に帰省したときには DVD プレイヤーに少し興味を持っているようでしたが、プラズマやデジタルレコーダに到達するまでの時間は私の予測を超えて速かったです(笑)。まあ、富山では来年秋から地上デジタル放送のサービスが開始されることになったということもあるのでしょうが。
私の実家は私と違って(笑)家電製品の物持ちは良い方なのですが、それでも二台あるテレビのうちの一台は 18 年物でついに最近完全に壊れる一歩手前まで来てしまいましたし、現役で使っているもう一台も 8 年くらい経った、球面ブラウン管。液晶かプラズマがもう少し下がったら勧めてみても良いかな、と思っていたところでした。
そんなわけで、液晶とプラズマの違いやデジタルレコーダのキソを簡単に説明していたのですが、考えてみれば、ちょっと前まではそういう物が好きな人かお金の余っている人しか買わなかったような物が、いよいよ一般ユーザーも購入を検討するレベルになってきたんですね。確かに、単価の高い薄型テレビ(17 インチ以下のサイズならば既に普及段階に入っていますが)はともかく、デジタルレコーダはこのボーナス商戦がいよいよブレイクするタイミングになっていますから、さもありなん、といったところでしょうか。本当は PSX を買ったら簡易 DVD プレイヤーとして親に PS2 をあげてしまおうかと思っていたのですが、この様子じゃ録画できない機械ではご不満かな。(^^;

とにかくそうやっていろいろと解説しながら考えていたのですが、やはりこれからの購入を考えるときにどうしても抜きにしては語れないのが地上デジタル放送。いよいよ、明日 12/1 午前 11:00 から東名阪を皮切りに本放送が開始されるわけですが、ほとんどと言っていいほど盛り上がっておらず、具体的な情報もさほど出ていません。各団体が持つ公式サイトにしても、
総務省 「新しい楽しい地上デジタルテレビ放送-パーフェクトガイド」
http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/whatsnew/digital-broad/
首都圏のキー局 6 局共同による「カウントダウン! 地上デジタル放送」
http://www.tokyo-dtv.org/
とても公式サイトとは思えない地味なデザインで内容も薄く、あまり更新もされていない模様(笑)。こんなんで本当に明日から放送できるの?とこちらが心配になってしまうくらいです。まあ、現状の BS デジタル加入世帯数から考えても当初のユーザーは全体からみればほんの一握りにも満たない数でしょうから、仕方ないのかもしれませんが、それにしても国策で動いている放送メディアでこれ、というのはどうなのでしょうか・・・まあ、国策といえばインパクなんてものもありましたから、こんなものかと(ぉ
とりあえず、インターネット TV ガイドの特集ページで多少は分かりやすそうな連載が始まるようなので、
http://www.tvguide.or.jp/news/digital-tv/
こちらに少し期待してみようと思います。

とはいえ、地上デジタル放送はいずれテレビ放送を利用する全国民が切り替えを迫られるサービスになるわけですから、インパクのように気に留めなくとも実害はない(笑)というのではございません。私は、親には、フラットパネル TV は今売価が下がっている最中で、2〜3 年のうちには今の半分(インチあたり \10,000)にはなる見込みがあると言われているから、買うなら今地上デジタル対応のものを買ってしまうか、ある程度価格が落ち着くかのどちらかにした方が良い、とアドバイスしましたが、デジタルレコーダについてはホントに難しいですね。テレビは乱暴に言ってしまえばチューナは外付けでどうにかならないこともないのですが、レコーダはチューナ外付けだと不便なことの方が多いわけで。「スカパー!CoCoon」のようにチューナと連動できる機能がついていればいいのですが、現行機種の仕様を見る限り今のモデルでは無理っぽいですし。となると、待ちで当分 VHS を使い続けるか、当面は安価なデジタルレコーダで繋いでおいて最終的に地上放送の主流がデジタルに完全に切り替わる頃に枯れたデジタルチューナ内蔵レコーダを買うのが現実的なところではないかと。来年春からは地上/BS デジタルの全放送がコピーワンスになるという話ですから、そのへんの仕様も含めて固まってからでないと、デジタル放送対応のレコーダについては考えようもないんですけどね。当面はアナログ放送向けの録画機器しか販売できないメーカーの事情も考えると、アナログ/デジタルの谷間にさしかかった今、デジタル放送に非対応な機器が多く出回り、なおかつブレイクしようという状況も仕方のないことか。

また、こうしてテレビ放送の視聴・録画の形態が変化してくると、その影響を受けるのは AV 機器にとどまりません。ここのところテレビが最大のアプリケーションのひとつとなってしまった感のある PC も、そのあり方を見直さなくてはならない時期が間もなく訪れようとしています。全番組に「コピーワンス」の縛りをつけてしまうデジタル放送に対して、PC の世界はいったん HDD に取り込まれてしまえばあとはフリー・コピー。デジタル放送を素のまま録画できる PC というのは仮に技術的には可能だとしても、国の認可が下りないのは目に見えています。少なくとも、現状の TV を付加価値にする PC のあり方を続けるのであれば、Giga Pocket のようなテレビアプリケーションにも MagicGate のような著作権保護機能が不可欠でしょうし、あるいは PC で TV を観る時代そのものが終わってしまうかもしれません。仮に PC ではデジタル放送のデジタル録画が不可となった場合には、今ソニーをはじめ多くのメーカーが推している「モバイルムービー」に PC を噛ませることができなくなってしまうわけで。ま、PC が一切テレビを受像できなくなってしまうとは思いませんが、今よりも制限が多くなってしまうのはまず間違いないと思います。そうなってしまう前に、新しい PC の楽しみ方をメーカーが提案してくれるなり、ユーザーが見つけていかなくては。そういう「PC の新しいパラダイムの創出」は、きっと VAIO や VAIO ユーザーから始まってほしい、と、テレビの新時代の前夜に、思ってみました。


[ 冬がはじまるよ ] 2003/11/29(Sat)
発売日の決まった PSX ですが、発売時の仕様が当初の予定から一部変更になったのが話題となっています。
AV Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20031128/sony.htm
要点をまとめると、
  • HDD から DVD へのダビング速度が 24 倍速から 12 倍速に
  • DVD+RW 再生(DVD+VR)が非対応に変更
  • CD-R の再生が非対応に変更
  • TIFF、GIF 形式がそれぞれ非対応に
  • サイバーショットの動画取り込みが非対応に変更
  • MP3 再生が非対応に変更
  • インターネットサービス「PlayStation BB」がアップグレード対応に(時期未定)
  • 重量が当初の 5.6kg から、DESR-7000 が 5.8kg に、DESR-5000 が 5.7kg に変更
とのことです。なんかけっこう多くないですか?変更点・・・。確かに HDD/DVD ハイブリッドレコーダとしての根幹に関わる機能については、HDD→DVD のダビング速度が予定より遅くなったくらいの変更しかないですが、それ以外の「付加価値」とされる部分の変更点が多すぎます。人によって使う機能は違いがあるのでしょうが、少なくとも BB Unit 機能が当初は使えないって、だめじゃん・・・。PS2+BB Unit でオンラインゲームをやっているプレイヤーは、当分 PSX と PS2 を共存させなくてはならないということになるわけですか。確かに PSX では PS2 機能はあくまで「おまけ」なのでしょうが、だからって・・・。
それぞれ後日のアップグレードで対応予定のものがほとんどとなっていますが、それでも時期が未定ということなので不安を感じます。また、PS2 でも DVD プレイヤーソフトのアップデートでプログレッシブ再生に対応、と言っていた公約を破った前科がありますから、必ずしも全て鵜呑みにはできない、ということでしょうか・・・かなり期待していた PSX でしたが、こうケチがついてしまったこともあり、私は発売日ゲットは見送ってしまいました。同時に、スゴ録よさげ・・・とか思い始めている自分がいます(汗


さて、Sony Style の「2003 Winter キャンペーン」が、先週後半からいよいよ動き始めました。
http://www.jp.sonystyle.com/Winter2003/
オリジナルカラーのマウス「DARK MEAT」ではなく(ぉ)「DARK META」は既に 2 週間前から受注を開始していますが、今回公開されたのは他の特典。この企画の中でも特に私が気になっていた「福袋」と「ソニーの源流を探るツアー」の二つです。

福袋はこちら。
http://www.jp.sonystyle.com/Winter2003/pwin_fuku.html
「旅」「遊」「美」の 3 つのテーマに合わせた 3 種類の福袋が、合計 100 個用意されています。「旅」の方は、ソニスタのもう一つのキャンペーン「Global Value Campaign」を少し意識してか、デジタルカメラともう一つお楽しみハードウェア。雰囲気的に、これを持って旅に出てください、という感じなので、ウォークマン系のものが入っていそうです。また、中に入っている Cyber-shot 用のソニスタオリジナルケースも入っているのかも。これがセットになって、\20,000。
「遊」の方は、ミュージックチョロ Q とあと何か(オモチャかな?)。これにもソニスタの限定ケースとかがついてきそうです。同じく、\20,000。「美」は今年ソニスタの中にコーナーができたソニープラザのもので、\10,000。コスメっぽいですね。男性には、あんまり関係ないかと(笑
個人的に、「遊」と「美」はあんまり関係ないっぽいので、「旅」ということになるのですが、入っている Cyber-shot もどちらかというと旧モデルに属するものになりそうですし、ウォークマンも持っているし・・・DSC-V1 とかが入っていれば別ですが、せいぜい U か P シリーズでしょうから、どうかな(笑)でも、安くデジカメを手に入れたくて、こういう福袋とか宝くじとかが好きな人にはいいのかな、安いし(^^;

「ソニーの源流を探るツアー」は、こちら。
http://www.jp.sonystyle.com/Winter2003/pwin_tour.html
来年 2/13(金)に、ソニー本社をはじめ普段は一般ユーザーでは入れないソニーの各施設を見学でき、公開前の映画を観たり豪華(?)ディナーまでご馳走になれてしまうという太っ腹企画。平日なので休暇を取らなくてはならなくなりますが、これは休暇取るでしょーう(笑
私は間違いなく応募するのですが、最近この手の抽選型ユーザーイベントにフラれっぱなしなので、望み薄かなぁ。

これらの企画、およびもう一つ「吉田カバンのデザイナーがあなたのためだけにオーダーメイドのカバンを仕立ててくれる権」の募集開始も、週明け 12/1(月)から開始となっています。ってか、もう 12 月なのか・・・今年もあと一ヶ月なんですね。


[ そしてもうひとつの「X」 ] 2003/11/27(Thr)
PSX の発売日が 12/13(土)に決定しました。
ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200311/03-1127/
製品情報
http://www.psx.sony.co.jp/
AV Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20031127/sony.htm
PlayStation シリーズでは発売日にこだわってきたソニーでしたが、今回は 12/3 でも 12/12 でもなく 12/13 でしたね。ボーナス後、クリスマス前の週末となると 12/13 か 12/20 しかなかったので、だいたい予想できたところではありましたが。ソニーでは「年末年始の需要に向けて、順次生産体制を立ち上げ、お客様へスムーズに供給していく体制を整えてまいります。」としていますが、当初はどのくらい潤沢な供給がなされるのか。そしてどのくらいの需要があるのか。注目度だけで言えばこの冬のボーナス商戦ではもっとも高い製品だと思いますが、果たしてどれくらい売れるものなのか非常に興味深いです。
Sony StylePlayStation.com でももちろん販売を行うようですが、私はどこで購入しようかな・・・?PS.com の購入特典は「マイノリティ・リポート」や「スパイダーマン」の DVD、および PS2 タイトルのお試し版とのこと。ソニスタは果たして・・・?ヨドバシビックの 10% 還元に負けない特典が用意されるのか、あるいは特典以上に「確実に手に入る安心感」を与えられるだけの玉数を確保できるのか。PSX 自体は他の家電製品に比べて利鞘の大きな商品ではないでしょうが、それでも販売店にとってはこの冬のボーナス商戦の勝敗を決定づける商品のひとつだと思います。そういう意味でも、12/13 の発売日には注目していたいですね。


さて、"エクストリーム" な VAIO X505 の発売日まであと 10 日を切り、すでに Sony Style などへの予約・注文を済ませて発売を心待ちにしている方も少なくないのではないでしょうか。まだの方で購入をご検討の方は是非 VAIOethics のバナーから・・・(最近こればっかり
ここのところモバイルで「X」といえばすっかりこの X505 の代名詞のようになってしまいましたが、もうひとつの「X」の方もそろそろ何か大きな動きがありそうです。そう、ThinkPad X Series。

最近 ThinkPad Axxp シリーズに代わって新しいフラッグシップとなった R50p や私の仕事マシンの後継となる T41p が発表になったので、買わないまでもちょっとカタログでも見ておくか、と何とはなしに IBM のサイトを眺めていたところ、こんなページに辿り着きました。

https://www.ibm.com/jp/domino03/ewm/EwmQuest.nsf/brc/Ultra01

「ウルトラ・モバイル・アンケート」「アンケートに答えて『特設サイト』への鍵を手に入れよう!」
ついふらふらっと入ってみると、そこには

> アンケートにお答えいただいた皆様に、IBMにてThinkPadの次期コンパクトモバイル新製品が
> 発表され次第、IBMショッピングサイトに先駆けてご注文をお受けする特設販売サイトをご案内
> させていただきます。


との文章が・・・!しかも、その中には

> IBMから軽さを重視したコンパクトモバイル新製品が発売されたら、購入を検討しますか?

と。これは明らかに X シリーズの後継、または s シリーズの後継の登場が近い、ということでしょう。といっても IBM はワールドワイドでのビジネスを考えると s30 のグレードは当面やるつもりはないみたいなので、やっぱりフルモデルチェンジの X40 ということになるのかな・・・。ある筋からの情報によると、X40 は 1.3kg を切るらしいとも聞きますから、楽しみです。1.3kg というとそれほど軽くないようにも感じますが、X2x〜X3x が約 1.5kg あることや ThinkPad の堅牢性を考えると 12.1 インチで 1.3kg 弱というのは十分軽いのでは。私は最近ようやく T40p を気に入り始めたので(笑)買い換えのつもりはありませんが、モノ次第では X41 とか逝きたいかも。なんだかんだいって 14 インチは重いですからね・・・。

それにしても、軽量な 1 スピンドルのリアル・モバイルノートが市場からほぼ姿を消して久しかった昨今ですが、松下を筆頭にソニー、IBM など大手メーカーのほとんどがこのカテゴリにようやく戻ってきた感があります。各社各様の哲学をもって改めて挑む軽量 1 スピンドルノート市場、再び面白いことになりそうです。


[ その潜在能力 ] 2003/11/24(Mon)
DSC-T1 の実写インプレ、続編です。前回は夕〜夜景という少し厳しめのシチュエーション下で試写したので、今回は一般的に昼間の太陽光下と、あと個人的にかなり重視する(このサイトのキモのひとつでもありますからね)ブツ撮りを。

DSC-T1 DSC-T1 DSC-T1

やっぱり雰囲気は良い感じに出ていると思うんですよね。P9 あたりまでは妙にビデオっぽい、作った感じの画になってましたが、最近の Cyber-shot は自然な風合いを残すようになったというか。灼けた壁の色合いなんかはかなりいいセンいってると思います。
ただ、やはり太陽光下でもシャッタースピードは遅めなのか、光源っぽいところや強い白が入るところはけっこうトんじゃってます。今までひどかった暗部のノイズがかなり軽減され、階調表現すらされているのは素直に嬉しいのですが(本当は今までの仕様がおかしかったのですが)、スタバの前を歩くおじさん達までもが残像拳を使おうとしているあたり(ぉ、ちょっとスローシャッターに振りすぎではないかな・・・と思います。とはいえ、全てのシーンでこんなにスローシャッターになるわけではなく、暗所以外では特に逆光っぽい場面でシャッタースピードが落ち気味になる傾向を鑑みると、どうやらオートモードでのシャッタースピードの自動選択に難があるのではないかと思います。

DSC-T1 DSC-T1

ちょっとマクロっぽく、静物写真。
ミニカーの写真が若干白っぽくなってしまっているのが残念ですが、ぬいぐるみの写真はなかなかイイ感じに仕上がっています。光源の位置や色にもよるのでしょうが、内蔵の露出計があまり賢くないのかな・・・。これくらいなら後からレタッチで修正できる範囲ですが、一般的にお手軽なコンパクトカメラという位置付けにあたるこの製品の性格を考えると、露出やシャッタースピードはもう少し賢く選択してしかるべきだと思います。

DSC-T1 DSC-T1

銀杏並木を。同じアングルから、左はストロボなし、右はストロボありで撮影。
やや逆光気味(葉の間から木漏れ日が射してくる程度)で撮ったんですが、前者は盛大に白飛びが発生しています。強制ストロボでシャッタースピードを上げてやる(一般的にカメラはストロボを発光すると自動的にシャッタースピードが速くなる)と、いい感じに抑えた露出に落ち着きました。しかしこれも被写体が風景だったり遠方にあるものならいいのですが、そうでない場合はちゃんとシーンセレクションを使うなりスローシンクロで撮影してやった方がいいかもしれません。でもこのシチュエーションならそれなりに撮れるべきオートでこの結果ってどうよ、と思うのは事実(^^;

DSC-T1

けっこう雰囲気は出ると思うんですけどねえ・・・。
解像度は決して低くはないのですが、ブレや白飛びに弱い特徴のせいで解像感が殺されてしまっているのが非常に残念です。やっぱりレンズはテッサーの名を冠しているとはいえ暗い(F3.5-4.4)からなぁ・・・根本的にレンズが明るくならないことにはどうしようもないのかもしれません。こればかりは後継機種に期待・・・といっても、Cyber-shot は代々最低でも 2 世代は同じ光学系を使い回す傾向にあるので、難しいかなあ・・・。

DSC-T1

というわけで、次はマクロです。
個人的に静物写真を撮ることがすごく多いので、マクロ性能はかなり重視しています。
DSC-V1 や P8 あたりから Cyber-shot もかなりフォーカススピードは速くなり、マクロ撮影時でもそれ以前のモデルの通常撮影の AF 速度より速いくらいになったのですが、T1 でもそれはしっかり受け継いでいて、かなり高速にフォーカスを合わせることができます。このあたりはもう完全に F707 より新しい部分なので、ウチにあるデジカメの中で起動速度や AF 速度は最速になりました。

DSC-T1

で、マクロ。これくらいまで寄れるのは全然普通でしょ、と思うでしょうが・・・。





DSC-T1

なんとここまで寄れてしまいます(笑)。これ、T1 に搭載されている「拡大鏡モード」というマクロモードを使って撮影しているのですが、これを使うとなんと被写体へ 1cm の距離まで迫ることができます。私も実際使ってみてビックリするくらい寄れてしまったのですが(笑)、この状態でズームするとちょっとした顕微鏡並みに拡大してくれるのでさらに驚きます。以前、F707 用にレイノックスのスーパーマクロレンズを購入したことがありましたが、あれと同等かそれ以上に寄ることができます。

DSC-T1 DSC-T1

↑こんな感じで。
左はデスクトップ機で使っている IBM の SpaceSaver II Keyboard なのですが、TrackPoint についている細かい糸くずまで撮影できています。TrackPoint には糸くずがつきやすいので撮影前に念入りに掃除してから撮ったのですが、それでも肉眼ではほとんど見えないくらいの糸くずまでしっかり写ってしまいました。キートップのシルク印刷の微妙な盛り上がりまで確認できるのにも驚きです。
右は腕時計のクロノグラフを。クロノグラフの文字盤の、同心円状の模様まできれいに写っています。これも、顔を相当近づけないと気づかないくらいの模様で、レイノックスのマクロレンズでは写らなかったもの。サードパーティの汎用レンズと T1 内蔵レンズという違いはあるのでしょうが、F707+クローズアップレンズを超えるマクロ性能と言っても差し支えないくらいに強力なマクロだと思います。


拡大鏡モード時の解像感の高さを見てしまうと、やはり T1 のポテンシャルはかなり高いものであるということが分かりました。しかしながら、一般的な撮影ではシャッタースピードが遅いせいで本来の性能の半分も活かせていないということも・・・。やはり、シーンセレクションをうまく使い分けるなり、強制ストロボのようなテクニックでなんとか使いこなしてやらなければならない、気難しいデジカメなのかもしれません。でもオートでももう少し気軽に使えるように、ファームウェア修正してもらえないのかなあ・・・。


[ DSC-T1 ] 2003/11/22(Sat)
DSC-T1 を買いました。え?聞いてないって?まぁまぁ(ぉ
本当は発売日(金曜日)に届くはずだったのですが、日中受け取れないため Web で配送状況を確認して夜間受け取りにすべく日通に電話したら、配達員さんに連絡が伝わらなかったらしく土曜日までお預け。早く帰って家で待ってたのに・・・昔からそうでしたが、どうも私は日通と相性がよくないようで。まあいいんですが・・・。

DSC-T1 DSC-T1

Sony Style で購入、吉田カバンケース&ストラップをつけてメモリースティック Duo の付属はナシ。吉田カバン製ケースネームプレート付きストラップは後日。ケースがないので U50 の吉田カバンケースに入れたらぎりぎりぴったりだったため、当面は U50 のケースに入れようかと(笑)というくらい、写真から抱くイメージよりも小さいです。DSC-F77 を一回り小さくして半分の厚さにスライスした感じかな。
クレイドルは充電するにはラクでいいのですが、プラスチック製で質感はイマイチ・・・メタリック塗装するなりウォークマンの充電スタンドっぽく完全に別デザインにするなりしてほしかったです。また、コネクタが固いのにクレイドルが軽いので取り外すときにはクレイドルを手で押さえてやらなくてはならないのがけっこう面倒。
クレイドルに接続する AC アダプタは本体に直結して直接充電することも可能なので、旅行に行くときなどは AC アダプタのみ持って行けばいいようです。ただし本体には USB 端子がなくクレイドル経由でないと PC と接続できないため、クレイドルがない場合別途メモリースティックリーダが必要になります。

DSC-T1

同じ 500 万画素の DSC-F707 と比較するとこんなにスリム。まあ、CCD の画素数の差が戦力の決定的な差ではないとはいえ、単純に 500 万画素デジカメでこれだけコンパクトにできるということには素直に驚かされます。
本体は小さいですが、剛性感や高級感では歴代の Cyber-shot の中でもかなり高い方だと思います(個人的には F707、P9、T1 がトップ 3 だと思う)。持ったときの「密度の高い感」というか、軽いけれど存在感のある重みがあるというか、そんな感じがメディアージュで初めて実機を見たときに所有欲を刺激してくれました(笑)。レンズバリア周りのデザインは、グリップを兼ねる部分以外はもう少し薄く直線的なデザインにしてくれた方が好みだったようにも思いますが・・・。

T1 のモノとしての細かいインプレは 10/30 の回を見返していただければと思います。というわけで、ちょっとテストがてら撮ってきた実写画像を載せてみます(画像は 1,280x960 で撮影後、Photoshop Elements にて 800x600 にリサイズし、画質調整は行わずに低圧縮率(8)の JPEG フォーマットで保存したものです)。昼間出かけることができずに夕刻の撮影になってしまいましたが、多少厳しい条件の方がカメラの素性がハッキリするので結果的に良かったかなと。

DSC-T1 DSC-T1

マクロ撮影。若干光学ズームを使っています。
なかなか雰囲気が出ていると思いません?ブツ撮りにも十分使えそうな感じです。テディベアの写真はピンが後ろに来てしまっていますが、これはマルチポイント AF よりもスポット AF でちゃんとフォーカスを合わせてやった方が良かったかも。とはいえこのカメラはどちらかというとフルオートで使うユーザーをターゲットにしているので、もう少し AF が賢くても良かったようにも思います。Cyber-shot は代々マクロ撮影時の AF が弱い気がしますね・・・。

DSC-T1 DSC-T1 DSC-T1 DSC-T1

夕景を。かなり明るく撮れています。こんなに明るく撮れるとは私もびっくりしました。暗部にも目立つノイズが見当たらないことも素晴らしいと思います。
しかし、これはレンズが明るいからというよりも、T1 が自動的にシャッタースピードを落として撮影しているからのようです。静物はともかく、動体がかなりブレているのが分かるでしょう。気をつけているつもりでも手ブレが発生している写真もあります(実は手ブレでボツにした写真が少なくない)。
これではシーンによっては使い物にならない・・・シャッタースピードをマニュアル設定できる機能なんて持っていませんし。おそらくこれは 8 種類のシーンセレクションを使い分けることで露出やシャッタースピードをある程度までコントロールできるはずなので、シーンに最適な設定で撮影するにはそれなりに慣れが必要になるということでしょう。マニュアルを読めということか(笑

DSC-T1

ソニービルの中にて撮影。静止している AIBO はしっかり撮れているものの、右側の AIBO が残像拳を使っています(ぉ ビル内はそれなりに明るかったはずなのですが、これは T1 のデフォルトのシャッタースピード自体が遅めということなのでしょうか?これは DSC-P8 の頃から見られた傾向ではありましたが、実際使ってみてここまでシャッタースピードが遅いとは。シーンセレクションはかなり細かく使い分けてやらないといけないのかもしれません。
とはいえ、この明るさや雰囲気の良さ、解像感の高さは今まで使っていた P9 とは比較にならないくらい良いものです。うまく使いこなすことができれば F707 にも引けを取らない画が撮れるかもしれない・・・と、少し使っただけですが、そう感じました。もう少し使い込んでから、改めてレポートしたいと思います。


[ トレンド ] 2003/11/19(Wed)
VAIO とは直接関係ありませんが、Apple がデスクトップ製品の新製品を発表しました。
ニュースリリース
http://www.apple.co.jp/news/2003/nov/18imac.html
http://www.apple.co.jp/news/2003/nov/18pmg5.html
PC Watch の記事
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1119/apple1.htm
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1119/apple2.htm
モデルチェンジしたのは液晶一体型の iMac と、ミドルタワー型の PowerMac G5。どちらもマイナーチェンジではありますが、Mac OS X v10.3 "Panther" がプリインストールされた初のハードウェア製品、ということでそれなりに注目を浴びているようです。
PowerMac G5 に関してはデカいこともあって(笑)Mac 党ではない私にはあまり興味が湧かないのですが、それでも PowerPC G5 1.8GHz をデュアルで搭載しながら \299,800 って安いような・・・X505 通常モデルの価格と同じと考えると、スペックだけ見るとかなりお得に感じてしまうのですがいかがでしょうか(笑)。1.6GHz シングルプロセッサモデルで \199,800 というのもなかなか・・・ま、Windows PC の価格と比べると絶対的には高いのですが、それでも G5 搭載 Mac がこの値段というのは少し興味深いですね。個人的には G4 Cube みたいなのがまた出てくれたら少し気になるんですけれども。

個人的に気になったのは新しい iMac の方です。まあ、鏡餅に画面がついたようなこの製品のデザインはあまり好みではないのですが(笑)問題は、今回新しく追加された 20 インチ液晶モデル。
iMac といえば、初代は当時初代 VAIO 505 と並ぶセンセーショナルな製品で、それ以降のデスクトップ PC に多大なる影響を与えてきましたが、昨年初等に液晶一体型リニューアルされて以来、iMac はある意味液晶ディスプレイ市場の動向とリンクして、いやむしろ iMac が液晶ディスプレイ市場より半歩早いくらいの動きで製品のリリースを繰り返してきました。
デスクトップ PC に付属(あるいは本体と同時購入)する液晶ディスプレイや、アフターマーケット向けの単体液晶ディスプレイは、昨年の後半に 15 インチから徐々に 17 インチへと売れ筋の中心が移ってきましたが、今年はそろそろトップエッジのユーザーから徐々に 19 インチ以上の液晶ディスプレイに手を出し始めているようですし、各メーカーの製品ラインナップも 15・17 インチが中心だった昨年と違い、今年は 17・19 インチのラインナップが充実している、という状況です。
たとえば、Sony Style 限定で国内販売されている SDM-HX シリーズも、
http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Special/Display_hx/
どうやら 19 インチモデルは当初の入荷数を上回る受注があったようで、一時受注をストップしていたようですし(11/18 付で受注再開しています)、ソニスタユーザーがどちらかというとハイエンド志向であることを差し引いても、市場がより大画面を必要とし始めたということは間違いなく断言できると思います。

とはいえ、19 インチ液晶ってたいてい画面サイズだけが大きくて、解像度は 17 インチと同じ(SXGA)しかないのがほとんどですから、より高解像表示できる 20 インチが来年あたり本命になるのでは・・・というのが個人的な予測です。以前にも何度か書いたような気がしますが、実際、今年はいろいろなメーカーが 20 インチ液晶を出してきており、そろそろ最安値では \150,000 くらいまで下がってきたので、もう間もなく 20 インチディスプレイが買い頃になってくるだろうと思います。
私もそろそろ CRT からこのくらいの液晶に買い換えたいと思っているので、今後の液晶市場を占う意味でも、この iMac の 20 インチモデルは興味深いです。
VAIO も今度の PCV-P101 の登場で液晶一体型デスクトップのラインナップが広がりましたが、そろそろ VAIO W500/700 シリーズあたりで 20 インチ液晶になってもおかしくはないですね。「テレビのような PC」を目指している割には、画面サイズという点でまだまだテレビに匹敵するサイズになっているとは言えませんから。20〜21 インチクラスになってようやくよりテレビに近いスタイルが築けるのではないかと思っています。逆に、VAIO P のように持ち運びを考えるならば 15 インチくらいでも十分ではないかな・・・と。現在の液晶一体型 VAIO は今ひとつ性格の違いがハッキリしていませんが、そのあたりの差別化を行うことでそれぞれのモデルの色が出てくるのではないかと思います。

Apple といえば、iTunes for Windows のリリースが話題になったのもつい最近の話ですが、この iTunes およびそれに付随する音楽配信サービスに競合するサービスに Microsoft が参入予定との話題が。
ZDNet の記事
http://www.zdnet.co.jp/news/0311/18/nebt_16.html
Apple はこの iTunes Music Store の配信サービス自体で大きな収益を上げたいと考えているのではなく、利益の軸としたいのは iPod のハードウェア事業そのものである、というのはよく言われていることですが、Microsoft が狙っているのはそれとは全く違う部分からの利益でしょう。
これも何度も書いいますが、Microsofr は数年前からリビングルームに自社製品を送り込むことに躍起になってきました。しかし、webtv にしても Xbox にしてもそうでしたが、今までにこれといって大きく成功した例はなくて、最近になってようやく家電メーカーの協力を得て Windows Media 9 や HigiM.A.T を足がかりに(松下やケンウッドの製品で Windows Media ロゴの入った WMA 対応オーディオ製品をご覧になったことがあるでしょうか?)Windows Media を中心にリビングルームに Microsoft 製品を浸透させようとしていますから、音声フォーマットを押さえている以上それを使って配信サービスを立ち上げるのは当然の流れとも言えます。
Apple は、まず iPod ありき、で iTunes の配信サービスはある意味後付けながらもうまく軌道に乗せることに成功しました(国内での iTunes Music Store はサービス開始していないため、少なくとも海外では)。でも、iPod 以前にネットワークサービスや音声フォーマットを自社で持っていたわけではないですし、レコードレーベルを持ってるわけでもない。だからハードウェア中心の事業モデルにならざるを得ないというか、Apple の企業としての体力を考えたら、そういう事業モデルが最も健全な落としどころになるのでしょう。この春に Apple が Universal Music買収しようとして結局成功しなかったということがありましたが、もしあれがうまく行っていたら Apple の立場も、iTunes のあり方も全然違ったものになっていたことでしょう。

現在、iTunes Music Store 以外の音楽配信事業者は、当然コンテンツで利益を上げることを目的としているか、あるいはその前段階の音楽配信サービスそのものをより市場に認知させようとしている段階です。特定のハードウェアを持たず、コンテンツを主な商品とする音楽配信事業者がコンテンツで利益を出そうとするのは当然のこと。
しかし、日本でもコンテンツ業界側からではなく、ハードメーカー数社が中心となって立ち上げようとしている音楽配信サービスがあります。これも既に紹介していますが、本年初頭に設立され、つい最近サービス開始に向けて本格的な活動を開始した「AnyMusic」です。
従来の音楽配信サービスとは違い、ハードウェアメーカーが中心となって作り上げたこの組織がどのような事業モデルを目指すのか、非常に気になるところです。ハードウェアメーカーの共同組織でありながら、Apple とは違って AV 機器にフォーカスを当てているメーカーの集まり。彼らが Apple や MS のサービスとどう差別化していくのか、また日本国内でのサービスが開始されてない Apple や MS の配信サービスに、どう先行していくのか。AnyMusic は中心メーカーであり協賛メーカーにハードウェアを提供(対応ハードの試作機を見る限り、ほとんど完全な OEM か少なくともコンポーネント単位、あるいは主要コンポーネントの供給はしている)していそうなソニーがイニシアチブを取って進めていきそうな気配があります。グループ内にコンテンツホルダーを抱えているという強みもありますし。ただ、現時点ではまだこの AnyMusic がユーザーにどのようなメリットをもたらすか、具体的なビジョンをイマイチ明確に見せてくれていないのが、不安のタネではありますが。

この AnyMusic の正式サービス開始を皮切りに、本当の「音楽配信元年」となりそうな 2004 年。携帯音楽プレイヤーにも、フラッシュメモリ系・1.8 インチ HDD 系・1 インチ HDD 系とバリエーションが出てきて、より面白くなりそうです。そろそろその 2004 年の話をしても鬼が笑わない程度に年末も近づいてきましたが、果たして、来年はどういう年になるのやら・・・。


[ 電子のパピルス ] 2003/11/16(Sun)
先週後半はなんだかんだで X505 一色で終わっていった感があります。賛否両論あるこの製品、(VAIOethics ではやはりというか肯定的な意見が大半を占めていますが)サイトや掲示板によってはかなり否定的な意見も多いようですが、これだけの議論を巻き起こすということはやはりそれだけのインパクトのある製品だったということでしょう。ここ数年でこれだけ議論を呼んだ PC があったでしょうか?個人的には初代 VAIO U 以来だったと思うのですが。注目度でいったらそれ以上かも。
というわけで、この週末の間に公開された X505 関連記事をまとめておきます。
PC Watch の記事
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1113/ubiq32.htm
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1114/ubiq33.htm
ZDNet の記事
http://www.zdnet.co.jp/news/0311/14/nj00_x505desgn.html
ASCII24 の記事
http://ascii24.com/news/products/firstimp/2003/11/15/646894-000.html

さて、X505 の陰であまり話題になりませんでしたが、先週 13 日にソニーをはじめとする 15 社が、電子書籍にまつわる合弁会社「株式会社パブリッシングリンク」を設立しました。
ニュースリリース
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200311/03-1113/
ソニーと電子書籍といっても、今まではそれほど繋がりは深くなかったように思います。確かに CLIE の一部モデルに電子書籍リーダ「PooK」を標準添付したり、Sony Style「クリエ」の本屋さんというオンライン書籍販売サイトを運営したりはしていましたが、それはあくまで CLIE を充実させるためのもの、という感じで「電子書籍そのもの」についてはそれ以上に深い関わりを見せていなかったのは事実でしょう。

電子書籍といえば、シャープがかなり以前から熱心に取り組んでおり、Zaurus 向けにザウルス文庫を提供していたり、凸版印刷と提携して電子書籍フォーマットの標準化を目指したり、J-PHONE(現 vodafone)と KDDI の携帯電話向け電子書籍配信に同社のサービスが相次いで採用されたり、とかなり活発な動きを見せています。また最近発表された携帯機器向けのリアルタイムフォント生成技術「LC フォント生成技術」も、電子書籍のみをターゲットとしたものではないとはいえ、来るべき電子書籍の時代に重要な役割を果たすことになりそうです。
また、ソニーの永遠のライバル・松下電器産業も、2000 年には合弁会社「イーブック イニシアティブ ジャパン」を設立し、この春に電子書籍リーダ「ΣBook」を発表、間もなく発売するほか、先月は東芝・岩波書店と「電子書籍ビジネスコンソーシアム」を設立するなど、ΣBook を軸とした本格的な電子書籍事業への参入を行おうとしています。

各企業の動きだけではなくて、電子書籍にまつわる技術的な動きも、電子書籍商業の発展を後押ししています。
ΣBook に採用された「コレスティック液晶」(別名「記憶型液晶」とも呼ばれ、電流を流さなくても表示が消えない液晶。電力消費は表示切り替え時のみ)は製品化が近いことからもすでに実用レベルにあるのは当然のことですし、電子ペーパーも凸版印刷と E Ink 社が中心となって商用化に本腰を入れているようです。この電子ペーパー、いずれは本当に紙に近いレベルまで到達しそうということなので、楽しみですね。ちなみに、電子ペーパーの仕組みをかなり大雑把に説明すると、マイクロカプセルの中に白黒の粒子を閉じこめておいて、帯電させることで表面に白や黒の色を浮かび上がらせる、という原理になっています。例えるならば子供の頃に遊んだおもちゃ「おえかきせんせい」みたいな感じ、と言えばいいでしょうか?(笑)このほかにも、紙状の超極薄電池が開発されるなど、古代エジプトのパピルス以来根本的な進化のなかった「紙」という媒体に、初めての革命が起きる日が刻々と近づいている、といえます(とはいえ、ペーパーメディアが電子ペーパーに駆逐されたり、映画「マイノリティ・リポート」のように新聞の写真が動画になったり、という時代が来るにはまだかなりの時間を要するでしょうが)。

既にサービスが一般化している PDA 向け電子書籍配信はともかく、PC 向けにしてもごく一部の印刷物(主に製品マニュアル等)が PDF 化されている程度で、電子書籍の商用化ということについてはまだまだこれからの要素が山とあります。書籍のフォーマット自体、各陣営とも XML ベースという以外には特に意識して共通点を持たせているわけではないようですし、著作権保護の仕組みについてもサービスが開始されてみないことには具体的には分かりません(松下系は既に一部サービス開始されているので、それを試用してみればある程度仕組みは分かるかも)。現時点で見えているのは、端末としては当面 PC と PDA、携帯電話、そして専用の電子書籍リーダという形態が存在することくらい。ただ、いよいよ来年は「電子書籍元年」になりそうだ、ということだけは、言えると思います。

最近、「本」を買うことが少なくなった、と思いませんか?いや、正確には「本」を手にすること自体、少なくなったというか。少なくとも私は、生活の中にインターネットがごく当たり前のものとして存在するようになって以来、本を買わなくなったような気がします。ニュースは新聞や雑誌を買うより Web の方が速い。調べ物をするにも、図書館に行かずとも、検索エンジンでうまく探した方が効率が良く、大抵のことは調べられる。小説や文庫といったものはさすがに書店で購入しますが、雑誌の類だけは買うことがかなり少なくなったように思います。
インターネットに限らず、コンピュータ技術が一般家庭に浸透して、いろいろなものが変わりました。電子メールの普及によって、私たちは郵便を出さなくなりました。デジタルカメラやインクジェットプリンタの普及によって、写真屋さんやフィルム・カメラメーカーの業態は大きく変わりました。音楽がデジタル化できるようになって、音楽配信という新しいコンテンツ配布の形態が生まれ、レコード業界は今も変革のさなかにあります。映像業界も、デジタル放送やストリーミング配信が一般的になりつつあり、その気になれば個人で放送局が持てる時代になってきました。流通や物販だって、実店舗に足を運ばなくてもモノが買えてしまう時代です。
そんな中、出版業界だけは、テキストから始まったインターネットという仕組みのもと一番最初にインターネットの影響を受けていたにもかかわらず、根本的な構造の変革の手がつかなかった最後の業界と言っても過言ではないように思います(出版業はともかく、凸版印刷や大日本印刷に代表される印刷業はずいぶん以前より本業以外の可能性を見出そうと試行錯誤していましたが)。「出版不況」と言われはじめたのは何も昨日今日のことではないのですから・・・。ま、音楽配信にしても動画配信にしてもまだまだ「当たり前」になったとは言い難いのが現状ですから、電子書籍が商用化されたからといってすぐに世の中が変わるとは思いません。しかし、音楽や動画以上に、検索性や一覧性、省スペース性などの面で書籍が電子化されることで我々が享受できるメリットは計り知れないものだと思います。思い入れの強いものに関しては、ハードウェアとしての「本」を。一度読めば十分なものであったり、検索が必要となる資料性の高い文献についてはソフトウェアとしての「電子書籍」を。いずれ、動画や音楽にしたって、そうやってユーザーに選択の自由を与えるようになっていくと思うんですよね。私も、今ニュースサイトを見ているように、週刊誌や月刊誌のようなものはソフトコピーで十分だと思いますし、好きな作家の作品はやっぱりハードカバーで残しておきたいと思います。そういう世の中になっていくべきだと思うんです。電気自動車が増えたら石油業界が困るように、デジタルカメラが一般化したらフィルム・カメラメーカーの再編が起こるように、電子書籍も一般的になればこの社会の生態系が組み直されることになると思いますが・・・。

ともかく、来年は、電子書籍にも少し注目してみる必要がありそうです。

■記事リンク
ZDNet の記事
http://www.zdnet.co.jp/news/0311/13/njbt_02.html
http://www.zdnet.co.jp/news/0311/13/nj00_pub.html


[ エクストリーム ] 2003/11/14(Fri)
はい、予告どおり、お待ちかねのものをお届けします。

VAIO X505 のインプレ。これまでの Column 特別編の中でも特に気合を入れて書いてみました、今回の特別編。ここで多くは語りません、というか、気合入れすぎて正直疲れました(笑)。でも、正直な話いくら Web や雑誌の記事を読んでイメージするよりも、一度その実物を見て衝撃を受けるべきだと思います(笑)東京、大阪近い方は、ぜひ先行展示に足を運んでみていただきたいですね。

では、どうぞ。

→VAIO Column 特別編「VAIO ノート X505 "エクストリーム" インプレッション」


ほかにいろいろと書きたいこともあったのですが、今日はさすがに限界なのでひとつ書いておきたいことだけ。
来週土曜に予定されている「バイオパネリスト座談会」に応募したのですが、結果は、

・・・外れてしまいました(泣)。

今まで定常的に行われていた Sony Style の新製品体験イベント「Meets SonyStyle」がこの夏を境に行われなくなってしまったり、今年度は SDWE が国内で開催されず VAIO EXPO も開かれなかったり、とユーザー参加型のイベントが最近全然行われておらず、メーカー側や他のユーザーの皆さんと意見交換をすることがあまりできなくなっていたので、今回の座談会にはかなり期待していたのですが・・・残念です。
でも VAIOethics を訪れるみなさんの中に一人くらいは当選した方がいらっしゃいますよね?きっと。参加できるラッキーな方がいらしたら、ぜひ当日の様子など聞かせていただければありがたく存じます。


[ 新しい時代へ ] 2003/11/13(Thr)
昨日の Column は結局 505 Extreme に終始してしまい結局他の製品について触れられずじまいだったので、今日は昨日の続き、ということで VAIO この冬の新製品の残りについて書いてみたいと思います。

ニュースリリース
http://www.vaio.sony.co.jp/Info/2003/products_11121.html
http://www.vaio.sony.co.jp/Info/2003/products_11122.html
http://www.vaio.sony.co.jp/Info/2003/products_11123.html
X505 以外に液晶一体型デスクトップの新製品、GRT シリーズの上位モデル、ワイヤレス LAN 製品などの関連製品、とボーナス商戦に向けた冬モデルの追加ラインナップにとどまらない、意欲的なラインナップ補完ということができるでしょう。

VAIO P PCV-P101   [11/22 発売]
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/PCV-P101/
http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Product/P/
何の前触れもなく登場したデスクトップの新シリーズ「VAIO P」。X505 の強烈すぎる登場により霞んでしまいましたが(笑)、VAIO W、VAIO V に続く第三の液晶一体型デスクトップです。コンセプトは「はこぶ・つかう・しまう」。一つのところにとどまらないソニーが VAIO W・V とはまた違ったデスクトップ PC のあり方を考えて作った新製品です。
「取っ手」にもなる「枠」がついた液晶一体型デスクトップ。一見、かつての VAIO ノート QR シリーズっぽい印象すら受けます。使うときはデスクトップスタイル、使わないときは閉じておくことができ、また取っ手をつかんで簡単に持ち運ぶこともできる。現在、家庭内で極力省スペースに PC を使うためにはノートタイプあるいは「デスクノート」タイプの PC が最適と言われていますが、どちらかというと不振と言われるデスクトップ PC から、これらのノート PC に対抗すべく出された新しい提案、が VAIO P といえるのではないでしょうか。
縦長のスタイルで取っ手を持って運び、広げて使うスタイルは VAIO QR の「パイプ椅子」の概念を発展させたものと見ることもできます。そして、単に運びやすいというだけでなく、キーボードを畳んだりマウスを本体背面のポケットにしまうことができたり AC アダプタや電源ケーブルをホルダーにまとめておくことができる、というところまで考えているあたり、「しまうときはコンパクトだけどなんだかんだ言ってケーブルやアダプタが邪魔」というノート PC との差別化を図っていると言えましょう。17 インチワイドというノート PC にはない(PowerBook G4 17" くらいしか存在しない)液晶も、ノート PC との差別化には必要なポイントだったのだと思います。また、単に持ち運べるというだけでなく、実はバッテリ(バッテリ駆動で 30〜60 分の使用が可能)がついているというのも、家庭内のいろんなところに持ち運んで使うことを容易にしています。このあたりは他の液晶一体型デスクトップとは違った使い勝手を提供してくれることでしょう。

というわけで、デスクトップ PC とノート PC の中間の特徴をもった VAIO P。実は、コンポーネント自体も多くはノート PC 用のものが採用されています。VAIO W や VAIO V でも光学ドライブ等はノート PC と同じ薄型のドライブが採用されていましたが、VAIO P では Mobile Celeron 1.06GHz に i830 チップセットという本当にノート PC と同じプロセッサ/チップセットを採用。HDD も、40GB という容量から考えて 2.5 インチドライブが採用されているのはほぼ間違いありません。GRT や FR などのノート PC でデスクトップ PC の部品を使い、VAIO P でノート PC の部品を使うというのは皮肉な気もしますが、「家庭内モバイル」を考えたときに VAIO P が必要とした最適解は「中身をノートにすること」だったのでしょう。その結果、デスクトップともノートともつかない、従来の PC のジャンルに属さない製品ができあがったといえます。
しかし、その結果構成されたマシンスペックは平凡以下なものになってしまいました。Northwood(Pentium 4)ベースの Celeron 全盛な今、Tualatin(Pentium III)コアベースの CPU というのはもはや時代遅れ(Tualatin とは R505 の後期モデルで使われていた CPU、といえばどれくらい古いか分かるでしょうか)ですし、HDD も 40GB ではせっかくの Giga Pocket を活かせません。コストを追求した結果でしょうが、今更 Tualatin-Celeron を採用することで Northwood-Celeron と比べてどれくらいコストを下げられるか?と考えると疑問。ま、百歩譲って CPU には目を瞑るにしても、HDD くらいはもう少しまともな容量にしておくべきだったと思います。まあ、アンテナケーブルを繋いでしまうと運ぶときに外すべきケーブルが増えてしまい、VAIO P の長所を殺してしまうので、Giga Pocket は一応ついているけどあまり仕様は推奨しないよ・・・ということなのかもしれませんが。
こうやっていろいろ切りつめた結果、17 インチワイド液晶で \179,800 というのは正直、どうなのでしょうか?VAIO V が Office 付属モデルで \179,800、VAIO W の下位モデルで \199,800 なので、あえて VAIO P を選ぶという人はよほどこのデザインや使い方にヒットした人くらいになるのではないかと思います。

ともあれ、この VAIO P の登場でデスクトップ VAIO のラインナップの過半数が液晶一体型となってしまいました。液晶一体型が絶好調なデスクトップ PC 市場に対して様々な液晶一体型を提案していくというのが今のデスクトップ VAIO の方針なのかもしれませんが、セパレート型の現状はあまりに寒いですよね。元来省スペースを謳っていた HS シリーズの存在意義ももはや風前の灯火という雰囲気ですし、RZ シリーズは相変わらず孤高のハイエンドという感じですし・・・そろそろデスクトップ VAIO のラインナップも一度整理し直す次期にきているのではないでしょうか。私見としては、そろそろ MX シリーズの復活があっても良い頃ではと思っているのですが、どうでしょう。


VAIO GRT PCG-GRT99S/P   [11/25 先行予約販売開始]
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/PCG-GRT99S/
http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Product/Gr_ht/
9 月の秋モデル発表の時点から、PCG-GRT77E が最上位で GRT99E の型番が欠番となっていたことから、登場が容易に予想されていた本機。スペックも予想通り Hyper-Threading 対応 Mobile Pentium 4 3.06GHz 搭載となりました。CPU が大幅にパワーアップし、メモリクロックが 333MHz に高速化された以外は IEEE802.11a/b/g 対応無線 LAN が内蔵された程度でスペック的な変更点は以上になっています。最上位機種の特徴として「LightWave 3D express for VAIO」がついていますが、まあそんなところです(笑
一見これまでの GRT シリーズと共通の筐体を使っているように見えますが、実は Hyper-Threading 対応に合わせて本体の厚みが 2mm ほど増しています。一応 Mobile Pentium 4 ではあるのですが、-M がついていないのでほとんどデスクトップ向け Pentium 4 と仕様は変わらず、消費電力や発熱などもデスクトップ PC 用プロセッサ並みにあるのでしょう。AC アダプタやバッテリも従来の GRT シリーズとは異なるものが必要となっています。そして、その消費電力はなんと 140W。VAIO V が 66W であることを考えると、液晶一体型 PC の二倍以上の電気を喰うということになります。

GR シリーズの発展型として GRX が登場した後、GRS、GRV、GRZ、GRT と 1〜2 シーズンごとに筐体を少しずつ変えてきた GR シリーズの迷走。「ハイエンドノート」という位置づけは守りながらも、モバイル可能なハイエンドノートの座を Z に譲り、BTO 可能なことや圧倒的な性能以外の個性が次第にぼやけてきてしまった感があります。バリエーションの広さも手伝ってか、モデル末期に在庫を残していることが多いような気もしますし・・・そろそろ、方向性を再定義したモデルチェンジが必要なのかもしれませんね。個人的には、今回 X505 でこれだけの衝撃を与えたのですから、次はこの方向性を活かして XR シリーズ再来のような面白い A4 ノートを作っていただきたいと思っています。A4 ノートであれだけワクワクさせてくれた製品は、未だかつてありませんから・・・。Z はあれはあれで良いマシンですが、やっぱり XR の後継は GR のラインだと思っているので。


2.4GHz/5GHz ワイヤレスブロードバンドルータ PCWA-AR800   [11/22 発売]
http://www.ecat.sony.co.jp/vaio/acc/acc.cfm?pd=15844
2.4GHz/5GHz ワイヤレス LAN コンバータ PCWA-DE80   [11/22 発売]
http://www.ecat.sony.co.jp/vaio/acc/acc.cfm?pd=15838
2.4GHz/5GHz ワイヤレス LAN カード PCWA-C800S   [11/22 発売]
http://www.ecat.sony.co.jp/vaio/acc/acc.cfm?pd=15846
昨年末に IEEE802.11a ワイヤレス LAN 製品の拡充を行い、この夏には IEEE802.11b/g 対応製品を発売したソニーですが、.11b/g モデルの発売からわずか半年で .11a/b/g のトリプルスタンダード対応製品にモデルチェンジを行ってきました。秋口にいきなりこれまでのワイヤレス LAN 製品が大幅に価格改定されましたが、まさか半年で新製品にリプレースされることになろうとは。ちょっとびっくりです。
.11b/g 対応製品が 300(30)番台、.11a 対応製品が 500(50)番台だったので両対応は合わせて 800(80)番台とは分かりやすいですね。ワイヤレス LAN ルータ、ワイヤレス LAN コンバータともに従来のコンパクトなデザインをそのままに .11a/b/g 対応にバージョンアップされたものですが、PC カードアダプタの方は PCWA-C300S と同じ出っ張りの少ないアンテナを採用してるじゃないですか!初期のうちから小さめのアンテナを採用可能だった .11b/g 製品に比べ、今までの .11a 対応 PC カードってアンテナがなかなか小さくならず、.11a という規格の特性上アンテナを小さくしづらいのかな、と思っていましたが、やればできるんですか(笑)。ウチは .11a/b がメインになっているため敢えて .11g 対応製品を導入する意義を感じなかったのですが、単純に .11a カードとして考えてもこのアンテナの小ささは魅力ですね。ただ、.11a 対応でもアンテナを小さくできるにも関わらず、X505 の付属無線 LAN カードが .11b/g にしか対応していないのは、単にコストの問題(あの機種でこの程度のコストを議論するのもおかしい気がしますが)なのか、あるいはこの小さいアンテナの感度に問題があるからなのか・・・ま、性能には定評のある Atheros のチップを使っているので、心配ないとは思いますが。

Sony Style の「ワイヤレス LAN レンタルサービス」で 5GHz のカードと AP を借りている私ですが、PC 系の主流が .11g に向かっている今、そろそろ .11g も導入したい気分なんですよね。どうせ PSX を購入したらワイヤレス LAN コンバータを購入して無線接続しなくてはと思っているので、これを機に PC 系は .11g、AV 系は .11a と棲み分けたいような気がしていて。レンタルサービス自体は期間終了後に機器を安価で買い取りできるプランがあるようですが、サービス期間そのものがあと 1 年残っているからな・・・買い取り価格は微妙というか現在の新品の販売価格を見る限り最終的には改定されることになると思いますが、そろそろレンタルサービスに見切りをつけてこの新製品に乗り換えてみてもいいような気がします。あ、でも、.11a/b/g 全対応のアクセスポイントだけがラインナップにないですね・・・となると、普通に PSX 用の PCWA-DE50 を購入してあとは現状維持、とかになるか。


クリーニングクロス PCGA-CG10   [11/22 発売]
http://www.jp.sonystyle.com/Qnavi/Detail/PCGA-CG10.html
Sony Style 限定で販売される、VAIO ロゴ入りのクリーニングキット。VAIO ロゴが型押しされたクリーニングクロスに加え、クリーニングミトンとそれらを収納するポーチ(ファスナーのところに VAIO ロゴ入り)がセットになっています。ミトンの方はクリーニングに使わなくてもモバイルマウス用のポーチとしても使えるようですね。私も SS RED なマウスを入れるのに使おうかな?今は、イベントでもらった CLIE のロゴ入りふわふわポーチに入れて持ち歩いていますが、やっぱり VAIO ロゴ入りの方がいいので(笑)。買うかどうかは価格次第ですが・・・送料のこともあるので、何か別のものを買うときについでに買ってみてもいいかも。Winter キャンペーンでもらえるお買い物クーポンの消費対象にもいいかもしれません(笑


ワイヤレスマウス PCGA-WMS5/W(Milky Perl), WMS5/S(Silver)   [11/22 発売]
http://www.ecat.sony.co.jp/vaio/acc/acc.cfm?pd=15840
ここのところマウスを発売しまくっているソニーですが(笑)またしてもマウスの新製品。今度はワイヤレスマウスです。
ワイヤレスマウスといえば、先日ドラ○もんともアー○○ーマットともつかないワイヤレスマウスを発売したばかりですが、今回は VAIO 関連製品として VAIO V 付属のマウスと同デザインのワイヤレスマウスを単体でリリースします。VAIO V のホワイト/ブラックとは微妙にカラーリングを変えて「ミルキーパール」と「シルバー」を。個人的に VAIO V のマウス形状はあまり使いやすいとは感じなかったのですが、最近ワイヤレスマウスもかなりの市民権を得てきているので、VAIO ユーザーにはそれなりにヒットしそうです。デスクトップ VAIO 用関連製品ではなくノート VAIO 用関連製品を示す「PCGA」型番であることから、「ノート PC でワイヤレスマウス」という今まであまりなかった使用法を提案してくれるようで、そういう意味ではちょっと面白そうだとは思います。個人的には、PCGA-UMS3 っぽい形状であれば良かったんですが・・・。

ワイヤレスマウス PCGA-WMS5/B(DARK META)   [11/22 発売]
http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Special/Wms5/
・・・と、このワイヤレスマウスの Sony Style 限定バージョン「DARK META」が同時にお目見えです。趣旨としては「2003 Winter キャンペーン」向けのオリジナル商品の一つということですが、SS RED に引き続きオリジナルカラーのマウス。SS RED の二匹目のドジョウなるか・・・って、今回は 3,000 台限定ということなのですが、今度はちゃんと混乱なく販売完了できるのでしょうか?SS RED のときはかなり大変そうでしたが・・・まあ、今回は赤くないのでそれほどの反響はないのかも。(笑
今回の「DARK META」は単なるブラックともブラックメタリックとも違う色。光の当たり具合や見る角度によって微妙に色合いが変わるという、いわゆるマジョーラカラーというやつでしょうか?そういうカラーリングになっています。ワイヤレスの受光部が普通にホワイトなあたりが「SS RED」のときほどの気合いを感じないのですが(笑)、今回はこのマウスのデザイナーがデザインしたマウスシートがこの限定モデルにのみ付属しているという特典があります。むーん、買うべきや否や。昔 VAIO のカスタマー登録特典でもらえたマウスシートと同じようなものだとすると、あまり実用性がないんですよね・・・。


というわけで、明日の更新もお楽しみに。^^;

EXXTREME


■記事リンク
PC Watch の記事
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1112/sony2.htm
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1112/sony3.htm
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1112/sony4.htm
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1113/ubiq32.htm
ZDNet の記事
http://www.zdnet.co.jp/products/0311/12/nj02_vaiop.html
MYCOM PC WEB の記事
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/11/12/18.html
ASCII24 の記事
http://ascii24.com/news/i/hard/article/2003/11/12/646814-000.html
http://ascii24.com/news/i/topi/article/2003/11/12/646850-000.html
WPC ARENA の記事
http://arena.nikkeibp.co.jp/news/20031110/106478/


[ VAIO NOTE 505 EXTREME ] 2003/11/12(Wed)
「あのとき」以来の、衝撃と感動――。
我々が待ち続けた、何度も可能性を否定されながらも焦がれ焦がれたものが、今日ついに我々の前に姿を現しました。

ニュースリリース
http://www.vaio.sony.co.jp/Info/2003/products_11121.html
http://www.vaio.sony.co.jp/Info/2003/products_11122.html
http://www.vaio.sony.co.jp/Info/2003/products_11123.html

VAIO X505 PCG-X505/P, X505/SP   [12/6 発売]
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/PCG-X505/
http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Product/X505/
PCG-X505。「VAIO ノート 505 "EXTREME"」と名付けられたそれは、初めて見るものでありながら、私たちが昔からよく知っている兄弟のような面影をもって登場しました。「原点回帰」「温故知新」まさにそんな言葉が相応しいでしょうか・・・そこには、かつての VAIO ノート 505 を愛した多くのユーザーの、そして開発者の祈りにも似た想いが込められているように見えます。
液晶のヒンジ部に円筒形のバッテリを配した、全体的にスクエアなデザイン。10.4 インチの液晶。259×208mm というフットプリント。付属品にまで手を抜かないそのこだわり。ただ薄さと軽さのみを追求し、PC として最低限必要なもの以外には見切りをつけた潔さ。それらの特徴が、私たちの 505 の思い出とオーバーラップします。

Pentium M 1GHz、増設も換装もできない 512MB の RAM、極端に入手困難な 1.8 インチサイズの 20GB HDD。Centrino 以後の PC としては、なんということのない凡庸な性能です。しかも、Ethernet は外部ディスプレイ出力とともにアダプタ経由での接続となる上に、今日のノート PC には必須ともいえるワイヤレス LAN は付属 PC カードでの提供。ユーザーの限られる Bluetooth、アナログモデム、メモリースティックスロットといった要素は内蔵せず、機能の拡張は USB、i.LINK、PC カードスロットを利用する・・・など、本当に PC としてこれ以上に制限の多い製品は存在しないのではないでしょうか?
これらの拡張の自由と引き替えに X505 が手に入れたのは「重さからの自由」。重量 785g(Sony Style モデル。一般発売モデルは 825g)という軽さは、VAIO U101(880g)を上回り、世界最軽量を記録しています。そして、最薄部で 1cm を切った 9.7mm の薄さ(最厚部 21mm)も、世界最薄。松下東芝に奪われていた薄型サブノートの株を奪い返す会心の作といえましょう。あるいは、世界最薄を目指しながら正式発表で Pedion にその座を奪われてしまった初代 505 での悔しさをバネに、他の追随を許さないまでの薄さ、軽さを追究した結果、ここまでの製品が完成したのかもしれません。
そして、この崩れたバランスは、Pentium 133MHz、最大 64MB の RAM、1.0GB HDD という、当時としてはかなり見劣りのするスペックで登場した初代 PCG-505 のそれを彷彿とさせます。不自由だったけど、それを補ってあまりある魅力と、私たちに「工夫することの楽しさ」を教えてくれた VAIO 505 を。
これは、46 ヶ月の沈黙を破ってようやく現れた「正統なる VAIO 505 の後継」だ、と胸を張って言える製品です。オールインワンという市場ニーズに迎合して年々厚く重くなっていった SR、TR、そして 12.1 インチ 505 シリーズは、正直「薄く軽く」をとにかく追い求めた 505 シリーズの後継とは認めていませんでした。Z505 シリーズだって、開発中には「PCG-606」という型番にする案もあったのが、売れている 505 シリーズの威光を仰ぐため強引に「505」型番を持ってきたという話があるくらいですから。この X505 シリーズこそが、純粋なる VAIO 505 の血統だ・・・PCG-505 シリーズをきっかけに VAIO に愛着を抱くようになったユーザーの多くは、きっとこう思っていることでしょう。私も今日のニュースリリースを見て、電車の中吊り広告で初めて初代 PCG-505 を見たときと同じような高揚感を覚えました。

デザインは写真を見て伝わってくること以上のものを言葉にする術を私は持たないのですが、あえてなら。
とにかくオールドユーザーの琴線を拍つフォルムは懐古であったり、批判的な言葉で言えば「代わり映えしない」であったりいろいろな意見があるでしょうが、「505」の復活としてこの製品を登場させるにあたって、これ以上のデザインもこれ以下のデザインも存在し得ない、と思います。まさに現代に甦った PCG-505、そんな形容が相応しいと思います。
VAIO U や TR で使われた「ルミナスミラーロゴ」の発展型「ブラックルミナスミラーロゴ」。VAIO Z のイグニッションキーをイメージしたそれと共通のイメージを持つ電源ボタン。VAIO GRT と同様キーボードの左上にさりげなく輝くシルバーの VAIO ロゴ。単なる PCG-505 の習作とならず、「2003 年の VAIO」として今らしいデザインフィーチャーもしっかりと取り込んでいます。そして、美しい外装をさらに強調するため、底面には目立たないゴム足以外には何もないフラットなデザインで、VAIO のロゴまで入っています。どこからみても美しい・・・Mac のデザインフィロソフィに通じるものすら感じます。

とにかく、薄く軽くするために、できることは全てやる。コスト度外視で。
メインボードに使われた基板は、6 層や多くても 8 層が一般的(デスクトップ PC では未だに 4 層も多い)という中 10 層基板を利用。メインボードのフットプリントを極限まで小さくしています。そして、そのメインボード上に実装されたコンデンサやトランジスタは携帯電話用のもの。これらの工夫と設計や実装の血の滲むような努力により、MD(ミニディスク)とほぼ同サイズの 10cm 角という驚異的なまでにコンパクトなメインボードが完成しました。
外装は、今までサブノートといえばマグネシウム合金を用いることが PCG-505 以来の常識となっていましたが、今回はカーボン製(内側 2 面はマグネシウム製)。通常モデルの素材はニッケル強化カーボンモールド(カーボン繊維を固めた素材にニッケル強化コートをかけたもの)を、ソニスタモデルではカーボンファイバー積層板(一般的なカーボン素材といえばカーボン繊維を網の目に編んで強度を稼いだものですが、これは一方向に揃ったカーボン繊維版を向きを変えて複数枚重ねて強度を確保し、さらに光沢塗装を施したもの)という素材を使用しています。カーボン系の素材はマグネシウム合金よりも高コストな代わりに薄型化・軽量化に適しているため、とにかくコストを考えずに薄型化・軽量化を目指した X505 にはベストな素材だったといえるでしょう。ただ、カーボンといえば VAIOethics や CYBALION でかなり注目された「カーボンルック VAIO」がある意味オリジナル(笑)。実はこのカーボンルック、雑誌掲載されたこともあってかソニー内部でも注目されていたようで、私もカーボンルック C1 を担当の方にお見せしたことがあります。このカーボンルック VAIO が X505 の素材選びに何らかの影響を与えたかどうかは定かではありませんが、ついにリアルカーボンの VAIO が登場したことは、我々ファンにとっては涙ものといえます(ちなみにノート PC の外装にカーボン素材が使われたのは X505 が初めてではなく、ThinkPad の外装の一部などで既に使用歴があります)。

筐体を極限まで薄くするために、基板や素材だけではなくてコンポーネントのレイアウト――これが小型化・薄型化の最も基本でかついちばん最後まで課題となる――にも工夫を凝らしています。
一般的に、ノート PC の内部といえばメインボードの上にキーボードユニットが乗っかった構造になっていますが、X505 ではその常識を覆し、キーボードの下にはほとんど何もなく、PC の心臓部となるメインボードや HDD、PC カードスロットなどはキーボードの奥側に集中的に配置されています。これによりキーボードユニットが手前に位置するあまり見覚えのないレイアウトとなり、パームレストにあたる部分がなくなってしまいました。それに伴い、タッチパッドがスティックポインタに置き換えられていますが、ThinkPad や VAIO U・C1 ユーザーの私としてはこれは嬉しい副産物です。また、タッチパッドがないことについても、本体の厚さが無視できるほど薄いため、机上そのものをパームレストとすることができるので、さしたる問題にはならないでしょう。
キーボードはずいぶん変わっていますね。一見、初代 Pedion のようなゴム製キートップかと思いましたが、一応はラバードームを使ったプラスチック製のキートップのようです。キー間に隙間が空いているのが珍しいですが、この薄さの中である程度のキータッチを確保するために試行錯誤の末導かれたのがこの形状なのでしょう。キーピッチは 17mm で文字キーは全部等ピッチを確保。ストロークがわずか 1.5mm というのが少し気になりますが、各メディアのレビュー記事を見る限り悪くはなさそうです。これは一度触ってみないといけませんね。あと、気になるのは英語キーボードが存在するかどうか、なのですが、VAIO U でも US モデルがないのにわざわざ英語キーボードが用意された経緯を考えると、X505 でも米国モデルの有無にかかわらず提供される可能性は期待していいのではないでしょうか。

付属の周辺機器やアクセサリも凝っています。
無線 LAN 非内蔵という短所を補うべく付属される無線 LAN カードは IEEE802.11b/g 対応。純正アクセサリの PCWA-C300S とも微妙に違うシックなデザイン。もちろん出っ張りは少なく、本体に装着したままでも違和感なく持ち運べます。同様に付属する VGA-LAN アダプタ(ディスプレイ出力と Ethernet 端子を引き出すためのアダプタ)も本当にコネクタサイズしかなくコンパクト。しかも本体と同カラーでマグネシウム製と、細かいところまで手を抜いていません。
スティックポインタに慣れないユーザーを考慮してか、USB 接続のモバイルマウスも付属しています。メモリースティックスロットは X505 本体には内蔵されない代わりに、このマウスにこっそりと備えられており、USB メモリースティックリーダとしての役割も果たしています(MagicGate 機能やメモリースティック PRO には対応するものの、MS PRO の高速転送には非対応)。できればこのマウスだけでも単体販売してほしいくらい。そして、このマウス・VGA-LAN アダプタともに、X505 本体と同等以下の厚さに抑えられているあたりにも、デザイナーの極端なまでのこだわりを感じます。
X505 によく似合うシックなデザインのキャリングケースには、VAIO ロゴがエンボス加工されたメタルプレートが貼られている凝りようで、このケース自体も極力厚さを抑えた作りになっています。また、本体ケースとデザインを合わせたアクセサリケースもついています。
また、艶のある本体につきやすい汚れを落とすため、クリーニングクロスが付属。これにも中央に VAIO ロゴが型押しされているあたり、泣けるじゃないですか。

先述のスペックについては、サブノートと考えればとりあえず必要な機能と性能は一通り備えています。1GHz という CPU クロックや 512MB 固定のメモリ(薄型化のためにメモリスロットは実装できなかった模様)はよほど重い作業を行うのでない限り、また将来 Longhorn(次期 Windows)に載せ替えるというのでない限りまず十分でしょう。問題になる部分があるとすれば GA と HDD でしょうか・・・。GA に関しては、Intel 855GM チップセットの内蔵グラフィック機能。2D 表示について不満が出ることはないと思いますが、3D については期待すべくもないところが残念です。が、極小なメインボードのサイズを考えると外部グラフィックを採用することは事実上不可能。将来的に ATI の Pentium M 向けグラフィック統合チップセット「RADEON IGP」シリーズにでも変更されない限り、快適な 3D 性能は得られないでしょうね。
また、HDD に関しては当然のごとく 1.8 インチ HDD が採用されています。しかも、極限まで薄く仕上げるために VAIO U や TR で使われている 8.0mm 厚の 2 プラッタドライブ(MKxxxxGAH)ではなく、5.0mm 厚の 1 プラッタドライブ(MK2003GAL)を搭載しているようで、ユーザーによる交換は(少なくとも 1.8 インチのバルクドライブが市場に流通していない現状では)現時点では事実上不可能です。8.0mm 厚のドライブですら単体での入手はかなり困難ですからね・・・こればかりは後継機種に期待するしかないでしょう。HDD 容量が心許ないため、X505 でできるエンタテインメントといえばデジカメなどの静止画や MP3・ATRAC3 などの音楽までにほぼ限定されるでしょう。動画や地図ソフトてんこ盛り・・・はなかなか難しいのではないでしょうか(笑)。

それにしても、この PCG-X505・・・それぞれのこだわりや、コスト無視という開発体制を見るにつけ、あるものを連想させます。そう、同じくソニーが今年市場に問うた、あの新しい製品群「QUALIA」を。ブラックとシルバーを基調としたカラーリング。何から何までこだわった仕様。同梱されるこだわりのアクセサリ群。一見似たような種類の製品と比べて 2 倍近いところに設定された価格。「VAIO」ロゴではなくて「QUALIA」のロゴが刻印されていても、違和感はないのではないか・・・そう思います。
以前、QUALIA ブランドの発表の際には、出井会長兼 CEO の発言に「QUALIA PC も『あり』」ともありました。今回の X505 の薄さ・軽さへのこだわりやデザインへのこだわりは「QUALIA 016」のそれに特に共通するものを感じます。もしかすると、X505 は「QUALIA PC」としての発売も視野に入れて開発されていたのではないでしょうか?しかし、スペックの陳腐化のサイクルが他の製品ジャンルとは比べものにならないほど短いため、「愛着を持って長く使う」という QUALIA のコンセプトとは相容れないため、結果的に VAIO ブランドでの発売となった、と。もしかすると、X505 の発表によって欠番となってしまった QUALIA 製品があるのかもしれません。

というわけで、書くことが多すぎてここまで具体的に触れることのできなかった(笑)価格は通常モデル「PCG-X505/P」が \299,800、Sony Style 限定モデル「PCG-X505/SP」が \349,800。最近の「サブノート」と呼ばれる PC の価格帯が \180,000〜250,000 あたりとすると、スペックだけで考えた場合普通のサブノートより \100,000 から 2 倍近く高価、ということになりますが、この薄さ・軽さ、デザイン、こだわりにはそれだけの価値があると思います。特に、あの PCG-505 を知る世代にとっては・・・。
さらに、これに加えて Sony Style 限定で PCG-X505/SP の限定パッケージ「エクゼクティブ・モバイル・パッケージ」が用意されています。
http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Special/X505/Emp/
このパッケージには専用のブラックカラーのアルミニウムアタッシェケース、プライバシーフィルタ、専用のグローバルカードモデム「PCGA-CM100」(オプションとして別売もされる)が同梱され、\400,000 という価格がついています。アタッシェはゼロハリ製とかではないようですが、X505 一式をぴったりと収納できるサイズやクッション、そしてヘアライン加工されたケース本体など、\50,000 の価格差に見合うだけの価値はあるかもしれません。どうせ X505/SP を買うならちょっとがんばってこちらを抑えておきたいところ。「505」セット限定というあたりもニクいです。

・・・・・・こうして記事をまとめている時間を通じて X505 がかなり欲しくて欲しくてどうしようもなくなっている私ですが(実際こうやって書いている間に買うことにしてしまった製品、今までに一体いくつあることやら(ぉ)、今回はどう考えてもお金がない!!!んです(T_T)先日スクリーンを購入したところですし、年末までには DSC-F828PSX が待ちかまえていますし・・・F828 がなかったら PSX をパスしてでも買っているところなんですが、今回は F828 は外せないんですよ・・・。とりあえず、来年の夏までには 5mm 厚の 40GB HDD が登場することを期待しつつ、夏ボーナスまで必死に働こうと思います(笑)本当は、来年の夏ボはホームシアターのスピーカを買い換えたいと思っていたんですけどね・・・。でも、私が初めて買った VAIO も PCG-505 を指をくわえて眺め続けた挙げ句、2 世代目の PCG-505EX/64 ですから、何となく 2 世代目の方に縁があるような気がしています。ともあれ、505 はやっぱりこのサイトと今の私の原点となった製品。いずれきっと手に入れてやろうと思います。

■記事リンク
PC Watch の記事
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1112/sony1.htm
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1112/sony2.htm
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1112/sony3.htm
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1112/sony4.htm
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1112/hotrev236.htm
ZDNet の記事
http://www.zdnet.co.jp/products/0311/12/nj00_x505.html
http://www.zdnet.co.jp/products/0311/12/nj02_vaiop.html
http://www.zdnet.co.jp/products/0311/12/rj00_x505.html
http://www.zdnet.co.jp/news/0311/12/nj00_x505intv.html
MYCOM PC WEB の記事
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/11/12/11.html
http://pcweb.mycom.co.jp/pcbuyers/review/2003/vaiox505/
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/11/12/18.html
ASCII24 の記事
http://ascii24.com/news/i/hard/article/2003/11/12/646814-000.html
http://ascii24.com/news/i/topi/article/2003/11/12/646850-000.html
WPC ARENA の記事
http://arena.nikkeibp.co.jp/news/20031110/106478/


[ The Real T40p ] 2003/11/11(Tue)
一昨日の Column では仕事用の新しいカバンを購入したことを書きましたが、気分を一新して仕事に臨むために先週までの休暇中にしたことが、実はもう一つありました。
仕事マシンの ThinkPad T40p を、ちょっといじってみました。

ThinkPad T40p

実は、以前掲示板で情報をいただいたのを参考に、パームレストをタッチパッド(UltraNav)なしのものに、キーボードを US 英語キーボードに換装してみたのです。
そもそものソースは「ThinkPad Club」に。
http://www.thinkpad-club.com/annex2/c-board.cgi?cmd=ntr;tree=56

ThinkPad T40p

英語キーボード(08K5044)はいつも ThinkPad の周辺機器やパーツを購入している秋葉原の若松通商で購入。\9,980。X21 のときは日本語キーボードと英語キーボードとで一部記号キーのキーピッチが違っていたため、英語キーボードにするメリットが大きかったですが、T シリーズはさすがに全てのキーが同ピッチなため、英語キーボード化するメリットは主に配列ということになります。まあ、でももうすっかり英語キーボードに浸ってしまった私の手には、やはり英語キーボードの方がしっくりきますね。
でも少し気になるのは、日本語キーボードが使っているうちにパンタグラフのあたりに軋み音が聞こえるようになってしまったこと。パンタグラフの材質が劣化しやすいのか、構造が悪いのか分かりませんが、英語キーボードでも同じことになる可能性があるのが心配です。T40p のキーボードの使い心地は悪くないのですが、前の日本語キーボードはだんだん軋みが気になってきて使いたくなくなってきていましたからね・・・やはり定評の高い ThinkPad のキーボードといえど、往年の名機 ThinkPad 600/570 シリーズを境にキーボードの質は少しずつ低下しているような気がします。

ThinkPad T40p ThinkPad T40p

タッチパッド(91P8399)の方は、若松で扱っておらず、IBM のサポートに保守パーツ販売を問い合わせたのですが「国内では取り扱っていない」と言われてしまったので、これまた掲示板で教えていただいた memoryno1.com でオンライン購入。\2,900+送料 \860 かかってます。単なるプラスチックパーツなのに(>_<)モノは、米国から郵便小包で届きました(中 1 週間ほど)。
このパームレスト、米国では BTO モデルでタッチパッドの有無が選択できるようなのですが、国内ではタッチパッドモデルしかラインナップされていないためパーツセンターにも在庫がないということのようです。米国で直接取り寄せできれば、パームレスト単体では US$12 程度で購入できるようですが・・・。
パームレストの裏側、通常 UltraNav が存在しているはずのところには、強度を確保するためと思われるアルミ板が渡されています。

ThinkPad T40p

キーボードおよびパームレストの換装には本体底面のネジを 12 箇所外さなくてはならないのですが、底面のネジ穴の脇にはそれぞれどのネジ穴がキーボード/パームレストの固定に使われているのかのガイドが刻印されていたり、実寸大のネジのイラストがシールで貼られていたりとかなり親切。サービスマンに限らずエンドユーザーでもメンテナンスが行えるような配慮は、VAIO には見られないものです。こういうところにも、製品に対するメーカーごとの思想の違いが表れていて面白いですね。

ThinkPad T40p

キーボードとパームレストを取り外して開腹完了。薄い筐体にぎっしり詰め込まれた中身がよく見えます。ヒートパイプを張り巡らせて CPU・グラフィックチップをファン 1 個で何とか冷却している機構や、レイアウトの都合上パームレスト下にしか配置できなかった MiniPCI スロットから無線 LAN のアンテナが液晶パネル側にまで伸びている様子が窺えます。また、2 スロットあるメモリスロットのうち初期搭載分のメモリはキーボード下に配置されており、Max 2GB までメモリを増設する場合はキーボードをいったん外してこのメモリを取り外し、1GB のメモリモジュールに換装してやらなくてはなりません(ちなみに私は仕事で使うため、2GB にまで増設しています by 経費)。

ThinkPad T40p

取り付け自体は特に難しいこともなく、ものの 5 分もあれば完了。パームレスト、キーボードともに初期装備品よりもすっきりしているため、かなりあっさりした外見にまとまりました。というか、これでこそ ThinkPad っていう感じです。やはり、タッチパッドがついているとどうも ThinkPad に見えないというか何というか・・・。パームレストも一体成形になっている分、タッチパッドつきのものよりも剛性が高いように思います。UltraNav つきのパームレストは、少したわみが気になることがありましたからね。ちなみに、今までずっと「クラシック・ドーム」を使っていた TrackPoint のキャップですが、今回はちょっと新しい「ソフト・ドーム」タイプを試してみることにしました。これが案外悪くない感触で、しばらく使ってみてもいいかな、と思っています。
職場復帰にあたって OS も再セットアップし、すっきりした PC 環境で仕事に臨むことができそうです。夏に購入して以来、イマイチ自分のモノになりきっていない感じのしていた T40p でしたが、これでようやく自分のマシンという気がしてきました。どうも、PC は少し手を入れないと自分に馴染まない体質のようで・・・(笑)。

バッグ、本体ときたら次はインナーケースにも少しこだわってやりたい気がしています。本当は X21 でも使っていた国立商店の「In-Packed」を買ってやろうかと思っていたのですが、どうやら私が T40p を買った頃からずっと受注休止中(;;)仕方がないので今まではサンワサプライの適当なインナーケースで用を足していたのですが、そうこうするうちに京都の丑やさんから本革製「Crusader」の T40 専用バージョンが登場してしまったんですよね。これがまた、感じイイんですよ・・・というわけで、ちょっと悩み中。だって、\24,800 っていったらインナーケースなのに BLACK LABEL のバッグとそう変わらない値段なんですから・・・(汗)。


[ PCVA-HVP20 ] 2003/11/10(Mon)
VAIO 関連製品の新製品「PCVA-HVP20」が発表されました。
ニュースリリース
http://www.vaio.sony.co.jp/Info/2003/products_1110.html
製品情報
http://www.ecat.sony.co.jp/vaio/acc/acc.cfm?pd=15849
9 月の WPC EXPO 2003 で展示されていた HDD ビデオプレイヤーです。おおかた予想はしていましたが、ほぼあのときの仕様そのままで製品化された模様。おおまかなスペックとしては、20GB HDD に 3.5 インチ液晶を備え、MPEG-1/MPEG-2 の動画再生と USB 2.0 Hi-speed までのデータ転送に対応したポータブルビデオプレイヤー兼ポータブル HDD といったところです。スピーカは内蔵せず、本機にヘッドホンを接続するかあるいは AV-OUT から TV やステレオに接続して使うといった使い方になるようです。内蔵バッテリのみで約 4 時間の動画連続再生が可能で、重量は約 300g。

・・・って、正直、微妙・・・。

300g という重量は軽いとは言い難いですし、「手のひらサイズ」というにも無理があるような・・・。予想していた音楽再生機能も備えていないようですし(ま、わざわざこのサイズのものを音楽プレイヤーとして使うか、と言われればアレですが、できないのとやらないのでは大違いですし)、バッテリ駆動時間 4 時間ということとか、PC の外部ストレージとして使うには AC アダプタが必須なこととかは、正直この製品の実用性をかなり減衰させているように思います。
WPC のときにちらっと聞いていた話では、ビデオプレイヤーであると同時にポータブルストレージに「ソニーらしいエッセンス」を込めたものでもある、ということだったので、そっち系の機能の充実に期待していたのですが、これでは結局のところただのビデオプレイヤーにしかならないんですよね。メモステスロットがついていて、単体でいっぱいになったメモステのデジカメ画像の一時退避スペースになるとか、それと同時にデジカメ画像の簡易ビューワにもなるとか、USB バスパワーに対応していてこれだけ持って歩けばポータブルストレージとしてどこでも使えるとか、そういったストレージ系の機能の展開が全くなく、単に外付け HDD として「も」使えるだけなので・・・これで約 \50,000 というのはどうかと・・・。

というか、(なんかもう今までも散々言ってきたことだと思いますが)そこまでみんなテレビって観るものなのでしょうか?
昨年冬の CoCoon の試用(というか、なっとく・購入プラン)以来、以前より少しはテレビを観るようになり、面白い番組があることを再認識した私ではありますが、わざわざ家の外に持ち出してまで観たいと思うほどテレビが面白い、いつでも観れないとダメだ、とは思えないんですよね。どこでも好きなところでテレビ、と言われても、正直「ハァ?」としか・・・テレビ番組に限らず広い意味での「動画」を扱う機器ならまだ可能性も見出せるのですが、普通の人ってそこまでテレビが好きなのか・・・。ソニーを筆頭に最近いろいろなメーカーが「モバイルムービー」の声を大きくすればするほど、引いてしまう自分を感じます。この違和感は、「ホームネットワーク」を喧伝していた去年の今頃の比ではないというか・・・。皆さんはどう思いますか?

っていうか、外に出るんなら、もっと違うことして楽しもうよ、みんな・・・。
その楽しみを広げるガジェットなんて、他にいくらでも思いつくと思うんですが・・・。
それとも、私が「テレビ」というもののあり方の変化についていく柔軟さを持ち合わせていないだけなのでしょうか?

Sony Style の「+SPICE」も、今月の企画はこの PCVA-HVP20 をはじめとした「モバイルムービー」製品の提案になっています。
http://www.jp.sonystyle.com/Customer/Spice/
今までずっとオリジナル商品か欧米向け製品の国内限定販売だった「+SPICE」でしたが、今回はオリジナルの要素は特になし。まあ、この企画のもともとのコンセプトが「バイオを使った生活をもっと楽しくするアイテム」の提案だったわけですから、必ずしも毎回オリジナルの製品を提供するわけではないのですが、今回は、内容が内容なだけにちょっと、微妙。CLIE はともかく、PCVA-HVP20 にしても「モバイル AV ビューアー」MSV-A1 にしても、まだ試作品上がりというか製品第一号的なニオイが強いというか、洗練されていないんですよね。
意地悪な視点としてはまだまだ煮るにも焼くにも熟しきっていないこの素材をソニスタがどう訴求するのか、というところには少し興味があったりはしますが(笑)今回ばかりはちょっと難しいだろうなあ・・・。

■記事リンク
PC Watch の記事
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1110/sony.htm
AV Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20031110/sony.htm
MYCOM PC WEB の記事
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/11/10/09.html
ASCII24 の記事
http://ascii24.com/news/i/hard/article/2003/11/10/646795-000.html
ZDNet の記事
http://www.zdnet.co.jp/products/0311/10/vaio.html


[ BLACK LABEL ] 2003/11/09(Sun)
Sony Style の冬のキャンペーンが始まっていますね。
Sony Style 2003 Winter キャンペーン
http://www.jp.sonystyle.com/Winter2003/
Sony Style Grobal Value Campaign
http://www.jp.sonystyle.com/Global_travel/Jp/
「Winter キャンペーン」の方は、去年「ありがとうキャンペーン」をやっていましたがそれの 2003 年版みたいです。去年のイベントは「お届け隊」がある意味目玉のひとつでしたが、今回はそういったイベントは行われない模様。その代わり、1 名限定で吉田カバンのバッグをオーダーできる「お仕立て券」が当たる企画と、100 個限定の福袋が買える権利の抽選がある模様。吉田カバンの方はどうせセミオーダーとかパターンオーダー程度だろうと思っていたら、フルオーダーなんですね。ただ、完成品は世界で 1 個しか存在しない代わりに \50,000 くらいするという・・・吉田カバンのフルオーダーで \50,000 なら安いという見方もあるけど、微妙かな(笑)。福袋の方は、週末お台場に行ったときに質問してみたのですがまだ価格、内容ともに企画部門しか知らないそうです。かなりレアな商品も入っている可能性があるらしいですが、中身は開けるまで分からないというのも、ちょっと微妙(笑)買ってみるかどうかは価格次第かな・・・みなさんはいくらくらいなら買ってもいいと思いますか?値段と内容と当たり外れのバランスを考えると、やっぱり微妙(笑
「Grobal Value Campain」は、CLIE→VAIO ときて今年は Cyber-shot がテーマ。「Travel Around the World」と題して、Cyber-shot と行く旅を題材に行われるようです。モノ的な目玉は、オリジナルデザインの Cyber-shot U50 と、オリジナルトラベルポーチ。私は U50 は持っているし、ポーチはちょっと微妙・・・なのですが(笑)、オリジナル U50 は手描きの京友禅仕様というあたりがそそります。京友禅作家・林裕峰氏といえば、CLIE をはじめとしたモバイル機器に京友禅を施した作品で有名な方です。そういう意味では企画自体にオリジナリティがあるとはあまり言えませんが(笑)ゲットできないまでも一度実物は見てみたいところ。とりあえず、応募しておきますが(^^;
どちらのキャンペーンも段階的に公開されていくので楽しみはこれからといったところですが、何かユーザーが参加できるコンテンツやイベントがあるといいんですけどね。あ、今月は「バイオパネリスト」の座談会がありますが・・・私は当選するのやら。

ところで。
長かった夏休み(ぉ)も実は今日でおしまい、明日から社会復帰なのですが(泣)、リフレッシュして新しい気持ちで仕事に臨もう、ということで、通勤用のバッグを買い換えました。
社会人になって以来、私はゼロハリのアタッシェを愛用してきていたのですが、夏に仕事マシンを T40p に買い換えてから使わなくなってしまったんですよね。ゼロハリって外見の割にキャパがないので、T40p だと PC 以外に物が入らなくなってしまうので・・・。というわけで、T40p を買ってからは IBM の「エントリー・プラス ケース」というバッグを使っていました。これはこれで使い勝手が良かったですし、コンピュータバッグで定評の高い TARGUS が製造しているので作りは良いですし、ファスナーの取っ手が TrackPoint っぽいデザインになっていてけっこう気に入っていたのですが(笑)やはり、度重なる出張でくたびれてきたのと、ちょっとコンピュータバッグっぽすぎるのがどうも、と思っていたのがあって、新しいバッグの購入はずっと悩んでいたところでした。本当は、夏に買った TUMI Edition バッグのみバージョン(笑)を使おうと思っていたのですが、バッグが小さすぎて T40p 本体すら入らなかったので(ぉ ずっと保留になっていました。
で、買ったのが、これ。

BURBERRY BLACK LABEL

BURBERRY BLACK LABEL のブリーフです。デザインはド定番ですが、今年の新作。BURBERRY ってかなり高いイメージがあるんですが、\29,800(バーバリー銀座店)なので吉田カバンとか買うことを考えればそんなに高くなかったり。本当は、またゼロハリで・・・と考えていたのですが、最近私が欲しいと思うゼロハリのバッグはポリッシュシルバーとかレザーシリーズのポートフォリオとか、とてもとても高いものばかりなので買えなかったわけなんですが(泣)でも、BURBERRY も前から欲しいと思っていたので気に入っています。長く使えそうなデザインですし。
しかし、私がソニスタ以外でバッグを買ったのっていつぶりだろうか(ぉ

BURBERRY BLACK LABEL BURBERRY BLACK LABEL

BURBERRY に限らずファッションブランド系のバッグってデザインばかりであんまり機能的なものがないというか、ビジネスマンがデザインと機能性を両立して持てるバッグって TAKEO KIKUCHI がベストかなぁ、というくらいに知らなかったのですが、このバッグ、かなり機能的。T40p が普通に入る(そもそも PC 用バッグではないのでさすがにインナーケースは必須ですが)のはもちろんのこと、ポケットや中仕切りがかなり充実していて非常に機能的に使えます。これは SAZABY もビックリの機能性かも(笑)まあ、あんまり入れすぎると形が崩れて格好悪くなってしまうので、何でも詰め込むというわけにはいきませんが・・・。
素材はナイロンと本革。私が好きなブリーフケースは「キャパがあって機能的ながら、モノを入れても入れなくてもカタチが崩れない」というのが条件なのですが、このバッグはそれにぴったりハマッた感じです。これで TUMI Edition のバッグと大差ない値段なんですから、安いかも?(^^;

BURBERRY BLACK LABEL

ビジネスバッグって本当にこだわらない人は ELECOM の PC バッグあたりで済ませてしまうのでしょうが、気持ちよく仕事をするためには(まあ、私は仕事で社外に出ることが多いということもありますが)バッグなりスーツなりにもそれなりに気を遣いたいものだと思います。やっぱり、仕事も、遊びも、品よくスタイリッシュに・・・(笑

VAIOethics はこの冬、「品よくスタイリッシュに」をキーワードにがんばります。(ぉ


[ Microsoft Wireless Optical Mouse ] 2003/11/05(Wed)
NIS の購読期限が切れてしまったので、2004 年バージョンを買いに川崎ヨドバシに行ったところ、Microsoft の噂のチルトホイールマウスが売っているではありませんか。発売されたのを、すっかり忘れていました・・・というわけで、最近またマウスづいている私、ものは試しとばかりに購入してみました。

Wireless Optical Mouse w/ Tilt Wheel

Microsoft Wireless Optical Mouse
http://www.microsoft.com/japan/hardware/mouse/wi_optical.asp

ヨドバシでは税抜き \5,800。上位モデルの Wireless IntelliMouse Explorer は \6,800 で少し迷いましたが、個人的には左右対称な小振りのマウスの方が好みなこと、新 IntelliMouse Explorer の第 3・4 ボタンのサイズや位置が微妙で使いづらそうに感じたこと、最も私好みのデザインだったのが Optical Mouse の「ブルー ムーン」カラーだったこと、などから Optical Mouse を選択しました。本当は、触り心地の良さそうな IntelliMouse のフェイクレザーモデルが欲しかったのですが、日本ではリリースされていないのだから仕方ありません。

Wireless Optical Mouse w/ Tilt Wheel

でこれが「ブルー ムーン」の柄。カタログページではつや消しに見えますが、つやつやしてメタリックな塗装です。VAIO ノートなんかにも似合いそうなカラーだと思います。SRX とか。他のモデルはつや消しなのですが、中途半端にざらざらした触感が却って気持ち悪く感じたのと、色が少し微妙な感じがしたので・・・というか、このカラーがなかったら買っていなかったかも(笑
テールの Optical シンボルは光りません。赤い LED を仕込んでくれていたら嬉しかったんですが・・・改造するか?(ぉ

Wireless Optical Mouse w/ Tilt Wheel

問題の「チルトホイール」。縦回転のホイールを左右に傾けることができるようになったという、言ってみればコロンブスのタマゴ的発想なのですが、今まで誰も製品化できなかったのをやってのけるあたりがマウスの老舗ならではでしょうか。というか、こういうのをしっかり作れるから「Microhard」なんて揶揄されるんですが(笑
ホイールの使用感はまた後ほど。

Wireless Optical Mouse w/ Tilt Wheel

底面はセンターからオフセットした位置にセンサーが仕込まれています。電池ボックスの配置上こうせざるを得なかったのでしょうが。電源は単三アルカリ乾電池×2。ソニーの SMU-WR1 は単四×2 だったのでけっこう軽かったですが、Wireless Optical Mouse は普通のマウスと比べるとそれなりに重量を感じます。まあ、使用に困難を感じるほどの重さではありませんが・・・。

Wireless Optical Mouse w/ Tilt Wheel

一般的なマウスとの比較。流線型のフォルムのおかげで少し大きく見えますが、実際掌を乗せる部分の表面積でいうと IBM の ScrollPoint Mouse よりも少し小さいくらいです。個人的には今までの MS のマウスデザインってあまり好きではなかったのですが、今回のものは(Optical Mouse に限っては)見た目も持った感じもかなりいけてるのではないでしょうか?質感もかなり高いと思います。

Wireless Optical Mouse w/ Tilt Wheel

受信ユニットはなんか無駄に大きいです。ただの受信ユニットだと思うんですが・・・特にマウス本体を乗せると省電力モードに入るというわけでもなく(マウスは非使用時には自動的に省電力モードに入る)、何の必然性があってこの形・大きさになっているのか分かりません。せっかくワイヤレスでデスクを広々と使えるのに、この受信ユニットでは・・・。

で、マウスの使用感ですが、ちょっと良いかもしれないですよこれは!反応が良いのはもちろんのこと、ホイールの使用感がとても新しい。今までのホイールマウスというとホイールに引っかかりがあって、それを手がかりに 1 スクロール、2 スクロールとやっていたのですが、このチルトホイールは完全に無段階なんです。滑らかにぬるーっと回ります。フツーのマウスに慣れた感覚で使うと、このヌルーとした感覚がすごく気持ち悪いんですが、すごく気持ちいい!(ぉ 慣れればこちらの方がより直感的にスクロールできる気がします。慣れないうちは、ホイールの回転速度に合わせてスクロールが加速するので回しすぎたり、引っかかりで止まってくれないので行き過ぎたりしますが・・・でも、この新ホイールは単に左右に動くだけのチルトホイールよりも新しい使用感かもしれません。横スクロールのできるマウスは、私は ScrollPoint シリーズをもう 5〜6 年前から使っているので、あまり目新しさがないんですよね・・・。
でその横スクロールですが、こちらは割とフツーです(笑)。というのも、回転速度に合わせてギュンギュンスクロールする縦スクロールに比べて、横はホイールを傾けていると段階的に横スクロールしていくだけなので、縦に比べると感動が少ない(ぉ まあ、Excel のスプレッドシートを広げるときなんかには重宝しそうですが、Web では横スクロール前提のデザインってそれほど多く見かけないんですよね。
マウスユーティリティ「IntelliPoint」もチルトホイール対応になってバージョンが 5.0 に上がりました。基本的にチルトホイールに対応した以外は今までの IntelliPoint と大きく変わった点はないのですが、ホイールのクリック時の挙動がデフォルトではアクティブウィンドウの切り替えになってしまったので、最初は戸惑いましたね。タブブラウザの操作なんかで中クリック(ホイールクリック)を使いたいのにこの挙動ではどうにもならないので、従来の IntelliPoint と同じ設定に変更してしまいました。
あと、一つ気になったのは、もしかすると私の個体だけかもしれませんが、時々マウスから鳴きが聞こえるんです。マウスを待機状態にしていると、マウスから微かに「ピ、ピ、ピ、ピ、ピ・・・」という音が確かに聞こえることがあります。そのまま操作すると、「ピー」という継続的なトーンに変わったり。今のところマウスと受信機を向き合わせる角度によって聞こえなくなるらしい、という結論に達しているので(違うかもしれませんが)、もしかしたらワイヤレスの電波と何かが干渉している可能性も考えられますが、ちょっと気になります。

そんなところでしょうか?ともあれ、長らく新しい光学マウスを求めながら決め手に欠いていたデスクトップ機のマウスですが、とりあえず当分この Optical Mouse でいってみることにしました。やっぱり、ワイヤレスであることは良いことです。私の手へのフィット感やデザインの秀逸さ、そして赤(笑)という点で PCGA-UMS3/R が私の現在のベストマウスであることには変わりはないのですが、ちょっとそれに匹敵するくらい良いマウスを見つけてしまったかも。けっこう、オススメです。

■記事リンク
PC Watch の記事
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1024/ms.htm
ZDNet の記事
http://www.zdnet.co.jp/news/0309/08/nj00_mousedev.html
http://www.zdnet.co.jp/news/0310/20/cjad_kodera.html


[ PSX Preview ] 2003/11/04(Tue)
見事に裏切られてしまった昨日のリベンジに、今日も銀座ソニービルPSX の先行展示を見に行ってきました。

昨日は改装工事中だった 1F のショールームに、ありました PSX のコーナー。実機に触れるとはいっても、展示されていたのはいずれも試作機でアクリルケースに入っており、リモコンやコントローラでソフトウェアの操作ができるというだけでした。ハードには触れなかったのが非常に残念。
平日ということで人はまばらでしたが、注目している人は少なくないらしく・またかなり幅広い層が注目しているらしく、いかにもマニアっぽい人からライトユーザーっぽい人、挙げ句の果てにはギャルっぽい人(笑)まで興味深そうに見入っていました。ちょっと話の内容が耳に入ってきたのですが、やっぱりユーザーによってゲーム機と捉えているか、デジタルレコーダと捉えているかが違い、主にゲーム機と見ているユーザーには高い・大きい、デジタルレコーダと捉えているユーザーには小さい・安いと思われる傾向があるようです。しかし、ソニーが PSX を「デジタルレコーダ」として販売しようというマーケティングの方法論はそれなりに功を奏しているようで、少なくともソニービルに来るようなユーザーにはどちらかというとちゃんとデジタルレコーダと認識されているように感じました。

PSX PSX

初めて間近で見る PSX は、なんというか、白いモノリスというか巨大な豆腐というか(ぉ)そんな感じでした。デザインは、ブルーグラデのロゴと LED 部のブラックがアクセントになって引き締まって見える上位機種の方が良いですね。下位モデルは全体的に白くてそれこそ巨大なとうf(略)とっとにかく(ぉ、見る角度によってはややプラスチッキーな印象があります。高級志向というかアルミパネルなんかを使った AV 機器の中にあると浮きそうかも。

PSX PSX

本体前面にはスロットイン式のディスクスロット、電源ボタン、イジェクトボタン、各種 LED のほかに「QUIT GAME」ボタンがあり、このボタンを押すと瞬時にゲームを中断してデジタルレコーダの機能を呼び出すことができるとか。このボタンの機能(ゲームはセーブしたりレジュームしたりすることができず、単純に中止するだけ)については賛否両論言われていますが・・・。
また、前面下部のカバーに隠されたところは残念ながら見ることができませんでした。何が隠されているのやら。


PSX PSX

本体の天板とサイドパネルの間にうまく見えないように配置された排気スリット。こういう細かいところのこだわりがソニーらしいですね。サイドパネルも単なるシルバーの一枚板ではなく、細かいストライプの凹凸がつけられていて凝ってます。
後部(縦置きにしたときには底部)の入出力ポートはかなり奥まったところについていて、ちょっと付け外しはしづらそう。この辺は縦置き時のデザイン最優先でユーザビリティをあまり考えていないように見えます。

PSX PSX

コントローラ(別売)とリモコン(付属品)。コントローラは何ということのない DUASHOCK2 で、ちょっと PSone っぽいカラーになりました。
リモコンは現行の PS2 のリモコンとは大きく変わり、最近のソニーの AV 機器のリモコンっぽいデザインになりました。縦長で握りやすく、ボタン配置もそれなりに考えられていて、少なくとも PS2 の DVD リモコンよりは断然使いやすいと言えます。
が、似たようなメタファを持つボタン(例えばスタートボタンと再生ボタンとか、「○」ボタンとレバー押下時の「決定」との意味合いはどう違うのか、とか)が複数あるのはハッキリ言ってユーザーに優しくないと思います。これは改良の余地ありだと思うのですが・・・。

PSX PSX

操作画面。ハード自体をいじれない以上、ここが実は今回の展示のミソであったりするわけです。
GUI デザインは、横軸にメディアのソース、縦軸に番組(タイトル)が並ぶ、やや CoCoon のそれに似た思想で作られています。ただバックが黒か再生中のタイトルにオーバーレイ表示するかたちになっていて見るからに寂しいので、できれば何かデスクトップテーマみたいな感じでデザインテーマを設定してやれると良いんですけどね。
また、ちょっと操作してみて思ったのですが、コントローラで操作するのはともかくリモコンで操作するのが案外難しかったです。リモコンの十字レバーの反応が悪いのか、私の押し方が悪いのか分かりませんが、方向キーを入れたつもりが入っていなかったり、その逆だったりという感じでうまく操作できませんでした。携帯電話のインタフェースを見ていてもそう思いますが、レバーよりも独立した方向キーがついていた方が操作はしやすいのかも。というか、そもそもがゲーム機の発展型のインタフェースでコントローラを使っても操作しやすいように設計されているので、妙にボタンがいっぱいついたリモコンを使うよりもコントローラを使った方が画面デザインに対して直感的に操作できるような気さえします。リモコンよりも、サードパーティから出ているような片手コントローラがワイヤレスになった方が理に適っているのかも。

PSX

画質の方はというと・・・この展示機では何とも言えません。まだベータ版の画質かもしれませんし。
少なくとも、展示機で見た限りでは、やや無理に輪郭強調を入れたきつい画質という感じでした。どの程度のビットレートで録画しているのか分かりませんし、オンエアでなく映画の予告編を取り込んだようなタイトルしかなかったので、実使用でどうか、とは言えないんですよね。ソニーピクチャーズの予告編は妙にコントラストがキツいものがほとんどですし、オンエアにしたってソニービル内の受信状況が悪い(電波状況はともかく、分波しすぎているようで画質がひどい)ので、客観的な判断はできようもありませんし。でも、とにかく展示機で使われていた液晶 WEGA で観るとちょっと画質の粗さが目立つかな・・・とは思いました。インタレースの TV で観たら気にならないんでしょうが、なんというか、ハイビジョン対応の TV で地上波や DVD を観たときのような気持ち悪さがありましたね。普段使う分には十分な画質だとは思いましたが。

とにかくちょっと食い足りない感じのする展示でした。実物が見れて、操作の雰囲気が分かっただけでもめっけもんだったのかもしれませんが、もう少しいろいろいじれることを期待していただけに。「本当のところ、どうなのよ?」がいっぱい残ってしまったプレビューだったと思います。ともかく、早く発売日を正式に発表して、より詳細が分かるような状態にして欲しいところですね。どうやら、PSX に関する情報はまだソニー社内でも取り扱い注意という状況らしいので、このタイミングでもまだ決まっていないか公表できない情報があるのかもしれませんが・・・。


[ 十一月にふる雨 ] 2003/11/03(Mon)
年内発売予定の PSX が、本日より銀座ソニービルで先行展示開始されていると聞き、出かける用事ついでに銀座に寄って見てきました。

PSX こちらです。

数寄屋橋交差点の手前から、すでに出ているノボリ「PSX こちらです。」歩きながら笑ってしまいました(笑)それにしても、力が入っているようで。
表のオープンスペースでデモをやっているようでしたが、小雨も降っているのでとりあえずビル内の実機を触ってからにしよう、と思い、中へ。

・・・しかし、見あたりません。

アテンダントのお姉さんに尋ねてみると、今日は外のステージでのデモだけになるとのこと。ビル内で展示され、触れるようになるのは明日からだそうです。公式サイトに「ソニーショールームで 11/3 から展示開始!」って書いてあったから行ったのに!(>_<)
とりあえず、しょうがないので雨の中外のステージを少しだけ見てきました。ちなみに、1F のショールームは改装の真っ最中だったので、明日にはこのスペースに PSX が並べられることになるのでしょう。しかし、かなり残念・・・。

PSX Demo PSX Demo

屋外でのデモは、先月の CEATEC で行われていたものとほとんど同じのようでした(CEATEC を見に行っていないので分かりませんが・・・)。実機はこのステージ上の 1 台のみだったので、触れず(泣)まあ、見た感じやっぱり PSX 本体は小さいな・・・と感じましたね。PS2 のサイズを想像するとたぶん少し大きく感じるかもしれませんが、一般的なデジタルレコーダと比較すれば十分すぎるほどコンパクトだと思います。あとは、これをゲーム機の発展型と捉えるか、デジタルレコーダの一種と捉えるかで、大きさや機能、価格についての見方が大きく変わってくるのだと思いますが。

PSX

ソニー得意の巨大モックなんかもありました。
ただ、外はハッキリ言ってあまりデモをゆっくり見ていたくない感じの雨模様だったので、少なくとも私が行った時間帯には反応はイマイチでしたね。やっぱり、天気が良いか屋内でじっくり実物を触れないと。
とりあえず、明日また改めて見に行ってみたいと思います。でも、CEATEC で一足先に見てきた友人曰く、「実物触っても、きっとフツーだよ。」ですって(ぉ


[ Home Theater Revolutions ] 2003/11/01(Sat)
かなり久々のホームシアターの話題です。
この休暇中に、思い切ってスクリーンを導入してみました。

MTSR-80HDAM

キクチ科学研究所の「グレイマットアドバンス」ワイド 80 インチ・スプリングローラータイプです。本当はどちらかというとオーエスのスクリーンに憧れていたのですが、液晶プロジェクタにはオーエスのピュアマット II よりもキクチのグレイマットの方が相性が良いと聞き、キクチにしてみました。「グレイマット」といいますが、幕面は一見ホワイトマットに見えます。ハッキリとしたグレーではないんですね。
スクリーンの設置にはイタリア Manfrotto のオートポールを使用。Manfrotto はカメラの三脚メーカーとしてはかなり有名です。ホームセンターで適当な突っ張りポールを買ってきても良かったのですが、スプリングローラーのスクリーンはかなり重くなるので奢ってみました。というか、半分自己満足なのですが(ぉ
このオートポールに、ニッシャ技研が取り扱っているクランプを使って取り付けています。このクランプ、届いてみたらポールと同じ Manfrotto 製だったという(笑

VPL-HS10

これに合わせてプロジェクタもついに天吊りです。といっても、賃貸ゆえ天井に穴を空けるわけにもいかないので、これもオートポールとニッシャの取り付け部材で固定します。今まではスタンドがなくてソニスタの箱を重ねて台にしていたのですが(笑)天井に行ったことで少し騒音も遠ざかり、部屋も広く使えるようになって一石二鳥です。
ただ、このへんの設置関係だけでスクリーンよりもお金がかかってしまっています(汗)全部で \140,000 くらいかかってしまいました・・・一部はボーナスの先行投入だったりします(ぉ

RELOADED

とりあえず、一通りのインストールを完了し、試写。今まで 60 インチ 4:3 の簡易スクリーンだったのが、80 インチ 16:9 になったので実質幕面の面積は二倍弱くらいになりました。発色もかなり良くなって、Cineza 本来の画質がようやくこれで観られたという感じです。やや中間色〜暗部のコントラスト感が低い気がしますが、それでも画質調整を特に行わなくてもかなり高い画質で観れているという感じがします。
サイズはほぼ壁いっぱいに近いですね。スピーカの設置を考えるとこれ以上大きくはできなかったので、ちょうど良い感じです。というか、実際部屋に入れてみると 80 インチでも予想以上に大きくてびびったのは秘密だ(ぉ

このスクリーンに合わせてプロジェクタの画質をいじる楽しみはありますが、とりあえずはまず溜まっている未見 DVD の消化を残りの休暇で楽しもうと思います。そろそろスピーカもより大きなものに買い換えたいのですが、予算的にそれは来年の夏ボになるかな・・・。
しかし、それ以上に何とかしたいのは、幕面の位置が高くなってしまったので床にクッションを敷いて観ると首が疲れることですかね(笑)この次は、機材より先にソファを買わなくては・・・。

My Diary Version 1.21
[ 管理者:Brown Sugar 著作:じゃわ ]